- The Neighbour Wolves -
(809)狂気孕みし遼遠に : 5日目 (1)
見習い看護婦 ニーナは修道女 ステラに投票しました
酒場の看板娘 ローズマリーは修道女 ステラに投票しました
お嬢様 ヘンリエッタは修道女 ステラに投票しました
お尋ね者 クインジーは修道女 ステラに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……
修道女 ステラ に、10人が投票した。
流れ者 ギルバート に、1人が投票した。
修道女 ステラ は、村人の手により処刑された……
お尋ね者 クインジーは、冒険家 ナサニエルを占った……。
冒険家 ナサニエルは人狼のようだ。
冒険家 ナサニエルは、お尋ね者 クインジーに襲いかかった!
学生 ラッセルは酒場の看板娘 ローズマリーを護衛している……
しかし、その日酒場の看板娘 ローズマリーが襲われることはなかった。
次の日の朝、お尋ね者 クインジーが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、見習い看護婦 ニーナ、酒場の看板娘 ローズマリー、未亡人 オードリー、学生 ラッセル、お嬢様 ヘンリエッタ、流れ者 ギルバート、冒険家 ナサニエル、墓守 ユージーン、の9名。
| 墓守 ユージーン ――2階-寝室―― [ユージーンは鍵をかけた寝室のベッドに腰かけ、左手を顎に考え事をしている。]
【ナサニエル】 【ハーヴェイ】
【どちらかが吸血鬼ではないのだろうか?】
【もし】 【人間なら】
【殺せばいい】
【吸血鬼でも】 【僕の問いに満足の行く答えがないなら】
【殺せば、いい】 |
(0)2005/08/29 11:51:20 |
| 墓守 ユージーン ――2階-寝室―
【今3人の吸血鬼が存在しているのなら】 【ラッセル、ヘンリエッタは違うだろう】 【ニーナは…彼女は何かを知っているかもしれない】
……。
【ローズマリー】 【地下室では、明らかに人為的ではない鳥篭の揺れがあった】 【あの場に居たのは、僕、ヘンリエッタ、ラッセル、ローズマリー、そしてニーナ】 【そして、その時ニーナは錯乱状態だった】 【あの場の誰かが何らかの操作が出来たのだとすると】
【吸血鬼の可能性が】
【高い気がする】 |
(1)2005/08/29 12:00:06 |
墓守 ユージーンは、左髪を左手で押さえるようにして、顔をささえた。俯いている。
2005/08/29 12:02:07
墓守 ユージーンは、オードリーとギルバードの事についても思索に*耽った*。
2005/08/29 12:04:07
| 流れ者 ギルバート ――地下――
[手に持った銃をじっと見つめている]
【このままここにいても次のチャンスはこない… ならば多少危険でも戻るしかないでしょう。 さて、どうしましょうかね…】
[しばらく思案したあと銃を物陰に隠し、土も被せて簡単なカモフラージュをする。その後、走っては倒れ、走っては倒れを繰り返し服を汚し全身にいくつもの小さな傷をつくる。] |
(2)2005/08/29 12:07:41 |
| 流れ者 ギルバート ――地下→居館1階・エントランス――
[ふらふらした足取りで居館に戻り、入り口を入ったところに倒れこむとギルバートは*気を失った振りをした*] |
(3)2005/08/29 12:26:04 |
| 吟遊詩人 コーネリアス うう…… こ、ここは……? わ、私は、死んだのか……? |
2005/08/29 17:01:01 |
| 吟遊詩人 コーネリアス 不思議な感覚です……。 なんだか、全ての呪縛から解き放たれたような。 もう、何も恐れるべきものがありません。 死とは、こんなに安らかなものだったのですね。 だから、死者は嘘をつかないのですね。 |
2005/08/29 17:03:01 |
| 吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスは、もはや肉体を離れ、別の次元の存在となっている]
目はないのに、鳥瞰図のようにはるか高みから世界をみつめることができる……。 いえ、世界と自分が一体になったような感覚。 これが、死ですか。 |
2005/08/29 17:05:34 |
| 吟遊詩人 コーネリアス 生者は悩み多き浮世で暮らす しがらみと肉体の呪縛に捉われ 喜びと悲しみを一身に引き受ける ああ、生者の苦痛たるや!
