ちんぴら ノーマン [さくさくと玉砂利を踏む音に、古い天神社の本殿からそろりと現れる] [本殿の縁側に腰を下ろし、飯を差し入れにきた幹輔からあらましを聞いた] …谷さんが異人か。 お菊姐さん、お手柄でやした。 お紗呂さん…幾ら裏商売にも手を染める商家の娘たぁ言え裏の事情に聡すぎるとぁ思っちゃいたが…そういう事情だったかい。 谷さんは…島流しとは表向き、実はクニとの連絡とりってぇトコだったのかねぇ。 前倒ししてぇんなら反対はしねぇが、今日も俺が音頭取るこたぁできねぇ。日中はまだ投げ文する余裕も無くなっちまう。 最後の音頭取りをしてくれる奴がはっきりするまで札入れと前倒しの印付けはしねぇでおくぜ。 | |
(15)2006/07/16 09:27:51 |
ちんぴら ノーマン [蝉時雨を聞きつつ、雷おこしを手に立ち寄った] おぅ、幹。 …なんでぇそのがっかりしたような面は… ちぃと暇ぁできたから寄ってみたぜ。こいつぁ土産だ、一人で食うなよ? [二人で雷おこしをつまみつつ、茶を飲みながら幹輔の話を聞いた] そうかい、お菊姐さんが…できるならお願いしたいもんだねぇ。俺も前倒しの印は入れておく。 いつもいつも面倒ばかりかけちまって申し訳ねえが… [煙管を出し、少し湿気た煙草を丸め、一服した] 始末か…今の所は消去式であまり顔を出してねぇ医者の旦那を選ぶ外はあまり気が進まねぇな…一応そのように札ぁ入れさせてもらうぜ。 俺に預けてる奴は幹から話聞いたら、札変えるなり改めてお菊姐さんか時円の大姐さんに預け直すかしておいてくれるとありがてぇ。 | |
(20)2006/07/16 18:26:42 |
お嬢様 ヘンリエッタ 医者の先生、昨日山ぁ片づいたような事を言ってたんで てっきり今日あたりは顔を出してその辺の話しでもしてくれると思ってたんすけどね(>>5:105) | |
(35)2006/07/17 00:55:00 |
未亡人 オードリー >>38 弁天、私に尻尾が見えるのかい? 嫌だねぇ、時円と一絡げにしないでおくれよ…。 それはそうと。前倒しだねぇ…。 昼まで待つなら、私が音頭をとっても構わないよ? もし鳶や菊歌、時円やノの字が音頭を取れるって言うのなら任せるし、音頭を取らなくても良いならそれで良かろうし。 | |
(40)2006/07/17 01:14:24 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>40 いや、しなやかな九尾の狐は 姐さんのイメージだなと… 。oO(廻る発電妖怪とは大違いだ…) [菊歌の言葉に耳を止め] ん?なんでおいらに? [その表情から読みとり] あ・・・えっと・・・その 内緒にして置いてください [小声で呟くと、菓子の包みを受け取った] | |
(44)2006/07/17 01:20:24 |
未亡人 オードリー [...は幹輔から話を聞き…] そうかい、しるしはあと二つってことだね。一つは私だから、あと医者が来れば夜が明けるって事だねぇ? では医者が来次第音頭を取るとしようかねぇ。 それと、これは皆が思っていることかも知れねぇが、音頭取りは立て続けに行った方が良いかと思うんだが…。 医者が最後の仕置なら夜明けになると思うが、私ぁどうも、めいか弁天の中に一人潜んで居そうに思うんだよねぇ。 仕置き人だって自分が最後だって思えば、相手を見極める為に足を運ばないと行けねぇだろうし…。 でもまぁ、腕にかなりの自信が有る奴かも知れねぇし。出来れば医者で本当の夜明けになってほしいがねぇ…。 | |
(57)2006/07/17 09:26:10 |
