人狼審問

それもそうだったな。
ちょっと頭が回ってないな…

ただ、どのタイミングで出てくるかは決めておくべきだ。

んー、今考えたが、今日は自由に占わせて、
明日に結果報告と共に出てくるというのも悪くないか？

名乗りの時期は、やっぱり決めておくべきだろうね。
でも明日…もしその人が死んでしまったら？
夜明けすぐにも散々した話題だけど…。

どちらにせよ襲われる可能性があると思うと、わからないままになってしまったらっていうのが、引っかかる…。

何度も言うが、
出てくるほうがピンポイントで襲われる確率が高いと思うがね。

うん、あたしもそれはわかってるんだけどさ。
小さな可能性に捕らわれちゃうんだよね…。

おう。
自由もまた悪くない手の筈だぜ。

ニーナの心配するように死んでしまう可能性は常につきまとうがね。
確率を計算してもいいが……所詮は確率。
俺は生きている方に賭けてみてもいいと思うんだな。

――珈琲をテーブルの上に並べながら

もし…見える者　が一人しか出なければ
護る者が張り付く事によって、守り通す事も可能らしいわ
ただ、そうなると、ネリーやヒューバートさん
そして、今日見て貰う人がもし人間で有れば
命の危険にさらされる事に成ると思うの。

見える者　が複数…そうね、二人出てきたとして
化けて居るのが人狼なら、違う意味で見える者の命の保証は有ると思うわ
でも、化けているのが信者だったら
人狼はどっちを襲っても利益が有ると思うの。

確実に今日は信者が占い師になりすますだろうな。

そう考えると、高い可能性。
偽だろうが、真だろうがどちらかは殺されると考える。

少ない可能性にこだわるのもわからなくもないが。
あまりこだわりすぎると、真実を見失うぞニーナ。

それに、偽者と言う不安が付きまとうならば、
いずれは真と一緒に始末するしかないかもな。

ネリーが告発されていないところを見るとその信者が出てくるとしたら占い師の偽物としての可能性が高いよな。
信者は信者で皆がそう考える事を見透して隠れ潜むつもりでいるかもしれないが、それなら単に村人と変わらないだろうしな。

なら、占い師の姿を明らかにするのは余計に今日じゃない方が良いと思うわけだ。

今日の名乗りでも、明日の名乗りでも、どちらにも利点と欠点があるわね・・・
自由占いと、統一この事も同じ、欠点が無い方法は無いわね・・・
どちらを選ぶか、わたくしたちが議論をし、決定は任せるのがいいと思いますわ

あぁ、クインジー、戻れたのですか。無事…という訳にはいかなかった様ですが、戻れないよりはずっと良かったですよ。

どちらにせよ死んでしまう可能性があるなら、わからないよりはわかったほうがいいんじゃないかって、思ったんだけど…。善し悪しはあるからね。

確かに、ネリーとヒューバートさんのことはもう疑わなくて良いだろうから、信者は確実に偽りに来ると、あたしも思う。

見極めが済んでない人間を人狼が食べることは、自分たちの隠れ蓑を減らす事にもなるものね…。やっぱり、名乗る前に食べられてしまうっていうのは、可能性が薄いかな。

…ぐちゃぐちゃで、ごめん。

まぁ、視る者が名乗る前に殺されてしまうことはまさに危惧すべきことなんだがな。
確率や可能性で言えば微少だがあり得ない訳ではないだろうしな。

が、今日名乗りを上げて殺されてしまった場合、その結果を聞けないことには違いはないわけだ。
だからこそ隠れるのも悪くないと思うのさ。

明日の名乗りが一人だけの時、それが偽者とも本物とも、決められないのよね・・・死んだものが居るという事実で信用は絶対のものでは無いことになるわ。人狼、信者が表に出ないで、信用だけ落とす可能性もある事、頭の隅に置いておきたいわね

一人だけというのは、まずありえないと思うがね。
ネリーが出てきた時点で黙って静観した意味がなくなる。

オードリーさん、名乗り挙げたのが１人で誰も対立しなかった場合はネリーの力が重要になるでしょうね。
……が、話によれば信者からは人狼が、人狼からは信者がわからないわけですから、最悪でも信者と人狼とが対立するのではないですかね？
そうした意味でも明日に名乗りを上げるなら、まず告発すべき内容は伏せて名乗り挙げてほしいですね。

ええ、あまり無いでしょうね。
だから、頭の片隅にでも置いておけばいいんですわ

自由に占わせると、占われた者が襲われる事は無いわね。でも判定結果は信じられますの？
次の日に交換して占うことで確実なものにするのかしら？

そんな悠長なことしてられない気がしてきたから、
普通に指定してもらった方が良いかなと思ってきた。

というか、反対意見くると思ったんだがな。

―――ホイップドバターとジャムの皿、スコーンの大皿を載せたワゴンを押して現れる―――

　皆様、時間は外れていますが、お茶をご用意いたしましたので、お召し上がりください。

　母の手記を読んでおりまして。遅くなってしまいました。

カミーラ、反対意見ってこれから出るのかもしれなくてよ？わたくしも、賛成してませんわよ？

「占う相手」を「占い師」の自由にするのは、騙りをたやすくするのではないかと思います。

　例えば、翌日、すでに襲撃された方の名をあげて、「だれそれを占ったが、言うまでもなく人間だった」と騙る事が出来てしまいますし。

　自らを証だてていただくためにも、皆で話し合って決めた相手を判別していただく方が良いのではないかと思うのですが。

言ったあとナノ１秒でダメだと思ったからな。
正直、あの発言に関しては気にしないで貰いたいね。

おいおい、ネリー。
そんな怪しい事を言う奴はたいがい偽物だぜ？
襲われて殺される人間は多くの場合、白寄りだ。
逆に占いで占われる筈の者は黒よりだ。
そんな出来すぎた嘘をつく奴は偽物っぽくてしょうがないぜ。
偽物だとしてももちっと頭を使ってくるだろうよ。