死者は安息に満つ常世で暮らす ありとあらゆる束縛から解放され 喜びも悲しみも最早意味を持たない ああ、死者の安らぎたるや! |
2005/08/29 17:09:07 |
| 吟遊詩人 コーネリアス [歌い終えると、コーネリアスの意識は、世界へと溶けこんで行った。消えたわけではないが、存在していないとも言える。浮世に未練があるならば、再び意識を個にすることだろう] |
2005/08/29 17:10:46 |
| 吟遊詩人 コーネリアス [*常世は再び、静寂に包まれた*] |
2005/08/29 17:11:47 |
| お尋ね者 クインジー ……ここは城の中か……? [ぼんやりとそう思いながら、クインジーは廊下を歩く。]
自分の足音が聞こえない…俺はどうなっちまったんだ?… [自分の死に気がつかず、そのままさまよい続ける。 城を出ようという気持は、不思議と湧き上がらない。 まるで、その場に束縛されてしまったかのような、不思議な感覚に*クインジーは戸惑っていた。*] |
2005/08/29 17:15:05 |
| 学生 ラッセル ――昨夜未明・中庭―― [ローズマリーが休んだことを確認すると音を立てずに中庭へとやってきた。 そこで一人、剣技の訓練をしていた。 右手に長剣、左手に小剣を握り剣を振るう。 彼の脳裏には少し前に見たナサニエルの動きがよぎっていた] |
(4)2005/08/29 20:18:49 |
| 学生 ラッセル 【クインジーさんを殺したナサニエルさんのあの動き、明らかに人間のものじゃない。 あれが吸血鬼の身体能力か…。今の僕であの動きを捉えられるのか? あるいは衆目を集めることによってその身体能力を出す事を躊躇する状況に持っていくべきか…?】 |
(5)2005/08/29 20:19:15 |
| 学生 ラッセル [ここまでは型どおりに動いていたがいきなり動きが変わる。 右の長剣でけん制し、間合いを詰め、左の小剣で切り払う。 相手が後ろに引いたことを想定しているのかさらに間合いを詰め、 長剣を大きく左から右へとなぎ払うと小剣を打ち込む要領で投射した。 放たれた小剣はそちらにあった木に垂直に突き刺さっていた] |
(6)2005/08/29 20:19:45 |
| 学生 ラッセル いずれにしろ…僕がナサニエルさんを斬る。 僕の力を必要としてくれる人がいる限り、僕は負けない。
[剣を振るう事によって不安が消えたのか、穏やかな顔に戻ると寝室に戻っていった] |
(7)2005/08/29 20:20:34 |
| 学生 ラッセル ――早朝・居館二階・客室―― [ラッセルは目を覚ました。ローズマリーが穏やかな寝息を立てていることに安堵すると身支度を始めた。 そして昨日、ローズマリーから渡された銃を見て考え込んだ] |
(8)2005/08/29 20:55:49 |
| 学生 ラッセル この銃は僕が持っていても仕方がない。 ローズマリーさんが護身で使えるのならそれに越したことはないんだけど、おそらく無理…。 どうしようか…。
[そうつぶやきながら身支度を整えると、ローズマリーの寝顔を見ないように反対にむいて座り、おきてくるのを*待った*] |
(9)2005/08/29 20:58:28 |
| 冒険家 ナサニエル ── 居館四階・后室前 ──
〔ナサニエルは気配を殺しつつ廊下を進んでゆくと、主室の隣──后室のドアを細く開けた。そのベッドサイドに置き忘れた銃が消えているのを確かめると、小さく嘆息した。〕
く……。我ながら失策だったな。 あの銃──ハートボーイは父から受け継いだもの。 なんとしても取り返さねば……。 |
(10)2005/08/29 21:05:44 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ、聞こえているか? 私の銃をラッセルが持っているはずだ。 あるいは、お前が持っているかもしれないが。
なんとかして奪い取ってくれ。 |
(*0)2005/08/29 21:17:15 |
| 冒険家 ナサニエル 銃はいつでも撃てる状態になっているはずだ。 誰もホイールに触れていなければな。 火皿の蓋を開けて、引き金を引くだけでいい。
お前にもできる。 |
(*1)2005/08/29 21:19:01 |
| 冒険家 ナサニエル ── 居館・階段 ──
さて……。殺して取り返すのは簡単だ。 しかし、どうやらあの男は騎士見習いらしいな。 ならば、決闘に望んでやるのも一興か……。 |
(11)2005/08/29 21:28:56 |
冒険家 ナサニエルは、考えにふけりながら階段を下りていった。
2005/08/29 21:56:20
| 冒険家 ナサニエル ── 一階・エントランス ──
〔ナサニエルはギルバートが倒れているのに気付いた。周囲に人の気配はない。駆け寄ると、ナサニエルは声をかけた。〕
おい。どうした? 大丈夫か? |
(12)2005/08/29 21:56:58 |
流れ者 ギルバートは、冒険家 ナサニエルに警戒しつつも気を失った振りを続けている。
2005/08/29 22:28:13
流れ者 ギルバートが「時間を進める」を選択しました
| 冒険家 ナサニエル どうやら、息はあるな。 全身すり傷だらけだが、一体……? |
(13)2005/08/29 22:35:56 |
冒険家 ナサニエルは、ギルバートの様子を見ているうち、火薬の匂いに気付いた。
2005/08/29 22:37:07
| 冒険家 ナサニエル この男、銃を使ったな。 そういえば、昨日銃声を聞いた。 誰かを撃ったな、この男。
だが、銃は持っていない、と……。 |
(14)2005/08/29 22:39:16 |
冒険家 ナサニエルは、少し考え込むと、不意に名案を思いついたように動き出した。
2005/08/29 22:43:24
| 冒険家 ナサニエル お前が何者か知らんが、利用させてもらおうか。 女に生まれなかった不幸を神に呪うといい。 |
