人狼審問

……静寂な夜ね。

[シャーロットは撫でるように、空を見上げた。
　赤い月と明けの明星。
　繰り返される漣にニーチェの思想を思った。]

　永劫回帰。
　その先には何があるのかしら……？

越境の為に密航した船が難破するなんてついてないわ

それにしてもここは何処なのかしら？
漁船があるし、人が住んでいることは間違い無さそうね。

うん、集落を探してみよう。
ここまで、手配が回っていなければ良いのだけど。

静かね……風が凪いでるわ。

あら……？　これは……。

どこかで船が難破したようね。
海の神様は気まぐれだから……。

[波の音に消え入るような声で呟くと、陸に向う足跡を見つけた]

……それでも、幸運の女神に愛された人もいたみたいね。

[頬を緩ませ、緩く瞳を瞑ると胸の前で十字を切った。
髪に祈りを捧げると、シャーロットは足跡を追って陸へ向った]

久しぶりのお客様ね。
おもてなししなければ……。

よいしょっと。ふぅ……。

[集会場に荷物をしまいこむと、額の汗を拭い息をついた]

さて、後はお客様がここに辿りつく事を待つだけね。

[集会場の暖炉に火をくべると、じんわりした温かさが室内に広がっていった。
荷物を広げ、ティーセットをカウンターへ並べると、湯を沸かし窓の外を眺めた]

[窓が"カタン"と音を鳴らした。
窓の外では、ゆっくりと再び凪いだ風が流れ始めていた。]

……そういえば。
お父様が今朝方、自警団の方とお話していたようだけれど……。
あれは、遭難された方がいるというお話だったのかしら？

[窓辺に腰掛け外を眺めながら、誰に言うともなしに呟いた。]

雑貨屋や教会はあるみたいだけど。
やっぱり小さい村ね。
村の真ん中にあるのは集会場かしら。
あそこなら夜露を凌がせて貰えそうだわ。
でも、隣り合ってるのは自警団の詰め所よね。

やめた方が良いかしら。

駄目だわ。
このままだと確実に風邪をひいてしまう。
手配が回っていないことを祈って行ってみよう。

もし、誰か居られますか？

こんばんは、この村の方ですか？

（風体を良く見ると旅慣れてそうだけど海向きではないわね。）

えぇ、み・・・乗っていた船が嵐で難破しまして。

あら、嫌だわ……。
何時の間にか眠ってしまっていたみたいね。

それより、今人の声が……？

（そういえば、この方どこかで見かけたような・・・。どこかでお会いしたのでしょうか。）

お気遣い申し訳ありません。
貴方は紳士ですね・・・えぇと。
失礼、名前も申し上げておりませんでした。
わたくし、カミーラと申します。

あら、大変。ずぶぬれじゃないですか……。
暖炉に火をくべておきましたわ。
どうぞ、そちらで温まってくださいね。今、紅茶をいれますから。

こんばんは、マダム。
わたくし、昨夜の嵐で乗船が難破いたしましてここに流れ着いたカミーラと申します。
一晩の宿をお借りするわけには行きませんでしょうか？

[ティーポットとティーカップをトレイにのせ、二人の前に差し出した]

浜辺に木屑が寄せられていたから、船が難破したんじゃないかとは思っていたんです。
無事で良かった……。

申遅れましたね。私は、シャーロットと申します。

ここは、海流が複雑で……。
海の外に出るには、潮を見なければいけないのですが……。
今、海を理解出来る者は島の外に出てしまっていて。

いつ、この島から出られるのか、私にはわかりません。
ですから、しばらくここでゆっくりと休まれていく事を薦めますわ。

（そういえばこの村の方ではないという事は・・・。気をつけた方が良いみたいね）

ギルバート・・・ギル。
良い名前ですね。
ここを出て行くまでの短い間と思いますが、よろしくお願いしますね。

ありがとうございます、シャーロット様。
何か人手が入用でしたら申し付けください。

お二人ともお腹も空いているのではありませんか？
良ければ、こちらもどうぞ。

[バスケットを取り出すと、蓋を開けて差し出した。
いくつかのサンドウィッチと、卵焼きに唐揚があった]

