人狼審問

[...は、椅子をクルクルさせている]

これ、意外と楽しいよね。
くるくるくるくるくるくるくるくる、っと。

子供の頃によくやった。そしてママンにこっぴどく叱られた。
晩飯ヌキとか辛すぎ。

あー。めーがーまーわーるー。

企画も考えなきゃな。
おい、おまえ。なんかアイデアあるかい？

[三毛猫は、ことさら大きなあくびをした。]

あ、そ。
特にアイデアないのね。

そうだな。スウィフトの世界でも、見世物で出すかな。
やっぱり、一度は言ってみたいからね。

「ラピュタは本当にあったんだ！」

[...は一人、鏡に向かって、決めポーズの*研究を始めた*]

[ネリーは背伸びをした。その拍子にパサリと音がして、思わず床を見る。]

あ……誰か、かけてくれたんだ……。
ありがとー誰か。
イケメンだったらいいのになー。じゃなくて、こういう気遣いができるオンナにならなくちゃね！

それにしてもばあちゃん以外の村民に会えないってのはどーゆーこと？
さすが過疎。

あー、そうだそうだ。
小さい頃遠足で来たよここ。

懐かしいなぁ。

でも、どうして僕ここに来たんだろう。
染物屋さんで染料の在庫とか補充しなくちゃいけないのに、他のアトラクションの手伝いをしている暇って、あるのかなぁ？

まっ、いいや。
久々に実家に帰ってきたから、最近の村の様子とかも判らないし。

いい機会だから、牧場の人に色々教えてもらおうかな。

ふぁ〜。

風が気持ちいいや。

さすが過疎の村だ。だ〜ぁれも来ないや。
オーディションできるのかなぁ。

老兵だって魂があれば何か出来るだろうに……。
いや、若人のほうがいいし、できればやさしいおねーさんもいるといいと思うけど。

モノクルはどこいったっけな。
あー、あったあった。

どれどれ…？

- * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * -
【楽団員募集】
村興しの為に一肌脱ごう！
年齢性別不問。プロ志向。練習スタジオ完備。
ハイテクコミックバンドでスターを目指そう！！

完璧なマネージメントとプロモーションで、楽団をサポート！
村の時代を切り開くのは、キミだ！

- * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * -

集合場所は、と。
牧場？

スタジオ完備って。
絶対野外だろ。これ。

トランペットとかサキソフォンとかでも、需要あるのかね？
あーそれから、ドラムとか、できなくもないけど。

よし、顔でも出してみるか。
昨日から誰にも会ってないしな。

しかし、過疎の村というのは、なんとも寂しいものだね。

[...は、口笛でCREPUSCULE WITH NELLIEを吹きながら、*牧場へ歩き出した*]

なんだ。誰もいないじゃないか。

あー。人だ。人がいたよママン。でも寝てる。

ノックしてもしもーし？

[...は、ラッセルの頭をコンコンとノックしてみた。]

起きないか。残念。

しょうがない。
お近づきのしるしに、おでこに「肉」の字を描いとくか。

よし、次だ。次を探すぞー。

あー。また人だ。
もう１人、人を見つけたよママン。でもまた寝てる。

ノックしてもしもーし？

[...は、トビーの頭をコンコンとノックしてみた。]

また起きないのか。無念。

しょうがない。
お近づきのしるしに、おでこに「米」の字を描いとくか。

まっするぶらざーず！！

この村は過疎で、しかも男しかおらんのか。
ヒュー君、とっても悲しい。

過疎かー。
確かに最近の人口減ってたよな。

若モンは街に行っちまうし、子供もあんまり生まれなくなってるし……。

しかし、村おこしはいいけどよ……ネバーランドって何だ？
……遊園地？
ンなもん見たこともねぇのになー。

村のために何か支援はしたいと思うけどな……どうすっかなー。

ま、夜に呑みながらでも考えっかな。

[思考に区切りをつけると、*農作業に専念した*]

わーわー！
きゃーきゃー！

[ウェンディは元気に走り回っている。]

ふあぁ〜あ〜よく寝た。ちょっと寝すぎ？まぁいいや。
あれ？誰か来てたの？応募だったのかな？
[「米」の字には当然気がついていない。]

もう少しは人がいると思ったんだけどなぁ。
労働力の確保と、芸能活動による話題性と新たな収入源の開拓。完璧じゃないか！

新しいフライヤーでも作るか。

仕事がないとお嘆きの方。夢を実現させたい方。熱いソウルをお持ちの方。
牧場で健康的に働きつつ、明日のスターを目指そう！

働いた分は個人収入！
スタジオ代はタダ！
活動最優先でＯＫ！
※デビュー後は当牧場とマネージメント契約を結んでいただきます。

村興しっていってもビジネスだからね。現実的なところもしっかりしとかないとね。
(まあね。所詮寄せ集めだから期待はしてないんだよ。正直なところ。要は売り方でしょ？ブレーメンの音楽隊だって、お払い箱になった家畜たちの集まりだしさ。だいたい、音楽は素人だろ？でもいいんだよ。適当な話題性があればしばらくそれで引っ張れるし。経験者がいればそれはそれでラッキーだし。)

[...は家の中を人が住める程度に片付けている]

しばらくはここで隠遁生活だからな。少しは片付けないとよ。

しかし、その前に食うモンがないとな。それには金か……。そういや村興しがどうのとかチラシが回ってたな。

しっかし童話、ねぇ…。
俺がやれそうなことといっても特に思いつかないな。

[マットレスに腰掛け、思案していると窓を叩く音に気付いた。
...が窓のほうを向くと、一羽の鷹が窓枠にとまっている]