2005/08/29 22:45:25 |
| 冒険家 ナサニエル ともあれ、このままにもしておけんな。 まずは客間にでも寝かせてやるか……。 |
(15)2005/08/29 22:47:05 |
| 冒険家 ナサニエル ……いや、客間よりは寝室のほうがいいな。 お互い、聞かれたくない話が出てきそうだ。 |
(16)2005/08/29 22:49:37 |
冒険家 ナサニエルは、ギルバートを抱え上げると、二階の寝室へと向かった。
2005/08/29 22:50:01
| 未亡人 オードリー ――2階、自室――
[強い風と雨の音で目を覚ました。 あの日、この城に迷い込んだ時以来の激しい雨だった。]
痛っ。
[額の痛みがいよいよ頭を圧迫する。 昨日よりも酷い。]
【この痛みがある限り、あの子の事を忘れない。】
[身体中の筋肉が思うように動かない。 昨日はハーヴェイに手伝ってもらったとは言え、無理をしすぎた]
【今日は、あの子のところに行かなくちゃ。 放っておいて、ごめんなさいね。】
[着替えをして、化粧を始めた。] |
(17)2005/08/29 22:52:43 |
| 未亡人 オードリー ステラさんが殺された。 でも、何か今まで殺された人達とは違った。 ギルバートさんが鍵を握っている。 話はできるかしら? それ以前に、彼はどこにいるの?
シャーロットさん。 安らいだ顔だった。 でも、死に至る外傷はなかった。…あの傷 旦那と同じ。
吸血鬼?いるの? 詩人さんの言葉をユージーンさんから聞いた。 いるならば… 誰?
ギルバートさん?
私は、臆病だから、戦えないかもしれない…。 母を無くしたと言っていた少女、ヘンリエッタさんは戦えるのかしら? |
2005/08/29 22:57:26 |
| 流れ者 ギルバート [部屋についた所でゆっくりと目を開ける]
…声は聞こえていました。 …私に一体なんの話があるというのですか?
【この男は何者…? 昨日確かに銃を使いましたがすでに一日経っています。 その上何度も土を被って火薬の匂いは出来る限り消したはず… 常人の感覚とは思えませんね。 これは用心しないと…】 |
(18)2005/08/29 23:04:07 |
| 冒険家 ナサニエル 気が付いていたのか。 単刀直入に訊く。 あんた、人を殺しただろう? |
(19)2005/08/29 23:07:40 |
| 流れ者 ギルバート −−2階・寝室−−
【バレていますね… 無駄だとは思いますがごまかしてみますか…】
[困惑したような表情を浮かべ]
なんのことでしょう? 私が人殺しなど…
[なにかを思い出したかのようなはっとした表情の後慌てたかような声を出し、ナサニエルにすがりつき]
ああ、そういえばステラさんがステラさんが何者かに撃たれて… ステラさんは一体どうなったんですか!? |
(2005/08/29 23:13:23、流れ者 ギルバートにより削除) |
| 流れ者 ギルバート ――2階・寝室――
【バレていますね… 無駄だとは思いますがごまかしてみますか…】
[困惑したような表情を浮かべ]
なんのことでしょう? 私が人殺しなど…
[なにかを思い出したかのようなはっとした表情の後慌てたかような声を出し、ナサニエルにすがりつき]
ああ、そういえばステラさんがステラさんが何者かに撃たれて… ステラさんは一体どうなったんですか!? |
(20)2005/08/29 23:14:08 |
未亡人 オードリーが「時間を進める」を選択しました
| 冒険家 ナサニエル 無駄だよ。 お前の右手からは硝煙の匂いがする。 ごまかしてもわかるんだ。
吸血鬼ゆえにな……。 |
(21)2005/08/29 23:18:17 |
| 墓守 ユージーン ――2階-寝室―― [彼にステラの印象はさほどない。] [ギルバードも殆ど会っていない為、判断はつき難いものがあった。 もしステラが吸血鬼なら、追っていったギルバードは今頃襲われている所だろう。そして今日には首筋に2つの傷跡…牙の痕が見つかるだろう。]
【オードリー】 【彼女が吸血鬼の可能性もあるが、仲間がいるのならコーネリアスの事を知っていた可能性もあった筈だ。】 【杖を作ったりはしないだろう】 【だが、それもフェイク?】 【或いは吸血鬼同士が結託していない可能性もある】 【だが……】 |
(22)2005/08/29 23:21:39 |
墓守 ユージーンは、ふとある事に気がついた。
2005/08/29 23:22:34
| 学生 ラッセル ――居館二階・寝室――
[しばらくするとローズマリーが起きだしてきた。 朝の挨拶を交わし、ラッセルは外にでてローズマリーが着替えるのを待った。 とりあえずは食事にしよう、と話し合って厨房のほうへ向かった] |
(23)2005/08/29 23:24:16 |
| 未亡人 オードリー ――自室→エントランス――
【あの子の亡骸がまだ地下室に残ったままだわ。】 【可哀想に…】
[急ぎ足で階段を降りていく。]
【シャーロットさんは、昨日…】
[シャーロットが横たわっていた辺りをちらりと見る。]
【ステラさんも…。 ハーヴェイさんの他は、知らない。 誰かに会ったら言わないと。 ギルバートさんには特に注意しなさいと…。 だけど、今は。】 |
(24)2005/08/29 23:24:55 |
| 流れ者 ギルバート [ナサニエルの発言に呆然となる]
【吸血鬼…? この方が…? 本当に実在したというのか…? 信じられるのか…? これまでの出来事からいや信じるしかないのか…?】
[我に返り、真剣な目で問いかける]
なるほど… その吸血鬼が私に一体なんの用なのでしょうか? 私を殺すつもりなら先ほど殺していますね。 なにがあって私は今生かされているのですか? |
(25)2005/08/29 23:25:30 |
| 墓守 ユージーン ――2階-寝室―― [昨日、ナサニエルにラッセルが吸血鬼である可能性を述べていないにも関わらず、 彼は僕の考えに反応した…?]
