人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1201)牢獄のレクイエム : 6日目 (1)
医師 ヴィンセントは牧師 ルーサーに投票を委任しています。
医師 ヴィンセントはお尋ね者 クインジーに投票しました
見習いメイド ネリーは医師 ヴィンセントに投票しました
牧師 ルーサーはお尋ね者 クインジーに投票しました
酒場の看板娘 ローズマリーは踊り子 キャロルに投票しました
踊り子 キャロルは牧師 ルーサーに投票しました
流れ者 ギルバートは牧師 ルーサーに投票しました
お尋ね者 クインジーは医師 ヴィンセントに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

医師 ヴィンセント は、お尋ね者 クインジーに投票した
見習いメイド ネリー は、医師 ヴィンセントに投票した
牧師 ルーサー は、お尋ね者 クインジーに投票した
酒場の看板娘 ローズマリー は、踊り子 キャロルに投票した
踊り子 キャロル は、牧師 ルーサーに投票した
流れ者 ギルバート は、牧師 ルーサーに投票した
お尋ね者 クインジー は、医師 ヴィンセントに投票した

牧師 ルーサー は、村人の手により処刑された……
牧師 ルーサーは人間だったようだ。
お尋ね者 クインジーは、見習いメイド ネリーを占った……。
見習いメイド ネリーは人狼のようだ。
見習いメイド ネリーは、お尋ね者 クインジーに襲いかかった!
次の日の朝、お尋ね者 クインジーが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、医師 ヴィンセント、見習いメイド ネリー、酒場の看板娘 ローズマリー、踊り子 キャロル、流れ者 ギルバート、の5名。
流れ者 ギルバート
【夜/礼拝堂】

ニーナが、あの子が、もし迷っていたら。
悪魔に惑わされた灯みたいに、一人で彷徨っていたら。

もし、一人天国で寂しがっていたら。
そう考えると、……だから、頼む。

あんたの祈りで、言葉で、ニーナの傍で。

――彼女を導いてやってくれ!


[ 握り締めたナイフを、神父様目掛けて振るう。

銀のナイフは神父様の喉をふかぶかと切り裂き、血の華があたりに飛び散った。]
(0)2006/02/27 17:39:02
流れ者 ギルバート
ニーナ。誰も居ない中で、一人きりなんて寂しいだろ。

穢れた罪人じゃ、
君と一緒には居られないだろうけれど……神父様なら。

な、ニーナ。素敵なところでも、
知らない顔の一つもないなんて、寂しいだろ?


[ 暖かな血を散らしながら、ぐったりと倒れこむ神父様の体。

俺は、倒れた体をそっと椅子にかけさせなおし、
力をなくしたその指に、聖印をゆるく絡めさせた。 ]
(1)2006/02/27 17:52:42
流れ者 ギルバートが「時間を進める」を選択しました
踊り子 キャロルは、独房で悲鳴を聞いた。
2006/02/27 18:09:16
流れ者 ギルバート
[ 神父様の襟元をただすため、その胸元に顔を寄せる。

ひゅう、と聞こえる笛の音のようなか細い息。
消えかけたなごりの命だけが微かに、
神父様の中に宿っているようだった。

震えながら、小さく神父様の唇が動く。
俺はその口元をじっと見つめる。


――彼が最後に呟いたのは、誰かの名前だったろうか?

訊きかえすこともできず、俺は小さく溜息をついた。 ]
(2)2006/02/27 18:49:56
踊り子 キャロル
【夜/女子房5号室】キャロルは独房で、医務室で見つけた薬の小瓶を手に物思いにふけっていた。
もはや彼女はローズが人間であることに疑いを抱いていない。ならば、自分以外の――ルーサー、クインジー、ギルバート、ネリー、ヴィンセント――ここに狼が居るはずであった。
25%じゃない。何故、決め打つことができないんだろう?キャロルの頭の中には、目をそらすルーサーの姿が強烈に焼きついていた。
そのとき、牢獄の中央のほうから男性の叫び声がした。]

…?
ギルバート?

[キャロルは不穏な気持ちを胸に、牢獄を飛び出した。窓の外を見る。今日もいまいましいほどに月が紅い。]
(3)2006/02/27 18:53:01
踊り子 キャロルは、礼拝堂へと*駆けていった。*
2006/02/27 18:53:18
流れ者 ギルバート
[ 荒く息を吐きながら、礼拝堂へと飛び込んできたキャロルに、俺はゆっくり手を振った。 ]


やあ、どうしたんだ、キャロル?
そんなに急いで……


[ キャロルの顔は青ざめ、色を失った唇は細かく震えている。
怯えるキャロルの姿態がやけに滑稽なものに思えて、
俺は思わず笑みをこぼした。 ]
(4)2006/02/27 19:15:00
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートの笑顔と血に濡れた右腕を見て、絶句した。
2006/02/27 19:58:42
踊り子 キャロル
【夜/礼拝堂】

[戸口に立つギルバートは笑顔だった。後ろにはランプの炎が揺らめいている。キャロルはギルバートを横に押しのけ、ランプの置いてある演壇を見た。

――小さなイコンには血飛沫が飛んでいる。まだ色は鮮やかだ。
その下に、変わり果てた姿の――ルーサー。]

ギ…ルバート……??
どうしちゃったの??
ルーサーさん、狼??
(5)2006/02/27 20:02:42
踊り子 キャロルが「時間を進める」を選択しました
踊り子 キャロルは、暗く照らされるイコンの元に駆け寄った。
2006/02/27 20:05:58
書生 ハーヴェイ
【夜/礼拝堂】

神父…
神父は人狼なのではなかろうか…

[そのような考えが頭をよぎる。確かめたくてハーヴェイは礼拝堂に向かった。

じっと考え込む神父。ハーヴェイはしばしその様子を見つめていた。

どれくらい時間が過ぎただろうか…。突如訪れた来訪者。ギルバートだ。ギルバートとルーサーはしばし会話を交わし…、そしてギルバートがルーサーを刺した。]

死んだな…。

[ハーヴェイはイコンの前で十字を切った。]
2006/02/27 20:07:51
流れ者 ギルバート
狼? 違うんじゃないか?
だってほら、月はまだ朱いままだ……

[ 俺は、格子から覗く月を指し示す。

月の光とランプの炎が、血まみれのルーサーと、
立ち竦むキャロルをあかく照らし出していた。 ]
(6)2006/02/27 20:08:03
踊り子 キャロル
[ルーサーは喉を切り裂かれて酷い有様だった。手が聖印を結んでいるように見えるのは、気のせいだろうか。
胸に手を当てるも、鼓動は感じられない。口に耳を近づけてみる。微かに、本当に微かに息をしていた。]

「……ナ……」

ルーサーさん?ルーサーさん!!!!

[呼びかけることは無駄だと解っていた。キャロルはそれでも呼びかけて、さっきまで疑っていたその人を呼び戻そうとした。]
(7)2006/02/27 20:11:20
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートを振り返った。
2006/02/27 20:11:55
流れ者 ギルバートは、踊り子 キャロルを見てくすくすと笑った。
2006/02/27 20:13:41
踊り子 キャロル
…え…
貴方は、ルーサーさんを狼と思って殺したんじゃ、ないの?

[キャロルのギルバートを見る目が、次第におびえの色を帯びて行く。]

何故…??
(8)2006/02/27 20:14:27
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートのくすくす笑いに、顔を引きつらせた。
2006/02/27 20:17:15
流れ者 ギルバート
狼、だと思って?
駄目だろ、狼なんかじゃ。

俺は、神父様に、ニーナと一緒に居てやってください、
ってお願いしたんだよ。

神父様は快く受け入れてくれたぜ。

[ キャロルに微笑み、俺は続けた。 ]

キャロル。
狼なんかに、ニーナを任せられるか? できないだろ?

俺は神父様が人だと思ったからこそお願いしたんだ。
(9)2006/02/27 20:19:00
踊り子 キャロル
あたしは――彼が狼じゃないかって、
彼がハーヴェイを殺したんじゃないかって、
そう――思っ……て……

[キャロルの言葉を、ギルバートが遮る。]

『キャロル。
狼なんかに、ニーナを任せられるか? できないだろ?