……あまりに都合の良すぎる意見というのは出しづらいもんなのさ。
出来すぎた意見を信じるような奴は少ないんでな。

偽物にとって都合の良すぎる意見を取り入れる程間抜けな奴はこの中にいねぇだろうしさ。

誰それを占ったというのであれば、俺たちが納得、もしくは説得できる理由を提示してみせろ。
それが俺が見極める者に対して出題する問題だね。

気軽に嘘をついてどうこう言う奴は自分の墓穴を掘るもんさ。

…昔は猪突猛進なだけのヤツかと思ってたが…
歳月は人を変えるとは本当だなクインジー。

。oＯ（お兄ちゃん、昔は近所で人気の有るガキ大将だったもの…）

おっ、少しは見直してくれたかい？
色んな仕事をしているとちっとは成長するもんなのさ。

あら、わたくし、信じてしまうかもしれませんわ。
こんないつ殺されるかわからないなどという、異常な状況では、判断力も鈍りますわ

　はい、クインジーさん。
　怪しいのは確かでしょうが、襲撃先が予想できない以上、「本物」がそう言って現れる可能性はわずかにせよあるわけですよね？

　可能性があるだけで、それを騙る理由には十分だと思うのです。クインジーさんの理屈を逆手にとって、「こんな見え透いた嘘はつかない」と主張することも出来るかもしれません。

　そして、疑わしいというだけでは、すぐには「本物かも知れない人」に小瓶は回ってこないと思うのです。いずれ毒を突きつけられる事も含め、人狼教徒は十分満足でしょう。あたし達を惑わせ、彼らの神の身代わりに死ぬのですから。

　やや細かい事に流れた気がします。そういうこともある、位で聞き流してください。

おっと、白より、黒よりってのは白黒つけるって意味な。
わからなかったら、すまねぇ。

まぁな、ネリーの言ってることはわかるぜ。
が、それでもなお俺はその態度や考え方、言動からその真偽を見極めたいと考えているのさ。

単にそれだけと考えてくれ。１つの意見としてな。

――ケネスは派手な音を立ててソファから転げ落ちた。――
――寝返りと着地に失敗したようだ。――
うーいてて、みんなおはよう…
話しはどうなってるんだい？

いたのか。のんだくれ。

あたしは……同じ人を見て頂いた方が良いと思ってるから……。
確実に信頼出来る人が増えるかもしれない方がきっと、安心出来ると思うから…。

まぁ、記者の嬢ちゃんが言うように同じ相手の真偽をつけるほうが無難な意見だとは思うぜ。

わたくしも、同じ人を見ていただきたいわ
見る者の真偽は判定割れで、判断できますわ
判定されたものが中途半端な状態になるのは、紛らわしいだけですわ

。oＯ（毒薬って苦しむのかしら？…もし、そんなに苦しまないなら、人狼に食い殺されるよりは、ずっと楽なのかしら・・・
　駄目ね、弱気になってる）

お、クインジー、おかえり！
ひどい傷をまたこさえてよ。
生きてかえってこれた本当に良かった…
――ケネスは照れ隠しに立て続けに3度煽った――

なんか、話しがみえねーが、マダムに賛成！
見極める「目」を持った奴の偽者は早いうちになんとかしちまわないといけねぇ。
本物だと確信できる「目」が残っていれば、間違って仲間の命を奪う事も少なくなるし、狼を見破れるかもしれん。

ま、自分の判断に任せるか、俺達の方針にあわせるかでもめてる以上偽者が言うこと聞かなくてもそう怪しくならないって問題もあるが。

んー、そろそろ判別してもらいたい者とか言わなくてはな。

私はラッセルがいいかな。
まぁ、考えが違うヤツを判別したいというトコだ。
どっちかというと人間だと感じてるが。
この状況なら狼は目立つポジションに行かないと思う。

今は信用できる人間を増やしていきたいからな。

処刑候補はベンジャミンにしようと思ったが…
狼であるならば、あそこまで寡黙になって、
わざわざ吊り対象に選ばれるようになるだろうかと、
ちょっと考えた…あからさますぎるからな。

あんまり考えない方がいいかもしれんが…

　はい、カミーラさん。皆様も。

　翌日、日が昇るまでの時間はもう半分を過ぎました。
　誰を見分けてもらうか、もそうですが。
　あたし達には、もう一つ課題がありますよね。それも考えないといけない……でしょう。どのようにして……その人……を決めるか、も。

そうか、見極めて欲しい者を決めないとな。
昨日のヒューは心配だったからなんだが、時間も限られていることだし、あとは偽物っぽい奴をってことになるかね。
……と思って見たんだが、見あたらねえな。

で、もし俺が偽物に入れ替わるとすれば、弱い者か影響力のある者にすると考えた。
そうした点で言えば、ニーナ、記者の嬢ちゃん、オードリーさんってところか。

今のところ、ニーナを見て欲しいと思うぜ。
正しい事を言っている奴が人間であると信じたいんでな。

見分ける目を持った方には、翌日に名乗り出て貰う事にいたしましょうか。
誰を見分けるべきかは、今しばらく話し合いが必要ですが、皆さんが納得できる方に絞るのが良いと思いますよ。

…それから気が重いとは思いますが、処刑についても考えていかなければなりませんな。

わたくしは名乗りについては、ご自分の判断でお願いしますわ。見極めは、指定させていただく事きぼうしますわね。どなたを見極めていただくかという事と薬を飲んでいただく方、これについてはもう少し時間をいただくわ

