人狼

憎しみはいつまでも続くだろう。
それは人狼も村人も妖魔も同じ。

憎しみは連鎖し、何時までも繰り返される。
断ち切ることは叶わぬのか……

ふん、人狼だと？
オラァの斧で退治してやるぜぇ。

人狼ですか？
とても物騒な時代になりましたね。

ヒヒヒ
災いじゃ……
この村にも災いが訪れたのじゃ。

木こり神拳正当伝承者のオラーに任せろ。
人狼の一匹二匹、軽くたたんでやるぜ。

おいおい、この村も人狼騒ぎかよ？
行く先々で絡まれるなぁ。

こんにちわ。。。

それにしても憎しみの村とはよく言ったものです。
憎しみからは憎しみしか生まない。
それを治すのは私には出来ない。
嘆かわしいことです。

憎悪の念も人を動かす大事な原動力じゃて。
そこから生まれる憎悪の連鎖もまた、人と人、世界と世界を繋げておる大切な絆じゃ。
魅入られてはならぬが捨ててもならぬものじゃよ。
言わばこの村は世界の縮図ぞ。

憎しみ、恨み、怒りの情は忘れる事はできねぇかもしれねぇ。
けど、赦す事はできるんじゃねぇかな……ただの奇麗事でも、オラァはそう信じたいんだ。

さすがご隠居。
言葉に重みがあります。
私ごとき若輩者が軽々しく口に出す事では無かったですね。
（一呼吸置いて）
この村には木こり神拳の使い手が居りますから夜も安心しておきますよ。
（その手斧で襲われない事を祈りましょうか）

心配無用。
オラーの斧は、狙った獲物だけをしとめる必殺の刃。それはつまり目標以外のものには無害って事なんだ。

えー？何この村?
ええっと…肉染みの村・・・?

なんか酒池肉林って感じの名前にしちゃぁ集まってる人が辛気臭いわねぇ。
いっそのことぱーっとやりましょうよ。

(鼻毛の木こりに辛気臭い婆さん、あいさつしかできない修道女に素寒貧そうな流れ者…。そんでゴマすりの医者…。

ろくなのいないわねぇ。強いて言うなら牧師か職人ねぇ。どっちがおいしそうかしら。)

(んーん。
禁断の恋に燃えるなら牧師、ストイックな朴念仁を落とす楽しみなら職人よねえ。

あら、意外に楽しめそうだわw)

皆さん、この度は大変なことになりまして。
平和な肉染みの村がこんなことになって、死んだ主人も草葉の陰で嘆いていそうですわ。
よよよ。

ヒヒヒ、むしろ草葉の陰から手招く声が聞こえてくるぞい。

なんか、怖そうな所に来ちゃった・・・

リックは何処かしら？一人じゃちょっと怖いわ。

リックでぃす。

ねぇ？
どうして双子なのに年が違って見えるの？
リックが老けて見えるだけなのかしら？

それとも「双子」っていうユニットを組んでいるの？

二卵性双生児なのですよ。
こうすればすべての謎が解けますよ。
Lady　オードリー

……何故か悪寒がしたのだが、気のせいだろうか？
今日は早めに教会に帰って休もう。
(言うとふらふらと教会へ帰って行った。

牧師殿病か？
病であるのなら医者に見せなさい。
（診察）
ふむ、流行風邪であろう。
お薬を出すので暫く待ってもらいたい。
（処方中）
お薬１：根性
お薬２：気合い
これを飲めば病など恐れるに足りません。
お大事に

人狼？まさか、この地でも忌々しい噂が…。

あぁ、まったく辛気くせぇ話ばっかだなぁ
少しぐらいは、憎しみの村だろうが明るい
話題ぐらいあるだろう？

まぁ、酒飲んじまえば何だろうと、愉快な話だがなぁ

人狼は何処から来たのだろう
人間とどこから違ってしまったのだろうか
それとも未来の私たちの姿なのか？

はじめてのじんろう

そう度々、化け物は出会えやしねぇ
ラッキーかも知れねぇぞ農夫さんやぁ

まぁ、二度目は無いかも知れないがなぁ

そだな、一度目で駆逐すれば二度目は訪れまい。
あんの化け物……
毎晩吼え声がうるさくて眠れやしねぇ

(あらん。
若い男が増えてきたじゃないの。よりどりみどりねん。うふん)

お医者さま、最近の二卵性の双子は年違いで生まれてくるんですの?
あたくしにはウェンディの方が大分年下に見えるんですわ…。

ああ、考えすぎて胸が苦しくなって参りました…。
どなたか飲むものをくださいませんこと？

ねぇグレンさん？
ほんとに人狼っているのかしら？
あたくしは会ったことはありませんわ…。

誰かが面白半分に流した噂ではないですかしらね…例えば生活に潤いのない方が。

なんだか寒気がする・・・