酒場の看板娘 ローズマリー [自然と涙が溢れた。他の看守や囚人が殺された時は、出なかった涙。 何故、アーヴァインの前では流れたのか。恐らく、アーヴァインの人柄がそうさせたのであろう。 アーヴァインは、ローズが投獄したての頃、ローズの罪状を知った看守に襲われかけたところを助けてくれたのだった。彼は…規則には厳しかったが、寛容さと気さくさを持っており、多くの囚人から慕われていた。 アーヴァインは…腕と足を引きちぎられ、頭部はその形をなしてはいなかった。体に付着している血液は既に凝固しており、彼の体は冷たく硬直していた。] アーヴァインさん… 酷い…酷すぎる…。 いやぁぁぁぁああああ!! [ローズは足から砕け落ちる。 悲鳴は、詰所内だけでなく、刑務所内に響き渡っていった。] | |
(1)2006/02/20 00:31:44 |
踊り子 キャロル [ローズを抱きしめながら、グレンのほうを観ていた] …しれっとした顔しちゃって。 貴方が、やらかしたんじゃない? 気づいて…気づいてよ…。あたしはあなたの味方よ。 [いえないもどかしさに、キャロルの心は、手は震えた] | |
2006/02/20 00:50:25 |
踊り子 キャロル [続いて、背の高く、ひょろっとした男の顔がドアから覗いた。さっきの礼拝堂にも居た気がする。改めてみると、彼女がかつて愛し、愛が醒め、彼女が殺した元亭主――ジャンにそっくりな雰囲気を持った男だ。少し気になる。 そんなことを考えていると、ルーサーから弔いの話が出た。確かにこれをこのままにしておくのはしのびない。自分たちが牢獄から出るならまだしも、これからもここで過す可能性は大なのだ。] 「了解しましたわ。少し――いやな作業になるわね。 今日は私も疲れました。彼らの移動も―――明日からでお願いできますでしょうか…。」 [キャロルはルーサーに返答し、憔悴した表情を浮かべて*独房へと戻った*] | |
(32)2006/02/20 01:17:28 |
見習い看護婦 ニーナ このなかに…おそるべき殺戮者が本当にいるのでしょうか。 | |
2006/02/20 01:18:09 |
医師 ヴィンセント [ 『ありがとうございます。もう、大丈夫です…』 ローズと呼ばれた女性が礼を述べた。 『…明日、埋葬は無理として、表の一所に集めせめて弔いの言葉だけでもかけて差し上げるのが宜しいかと思いますが、いかがでしょうか?』 ルーサーの言葉に彼は同意して立ち上がった] そうだな、死者をこのままにしておくわけにはいかないだろう。 看守…そして同じ収容者であった者たち… 少し違えば私たちの誰かが同じ目に遭っていたかもしれないのだから。 それに、冷涼なこの地ではあるが何らかの伝染が起きればひとたまりもない。 …遺体は一所にしておくのがいいでしょう。 私も手伝います。 [ヴィンセントは死者たちのために黙祷を捧げ、 アーヴァインの開かれたままになっていた瞳をそっと*閉じてやった*] | |
(36)2006/02/20 01:19:51 |
医師 ヴィンセント oO(…そうか、私は幾度か彼と……) [ヴィンセントは記憶の糸を手繰り寄せた。 外での作業時に、彼の側で幾度か作業をしていたのを思い出す] …ああ、そういえば君とは幾度か…… [彼の言葉>>49に、ヴィンセントは改めてアーヴァインの方を眺め、 ゆっくりと頷いた] | |
(50)2006/02/20 02:02:50 |
医師 ヴィンセント oO(そうか、彼は元軍人…… なるほど、彼から感じるこの雰囲気はそれが原因だったのか) [ヴィンセントはクインジーの言葉>>52に同意した] 私もあのような痕をつけられるものなど、 今までに見たことも聞いたこともない。 それを考えれば、ルーサーさんから伺ったあの話の方が、 納得いく答えを導け出せそうな気がする。 | |
(53)2006/02/20 02:18:03 |
牧師 ルーサー 【早朝/囚人礼拝所】 [ ルーサーは長椅子の上で目を覚ました ――昨晩、ヴィンセントと共に医務室に戻り見解と意見を交した後、彼は礼拝所へと戻り身を休める事にした。ヴィンセントは引き留めようとしたが、他にここに来る者がいるだろうからと言うと納得したようで、お気を付けて、とルーサーを見送った。 ゆっくりと身を起こし、のびをして体をほぐす。 ――軽い目眩。どうしたものだと思い、目眩を追い払うように頭を振った。そして、己が空腹感を覚えている事に気付く。] (そう言えば……昨日は何も口にしていなかったな。) [ 漸くその事に思い至る。意識を失っている時間が長かったせいもあるのだろうが、それにしても、そんな事も忘れていたのかと己に苦笑を覚えずにはいられなかった。] | |
