人狼審問

――昨日にも増して激しい豪雨の中、自警団の副団長が５人ほどの団員を連れて応接間に入ってきた――
副団長『今朝、団長が無残な姿で村はずれで発見された。死体の様子から見て、旅人同様に人狼の仕業に間違いない。お前達の中に人狼がいるのは分かっているんだ。お前達が一週間以内に人狼を処刑できない場合、我々はお前達全員を人狼の仲間とみなして処刑する。それから…』

――副団長は睨み付ける様に部屋の面々の顔を見渡すと用心棒クインジーのところで視線を止めて話を続けた――
副団長『昨晩中に東街道へ通じる橋が何者かによって壊されているのが発見された。現場に残された足跡が、クインジー、お前のものと酷似している。詳しく取り調べるから詰所まで来てもらおうか』
――自警団は、激しく抗弁するクインジーを連れて騒々しく部屋を出て行った――

待って。。。待ってください
お兄ちゃんは、そんな人じゃ。。お願い待って……

アーヴァインが殺されていたというのは、
本当だったようだな。

殺されたというからには、
本当にここに人狼とやらがいるからという事になるようだな。

やれやれ…

なんてことでしょう・・・
アーヴァインが・・・アーヴァインが・・・・
ーーオードリーは、ソファーに崩れ落ちたーー

―――クインジーが連れて行かれる様子を怯えたように部屋の隅の方でただ傍観する。自警団が去り、場が静かになるとゆっくりと口を開く。―――
やっぱり……アーヴァインさんが殺されたのは本当だったんですね…。
…なら…やっぱりネリーさんの仰った通りこの屋敷にいる人の中で２人は…。

この雨で足跡が残る筈はないのだから、クインジーはただの言いがかりで取り調べられているのでしょうけれど…

問題は、アーヴァイン殿が本当に殺されていた事ですな。

――何かに憑かれたように立ち上がると

お兄ちゃんを助けなきゃ…
昔、あたしを助けてくれたみたいに
今度はあたしがお兄ちゃんを助けなきゃ

　ベンジャミンさんがお持ちくださったチョコレートです、どうぞ。元気が出ますよ。

　……クインジーさんには、戻ってからゆっくり食べてもらいます。　

―――呆然とした顔で、ようやく口を開いた…―――

アーヴァイン、本当に…本当に死んでしまったのね…。

クインジーが、どうして…。
自警団の人たち、凄く…乱暴だったんだよ…心配…。

そこを通して、お兄ちゃんを助けにいくの・・・

アンタが今行ってどうこうなるもんじゃない。
ヘタすれば仲間扱いされて、一緒に処刑されるかもしれんぞ。

それより、
この中に潜んでるかもしれない狼を見つけるようにしたらどうだ？

――急に暴れ出して

お兄ちゃんが居なかったら嫌なの
折角、やっとやっと見付けたのに・・・お願い行かせて、お兄ちゃんを助けに行かせて

アーヴァイン氏、本当に食われてしまうとは・・・
副団長どの、カリカリしすぎだのう・・・・・・
ああいやだ、怖い怖い。

―――ヘンジャミンはそうぶつぶつ言いながら部屋の中をぐるぐる歩き回っている。

―――ニーナはソフィーに組み付いた―――

落ち着いて、落ち着いて！
ちゃんと、帰ってくるよ。帰ってくるから！

ーーブランデーを一気に飲み干すとーー
ソフィー、今あなたが行っても、クインジーの足手まといよ。彼を信じて待ちなさい

足跡とは馬鹿げた話しだ
靴さえ用意できればいくらでも捏造できるじゃないか
アーヴァインさんが死んだ以上自警団も当てにはなりそうにないな・・・

……お兄ちゃん

もう嫌…！なんで私たちだけこんな目に遭わないといけないの…？
こんなの絶対に嘘……夢に決まってるわ…。

落ちつくんだセシリアこれは夢じゃない。
泣いていたって何も解決しないんだ

すこし落ち着かないといけないわね・・・
アーヴァインが間違いだったといってくること，儚い望みだったわね
これで、わたくし達の中に人狼が居ると自衛団は決め付けるのね

私達の手で人狼を処刑しない限り、私達は全員処刑されてしまいます。
アーヴァイン殿が残した薬は一日に一人分しか使えません。
恐ろしい提案をしているのは自分でもわかっていますが、一番疑わしい人を、一人ずつ私達の手で処刑していくしかないのでしょうかね。

――寝癖頭そのままに真剣な表情で話し出す――
ネリーのアレは、本物だったな。
この中に異能者、んで人狼が紛れ込んでるのも確実になった訳だ。
――立ち上がり窓の方へ歩く――
…明日は確実に俺達の中の誰かが死ぬ。
明後日もまた一人死ぬ。ここに居るのは12人だから今日から10日目で人間が居なくなる計算だ。
クソッ！　どうかしてるぜ・・・

ヒューバート、なぜそんな恐ろしいことが言えますの？
期限は一週間のはず、たとえ一日一人だけでも見極められるのでしょ？
人狼を見極めたら処刑をすればいい事ではありませんの？

ここに能力者がいる。
そして、まだ姿を見せないよう言っている。

明日はこの中の誰かが襲われるかもしれないかもな。

タイムリミットは一週間ですよケネスさん
僕たちは人狼を退治しなければ
ここから逃げ出す事もできない

見極められればそれが一番良いでしょう
しかし今日にでも占い師が狼に殺されるかもしれない
生き残るためにはたとえ人間であっても疑わしい者は殺すしかありませんよマダム

狼か人かを見分ける力は人狼にとっては目の仇の筈。人狼が夜に紛れて人を襲うとしたら、カミーラ殿の言う通り、この中にいるそうした力を持った人間が襲われるでしょうな…
見極めてから処刑できればそれに越したことはないと思いますが、果たしてそれだけの猶予が私達にあるかどうか…

占い師はアーヴァインのような守護するものに守られれば占いを続けられますわ
占い師の方の安全のために、表に出ないことを望んでおりましたけど、名乗っていただいて守られる事も考えとしてあると思ういますわ。