お口にあうかは解りませんけれど……。

ありがとうございます、カミーラさん。
シャーロット"様"だなんて、そんな……。

この村の者からは、ロッテと呼ばれております。
そのように呼ばれることに慣れていますので、良ければそうやって呼んでいただけませんか？

……人狼？
いったい、何のことですか？

お気遣いありがとうございます。
遠慮なくいただきますわ。
・・・おいしい、お上手ですね。

そうなのですか、ギル様。
人狼などが現れるなんて恐ろしいですね。

[身震いをして目を伏せた]

では、ロッテ様と呼ばせていただきますね。

ギル様は随分とおなかを空かせていらしたようですね。

（わたくしも空腹でふらふらでした）

ええ、私は何も聞いておりません。
今朝方父が、自警団の人とお話している様子ではありましたけれど……。

人狼が出たと言うんですか……。

[現実味の無い表情を浮かべつつも、微笑み、空腹の二人へバスケットを向けた]

（自警団長・・・会いたくないわね）
わたくしは自警団長様にはお会いしておりませんね。
できれば杞憂に終わってほしいものですけれど。

ギル様がそうおっしゃられるのならしゃちほこばるのはやめましょう。

ありがとう、ギル。

[長い睫を揺らしながら、カミーラを見つめ微笑んだ]

ギルバートさんの仰る通りです。
様付けでは、余所余所しく感じて寂しいですわ。

[そうして息をつくと、ギルバートに視線を送った]

いいえ、秘密にされていても、そういった噂があると言う事が事実なら、知らないよりは知っていたほうが良いですもの。
教えてくださって、ありがとうございます。

[すぅと目を細めて記憶を探っている]
そう、人狼がいると外の者に話したと・・・。
それならばもう数名は容疑リストに上がっているでしょう。
わたくしも来訪者。
その数の内でしょうね。
[そっとため息をついた]

（ついていない。隔絶された土地での異端審問なんて）

[ギルの様子に思わずくすくすと笑った]
ギルは照れ屋さんなんですね。
もっとワイルドな方かと思ったけれど何か可愛いです。

あら、そう……ですか。
それでは、ギルと遠慮なく呼ばせてもらいますね。

何かあれば、アーヴァインさんが教えてくださるでしょうし。
とりあえず今は、身体を休める事を考えないと。

この集会場の奥には、簡易ベッドとシャワーがありますから。
私は、ここからそう遠くない場所に住んでおります。

[窓の外に見える、赤い大きな屋敷を指差した]

あそこが、私の家なんです。
何か必要な事があれば、いつでも声をかけてくださいね。

ふふ。おおらかな方なのね、ギルは。
それでは、ギルには言葉を選ぶ事も辞めるわ。
そのほうが、きっと気も楽になるでしょう？

身を休める場所を提供していただいて感謝の言葉もありません、ロッテ。

またまた、そんな。
くすくす・・・では、そういう事にしておきますね、ギル。

そろそろ休ませていただきます。
ギルも体力は十分にありそうだけど気をつけてくださいね。
では、お休みなさい。

ゆっくりお休みなさってくださいね、カミーラ。
必要そうな食料は、そこの床下にしまっておきましたから。

（本当にギルって紳士なのね）
ありがとう、心遣いが嬉しいわ。
ロッテもいいお嫁さんになりそうね。

お二人とも、今日はお疲れでしょうし。
良い夢がみられるように祈っておりますわ。

それでは、私も一度家に戻りますね。

あ……。
カミーラも、もし、その……気になるようでしたら、我が家に泊まって頂いても構いませんから。
気が向いたら、いつでもどうぞ。かぎは、開けておきますね。

それでは、失礼しますね。
良い夢を……。

おはようござるます。

おっと、言ってる間に時間でござる。
いってくるでごわす。

うっわーロッテ、カミーラ、ごめん！
うっかり村出ちまった!!

