人狼審問

これは……凄いね、ジーン。久々の大物だ。

解体、するよ。
お刺身お刺身。

[刺身包丁を取りにキッチンへ駆け足]

[ナサの声に振り返る]

今夜はヒューも腕によりをかけてくれるだろうさぁ

[雑居部屋には誰もいない筈だが、なにかの違和感に顔をあげて辺りを見回す。手にはモップを持ったままぐるりと]

…？

[ハンモックやそれぞれの私物が置かれている部屋のひときわ暗い場所に何かを見た。ソレは低く言葉を紡ぐ]

………うら、裏？……うらぎ。
裏切り者？…にーー二人？
えっ…？
密航…ちがう、何？密告者が………に---ふたり…。

[その瞳が捉えたものは、昨日の夜引き揚げられた兜の持ち主だった。とぎれとぎれに低く聞こえる声に耳を澄まし顔を顰める]

折角の獲物さぁ
腕の良いシェフの手料理が食いたいじゃねぇか
期待してるよ

[ぼやくヒューにへらりと哂う
　船内に消えるセシリアとメイを見て]

手伝いは要らねぇかなぁ

船長、飯うまい。オレ、嬉しい。

[ヒューの言葉に、ガッツポーツ。
ナサニエルがカジキを眺めれば、その大きさに改めて頷いた。
カジキと共に厨房に消える３人を見送り]

『クイン　ワカメ　ワカメ　貴重』

[相棒の声に思い出してワカメを厨房に届けにいった]

[耳にした声が信じられず、手からモップが滑り落ちた。乾いた音を立てて床にモップが倒れる。と同時に、薄暗い影もふっと消えて見えなくなった]

…！
アーヴィ！！！アーヴァイン？！

アンタ、それ…ほんとうなのか、よぉ…？

[ようやく、影の正体に気付いて名を呼ぶが既に遅い。しっかりと聞こえた声を記憶に刻み込んで口を引き結ぶ。モップを拾い上げて掃除を切り上げた]

あららぁ。こいつは凄いねェ。
どんな料理が出来るか楽しみだわね。

[ユージーン達の釣り上げたカジキに口笛を吹くと笑った。
セシリアの後姿に「やたっ♪」と声をあげるとうれしそうに手を振って見送った。]

お刺身ー♪

［ジーンの言葉に思わず肩を小さく竦めながら］
…あのね、いくら料理が出来るからってちょっと無理があるだろ…量的に。

［俺で良ければ料理のほう手伝いますよ、と船長に進言して］

[刺身包丁、のこぎり、ナタなどを持って甲板に戻ってくる]

刀じゃ痛んじゃうからね。
解体(バラ)そう、船長。

刺身だべ〜。
んまそうだべぇ〜。

だああああ！
ちょっと待っ、セシリアァ！その鋸は俺んだ！痛む！痛むから！

[慌てて顔を出した]

[ナサの言葉にカジキを眺め]

さぁてねぇ良いじゃねぇか
美味いもんが食えるのにゃ変わりねぇよ

[戻ったセシリアにお疲れさんと声をかけ]

[狭い厨房に大きな体。窮屈そうに辺りを見回してから、
少し離れた壁際で木箱を開け酒瓶を数本用意する。

酒瓶を抱えたまま、ケネスの肩をぽんと叩いた]

磨く。仕事増える。よかった、ケネス。

[出刃包丁を手にとって、セシと顔を見合わせる]

それじゃ、頭と尻尾取るね。胴体はお願い。

[そう言って内臓とエラを取り除くと、骨の継ぎ目から器用に頭を外した。
そして尻尾を取ろうと、鋸を見て――]

これ、ケネスの。

あれ？
………なんでキッチンに？

[首をかしげながらサクを取っていく]

[クインジーの呟きにも敏感に反応し]


よかねえよ！よかねえから！
鋸の歯ァ研ぐのどれだけ大変だと思っ……！

さっき台所で砥石借りてたんだよ！研ぎ立てなんだよ！
切れ味抜群だよ！お願いやめて！生臭ェから！

[うるさかった]

［バラされてくカジキを見つつ］

刺身とか言ってるヤツがいるから刺身と……
あとフリットとオイスター炒めでも作るか？

［ナサニエルの方を見つつ、お前なんか食いたいのあるか？と尋ね］

[ケネスの抗議を聞きながら、ナタで尻尾を断ち切った。
取った尻尾を出刃で皮を向くと、身を削り出し、皿に盛る。それをクインに差し出すと]

食べる？

[相棒のオウムに問いかけてみた]