――意を決したように

ニーナさん、その…「毒薬」は苦しむのですか？
それとも、眠るように静に？

処刑か……。
気が進まねぇな、誰もが一緒だとは思うがね。

―――ゆっくりとソフィーに向き直り―――

苦しまないわ……。
そうね、極上のお酒を飲んでそのまま気分良く眠りに落ちるような…そんな感じかもしれない…。

―――そう言うと、悲しげに微笑んだ―――

気が進まないのはわかるがね。
決めなくては、ここにいる全員が殺されてしまうからな。

苦しまないのですね？
良かった……

そりゃ、そうよ……。
気が進まないのはみんな同じね。

なにも決めないで夜が明けて、これ以上混乱するのは…厭。
みんなでちゃんと決めよう。

良かった…？
死んだ後に救いが来ると思ってるのか？

自分可愛さに人を殺すような人間の行く先は、
地獄しかないと思うがな。

もし、あたしが薬を飲む番が来たときに
苦しくない方が良いし……
人狼に食べられるよりも苦しまないなら…

―――本のページをめくる手を止め、ニーナ、クインジ―、ソフィーに、にやりと笑いかけた―――

「気が進まない」ですか。それならあなたが毒を呷りますか？
　死ぬのが自分ではないと思っているから、そう言えるのではないですか。
　考えようによってはチャンスかもしれませんよ。
　あなたが普段から憎む相手を、人狼だと決め付け葬ってしまえばいい。

そうやって、すぐ自分が死ぬ事を考えるとこが気に食わないね。
人を殺す業を背負ってでも生き延びる気概はないのか？
アンタがホントに人間ならばな。

…私はこんなとこで死ねない…死ねないんだ…

　お前にその気がなくても、誰かがその気ならお前を殺せる、ということに気づいているか？
　カミーラ、違うぞ、地獄はここだ！　今、こここそが地獄の入り口だ！
　狼に殺されるか、人に毒を流し込まれるか、結果は一緒だ。
　皆死ぬ、違うか？！　お前も！お前も、お前も！
　みな死ぬのだ！

　そうだな、私が今死ねば言いと思っているのは……！

―――ネリーから視線をはずすと―――

あははっ。あたしは死んだってかまいやしないわ。
元から、一人だもの。
気が進まないのはね、これは偽善よ。
自分が殺した…っていう気持ちから逃れたい為のね。

でもどうせ死ぬなら、ネリー。あんたやみんなの為に死にたいわ。
これは、本心よ。笑ってくれても、構わないけどね。

　失礼しました。……いえ、ごめんなさい。

…何だ？今のは…？

　あたしの母は、そういう状況で死にました。
　霊媒、魔女であったので、葬儀もありませんでした。

　この手記は、彼女の、死の際の恨みが残っていて……私に「続き」をさせようとしたのかもしれません。

　私が死んだら、これも燃やしてください。出えもそれまでは、役立つこともあるかもしれません。

ネリー、すこし落ち着きなさい・・・
誰もが信じることが出来無くなれば、人狼の思うつぼでしょう
この状況で冷静でいなさいとはわたくしもいえませんわ。でも取り乱すのはだめよ、

　戸惑わせてばかりですいません。少し、落ち着くまで、下がっております。

　すぐ戻ります。失礼しました。

………そうだったの…。

―――ニーナは、自分が咄嗟に言った言葉をかみしめる様に思い出している―――

今のは憑いてたな。声が変わらなかったから面食らったが…
母親の声か、なら納得できる。憑かれるのは体力を使うだろ、とりあえずコレ食べとけ。
――ケネスはそういうと鞄からチョコレートを取り出した――

あの子は、能力を持ってましたわね・・・

…あたしも少し、外の空気を吸ってくる…。

…私はこれで休ませて貰う。

処刑候補はベンジャミンにしておく。

後で考えが変わるかもしれんがな。

（皆、死ぬだと…死者ごときがこの世に干渉しようなど…
　ふざけるなよ…）

ニーナはひとり、わたくしもひとり・・・・
ーーオードリーは窓辺で寂しそうにポツリと呟いたーー

――ヒューバートは重苦しい沈黙を破るために一つ咳払いをしてから話し始めた――
人狼が成り代わっているのなら、自身が人狼である事を隠すために、人であると言う嘘をついているために、どこかに不自然な点が出てくると信じています。どうか皆さんには、友人のわずかな違和感を感じ取り、誰を処刑するかを慎重に考えて欲しいと思いますよ。

これはほとんど私自身に向けた言葉ですけれど。

―――裏口にて。
煙草の煙を吐き、ソフィーに呟いた―――

「元から一人」だなんて言っちゃったわ…。
ここに来てから、あたしは確かに一人ではなかったのに。
…情けないね。

なんでも疑わないといけないこの状況に、振り回されてる…。

――ニーナに向き直って

あたしも、両親を亡くしてるから…
育ててくれた祖父母を故郷に残して、幼なじみを捜して世界中飛び回ってるって…

でも、産まれてくるときも死ぬときも
やっぱり、人は一人なんだと思う

――淋しそうにうつむいた

嬢ちゃんたちですら、正面から処刑って問題にぶちあたって苦しんでる、俺だけが綺麗な位置にいるのは間違ってるな。今ので決心がついたよ。

俺はカミーラを推す、俺は１２人皆仲間だと言ったがカミーラは別だ。
奴は血の匂いがする。クインジーも命のやり取りを凌いできたろうが、あいつはそもそも質が違う。
俺は、あいつが怖くてしかたねぇ。怖いから殺してもいいって思ってるのさ。
奇麗事吐いておいて今更、とかなんとか罵るならいくらでも罵ってくれて構わん。

俺は汚い大人だ、だがそれで構わん。俺は自分の守りたいものを守る。

人狼が人に成りすます時、どんな人物が適当でしょうね。身近すぎず、でもそばに居ても怪しまれない・・・ちょうどベンジャミン見たいな立場かしら
それに、いつも話好きなベンジャミンが部屋に閉じこもってるなんて・・・