あらあら、ギルったら・・・仕方のない人ね。

（昼間にとっておいた議事録の写し捨てずにとっておこう。折角だものね）

ぼーっと海岸の方に行ったら、村から出ちまったみたいで…
自警団長が慌てて引き戻してくれたんだけど、俺がいた記録は消えちまったみたいだ…
すまん。
昨夜、あんだけ話したのにな…orz

気にしないで。
思い出はこれから作れば良いでしょう。
良い思い出か苦い思い出かはわからないけれど。

[集会場の掲示板に貼られたアーヴァインのメモに気づき]
あら誰か来ていたみたいね。
この村の人ではなさそう。
この国の人の名前でもないわね。
えぇとマン・・・マンジローって読むのかしら。

容疑者は10名程度に絞られる見込み・・・か。
リストを見ると後６人ね。
早く集まるかしら。

（ロッテも容疑者なの。わたくしたち来訪者はともかくとしてどういう基準で選んでいるのかしら）

あー…カミーラ…
俺って意外に慌て者なんだよ…orz
一応昨夜のあらすじでも書いておこうか。

『嵐の夜に小さな島に流れ着いたギルは、海沿いの小さな小屋で夜明かした。次の日住民を探して村の集会所へ向かうと、そこで同じ嵐で流れ着いたカミーラと出会う。具合の悪そうなカミーラを引っ張って集会所に入り込むと、そこには村の住人ロッテがいた。遭難者が来ることを予想して用意してくれていたお茶や食べ物にがっつくギル。そこで『自警団長に人狼が出たと聞いた』と告げるが、ロッテもカミーラも聞いていないという。自分の勘違いかな？と思いながら、疲れていたギルは寝落ちしたのだった』

そう落ち込むこともないわ。
ギルのことが少し分かってちょっとうれしいしね。
分かりやすい的確なあらすじだと思うわ。
（ギル、文才があるね）
何か飲む物でもいれましょうか？

ちょっとダラダラ書いてみたが、やめときゃ良かったな。
俺に文才はないことがバレただけだった。

>>65
んだね。これから思い出作っていこうな。

んー？誰か来てたのか？マンジローってーと、東方の国の名前っぽいな。
やっぱり嵐で流れ着いたのかね？
容疑者はあと6人か…村の住人か、俺達みたいな遭難者か。
っていうか、容疑者なんて言われるとぞっとしないね。

おっと。文才なんてないぜー(照)
飲み物？
俺、紅茶も好きなんだけど、コーヒーの方が好きなんだよね。
コーヒーあるかな？ちなみにブラック派。

そーいや腹減ったな。
簡単なモンで良かったらなんか作るぜ。
流れ者とかやってると、飢えをしのぐ程度のモンなら作れるんだ(笑)

ロッテの用意してくれた食料の中にコーヒーもあったわ。
キリマンジャロ？
じゃあ、わたくしはコーヒーを入れるので何か合わせてお願いできます？

キリマンジャロ、いいねー！
とか言って、俺あんまし詳しくねーの(苦笑)

で、本当に簡単なものしか出来なかったけど…
オムレツにスティックサラダ、あとはトーストにバターとジャム。
あはは…朝飯みたいだな。

[二人分のカップを手に戻り]
あら、おいしそう。
ふふ、二人とも今起きたようなものだしちょうど良いですね。

コーヒー少し熱いので気をつけてくださいね。
早速いただきます。
[オムレツにフォークをつけ]
おいしい。
ふっくらし上がってて良いですね。

・・・こんなにくつろいだのはいつ以来かしら。

んーコーヒー、良い匂いだな。
ここんとこ、旅から旅への日々で、まともなコーヒー飲んでなかったし。

[カミーラの手からカップを受け取り]