俺は神父様が人だと思ったからこそお願いしたんだ。』

お願いした、って――
そんなお願いの仕方――ルーサーさんが、受け入れるわけ――
(10)2006/02/27 20:22:05
踊り子 キャロルは、天井を仰ぎ、首を大きく振った。ハニーゴールドの髪が揺れる。
2006/02/27 20:26:27
踊り子 キャロル
[キャロルはやりきれない怒りと、とまどいのこもった目でギルバートを見据えた。]

そんなことされても、きっとニーナは――喜ばないよ。
貴方が、あれだけ悲しんでたのを、ニーナはきっと、どこからか見ている。

ニーナを手厚く慰められるのは、きっと――
貴方が一番だったのに。
(11)2006/02/27 20:27:20
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートの気持ちも痛いほど解る。
2006/02/27 20:29:26
流れ者 ギルバート
ふうん。
疑ってたってワリに必死に名前呼んでたケドな。

[ 諭すように俺は続けた。 ]

受け入れるわけ――ないって?
結果はこれだぜ、なあ。……キャロル?
(12)2006/02/27 20:29:31
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートの言葉にはっとした。
2006/02/27 20:35:23
流れ者 ギルバート
>>11
ああ、そうかな。……そうかもな?
だけれど、俺は彼女の傍には居られない。

罪人を神様が受け入れるか?
どうあがいたって、
俺はもう彼女を慰めることすらできやしない。
(13)2006/02/27 20:35:26
踊り子 キャロル
確かに、あたしはルーサーさんを疑ってたけれど。

[ルーサーの首の切り口から滴る鮮血が、キャロルを必死にさせたのだと――キャロルは解っていた。それを考えすぎたら、彼女の中で何かが壊れそうだった。敢えて無視する。]

だからって、ルーサーさんを逝かせてあげるのが
正しいとは、限らないわよ―――
ニーナは、本当に喜ぶ??貴方が人殺しまでして。
貴方は、そう思うのね??

――ギルバート。
(14)2006/02/27 20:44:09
踊り子 キャロル
貴方が、生きて、ニーナを想うのが一番よ――
なのに――可哀想な人。

[キャロルの目に涙が溜まる。また涙か。ここ数日の自分の心の弱さにうんざりしながら、唐突にローズとの会話を思い出した。
『ルーサーとクインジーを信じる』と言い切った、彼女。]

ローズ…
ローズが…貴方を、許さないかもしれない。
(15)2006/02/27 20:46:26
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートとルーサーの遺体をぼんやりと*見つめた。*
2006/02/27 20:48:20
流れ者 ギルバート
喜ぶかな、悲しむかな?
いや、そんなことはどうだっていい。

俺は、あの子を彷徨わせる訳にはいかないんだよ。
こんな血まみれの島も、寒い狭間も、ニーナには似合わない。
辛かった事も悲しかったことも、殺戮の記憶も――

この島の事なんて全て忘れて、
ただ安らかに居てくれればそれでいい。俺の事も……


[ キャロルの涙に思わず言葉を切る。
可哀相? ――俺が?]


ローズがね……俺を許さない?
ああ、結構だよ。ローズとニーナは仲が良かったな。

……ローズも、連れて行ってやるよ。
(16)2006/02/27 20:52:42
流れ者 ギルバート
[ キャロルを見つめながら、
揺らぎかける何かを必死に繋ぎ止める。

ローズが許さない。
……自分が許される事なんて望んじゃいない。
そんなことは、どうでもいい。

――可哀想な人

ただその言葉が、俺の中をぐるぐると駆け巡っていた。]
(17)2006/02/27 20:59:23
農夫 グレン
[ どこか遠いところから、慣れた男の声が聞こえてくる。
『穢れた罪人じゃ、君と一緒にはいられないだろうけれど……』

正しくそのとおりだった。月夜のたびに耐え難く乾き、餓える。
ニーナが俺の側にいては…
こんどこそ。啜ってしまうじゃないか。
鮮血で彩られた礼拝堂の窓を、じわじわと太陽が沈んでいき、その明るさを出し渋る。
闇がすぐそこに──]
2006/02/27 21:07:32
農夫 グレン
[ やばい、俺が俺でなくなる時間だ。
ルーサーのように己を保つのは、おれには無理だ!
──離れよう。
おれは走った。奔った。丸木橋を飛び越え、山の頂を踏みしめて、崖から海に飛び込んだ。
冷たい水にこわばる手足を無理矢理うごかして、
泳いだ。
泳いだ。
そして…

刑務所の中にいた。]
2006/02/27 21:28:41
農夫 グレン
[ とっぷりと日が暮れ、今日も、朱い月に照らされている。
かぎ爪が生えて牙が延び…、漆黒の毛皮に覆われる。
すぐ側に、ヴィンセントも、ネリーも、ローズもいる。ひと飛びでかぎ爪が届く。魂の爪は、肉を裂くことはない…はずなのに。
肉に食い込み、骨を断つ感触に、身が震える。]

ゎお──ん

うゎお───ん
2006/02/27 21:40:47
書生 ハーヴェイ
【礼拝堂】

「うゎお───ん」

獣の啼く声がするな…。
2006/02/27 21:55:26
農夫 グレン
[ 獲物の動きを耳で捉え、くるうりと振り向く。
一歩。
一歩。
もうすぐそこだ。手を伸ばせば…細い首は簡単に握れる。
舌なめずりをすると、躊躇わずに]
2006/02/27 22:21:00
見習い看護婦 ニーナ
【礼拝堂】

また…低くうごめく音が響く。
震える空気が……見える。

[ニーナは礼拝堂の片隅でハーモニカを手にし、息をふたつみっつそっと吹き込んだ。澄んだ音が滑る。]
2006/02/27 22:25:22
書生 ハーヴェイ
やあ、ニーナ。
2006/02/27 22:29:48
農夫 グレン
[ 微かに聞こえる素朴な音色。
礼拝堂の一角で、夕日の最後のひとすじを浴びながらハーモニカを滑らせる女。
長く伸びた影が十字架に重なり、キリストの姿とだぶる。
おれは握り込み、締め上げていた首から手を離し、ゆっくりそちらに向かった。]

ぐる…
このねいろ…
2006/02/27 22:31:38
見習い看護婦 ニーナ
ハーヴェイさん…

人が人を想い、武器を振るうことは尊いことなのでしょうか…
2006/02/27 22:31:45
書生 ハーヴェイ
愛する者を護るためであれば…
尊いことなのかもしれない。

しかしニーナ、君はこれで救われたのかい?
2006/02/27 22:33:21
農夫 グレン
[ 爪を振るえば届く近さまでは寄らず、4歩の距離で胡座をかく。
静かでゆったりとした調べに耳を澄ませていると…いつしか、あたりは静寂だった。]

…お。ニーナじゃないか。
2006/02/27 22:34:38
農夫 グレン
こんなものに…尊いなんてねえよ。
まやかしだろう。

[ かぎ爪をじっと見つめ…。求められてもいない問いかけに、自然と口が動いた。]
2006/02/27 22:36:49
書生 ハーヴェイ
やあ、グレン。
2006/02/27 22:36:58
農夫 グレン
よう。ハーヴェイ。今日はいつもみたいに、両手を振り上げて叫んだりしないのかい?
2006/02/27 22:38:28
見習い看護婦 ニーナ
ハーヴェイさん、私は…私はわかりません。
私の願い…というものがあるのなら、届くのなら、それ皆の手で人狼をうち破ること。
けれども誰かが私を想い、正義とは呼ぶには難い武器を振るうことは…私には耐えられません。

[ニーナはグレンが自らに正直に動いていることに、安堵と哀れみの二重の感情を抱いた。]
2006/02/27 22:38:50
書生 ハーヴェイ
まったくだ、俺も尊さを感じはしないね。

ニーナのハーモニカの音には、救われる者がいるようだ。
ニーナ、愛すべき者達のために、救うべき者達のために、レクイエムを…。
2006/02/27 22:38:58
書生 ハーヴェイ
「けれども誰かが私を想い、正義とは呼ぶには難い武器を振るうことは…私には耐えられません。」

[ハーヴェイはうなずいた。]
2006/02/27 22:39:41
見習い看護婦 ニーナ
まやかしかもしれません。けれども弱い私は…何かに、誰かにすがりたいのかもしれません。

[ニーナはそっと礼拝室の長椅子に腰掛けると、誰へ向けるでもなくハーモニカを吹き始めた。単音ゆえ荘厳とはとても言えないものであったが、こと神聖さにおいてはどこにも引けを取らないように思われた。]
2006/02/27 22:45:28
農夫 グレン
ニーナの音楽、レクイエムってのか。

もう一度聞きたいな。
な、吹いてくれよ。頼むよ…
2006/02/27 22:46:23
農夫 グレン
[ 瞳を閉じて、じっと…礼拝堂を反響するレクイエムに*耳を澄ませた*]
2006/02/27 22:49:51
酒場の看板娘 ローズマリー
【夜(現時刻)/医務室】

『あたしは、涙を流すあいつを、ただ癒してあげたかっただけ。
それでも疑うのなら、私を殺すなり、なんなりするといいわ。』

[夢の世界から目覚める直前、透き通る声を聞いた。
それは、自分が人狼だと疑う…キャロルの声だった。]

ローズはキャロルが出て行った後、ゆっくりと体を起こし、微かに髪に残る温かさを感じていた。]

一度だけ、人狼の涙を見た事がある。
そう…それは、キャロルを抱いていたグレンの涙……
でも、あれは偽りの感情――涙――。

キャロル……
貴女の涙は…一体……
(18)2006/02/27 22:55:16
酒場の看板娘 ローズマリー
(あの涙は、偽りの感情から出るものではない。
あの涙は……怒りと悲しみを含んだ涙だった。)

ねぇ、キャロル。

私…悔しかったのよ。
グレンと抱き合ってた貴女を見て……

私は…一度も、あんな風に男の人と抱き合った事がない。

ごめん、キャロル…
ごめんね……

[医務室に―――ローズの震える声が微かに響き渡った。]
(19)2006/02/27 22:55:46
見習い看護婦 ニーナ
聖なるかな、聖なるかな。

どうぞこの地に、呪われた者達が退けられますように。

この果ての地に、光で照らす日があらんことを。
2006/02/27 22:59:09
牧童 トビー
ギルバート、変わったように見えてたけど違ったんだですね…、最初に会った時のように臆病で弱弱しい人間のままなんだ…。
だから回りの変化に耐え切れなくてこんなにも狂ってしまったんですね…。

哀れな人です…、そんな事をしても誰も喜びはしませんのにね…。
2006/02/27 23:03:33
酒場の看板娘 ローズマリー
【礼拝堂】

[―――その時、礼拝堂から、誰かの悲鳴が聞こえた。
ローズは体に鞭を打つかのように立ち上がると、悲鳴の許へと走り出した。

礼拝堂には。
輝きを失ったような瞳で小さく笑みを浮かべるギルバートと、青ざめた顔で立ち尽くすキャロルの姿があった。]

今の悲鳴は……?