未亡人 オードリー そうそう、幹は知らないのかねぇ? 私が再びこの世界に足を踏み入れた訳を…。 時円とは若頭を取り合った仲だってことは知っているね? その後私は婚儀を機に裏家業から身を引いて、三味線問屋の女将だけを生業に生きてきたんだよ。若頭もそれで良いって言ってくれたからね。 結婚して3年後に子も授かり、家業も順風満帆、それはそれは幸せな日々を暮らしていた。そう、あの日が来るまでは…。 娘が3つの時だった。あの時も今と同じように、密告者が現れてねぇ。こうして若頭も元締め連から呼び出しを食らって、仲間の振りして紛れ込んだ仕置き人を始末すべく血眼になって相手の素性を洗っていた。 | |
(60)2006/07/17 10:18:47 |
未亡人 オードリー 若頭は、家庭では裏家業の事は一切口にしないお方だったが、勘というやつかね?かなりやばい事に突っ込んでいる事は私もうすうす気付いていたから、せめて娘と自分の身だけは護れる様にと、毎日気を張って生きていたものさ…。 そして、騒ぎが有ってから丁度6日目、今のように最後の仕置き人を炙り出す段階まで来た時だった。 その日は珍しく若頭も家に帰ってきてね…。家族の身に危険が迫らないようにと、何処か別な所で休んでいたらしいが…。 久し振りに家族水入らずで床に就いた時だった。 最後に残った仕置き人が家に入り込んでね…。眠っている私達に襲い掛かったんだよ…。 私は急いで子供を護ろうとしたんだが、奴は卑怯な奴でね。抵抗できない私の子供から殺していったのさ。 結果、若頭は私を護りながら敵と戦って命を落とし。…私は深手を負った仕置き人に止めを刺すことが精一杯だった。 その時からさ。私が再びこの道に足を踏み入れたのは…。そして今回の徴集に名乗りを上げたのも、若頭と娘の敵を取る為だったのさ…。 | |
(61)2006/07/17 10:30:55 |
ちんぴら ノーマン >>83 やっぱりそこは用心棒の先生の炙りだし、をしたかったんじゃねぇかと思いますがねぇ… 本当であれフカシであれ、真実を知ってるンは用心棒の先生しかいねぇし。 どうも搦め手が好きな様ですな、奴さんどもは。 …そう考え始めちゃまとまりがつかなくなってきやしたぜ… [情けない顔でははは、と苦笑いした] | |
(84)2006/07/17 19:11:29 |
未亡人 オードリー >>84 そうだろうねぇ。私も考えられるのはそれしかないが…。生憎私は用心棒ではないんでねぇ。残念ながら。 まぁ、深く考えても纏まらない時は纏まらない。 今日の夜明けがくりゃぁ、少なからず動くんじゃないかねぇ? [...とここで幹輔が弁天の土産を持ってきたのに対し…] おや、これは三谷屋の水羊羹じゃないか。ありがたく頂くとしようかねぇ…。 | |
(85)2006/07/17 19:19:26 |
ちんぴら ノーマン >>85 そりゃ最もだ、明るい夜明けを待つしかねぇですな…今は。 [何度目かの灰を捨て、また煙管に煙草を詰めて吸い直す] …弁天の奴ぁ目端も利くし中々の腕前もしてやがる。 少なくともこいつが仕置人だったら…ってぇのはよしてもらいたいねぇ。 勿論、めいも…いい娘だ、仕置人じゃなきゃいいんだがねぇ。 医者の旦那は…あまり話が出来ねぇから、判断がつかねぇ…どうしても先の二人と比較はしちまうな… [幹が食いきってなかったことにほっと胸を撫で下ろしつつ] えぇ、良く冷えてるはずですぜ。 早速上がってくだせぇ。 | |
(86)2006/07/17 19:27:19 |