なんだ？　こんな所に鷹だと？
こんな所に食いモンなんかないぞ。

[窓を叩いて追い払おうとしたが、そこを離れず、目を閉じている]

[...が窓を開けると、鷹はそのまま中へと入ってきた。微かに響くモーター音が、...の耳に届く]

なんだ、本物じゃねえのか。ならいいか。飯代かかるわけじゃないからな。

[...がマットレスに寝転がり、何か考えてる間、その鷹は部屋の中を一通り飛び回った。
そしてしばらくの後、何もはいっていない食器棚の一番上へと居場所を決めたようだった]

村長さんは昨日の企画書に判を押してくれたかしら。

『あんなものを認めてくれるわけがないのよー』

そんなことないわよ。
主の導きがあれば。

『神サマはそんな暇じゃないと思うのよー』

…やきとり

[ ステラが呟くとシュテルは光速で屋根の梁に逃げた ]

今日も村長はいないのね。
今回の計画で忙しいのかそれとも逃げてるのかしら。

[ 村長の机を探っている ]

これね。企画書に判が押してあるわ。
「じゃんじゃん好きに作ってくれたまえ」ってメモもある。

『適当な村長なのよー』

許可も得たことだし、しっかり考えないと。

『今まで適当だったってことねー？』

うるさい。

そうねえ、買いだめしておいた安い香水に「人魚姫の涙」とか名前をつけたら高く売れるかしら。

『ぼったくり？』

それとも買いだめしておいた喉飴に「人魚姫の歌声」なんて名前をつけたら暴利を貪れるかしら。

『アトラクションも煮詰まってないのに物品だけ考えても意味がないと思うのよー』

『そもそも買いだめしすぎなのよー。もっと計画的にお金は使わないとなのよー』

そういえば青いセロファンを買いだめしておいたからステンドグラスに貼って海を演出してみましょう。
聖女の像を改造して人魚の像にできないかしら。
聖杯を魔法使いの壷にしてみたり聖なる短剣を人魚姫が王子を殺すためのナイフにしてみたり。

『バチあたりなのよー』

主は我が村の窮状を理解してくれます。

…ネリーさん、いらしたの？
本に夢中のようね。

そういえば他のみなさまはどういうものを考えているのかしら。

『思いつかないから逃避しちゃだめなのよー』

みなさまの考えも参考にしたいものね。

『キャー、羽、羽がもげるのよー』

[ シュテルの羽をねじりながら大広間のモニターを眺めに移動した ]

……さて、と。
企画書ってこんなもんでいいのかしらね？
村長も難しいこというわよねー…　普段あんなにてきとーなのに（ﾎﾟｿ）

んー…人手も必要だし、集会所で募集してみようかしらね。
労働力、労働力♪

[荷物を簡単にまとめると酒場の看板を『準備中』にして集会所に*向かっていった*]

…トビーさんは「米」

…牧場で眠ってる方は「肉」


…額に何か書くのが流行ってるの？

『そんなわけないのよー』

[ ステラは昨日ネリーの額に何か書いておくべきだったかと真剣にモニターを眺めている ]

[大きく筆を走らせる。

何かと援助してくれる画商が準備したカンバス。
良質のものなのか、普段よりずいぶん早く筆が進んだ気がする。
しかし、今回は普段よりも時間をかけた。

夜の空の絵だ。

この村の…。


ほぼ完成に近付いた絵を俯瞰する。]


…うん。綺麗だ。




[にっこりと笑う。]

よしっ、今日こそは集会所に行かなきゃだね。

[ウェンディは集会所に向かって走った。]

[…と、自分の髪も髭も伸びっ放しだと気が付いた。

そういうのは避けようと思っていたのだが…。
絵を描く事を生活の中心に据えてみると、身だしなみや食事に気を使わなくなった気が、やっぱりする。]


なんかこー…駄目だなぁ。
やっぱりしっかり生きていかないと。

[顎に手を当て、一人で言って一人で頷く。
無意識に髭をいじっている事に気付き、苦笑して伸びをした。]


んんん…。
シャワー浴びよ。

[ズボンを引き摺るようにして、巧みに床の物を避けながら浴室へ向かう。]

こーんばーんわっ！

ウェンディさんこんばんは。
今日もお元気ね。

ステラさんこんばんわっ！
ディーは今日も元気だよっ！

[集会所に向かう途中で見覚えのない顔の男が無人の家を片付けるのを見かけた。
なぜか傍らには鷹のロボットがいる。]

……あんた、見慣れない顔ね？
あんたも村おこしで一攫千金を狙ってるわけ？

[赤い髪の男は言葉少なに頭をふった]

へえ、そういうわけではないの。
ふうー…ん、見たところガタイもよさそうだし、力仕事できそうね。
もし仕事に困ってるようだったらうちの手伝いをしない？
酒場をやってるんだけど村おこしのほうにも参加するから人手が必要なのよ。

フレディ…兄貴がこの村から出てってから何かと不便なのよねー
よかったら考えてみて頂戴。

[男に酒場の場所を教えると再び集会所へ向かった]

ウェンディさんは村おこしに協力するのかしら？
何か作る当ては決まっていて？

『考え付かないところを手伝わそうというのよー』

シュテル。

『キャー、暴力反対なのよー』

こんばんは、ステラにウェンディ。

ローズマリーさんこんばんは。

村おこしの準備は順調？

『人の進行具合を気にするほど進んでないのよー』

[ ステラは無言でシュテルをひねりあげている ]