人狼は狡猾な生き物です。
おそらく自らを占い師と偽って僕たちを陥れる事も
ありえるでしょうし人狼を崇める愚か者もこの中にはいる
一筋縄にはいかないでしょうね・・・

ネリーの言葉を信じるなら、守護するものに守っていただけますわ

何も能力だけが見分ける手段ではなかろう。

狼より人の数の方が多い。
それに紛れるのが狼の目的ならば、
目立たないようにしているのが狼ではないのかな？

私はそう考えるが。

――やっと正気を取り戻して
オードリーさん、でももし？
人狼教の信者が占い師に化けて出たら？
いいえ、それよりも　もし人狼が化けていたら！

あたし達にそれを見抜く事が出来るんでしょうか？
先日送ってもらった資料にも、そう言う記載もありましたし、それが少し不安です。

　……誰かが嘘をつくかもしれません、奥様。

「我こそ占い師」という方が、二人、いえ三人も四人も現れるかもしれません。

　守ってもらえる、なら、例え無実の人でも、嘘をつく、かも……

偽者が出るかもしれない。
という事は、その守護するものが本当の占い師が誰か判別できないかもしれない。

それだと、却って占い師の身が危ないと思うが？
表に出てるだけにな。

状況ですから意見も言わずに黙っている者を生かしておくのも危険ですね
人狼退治の役に立たない人間なんて生かしておいても意味がない！

とはいうものの、
私もいつまでも出てこないというのは問題があると思う。

狼の襲撃があった後、出てきてもらうのがベストとはいえないがベターかと思うのだが。

それなら、あなた達は、処刑できますの？
誰を疑いますの？
他所から来た者？自分の嫌いな者？
一週間の期限があるのです、安易に一日一人自分たちで処刑するなど、考えないでいただきたいわ・・・

まぁ、偽者が出たとしても大方本物の「目」と違った答を出すことはあるまい。
本物と違った答えがでるとすれば、それは人狼か信者に「見極め」の番がまわってきた時だ。

ラッセル君、人狼を早く見つけたいと急く気持はわかりますが、君が言っていることをセシリアが聞いたらなんと言うか…

処刑できるできないの問題ではないな。
するしかないんだろう？

自警団の言うとおりにするのも癪だがな。

そう言えば、誰も何も言わないって言う事は
ヒューバートさんは人狼じゃないって事ですよね？

ヒューバートさん。しかし皆が口を紡ぎ怯えている
だけでは人狼を見つけ出すのは不可能です
沈黙は死という覚悟は必要と思いますが違いますか？

　そうですね。リックとクインジーさんがいませんが。
　彼らが名乗り出なければ、ヒューバートさんは、人間、という事でしょうか。

ラッセル君、違うの…
ヒューバートさんは、怯えて言葉が出なくなってしまっているセシリアちゃんを心配しているのよ
あなたにそれを言われてしまったら、死ねと言われたのと同じぐらい傷つくと思うの　ね　解ってあげて

マダム、一日も早く狼を処刑すれば、それだけ多くの無実の人が犠牲にならずに済むのです。
………私も………残酷な提案をしているのはわかっておりますよ…………

そうですわね・・・・
一週間後には、自警団にわたくしたち、全員が処刑されますものね・・・・

狼を見つけるって言ったって…どうやっったら見分けられるんですか…？狼は普通の人間に化けてるん…ですよね…。
占い師だって、狼が見つかる前に殺されちゃうかも知れないわけですし…。それに妖しい人から毒で減らして行くなんて……。
結局自警団の人たちが、自分達じゃどうしようも無いからって私たちに責任押し付けてるだけじゃないですか…っ。

…ごめんね……、ラッセル君…。ごめん……。
私、役立たずだから……疑われちゃっても仕方ないよね…。
ごめん…。

人が一人死ぬとそりゃもうたくさんの人が悲しむのさ。例えそいつが人狼にとってかわられてたとしても、殺さなけりゃいけなかった事をみんな悔やみ悲しむ。今の俺にとってここに居る12人はみんなかけがえのない仲間さ。正体が人狼だったとしてもな。

死ぬ、殺すってのは、軽々しく言うもんじゃねぇ。
ラッセル、人の生き死にを軽く扱っちゃならん。

僕だってセシリアを殺したくはない！
でもセシリアだって狼かもしれないんだ・・・・
怯えている事も演技かもしれないんだソフィーさん！
安易な同情は止めてください！

狼や信者がいるとすれば、そいつが尻尾を出すのは仲間の正体がバレそうになったときだ。
仲間を占ってこいつは人狼だと言えるはずがない。
偽者の占い師ごと本物を護って、意見が食い違う瞬間を待つのが妥当じゃないかね？

もし本当に怯えてるのだとしたら、あなたの心で助けてあげないと
もし…もしも人狼が化けているのだとしたら
一番近くに居たあなたがせめても見破ってあげないとね

　セシリア様……セシリア。

　そうやって、怯えて、震えて、食べられるのを待つの？
　自分の前に小瓶が突きつけられるまで、そうやっているの？

　お茶を飲んで。チョコレートもあるわ。落ち着いて、ゆっくり考えましょう。

…とにかく、お伽噺じゃないんだね…。

―――ニーナは視線に力を取り戻した―――

ラッセルの言うことももっともだね。
でも疑心暗鬼になるだけじゃ、ダメだよ。
みんなで、沢山話しをしよう。悔いのない様に。

守護するものに期待しすぎるのもどうだかね。

判別つかない人間を守らないように、
判別のつかない占い師を守ると到底思えないからだ。

どうかしてた...
カミーラの言うとおりだ。
もし占い師が食い殺されれば、残った方が偽者だ。
偽者がでたなら占い師を護る必要はないな。

でも、「護られているのではないか」という抑制は働くかもしれないよ？
護られていそうな人物を、いきなり食べようとするかな？

。oＯ（お兄ちゃん、お兄ちゃんが居ない間だ、あたし、お兄ちゃんが愛したここの人達とお兄ちゃんの代わりには成れるとは思えないけど、頑張って一緒に戦って行くから、早く帰ってきて）