(58)2006/02/20 07:38:19 |
牧師 ルーサー 【礼拝所〜屋外、納屋へ】 [ だが、それはともかく、とルーサーは長椅子から身を起こし立ち上がった。そして、ゆっくりとした、だが確かな手つきで衣服を整えると、礼拝所を出て屋外へと向かった。 納屋には、荷車があった筈だ。骸を運ぶ役に立つだろう。 正面玄関を通る時、昨日の夜の事を思い出す。医務室から礼拝所へと向かう時、屋外から戻ってきたローズマリーに医務室へ行くように促したのだった。ローズマリーは、むしろ、ルーサーの身を案じたのだが、彼は笑みを向け、私は既に診て頂きましたと言って、ローズマリーに行くように言ったのだった。 こんな状況では、凍傷も悪化させれば命とりになるであろう。 ヴィンセントさんに任せれば心配ないだろう。そう思うと、ルーサーは*納屋へと向かった。*] | |
(59)2006/02/20 08:03:51 |
酒場の看板娘 ローズマリー 【早朝/囚人礼拝所】 [昨夜、刑務所の外へと出たローズは、急速に冷える体に限界を感じ、刑務所の中へと戻った。母と引き離され、血塗られた刑務所内も、極寒の外に比べれば、寒さを凌げるというだけで天国のように感じた。ローズは自分の房に戻ると、薄い毛布に全身を包み、眠りへと落ちていった。 ゆっくりと、瞳を開ける。 瞳に映るものは、いつもと同じ景色だった。しかし、看守達の怒鳴り声が聞こえない今、''いつも''と同じではなかった。ローズは体を起こすと、囚人礼拝所へと向かった。] 『おはよう、ローズ。 少しは休めましたか…?』 おはようございます、ルーサーさん。 はい、少しは…… [そこには、長椅子に座るルーサーの姿があった。ローズは祈りを終えると、ルーサーから「人狼」についての話を聞いた。] | |
(60)2006/02/20 08:05:56 |
酒場の看板娘 ローズマリー 人狼…朱い瞳を持ち、魔物へと姿を変え、人を喰らう… そんな化け物が本当に…? [ローズはルーサーの話をすぐには信じられなかった。しかし…惨劇が起きてから、自分の中で浮かび上がった謎…それは''人狼''の仕業であるとするなら、パズルのピースが全て填まるのだった。] 『ローズ、まだ足が痛むようですね。 医務室にヴィンセント先生が居る筈です。診て貰った方がいい。私…?私はもう診て貰いましたから大丈夫ですよ。』 [ルーサーはそう言うと、囚人礼拝所を出て、納屋へと向かった。ローズはルーサーの指示に従い、痛む足を引きずりながら、医務室へと*向かった。*] | |
(61)2006/02/20 08:15:02 |
流れ者 ギルバート 【朝/屋内】 [ 真新しい血の匂いのしない朝。 肉の入った味付きの朝食。目覚めは上等だったと言っていい。 皆が随分とうかない顔をしているのは、その後の"仕事"のにおかげだろう。 死体をかき集め、拾い集め、荷車に詰め込み外へと運び出す。 血の匂いにも人の欠片にも慣れはしたが、 さわやかな労働とはなりそうもない。 ……運び出した"もの"をみて、おれはふと考えた。 そういやこれ、埋めるのか? 海に捨てるのか? それとも放っておけばいいんだっけか? 頭を絞っても、細い記憶の糸はとぎれとぎれで、 なにも思い出せそうにはない。 深く考えるのはやめ、俺はとりあえず、 遺体を外の一角へと積み上げ始めた。 ] | |
(2006/02/20 17:08:33、流れ者 ギルバートにより削除) |
踊り子 キャロル [スープを食べながらよからぬ想像をする。] …この肉… [もの言わぬネリーの横顔に妄想をかきたてられ、キャロルの心は震えた] | |
2006/02/20 20:24:13 |
牧師 ルーサー 【正面玄関〜通路】 [ ルーサーが刑務所内に戻ると丁度ネリーが厨房から姿を見せた所だった。つい先程まで4人が話し、そして医務室へと向かった事をルーサーは知らずに居た。 ネリーが作ったのだというスープを、ルーサーさんもどうぞと薦められ、礼を述べ口にする。 スープはルーサーの体に染み渡るかのようであった。温もりと味わいが、己が生きている事を確かに知らせてくれる。 スープを飲み終えると、ありがとう、美味しかったよとネリーに礼を言い、そして、ルーサーは屋内に荷車を運び入れると骸を乗せ運び始めた。 ニーナが、そしてギルバートが彼を手伝い始め、無残な姿を晒している骸たちを*運び出して行った。*] | |
(92)2006/02/20 21:59:00 |