――ニーナに笑って見せて

折角、止めてたたばこ吸っちゃった
やっぱり、あたしは意思が弱いわ
ちゃんと、今の問題に向き合うために、中に戻るね

見極めは、カミーラをお願いしたいわ・・・
知り合って数日、違和感どころか何も知らないんですもの。見極めていただきたいわ

―――ソフィーに少し視線を向け―――

そっか。そうかもしれないね。
あたしは、自分の本当の親も、なにも知らない…。

ん、わかった。いつでも欲しかったら言ってね。ふふ。

―――中へ戻るソフィーに手を振った―――

わたくしも休ませていただくわ。
もう少し考えたい事もありますの・・・
――ゆっくりと部屋を後にした――

マダム、おつかれさま。

―――山のような飴がけシュークリームを捧げ持って現れた―――

　すいません、考え事をしていたらこんなに作ってしまいました。
　甘いものがお嫌いでなければつまんでください。

　おやすみなさいませ、奥様。申し訳ありませんでした。

あたしは、ここにごやっかいになってまだ間もないから
こうやって、いっぱいお話しをしてる方の事しか良く解らない……

ただ…恐いなって思ったのはラッセル君
人狼が出た事を凄く喜んで居たのが印象に残っていて…

もし、一人……お薬を飲む対象を上げなければいけないので有れば、ラッセル君……になる…と…思います。

お！酒も大好きだが甘いもんも大好きだ。
遠慮なくいただくぜ！

ソフィー、俺もあの一瞬ラッセルが怖かったよ。
たとえラッセルが人間だと確認できても、「目」が表にでた瞬間に、我こそが真とでていったりすれば、俺でもあいつを狂信者だと思わざるを得ない…

　あたしが今、一番疑わしく思っているのはベンジャミンさんです。

　陽気な方で、商売人らしい軽妙な語りをされる方でした。
　今はずいぶんふさぎこんでいらっしゃいます。無理もない、といえばそうですが。
　あたしが、人が変わった、と呼べるのはあの方ではないかと思います。

目の色が変わっていたように…見えましたの
真っ赤に燃えた目……
恐怖から見た幻想かもしれませんけど…

。ｏＯ（ベンジャミンさん・・・あまり記憶にないわ…ちょっと好色そうな、ぎんぎらに着飾ったおじさんだったかしら…）

私が知っているラッセル君はもう少し冷静であった様に思いますよ。人狼が実在すると知って興奮していたのかも知れませんが、あそこまで攻撃的な人ではなかった筈です。
処刑として考えるのは忍びないですが、……私が一番違和感を感じるのは彼ですな。

（そうですね、ちょっと好色そう、ではなくてだいぶ好色そう、な感じです。ご本人には別の見解があるかもしれませんが）

　人狼に以前関わりがあったような事を仰っていたのが、気にかかるのですが。

ネリーさん、これお夜食で頂いていきますね。
それと、お昼間ちょっとキッチンを借りてしまいました、ごめんなさい。

そろそろ、お休みさせて頂きます、おやすみなさい…

　おやすみなさいませ、ソフィー様。大変失礼いたしました。

　ヒューバート様。
　私は、ラッセル様やカミーラ様のような、果敢に生きることを叫ぶ人に、毒杯を差し出したくはないです。特に今日は。

　むしろ、私のほうが不和と混乱を招いていて、申し訳なく存じます。皆様は「能力」と仰いますが、霊媒などむしろ病か呪いではないかと……失礼、繰り言でした。

　先ほどから頭の中にもやがかかったような感じで、上手く考えがまとまりません……今日はヒューバート様の裁断にお任せしたいと思います。

　では、失礼いたします。

おつかれさん！

館に来る前後に大きな変化があった人物か。
俺にとっちゃニーナ、かね？
悩み事抱えてちょっとやつれた辺りが、安く見積もって色気３割り増しってところか。
――ケネスはニヤッと笑った――

どうした！ネリー！

――ケネスはネリーを抱き起こした、転んだ時の怪我はないが、体全体が高熱にほてっている。――
ニーナ、どうしたらいい？ネリーは大丈夫なのか？！

―――ケネスの声に驚き、駆け寄り―――
…ッ、すごい熱じゃない！
大丈夫、急を要する様な症状は出てないから。

―――ネリーをケネスと部屋へ運び、横にした―――

少し冷やして…。解熱の薬も飲ませておこうね。
多分あの能力、すごく体力を使うのよ…。

俺の村にも憑き物筋の一家がいたが、ここまでのを見るのは初めてだ・・・
俺の見たのじゃ痙攣で筋を痛めて腹が減る程度だったんだが・・・

――タオルを冷水で絞り、ニーナに手渡した――

―――タオルを受け取り、ネリーの額に充てた―――

そっか、やっぱり…。
躰、大事にして貰わなきゃね。
ネリーが居なきゃ、寂しいもの…。

特に、ケネスはネリーがいなきゃね？

―――そう言うと、悪戯っぽく笑った―――

ん？俺は白衣の下の肢体がどうなってるかの方が気になるけどな
――ケネスはニヤっと笑い、混ぜっ返した――

　ん……ごめんなさい。自分で歩くわ……ありがとう。

　二人とも、ありがとうね。部屋に戻るわ。

ちょ、ちょっと、もう！なに言ってるのよ！
からかわないでよーっ。

―――みるみるうちに顔を真っ赤に染めた―――

.oO（もう、ネリーまで！）

――ぐ、ぐぅ！ケネスは尻に走った鈍痛を必死にこらえた――
。oO(ネ、ネリー。。いつの間に、女って怖ぇぇ)