するね。
ネリーが能力者である事がわかってしまってるだろう。

そうなると、守護する者の意識がそっちに行ってしまうだろう。
どっちが本当かわからない能力者より、
わかってる能力者の方を守りにいくと思うんだがね。

翌日になると、人狼に襲われて亡くなる者が出るわね。襲われた者が本当の占い師って事もあるわね。
それなら今、名乗って頂くのがいいのかしら？
でも、強要は出来ないわね・・・真っ先に人狼に食べられてしまうかもって考えるものね・・・

守護する方のお話しは……
我が身は守護出来ないと聞きましたし
そっとしておいた方が良い話題の様なきがするの…

こんな事を言ってごめんなさい
ネリーさんが本当にそう言う力が有る方かどうかも
実際は解らないと思うの……
必ず名乗り出なければ成らない　と言う事では無いと思っていましたし…

ーーーネリーの言葉に小さくこくりと頷くとーーー
……頑張ります。怯えてるだけじゃ、ラッセルくんの邪魔になるだけだから…。
いつまでも足手纏いの私は嫌だ。こんな時くらいしっかりしないと、ですよね…。
ーーーそう言うとぎゅっと拳を握り、決意したように何度か頷くーーー

力の有る人は、人狼にとっては絶対的に邪魔な存在だから、表に出るのを躊躇する事も有るかとおもいました・・・本当にごめんなさい、疑っては居ないし信じたいんだけど…

守護する人の話…というより、見極めることの出来る…占い師が、すぐに名乗る様に促すか否かということじゃない？

護られる確率が低いから出てこない方が良い、という考えの人と、すぐ名乗るべきという考えの人と…。

考え方を変えれば、贋者を引きずり出せるってことにも、なると思うよ…。

確かにそうなんだがな。
偽者が出るならば、この状況なら狂った信者しかいなさそうでな。

俺はできたら偽者であろうが本物であろうがどんどんでてきてもらいたいね。「目」を持つ二人が二人とも「人間」だと決定だせばそいつは白ってのは間違いない。

なるべく穏やかにいこうや。
俺は見極めを済ました人間を増やして人狼を追い詰めるって方向でいきたい。
処刑は、見極めのすんでない連中で籤を引いてもいいだろう。お互いを疑い出すとキリがねぇ…

　そうですね。ソフィ様。

　見た目で区別がつかないという点では、あたしのような霊媒も、人狼も同じでしょう。

　あたしが人狼だとしたら、目立たず黙っている方が得だと思うのです。特に最初のうちは。
　人狼騒ぎに現れた霊媒は、大抵の場合は死ぬらしいと聞きました。……あたしの母のように。

偽物・・・人狼か人狼教の教徒をおびき出す…
そうね、そう考えたら…

見極められるのかしら…力有る人に化けた人狼と本当に力が有る人を…
きっと凄く難しい事なのかも知れないけど
必ず、穴は見つかるわね…守りの姿勢と攻めの姿勢…難しいわ

ソフィーさん…私が思うに、なんですが…。
ネリーさんが霊能者だと仰ったした時点で誰も自分こそは、と誰も名乗りを上げなかったと言う事は本物が潜んで居てネリーさんが偽者である可能性は極めて少ないと思います…。
村人なら皆、誰だってこの状況を打開したいと思っている筈ですよね…。人狼を見つけるには能力者の判断は不可欠…。能力者には村人は絶対的な信頼を抱かないといけない状況です…。
もし偽者が現れたとして、保守的になってその時点で名乗りをあげず、あとからのそのそと現れた能力者なんて、誰が信用しますか？
それに能力者ならプライドもあるでしょうし…。場の平穏を乱す偽者が現れた時点で言い返さずにはいられないのではないでしょうか…。
すいません…偉そうに…。

占い師が複数名乗る時、一人は真実。
でも、残りが人狼とは限らないわね・・・
カミーラの考えのように人狼教の信者の可能性もあるわね。考えないといけないわね。

そうだね。
徹底的に紛れ込むって事も十分に考えられる。

狂った信者…。
だとすれば、あたし達を混乱させるために占い師として本物より先に名乗り出ることも十分考えられるよね。

…どちらにせよ贋者が出るなら、信憑性は薄いのかも。

実は昨日、ネリー以外に霊媒が出なかったのが気になる。

偽者が反応して名乗り出てきてもいいだろうに、
何故、そんなことをしなかったのか？
やはり、守護をそっちに向けさせておこうという考えかもしれない。

死んだ人間が人か狼かわかっても怖くないんじゃないか？
死んだ人間の判別より、
今、生きてる人間の判別が重要だと私も思うしな。

今人間と判明しているのはネリーさん一人
ヒューバートさんは人間だと仮定すると二人
人間かどうか分からない人たちが十人
今日一人処刑するとして狼が占い師を狙うために
人間とは判別していない九人から狼の数を引いた
７人の中からという事になりますね
７分の１という確率が低いと見るか高いとみるか・・・

カミーラ、信者は占い師だと名乗りでるつもりなんだろよ。おそらくネリーは本物だ。

ごめんね、何か場が混乱するような事ばかり言ってしまった気がするわ
あたし、気を回しすぎるって言うか……裏を見ようとしてしまうのね　きっと…

偽者の占い師が乗り出た場合…。どうやって本物を判断するかも問題になってくると思います…。

ならば、今日促してしまうと、尚更襲撃されそうだ。
せめて明日あたりに出てきてもらう方が良いと思うが。

まぁ楽観的なことを言うが、
狼が深読みしすぎて狂った信者を襲うかもしれん。

カミーラ
いま、わたくし達に必要なのは人狼が誰であるかが分かる事ですわね。ネリーは死者の判断しか出来ませんわね？だから、人狼側が偽者として表に出てこなかったのではなくて？

―――ネリーはソフィーの言葉に唇をゆがめた―――

　見分ける人の「偽者」と「本物」を見分ける簡単な方法があるのです。

　一方が人間だといい、一方が人狼だといった者を、「ものは試し」に殺してみればいい。
　人間なら、あたしの口を借りて恨みの言葉を残してくれるでしょう。
　人狼でも、彼らに霊や魂があるなら、あたしにはそれとわかるでしょう。