ちんぴら ノーマン >>87 [ありがたく水羊羹を頂戴し、苦笑いをこぼすと] …こう言っちゃあ逆に情がねぇとも言われそうですがね。だからこそ確信が欲しいってぇのもあるんでさ。 万が一、の事を考えなくても済むようにってねぇ。 [吸い掛けの煙草を煙管を叩いて取り出し、消して、水羊羹を一口掬った] | |
(88)2006/07/17 19:39:43 |
未亡人 オードリー >>88 [ノの字の言葉に苦笑しながら] 確かにそれじゃぁ医者に対しての情が無いのかと思われそうだねぇ…。 しかし人間、誰しも時を長く過ごした者に情深くなってしまう生き物だからなぁ…。致し方が無いと言えばそれまでになってしまうのかねぇ…。 | |
(89)2006/07/17 19:44:13 |
ちんぴら ノーマン >>89 全くで…二人に接した時間が長ぇ分だけ医者の旦那にゃホント薄情な真似をしちまうことになっちまいますな。 [水羊羹を食い終わり、目を閉じた] …今日、狙われるンはお菊姐さんでしょうな… 姐さんにも相当に辛ぇことを押し付けた上、命の危険もこの上ねぇとこまで来ちまった。 出来ることなら俺が身代わりになりてぇとこだが… そうは問屋が下ろさねぇだろうな。 [幹に、空になった竹筒を下げさせ、また煙草を着せるに詰めた] | |
(90)2006/07/17 19:51:41 |
ちんぴら ノーマン >>91 …本当はそうなって貰いてぇ所ですがねぇ…まだ、用心棒の先生がいらっしゃることを願うしかねぇのかなぁ。 今医者の旦那に札入れてンのは、用心棒の先生じゃねぇだろうなってぇ気がすることもあるっちゃあるんだ。 ああ忙しいんじゃ恐らく、誰かを護る余裕はねぇだろうなってぇ失礼予想でもあるがねぇ… | |
(92)2006/07/17 20:13:04 |
ちんぴら ノーマン [ふぅ、と一つ息をつき] 弁天だったか…お紗路さんの思惑通りに事が運んでるとこぼしてあったが…敵は二人だ、もう一人の思惑とも一致して動いてるに違ぇねぇ。 今日この形になるってぇ事も織り込み済み、のはずなんだが…思惑を俺に辿りきれるのかねぇ…頭使うほうは弱ぇんだが… [ぽん、と音を立てて煙管の灰を落とし] まぁ、まずは酒でも呑みながら残りの連中でも待ちますかい?野暮用で留守しちまって、死んじまった連中に振舞いもしてねぇし… [勝手から、皆が持ち寄った酒の残りと葉兵の持って来たあられなどを持って来た] 残り物で済みませんがね。 折角皆で持ち寄ったんだ、呑まねぇとなぁ。 | |
(95)2006/07/17 21:01:22 |
ちんぴら ノーマン >>96 よぉ、弁天の。 すまねぇな、どうも野暮用に引きずられてろくに供えモン持ってくる暇もなくてなぁ。 助かるぜ。 辛気くせぇのもそろそろ終わりにしてぇところだな。 [一旦手を合わせてから徳利を一つ取り、椀を揃えて注いだ] | |
(98)2006/07/17 21:12:48 |
ちんぴら ノーマン >>97 もしそのありえねぇ考えってのが当たってたら、それこそお手上げだ。多分、大丈夫だろうと思うんだが。 …そうならねぇ事を祈りてぇぜ。 これ以上やる瀬ねぇ気分になったらますます月代がお月さんに似てくらぁ。 [ぴたぴたと月代を触りながら] | |
(99)2006/07/17 21:18:34 |
未亡人 オードリー >>95 そうだねぇ、私達にはもう、待つことしかできないね。 用心棒の先生にはちゃんと菊歌を護って貰えりゃぁそれで良いしな。出てくる必要は無いだろう? [...は弁天に手を上げ] 水羊羹、頂いたよ。ありがとうな。 | |
(100)2006/07/17 21:32:41 |