ローズマリーさんこんばんわっ！

ディーも何かやりたいけど、難しいのはできないよ。
壁にお絵かきしてもいいかなっ？

[ウェンディは目をキラキラさせている。]

酒場で仕事ねぇ。


さて。どうすっかな。


[...は鷹を肩に止まらせると、ドアに鍵をかけ、集会場へと向かった]

それが…あんまりはかばかしくないのよね。
うちも一人じゃない？　人手が必要でね。
フレディには一応連絡してみたんだけど、戻るかどうかかなり謎だわ。

[両手を広げて大げさにため息をついた]

ステラのほうはどう？
あなたは相棒がいるから賑やかね。

壁にお絵描き…。
礼拝堂の壁に人魚姫っぽいお絵描きしてくれるかしら？
わたくし絵心は持ち合わせてなくて。

『ステラの描くものは何かに見えることもないのよー』

[ シュテルは叩き潰された ]

相棒といってもしゃべる以外役に立たない小鳥だもの。
牧師さまはこちらに任せるといって引きこもってるし手助けがほしいのは一緒よ。

[ 困ったように微笑んだ ]

人魚姫って、魚のお姫様……？
うん、いいよっ！ディーが描いてあげる！

[潰れた小鳥ロボをちらりと見て、ウェンディは思った。]

【ステラさんには、逆らっちゃダメだよね。】

ウェンディの絵はなかなかいいわよね。
私も絵が必要になったらお願いしようかしらね。

そうそう、アトラクションと一緒に酒場の支店を出そうと思うの。
異国の言葉で『茶屋』っていうらしいわ。

そこで出すメニューを試作してみたんだけど、感想を聞かせてくれないかしら？

[荷物を解くとなかからいくつかの包みを取り出した]

これが、３色団子っていうの。かわいいでしょ？
それと水羊羹と冷たいお茶。

[ステラとウェンディに茶菓子をすすめた]

ふう……面白くなかったぁ。
全く時間の無駄だったわ。よく考えたら熱帯魚なんか飼う余裕ないっての。

[ネリーは集会所に人がいる事に気がついた。]

あ、人がいる。やっほー。

ウェンディさん、ありがとう。
お任せするから素敵な物語を描いてね。

『ステラにこき使われないよう気をつけるのよー』

[ 元に戻ったシュテルはウェンディの頭上をくるくる飛んでいる ]

ちゃや？
なんだか不思議なものをやるのね。

きれいなお菓子。
いただきます。

[ 出されたお菓子を食べ、お茶を飲む ]

ローズの差し入れ?!
素敵ね、さすがモテるオンナは違うよね。
いただきまーす。

[ネリーは勝手に団子に手を伸ばした。ひょいぱく。]

サンショクダンゴ……？ミズヨーカン……？
おいしそーっ！いただきますっ！！

あら、ネリーもいたのね。お疲れ様。
たくさんあるから食べて頂戴。

[...はしばらく鷹の名前を考えていたが、途中であきたようだ]

ま、呼ぶときゃ勝手に来るだろ。
あそこが集会所だな。前住んでた時はもう少し建物が小さかった気もするんだが。

過疎対策ででかくでもしたか？

[...は集会場のドアを開けた]

[鏡を見る。

髭は剃ったが、髪の毛ばかりは自分で切るととんでもない事になりがちなので放置しておいた。

…が、やはり変だ。]


ぬぅ。

ま、いいか…。

さて、久々にこのはぐれた我が家を出て中心の方へ行きますか。
食材もないし。

不思議なお菓子ね…。
うん、おいしいと思うわ。

珍しいし、みんな食べてくれるんじゃないかしら。

[ 二本目の団子に手をのばす ]

『あんまり食べるとふと…キャー、つーぶーさーれーるーーーーー』

おいしいわねー。

やほ。ステラ。
ばあちゃんに聴いたンだけどさ、昨日あたしに毛布かけてくれたんだね。さんきゅー。

ネリーひゃん、やっほウィーはひひひふひへふへはへ。

[団子を頬張りながら、にっこりと微笑んだ。]

ぷはー。冷茶はいいねえ。
濃くてまろやか。いい茶を淹れる人はいいヨメになれンだってさー。

[ネリーは上機嫌で食べたり飲んだり。]

[家を出る。]


夜じゃん！

がーん！！

店とか閉まってるしっ！


…うぅ。
くそう。
やっぱり画家とか駄目だっ。
もっとしっかり生きたい。

[肩を落とす。]


いいんだいいんだ、酒場とかは開いてるはずだっ。

毛布…？

『かけてあげたのは衝動を抑えるため…ふぎゃ』

そういえばかけたような記憶があるわ。


…ねぇ、ネリーさん、毛布をかけるより額に文字を書いたほうがよかったかしら？

[ ポケットに入っているペンに手をのばしつつ尋ねた ]

【…女子どもばっかりだな…】

[...はステラが会釈したのに気付き視線だけを送った。
その隣にいるローズマリーを見つけると、そばへと歩いていく]

ディー、頬張ったまんま喋るンじゃないよ。行儀悪いだろ。

[ネリーはウェンディの様子に苦笑した。]