だ、大丈夫だったか。しかし屋根裏…
ま、それはともかくだ。

真面目な話しあんたは凄いと思う。あんだけ酷い目にあって、酷いもん見ても、まわりに明るく振舞って。並の女にゃぁできねぇよ。

さっき、自分が一人ぼっちだし死んでもいいとか言ってたが、俺は死んでいいだなんて思ってねぇぞ。
それに俺がついてる、お前は一人じゃない。

お前の背負ってるもんをちょっとでも分けてくれ。
お前には、もっと心から笑って欲しい。

――猛烈に照れくさくなったケネスは瓶一本一気に煽った――

―――上気した顔を悟られない様に振る舞いながら―――

ううん。凄くなんか…ないよ。でも、ありがと。
そう言って貰えると、ほっとする。

どれだけ辛くても、泣いても、笑っても、明日は来る。だから大丈夫。
…あたしが、この数日間に消えてなくなっても、ね。

―――ケネスの言葉にはっとした様に動きを止め、涙を堪えた―――

ケネス…そんなこと、言わないで…。
自棄じゃなく、もういいって思ってたのに…。
離れるのが…厭になっちゃうよ？

―――悲しげに微笑んだあと、空気を誤魔化す様にグラスにブランデーを入れ、飲み干した―――

馬鹿野郎！お前もういいって思いながら生きて笑顔振りまいて、患者に希望もたせて救ってきたのかよ？

そうじゃないだろ…
お前はいままで精一杯健気に頑張ってきた。こんだけ酷い目にあったんだ、一切合財決着ついたら、もっともっと人の２倍も３倍も幸せになってもいいんじゃねぇのか？
生まれてきたからにはもっと幸せになろうぜ。
っつーか俺が、してやるよ。あぁしてやるよ！

――ケネス恥ずかしさ限界！さらに一瓶煽る――

どこかで…思ってたのかもしれない…。
もういいなんて、思ったら失礼だよね。
でも、そう思わないとやってられなかったんだ。
ひとりぼっちだったころの、記憶が拭えなくて…。
…ごめんね、これは弱音…。

こんな弱音吐いても、幸せになろうって言ってくれる？
…幸せにしてやるって、言ってくれる？

―――不安げにケネスを見つめた―――

――ニーナの目を静かに見つめながら――
あぁ、お前は俺が幸せにしてやる。
男の約束だ二言はねぇ。酒気帯びだからとか逃げもうたねぇ。
ニーナ、俺と一緒に幸せになろう。
だから、もう一人ぼっちだとか死んでもいいとか、寂しい事いわせねぇぞ！
――ケネス、ニーナを強く抱き寄せる――

―――ケネスをまっすぐ見つめ返し―――

そんな風に言って貰えると…思わなかった…。
すごく、嬉しい。こんな時なのに。
もう…一人って思わなくていいんだね。
最後まで、頑張れそうだよ…。

―――抱き寄せられるがままに、寄り添った―――

――暫く抱き合った後少し身を離したケネスは、ニーナの細い顎に手を添えて囁く――
ねぇ、ニーナ目を閉じて・・・

…？

―――一瞬不思議そうな顔をした後悟った様に、ゆっくり、目を閉じた―――

――二人は暗闇の中静かに口唇を重ねた。ゆっくりとただ時間だけが流れていく。――
――恍惚の余韻の中、ケネスはニーナの耳元に囁く――
このキスが担保だ、俺の約束のな。
絶対にお前を幸せにしてやる。
絶対に二人で生き残ってやる。
…絶対にお前を放さないからな。

・・・そろそろ休もうか。

―――不慣れな様子で照れ、顔を俯かせて―――

うん、うん。ありがとう、ケネス。
…放さないでね…。
全て終わったら…、一緒に、何も考えずに一緒にいよう。
なるべく、犠牲が少なく終わって欲しい…。

―――思い詰めた顔からにっこりと笑い―――

そうだね。飲み過ぎたでしょ？
少しゆっくりしないと…、あたしも喉が少し痛い…。

――ちょっと苦笑いしながら――
…実を言うと俺もだ。頭がガンガン痛くてかなわん（笑

――愛しげに髪を撫でながら――
愛してるよ、ニーナ。
おやすみ、また明日な…

ん。おやすみ…ケネス。

―――客間の扉を開けて中を見渡す。ゆっくりとした歩調で机の横まで歩くと、椅子に腰掛けて肩を落とし―――
…この事件が始まってから…ラッセル君がどんどん変わって行っちゃう…。
人狼が現れたことだって…あんなに喜んでた…。
もしかして…ラッセル君が……。
―――そこまで独りごとを漏らすと、思考を遮断するかのように首を横に振る―――
そんなわけない！…ラッセル君はラッセル君だもん…。

駄目だ…暗いなぁ、私…。
こんな時くらい頑張らないと…。

……っ、眼が覚めたぜ。嫌な夢をみちまった。
よりによって「子消し」の夢とは、嫌な感じだぜ。

.o0(ん…あれ…ああ、そうか…誰も彼も処刑するとか見極めるとかいう発言が増えてきて、考えているうちにソファで寝ちゃってたのか…
　この状況じゃ当たり前なんだからいい加減呆けている場合じゃ無いぞリック…)

おはようございます。クインジーさん。
僕が寝ちゃっている間に何があったのか簡単に説明してもらえませんか？

―――リックはクインジーから事のあらましを聞いた―――

それにしても「子消し」って何のことですか？

.o0(それにしても…「あの部分」だけは起きちゃってたんだよね…どうせならずっと寝てしまっていれば良かったのになぁ…)

―――湧き上がる寂しさを苦笑で誤魔化した―――

.o0(上手く笑えてるかな…?見たことは気付かれないようにしなくちゃね)

おはようございます、皆さん。
昨夜は幾ばくかでも休めましたでしょうか。
そろそろ一度皆さんの考えを整理した方がよろしいですかな。

おはようございます、ヒューバートさん。

…そうですね…そろそろ決めることから逃げるのも限界ですね…

（「子消し」…間引きの事でしょうか。継子立てという風習もございますが、何れにせよ余り気持の良い習わしではありませんな…）

僕の意見ですが…

占い師さんの名乗りでるタイミングは、明日朝一番目がいいと思います。占い先は指定がいい…かな。守護者の方が占い先を守ってくれる可能性があるので…
占い先が守護者もしくは占い師さんになってしまう可能性がありますけど、たとえそうなっても明日までは名乗り出ない。理由は占い先が自分であっても少なくても守護者の方に守ってもらえるし、守護者の方はそもそも自らを守れないので名乗り出る意味が無いからです。貴重な時間を1日無駄遣いする可能性がありますが…それと皆話し疲れているいるみたいなので今日名乗られてしまうと意見を出し合えないかもしれないです。