【何故ナサニエルは、ラッセルを吸血鬼だと…?】
【ああ】
【簡単か】
【彼が吸血鬼なだけだ】
[ユージーンは穏やかな笑みを虚ろに浮かべると、] [外套をひるがえして立ち上がった] |
(26)2005/08/29 23:26:26 |
| 未亡人 オードリー ――中庭→井戸――
うっく。
[酷い雨風が顔を打ち付ける。 ここしばらくは外で作業出来るくらいの弱い雨だったが、 立つのも難しいほど激しい天候だった。]
でも、気にしてはいられない。
【私だって、明日生きているかどうか、わからない。 だから、今日、苦しみから開放してあげるの。】
[泥を跳ねながら急ぎ、井戸の近くにある地下室の入口を見つけた]
これね。 |
(27)2005/08/29 23:29:42 |
| 冒険家 ナサニエル 私は、もともと無駄に人を殺すのは好まないのさ。必要がなければ殺さない。血を吸わなくても生きていけるんだ。兄弟は違うがね……。
お前には、たのみたいことが一つある。 お前の持っている銃で、男を一人殺してほしいんだ。 |
(28)2005/08/29 23:31:41 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 二階・寝室 ―― 【ん……喉が、渇く……】 [ハーヴェイはベッドから起き上がった。床に置かれた背負い袋から陶器の水筒を取り出すと、蓋を開けて口をつけた。一息つくと、ベッドサイドから服を手に取り、身につけ始めた]
ふん……。 吸血鬼か殺人鬼か。いずれにせよ彼らを何とかしなければ、私たちに未来は無いのだろうな。
【シャーロット、ステラ、それにコーネリアス。名前を聞き、会話した人間が死んでいくというのはやりきれないものだ……】 |
(29)2005/08/29 23:36:51 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
[カツン、カツン。 雨で滑りそうになる鉄の梯子を一段一段慎重に降りていく]
薄気味悪い場所ね。
[空気が変わる。 血の匂い。埃の匂い。そして、わずかな腐臭。]
げほっ、げほっ、げほっ。
[眩暈がする。あまりに酷い空気だ。 持ってきた布を鼻と口に巻き付けるが、効果は無いに等しい。] |
(30)2005/08/29 23:37:48 |
書生 ハーヴェイは、身支度を整えると、部屋を出て行った。
2005/08/29 23:37:52
| 流れ者 ギルバート [ナサニエルの発言に眉がわずかに動く]
ふふふ、物騒な提案ですね。 私は構いませんよ。 ただ条件が二つほどあります。 なにあなたからすれば大した条件ではありませんよ。
1つはあなたが私を殺さないこと。 私も命は惜しいですからね。口約束でも安心は買っておきたいのですよ。
2つめですが誰でも構いません、女性を殺して頂きたい。 この城で吸血鬼に殺されたらしき人物は3人。 そのうち2人は実に芸術的でした。 私が身震いするほどに。 だがシャーロットさんだけは駄作でしたね。 首筋の傷を見えるとあれはあなたの兄弟の仕業ですか? あれは少々私には物足りなかったのですよ。
私はあなたが作った作品が見たい。 御願いできますか? |
(31)2005/08/29 23:40:41 |
| 書生 ハーヴェイ 彼ら……そうだ、この中には間違いなく殺人者が潜んでいる。 コーネリアスの死は事故のようなものだったらしいが、ステラは明らかに何者かの意志を感じる……。
そして、それはナサニエルのものではない。 ヴァンパイアが人を殺すのに、銃などという迂遠な手段を選ぶとは思えないからな。 近寄ってひと掻き――それですべては事足りるのだから。 |
2005/08/29 23:42:28 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
あ… 花が…
[足元に手折った跡のある花が置かれていた。 花はしおれていた。]
誰か、優しい子が捧げてくれたんだね。 |
(32)2005/08/29 23:44:47 |
| 学生 ラッセル ――寝室→食堂―― [ローズマリーが作ってくれた食事を二人で食べながら昨日あった出来事を整理した。 そして人に会うために客間のほうへと歩き始めた] |
(33)2005/08/29 23:45:33 |
| 冒険家 ナサニエル 一つめの条件は飲もう。 二つめの条件は、お前の仕事次第だな。
作品、とは愉快な話だが……。 |
(34)2005/08/29 23:45:57 |
| 書生 ハーヴェイ ふ……面白い。 だが、愚かな人間如きがこの城で我が物顔に振舞うことは許されない。目に余るようならば――処刑するのみ、だな。 |
2005/08/29 23:46:58 |
| 流れ者 ギルバート ええ、二つ目の条件に関しては私があなたの依頼をこなした後で構いません。
あなたがあれをどう考えているかわかりませんが、あれは立派な芸術です。 私にとって非常に魅力的な、ね。
交渉は成立ですね。 私が狙うべき相手は誰ですか? 話をお聞かせ願いたい。 |
(35)2005/08/29 23:49:44 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