キャロル…
私、貴女に謝らなきゃいけな……

[礼拝堂の中へと入っていくローズの足がぴたりと止まる。]

ルーサーさん…?え…っ?
何で…ルーサーさんが……?

[ローズの視界に入ったもの……
それは、喉から大量の血を流し、力なく椅子に腰掛けるルーサーの姿だった。]
(20)2006/02/27 23:09:27
見習い看護婦 ニーナ
人狼は闇に潜み、救いの手を差しのべて欲しい素振りをし、獲物がかかると自らの沼に引きずる力の持ち主。
ギルバートさんにそのような力があるとすれば…
2006/02/27 23:10:35
見習い看護婦 ニーナ
ローズさん、見ては駄目。
あなたの足も動くことさえままならないのに。
2006/02/27 23:12:14
牧童 トビー
しかし、ルーサーは人狼ではなかったのですか…?
今回の事件の黒幕だと疑っていたのですけどね…。
2006/02/27 23:17:12
酒場の看板娘 ローズマリー
[呆然と、立ち尽くす―――。
微かに耳に入ってくる、ギルバートとキャロルの会話。]

『貴方は、ルーサーさんを狼と思って殺したんじゃ、ないの?』

「狼、だと思って?駄目だろ、狼なんかじゃ。
俺は、神父様に、ニーナと一緒に居てやってください、ってお願いしたんだよ。神父様は快く受け入れてくれたぜ。」

(ルーサーさんは…ギルに殺された。
人である、と信じられて……)

………してやる。
殺してやるわ、ギル…っ。

[ローズは瞳に涙を溜め、ギルバートの手にする銀のナイフ――ルーサーの血で染められている――を奪い、ギルバートに向けた。]
(21)2006/02/27 23:22:57
見習い看護婦 ニーナ
牧師様は人狼ではないのですね…
私は少し気にかけていたのですが…

キャロルさんは、たとえ人狼でなくとも何かしらのキャロルさんだけの力を備えているように思えます。ギルバートさんは分かりません…
ローズさんは本当に人間…でしょうか。
2006/02/27 23:25:55
酒場の看板娘 ローズマリー
『ローズ、俺を許せないか…?
ああ、結構だよ。』

[怒りを露に、ローズはギルバートに飛び掛った。]

「やめて……
ローズ、ギルバートを…殺さないで……」

[―――その時、ニーナの声を聞いたような気がした。
ローズは脱力したようにナイフを床に落とすと、声を揚げて泣きじゃくった。]

ニーナ…許せないのよ。
貴女の大事な人でも…ギルを許す事、私にはできない。

[「いつでも、俺を狙って来い。」
ギルバートの瞳は、そんな事を言ってるかのようだった。
ローズはふらふらとルーサーの傍に近寄ると、小さく一言「お父さん……」と呟き、その場を後にした。]
(22)2006/02/27 23:37:03
見習い看護婦 ニーナ
ローズさん、駄目…
浅い根拠でギルバートさんを、誰にも手をあげないで…
2006/02/27 23:40:55
酒場の看板娘 ローズマリー
【刑務所の外】

[空に、朱い月が煌々と輝いている。
それは、まだこの惨劇が終わってない事を示していた。]

ルーサーさん…
貴方は、父に似てたわ。
父に似てる貴方を…私は疑う事ができなかった。

……不思議な気分。
ルーサーさんが死んで、とても悲しいのに……
でも、少しだけ安心してるの。

貴方が、人狼じゃなくて良かったって…
だって、ほら…まだ月が朱いわ。

こんな事思うなんて…
私、ギルを責める資格ないわね。
(23)2006/02/27 23:46:30
酒場の看板娘 ローズマリーは、外に出ると、月を仰ぎながらそう呟いた。
2006/02/27 23:47:02
書生 ハーヴェイ
*空気が冷たい…。*
2006/02/27 23:50:09
酒場の看板娘 ローズマリー
【医務室】

[ローズは何時しか、痛みを忘れていた。傷が回復に向かっているのか、それとも感覚が麻痺しているのか―――。

『暫くは休んでいた方がいい。
ニーナが生きていれば…あの子もそう言う筈です。』

[ヴィンセントの言葉を思い出すと、ローズは導かれるように医務室へと向かった。]

……!!

クインジー……っ!!
(24)2006/02/28 00:28:37
酒場の看板娘 ローズマリー
[ローズにとって、医務室は特別な――ニーナとの思い出が詰まっている――場所だった。
その場所が、今は朱い血で穢されていた。]

クインジー…?

嘘…冗談でしょ……?

[長い間交換されてないシーツではあったが、白さを保ち続けていたそれの上に、ローズが信じきれる唯一の人の変わりはてた姿があった。

その男――クインジー――の腕は胴から引き離され、右側頭部から顎にかけて、大きな爪痕が残されていた。まるで、左頬にある傷と左右対称にするかのように……。喉は掻っ切られ、医務室の天井からは、彼が噴いた朱い血が、ぽたぽたと彼の上に降っていたのだった。]
(25)2006/02/28 00:41:01
酒場の看板娘 ローズマリー
いやぁぁぁああああああ!!

[ローズは、クインジーに駆け寄ると、彼を朱い雨から護るように強く抱き締めた。]

酷い…っ。
こんなの、酷すぎる……っ。

[信じていたルーサーとクインジーを一度に失ったローズは、最早誰を信じていいのか分からなかった。ここに居る全ての人が敵であるかのように*感じていたのだった。*]
(26)2006/02/28 00:57:51
流れ者 ギルバート
【夜/礼拝堂】

[ ローズが去った後。俺を睨むローズのことを、俺は思い出す。
彼女の手から零れたナイフが、からからと床を転がる音。
涙に濡れた彼女の瞳。


俺が彼女にナイフを向けたとき。

彼女があの瞳で見詰めてくれたなら、
俺はきっと違わず刃を振る事ができるだろう。

凶器を掴むこの指に、もっと力を込めることが出来るだろう。

だから、もう一度。
俺を睨んで罵って。――その怒りをぶつけて欲しい。]
(27)2006/02/28 01:57:31
流れ者 ギルバート
――いやぁぁぁあ……


[ 悲痛な叫びが俺達の耳に飛び込んでくる。
ローズの声だった。キャロルが弾かれた様に顔をあげる。

声を追って礼拝堂を抜けだそうとするキャロルの背に、
俺は話しかけた。]

キャロル。 ……取引をしないか?

俺は、彼女を、ローズを殺す。あんたに協力して欲しい。
……もし"乗って"くれるなら、
俺は絶対にあんたに刃を向けないと誓おう。
乗らないなら? 同じ事だ、それでも構わないさ。

どうせ、進んだ道はもう後戻りできやしない……
零れたミルクはもう戻らない。そうだろ、キャロル?
(28)2006/02/28 02:02:27
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートの声を聞き、足を止めた。
2006/02/28 05:55:43
踊り子 キャロル
【夜/礼拝堂】

…ねぇ、ギル……
……まだ解らないの?

[その場でそんなことを言い出すギルバートに突発的な怒りを覚える。気がつくと服の上からナイフを押さえていた。
今は―――こんなことやってる場合じゃない。しかし――

『俺は絶対にあんたに刃を向けないと誓おう』
その言葉が気がかりだった。]

…考えておくわ。

[ギルバートのほうを見ることなくそう言い残し、キャロルは声のした方向へと急いだ。]
(29)2006/02/28 06:02:56
踊り子 キャロルは、見習いメイド ネリーと、廊下で合流した。
2006/02/28 06:11:45
踊り子 キャロル
ネリー…貴女は無事だったのね。
今の悲鳴は――そうしたら――ローズっ?!?!