占い先はやっぱりクインジーさんを提案します。ヒューバートさんに次ぐ発言力を持っていると感じられるからっていうのが理由です。その…今のまとめ役ヒューバートさんが襲われちゃう事も十分に考えられますから…

毒…を飲んでもらう人ですけど…

―――少し震えながら―――

今の状態では…その…ベン…ジャミンさん……です。夜が明ける前にお話が出来たら変えるかもしれませんが…話が聞けないのは…不安です…

ん、「子消し」ってのはな、食い扶持を節約する為に生まれた子を間引くことさ。
その子供を買い取って出稼ぎ要員として育ててやがる村もあったがね。
……とかく生きていくのは難しいのさ。
子供がとりあえず飢えずに教育を受けられるってのは、まったくありがたいもんだぜ。

ベンが急にふさぎ込んでいるのを不審に思っている方が多い様ですな。下品な男ながら、ふさぎ込むのは似つかわしくないと私も思っております。部屋から出てきて話をすれば、皆の心配も氷解する様に思いますな。
見極める力は、ラッセル君かカミーラ殿を見極めるのが良いかと思います。この二人に絞って、どちらが良いか検討してもらえませんかな。

ベン、どうしちまったんかね……。
怯えているのか、それとも何らかの策を練っているのか。
話を聞ける状態になればいいんだがな。

ヒュー、見極めたい奴に関しては了解だぜ。
……結論づけづらいが、今のところはカミーラにしておくな。
もし偽物なら手強そうだからな。

リック、君の考えをないがしろにしたわけではないのですよ。クインジーは腕も立ち信頼も厚い。それが人狼が私達を騙そうとしている姿だったら、とは私も思いますが、ラッセル君の態度やカミーラ殿の気配を危険に思う人が多かったのも確かですから。なるべく皆が納得できる答を出していきたいと思っておりますよ。

――寝不足なのか、少しふらつきながら部屋から出てきて

ネリーさんが倒れてしまったみたいですね
昨日の物音は聞いてましたが……その……どうしたの？って聞きにいける雰囲気じゃ……なんか無くなってたので（赤面）

………解りましたそう言う事ですね

ベンジャミンさんって、あたしは良く知らないので
どう変わってしまったのか解りませんが…

見て貰うのは、お二人の内ならラッセル君の方をお願いします
ラッセル君のお部屋から物音一つしないのはちょっと不思議ですし…

ネリーは昨夜から寝込んでいる様ですな。
キッチンを借りて簡単な昼食でも作りましょうか。朝食も食べていない人が大勢いるでしょうし。
こう見えても昔は料理人を目指していたのですよ。

――ヒューバートは気晴らしがてら、昼食を作りにキッチンへと向かった――

。ｏＯ（男性二人がキッチンで……大丈夫かしら？）

――元気になったネリーが片づけで右往左往するのじゃ無いかと心配している。

――ヒューバートは、ボウルに入ったシーザーサラダとスクランブルエッグ、バターと蜂蜜を添えたトースト、カリカリに焼いたベーコン、キャベツとアスパラガスのスープを運んでテーブルに並べた――
つい楽しくなって作りすぎてしまいました。
もしよろしければ皆さんもどうぞ。
（片付けは…どうも苦手ですな。作るのは得手なのですが）

。oＯ（セシリアちゃんは大丈夫かしら？お部屋からすすり泣きは聞こえるんだけど、顔をみないわ……
お話しかけて良いものかどうか…こんな状況だからふさぎ込むのも解るけど）

.o0(ラッセルお兄ちゃんとカミーラさんか…みんながどちらかを見極めたいというならどっちがいいかな…)

皆さん、ご機嫌よう…って、すごい食事が！
…頂いても、いいかな？お腹空いちゃって。

あ、コーヒーを淹れておくね。

―――台所に引っ込むとコーヒーの準備を始めた―――

―――コーヒーをテーブルの上に並べて―――

…あ。皆さん紅茶の方がよかったかな？
はい、リックにはミルクティーだよ。
お砂糖足りなかったら足してね。

―――コーヒーを啜りながらソフィーの声に気付き、耳まで顔を赤くして、誤魔化す様に笑った―――

ニーナありがとう、あたしは珈琲も好きよ

―――ミルクティを渡されて初めてニーナが来たことに気付く―――

あ……ありがとう、ニーナお姉ちゃん。

―――リックをソフィーににっこり笑うと―――

よかった。ネリーの淹れるコーヒーや紅茶には適わないけど。
セシィも少し出てきただけでいないのね。大丈夫かな…。

―――ヒューバートの作った食事を楽しげに頬張ると、先程までの話を聞き、真剣な面持ちに変わり―――

カミーラかラッセルのどちらかから…って話しになったのね。二人から選ぶなら…うーん…。確かに、ラッセルは怖かった。本当に嬉しそうで。…でもね、あたしにはどうしても人狼には見えないのよね。だって、成り済まし、潜んでいるはずの人狼があんなにあからさまにするかな？

信者であれば…妙に納得してしまうかもしれないけど。

だから、どちらかを選ぶのであればカミーラを視た方がいいかなと思うわ。あまり疑いの目はないのだけど…考えもしっかりしてるから、確かに人狼だったとしたら…。

―――そこまで言うと、口を噤んだ―――

―――少し食事の手を止め、考えたあと―――

でも、カミーラが疑わしきかというとそうではないな…。誰が人狼だろうかなんて、想像もつかないし…。ただ、みんなが不安に思うならば、視て貰えれば安心だよね。

ただ、みんなの持つ不安を贋者に利用されたりしないといいんだけど…。

……キッチン、なかなか手強い奴だぜ。
思い通りになりやがらねぇ。

野宿んときには手慣れてるんだがね。

―――ちょっと困った顔をした―――

う……ううん、僕はいいよ……

もうちょっと考えたいから皆のところにいるね。

―――リビングへ戻ってソファに座った―――

リック、パイが焼けるまでの間、少し話を聞かせてもらえますか。
先刻、リックは処刑にベンを挙げていましたが、もしベンが今日の夕方に部屋から出てきて話をしたなら、それでもリックはその意見は変わりませんか？