踊り子 キャロル [遺体を収容するキャロルは、そこに一本の短い緑色の毛を発見した。 髪の毛…というよりは、獣毛に近い細さだ。] …ネリー? [ジェーンの髪の毛に緑色の毛は目立ちすぎる。 キャロルはその毛をそっと、ジェーンの服の内側に隠した] | |
2006/02/20 22:47:12 |
見習い看護婦 ニーナ このハーモニカ……何で出来ているのかしら。 銀………? | |
2006/02/21 00:40:53 |
見習い看護婦 ニーナ この島で、牢獄で働かされたものではない、自主的に行うものが遺体の埋葬か… 私にはお似合いなのかもしれません。 | |
2006/02/21 00:56:29 |
見習い看護婦 ニーナ 私は銀を見分ける目を持っていない…… なんとかしてこのハーモニカの力を調べたい… | |
2006/02/21 01:06:38 |
農夫 グレン 【昼過ぎ/厨房】 [ ネリーと話をしていると、疲れた様子のニーナと、ギルバートが厨房に入ってくる。 清掃を進めていたらしい2人のために席を作る。] 娯楽室って…なんだ、博奕打ってるの聞こえた?あんたも囚人だったのか! 見えねーな…。料理人の生き残りかと思ってたよ。 …ルーサーの話は聞けなかったのか。そういえば遅れてきていたかもな。 ルーサーが言うには、このひでえ殺しは人狼って化け物の仕業なんだと。満月の夜になると奴等は暗闇を忍んできて、爪や牙で人間を襲う。 銀の武器を使えば、撃退できるって話だ。 …おれはこないだ、芋掘り作業で爪切ったばかりだがね。 よー!ニーナ、ギルバート! 先に掃除しててくれたのか。すまんな。恩に着る。…まあ、座りなよ。 | |
(119)2006/02/21 01:15:57 |
踊り子 キャロル 【昼/厨房】 [ヒューバートと共に厨房を訪れる。汚れた手を念入りに洗い、その場で彼と一緒に食器等を探し始めた] ヒューバートさん…ここへは、何故? [見ず知らずの男性と無言の間はもたない。キャロルは何の気なしに質問をした。一般の人は罪状を聞くのをためらうが、囚人同士には遠慮がない。] | |
(2006/02/21 01:24:30、踊り子 キャロルにより削除) |
書生 ハーヴェイ 【回想/朝】 [朝、自室で目覚めた。看守の怒鳴り声がしないのがどことなく寂しい。ただ、海鳴りばかりが聞こえていた。] そういえば、昨日はなにも食べていなかったな…。 [普段であれば、食事の配給があるはずだったが、看守やその関係者が皆殺しになったとあっては、そんなものが来るはずもなかった。 食べ物を探しうろついていると厨房にたどりついた。ちょうど見知らぬ女性がスープを作り終えたところだった。どうやら、ハーヴェイはだいぶ早い時間に目を覚ましたらしい。 女性と名前を名乗りあい、そしてスープを乞う。一杯のスープを手に入れた。暖かい食事は久しぶりだった。食べ終わったハーヴェイは、その女性ネリーに礼を述べ、自室に戻った。] | |
(126)2006/02/21 01:27:56 |
書生 ハーヴェイ 【回想/朝から昼】 [自室で多少の書き物をしつつ、ネリーのことを思い出していた。] そうだとも、革命が起きれば男女平等の社会だ。あのような女性の力が必要だろう。みなで農作物を生産し、それを配給する。そこに愛情があれば、みな喜んで生産活動にいそしむのではないか…。 [満足したところで、刑務所内の様子を観察してみることにした。娯楽室の前を通り、看守部屋の方へ向かう。途中ギルバート達が黙々と死体を片付けていたので、ハーヴェイも無言で参加した。ルーサーが捧げる祈りの言葉を少し離れて聴きながら、革命思想と宗教の関係について思案に耽った。] (宗教家というのは特権階級になってしまうのであろうか…?) [所内に戻り、シャワー室でシャワーを浴びて血で汚れた体を流し、部屋に戻った。戻る途中、ヒューバートと思しき人物が看守部屋の方へ歩いて行くのを見かけた。] 資本家殿か…。そういえばお昼の時間だな。 | |
(136)2006/02/21 01:36:58 |
見習いメイド ネリー 埋葬を… 辛くてたいへんなお仕事を…お疲れさまでした。 どうぞゆっくり、ともいかないでしょうが休んでたくさん召し上がってくださいね。 [ニーナの静かな声を聞き、牢獄で起きた惨劇を思い出し暗い表情になった。 思えば同じような容疑を掛けられていると知りながら…否、知ってか彼女とは深く言葉を交わしたことはなかった。 しかし、彼女の落ち着いた物腰と何かを秘めたような意思の強い瞳は好ましく感じていた] (ただ遺体の状況を見ると…単純な恨みをもった殺人や、何らかの形で気が触れた人の殺し方ではありませんでした) それは…牧師様が言っていたという獣…を連想させるような… [そこまで言うと困惑したように口を噤んだ] | |