みなさま集まってきたのね。
ローズマリーさんのお菓子の効果かしら？

それとも企画に煮詰まって他の人のアイデアを盗もうと…。

『そんなことするのはステラだけなのよー』

わたくしが、なにを？

『きききき気のせいなのよー。何も言ってないのよー』

額に文字？
ナニソレ、今流行ってンの？
ちょっとダサくない？

流行ってるみたいなのよ。

ほら、あそこのモニターを見て。
牧場で寝てる人とか、向こうのトビーさんとか。
ね？

は、ローズ、知り合い？
まさかカレシ？
あんたみたいなお嬢さんタイプはワルっぽい人に恋するってソレどんな少女漫画？みたいな展開だね。

ふふふっ　好評で嬉しいわ。
もっと色んなものを作れるように練習するわー♪

あ、あとね。
珍しいお酒っていうのも持ってきたんだけど…
「レイシュー」だったかしら？
「シメハリツルル」とかっていうらしいの。

ネリーは勿論飲むわよね？

[ネリーのほうをみてにこやかに微笑みかけた]

[ローズマリーのそばまで来ると、声をかけようとして甘い匂いに気がついた]

…和菓子か。こんなところで拝めるとは以外だな。

んで、ねーちゃんよ、さっきの話だが、俺も食べる金くらいは欲しいからな。俺でよかったら手を貸すぜ。

【ローズマリーさんのお友達かな……。こ、怖い人じゃ、ないよね……？】

[ウェンディはネリーの陰に隠れるように、クインジーの動きを見ている。]

[ステラが示したモニターをみる]

……へんなのが流行ってるのね。
あたしにはそのよさがいまいちわかんないわ…

【まあ…この顔の傷は消せねぇからな】

[ウェンディへの視線を緩ませ、口元を綻ばせる]

わたくしもなにが楽しいのかわからないのだけど流行っているのなら乗っておかなきゃいけないのかと思って。

男の方の間だけで流行っているのかしら？
不思議。

『不思議なのはそんなこと考えるステラの頭の中身だと思うのよー』

カレシ…？
ふふふっ　まあ、なかなかいい男ではあるけどね。
残念ながら違うわ。さっきそこであってスカウトしたのよ。

ネリーもお年頃なのねー

[ネリーをつんつんつついた]

あー……正直ダサいね。
誰か教えてあげなよあいつらに。「ダサいよ」って。

[ネリーは呆れ顔でモニターを眺めた。]

oO(この人、和菓子を知ってるのかしら？）

あら、働く気になってくれたのね、嬉しいわ。
あたしはローズマリーというの、ローズでいいわ。

仕事は、店の雑用とアトラクションの準備かしら。
造園とかそういうのはロボがやるから安心してね。

[クインジーに微笑みかけると握手をした]

ディー、どうした？怖いの？
ほらハンカチ。ハナかみな。

ウェンディさんは泣き虫ね。

『泣いて当たり前だと思うのよー』

そうかしら？

ウェンディ、そういうことでこの人はうちのお店で働く人なのよ。
ぱっとみちょっと怖いかもしれないけど、仲良くしてあげてね。

[屈みこみハンカチでウェンディの涙を拭った]

ローズね、OK。俺はクインジー。

よろしく頼むぜ。

ローズマリーさん人手確保ね。
うらやましい。

『ステラの手伝いするなんてよほどの酔狂…うぎゃ』

みんな自分のところで手いっぱいだもの。
仕方がないのよ。

えーと、そこのダンナ、なんで傷がある方分け目にしてンの？分け目反対にしてさ、傷を髪で隠せばいくない？
あと、あたしが使ってるコンシーラー塗ればもうちょい消えるかも……。

[ネリーは大きな化粧バッグからスティックタイプのコンシーラーを取り出した。]

ああ、クインジーさんて言うのか。
あたしはネリーね。呼び捨てでいいよー。

別に取って食やしないから、そんなこわがんなよ。
かわいい顔が台無しだぜ？

[...はウェンディを面白そうに見ている]

[張り紙をぼうっと見つめる。]


いやぁ…。

俺が駄目人間ライフを送っている間にこんな事になってたのか。

集会所集会所…。


[いそいそと集会所へ向かう。
企画も何も考えちゃあいないが…。]


うーん？

まいっか。なんとかなるなる。

おいおい、傷は男の勲章ってな。
隠したら隠したで色々面倒だろ。

大体化粧道具で隠すにしろ、落とすのも毎日つけるのもめんどくせぇ

クインジーね、よろしくね。
早速で悪いけど明日からお願いするわね。

じゃあ、まずは乾杯ね。

[冷酒をグラスに注ぐとクインジーに渡した]

クインジーさんは傷があるからこそかわいいんだもの。
隠しちゃだめよ。

『ステラのかわいいの基準はどうかと思うのよー』

そう？

傷が勲章？時代遅れな人ね。
まあいいけど別に。
あんたみたいなのがタイプって人もいるだろうからね。

あたしは別に傷なんて気にならないけど。
本人が気にしてないんならいいんじゃないの？

[集会所の扉を開ける。]


ごめんくさい。

おっと違った。やべやべ。

ふっ。

[髪をかき上げる。
が、長すぎて妙な事になった。決まらない。]


…ごほん。

[こそこそと中に入る。]


えーと…どうなってんすか？

…。



飲み会？

…ユージーンさんかしら？
お久しぶり。
まだ生きていらしたんですね。

[ ステラはまったく悪気のない笑顔を向けた ]