話を聞ければ変わるかもしれない…ベンジャミンさんに決めたのだって正直話が聞けなくて不安だっていうのが理由だから…ベンジャミンさんじゃなければ誰にするのかっていうのも決めてあるよ…その人に関しても言った方が良い？

小さいのにしっかりしていて感心しましたよ。できれば私もベンからちゃんと話を聞きたいと思っていますし、もしベンでなければ、という時のリックの考えは聞いておきたいですな。

それは………ラッセルお兄ちゃんだよ……
僕は寝てて人伝いに聞いただけだから、内容に尾ひれが付いてるかもしれないけど…それでも話の内容程攻撃的な人じゃなかった気がする…なんだか無理に人だって言っているみたいでなんだか怖いから……でもこれはみんなが、ラッセルお兄ちゃんを見極めたいって言ったら変えなきゃ駄目だよね。

ありがとう、リック。君の考えている事はよくわかりましたよ。

――ヒューバートはリックに微笑んだ―――

おや、そろそろパイが焼き上がりますかね。

誰かを疑うのは…辛い…ですね…

――リックは深く息を吐いた――

さ、少し休憩しよ！
ラズベリーとクランベリーのパイよ。

ほら、クインジーも野いちごかじってないで、食べよう。
みんなでお茶にしよう。紅茶も淹れるよ。

おお、すまねぇな。
どうも俺にはちまちました料理はできねぇらしい。
有り難くいただくぜ。

―――手を洗って戻ってくる―――

うん、美味しそうだね。

いただきます…

ベンはまだ部屋に籠もりきりですか…
後１時間くらいは待ちたいと思いますが、今となっては十分な話し合いの時間を取るのは難しそうですな…

―――階段を降りて来て一同に頭を下げた―――おはようございます。遅くなってすいません…。

おや、セシリア、具合はもう良いのですか？

（夜明けまであといくばくもありませんな…）

――ヒューバートはベンジャミンに宛てて手紙をしたため始めた――

『　ベンジャミンへ
君の言葉を聞くことなく決めてしまった事を本当に申し訳なく思う。
しかし、私達は―いや、欺瞞はよそう―私は、もう決断を変えない事を決めた。君のいかなる弁明にも耳を貸さない事を決めた。私を恨んで構わない。私はそれを甘んじて引き受けよう。
もしも何か思いがあったなら、どんな形でも良いから残して欲しい。君の言葉が人狼を見つけだす助けとなることを願ってやまない。
　　　　　　　　　　　　　　　　ヒューバート』

あ、はい。たくさん寝たら気分もましになりました…。
―――ご心配かけて申しわけありません、と頭を下げる。と、その時ついヒューバートの手紙の内容を見てしまい、辛そうに眉を顰める―――
…ベンジャミンさんに決まったんですか…。…辛い選択……、ですね…。
―――俯きがちで小さく呟き―――

よ！みんなこんばんわ。
――ニーナをみつけ軽くウィンク――
セシリアちゃん久しぶりだな。
リック、こっそり差し入れ助かる。
ふむ、ベンが疑われてるか仕方ないといえば仕方ない、か…
――鼻をクンクンっとひくつかせる――
お、なにやらおいしそうな匂いが、、
パイ発見！いただくぜ！

――はらぺこケネスはパイをぱくつき始めた――

セシリア、今からでもセシリアが思っている事を聞かせて欲しいと思いますよ。誰を見極めるべきか、まだ決めあぐねている所でもありますし。

あ…ケネスさん。こんばんは。
あの…この間は失礼な事言ってすいませんでした…。
ケネスさんだって辛かったのにって…なんであの時わからなかったんだろう…。
―――そう言うと深く頭を下げる―――

ハハッ　いいってことよ。
それよりヒューの旦那の言うとおり、嬢ちゃんの考えてることを聞かせて欲しいな。

私としては……
―――何かを決意したように頷き―――
私、ラッセル君の事が知りたいです。この事件が始まってから、どうしても彼が変わってしまったような気がして…。
…彼の事を信じたいから…。

ん？流れが、
見極めるのは私かラッセルかという事になってるのか。

私はラッセル…と言いたいトコだったが、
全然、表に姿を現さないのならば。
私を見極めてもらう方が良い気がしてきたぞ。

自分で自分を候補にいれるのが良くないと思うのならば、
ラッセルで。

―――台所から戻りケネスに気付き、わたわたと自分の照れを誤魔化した―――

みんな集まって来たんだね。間に合わせだけど、雨で冷えるから、シチューを作っておいたよ。
気が向いたら、みんな食べてね。

あ。味の保証はしないからねーっ。

正直、もし私が占われた場合、
偽から狼と言われる可能性は高いと思ってるがね。
霊媒がネリーで決定してる以上。
もし狼が偽の結果を言ってしまえば、自分が処刑されてしまう。
ネリーの身の安全はほぼ確定してるから結果がずれないからだ。

人狼教の信者ならば、偽とバレても…
むしろ偽とバレる方が都合がいい。
他の人間からは、私が何者かわからんが。
狼ならばわかってしまう。
どちらが本物かわかり、そちらを襲撃してくるだろう。
そして自分は偽者とわかり処刑され、人間の数を減らしていく。
実にわかりやすい戦法だ。

とりあえず、判定される前に言っとく。
後で言っても説得力ないだろうし。
そもそも、私が何者かなど皆にはわからんだろうからな。
これも狼の布石だと思わなくも無いだろうし。
ただもし私以外の人間が占われても、
そうなる可能性は高いかなと言っておく。

