牧童 トビー ボクが唯一尊敬する、パパの口癖に「男なら後悔するな」っていうのがあるんだ。
ごめんね、まだ作りかけだったんだけど……
[トビーはまだピンクもまばらな桜貝の首飾りをナイトキャップの中から取り出して、少し離れた所で熱く語っているネリーに手渡した]
急にごめんね。
ボクと一緒の髪の色をしたネリーおねえちゃんになら絶対似合うと思って、一生懸命作ったんだ……。
受け取ってもらえるかな……。
もし、ボクが呪いとかいう訳のわからないものにやられたとしても……ボクの事……忘れないでね……。
[力なく微笑むと、ネリーにネックレスを渡した] |