　アーヴァインが言った「あたしの力が役に立つ」とは、多分、こういうこと。

　だから。あたしは、こうやって、誰かが、皆様が……死ぬのを、待っている、の……

オードリー。
そういう事も言ったつもりだったが。

セシリア嬢ちゃん。すぐには判断する必要はねぇよ。
二人とも同じ相手を占わせて両方の結果が一致すればその答えは信頼できる。一致しなければ占い対象をまず処、処分してネリーの意見を聞くのがいいだろう。
その結果いかんで占い師の真偽が問える。

僕はその逆が恐いですねカミーラさん
死者は何も語らない。占い師であるという事を隠したまま
死なれてしまう事のほうが危険です
ですから僕は今日中にも占い師の方には名乗り出て欲しいですね

そんな…処分なんて……。
ーーーケネスの言葉に唖然としたように軽蔑の視線で見つめーーー
私たちは家畜じゃないんです！処分なんて…簡単に言わないでください…！！
…それに、その方法には欠点もあります…。守護する者が占い対象に上って、判定がわかれる事だって十分に有り得るんですから。

見極める力を持った人は、きっとその力の使い方をわきまえているでしょうから、いつ名乗り出るかは力を持った本人にお任せしませんか。
こうして話をしている中にいるとしたら、今日か明日かと言う話になっている事は既に承知と思いますし。

処刑、とはいいたくなかったんだよ。
わかってくれ。。。
――ケネスはセシリアに頭を下げた――

状況が状況だけに、
占い師にガードがいくかと考えるとな…
いかないと考えてしまうな私は。

出てきても襲われては、意味がない。

ネリーが死者の言葉を紡げるなら、占い師が亡くなれば、ネリーの口から言葉が紡がれるわ
占い師は、名乗り出なくも人狼を占うまで隠れていられるわね・・・
でもこれは、ネリーが死者の言葉をどこまで紡げるかで違ってくる事だわね

どちらにも利点があるよね。
もちろん欠点も。
みんなの主張が食い違うのは、当然ね…。

すいません…。少し外の空気を吸ってきます…。

能力者がドンドン出てきたら、
狼が対抗する手段は能力者として出てきた人間を襲撃する。
これだけしかないな。

わざわざ、何の能力も持たない人間を襲いはしない。
疑心暗鬼にもたらせて殺せばいいだけだからな。

向こうの思惑通り動いていくのは私としては面白くないね。

僕は任せるという意見には賛同しかねますね
占い師の方が黙っていたいと思っていても
人狼を信仰する狂人が名乗り上げるかもしれません
人狼が名乗り上げるかもしれません
今日中に占い師の方が名乗り上げるべきか否かを
はっきりと決めてその旨を皆にしらせ
守らぬ者は偽者と決めておくべきではないでしょうか

　失礼しました。

　奥様、霊も自分の知っていることしか語る事はできないでしょう。
　その「占い」がどんな方法であれ、行われる前に襲われてしまっては、解らないのではないかと思います。

　手練れの自警団長アーヴァイン様が、誰が人狼か言い残してくれなかったことを考えると、人狼は人に悟られないほど素早く襲うのかもしれません。

　……あるいは、魂の一部を掠め取り、霊に語らせないように出来るのかも……。

俺としては見極める「目」を持った奴に静かに逝かれるのは絶対に避けたい。表の偽者が本物と誤信されちまうと取り返しがつかないからな。
偽者と本物が並ぶのは避けられないし、そう悪いケースでもないさ。

3日目までは偽者ごと「目」を護る。
「目」を7割、見極め済みの人間を3割程度の比率かね。「目」の価値を「人間」三人分はあると見積もってみた。
3日目からは「目」を３割、見極め済みの人間を７割の力配分で護る。
こんなのはどうかね？

ネリーに確認したいわ。
占い師が人狼に襲われた時、あなたは死者の言葉をどこまで紡げますの？

ケネス。そう決めてしまうと。
明日襲われるのは、ネリーしかいないな。

それなら、占い師が亡くなったとネリーは断定できないのね・・・・

ありがとう、カミーラ。忘れてたよ。
俺の提案、二人の「目」にネリーを付け加えないとな。

…魂をも、喰らう…か…。

―――ニーナは少し身震いをした―――

守護者がどなたを守護するか、この話題は人狼の襲撃考察を手助けしてませんこと？
守護のかたに過剰な期待はしてもいけませんが、邪魔もいけませんわ

ケネスさん
護る者　の行動に付いては・・・やはり話題にあまり載せない方が良いような気が・・・
こざかしい人狼が裏をかいてきたときに、護る者の力が発揮されない気がします・・・

私がとある新聞記者か聞いた話では、
占い師が出てきて、即座に狼に襲撃されて、
そのまま疑心暗鬼のまま滅ぼされた…

というのが多くてな。
余り出てきて欲しくないというのはある。

私は護る者には、何も期待していない。
我々と見えてるものが同じだろうからだ。

あらあら、わたくしのとっておきは、あなた達にはまだ早いわｗ
ネリー、わたくし休みますので、後で部屋に届けてね

大丈夫さ、マダム。考え出すとキリがねぇからな。
この方針に守護者が従ったとしても、3日目の時点で異能者3人を7割、「人間」を3割の力で護ることになる。
これは狼が狙いたい度合いにあわせてみたのよ。
俺がこういうと狼は占い済みの「人間」を狙いたくなるだろうけど、ひょっとしたら守護者は残り3割の行動にでるかもしれない。

俺の提案も一種の罠さ（笑

人狼からも、大差ないのではない？
きっと、護り手の動きの予想も。
誰が「目」を持つか。
誰が「護る力」を持つかも…。

本社からの資料に寄ると、信者にも又、人間に化けている時の人狼と人間の区別は付かないそうだから
信者がもし　見える者　になりすまして居たとしても
下手をすると、人狼を告発してしまう可能性も有るらしいわ。
そう言う事例も、まま見られるらしいし