[意を決して奥ヘ進む。 額が痛む。 むせ返りそうな空気に気が遠くなる。]
[白骨がそこらに転がっている。 そして… その光景を目にして、思わず目を覆った。]
[黒く乾いた血溜まり。 冷たい石壁。 頭上にぶら下がった悪趣味な鳥篭。 黒ずんだ塊。 腕が篭の外にはみ出している。]
あれが、あの子の姿……。 こんな悲しい場所に一人で置き去りにしちゃって、ごめんね。 |
(36)2005/08/29 23:51:51 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
ちょっと待っててね。 必ず助け出してあげる。
[真剣な目で、鳥篭と周辺を見まわして、 何かを思いついたように、元来た道を引き返した。] |
(37)2005/08/29 23:57:24 |
| 冒険家 ナサニエル 吸血鬼である私がわざわざ人間の手を借りて殺してほしいと頼む相手は、同族以外になかろう? お前の撃つ相手はハーヴェイだ。これでも、血を分けた兄弟を直接殺すのは躊躇するのでね。人間の手で葬ってもらいたい。 理由が聞きたいか? ただの兄弟喧嘩だよ。ただのね。
この……ネロ帝のコインを溶かして作った弾丸なら、吸血鬼の心臓を止めることもできる。 |
(38)2005/08/29 23:57:34 |
冒険家 ナサニエルは、三発の弾丸をギルバートに手渡した。
2005/08/29 23:57:50
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――→客間――
昨日のこと、話さなくちゃいけないわね。 これ以上死者を出さないためにも……。 |
(39)2005/08/29 23:58:13 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、表情を少し固くして呟いた。
2005/08/29 23:58:32
| 流れ者 ギルバート 理由には興味はありません。 私が興味があるのは芸術だけです。
[弾丸を受け取る。そして不意に笑い出す]
ははは… 吸血鬼を殺す、ですか… これは楽しみになってきました。 人ならざるモノはどう死んでいくのでしょうね…
ふはははは… 興味深い! 素晴らしい提案を有難うございます。 では私は早速仕事に入らせていただきましょう。 |
(40)2005/08/30 00:03:20 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 一階・廊下 ―― [ハーヴェイはふと、廊下の窓を開けて外を眺めた。振り続けていた雨は強くなり、吹き渡る風が木々を騒がせていた。 中庭には誰の人影も見えず、やがてハーヴェイは窓を閉めた]
【雨……ひどくなっているな。風も強い。嵐の来る前触れ、か……】 |
(41)2005/08/30 00:05:27 |
| 冒険家 ナサニエル あぁ、うまくやってくれ。 その弾丸は吸血鬼にとって致命の一撃を与えるが、お前は吸血鬼の爪や牙の一撃で死ぬのだからな。 |
(42)2005/08/30 00:05:38 |
| 未亡人 オードリー ――道具小屋→地下室――
[降りしきる雨が匂いを洗い流してくれるようだったが、 再び、もどらなければならない。]
【準備はできた。待っててね。】
[手には、狩猟に使う弓と、矢筒を持っていた。 こんなものが置いてあったのは運が良かった。 その他にも適当な金属棒や板を持ってきた。] |
(43)2005/08/30 00:09:46 |
| 学生 ラッセル ――居館一階・客間―― [ローズマリーと二人で客間にやってきた。 だがそこには誰もいなかった] 珍しいですね、誰もいらっしゃらないとは…。 待っていれば誰かが来ると思います。 ここで少し待ちましょう。 |
(44)2005/08/30 00:11:24 |
| 流れ者 ギルバート そういえば… 昨日ステラさんを殺す際に銃を使ってしまって火薬を切らしています。 たしか弾をお持ちということは銃をお持ちですね。 できれば残った火薬を分けていただけませんか? |
(2005/08/30 00:12:11、流れ者 ギルバートにより削除) |
未亡人 オードリーは、腰を下ろして手元の作業に没頭した。
2005/08/30 00:12:33
| 流れ者 ギルバート そういえば… 昨日ステラさんを殺す際に銃を使ってしまって火薬を切らしています。 たしか銃をお持ちでしたね。 できれば残った火薬を分けていただけませんか? |
(45)2005/08/30 00:12:44 |
| 墓守 ユージーン ――2階-寝室――
【僕の考えが正しければ】 【残りの吸血鬼は、状況から考え可能性が高く感じるのは】 【ハーヴェイ】 【そして】 【ローズマリー】
【恐らくオードリーは違うだろうか】
[ユージーンは、一度階下へ向かおうと扉を開いた] |
(46)2005/08/30 00:14:47 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館一階・客間―― [誰も居ない客間はとても広く感じられ、響く声が淋しさを膨らませる。]