あら、ユージーン、珍しいわね。
あんたが集会場に来るなんて。

飲み会…というか試食会？試飲会かしら…ね？
あんたもこっちにきて飲みなさいよ。

ローズマリーさんの作ったお菓子がおいしいですよ。


時にユージーンさんは村おこしの企画何か参加されてます？

『また人を巻き込むつもりなのー？』

心外だわ。
何も決まっていなかったら手伝っていただこうかと思ってるだけ。

た、食べない……？

[ウェンディはクインジーをウルウルの瞳で見つめた。]

ふっ。あなた方のようなレディが待っているのにそれを残してこの僕が死ねるわけがないでしょう。

[髪をかき上げようとして再び失敗。]


…ごめんなさい。反省します。
だから今度誰か俺の髪切って下さい。


そうだ、俺腹減ってたんだった。
いそいそ。

[酒の方へ吸い寄せられるようにふらふらと歩く。]


まぁまぁ、最近仕事ばっかりしてたからー。
しかし、愛すべき隣人である皆さんの前にここのところ姿を現さなかったのは反省って事でユージーン、一気やります。


[なみなみと注いだグラスをあおる。]

空腹に一気は…



ひょう！



酔う！



YO！BABY！


シェゲナベェベナ！

めっずらしー。ユージーン、何年ぶりー？なんつってね。

[ネリーは酒で気分が良くなっている。]

[...は入ってきたユージーンに気付いて視線を向けた。手を挙げたのを挨拶代わりにすると、ウェンディの言葉に視線を下へ向ける]

安心しな。嬢ちゃんがもう少し年取ってたら考えたかも知れねぇがな。

はいシモネタ禁止ー。

[ネリーはクインジーの鳩尾に激しく突っ込んだ。]

主への寄付をいただけるならわたくしが切ってもいいですよ。

『ステラに切られるのは不幸だと思うのよー』


それにしても…相変わらず変な方ですね。

『ステラには言われたくないと思うのよー』

いってぇな、お前ら。

じゃあ何か？　俺がにこにこ笑いながら、食べたりしないよウェンディ、とか言ったら納得したのかよ。

納得しましたわよ。

[ クインジーの言葉にきっぱりと頷いた ]

やぁ、こんばんは。

ねえねえ、みんなバンドやろうよ！
はいはい、仕事のない人〜。食いっぱぐれてる人〜。
うちに来ればお給料もらえてバンドできるんだよ！
すごいでしょ？

トビーこんばんは。

『やっぱり文字は消えてないのよー』

…ねぇ、その額の文字なんだけど…
おしゃれか何かなの？

[ にこやかに直球で尋ねてみた ]

若者らしくHIPでHOPなコトバも使いこなしますよ。


ん、やぁやぁネリー。
おっひさっしぶっりねー。
100年振りだね！やっと会えたね！
ごめん嘘だね！！

しかし相変わらずいいパンチ…。昔引きこもってんじゃねぇと言われて喰らった痛みばかりが無闇に蘇るよ。


企画かー。

うーん、どうしようかなぁ。


[話しながら飲み続けている。]

[ネリーはトビーに手を振った。]

トビーのバンドに入ったらみんな額に文字書くの？
やめときな。絶対売れない。

違うよ、芸術だよ。

ね？


[トビーに微笑みかける。]

え？額？文字？なにそれ？

ちょっと、鏡、鏡！

うきゃぁ〜〜〜〜〜！

さっ、さよなら〜！

100年も生きてねーっつの！

[ネリーはユージーンの頭をひっぱたいた。勢いがついて何本か髪の毛を抜いてしまう。]

あいかーらず弱いねあんた。

ユージーンさん、やることがないなら私のところで
聖遺物を人魚姫をモチーフとした何かに作り変える作業をしません？
食事出しますよ？

『食事だけでこき使う気なのよー』

いかがでしょう？

[ こきゅっとシュテルを絞めた ]

ネリーさんは相変わらず強いわね。

すてき。

あれえ……？

もう、夜なの？
僕、まだ陽が高いうちにここに来たのになぁ。

うーん。結局誰にも会えなかったや……ッくしょいっってんだちきしょーめっ!


あ〜、風邪ひきそ。

ふっ…。

[頭を押さえる。]

痛いぜ。

[若干涙ぐむ。]


そりゃあさぁ、俺とか基本引きこもって絵描いてるんだから弱いに決まってるし！
て言うかネリーがやたらつよ…いやなんでもありません。

ネリー………

あ新しい「レイシュー」だよ。
「コシーノカンパイ！」っていう酒みたいだね。
なんとなく楽しそうな名前だね。

ん？トビーはあっという間にいなくなっちゃったの？　

米はテリーマン、トビーだからトビーマン。
なんだかドギーマンみたいでわくわくするね。

[ウェンディは涙を拭いた。]

トビー、ユージーンさん、こんばんわっ！

トビーさんあんなにあわてて帰るなんてよほど文字が恥ずかしかったのかしら…。

だったら何でずっと書いたままだったのかな。

ばんどの宣伝？

『そんなわけないのよー』

……しょうがないな。

ぷらっと散歩でもしながら、家に帰ろうかな。
久しぶりの村だし、どこがどんな風に変わっているのか見ておきたいよね。

う〜ん。
染料になりそうな草とか花とかあるかなぁ。

【ネリーとユージーンは意外といいコンビかもしれないねえ】

[と思ったがいわないことにした]

まあ…守ってあげたくなるような男が好きな人もいるに違いないさぁ。
いい飲みっぷりだってことは保障してあげられるんだけどねえ。

……おや？

誰だろう。なぁんだ、牧場にも人がいるんじゃないか。
僕が来たときたまたますれ違ったのかな？

僕って運がないなぁ。はぁ。

ローズマリーさんとクインジーさん
ネリーさんとユージーンさん

いい組み合わせね。

なんでムスっとしてるのさ。
せっかくのいい男が台無しじゃないか。

[クインジーに楽しそうに笑いかけると杯を酒で満たした]