誰を護るか、という事は話し合って決めることではありませんな。ただ、力を持った者が名乗りを挙げれば、護られる事は少なくない。それで十分ではありませんか？

―――ニーナは口元を押さえながら―――

ほんと、「とっておき」は少し早かったみたい。
ケネスのとっておきは大丈夫だったんだけどな。
お義母さま、お休みなさい！

―――そう言うとニーナはオードリーに抱きついた―――

――ケネスはヒューバートに拍手を送った――
ヒューの旦那、綺麗に締めてくれて助かる。
全く鮮やかなもんだ。そのとおりだな。

。oO(おいちょっとまって俺の「とっておき」以上のコニャックってことは、アレか？それともコレか！？くそぅ盗み飲んどけば良かった！)

少なくは無いが、何事も完全という事はない。

私も少し考えすぎかもしれんがね。

―――ネリーは皿にチョコレート１２個を並べた、話すにつれ、他の皿にも分ける―――

　今、あたしを含め皆で１２名。
　あたしは霊媒ですので除いて、１１名。
　狼が自分と仲間を襲うとは思えないので除き、９名。
　これが、自ら名乗り出なかった場合。

　本物と人狼教徒の偽者が名乗り出た場合、２名。
　これに人狼自身が偽者に加わっても、彼らが生贄に選ぶのは２名から。

　本物と人狼だけが名乗り出た場合は、１名。

　人狼が「何がなんでも見分ける人を襲おう」とした場合、今言った人数から「当たり」を引かないといけません。

　守護者のことは計算に入れていませんけれど、あたしは、今日中に名乗り出るべきではないと考えます。

やっぱり、お兄ちゃんが気になるので…
自衛団の近くまで行ってきます

大丈夫です、中に乱入したりはしませんから
少しだけ覗いて見るだけ・・・

　おやすみなさい、奥様。

　皆様、もう少し気楽に出来そうなお話として、本日誰を見分けてもらうか考える、というのはどうでしょうか。

見分ける力が日に一人を見分けられるなら、今日はまた別の人間を見分けられますな。互いに疑っていくべきでないのは解っております。しかし、私達には余りに時間がないのです。
処刑について考えるのは私自身がそうである様に皆さんも気が重い事でしょう。
まずは誰を見分けるか、考えていきませんか？

―――移動するチョコレートを眺めながら―――

うん…そうだね。
クインジーを視て貰えば、自警団から解放して貰えるかしら…。

―――そう呟くと、ニーナは考えに没頭した―――

マダム、お疲れ様。。
―ケネスは内心の動揺を隠しいつも通りお辞儀をした――

。oO(待てよ？今彼女達の唇を奪えば一石二鳥！後が怖いやめておこう…)

。oO(ケネス…なんかよからぬこと考えてるわね…。)

まぁ、占い師の処遇については今は保留しておくという事だな？

まぁ、見極めたい人間については考えてはいるが、
いかんせん私はそろそろ眠いので失礼させてもらうよ。

　他にコーヒーをご所望の方は？

―――ネリーは手際よく給仕した―――

そういうことだね。

お休み、カミーラ。…よい夢を。

ネリー俺にもたのむ！
――小声でネリーにささやく――
（できれば、とっておきをちょびっとサービス！な？）

カミーラ殿、ラッセル君。占い師は誰かの道具ではないのですよ。もしも今日一人名乗りを挙げ、明日もう一人名乗りを挙げたとしても、それがラッセル君とカミーラ殿なら、私はあなた方が自分の考えで決断したのだと判断いたしますよ。

―――ネリーは、ケネスにあるかなしかの曖昧な微笑を浮かべた―――

　憎めない方ね。どうぞ。

お、恩に着る…
。oO(何だ今の表情、、さっきのはワザとか！考え事顔にでてたか？くぅ、女は怖ぇぇ）

――グラスを匂い、軽く口に含む――
。oO(…旨い、こりゃぁ相当な代物だ。生きてて良かったぁぁ）

―――ニーナは少し伏せていた目を上げ、立ち上がると―――

ゆっくりコーヒー飲みながら、部屋で少し考えてくるね。
これからの事…ううん、今日の事。
また、あとで。

―――ニーナはコーヒーカップを手に持つと、小さく手を振って部屋に戻っていった―――

ニーナ、おつかれさん。

　リックもクインジーさんも戻っていませんし、ヒューバートさまの判定すら、今は確実ではないのですけれども。
　こう言う事は、誰かが口火を切らないと始まらない様に思うので、あたしから。

　本日見分けてもらう方には、ラッセル様を推します。

　積極的と申しますか、進んで戦おうという方に見えます。
　しかし、誤って無実の人に毒杯を差し出すことを恐れない様は、正直、震えがきました。人を餌か生贄と考えるなら、さもありなん、と思えます。

　ご気分を害した事と思います。ご容赦ください。

　では、台所に仕事を残しておりますので、また後ほど。

ネリー、良い切っ掛けをつくってくれた。

俺は、やはりヒューの旦那を推す。
確かにラッセルは言うことに考えが足らんが、空想好きなガキはあんなもんだろ？
怪しい、問題がある、だから「どうこう」するってのは俺は死んでも嫌だ。
気の弱い嬢ちゃんや、ちっちゃい坊主もいる。
疑心暗鬼なんてものを見せ付けて教えこみたくねぇんだよ...

疑念から占うなら例え「人間」だと結果が出ても良いものが残らん。
信頼を確かなものにするために占うのなら「人間」だと結果がでた時安心できるし、俺達の結束はより強くなる。
ま、俺の考えてる事はこんなもんだ。

じゃぁ、そろそろ寝る。みんなおやすみよ！

　明日はケネスさんには、お酒を出さないことにいたします。

　……かえってよくないかもしれませんが。

――ケネスが大あくびをしながら降りてくる――
。oO(はぁ、しっかし昨晩酔いに任せて変な事を真顔でしゃべくったような気がするが、、　！！！）
あ、ヒューの旦那占い済みだった…
くぅ、恥ずかしぃぃ！ちょい書置きしとくか。

間抜けでお茶目なのんだくれケネス、クインジーさんを占い希望、っと。

――お気に入りの位置にソファを寄せてケネスは二度寝を始めた――

クインジーの居ない屋敷は、心細いわね・・・
腕の立つ、いい用心棒ですわね。自警団から、何事も無く戻れればいいと思いますわ・・・
今日の占いをクインジーにすれば疑いが晴れて戻って来れるかしら？

ごめんなさい…

随分寝ちゃってたみたい。

――外を自警団が警戒しているのを窓から見て――

本当に僕らの中に人狼がいるってことになっちゃったみたいだね…みんなは……どうするつもりなの…?