そうね、きっと、たまたまいないだけよね。 すぐ来るわよね。
【まさか、みんなが纏めて……だなんてこと、あるわけないわよね。 だけど……。クインジーさんのほかにも犠牲者が出ていたら……。】 |
(47)2005/08/30 00:15:37 |
書生 ハーヴェイは、客間へと向かい、ドアをノックして開けた。
2005/08/30 00:15:55
| 冒険家 ナサニエル 火薬か……。 ちょっと待て。
〔ナサニエルは、ゴシック調のアワーグラスを取り出すと上蓋を外して中身の黒い粉を油紙の上に落とした。〕
これを持っていけ。 上質の火薬だ。不発はない。 |
(48)2005/08/30 00:17:38 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 一階・廊下 ―― [室内を一瞥し、ラッセルとローズマリーしか居ないことにやや驚いた表情をした]
おや、どうしたのだろう。ここにくれば、もっと多くの人がいるかと思ったのだが。 |
(49)2005/08/30 00:17:38 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー おはよう、ハーヴェイ。
雨が……、強くなったわね。 何も起こらなければいいのだけど。 |
(*2)2005/08/30 00:18:40 |
| 書生 ハーヴェイ それとも、君の邪魔をしてしまったかな、ローズマリー? だとしたら立ち去るけれど?
[ハーヴェイはからかうような声をローズマリーに送った] |
(*3)2005/08/30 00:19:06 |
流れ者 ギルバートは、冒険家 ナサニエルから火薬を受け取った。
2005/08/30 00:19:13
| 学生 ラッセル [ハーヴェイが入ってきたのに気がついた] 僕たちもそう思ってやってきたのですが… 少々驚きました。 確かにここに来ないといけない、というわけではないのですが…。 |
(50)2005/08/30 00:19:37 |
| 冒険家 ナサニエル では、幸運を祈る。 私は、あの見習い騎士君に話がある。 |
(51)2005/08/30 00:20:48 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そんな、邪魔だなんて……!
[ローズマリーは必死になって"声"を送り返した。] |
(*4)2005/08/30 00:22:40 |
| 書生 ハーヴェイ [ラッセルに頷いた]
ああ、そうだな……。それに、ここだって人死にが出た場所だ……。今までそうだったからと言って、同じように集まろうという気にはならないものかも知れないな。 |
(52)2005/08/30 00:22:44 |
| 流れ者 ギルバート ――2階・寝室→1階・エントランス――
[ナサニエルに向かって頷くと慎重に部屋を出る。辺りを伺いながら人に気が付かれぬよう館を出ようと入り口に向かう]
【思いもよらない展開になった… 実在した吸血鬼… 退魔の弾丸… くくく… ははははははは… 芸術の神が私に微笑んでるとしか思えないな…】 |
(53)2005/08/30 00:23:36 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
[矢の先に、薄い金属板を縛って固定した。 あの高さの篭を引っ張って下ろすのは難しい。 ならば…]
[右手の指先に丹念に布を巻きつけた。 弓と矢を持って立ちあがる。]
【姫様…私に勇気を…】
[弓を引き絞って、篭の上のロープに狙いを定める。] |
(54)2005/08/30 00:24:26 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――客間―― [ハーヴェイの言葉に頷いた。]
何もなければいいのだけど。 無事が確認できないのは、怖いわ。 もっとも……、疑心暗鬼になってしまいそうな自分もいるのだけど。 |
(55)2005/08/30 00:25:27 |
冒険家 ナサニエルは、寝室を出ると、一階へと降りていった。
2005/08/30 00:27:21
| 書生 ハーヴェイ そんなに強く否定しなくても大丈夫だ、ローズマリー。 少しからかってみただけなのだから。
私が君を邪魔に思うことが無いように、君が私をそう思うことも無いだろうと知っているさ。 |
(*5)2005/08/30 00:27:58 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ、どこにいる。 私の銃はどうなった? |
(*6)2005/08/30 00:29:07 |
| 流れ者 ギルバート ――1階・エントランス→地下室――
[昼間に負った無数の擦り傷の痛みを気にせず素早く銃を隠した場所へと戻る]
【吸血鬼を殺す弾丸… これも素晴らしい芸術ですね。 頂いた弾は3発。 出来れば1発は残しておきたいところ。 ハーヴェイを殺した後、ナサニエルを殺す。 その上で残った弾で最後の吸血鬼をけん制し私は生き延びる。 私の最高傑作の完成が見えてきましたね… あはははははははは…】 |
(56)2005/08/30 00:29:22 |