腰の按配？
なんか心配してそうな名前だね。まあ飲めればどうでもいんだけどさ。

ネリーのパンチに痛がったのが情けなくてむすっとしてるだけさ。


…あれはきくな

[最後の一言だけぼそりとつぶやく]

いーフインキだねー。
そのままくっついちゃえー。
ひゅーひゅーだよっ！

[ネリーはクインジーとローズマリーに向かって口笛を吹こうとしたが失敗した。]

あ、あの人は確か……。

ご近所さんだったから覚えてるよ。
なんか、僕が小さいときおやつにトウモロコシをくれたような記憶があるなぁ。

物をくれるのはいい人だよね。うん。
挨拶しようかなあ。でも、何か一生懸命仕事してるから、悪いよね。

そろそろおねむの時間だよ。ディーは寝るね。

おやすみーっ☆

[ウェンディは自宅に*ダッシュ！*]

ぶへっくしょい！

ディーおやすみ。気をつけて帰るんだよ。

ウェンディさんお休みなさい。
明日からお絵描きよろしくね。

『ステラに飼い殺しにされないように気をつけるのよー』

[ シュテルを手刀で叩き落した ]

ネリー、あんた酔っ払っちまってるね？
ちゃんと今日は家に帰って寝るんだよ？

でないと飲ませすぎだってあんたのばあ様に叱られちまうよ。

[ネリーの言葉にまんざらでもなさそうな表情だ]

うヴぁ…風邪、引いちゃったかな。

真夏の夜だってのに、夏風邪は○○が引くとか、皆にからかわれちゃうよ。

やだなぁ。

[ネリーの目が笑っていない。]

びくっ。

こそこそ…。

いやでも、やっぱり味もよくてガバガバ飲める酒が一番だって。
そしてそれを助ける美味しいつまみ。

これ。


おや、ウェンディおやすみぃ。
うんうん、寝る子は育つと言うよ。

ウェンディ、おやすみ。気をつけて帰るんだよ。
明日も新しいお菓子にチャレンジするから楽しみにしておいてね。

[ウェンディを見送り手を振った]

ばあちゃんにも酒を持って帰ればだいじょびだって。
酒っていうかエネルギー触媒だけど。
ローズ知らなかったっけ？
うち、ばあちゃん1ヶ月前から「コンピューターおばあちゃん」なんだわ。

さて。そろそろ俺も帰るか。
んじゃローズ、また明日な。明日は酒場のほうに行きゃいいのか？
それともこっちに来た方がいいのか？

そうそう、明日は竹薮の手入れと柵をつくって欲しいんだ。
よろしく頼むよ、クインジー。
明日は直接酒場にきて頂戴ね。

それと…
給金はテーマパークが出来上がってからまとめてでいいかな？
それとも日当がいい？

当座の寝床はあるようだし、いずれにしても食事はこちらで用意するよ。

わたくしもそろそろ教会に戻って明日ウェンディさんが来たときにすぐ作業に入れるように片付けなくてはならないわね。

『終わらなくてウェンディ使って片付けるのが目に見えるのよー』

それに空白の企画部分も考えなきゃいけないし。

『そっちのほうが大事だと思うのよー』

むっ。
村のヒロインローズさんに魔の手！？

あぁっ、あなたには僕がいるじゃないですかっ。


[芝居がかった動き。

しかしすぐに止む。]


…と言う事でですね。
もっとつまみをくださいお願いしますプリーズ。
割と死ねます。



コンピューターおばあちゃん…。
物知り博学、足腰矍鑠！
いぇーい、いぇーい、僕は大好きさ！みたいな？

では、みなさまおやすみなさい。

目覚ましをセットして起きるの忘れないようにしなくてはね。

食事がありならまとめてでもかまわねぇな。

それじゃ明日は酒場のほうに行くぜ。


[...は周りの皆に向けて、じゃ、と手を振ると集会場を出て行った]

みんな帰るのかー。おやすみ。
あたしは今夜もここで寝るよ。
あたしの部屋、クーラーないんだ。ここ涼しくて快適でさっ。

[ネリーは再びソファーにダイブした。スカートがまくれてパンティーがちらりと見えたが気にしない。]

あっとステラさん。

件の企画とか、一応俺も考えてみるんで、そっちが駄目だったらそん時手伝いますよ！おやすみなさい！



クインジーさんか。

おやすみなさい。俺とかヒッキーですけどよろしく！
よろしくお願いします！ユージーンをよろしくお願いします！
民主ひきこもり党推薦です！
ごめん嘘だね！！

ふー疲れた。
さて、今日も一杯やッかなー。

やべっ俺酔ってるな。


とりあえずネリー…。だらしないし、クーラーは風邪を引きかねない諸刃の剣だからちゃんとして寝た方がいいよ。

おつまみ…ありあわせのものしかなくてすまないね。
和菓子を作るのに熱中しちゃってね。

【生ハムとルッコラの薄焼きピザ】
【スティックサラダ】
【チーズ豆腐】

[集会所の簡易キッチンでおつまみを作ると机のうえにおいた]

…気のせいか。

そういや飯食ってねぇな。酒飲んだし平気か？

[どこからか飛んで来た鷹を肩に乗せ、...は寝床へと*向かった*]