[衝かれたかのように走り出す。ローズが誰かに襲われている――あの緑の豊かな髪が血に染まる情景を想像し、身も裂ける思いだった。]

「ここかしらっ」

[ネリーが開いていた医務室のドアを押す。
そこには血に濡れたベッドと血に染まる――誰かの遺体。
そして、血に染まるローズが居た。

紅い月が辺りを照らす。
――凄惨すぎる、紅の世界だった。]
(30)2006/02/28 06:16:50
踊り子 キャロルは、急いで駆け寄った。
2006/02/28 06:17:00
踊り子 キャロル
[遺体は――クインジーだった。キャロルが疑っていたそのヒト。
千切られた腕から血が滴り落ち、殺人者の力の凄さを物語る。赤い髪は、今はベッドの赤と同化してしまっている。
顔に残された鋭い傷から血が滲み出しており、キャロルは血の気が引いて行くのを感じた。]

――ローズ――これ。
貴女が……

[うなじに冷たいものを感じる。指で掬うと、赤い血だった。
天井から血が滴っているのだ。]

ローズ…ローズっ!!!

[遺体を抱きしめるローズに近寄ることなく、険しい表情でキャロルは*叫んだ。*]
(31)2006/02/28 06:24:14
酒場の看板娘 ローズマリー
【夜/医務室】

『――ローズ――これ。
貴女が……

ローズ…ローズっ!!!』

[クインジーを抱き締めながら泣き続けるローズを、鋭い瞳で睨みつけるキャロルと、呆然と立ち尽くすネリー。遅れてヴィンセントが駆け寄ってくる。
ローズはキャロルの問いに応えようとはしなかった。

ローズの悲痛な叫びと涙は―――。
朱い月が沈むまで続いていた。]
(32)2006/02/28 07:55:39
酒場の看板娘 ローズマリー
【朝/医務室】

[変わり果てた医務室に、いつしか明るい陽の光が差し込んでいた。
変わり果てた場所―――いや、ただ一つ変わっていないものがあった。それは、グレンが生けた''あの華''だった。]

……クインジー。

[ローズは何かを決意したような瞳でクインジーを見つめると、懐から銀のナイフを奪った。]

クインジー、貴方はこう言ったわ。
―――これは、戦争だ、と。

もう、信じられる人は居ない。
信じたい…信じよう…信じる事ができるかもしれない……
そう思ったギルやキャロルでさえ、疑ってしまう。

[ローズはナイフを握り締めたまま、医務室から*出て行った。*]
(33)2006/02/28 08:10:30
踊り子 キャロル
【回想/医務室】

[叫ぶキャロルにローズは反応しない。ほどなくして、騒ぎを聞きつけたヴィンセントが到着した。彼が居た白い部屋の変貌に驚いているのだろうか、声は出ない。]

ローズ…。

[この娘がクインジーを殺した――のではないだろう。ないと思いたい。しかし幾度の問いかけに対しても、ローズは反応しなかった。]

ネリー…

[ネリーは困惑した顔をしている。ローズはクインジーのそばから動かない。途方にくれる。
キャロルは皆に目配せし、ローズをそのままにして、部屋を出た。]
(34)2006/02/28 12:46:59
踊り子 キャロル
【回想/夜、医務室の外】

ローズがやったとは…思えないのよ…。

[外に出てきたギルバートとネリーにキャロルは呟いた。ヴィンセントは…残っているのか。
脱力したまま、ギルバートに告げる。]

ギルバート…
あたしは、やっぱり…乗れないよ。
ローズをニーナのために、なんて。

それにあたし、予感がする。
あの子、長くない…。

[まっすぐに立つギルバートに向かい、迷っている様子でキャロルは*告げた。*]
(35)2006/02/28 12:56:30
見習いメイド ネリー
【回想】
話を聞いて頂きたいんです。
できれば… ふたりで………。

[そういうとハーヴェイの反応を伺うように伏せた顔を心もちあげじっと瞳をみる。
ハーヴェイの沈黙を後押しするように彼に近寄り彼の手を両手で包み込んだ]

後で来てくださいね。
ハーヴェイさんが来るのをお待ちしています。

[そういうとある場所を告げ、期待のこもった微笑を浮かべる。
ハーヴェイの瞳には濃い戸惑いの色が浮かんでいたが、私は彼がその場所にやってくることを確信した]
(*0)2006/03/01 20:25:06
見習いメイド ネリー
【回想/港の小屋】
[港と呼ぶにはささやか過ぎる船着場に近づくと私は息を整え、闇の中に光を放っている小屋の窓を覗き込んだ。
室の中は乱雑に色々なものが散らばっており、全てのものが古ぼけているようなそんな印象を与えていた。
その中でぼんやりと所帯なげにハーヴェイが椅子に腰掛けている。
窓を軽く右手で叩くと振り返り、安堵したような表情を浮かべた]

すみません… 私がお呼び出ししたのにお待たせしてしまって………
ハーヴェイさんがまだ待っていてくれてよかった…

「いや、かまわないよ。
 それで…俺に話というのはなんだろう。」

[私はそれに答えず、俯きながらハーヴェイとの距離をつめた。
闇を感じ、鋭敏になった私の感覚がハーヴェイの体温と香りや鼓動といったものを伝えてくる。
私は彼の柔らかく暖かい身体を思うと自然と口元に浮かんでくる笑みを必死で堪えた]
(*1)2006/03/01 20:25:42
見習いメイド ネリー
「ネリー…? 震えているのか?」

……………ええ。
………抱きしめてくれませんか?

[そういうと顔をあげ、熱の篭った視線で彼を射た。
ハーヴェイは短く何かを呟き、私をそっと抱きしめた。
抱きしめられながら「獲物」を捕らえた幸福感に自分の身体が熱くなっていくのを感じていた。
彼の肩の窪みに顎をあて至近距離から顔を見上げながら彼の唇を求めた]
(*2)2006/03/01 20:26:07
酒場の看板娘 ローズマリー
【回想/昼/刑務所の外】

[医務室を出た後、ローズは刑務所の外へ出て、ひたすら島の中を歩き続けた。
島の中心にある丸太橋を渡り、そこから北へと向かう。そこに、この島唯一の山――とはいっても、標高120メートル程度――がある。ローズは体の痛みを忘れたかのように登り続けた。]

(この景色だけ見てると、とても美しい島にみえる…)

[ローズは更に近く感じる陽を見上げ、そっと瞳を閉じた。]

……暖かいわ。

ねぇ、ニーナ…
私は…どうしたらいいのかな。

生きて延びて、お母さんを助けるべき…?
それとも………

よく、分からなくなっちゃった…
(36)2006/03/01 20:26:18
見習いメイド ネリー
ずっと…こうしたかったんです。

[唇を少しだけ離し耳元で囁く。
そしてハーヴェイの吐息を感じながら音を立てずに自ら服を脱いだ。
窓から零れる赤い光を受けた私の身体に伸びる彼の手に自分を委ねた。

横たわったまま彼の胸に顔を埋め首を傾けると窓の外に赤い月が浮かび私に微笑みかける。
私は微笑みかえすと彼の背中に鋭く尖る爪をつき立て、上から滴ってくる血を貪った。
そしてそのまま感情の赴くままに牙を立て彼を壊した]
(*3)2006/03/01 20:33:51
見習いメイド ネリー
[どのくらい時が過ぎただろうか。
ふと気がつくと既に彼の身体から暖かさが消えていた。
私は急速に興味を失い、崩れ落ちていた彼の身体の下から這い出すと窓に映った血に染まった自分の姿をぼんやりと眺めた。

暫くそうしていたが、肌が夜気に冷えていくのを感じ、身体についた血を拭い服を改めその場を後にした]
(*4)2006/03/01 20:34:07
見習いメイド ネリー
【回想】
[ハーヴェイを残し小屋を出ると牢獄への道を急ぐ。
私にはまだ遺されたやるべきことがあるような気がしていた。
───既にそれは何なのかはわからなかったが。

私のなかの私はいつ私でないものになったのだろうか。
そしてそれは何を求め、何をしようとしているのか。

ひとつだけ確かなのは、屋敷で主人を殺した夜に何かが私の中で壊れ、
そしてその何かがこの牢獄に来て更なる力を与えられた、ということだ。

私は誘い、殺し、血を浴びることを望み。
悦んでいた]
(*5)2006/03/01 20:34:26
酒場の看板娘 ローズマリー
誰を信じたらいいの…?