| 未亡人 オードリー あぁ、そうか。 何で、あんなにあの子が気になっていたのか、 今ようやくわかったわ。
私の姫様。 幼馴染の、まるで姉妹のように一緒に育った、 大切な存在。
あの子の面影が、若かりし日の姫様に、 すごく似ていたんだ。 元気一杯で、 笑ったり、 怒ったり、 怖がったり…。
姫様は、国に帰れば会えるけど、 あの子はもう戻って来ない。 |
2005/08/30 00:31:01 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー もう、ハーヴェイ……。 焦ったわ。 ラッセルくんとは別に、何でもないの。
お兄さま、客間にいるわ。 今はラッセルくんが持っているの。 |
(*7)2005/08/30 00:32:39 |
| 冒険家 ナサニエル 客間か……。 わかった。 |
(*8)2005/08/30 00:34:09 |
冒険家 ナサニエルは、客間に姿を現した。
2005/08/30 00:34:36
| 未亡人 オードリー ――地下室――
[ひゅんっ。 矢が手を離れた。 ロープに命中し、傷が入る。 そのまま鳥篭の重みで徐々にロープが細り、 唐突に切れる。]
[鳥篭が落下し、 辺りに轟音が響く。 鳥篭が跳ね、転がり、 扉がひとりでに開いた。] |
(57)2005/08/30 00:34:53 |
| 流れ者 ギルバート 【しかしナサニエルも失敗しましたね。 私にわざわざ吸血鬼対策の切り札を渡してくれるとはね。 ヤツも芸術作品を作ってくれれば用済み。 不安な火種は消し去っておくに限りますね。】
[火薬を火皿に入れ、渡された弾丸をセットする。そしてバネを巻き上げ銃を使える状態へとセッティングする。その顔には薄く笑みが浮かぶ。]
【さて、準備は完了です。 まずはハーヴェイを始末するとしましょうか。 ナサニエルの作品を見せていただく為にもね…】 |
(58)2005/08/30 00:35:22 |
| 書生 ハーヴェイ ふむ。 では私は少々立ち去るとしよう。 また顔をあわせての口論になるのも面倒な話だしな。 |
(*9)2005/08/30 00:35:58 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 一階・客間 ―― [ローズマリーを宥めるように柔らかく言った] 疑心暗鬼、か……。それを解きほぐすには、少しずつでも信じられる相手を作っていくことが大事だろうな。
ローズマリー、君から見て私はどうだ? あるいは、そちらにいるラッセルは? 君が私を信用してくれるなら、同じように私も信用しよう。 とは言え……その答えは、すぐに出せるものでもないか。 私は少し、礼拝堂に行って来るよ。その間にでも、考えておいてくれ。 |
(59)2005/08/30 00:36:27 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーと騎士見習い ラッセルに軽く手を振り、客間を出て行った。
2005/08/30 00:36:55
学生 ラッセルは、書生 ハーヴェイが出て行くのを見送った。
2005/08/30 00:38:27
| 冒険家 ナサニエル ── 一階・客間 ──
〔ナサニエルは、ハーヴェイと入れ違うように客間に入り込んだ。〕
ラッセル、私の銃を返してもらおうか。 |
(60)2005/08/30 00:39:57 |
書生 ハーヴェイは、冒険家 ナサニエルを一瞥し、玄関を出て礼拝堂へと向かった。
2005/08/30 00:43:20
| 酒場の看板娘 ローズマリー ―― 1階・客間 ―― [ハーヴェイの言葉に返答を返そうとしたが、上手く言葉が見つからず、その間にハーヴェイは礼拝堂へ向かうと背中を見せてしまっていた。]
信用。信用……。 ラッセルくんもハーヴェイさんも、 信用したいわ、とても。 でも一度、些細な事が起きると、信頼できなくなってしまいそうな自分もいるのかもしれないわ……。 |
(61)2005/08/30 00:43:41 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さまとハーヴェイに逢えると思ったのに……、 残念だわ。
酷い雨のようだから、気をつけて、ハーヴェイ。 |
(*10)2005/08/30 00:43:49 |
| 学生 ラッセル また突然ですね…ナサニエルさん。 何故僕がそれを持っている、と? |
(62)2005/08/30 00:44:35 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、冒険家 ナサニエルに驚いた。
2005/08/30 00:44:39
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました
| 墓守 ユージーン ――2階―― [階段まで来て、足をピタリととめ]
【いや、待て】 【吸血鬼が思考を読む事が出来るのなら、僕達が何を考え、何処へ向かうのかも全て分かっている筈だ】
だが昨日、僕はラッセルが吸血鬼だと思っている表情を…していただろうか……?
