文学少女 セシリア [ラッセルの家を出たセシリアは昨日のアーヴァインの様子が気になり、村の入り口に向かった。そこに辿り着くと、守衛室の扉を開けた。] …アーヴァイン?ねぇ、アーヴァイン…?? [セシリアは全身血まみれで死んでいるアーヴァインの姿を見つけた。] ごめんね…助けてあげれなくてごめんね…。 ヴィンセント先生のところに逝けたのかな。再会できて嬉しい…? 私は悲しいよ。どんどん村の人たちがウイルスにやられていく… [セシリアはアーヴァインの傍に置いてあったノートを見つけた。そのノートはヴィンセントが生前、つけていた日記だった。そこには、E-virusを持つ【3人の保菌者】から感染させられた事が書いてあった。そして最後のページには以下のように書き記されていた。] | |
(1)2005/08/23 23:34:07 |
お尋ね者 クインジー >>12 坊主、頭いいな。この結果から俺らがしっかり考えていけってことか。はっ、考えてるうちに頭蒸発しちまいそうだな。 | |
(15)2005/08/23 23:51:16 |
お尋ね者 クインジー >>14 疑ってるとかそういうんじゃなくてだな。ああ、死ぬなってことだ。 【クインジーはうろたえている】 | |
(18)2005/08/23 23:53:51 |
お尋ね者 クインジー >>29 ん、それだと2日間でみりゃ結局2人で同じ奴を調べたのとかわんねえってわけか。だったらよ、明日は坊主の言うとおりで、次の日は別々でその次の日は前の日に調べた奴の逆にしてやりゃいいんじゃねえかと思ったんだがよ。どうだ? [夜食を摘みながら、うとうとしている] | |
(36)2005/08/24 00:22:16 |
見習いメイド ネリー >>29 調べられるのはかまわないけど、保菌者はウイルスで健康な人を殺したいんだよね…? だとすると、健康体である人を確定させたら襲われちゃわない…? 私、もっと………さんと一緒にいたいから… ええと… その… 別の人も含めて保菌者っぽい人を分析して欲しいです。 | |
(40)2005/08/24 00:26:26 |
修道女 ステラ >>29 ああ、そうですわね。 1日に分析官二人が一度に同じ人を調べた時、対象が別の血を持つ感染者だとどちらの採血で死んだのかわかりませんけど、クロスで採血すればどちらの採血で死んだのかわかりますわねぇ。 あたくしはそれでもいいと思います。 | |
(43)2005/08/24 00:32:29 |
文学少女 セシリア 私はどちらかというと、ネリーに賛成。保菌者は確実に健康体である人を感染させたいと思う。確実に健康体でなければ、お互いがお互いを疑ってヴィンセントが書き残したように…殺す事もあるんだよね。だって分析できるのは1日に1人。今日みたいにウイルスを持ってる人を調べられなかったら、保菌者であろう人を殺すわけだよね。ウイルスをこの村から排除するために…。保菌者だと思っても違うかもしれない。そんな殺し合いを続け、そして保菌者はウイルスを広め、感染死させていく。その先にあるものは絶滅。あまり確実な健康体を作る方法もいいとは言い切れないな。 どっちがいいんだろう。もう少しよく考えてみる。 | |
(100)2005/08/24 04:01:21 |
文学少女 セシリア oO(保菌者は抗体を持っている為に発症しない。今まで発症した人は、皆出血症状があった。ケネスはまだ一度も出血してない。ケネスが保菌者なら出血しなくて当たり前なのか。見ただけではケネスが保菌者かどうか分からない。でも、ヴィンセントは保菌者に感染させられたって言ってた。ケネスがそんな事するわけない。でももし本当にケネスが保菌者なら…?) [セシリアはある人物の顔を思い浮かべ、その人が居る場所へと急いだ。] 【ラッセルの自宅】 ラッセル、起きて!お願いがあるの。 早く…早く薬を作って欲しい…。 保菌者を治す薬を作るには何が必要…? 集めてくるから…だから教えてっ! この村に、薬を作れるのは…ラッセルしかいないの。 | |
(117)2005/08/24 08:21:13 |
新米記者 ソフィー [ソフィーは自室のベッドに腰掛け、物思いにふけっている] …私が軍から拝命したのは、「E-Virus研究のため、分析官として彼の地での勤務を命ずる」、という一文が書かれた紙切れ1枚のみ。自分なりに調べてみたけれど、わかったのはE-Virusは致死率がほぼ100%であると言うことと、軍がそのワクチンを早急に作ろうとしていることだけ。 てっきり私はE-Virus根絶のための研究をするのだ、と思ってこの地に来た…。ところが実態は生物兵器の研究?人体実験?…そんなことがわかっていたのなら、どんなことがあってもこの任務を受けはしなかったのに! 軍がこんな研究をしなかったら、今日の事態は起こらなかったでしょうに… 軍籍にある者として、この事態を収束させる責任が私にはあると思うの。…私にできるのは血液を分析することだけだけれど。保菌者を見つける手助けにでもなれればいいな…。 | |