――雨の中、持っていたはずの傘も無くずぶぬれになって帰宅、表情は殆ど無い

近寄る事も出来ないなんて、一体中で何が起こってるの？

おかえりなさい、ソフィさん

ネリーさん……は、まだお休みのようね・・・

リック君、風邪の具合はいいの？もう大丈夫？

いったいどうなっているのか教えてもらえませんか？

――リックはソフィから大体の事を聞いた――

なんだ、ばれちゃってたのか…
うまく誤魔化したつもりだったんだけどな

うん、もう大丈夫だよ

。oＯ（もっと強くなろう、今まで記者として被災地の取材や、酷い事故の取材だってしてきたじゃない……吐いてしまったりしたけど・・・。人の言葉をよく聞き、その人の本質を見る事はきっと出来るはず、落ち着くのよソフィ、大丈夫落ち着けばきっと道は開けるはず）

リック君の靴がびしょびしょだったでしょう？
お姉ちゃんこれでも記者なのよ
観察力がちゃんと無いと、いい記事は書けないの

――悪戯っぽく笑ってみせる

かなわないなぁ…

――頭をぽりぽり

蜂蜜をちょっと多く入れたから、甘くて飲みやすいと思うわ。どうぞ

――リックに手渡す。

おねえちゃん、リック君ぐらいの頃は、探偵になろうかな？って思うぐらいに、小説や映画の犯人を当てるの得意だったの、でも　大人になると色んな要らないものが見えてきて、「本質」が見えなくなっちゃうのよね……

信じる目　も　疑う目　も同じぐらい持たないと駄目よね…
信じたいから、と思う気持ちが目を曇らせるかも知れないし…
昨日、お話しをちゃんと聞けなかった、ベンジャミンさんやリックくんのお話しも聞きたいわ

ありがとう、ソフィさん…

――コップを受け取り一口啜る――

やり直しが出来ないことなんてそうそう無い…
これは父さんの言葉だけどね。
だから今からでも本質を見られるように努力すれば大丈夫だよ…

それにしても…
結局…一番考えたくない状態に追いやられちゃったね…

自分たちで人狼を見つけろ…か

そんな事出来るのかな…?

ううん…やらなきゃ…駄目なんだよね…

僕の話って言われてもね…

何を話したらいいんだろう…

確かに怪しい人は多いけど今の僕から言えるのは、誰も人狼には見えないって事くらいだよ…

ヒューバートさんが占ってもらってるなら、今度は捕まっちゃってるクインジーさんを見極めてもらうのがいいんじゃないかな…?

人だって証明されれば自警団からも開放されるだろうし…

気のなることがあるんだよね……

人狼教の人のことなんだけど…

クインジーさんを人って判断する人と、人狼って判断する人が出てきたときどっちが正しいのか見分けられるかな…

―――リックに静かに微笑むと―――

ああ、リック。具合はどう？
あまり辛い様なら風邪薬があるよ。
外は相変わらずの雨だし…。
傘も持たずに出掛けちゃ、ダメよ？

―――そう言うとリックにウィンクしてみせた―――

お兄ちゃんは人間よ！

あ、そう言う思いこみがそもそも問題が有るのね
勿論あたしはお兄ちゃんを信じているけど……

――キッチンへ向かい何かを作っている

　　戻ってきてニーナに手渡し――

これ、東洋の方では二日酔いに聞くらしいわ「ウメコブチャ」って言うらしいのだけど…どうぞ

そうね、断定は誰にも出来ないよね。

もしも判断に相違が出た場合、その人に薬を使って…、ネリーが死者見極めるという方法で「目」の真贋は付くって言ってた。確かにそうだと思う。これが前提にある以上贋者の「目」は簡単に嘘をつくことはできなくなるんじゃないかな？って少し…思った。ただ、狂った信者…その人が、一体どんな思考をするのか。あたしには理解しきれない。

あたしは、疑いを口にするのが怖いよ。
…あたしは偽善者なのかもしれない。

あたしは、この村に来てまだ間がないから、あまり皆さんを存じていないわ、だから
ここに来てからずっとお世話になっているマダム・オードリーに人間で有る証明を得て欲しいと思ってる。

―――ソフィーから「ウメコブチャ」を受け取り一口口に含む―――

…？不思議な味。
薬草かしら？でも、落ち着くみたい。
ありがと、ソフィー。

―――ニーナはにっこり笑った―――

看護婦さんに民間療法って変な話しね

――ニーナにほほえみかえした

―――顔を赤らめてうろたえながら―――

な…なんだ、ニーナお姉ちゃんにもばれちゃってたのか…
参ったな…

―――ソフィの方に向き直って―――

勘違いしないでね、ソフィさん…

僕も信じている…でも…自警団の人達からみれば僕たち全員が人狼に見えても仕方が無い状態なんだよ…

だったら確実にクインジーさんが人だって証明してもらって、ここに戻ってきてもらったほうがいいと思うんだ…

あぁ、わたくしうたた寝してましたのね・・・

わたくしも、クインジーを見極めてもらうこと考えていますの。彼の居ない屋敷は不安ですもの・・・
クインジーが人であると判断されれば自警団から戻ってこれるでしょう。そのほうがソフィーも落ちつくのでなくて？

うふふ、医者の不養生って言うけど…。
看護婦も同じようなものよ。
自分のことは二の次三の次、ってね。

ソフィーは、お義母さまを視てほしいって思ったのね。
…あたしは、まだ悩んでる。
視る人だけではなくて、…処刑……する人も決めなければならない。
あたし達で、決めなければならない…。

―――そう言うとニーナはオードリーに気付き、お辞儀をした―――

どちらにせよ、クインジーは戻ってくると思う。
だって自警団には、判断出来ないもの。
ずっと顔見知りだったあたしにも、手をあげた…。
けど、手を下す程の勇気は、彼らにはない。