うんまい！あー、美味いコーヒーってこういう味だったよな。うんうん。
カミーラは、コーヒー淹れるの美味いんだなー！

あは、ありがとう。
ギルの手料理もとてもおいしいわよ。
家事ができる男性ってもてそうね。

オムレツ美味い？
実はまともに作れる料理って、これだけなんだよ。
あとは…なんつーの？食べれれば良い…もとい、ちょっと独創的な料理ばっかりでさ。

俺はもてないよ(ｷｯﾊﾟﾘ
根無し草だからねー…風の吹くままにふらふらしてる男は、女性にはウケないらしい。
友人なら多いけどね。

そーいや、ロッテは来ないのかな？
マンジローも一度顔出したっきりみたいだしな。

オムレツが作れるのならレシピを覚えればほかのものも出来るのではないかしら。
ロッテは料理が得意みたいだから、この機会に教えてもらったらどう？

わたくしはジャンクフード専門で料理はからっきし。

あら、あたしは・・・なんでもないわ。

ロッテは村長の娘さんだからいろいろ忙しいのかもしれないわね。
マンジローさんも何か用事があるみたいだし。

いや、独創的な料理でも、食えないわけじゃないし。
ロッテの手を煩わせるのもなんだしな。
取り合えず栄養が取れればいいかなーって感じでいるし…

[ちらっとカミーラの方を見て]

んー…喰えりゃいいってワケにもいかないか…
ジャンクフードばっかりじゃ体に悪いし、不味いもん食わせるのも…

あれ？俺、何言ってんの？あはは…

[ギルに微笑み]
ギルの独創料理もおいしそうです。
気が向いたらご馳走してくださいね。

あ、うん。
あんましオススメ出来ないけどな。
食べ物であることは間違いないと断言できるから。

………あんまし期待しないでくれな？

[嬉しそうに微笑み]
くすくす・・・そう言われるなら"期待"はしないで"楽しみ"にします。

（木の根をかじって逃げ回るなんてしょっちゅうだから何が来ても大丈夫と思うわ。内緒だけど。）

ふぅ。腹いっぱいになったら、眠くなってきたな。
(さっきまで寝てたような気もするが、気にしない)
シャワー借りて、寝るわ。
今日もこっちのソファー借りて寝るから、カミーラは簡易ベッド使うといい。

本当かどうか分かんねーけど、人狼騒ぎとかあるからな…
なんかあったら呼んでくれ。すぐ飛び起きるからな。

そうね。
わたくしもそろそろ休むわ。

あ・・・ギル？
そのソファーは少し硬いわ。
ベッドはたくさんあるしこちらで休んだらどう？
ギルなら気にならないし・・・だって紳士だものね。

[カミーラの笑顔の裏に何かを感じながらも、普通に微笑み返した]

んじゃ、また明日な。

[…はカミーラにひらひらと手を振った]

[少しだけさびしげに微笑み]

お疲れ様。
手料理嬉しかったわ。
また明日ね。

[集会場の奥へと入っていった]

紳士だと思ってくれるのは嬉しいが…
やっぱし、男としては気を使うわけだよ。

気にしなくていいからな。
俺は木の床に寝ることだって日常茶飯事だからさ。

[…は留守中に届いた｢呼び出し状｣を眺めている]

…ふぅん…なんだって？
『重要な話があるので至急村の集会場に来られたし…自警団長アーヴァイン』
か。ご大層な事だ。

用があるなら向こうから来れば良いじゃないか。
…まあ、こんな時間だ。行っても誰も居ないだろうな。

それにしても嫌な空だな…月が…赤い。

空想は掻き立てられはするが、今はそんな気分じゃないな。
物書きがこれではいけないか…

しかし…殆ど他の村人と関わりの無い僕に何の用なんだ？
厄介な事は避けたいんだがな…

ここ、か。

アーヴァインに呼び出されたと思ったら、こんなボロ屋敷…
仕事もあるから手早く終わらせないとな。

やあ青年。何空を見上げてるんだ？

気付かないか…まあいい。
私も戻るとしよう。

……いけない、少し休むつもりがすっかり遅くなってしまったわ。
カミーラさんやギルは大丈夫かしら。

[髪を軽くかきあげると、身体をおこし窓の外へ視線を向けた。
漣の音が遠く近くから響く。
赤い月明かりは、昨夜と同じように辺りをやんわりと照らし続けていた。]

[髪を緩く束ねるとキッチンへ向った。]