さて、私もそろそろ退散するかね。
夜更かしは美容に悪いからね。
今日は楽しかったよ、みんなありがとう。おやすみ。

…と、企画書だしてこないといけないのか。
帰りによってくかね。

[みなに挨拶をするとその場を後にした]

−酒場前−

んッと……あれ？　誰もいねぇの？
今日なんかあったっけなー

ま、いっか。
キープの酒飲む分には問題ねーだろ。

ん……

[ネリーは既に*眠りに落ちている。*]

[棚から自分のボトルを取ってその辺のグラスに適当に注ぐ]


ぷッはー！！
シゴトの後の一杯はたまんねぇなー！！

[さらに棚を漁る。
鮭缶とホタテ缶を発見。]

これこれ！
お代は今度会った時にでも払うか。

ッかー！
美味ぇー！！

『企画書/かぐや姫』

竹取の翁が竹薮で輝く竹から「姫」をみつけた如く、宝探しをするアトラクション。
参加者は入場の際に渡されたカードを竹薮の「輝く竹」にあけられた穴に差込む。
制限時間内に「当たり」の竹を見つけると勝利。

併設の茶屋では「和菓子」と酒を提供する。


…簡単だけど、こんなもんでしょー
このへんにおいておけばいいのかな？

[村役場に入ると村長の机の上に企画書をおいた]

さて、帰って寝るか。
労働力も確保したし、明日から楽しみだ。

[その場を*後にした*]

[はたと気づいてポケットの中からしわくちゃのチラシを取り出す]

……ん？
もしかしてコレか？

皆集会所にでも集まってンのかなー

[チラシのシワを伸ばし、もう一度その文面をなぞる]

村おこし……遊園地……童話、ねぇ。
俺は本なんざ、人生で数える程しか読んだことねぇしなぁ。
いい案があったとしても、農作業くらいしか能がねぇ人間だしよ……。

……そーいや昔、ばーちゃんがいくつか聞かせてくれたっけな……。

何だっけかな、お菓子で出来た家がどうのこうのってヤツ。

村おこし、か。

やっぱ、な。
村は賑やかな方が楽しいよなぁ……。

ローズさん、おやすみぃ。


うーん。

じゃ、俺も食ったら寝ちゃおうかな…。
おっと、絵が完成したって連絡を入れないといけなかったな。
それと企画も…考えてみよう。


俺は別に、今のままでもいいんだけどな。
静かだし…幸せだし。
でも、皆が喜ぶんなら、そういうのもいいよな。

[ネリーが幸せそうに眠っていた。]

企画書……企画書ってどーやって書くんだよー
俺そんなの知らねーよ……。


『　　きかく書

「野菜の家」

・お菓子の家のお菓子が野菜になったやつ

・こどもが野菜をすきになる
・虫歯がへる
・けんこう的
・村の名物になる』

『
・お客がふえる
・すむ人もふえる
・にぎやかになる
・かその終わり　　　』


そーいやこの前、隣村のヤコブがめんこい嫁っこもらってたよなぁ……。
あの野郎、わざわざ自慢しに見せにきやがって……。

…………。

『・嫁さんがくる』

……ハハッ、何考えてんだ俺。

材料は用意できても料理なんざ簡単なパンくれーしか作れねーじゃねぇか。
料理できるやつがいねーと家なんて作れるわけがねぇしな。
こんなのボツだボツ！

村おこしは他のやつらが頑張ってくれんだろ。
俺は俺の仕事を頑張るぜ。

ふー…食った食った。

代金とか…やべっ、財布持ってない。
がーん。

いいかもう、全部明日でっ。


つーか俺もここで寝たれ。めどい。
ふぁーあーあー。


[急激に眠い。
やはり酔っていたようだった。

隅の方へ歩き、座り込む。
目を閉じて、*眠りが来るのを待った。*]

鮭缶食べたい。

集会場に行けば、鮭缶を食える。
間違いない。

ほれ、お前もいくだろ？支度しろ。

[...は、アスコットタイを選んでいる。今日は青にするかなー。]

[...三毛猫は、顔を洗っている。既に準備万端のようだ。]

………。


鮭缶、ないぢゃん。
あれー？

[...は、集会場でゴソゴソ食べ物を物色中。]

[三毛猫は、隅っこにいたユージーンの匂いを嗅いでいる]

この微かな香りの残滓。
アルコールだと思うんだよね。でもワインとかじゃない。

シメハリツルツル？
コシノカンパーイ？

何の暗号だ？

………。

この３色のヤツ、お菓子かな。
甘いのをツマミに酒飲むの？うーん。
そりゃ俺も、チョコレートで飲んだことはあるけどさー。

サバトでもあったのか？
魔女の夜宴。。。なんか当たってる気がする。

おーい、三毛猫よ。そっちは何か見つけたかい、っと。
おや？

[...は、隅っこで寝ているユージーンに気がついた。]

あー。人だ。今日も人を見つけたよママン。
でも、やっぱり寝てるんだね。
ホントにガッカリだよ！

この村は眠りの森なのかい？
だったら、なんだって麗しの女性にお目にかかれないのかね？

ノックしてもしもーし？

[...は、ユージーンの頭をコンコンとノックしてみた。]

さすが眠りの森。
ぜんっぜん起きないんだねえ。


しょうがない。
お近づきのしるしに、おでこに何か字を描いとくか。

oO(誰？あの髭のおっさん。ボクの「米」もあのおっさんの仕業だったのかあ。)