ギルは、違うと思う…
ギルは…グレンを殺そうとしてた。
人狼が仲間を殺そうとするとは思いにくい。

それに…自分が想ってる人を殺すなんて、考えられない。

キャロルは、グレンを信じてた。
……グレンが獣に変化する、その直前まで。

でも、キャロルが言う事も分かるの。
私は、キャロルの涙を…信じたい。
(37)2006/03/01 20:37:57
酒場の看板娘 ローズマリー
ヴィンセント先生と、ネリー……

どちらかが、グレンの仲間――人狼だわ。

……クインジー。
貴方が生きていれば…また教えて貰えたのかな。

どうして、死んじゃったのよ。

[ローズはゆっくりと瞳を開け、クインジーの顔を思い出していた。]
(38)2006/03/01 20:43:20
見習いメイド ネリー
【回想】
[その夜は目まぐるしく色々なことが起きていった。
私は同じ匂いを感じていたグレンが獣に変じ───人、に命を奪われるのを目の前でみた。
黒く輝く彼の身体は美しく力強かった。

その力が奪われていくのを惜しみながらも私はどこか渇いた瞳で彼を見詰めていた。

それにしても───血を欲しそれを求めることの何が罪なのか。
私にだって生きる権利、というやつはあるだろう。
それを当然のように奪う「人」を私は初めて憎く感じた]
(*6)2006/03/01 20:49:18
見習いメイド ネリー
グレン… あなたの敵を討つ、というほどあなたとは親しくなかったわ。
あなたがどうしてそのような存在になり、人の命を欲したのか私にはわからない。
でも、私は「人」が憎い。

今日から命がある限りひとつづつ。
───あなたに「人」の命を捧げるわ。

『すまない…
後は、頼んだぜ、………ネリー…』


[そして礼拝堂でグレンを見下ろす赤毛の男をそっと見詰め、舌で唇を舐めた]
(*7)2006/03/01 21:00:15
見習いメイド ネリー
【回想】
[闇が迫ってくるのを感じ、私は赤毛の男の姿を探し牢獄の中を彷徨っていた。

グレン… あなたのために…まず、今宵はあの男の命を贈るわ。
もう少しだけ………・・・待っていてね。

[虚空から何か響いてくるかのように首を傾ける]

でも… あなたのことだからじっと待ってはいられないかもしれないわね。
あんまり、悪戯をしちゃだめよ?

[グレンの姿を思い出し、くすくすと声をあげて嗤った]
(*8)2006/03/01 21:16:54
見習いメイド ネリー
【回想/医務室】

こちらにいたんですね。クインジーさん。
………ずいぶん、探しましたよ?

[扉をあけ、飛び込んできた赤い髪をしっかりと見据えながら楽しそうな声で言った]

「俺に───何か、用か?」

[胡乱な声で振り返りながらいった男に答えることもなく、
彼の懐に飛び込むとそのまま喉元を真横に引き裂いた。
勢いよく吹き出る血潮が天井を濡らし、ポタポタと垂れてくるのを楽しげに見詰めた]
(*9)2006/03/01 21:17:20
見習いメイド ネリー
愛する人の名前を最後に呼ぶこともできないなんて…
………憐れなものね。

そんなに壊れやすいのに、人狼っていうだけで───その疑いだけで、
あなたは人も獣も殺してきたのね。

あなたは天になんていけないわ。
ずっと、地の底で彷徨えばいい……

尤も……私も行く先はないわね…………… もうこんなものはいらないわ。

[そう言うと自分の胸に大切に架けていた十字架の鎖を引き千切り窓の外に放りなげた。
赤い月が銀色の軌跡を僅かに照らしたが、すぐに闇に吸い込まれて見えなくなった。
私は窓を閉めるともう振り返ることもなく静かに室を*出て行った*]
(*10)2006/03/01 21:17:54
牧師 ルーサー
 ……今際の際、ルーサーの口から言葉が漏れた。いや、喉を掻き切られ、既に声とはならぬひゅうひゅうと漏れる音でしかなかったが、それはかつて彼が愛した者……妻と、まだ赤子だった娘の名だった。
 
 ――ルーサーは小さな農村の、その一つの農家に生まれた。そこで育ち、やがて、隣の家の幼馴染の娘を娶った。妻は、そう、おとなしい女だった。引っ込み思案な所もあり、おしゃべりでもなく。そして、心優しかった。やがて子が生また。農村に生まれ育ったルーサーは、取り立てて変わったものを望むでもなく、日々、農作業を励み、ささやかなその暮らしに幸せを見出していた。

 ……だが、一つの出来事が、その暮らしに終わりを告げさせた。
 ルーサーは過ちを犯した。犯すべからぬ過ちを。そして、家を空ける事が多くなって行った。妻は何も言わなかった。今になって思えば、きっと妻は解っていたのであろう。しかし、何も言わずにいたのだろう。
 そんな生活が続き……農閑期、5日ほど家を空けルーサーが戻った時……家からは妻と娘の姿はなくなっていた。
 ……赤く、赤く。
 そう、床や壁に飛び散った血の跡のみを残して……
2006/03/01 22:09:03
牧師 ルーサー
 ――ルーサーは昼も夜も無く妻と子の姿を探した。自分は一体何をしていたのだとの、慙愧と後悔の念で己を責め立てながら。
 近隣の村や町に赴き見て周り、話を聞いて回り、だが、幾ら探せどもその姿を見つける事は出来なかった。
 だた、ひとつだけ。
 かつて、ルーサーの村を襲った夜盗の一団の姿を見たと言う者がいた。その時、夜盗達は近隣の村の若者達が集まった自警団の働きによって撃退されていた。そして、ルーサーは夜盗との争いの中で一人の男をその手に掛けていた。もしや、その意趣返しであるのではないか。そんな思いがルーサーの中に湧いた。
 ルーサーは知らぬ事であったが、ルーサーが手に掛けた男は夜盗の一団の首領の息子であった。

 ……妻と娘の姿は、ついに見つかる事は無かった。
 生きていると信じたかった。だが、部屋に残されていた夥しい血の跡が妻と娘のものだとすれば……
2006/03/01 22:09:39
牧師 ルーサー
 彼がいれば二人を守れたのかどうかは分からない。だが、せめてその運命を共にする事は出来ただろう。
 しかし、二人がその姿を消した時、彼は……。

 ――失意と、後悔と。
 嘆きの中、酒に溺れる日々が続いた。もはや、生きる事に何ら希望も持てていなかった。
 そんな時、村に一人のシスターが訪れた。彼女に懺悔し、諭されるうちに、ルーサーは少しづつ己の身を冷静に見れるようになっていた。
 そして、己の行動を悔い、償うために、神にその身を捧げ、残りの命を人の為に使おうと心に決めたのだった。
2006/03/01 22:10:37
牧師 ルーサー
 ……もしも。もしも、娘が生きていたのであれば。
 陽の光を翠に照り返す、癖のある長い髪の娘。彼女に、ルーサーは娘への思いを重ねていた。他の者へと同じように、「ローズさん」と読んでいた彼に対し、彼女は「ローズ」呼んでくれと言った。ルーサーは皆を分け隔てできないからと、幾度かやんわりと断ったものの、ついには折れてローズと呼ぶようになっていた。だが、それも、娘への思いを重ねていたので泣ければそう呼ぶことは無かったかも知れない。

 生きるために、母の為にその身を売り、金品を奪っていたのだというローズ。しかし、彼女とて、決して、好きでそうしてきた訳ではあるまい。そうせざるを得なかったのであろう。
 ――ここで死なせたくなかった。願わくば、母の許へと返してやりたかった。もし、彼女がここを出る事が叶ったなら、教会から援助を受けられるよう書状を持たせるつもりだった……
2006/03/01 22:10:56
牧師 ルーサー
[ ルーサーはギルバートを見詰めていた。静かな、ルーサーのその瞳は、静かで、そして穏やかであった。]

――ギルバートさん。
ニーナさんを失ったあなたの悲しみは……自らの心の内に抱えきれぬものであったのでしょう。

ギルバートさん。
ですが、心の闇に囚われないでください。闇の先にある光に目を向けてください。さぞ、苦しいことと思います。さぞ、悲しいことと思います。

ニーナさんも……あなたが闇に囚われる事を望まないでしょう。

そして……そう、これは私の我侭です。

願わくば……生きて欲しい。
2006/03/01 22:19:01
牧師 ルーサー
どんなに暗くとも、どんなに長くとも……明けぬ夜はありません。
もはや、祈る事しか出来ぬこの身ではありますが……だからこそ、祈りましょう。

あなた達が、光はいつか訪れるのだという事を忘れぬように。その心が闇に囚われてしまわぬように。
2006/03/01 22:28:39
流れ者 ギルバート
>>35
【回想/夜/医務室の外】

そうか。予感、ね……

[ 小さな笑いをかみ殺しながら、
落ち着かなさげなキャロルの目を見詰める。

キャロルの目を覗きこんだまま、
俺は諭すように彼女に語りかけた。]

キャロル。
そうだな、俺もキャロルが殺ったとは思わないよ。
……でも、それが何だって言うんだ?

なあ、乗らないっていうんなら、もっとハッキリ断れよ?
(39)2006/03/01 22:58:14
医師 ヴィンセントは、ルーサーの殺された礼拝所で、考えを巡らせていた【回想開始】
2006/03/01 23:16:45
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートの言葉に動揺した。
2006/03/01 23:17:03
踊り子 キャロルは、不安そうに呟いた。
2006/03/01 23:18:48
踊り子 キャロル
【回想/夜/医務室の外】

ギル…
もし、貴方がローズを殺したとしたら。
貴方はこれから、どうするの?