結局、あたし達で頑張れ、ってそう言う気がするわ…。

でも…確かにクインジーにはしっかりとした意志がある。
「目」は…、そういう人に使うべきだなって思うよ。
潜んでいる人狼が二人…。
気付かれない様にするならば、意志を誇示することは十分に有り得るよね。
もう一つは、完璧に目立たず、目立たなすぎずの位置で隠れるか…。
「目」を偽らない場合は、そうやって隠れるんじゃないかって思ってる。

マダム・オードリーは見ず知らずのあたしに優しくしてくれたわ、だから、人で有る証明を持って頂ければ……恐い毒薬とも縁が無くなるのでは無いかなって…

実際、過去の記事と照らし合わせても、こういう状態に成った村では、「力の有る者」が複数出てくると記載されていて、ネリーに誰も否を言わなかった事が不思議でならないの
本当に人狼や人狼教の信者がこの中に混じっているのかしら？って疑いたくなるぐらいに

完全に混じってしまう位置……そう言う所に居るのかしら？尻尾一つ見せずに

ありがとう、ソフィー
わたくしね、思うところがありますの・・・

マダム
お兄ちゃんが戻ってきてくれるなら、あたしが代わりに自衛団に捕まっても良いと思っているんだけど…

クインジーは戻ってこれるわ・・・
大丈夫よ。ヒューバートも言ってたでしょ？足跡なんて雨でないって

だれを見極めていただくか、考えないといけませんわね。それといつ名乗りを上げてもらうか、これも考えないといけませんわね。
人狼のことを、噂話程度にしか知らないわたくし達がとやかく言うよりも、アーヴァインが呼び寄せた者の判断にお任せしたいと思いますの。
名乗る事で命の危険に晒されるんですから、わたくしは、名乗っていただくことをお願いするだけですわね・・・。

ずっと考えてたんだけど…

人狼も人狼教徒もネリーお姉ちゃんに何も言わなかったのは占い師さんが名乗り出たときの事を考えてじゃないかな?

ネリーお姉ちゃん自身じゃ本当に能力者だって証明は出来ない。占い師さんと相互に確認し合わないとね…

人狼は2人しかいないから、ネリーお姉ちゃんと占い師さん両方に対抗する訳には行かない…

だから人狼の1人か教徒は占い師さんの偽者を演じて最低1人を隠すつもりなのかも…

偽者が増える事で守る対象が増えれば…守護者が守りきれずに…本物の能力者さんを襲える可能性が増えるからね…

でも…本当に誰かを殺すなんていう判断が出来るの…?その人は人狼じゃないかもしれないんだよ…?人狼を見つけなくちゃ殺されるのは僕たちだっていうのは分かってるつもりだよ…
それでも僕は…

自警団の方に行ってみましたが…クインジーはほどなくこちらに戻されるでしょう。全て私達でなんとかしろ、という事ですな。

自警団の一部の強硬派は、今すぐにでもこの屋敷に火を放って全員を殺そうとまで考えている様で、アーヴァイン殿と親しかった方々がなんとか彼らをなだめて、ようやく一週間という期限になった様ですな。なんともありがたい話ですが（苦笑）

それは、おっちゃんも同じさ。リック
人狼に喰われるのも怖ぇし、毒薬渡される朝を想像するのも怖ぇ。
自警団に館ごと焼き討ちにあうのも怖い。
こんな顔してるが怖いことばっかで最近中々眠れなくてな（苦笑

でもやっぱぁ俺の意見でこの中の誰かが死ぬのがなにより怖いな。
そういう姿を嬢ちゃん達やお前に見られるのはもっと怖いし、おめぇ達が誰を殺すべきか意見を求められるのはもっともっと怖い。

だけどな、どうしても俺達の手で俺達の中の一人の命を奪っていかなくちゃならないのなら、疑心暗鬼と絶望の中で逝かれるのよりもっと穏やかには行かないものかと思うのさ。。
自分の命を絶たれるだけでもヤなのに、みんなに疑われて死んでいくのはもっと寂しくてヤな事だ。だから籤なんて人の命を奪うには一番バカバカしい方法を提案したりしたんだが、まぁこうはならんだろうなぁ。

ヒューの旦那、おつかれさん。
こんな中で、良い知らせを二つも…
あんたのお陰で俺達は随分救われてる、ありがとよ。

そうか、クインジーは戻ってこれるか。
酷く痛めつけられてなければ良いが。

見分けて欲しい方ですが……私はカミーラ殿を見分けて頂きたいと思っております。なにぶん、昨日が初対面であり、私には普段とのわずかな違いなど感じ取る事はできませんし、昨日、自分なら占いは拒否したいと仰っていたのが少々気にかかっております。

それから……処刑なのですが、どうしても名を挙げて疑うのが辛いのでしたら、処刑する人の名だけを書いて投票し、最も票が多かった人は何も言わず処刑に従う、という方法もございます。
ただ、私達は誤って人を処刑してしまう危険を背負っているのですから、こうした方法は採らず、疑われ死んで逝く方の思いも引き受け背負っていくべきであるとは思っておりますよ。

誰かを疑い誤って人を処刑してしまう事は恐ろしい事ですが、私達は少しでも多くの友人を死から救うために、決断していかなければなりませんな。
人殺しの汚名は私が背負いましょう。どうか皆さん、思っている事をお聞かせ下さいませんか。

ヒューバートさん……。そうね…。
黙っていても、何も変わらない。
変わらないんだね…。

ずっと、考えてた。誰かを見分ける事と誰かとさよならしなきゃいけない事。悲しい気持ちがこみ上げてきて…、靄がかかるの。でも、ダメだよね。ここからどうにか…、抜け出さなきゃいけない。

あたしは、みんなの為になる事がしたいよ。
ずっと、そう思って、看護婦にもなったんだよ。

ヒューバートさんが1人で背負うことは無いよ…

誰かを殺そうっていう選択は僕たち一人一人の物で、それは自分が背負っていかなくちゃいけないんだ…

僕たちは逃げられない…

だったら一人でも人が生き延びられるように…選ばなくちゃ…駄目だよね…

あたしも、見分けたい人を挙げておくね。
疑いの目は、憎しみを生みそうで怖いのだけど…。

あたしは、ケネスの事が知りたい。

人狼だと思っているとか、そういう確証があるわけではないの。さっきも言ったけど、発言力のある人は…知りたいなと思うから。

…処刑……。それは…、決める勇気をまだ持たない…。迷うことなく挙げて仕舞えば、あたしの気がおかしくなりそうだよ。ただ……、やっぱり、あまりお話を聞けない人がいると…不安になる。