(144)2006/02/21 01:46:11 |
流れ者 ギルバート >>156 [ コップを弄びながら俺は答えた。 ] 嬉しいことじゃないが、ありえるかもしれない、思ってるね…… 確信はないしなんとも言えんが。 オニーサンの言うとおりだ、満更御伽噺じゃないのかもしれねぇ。 だったなら、何があっても不思議じゃない。 | |
(167)2006/02/21 02:10:13 |
見習い看護婦 ニーナ これが…お酒というものなのでしょうか。 | |
2006/02/21 02:11:27 |
牧童 トビー 現状残っている人間をみると、ルーサー以外は囚人…。 この中に犯人がいるとして、一番怪しいのはルーサーだ、なぜなら唯一自由に動けるから…。 もし犯人じゃないにしても回りの反応を見るためには悪い手ではないはずだ…。 | |
2006/02/21 02:14:32 |
牧童 トビー なんていうか、出鼻をくじかれましたね…。 | |
2006/02/21 02:30:16 |
牧師 ルーサー [ ルーサーが医務室に赴くと、そこにはヴィンセント、クインジー、ローズの三人の姿があった。ルーサーの話を聞くと、ヴィンセントは厨房へすぐ様向かって行き、ルーサーも後を追った。残る二人も様子を見に厨房へと赴いた。] 『こんなものでもないよりはましかもしれないです。』 [ 厨房へ戻ると、ネリーが広げられた小箱に並ぶ食器から、ナイフを取り出していた。] 『………全部で13本ありますね。』 [ 銀のナイフ。それは小さく頼りなさげにすら思えたが、しかし、一筋の光明でもあるかのようにルーサーには思えた。 微かな希望を感じつつ、ルーサーはヴィンセントにニーナの様態を*説明し始めた。*] | |
(185)2006/02/21 02:38:00 |
見習い看護婦 ニーナ なんだか意識が……… | |
2006/02/21 02:41:57 |
牧童 トビー 役に立つとは思えませんけどね…。 | |
2006/02/21 02:56:24 |
逃亡者 カミーラ 【午後/厨房】 [カミーラはワインを片手に、テーブルの上に並べられた銀製のナイフを横目に眺めていた。] 人狼…ねぇ。ま、確かに尋常な状態じゃ無さそうだけどね。こんなナイフでも、無いよかマシか。 [そう呟くと、カミーラはナイフを1本手に取り、ナプキンでくるくると包んで無造作にズボンのポケットに突っ込んだ。] | |
(2006/02/21 08:01:46、逃亡者 カミーラにより削除) |
牧師 ルーサー [ 一先ず状態が落ち着くと、ネリーから受け取った銀のナイフをその手に玩びながら、クインジーがルーサーに声をかけた。 これで、銀の武器というのは手に入った訳だが、あんたは本当に人狼なんてものがいて、この殺戮はそいつの仕業だと思うのか? と。] ええ、私にはそう思えてなりません。 ただ、皆さんにも言ったように確証はありませんし、他の可能性もあると思っています。 クインジーさんは、確証の無いうちから一つの考えに固まる危険を懸念されておられるのでしょうね。その懸念は分かります。あなたのように様々な可能性に目を向けられる方がいらっしゃる事は重要な事だと思います。 クインジーさんは、他にどのような可能性があるとお考えでしょうか。宜しければ聞かせて頂けますか? [ ルーサーの言葉を受け、クインジーは己の考えを口にした。 そうして、医務室に居た者たちはそれぞれの考えを話し合った。] | |
(196)2006/02/21 08:04:13 |
お尋ね者 クインジー 【医務室/朝】 ローズ、ルーサーを信じる…畢竟、人外の存在を信じるということだぞ? 確かに、あの傷跡は人ならぬものではなかった。狼…の一種であると言われれば納得行く部分も多々ある。人ならぬ者の存在を信じなければならぬのか。この目で見るまでは俺には信じられぬ。 が、可能性は充分にある。それが現実のものとして分かった時に行動を起こしても遅い。今から…銀の武器が本当に有効であるのならば探しておくのもやぶさかではない。そしてそれがこの暗い現実の光になり、望みになるのならばな。何かして無いと落ち込んでしまうからな。 [そうローズに答えると、空腹を満たせたのでギルバートとニーナの作業を手伝いに外へ出て行った。] | |
(201)2006/02/21 09:24:30 |