あたしとネリーとヴィンセントも殺して、ニーナの元へ送る?
それとも――貴方が死ぬの?

貴方は――どうなるのよ。
(40)2006/03/01 23:18:49
医師 ヴィンセント
【回想/ルーサーの殺された翌日/礼拝所】

[昨日、幾人かの人物から港でハーヴェイが殺されていたことを聞き、
ヴィンセントは落胆を隠せなかった。
グレンの他にも、少なくとも一人は人狼がいるということが証明されたからだ。

…そして、昨晩はルーサーがその命を落とした…
ギルバートの手によって]

…なんということだ………
(41)2006/03/01 23:19:00
医師 ヴィンセントが「時間を進める」を選択しました
医師 ヴィンセント
[己の信じ、大切にしていたものがまた失われたことを知り、
ヴィンセントの感情は未だそれを否定し続ける。
…だが、目の前にある赤茶けた血の跡は、
嫌が応にも彼を現実へと目を向けさせるものだった。

一昨日の晩に殺されたグレンは人狼であった…
そう耳にしたとき、彼はニーナの仇を自分の手で討てなかったことに落胆した。

しかし、最後に手を下したのがルーサーだと聞き――
その彼も今は既に亡いが――
少しだけではあるが落ち着きを取り戻しつつあった…

その矢先に起きたルーサーの死という出来事が、
彼の心に大再びきな空白を作っていた]
(42)2006/03/01 23:21:56
見習いメイド ネリー
【回想/夜/礼拝堂】

『――彼女を導いてやってくれ!』

[まだ血の香が残る礼拝堂にギルバートの声が響く。
留める間もなく、ルーサーの喉が裂かれ血飛沫があがった。
ルーサーの返り血を浴びたままギルバートが凄惨な笑みを浮かべている]

『穢れた罪人じゃ、
 君と一緒には居られないだろうけれど……神父様なら。』

そんな…… 牧師様…!!
酷い… そんな理由で牧師様を殺すなんて…

狂ってるわ… 神様……

[ギルバートからルーサーを庇うように彼の横に膝まずき、瞳から光が失われていくのをなす術もなく見るしかなかった]
(43)2006/03/01 23:22:47
見習いメイド ネリー
『ルーサーさん、狼??』

[間の抜けたキャロルの呟きに振り返ると怒りの篭った目で彼女を見返した]

そんなわけないじゃない… 牧師様が人狼なんて…
あなたは牧師様の言葉を聴いていなかったの…?

なんで人狼が人狼に襲われて人狼になるかも知れないなんていうのよ…

『狼、だと思って?
 ───神父様は快く受け入れてくれたぜ。』

嘘よ。何も言う間を与えず───あなたが殺したんじゃない。

[そういったままルーサーの頭を抱き寄せふたりの取引をじっと聞いた]
(44)2006/03/01 23:23:01
医師 ヴィンセント
ルーサーさん…あなたがしたことは、私ができなかったことです。
…あなたは、信仰と感情の合間にある葛藤を乗り越えて、
グレンさんに手を下した。

だが、それを私が…誰が責められようか。
私はニーナ君の仇すら…討てなかったのだから。

…私は…結果として、生きている人々も、逝ってしまった人々も…
誰も救うことができないのかもしれない…

[ヴィンセントは言いようのない感情に深く沈み、両手で顔を覆った。
だが、乾いた頬を伝う暖かい雫は、落ちてくることはなかった。
…涙は、まるで悲しみの果てに涸れてしまったかのように――]
(45)2006/03/01 23:23:21
医師 ヴィンセント
[彼はルーサーを殺した相手…
ギルバートに対して強い怒りの感情が沸き上がるのを感じた。

彼のニーナに対する特別な感情は知っていた。
だが、それを理由にルーサーを殺すという行為は全く理解ができない。

ギルバートにとってニーナが特別であったように、
ヴィンセントにとってのルーサーもまた、特別な存在であったからだ。

己と同じように命と向き合うことのできたルーサーに、
彼は己の師に感じるものと同じような敬慕の念を抱いていたのだ…それなのに――]
(46)2006/03/01 23:33:14
医師 ヴィンセントは、立ち尽くしていたが、悲鳴を聞きつけて医務室へと戻った。
2006/03/01 23:33:41
医師 ヴィンセント
【回想/医務室】

[叫び声は医務室の方からだった。
扉を開けた先には軽やかな金髪の持ち主、キャロルの背中があった。

そしてその向うは――――戦慄の光景が広がっている]
(47)2006/03/01 23:34:47
医師 ヴィンセント



……う………っ……
(48)2006/03/01 23:35:01
医師 ヴィンセントは、その光景に言葉を失い、ただ呆然と立ち尽くした。
2006/03/01 23:35:33
医師 ヴィンセント
[床一面…そして天井まで届いた夥しい血の跡、
そしてお世辞にも清潔だとはいえないシーツの上には、
その血液の持ち主が横たわっていた。
――――クインジーその人であった。

幾度か会話をしているうちに気づかされた、
彼の眼力と洞察力には恐るべきものがあった。
その自信にも似た慧眼に、ヴィンセントは感心し、
また幾ばくかの疑念と恐れを感じてもいたのだった。

しかし、その疑念は晴れた…彼の身体に残された禍々しい爪痕によって。

それは紛うことなく人狼に襲われた傷であった]
(49)2006/03/01 23:37:44
医師 ヴィンセントは、疑惑と恐れによって曇った己の眼を心から悔やんだ。
2006/03/01 23:38:15
医師 ヴィンセント
[ローズは放心したかのように彼の亡骸に取りすがり、肩を揺さぶっている。
そしてキャロルはそんなローズを冷ややかな視線で見つめていた。
傍らにいるネリーは、なんともいえぬ表情でその様子を眺めている]
(50)2006/03/01 23:38:55
美術商 ヒューバート
ふぅ、やっと戻って来れたか。

人狼の奴め、谷川へと突き落とすから、海までながされてしまったぞ。
2006/03/01 23:39:25
見習いメイド ネリー
【回想/医務室】
[既にルーサーの身体から力が失われていることを感じ、のろのろと立ち上がると倉庫からシーツを運び彼の身体を包んだ。
大量にルーサーの身体から失われた血を見るうちに気分が悪くなり礼拝堂を後にした。
何よりも───人狼ではないと思いながらルーサーの命を奪ったギルバートの顔を見るのが耐えられなかったのだ]

『いやぁぁぁああああああ!!』

この声は… ローズ?

[叫びに不吉な予感を感じながら足早に医務室へと向かった。
少し前にたどりついていたらしいキャロルと──室の中に血塗れのローズとクインジーの姿があった。
窓の外には不吉な赤い光を放ち、月が輝いていた]
(51)2006/03/01 23:39:53
医師 ヴィンセントは、酒場の看板娘 ローズマリーの様子に掛けられる言葉を持たず、ただ自責の念に立ち尽くした。
2006/03/01 23:40:03
見習いメイド ネリー
クインジーさんが… 殺されてしまった…?
ローズ、どういうことなの…?

『――ローズ――これ。
 貴女が……』

[疑問を口にする私の声とキャロルの声が重なる。
ローズマリーはその声に答えることなく、赤い部屋の中で泣き続けていた]
(52)2006/03/01 23:40:14
医師 ヴィンセント
彼までもが…
…なんということだ………
(2006/03/01 23:41:29、医師 ヴィンセントにより削除)
医師 ヴィンセント
現在私が信じられるのは…
少なくともローズマリー君とネリー君だな。

ルーサーさんを手に掛けたギルバートは……
許しがたい。
2006/03/01 23:43:24
酒場の看板娘 ローズマリー
【夜(現時刻)/刑務所の外・山頂】

[……気づいたら、辺りは暗くなっていた。
今日も、''あの月''が暗い空に浮かんでいた。
ローズは、まだグレンの仲間が…最後の人狼がネリーとヴィンセントのどちらか分からないでいた。

ローズはポケットからハーモニカを取り出すと、静かにそれに息を吹き込んだ。
美しい音色が、辺りに響く。まるで……無念にも命を落としていった者の魂を鎮めるかのような…レクイエム。]

……ニーナ。

決めたわ。
(53)2006/03/01 23:48:03
酒場の看板娘 ローズマリーは、ハーモニカをしまうと、ゆっくりと山を降りていった。
2006/03/01 23:48:39
見習いメイド ネリー
[背後からの深い嘆息に気づき振り返ると、そこには自責の表情を浮かべたヴィンセントが佇んでいた。
彼に浮かべた表情を訝しく感じながら彼のほうに向き直った]

ヴィンセント先生… 今までどちらにいらっしゃったんですか?
もう少し…早くきてくだされば…
牧師様の命が救えたかもしれないのに…

[ルーサーの死の状況を考えると極僅かな可能性にしか思えなかったが、それでも彼を責めずにはいられなかった]
(54)2006/03/01 23:49:02
踊り子 キャロル
【回想/医務室の外】