二人とも、お腹をすかせていなければ良いのだけど……。

[申し訳無さそうな表情を浮かべながら、手際よく調理をはじめた]

[焼きあがったグラタンやサラダ、いくつかの焼き菓しをバスケットへしまい、集会場へと向った。
月明かりが夜道を淡くやさしく照らしていた。
漣の音と、ロッテの呼吸。
そして、足音だけが静寂の中に音を生み出していた]

……さすがに、お休みになってらっしゃるようね。

[テーブルの上に並べられていたお皿に気付いて息をついた。]

ん、何か召し上がったのね。良かったわ……。

[小声で呟くと、物音を立てないようにキッチンを片付け、テーブルの上にバスケットとメモを残した。]

『
　グラタンとサラダを用意しておきました。
　気が向いたらどうぞ召し上がってください。

　　　　　　　　　　　　　　　　ロッテ　　』

[端正な字でそう綴ると、ロッテは集会場を後にした]

よろしくお願いしますですわ。

神父様はまだかしら・・・。
アーメン。ソーメン。ヒヤソーメン。

…ん…

あぁ、今日は集会場に行かなきゃまずいのか…
のんびりしても居られないな。

[…はベッドから這い出すと身支度を始めた]

[身支度を整えながら]

急に呼び出すなど滅多に無い事だが、いったい何の用だろう…

そういえばまた船が流れ着いたらしいが…それで僕が呼ばれるわけもないしな…

面倒な事にならなければ良いのだけど、そうもいかないのだろうな…

[集会場のドアを開け…]

おはようございます。
アーヴァインさんから呼び出し状を受けたのですが、どなたかいらっしゃいますか？

…なんだ？誰も居ない？
いや、奥に誰か居るか？

まぁいい。
人が来るまでここで待つとしようか。

ただいま〜っ！

[自宅のドアを元気に開け放つ、ヘンリエッタ。]

あれれ？誰もいないや・・・お母さんどこへいったんだろ？

ん？

[回覧版を見つけるヘンリエッタ]

「村の者は集会場に集まること　アーヴァイン」

なんだ〜、シュウカイジョ〜にいけばいいのね！

こんにちは〜〜〜！！！

おかあさんいませんか〜〜〜〜？

れれ〜、いないか〜。

まってればそのうちくるだろうね〜！

………。

………邪魔する。

良かったら……食べ物を、くれ。

…ん？あぁ、寝てしまっていたのか…

［膝の上の少女に気付く］

(誰だ？…っと…ヘンリエッタ、だったか？)

(見たことのない奴まで居るみたいだな…アーヴァインはどうしたんだ？まだ来ないのか？)

（子供を膝に乗せたまま難しそうな本を読んでる……
……器用なやつ）

うまそうだな…
あれを、おれ……食べていいだろうか。

どうも、ここに集まってる人のためのものらしい。
急に入ってきたおれが許しも得ずに食べちゃ……まるで泥棒だ。

でも、どうしても………腹が減った。もう耐えられない。

お金の代わりになるかわからんけど……

こんなおいしいもん………初めて食った。

作った人、ありがとう。

[...は集会場の物置部屋で寝ていたが、周囲の喧騒で目が覚めた。]

ん……。
なんや、騒がしぃなぁ。
昨夜は寝るの遅かってん、もうちょいゆっくりさせて欲しいわ…（ごしごし

…ってゆーか、ココどこやねん？

[...は数秒ほど思案して「ぽん」と手を叩いた。]

おー、おー、おー。
せやった、せやった。思い出したわ。

酒場での仕事終って「さー帰ろ」思ぅたら、飲みすぎてフラフラで真っ直ぐ歩けんかって、しゃぁないからちょっと休んでこ思ぅて集会場にお邪魔して………。

……あーあ、そのまんま寝てもぅたんか、ウチ。あかんなぁ。
ええ加減、酒の適量わきまえろっちゅーねん！

[...は、ひとしきり自分にツッコンでいたが、そのうちに虚しくなってきたので、首をコキコキ鳴らして立ち上がった。]

アホらし……帰って寝なおそ。