敢えて挙げるとすれば、今のところ…ベンジャミンさん、かな……。なにか、持っている気がするの…。

ヒューバート、あなたは強い人ね・・・・
わたくしは、この現実が受け入れられないでいるわ。
仕方の無いことなのは、わかっているのよ、でも・・・
もう少し、時間をいただきたいわ

この状況から見るに、クインジーがヒューバートさんを告発しなければ…、少なくともヒューバートさんは人間ということになるよね。クインジーは昨日「なんの能力も持ってねぇ」って言ってたし…。

見分ける「目」の名乗りの話しも、意見が割れてるよね。結局、「目」を持つ人に任せることに…なるのかな？

僕は…やっぱりクインジーさんを見極めて欲しいと思う…

ヒューバードさんと並んで皆をまとめられる人だと思うし、今日ほとんど話を聞けなかったっていうのが理由だよ…本当に入れ替わっちゃっていたら困るなと思って…

毒の件は…もう少し考えさせて…誰かに死ねなんて…言えないよ…

――今戻ったぜ。
詰め所の奴ら……豪雨の中の足跡がどれだけのもんだらしらねぇが、随分と手荒い真似で人の事を疑ってくれたもんだぜ。
証拠不十分ってことで釈放はされたが、まぁ、正直疑いの眼は変わらずってところだったな。
アーヴァインが殺されてあいつらも殺気立ってるんだろうがね。

でもって、判別の話が持ち上がってるんだな？
その次は処刑か……正直気が重い話になるぜ。

で、ヒューを告発した奴らはいないようだな？
俺も告発をするつもりはまるでないぜ。

いてててて……殴られ慣れてるとはいえ、面倒な傷をこさえちまったようだぜ。
以前にニーナに貰った傷薬を塗り込んでなんとか耐えてやったがね。

釈放されたのか、クインジー。

クインジー！…おかえり！
よかった、みんな、心配して…。

クインジーさん…大丈夫…?

ああっ、ちゃんと手当しないと…。

―――ニーナは鞄を取ってくるとクインジーの傷を丁寧に手当した―――

心配かけてすまねぇな。
とっとと帰りたかったんだが、どうもしつこい誘いをうけちまってね。

しつこいのは嫌われるぜ、って散々言ってやったんだが効き目はなかったようだな。

あぁクインジー戻れたのね
ソフィーがとても心配してたのよ
用心棒のあなたが居ないと屋敷も心細いことになるわ

ああ、オードリーさん、ご心配をおかけしました。
屋敷には最低限の防護は施してあるんですが、気が気でありませんでしたよ。

結構やられたんだね…。
あたしには手加減はしてくれたみたいだったけど、流石にそうはいかなかったみたいね…。しばらく痛むだろうけど、また薬渡しとく。辛い様だったら言ってね？

―――ニーナは手当てを終えて薬をクインジーに手渡した―――

おう、ありがとよ、ニーナ。
いつもすまねぇな。
この薬はよくきくんで助かるぜ。
痛みや腫れが一瞬でひいてくれやがる。

とりあえず、
ヒューバートが疑問に思ってることに反論しといてやる。

まず、昨日はそんな話を信じてなかったからそんな事など受ける理由もない。だから断った。

まぁ今日も受けようとは思わんがな。
こう見えても、私も自分の命くらい惜しい。
偽者とやらに、私が狼といわれて殺されるのはまっぴら御免だ。

で、これから重要になるのは判別か。
ネリーの口寄せ、アーヴァインの死体、そんでもってこの異常な状況。
……既に気楽にしていられる状況じゃねぇってこったな。

俺は視る者である占い師は俺たちが持つ唯一の武器なんじゃねぇかと思う。
なら、もう一夜でも潜んで何か見えやしないかを確かめてほしいぜ。
武器を早々に失う程恐ろしいことはないからな。
切り札は少しでも目につかない場所に置いておくべきだ。

それと占い師の処遇だが。

決めておくべきだ。
その者に任せるなんて言われたら、
偽者がいくらでも穴をついてくる。

そもそも、指定した相手以外占わせられないのなら、
既に道具としてみなしているとしか思えないがね。

それは違うわ、カミーラ。
いま、指定した者を占うのは、表に出なくても判断を表すため。
名乗り出てからは、誰を占うか、それはまた別の問題でしょう。

俺はヒューやネリーが本物であるとわかっている今、占い師とやらが視る先の決定は自由意思決定でも構わないとは思うがね。
視る者がどういう思考を持ってどうした結果に至り、誰を視るに至ったか、という説明があれば虚偽の告発を行う者がいたとしても単に揃って告発する内容を話されるよりも真偽を推し量りやすいのではないかと思うぜ。
そうした思考が正しいのかを見極める眼が他に必要だがね。
誰が視られているのかわからない状況では偽物も動きづらかろう、という意味もあるわけだ。

が、そういった朧気なつかみ所のない情報よりも確実な情報を欲するというのであれば、皆の意思で定めるという方式に反対する気はないがね。
そうすれば、虚偽の告発者は指定された相手以外を視たとは言えない訳だしな。

それもそうだったな。
ちょっと頭が回ってないな…

ただ、どのタイミングで出てくるかは決めておくべきだ。

んー、今考えたが、今日は自由に占わせて、
明日に結果報告と共に出てくるというのも悪くないか？

名乗りの時期は、やっぱり決めておくべきだろうね。
でも明日…もしその人が死んでしまったら？
夜明けすぐにも散々した話題だけど…。

どちらにせよ襲われる可能性があると思うと、わからないままになってしまったらっていうのが、引っかかる…。

何度も言うが、
出てくるほうがピンポイントで襲われる確率が高いと思うがね。

うん、あたしもそれはわかってるんだけどさ。
小さな可能性に捕らわれちゃうんだよね…。