[疑っていたルーサーが死んだ。
少しだけ嫌な予感がした。
予感は的中した。クインジーは、殺された。
ギルバートは…ギルバートは。]

ずるい…ずるいわよ。ギルバート。

[あたしは――あたしは。
決意を目に、目の前のギルバートに語りかける。辺りには誰も居ない。]
(55)2006/03/01 23:50:34
医師 ヴィンセントは、見習いメイド ネリーの言葉に、手を握り締めた。握りこんだロザリオから血が零れた。
2006/03/01 23:50:37
踊り子 キャロル
ギル…貴方、逃げてる。
ニーナのために人を殺すのなんて、都合のいい理由つけてるんじゃないわよ。
貴方は貴方で、十分本能に従って生きている。

――罪人だからニーナのそばに逝く資格がない?笑わせないで。
罪人だろうが何だろうが死んじゃえば同じなのよ。ルーサーさんはそれを説いていた。
ルーサーさんがひとつの罪も犯していないと――誰が証明できるの?
あたし達だって、巧く逃げおおせれば常人の生活ができた。紙一重なのよ。

貴方の汚い本能は、生き延びたいと願ってるんじゃないの?
なのに、貴方は――きっと臆病で、そして優しい人だから。だからニーナのために、なんて理由をつけた。
けれど本当に生き延びたいのは――きっと、貴方自身でしょう?
(56)2006/03/01 23:51:59
農夫 グレン
ヒューバートじゃないか。
やっと戻って来れたのかい?
川下りはさぞスリルがあったろう。
2006/03/01 23:52:37
医師 ヴィンセント
…ネリーさん……

[彼は彼女の言葉が痛いほど解っていた。
たとえ可能性は僅かでも、自分がもう少し早く彼の元に着いていたなら…]
(57)2006/03/01 23:52:50
見習いメイド ネリー
[泣き崩れるローズマリーの背を見ながら心の中で嗤う]

莫迦な…ローズ。
大切なものを失いたくないならずっと腕に抱いているか──

それとも誰かに奪われる前に自分で奪うしかない。
そんなの当たり前のことじゃない。

…ローズの涙は美味しそうね……
(*11)2006/03/01 23:54:15
美術商 ヒューバート
グレン、貴様だな。
吊り橋のロープを切ったのをはっきりと見たぞ。

危うく死ぬところだったんだぞ。

[近くにあった水差しを手に取ろうとし…その腕は中を掻いた…]
2006/03/01 23:54:45
酒場の看板娘 ローズマリー
【刑務所の外・扉の前】

[刑務所まで戻ってきたローズは、扉の前で大きく深呼吸した。
―――この扉を開ければ、人狼がいる。

ローズはゆっくりと扉を開け、医務室へと向かった。]
(58)2006/03/01 23:54:53
美術商 ヒューバート
おや?

[不思議そうな顔をして、二、三度、水差しに腕を振りかざし、素通りする自分の手を…まじまじと見つめた。]
2006/03/01 23:55:47
医師 ヴィンセント
…私は、結果的にルーサーさんを救うことができなかった…
彼は私の心を救い、導いてくれた人であったのに。
そしてここに残った人々の心をも導こうとした…それなのに…私は―――
(59)2006/03/01 23:56:12
踊り子 キャロル
[ギルバートをきっと見据えて、キャロルは啖呵を切った。]

何故そんな風に思うかって?あたしがそうだから
あたしは汚い本能を自覚してる。生き延びたいわ。というより、死にたくないわ。
何のために生き延びたいか――理由をずっと、ずっと探してた。

そんなの、はじめから解ってたことなのに、今更気づかされたわ。――貴方を見てて。
理由なんてないの。生き延びたい、それだけなのよ。
(60)2006/03/01 23:56:16
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートに近づき、耳元で囁いた。
2006/03/01 23:57:00
踊り子 キャロル
…ねぇ、本当の貴方の声を聞かせてよ。

最後にはあたしも殺す?
殺すって言われても…いい。
ニーナのため…って結論付けるなら、それでいいわ。
それがギルバート・パウルス…それが、貴方なのでしょう?

本当の貴方を見せて。
貴方次第で――取引するわ。
(61)2006/03/01 23:58:00
医師 ヴィンセント
誰かが生き延びることは、誰かを犠牲にしている。
それにもっと早く気づくべきでした…

彼は…ルーサーさんは犠牲になったのです。
…誰かを生かすために。
(62)2006/03/01 23:58:39
酒場の看板娘 ローズマリー
【医務室】

[医務室のベッドの上には、クインジーが横たわっている。]

……クインジー。

貴方のナイフ、使わせてもらうわね。

私はこれから、あの人を殺しにいくわ。
最後の人狼―――ネリーを殺しにね。

……不思議。
こんなにも心が穏やかだなんて……
(63)2006/03/01 23:58:45
農夫 グレン
ハハハ。
そりゃ無理だよヒューバート。

ほんとは、わかってんだろう?その水差しはこっちに墜ちてない…
そういうことさ。
2006/03/01 23:59:36
見習いメイド ネリー
『…ネリーさん……』

[血が出るほど十字架を握り締めたヴィンセントに、溢れ出しそうな言葉がつまり涙が流れる]

違う… 違うわ………
先生が何者だったとしても、牧師様の命を奪ったのはギルバートだわ。
あの人、狂ってる…………

きっとニーナを想いすぎて狂ってしまったんだわ。
(64)2006/03/01 23:59:47
酒場の看板娘 ローズマリーは、医務室を出て、礼拝堂へと向かった。
2006/03/02 00:00:42
踊り子 キャロル
[簡単に、誰かの為に、と理由付けることは逃げだと――キャロルはいまやそう感じていた。
自分は何を、したいのか。そんなの考えたって解らないんだわ。結局は、本能の赴くままだ。

目の前の男は、自分をすぐに――殺しにかかるかもしれない。
それすらも本能で感じながら、キャロルはギルバートを見据えていた。]
(65)2006/03/02 00:02:12
医師 ヴィンセントは、血を拭いもせず、その手でゆっくりと銀のナイフを取り出した。
2006/03/02 00:02:23
酒場の看板娘 ローズマリー
【礼拝堂】

ヴィンセント先生……

ちょうど良かった。
先生に、協力してもらいたい事があるの。

[礼拝堂の長椅子には、ヴィンセントの姿があった。長椅子に座るヴィンセントは、どこか…ルーサーと似ていた。]
(66)2006/03/02 00:02:30
美術商 ヒューバート
こっちに…堕ちていない?

私は…死んだの…か…。


まぁ、それも悪くない結末だな。人にとって地獄だったこの島が、人狼の楽園になるのなら…。
2006/03/02 00:03:02
見習いメイド ネリー
そうよ… 牧師様は私にとって必要な人だったのに…
誰かを生かすために?

それは… それはヴィンセント先生。
あなたを生かすためではないの…?

[ヴィンセントを正面から見詰め静かにそう言った]
(67)2006/03/02 00:03:34
農夫 グレン
ま、これでも…
呑んだ気になるといいさ。

メチルだが、どうせ俺たちゃ死んでるしなあ。

[呆然と掌を見つめるヒューバートに、@@@ alchol と書かれた瓶を放る。]
2006/03/02 00:03:35
医師 ヴィンセントは、何かを決意したかのように、礼拝堂へと向かった【回想終了】
2006/03/02 00:04:43
医師 ヴィンセントは、(時間軸がずれているのでこのままダブルで続けます)
2006/03/02 00:05:27
医師 ヴィンセント
【現時刻/礼拝堂】

[礼拝堂の椅子に座り、壁のイコンを眺める。
小さいものではあるが清浄さを保っていたそれは、
今はところどころ赤茶色の血で覆われていた

…ルーサーの血によって]
(68)2006/03/02 00:07:36
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは宙を舞った瓶が気になった。]
2006/03/02 00:08:01
医師 ヴィンセントは、酒場の看板娘 ローズマリーの言葉に、顔を上げ、彼女の方を眺めた。【現在】
2006/03/02 00:08:05
見習いメイド ネリー
【現時刻/厨房】
[心を落ち着かせる場所を無意識に探すうちに厨房へと辿り着いた]

どうしたらいいの…?
今日も赤い月が…出ているわ。
(69)2006/03/02 00:09:50
医師 ヴィンセント
【回想/医務室】

[ネリーの声に、ヴィンセントは返す言葉もなかった。
だが、己のことは己自身でしか証明できない。
彼はネリーの真摯な言葉に口を開いた]

…それは、ネリーさん…
あなたにも言えることだと思います。
ルーサーさんは、あなたやローズマリーさんを気にしておられた。
彼のあなた達に対する態度には、それを感じ取ることができましたから。
(70)2006/03/02 00:11:23
酒場の看板娘 ローズマリー
【夜(現時刻)/礼拝堂】