おやありゃケネスの銛かい
悪かったねぇ
変わりにカジキでも食ってくんなぁ

嗚呼チクショウ。良かった。
こんな脂の乗ったンまそうな魚切ったら痛むどころの話じゃねえっつうの。

……にしても見事な魚だなオイ。

[今更感嘆のため息を零した]

ネギまだあったかな。
ネギトロもいいね。
かぶと煮とかもいいかも。

[身を綺麗に捌いていく]

食う。

[メイから差し出されたものをひょいと摘むんでぱくり]

『ギャァ　クイン　違う　それ　こっち　こっち』

[恨めしそうな相棒に頭をつつかれた]

あ〜。
ケネスのだったんだべか。
わりぃな〜。

ほぇ〜。
しっかし、うまそうだべなぁ〜。

うん、クインがワカメ採ってくれたし、サラダも出来るね。
骨際の身は叩いてハンバーグにでもすればいいんじゃないかな。
内臓も採りたては美味しいよね。

[ヒューに相槌を打ちながら、食べれる部分を余すところ無く食材にしていく]

鉈はまだ良いんだよ、鉈は。
鋸は駄目だ。俺の愛用品だからな。

[オウムの頭を掴んでわきわきしながら呟いた]

何何ぃ？
何か騒がしいと思って来てみたんだけどぉ…。

…ひょっとして大物でも釣れたっすか？

[ひょっこりと顔を出す。
瞳をぱちくりとさせながら、大分大掛かりな作業現場をちらりと覗くように。]

あとはぁ何ができるかねぇ
漬け込んでおきゃ多少はモツだろうさぁ

[カジキの前にしゃがみ込んでへらりと哂う]

[ローズの声に顔をあげる]

姐さん今日もヒューが腕をふるってくれるってさぁ

『乱暴　乱暴　ケネス　乱暴　レディ　やさしくする』
[わきわきされるとオウムはケネスの手をがじがじ噛んだ]

のこぎり、解体便利、残念。
愛用品、無事、よかったな。

[ひょっこりと顔を出すローズに]

カジキ。ユージー、釣った。
船長、ご馳走。喜ぶ。

［調理できそうになった部分を手に持ちながら］

んじゃーさくっと刺身からやりますかねぇ。
半分はマリネにしてサラダでも作るかね。
あとはハンバーグに漬けにー、と。

［鼻歌を歌いながら厨房へと引っ込んだ］

痛ェ痛ェ。レディならもっと淑やかに振舞いやがれ。

[今度はぽんぽん、と軽くオウムを撫でて]


あったくよォ。
お前等だって愛用の剣で魚なんて切られちゃたまんねえだろうに。

[やれやれと言った様子で肩を竦めた]

数撃ちゃ当たっただけさぁね

[立ち上がり釣竿をなおす]

[内臓を選り分けて下ごしらえしていく。なかなか猟奇的な姿に見えなくもない]

心臓は刺身と炙りに。
腸は炒め物と煮物に。
胃は……[切り開く]……誰か、これ欲しい？

[胃の中にはアジやイワシやらの小魚がぎっしりと詰っていた。
血に染まった手をローズにひらひらと振って会釈する]

お。
船長、期待してるんだべぇ〜。

はぁい皆。大分大物みたいねぇ…。
残念、もう少し早く覗いてたら解体前が見られたかもしれないっていうのに。

[まじまじと魚の解体現場を、面白い物を見るように覗き込みながら、
ユージーンと目が合い、]

今日もヒューが料理がご馳走にしてくれるみたいっすからね♪
あっはは、これは楽しみだわぁ。

よー！
うまそうなのができてるじゃん？

（唐突に扉を開けて）

あ〜。ドリス〜。
何してたんだべぇ〜。

船長は飯作りの手際がいいからね。

お、まだ動いてる。

（ぴちぴち動く鰭に醤油をつけてかぶりついた）

そいつぁすまなかったねぇ
ついさっき釣り上げたとこだったんだけどさぁ

[解体前と言うローズにへらりと哂う]

ヒューはなかなか気が向かねぇだけで腕は確かだしねぇ

ああ。アーヴァインを蹴落とした足が、上から見えたような気がしてね…。

しかし…
（皆の足下を見回す）

[ぽんぽんと頭を撫でられると気持ち良さそうに喉を鳴らす]

『クイン　気にしない　愛用　また研ぐ
ちょっと凹んで　また研ぐ』

[そのままケネスの頭の上で羽を休めている]

どいつかぁ判るのかい？

[ドリスを見遣る]