人狼審問

狼なんて伝承や幻の類ですわ
その哀れな旅人もきっと野生の獣にやられたのじゃありません事？

（･･･そんな眉唾な事で騒ぐより、せっかくのハーレムを楽しみたいですわ

ふん、人狼か。
また胡散臭いものが出てきたもんだな。
まあそんなことより飲もうぜ、そこの偉人あんた酒持ってきてないのか？。

現に死者が出ておるのだ。
野生の獣であろうと気をつけるに越したことは無いであろう。
とにかく一人で行動するのは危険じゃ。
この中に人狼が潜んでいるとしても皆が集まっていれば簡単には手出しは出来まいからな。

私は下戸でな。
酒は持ち合わせてはおらん。すまぬな

おうおう　全くもってその通りだお嬢ちゃん

まぁこっち来て一杯やらねぇか
村一番の賢きヘンリエッタに乾杯！

人狼はいったい・・・だれじゃ？

おいケネス！俺に酒を勧めないとはどう言う事だ？。
俺とお前の仲だろ？つれない事してくれるなよ？。
もしかしたら全員明日墓の下かもしれないんだしなあ？。

村人は人狼を恐れず、杯を交わし
果たしてこの酒が末期の酒となるとも知らず

わしも飲ませて貰うとするよ。

あら、ケネスさん･･･でしたっけ？
ありがとうございます。
ただ、私もお酒にはちょっと弱いの遠慮させていただきますわ

皆さんおそろいのようで、思わぬところで村に足止めされたとは言え出会いは出会い、自己紹介をしておきますわね。
わたくし、ヘンリエッタと申します。この村の近くの海に休暇を取りにいくところでしたのよ。それがこんな･･･
愚痴っても仕方が無いわね、皆さんよろしくお願いします。

ちっ
厄介な村についちまったぜ
さっさと疑いを晴らしてオサラバしたいもんだ

おっほっほ。こりゃあお嬢様にはいけませんな。あたしが頂きやしょう。お近づきのしるしに、ケネス様。
ゴードン様もいかがですか？

僕もお酒を１杯頂けますか？
人狼騒ぎでは、勉強に集中も出来ない･･･

へいへい……老いも若きも呑んでくれ呑んでくれ
オレ様取って置きの芳醇な命の露を心ゆくまでな

あぁん、自己紹介だ……？
商売トチって女房にもガキにも逃げられた
見た通りタダの酔っ払いさ
ま！人生休暇中ってやつよ！

オレだってやる気になったらいつかなぁ……ぶつぶつ……
（以下過去の栄光話と将来のたぬきの皮算用が続く

今夜も、人狼が襲ってくるかもしれん・・・
くそ！なんで俺がこんな目に・・・

うぃ〜・・・ぷはっ
グラスの酒を飲み干した。

おおベンジャミン！お前は分かってるよなあ！。
で、新しく仕入れた酒は無いのかい？ここに居る奴でのみあかそうじゃないかダッハッハ！。

(全員のグラスにどんどん酒をついでいく、もはや酔っ払っているようだ)

人狼って･･･人間に化けて夜になると本性を現し、
人を食い殺すんですよね･･･

(手に持ったグラスの中のお酒が少し震えている)

どいつも酒なんて飲んでる場合か！？
酔いつぶれて襲われても知らねぇぞ

自己紹介？

俺は街から街を渡り歩く便利屋さ
困ったことがあったら言ってくれ
何でもやるぜ

おっと、人狼の退治だけは勘弁な

なんだなんだ辛気臭いじゃねえかあ。
人間そのうち死ぬんだよ！くっだらねえ事言わずに飲め飲め！。
飲んでゲロ吐いてねりゃ気にならねえからよお！。

(そう言いながらハーヴェィをバシバシと叩いている、、完全に出来上がったようだ)

俺にも酒を分けてくれ
酒でも飲まないとやってられないぜ

(ったく、ついてないぜ、逃げ込んだ村で騒ぎが起こるなんてな)

まぁそう言うなゴードンさんよぉ

お月さんの下に出れば
デカい口とデカい耳とデカい牙生やしたバケモノになるってーヤツが
こうやって同じ酒を酌み交わしてる中に居るってーンだからよ

マトモなヤツぁブルッちまってもしょうがないわな

オレだって死にたかぁねェしよ……ヒック

まぁ、私もお茶でもいただきますわ。
ギルバードさん、色々旅から旅への渡り鳥も楽しそうですわね、まぁ私とは世界が違うのでしょうけど･･･

珍しい地方のお茶っ葉などありましたら騒動が終わったら紹介していただけないかしら？

私珍しいお茶に興味がありますのよ

ご、ゴードンさんは僕の２倍も３倍も生きて、自分の腕を生かした仕事も持っているからいいじゃないですか！

僕はまだ学生ですよ、まだまだ勉強もしたいしやりたいことだってある･･･
まだ死にたくなんてないですよ･･･

(恐怖のせいか、お酒を飲んでも冷めてしまうようだ)

なぁに言ってやがるんだよケネスよお〜ヒック。
狼だろうがなんだろうが酔っ払っちまえばよお〜、襲ってこねえに違いねえだろお〜？。
ったくよう、、、全員そろいもそろってよお、、、、ック、なんだって言うんだよ、、、。

拙者の国の茶は格別に美味いぞ。

新茶を細かく刻んで熱い湯で飲むと格別だ。

なんですの、さっきからジロジロと。
大体にして貴方まだ名乗ってないのではなくて？

失礼極まりない方ね･･･

暖かいお茶もいただきましたし
そろそろ私寝る事にいたしますわ。

人狼などただの気鬱だという事は明日になればわかるわよね、あー早く海で泳ぎたいわ。
ホントは今頃は･･･（ブツブツ

へっハーヴェィよおナマいってんじゃねえぞお、、、むにゃむにゃ、、、。
俺だってなあ、、、ちきしょう、、、、、むにゃむにゃ、、。

(酔いつぶれたようだ、、、寝てしまった)

あぁ、拙者もまだ名乗ってなかったな。
遠い異国の地より来たマンジローと申す。

ではヘンリエッタ殿、気をつけて休まれよ。

僕も今日はそろそろ帰って休もうと思います。
家の前にはたいまつを焚いて、包丁でも斧でも何か武器を取れるところに置いておかなきゃ･･･

わしゃーただの村人なのに・・・
おとなしく暮らしたいだけなんじゃ・・・

村は眠りにつき
人は夢に生を見た
獣は月に死を見つめた

わしも床につくとするか…

おうおう、お休み嬢ちゃん

ゴードンの旦那もな

いい夢が見れるといいな、へっへ……

俺は馴れ合いは嫌いでね
名乗るつもりはない


（金持ちのところのお嬢様だな
騒ぎに乗じて隙あらばなにか頂くとしよう）

そうだな
この中に化け物がいるかもしれないんだからな

まあおろおろしていても仕方が無いし
何かの間違いだってことを祈るぜ

俺も寝るぜ
また明日な

さてさて、わたくしも休ませて頂きやしょう。
金貨に興味のある人狼であることを願いたいもんですな。
ほっほっほ…

そうか皆気をつけてな

アーヴァイン殿、この村をそなた一人では警護の目も届きにくかろう。拙者も村の警護に手を貸すぞ。

では参ろうか。

なんでぇなんでぇ
せっかくの酒も、寝床の人間とは酌み交わせねぇな……ヒック

（うつろうつろしている