……先生。

私はネリーと先生のどちらかが人狼だと思ってる。
そして…一人に絞ったわ。

私は先生が人狼とは思えない。

先生は、大事な人――ニーナ――を失ってる。
先生が人狼なら、グレンがニーナを襲う事を許さないと思うの。
それに…先生は私の傷を治してくれたわ。

キャロルは、何か特別な感情を抱いていたハーヴェイを。
ギルバートはニーナを。

私は、ネリーが人狼だと思うの。

先生、私に…力を貸して……
(71)2006/03/02 00:11:51
見習いメイド ネリー
きっと今日も誰かが………

グレンは人狼だった…そのことは確かだわ。
そして恐らくギルバートは…違う。

[自分の考えを纏めるように小さく呟き続ける]
(72)2006/03/02 00:12:07
美術商 ヒューバート
[ヒューバートは、放られたアルコールの瓶に気付き慌ててそれを受け取った。]

メチル?まぁ、死ぬ事はないだろうが…美味いのか?
2006/03/02 00:13:13
酒場の看板娘 ローズマリー
『ねえ、ローズ……… あなたのことは信じてもいい、のよね?
あなたは人狼ではないわよね?』

[ネリーの言葉が思い出される。
ローズの瞳から、一筋の光が零れ落ちた。

ローズはクインジーの形見――銀のナイフ――を力強く握った。]
(73)2006/03/02 00:14:01
医師 ヴィンセント
私はあなたに対して直接の疑いを持っているわけではありません。
しかし…あなたはそうではないようだ。

私は彼に対して手を下したもの…
そう、ギルバートさんに対して強い怒りを感じています。
…あの時と同じような、理不尽な怒りを。

[表情を変えぬままのネリーに向かって彼は静かにそう告げた。
そして]
(74)2006/03/02 00:14:47
医師 ヴィンセントは、(>>67下actに続く)
2006/03/02 00:15:10
美術商 ヒューバート
ニーナも居たのか…グレンのお奨めなんで味の保証は悪い方にしか出せないが、一緒にやるかね?

[何処からとも無く、取り出した二つのワイングラスに、アルコールを注ぐと、その一つをニーナに差し出した。]
2006/03/02 00:15:28
見習い看護婦 ニーナ
ヴィンセント先生から、ローズマリーさんから受けた恩。ギルバートさんやキャロルさんがかけてくれた恩。ネリーさんの心の行方。
底の浅い私には…誰が闇に潜んでいるものなのか分かりません。
2006/03/02 00:16:12
農夫 グレン
不味いよ。
今試してみた。

無いよりいいだろ?
2006/03/02 00:16:41
医師 ヴィンセント
[彼はローズマリーの言葉を聞いて迷っていた
誰もが――そう、残ったもの全てが――大切な何かを失っていた。
目の前のローズも、医務室のネリーも…
そしてキャロルや、ギルバートでさえ――――]
(2006/03/02 00:17:15、医師 ヴィンセントにより削除)
見習いメイド ネリー
キャロルはグレンと…特別な関係にあった。
人狼同士が人目につくようにそんなことをするのかしら。

ローズは…大切な人を失ったことを強調しすぎているわ。
ローズの悲しみは演技にはみえない…だけど…

あまりにも彼女は人をたやすく信じているように見える。
人狼は仲間がわかるから…裏を返せば誰が人だかわかるのよね。

そのことが…引っかかるわ…
(75)2006/03/02 00:17:35
踊り子 キャロル
ネリー…

あたしが生き延びたいのは。
あたしがこう生まれたのは、貴女を生き延びさせる為なんだろうけれど。

なんだろう。あたし自身が生き延びることにも
貪欲になりかけている。

それでも、もし最期があるのなら、
貴女の手で、殺して――

届いて――この想い。
2006/03/02 00:17:52
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは少し微笑んだかと思うとそのまま右手でグラスを受け取った。少し芳香を確かめてみる。
しかしニーナには1週間程前に口にしたものと同一かわからなかった。]

グレンさん…これは先程のものと同じなのでしょうか。
2006/03/02 00:18:18
美術商 ヒューバート
誰かが闇に潜んでいる?

それは違うな…誰の心にも闇が潜んでいる…真実とはそんな物だよ。

そして…全ては闇から始まり…そして闇へと返る。
人狼なんてのは、その闇そのものなのかも知れんな。
2006/03/02 00:19:11
医師 ヴィンセント
【現時刻/礼拝堂】

[彼はローズマリーの言葉を聞いて迷っていた
誰もが――そう、残ったもの全てが――大切な何かを失っていた。
目の前のローズも、医務室のネリーも…
気丈なキャロルや、あのギルバートでさえ――――]

……ローズマリーさん…

[ヴィンセントは彼女の中にある喪失感のあまりの大きさに、
それ以上の声を掛けることができなかった。
どんな言葉でさえも、彼女の中にある空白を埋められはすまい…

そう思えたからだ]
(76)2006/03/02 00:19:53
見習いメイド ネリー
ヴィンセント先生は…一番わからない。
もう少し言葉を交わす時間があればよかったのに…

どうしたらいいの…?


[考えが纏まらず、悲しそうに頭を振った]
(77)2006/03/02 00:21:45
医師 ヴィンセント
うーん…
なんというか…


この状況は……(苦笑)
2006/03/02 00:22:00
見習い看護婦 ニーナ
はい。誰もが闇が潜んでいるかもしれません。この島へ流された私達は特に。
一度心の"たが"を外してしまった人達はもう一度外すことを厭わない…そんな気がします。
2006/03/02 00:22:25
農夫 グレン
闇はこええんだぜ…
いつ牙を剥いたっておかしかない。

俺の帽子から出した奴だから、同じだと思うぜ。ニーナ。
ま、俺達は酔っぱらうこともできないわけだ…つまんねーの。
2006/03/02 00:22:58
医師 ヴィンセント
ネリー君かローズ君かで分かれそうな予感がするな…
(と無責任なことを言ってみるテスト)
2006/03/02 00:23:26
医師 ヴィンセントは、酒場の看板娘 ローズマリーに静かに言った。
2006/03/02 00:23:44
踊り子 キャロル
なんとか――なんとか言いなさいよ。

[ギルバートの目が一瞬光を帯びた――気がして、キャロルは一歩引き下がる。

反射的にガーターベルトのナイフに手をやった。]
(78)2006/03/02 00:23:57
美術商 ヒューバート
確かに…私も、もしここを生きて出ていたとしたら…また同じ事をしていただろう。

自分の心の闇を払おうなどとは思っていなかったし、こうして闇に溺れたのも運命なのだろうな。
2006/03/02 00:24:22
酒場の看板娘 ローズマリー
[ローズは大腿に付けられた''傷''が疼くのを必死に耐えていた。
何時しかローズは、痛みを感じられる程、落ち着きを取り戻していた。]

(……グレン。
私は負けない……

こんな傷に…負けない。)

先生………。

[ローズはそう言うと、ヴィンセントの瞳を真っ直ぐと見つめた。]
(79)2006/03/02 00:25:22
見習いメイド ネリー
【回想】>>74
疑いを持っている、というよりも正直にいうと先生のことがわからない。
先生はギルバートさんに対して憎しみを抱いているというけれど、
憎しみは何を生み出すというの?

どうして、人狼だと思う人を探さないの?
人狼がいなくなれば、この殺戮は終わるのではないの…?
(80)2006/03/02 00:25:41
農夫 グレン
どれだけ悔いようが、俺たちゃ悪党の囚人。
そういうことさ。

[ 背後からニーナの腰に腕を回して、抱きしめた。
もういちどたがを外すことなど、なんとも思っていなかった。]
2006/03/02 00:26:40
踊り子 キャロルは、流れ者 ギルバートの瞳が濡れているのに気づき、少し動揺した。
2006/03/02 00:26:46
見習い看護婦 ニーナ
ローズさん、あなたの傷がどんなに疼いても、逸らないで…
2006/03/02 00:27:09
美術商 ヒューバート
強いて残念だったことを挙げるとすれば…ハーヴェイが革命を成功させるのを見てみたかったね。

もっとも、その後、成功の後の衰退を…と言った方が正確なのだが…。
2006/03/02 00:27:55
医師 ヴィンセント
…悩むことは大抵間違っているという私の勘に従えば
ここは素直にギルバートに投票、ということですが。
2006/03/02 00:28:56
見習いメイド ネリー
【回想】
そうしないのは、先生が人狼だからじゃないの…?

[黙ったままのヴィンセントから少し離れながら手に銀のナイフを握り締めた]
(81)2006/03/02 00:29:02
見習い看護婦 ニーナ
ギルバートさんも…私のために頑なにならないで…

[ニーナは後ろから暖められているにも関わらず、前方から聞こえる音に目を見張った。]
2006/03/02 00:29:11
酒場の看板娘 ローズマリー
………先生。

来てくれると、信じてるわ。
ネリーは…恐らく、厨房に居る筈よ。

[最後にそう言うと、ローズは礼拝堂を出て厨房へと向かった。]
(82)2006/03/02 00:29:47
医師 ヴィンセントは、酒場の看板娘 ローズマリーの様子を眺めながら、ネリーの言葉>>80を思い出していた。
2006/03/02 00:29:51
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