見習いメイド ネリー 『――研究の一助のため、新しい職員を研究所に派遣することとなった。 この手紙が届く頃には村に到着するよう手配してある。 尚、E-virusを狙うものの目を逸らすため身分は隠して村に潜入させるものとする。 分析官…任意のものの血液から感染者かどうか判定できる能力を持つ研究員 検死官…死亡した者がE-virusに感染しているか判別できる能力を持つ研究員 受験者…同時期に検査をうけ、E-virusに感染していない2人の研究員 医師…開発中のワクチンについて特別な知識をもつ研究員 追記、我々の調査によるとE-virusを狙うものは保菌者(キャリア)の可能性も高く、彼らに協力する裏切り者――狂者も村に潜入しているようだ。 更に特殊な血液タイプを持つ感染者――E-virusに感染し発症しながら死なない者もいるようだ。 彼らの動きに注意をしながら、急ぎ研究を進め、ワクチンを完成させることを祈る』 | |
(198)2005/08/22 22:11:45 |
修道女 ステラ [議事録を眺めつつ] ……軍部からの手紙が来てますのね。 E-virusは元々軍部で生物兵器用に研究していたウィルスですの。 元々自然界に存在するウィルスを改良して作ったとか。 ただ空気感染しませんから兵器としては未完成ですし、何より問題なのはそのウィルスが強力になりすぎてワクチンの研究が追いつかなかったとか。 そこで軍部はワクチンの研究とウィルスの改良開発のためにアフリカの難民が集まるいくつかの地区で極秘裏に人体実験をしていると聞きます…… 今回の事件がそのことと関係あるとは言い切れませんけどこんな辺鄙なところにある研究所といいあながち無関係とは言い切れないかもしれませんわね…… | |
(261)2005/08/23 00:29:49 |
お嬢様 ヘンリエッタ 『シスター…ばい菌のお話、何かわかったこと、あった?』 [その言葉を聞いて、彼女の顔は悲しそうに曇った。 少しの逡巡の後、意を決したように軽く喉を整えて、ステラは宿で話したこと (>>261>>274>>288>>293>>298>>302) をヘンリエッタに話して聞かせた] 『エッタちゃんには難しいことかもしれないけれど、これが真実なのですよ… 宿に行くのなら気をつけて。もう外はこんなに暗いですし…』 [話し終えたステラは、心底疲れているといった様子だった。 ヘンリエッタはお湯を沸かして彼女に紅茶を淹れ、 彼女が眠りにつくまで側を離れなかった] 『おやすみなさい、シスター… …あたし、宿にいってくるね……気をつけるよ…』 | |
(359)2005/08/23 02:51:39 |
文学少女 セシリア 【回想】 [水を補給したセシリアは、一人アーヴァインの元に向かっていた。自分の目の前で出血し、近いうちに確実に来るだろう死に怯えているのにも関わらず、彼の前から立ち去ってしまった罪悪感に囚われていた。] 【村の入り口】 ねぇ、アーヴァイン。 本当は恐いんじゃないの…?死ぬのが恐くない人なんて居ないよ。もしかしたら、ワクチンできるかもしれないよ。そしたら生きれるかもしれないじゃん。 [セシリアはラッセルの家からこっそり持って来た注射器と試験管を見せて言葉を続けた。] 何ができるか分からない。でも望みを捨てるのはやめようよ。貴方の血、少し採ってもいいかな。それでギルバートかラッセルにワクチンを作って貰おうよ。 [そう言うと、セシリアはアーヴァインの血液を採取した。] | |
(373)2005/08/23 06:47:38 |
文学少女 セシリア [アーヴァインは既にぐったりしており、体中血まみれになっていた。セシリアは自分の腕の火傷が治っているのを確認すると、タオルを濡らしてアーヴァインの体を拭き始めた。] 。oO(そういえば、お父さんとお母さんの体もこうやって拭いたなぁ。あの時、私の手に傷はあったっけ…?もしあれば私の体の中にはもう…) [セシリアはアーヴァインの体を拭き終えると、そのままラッセルの家に向かっていた。] 【ラッセルの自宅】 [ラッセルの自宅の扉は開いており、セシリアは躊躇する事なく中に入っていった。ラッセルは不在なのか、彼の姿はなかった。セシリアはアーヴァインの血液を机の上に置くと、彼にメモを書いた。] 『恐らく発症してるアーヴァインの血液です。これでワクチンを作って欲しい。アーヴァインを助けてあげて。』 [メモを残したセシリアは暗い夜の道を宿に向かって歩いていた。] 【回想終了】 | |
(374)2005/08/23 07:05:47 |
文学少女 セシリア 軍からの手紙…? 私が居ない間に色々分かってきたんだね。 色んな研究者か。私は研究者ではないけど… 【感染してるかどうか調べる事ができるよ】 ラッセルの家にある顕微鏡と遠心分離器の使い方は、昨日の昼間に説明書読んで理解した。ただ、ラッセルの家にある遠心分離器は一つ。分離するのに時間かかるから一日に一人しか調べる事はできないと思う。 問題は…私は研究者じゃないから、E-virusを見た事がない。でもそれはさっき採ってきたアーヴァインの血液の中から検出する事は可能だと思うんだ。それにラッセルやギルバートにどんな形をしてるか教えて貰う事も可能だしね。 | |
(375)2005/08/23 07:27:37 |
文学少女 セシリア 【ラッセルの家】 [ラッセルの家に着くと、部屋の中ではラッセルが眠っていた。彼を起こさないように、昨日の昼に分離器にかけた自分の血液を顕微鏡で覗いた。] うーん。気になるものはないかな。でもE-virusがどんなものか分からないと…。アーヴァインの血液、発症してるなら分離しなくてもすぐウイルスが見えるようになってるのかな。 [セシリアは恐る恐るアーヴァインの血液を分離しないまま顕微鏡にかけた。中には活発に分裂を繰り返しているE-virusが認められた。] これがE-virus…私の血液の中にはない…。 私は感染してないんだね。よかった…でもアーヴァインが…。 [セシリアは複雑な気持ちを抱いたまま、ラッセルの家を後にし宿に戻った。そして今までの事を*記録した。*] | |
(377)2005/08/23 07:48:20 |