で、ちょっと野暮用があるので、失礼させてもらう。

また生きてたら会おう。

人狼について調べていたのですがもうこんな時間ですか。
まあ調べて分かった事は犠牲者のいない
ハッピーエンドはありえないだろうという現実だけですがね・・・
空想の世界を求めた先にも結局現実が待っていたとは
なんとも皮肉な話しですね

あたしもそれ、考えてたよ。カミーラ。

人狼教の信者が、崇める人狼に存在を知らせるには…、そういう方法しかないと思う。きっとカミーラを見極めるのでなくても、そうなるかもしれない。

若しくは、本物の信用を落とす様に振る舞って来るか…。本当に見極めなきゃ行けないのは、全員の「目」ってことになるね…。

少し明日が、怖いかな…。

ベンはまだ顔を見せてねぇんだな。

……カミーラが危惧していることはわからないではないが、カミーラ自身が言うとおりどちらにでも言えることだ。
それだけはどうしようもないな。

ただ、自分が人狼でもないのに人狼だと告発されりゃ、その告発者が偽物だってことはわかる。
それからの弁に期待するなら、ラッセルよりカミーラって意味もあるかね。

あと、前にも言ったが、俺は明日名乗りを上げるのと告発をするのは別の機会にする事を希望するぜ

いい匂いですわね・・・
お部屋まで、いい匂いが漂ってきましたわ

それで…もうベンジャミンさんに決まり…なんだね。見極める人はどうするのかな？名乗りのことも…。

言うだけ言って、ヒューバートさんに任せきりだね。ごめんなさい。

狼にとって有効な策をわざわざ披露するというのも
不可解な話ですね。
狼だって馬鹿じゃない、考えれば分かる事でしょうが
今、それを狼も聞いているであろうこの場所で言う必要は無いと思いますが

―――オードリーにシチューの入ったお皿を手渡し―――

お義母さま、あたし「元から一人」だなんて言って…ごめんなさい。お義母さまとあたしはずっと一緒だったのに。これからも、一緒にいてくださいね。本当に…ごめんなさい。

―――そう言って微笑むとニーナは席を立った―――

夜が明ける前に、シャワー浴びてきますね。

ん、ラッセル、一見敵方に有利そうな話をしておいて、それを利用して相手を罠にはめるというのもまた兵法だからな。
疑心を呼ぶのは避けられないだろうが、カミーラにも考えがあるんだろうよ。

―――シチューのお皿を受け取りながら―――
大丈夫ですわ、ニーナの気持ちはわかってますわ・・・すこし、えぇほんの少し寂しかっただけですの・・・

まぁ、自身で言うとおり単に告発されるのを恐れて事前に申し開きをしているだけかもしれんがね。
それは明日の告発を待てばいいさ。それにまだ決まったことでもねぇしな。
告発されるかどうか、また、カミーラを見極めるかどうかもな。

執事のエドガーさんから会議の流れを説明してもらいましたが
ベンジャミンさんが今日の処刑の対象になりそうですね

部屋に籠もって震えているだけでは何もならないと
言ったのになんで分からないだ！

皆さんの意見を拝聴しておりますと、わずかですがカミーラ殿を見極めて貰う方が良いとお考えに思えます。
本日はカミーラ殿を見極めて頂き、見極めた方は明日名乗りを上げて頂く、という事でいかがでしょうか。
人狼教の信徒、人狼自身、その両方が名乗りを上げてくるかも知れません。クインジーが言う様に、見極めた結果は隠し、まず名乗りを上げて貰う方が良いと私も思いますが皆さんはいかがお考えですかな。

それから……ケネス、薬を出してくれませんか。

ベンジャミン、まだ部屋から出てきませんのね？
もう、決まってますのね・・・・
見極めていただく者、わたくしはやはり、カミーラですわね。
名乗りだけあげていただく、それでいいと思いますわ

それで…どうするんですか。今日の占い先…。
夜明けまでもう間も無くですし…早く決めないと…。

見極めていただく者は、自分が不当な判断をされた時、反論できるだけの力があるものが、いいですわね。カミーラは、自分が不当に疑われれば、反論できますでしょう

そういえばカミーラさんが力のある方かもしれません
その場合にカミーラさんに見極めてもらう方も
決める必要もあるのでは無いでしょうか？

そうですな、ラッセル君。
もしカミーラ殿に見極める力が備わっているなら、ラッセル君、君を見極めてもらうのが良い様に思えますな。

異論はありませんよヒューバートさん
おそらく他のみなさんもそう思っている事でしょうしね。

―――リックはショック状態から立ち直った―――

僕の選択が…人を…殺すことになるんだね…

うん…誰かのせいになんかしない…これは…僕の選択の結果なんだ…

―――ヒューバートを真っ直ぐ見つめると―――

ヒューバートさん、あたし達の意見を纏めて下さって、本当にありがとうございます。

異論は、ありません。

―――薬瓶に目を落とし、辛そうに背けた―――

―――薬瓶を見つめながら―――

地獄が始るのね・・・・

ネリー、紅茶にブランデーを落としたものを……と、ネリーは寝込んでおりましたな。

自分で淹れて参りましょう……

（僕は間違った事はしていない、僕は正しいんだ）

ヒューバート、わたくしにもお願いしますわ
紅茶は抜きでおねがいねｗ

――ヒューバートは、人数分のティーカップとポットに入った紅茶、ブランデーの瓶、コンポートにして生クリームを添えたリンゴを載せた皿をワゴンに乗せて応接間へ戻ってきた――

こんなものしか作れませんでしたが、ろくに食事を摂っていない方もいらっしゃいましょう。
少しでも何か摂った方が宜しいかと存じますよ。

ありがとう、ヒューバート
何か食べないといけませんわね・・・
でも、食べる気になれないのよ・・・・・