人狼審問

[ お茶碗一杯のご飯だけでは足らず、あつあつの春巻きと海老シュウマイまで食べたところでやっと落ち着いたバーサーカー。]

　ん、主は監視者の処へと向かうたのじゃな。
　良かったと言える結末ではないが、しかしまずは主が死なずして其れだけは何よりなのじゃ。
　残念ではあれど、先ずはお疲れ様ぞ、主。

…そして拙を葬ってくれたあぁちゃぁもやられてしもうたのじゃな。らんさぁめ、また凶悪な得物を使うておるものよ。

[ うんうんとひとり頷いた後、はたと気付く。]

　も、もしやもよやまさか…

[ 自分の導き出した結論を口にすることができずわなわなと身を震わせる。
　結論――この聖杯戦争、宝具まで込みで考えると自分が最弱なんじゃないか？と。]

　あ、主ーーーーーーっ
　拙なぞがさぁばんとになってしもうてごめんなさいなのじゃーーーーーーーーーっっっ

[ そろそろ深夜とも呼びにくい時間、なんだか妙に悲痛なバーサーカーの叫びが*こだましたとかなんとか。*]

[朝日と共に目を覚ます。
どうやら久々に朝早く起きられたらしい。
ベッドから起き上がり、出かける用意をする。
横にいるメイを起こそうとし、ふと動きを止めて考える。

そして、ニヤリと笑うと……

メイに深い口付けをした。
メイが突然の事に驚き起きると、それを笑いながらドアの方へと歩いて行く。]

おはようのキスってやつだ。
それじゃ先に外で待ってるから、ゆっくりと用意してから出てきな。

[そう言ってセイバーは部屋の外へと出て行った。]