(137)2005/08/24 17:16:35 |
学生 ラッセル [ラッセルは、冷めた目でセシリアを見ていた。] 正直キャリアに構っている暇は無い。が、その涙に免じて少し面白い話をしてやろう。 本来パスツール研究所はフランスの一般機関で軍組織とは全く関連が無い。が、ヴィンセントはドイツ陸軍総司令部作戦局に所属していた。今でも籍があるのかどうか知らんが、頻繁に連絡を取っていたところを見るとあるんだろうな。そこでヴィンセントが行っていたのは言うまでも無く生物化学兵器の研究だ。美しくもない外道な研究だな。 何の経緯があって、奴がパスツール研究に来たのかは知らん。この場所が良かったのかもしれん。ヨーロッパとは離れているからな。 ここで奴は研究に没頭した。E-virusのな。奴はE-virusの開発を進め、この地に巧妙に流行らせた。そして同時にワクチンを開発する必要もあったのだろう。本来の目的は伏せて、この地に蔓延する疫病の根絶という名分の下に研究者を呼んだ。今となってみるとそれが俺だった訳だ。 | |
(160)2005/08/24 20:07:23 |
学生 ラッセル 話を戻そう。奴はE-virusの研究に没頭した。最初は本国から送られてくる重犯罪人を中心に投与していたようだ。しかしそれだけでは足らず、この付近の無辜の住民にまで手を出し始めた。それこそ人を人と思わずな…。 そして奴はこの経過において一つの実験に成功する。感染してもすぐには死なず他者に感染させて殺す兵器。そう、キャリアだ。キャリアをスパイとして潜り込ませる。後は言わずもがな…だな?尤も奴はもっと蔓延しやすく、殺傷効果の高いものを望んでいたようだが。 以上が奴の部屋の機密書類の中にあったよ。 ―――バサバサッ。 [ラッセルは、セシリアの足元に紙束を投げた。] 奴はキャリアを意図的に作り上げていたんだ。だから奴が死んだ今、これ以上キャリアが増える事は無いだろう。だが今後も感染する危険性はある。キャリア以外での発症例もいくつかあったようだ。この土地に根付いてしまったのかも知れんな…奴の執念で。 | |
(161)2005/08/24 20:08:16 |
学生 ラッセル 復讐か、もしかしたらそうかもしれん。俺にそのキャリア達の感情までは分からんがね。 [そこで一呼吸置いて、ラッセルは溜息と共に話し始めた。] そしてもう一つ。セシリア、お前の両親は二人とも研究所で雑用をしていたな。そしてE-virusに殺されたんだが…二人とも感染して死亡した訳ではない。 …お前の親父はヴィンセントによってキャリアにされた。 それもお前の母親が望んだ事だけどな。そしてお前の母親はキャリアとなった父親に感染させられて死んだ。理由は…想像するに難くは無いな。 [最後にラッセルの手元に一枚だけ残った紙を呆然としているセシリアの元へ置いた。] | |
(169)2005/08/24 20:23:54 |
修道女 ステラ Pater noster, qui es in caelis, sanctificetur nomen tuum, adveniat regnum tuum, fiat voluntas tua sicut in caelo et in terra. Panem nostrum quotidianum da nobis hodie; et dimitte nobis debita nostra, sicut et nos dimittimus debitoribus nostris, et ne nos inducas in tentationem, sed libera nos a malo. Amen. ……あたくし一人で決めるには事が重すぎますわね…… [ステラは苦笑した] | |
(174)2005/08/24 20:36:50 |
文学少女 セシリア 。oO(ケネスを消す…?そんな事、絶対させない。) [宿に入ってきたセシリアの表情は険しく、誰も近くに寄せ付けない雰囲気を漂わせていた。] ステラ、その質問(>>142)…可笑しくない? 昨日の時点で、保菌者は駆除しないといけないなんて話あったっけ?そんな情報、誰も知らなかったと思うよ。今日、ヴィンセント先生の日記が見つかって初めて「ワクチンが間に合わないのであれば、保菌者は殺さないといけない」って知ったんだよね。だから、私は一番憎んでて怪しいと思ったラッセルを調べたんだよ。 ステラの質問は、【保菌者を駆除する必要がある】と分かった今だから言える結果論だと思うけど。 | |
(180)2005/08/24 20:55:21 |