[物陰からそっと見ている]

−教会−

『村長から回覧板なのよー』

あの村長が回覧板まわすなんて珍しいこと。
なになに？

【目覚ましをかけ忘れている人はいないかな？
　さわやかな朝を迎えるために目覚まし確認しないとダメだぞ☆】

ダメだぞ☆…って。

ふむふむ。
我ながら、いい筆捌きだよ。

[...は、日本酒の残りを見つけた。]

ふむ。少しくらいは頂いて構わんのだろうな。
どれ、ソファーに座ってくつろいで…

ややや？

[...は、ソファーで寝ているネリーに気がついた]

天使が眠っている？

【眠る前の目覚まし確認。
　健康的な生活は朝の目覚めから☆】


…村長、シメたい。
なんて。うふ。

『キャー、ステラの目がマジなのよー』

―酒場―

んんー、よく寝たぁ。
昨日たらふく飲んだせいか喉がからからだわ…
それにしてもネリーは豪快だったわねー。あの子が男だったらさぞかし…

[大きく伸びをしながら階下の酒場に降りていくと、
カウンターに突っ伏したグレンを見つけた]

あら？グレンじゃないの。…なんか荒らされてるわね…
集会所に行くときに「準備中」の札をだしたと思うんだけど暗くてみえなかったのかしら。

もう、こんなに散らかしちゃって〜…

[グレンの足元に落ちているしわくちゃの紙を何気なく開いた]

なにかしら…　「きかくしょ」？
グレンも参加するのね。何なにぃ…？

『・嫁さんがくる』
………………
………
…

[なんとなく切ない気持ちになりグレンの寝顔をみた]

グレンも…色々とあるのね…。

とにかく寝ている淑女には、そう言っとくものらしい。
紳士の嗜みってやつ？

でも彼女は、天使にしては、ちと奔放かもしれんね。
タオルケット、蹴っ飛ばしてるもの。

[...は、タオルケットをかけ直してあげた]

うわ、よだれとか見つけちゃったよ。

んー。
せっかくかわいいのに、こりゃもったいないね。

拭いといてあげるか。ゴシゴシ。

そうだ。お近づきのしるし…どうしようかな。

oO(うわっ、おっさん。寝ている女の人にまで酷いことするの？うわ〜。証拠押さえたら、突き出してやろう。)

よしよし。
これで彼女も、安眠間違いなしだな。

遠い御先祖様の代から伝わる、この安眠のおまじない。
彼女にも通じるといいねぇ。

あ、米君だ。
おはよう。昨日はぐっすりお休みできたかね？

[...はトビーに邪気のない笑顔を見せた。]

ううううっ。やい、おっさん。寝ている女の人にまで酷いことするな！
ぼっ、ボクの額に「米」って書いたのも、おっさんだな？
だいたい、おっさん誰なんだよ。見かけない顔だけど。

それじゃあ今日はステンドグラスに青いセロファンを貼りましょう。

シュテルさん、はい。

[ ステラはにこやかにセロファンの束を差し出した ]

ステンドグラスは高いところにあるんだからお願いね。そのくらい役に立ってくれるわよね？

『キャー、超過労働なのよー』

ぼっ、ボクはトビーだ！「米」じゃないよ！

おお。トビー君ね。

申し遅れたが、私はヒューバートだ。
デボラの息子なんだけど、トビー君はデボラ婆さん知ってる？

なにか、おっしゃって？

『いってくるのよー』

[ セロファンを加えてシュテルは飛んでいった ]

え？デボラばーちゃんの息子？
あまりに胡散臭い髭だから、怪しい人だと思ったよ。

うっ、でもそのいたずら癖は…ばーちゃんそっくりだ！だいたいいい歳して…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ばーちゃんならよく知ってるよ。ミルクを届けるからね。

これなんてどうかしらねー。
天麩羅蕎麦。意外といける気がするわ。

蕎麦…は材料が違うだけでパスタの打ち方と似てるのね。
グレンのツケのかたに貰った新鮮野菜とこの海老ちゃんで…。
うんうん。いけそういけそう。

それと…白玉餡蜜…？
餡子つかったものが多いのね。和菓子って。使いまわしできるからいいけど。

よし…っと。

〜今日のお試しメニュー〜

・天麩羅蕎麦

・白玉クリーム餡蜜
・抹茶ミルク

和食＆和菓子第２弾なのよー　食べてってね。
夜になったらまた日本酒も用意するわ。

[準備中の札をはずすと酒場の看板の横にメニューを置いた]

おおー、キミが牧場の半ズボン君か。
キミのことは、ママンからの手紙でいろいろ聞いているよ。
いつも、ママンが世話になっているね。

私ですら、ママンにはなかなか近づきたくなくて宿に泊まってるぐらいなのに。
キミはホントに良くやっているよ。うん。

それよりさ、ヒューのおっちゃん、何か楽器できないの？今、村興しのために楽団を作ろうと思ってるんだよ。

ほんとに、デボラばーちゃん元気なのはいいんだけど…。
そうか、それでさっきボクの一撃をあっさりかわせたのか。納得。
でも、おねーちゃんのいたずら書きは消しといてあげてよ。かわいそうだよ。

楽器か。
趣味の範囲でなら、なんでも一通りは触ったことがあるよ。

逆に、楽団で穴が空いているパートはどこなんだい？

まだ誰もいないから、好きなのできるよ！
でも、ドラムが出来るんだったら、それになっちゃう可能性は高いかな。

バカテクのコミックバンドとか受けると思わない？