[軽く頬に触れながら] |
(63)2005/08/30 00:47:05 |
| 冒険家 ナサニエル ごまかす必要はない。 お前が持っているのは「知っている」
早く返せ。死にたくなければな。 |
(64)2005/08/30 00:47:53 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
[開いた鳥篭の扉に注意しながら、 閉じない様に棒を3本挿し込む。]
ひどい…
[メイの亡骸…既にそれは人と呼べるものではなく、 単に塊と称した方が適していた。 血が乾き全身黒く、穴が無数に開いていた。 引っかかっている身体を思いきり引き抜いて、 後ろに尻餅をついた。]
【もう安心していいわよ。】
[メイだったものを思いきり抱きかかえると、 自然と涙が頬を伝った。] |
(65)2005/08/30 00:48:19 |
| 書生 ハーヴェイ ――客間→礼拝堂―― [ハーヴェイは礼拝堂に入り、正面のステンドグラスを見つめた。母子像をモチーフとした其はしかし、薄暗い今の堂内にあっては輝きを失っていた]
【なつかしい……光景だ。 これを再び見る日が来るとは、思っていなかった。 幼い頃はあの図像をよく眺めていたものだ……】
[ふとハーヴェイはステンドグラスを見上げ、我を忘れたかのように立ち尽くした] |
(66)2005/08/30 00:48:45 |
| 流れ者 ギルバート ──地下道→中庭──
[地下道を出ようとするところで礼拝堂へと向かうハーヴェイが目に入る]
【ハーヴェイ一人…? 主とは本当にいるのかもしれませんね。 ここまで私に運が向いてくると笑いが止まりません。 さて、狩りの時間です。 主の御心に反する命に裁きを下すとしますかね。 くくく… あはははははは…】 |
(67)2005/08/30 00:48:50 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――客間―― [ぴりぴりとした緊張感のある雰囲気に居た堪れない様子で、忙しなく視線を動かした。 昨日ラッセルから聞いた話を思い出すが、何も知らないでもいうようにぎこちなく笑みを浮かべる。]
な、ナサニエルさん、少し落ち着いて頂戴。 そんな物騒な事をいきなり言うものじゃないわ。 |
(68)2005/08/30 00:50:32 |
| 書生 ハーヴェイ すまないな、ローズマリー。
だが、昨日ふと思い出したのさ。 まだ人間だったころ、よくあそこのステンドグラスをじっと眺めていたことを。 下らない郷愁だろうが、もう一度見ておくのも悪くないだろう。 |
(*11)2005/08/30 00:50:42 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま……! この人を……ラッセルくんを、殺すつもり……なの……? |
(*12)2005/08/30 00:51:12 |
| 墓守 ユージーン ――2階→1階―― [階段をコツコツと降りながら]
【いや、いい】 【どちらでもな】
【僕が間違っていたとしても】
【彼らがどちらでも構わない】
【人間なら、ただ死んでゆくだけなのだから】
[ユージーンはゆるく笑った] |
(69)2005/08/30 00:51:49 |
| 冒険家 ナサニエル あぁ。殺すよ。 昨日殺さなかったのがまちがいだ。 |
(*13)2005/08/30 00:52:15 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ステンドグラス。えぇ、確かに、綺麗ね。 私も小さい時、沢山見た覚えがあるわ。 |
(*14)2005/08/30 00:53:21 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……、お兄さま。 そう……、わかったわ。
|
(*15)2005/08/30 00:53:50 |
| 未亡人 オードリー ――地下室――
[メイの亡骸を背負っている。 腰には持ってきた弓と矢筒を縛り付けてある。 鉄の梯子に掴まると、振りかえって背後を確認した。]
この場所は、悲しすぎる。 でも…
この奥は、調べなくては…。
【橋が無いのだからね…】 |
(70)2005/08/30 00:54:42 |
| 流れ者 ギルバート ──中庭→礼拝堂──
【ナサニエルのあの様子では小細工は無駄でしょうね。 足音を忍ばせても私程度では途中で気付かれてしまうでしょう。 ならばいっそ堂々と対峙させてもらいますかね。】
[穏やかな声でハーヴェイに話しかける]
こんばんは、ハーヴェイさん。 礼拝堂になにか御用ですか?
ああ、私ですか。 私はあなたにちょっと用がありましたので少々後をつけさせていただきました。 |
(71)2005/08/30 00:55:22 |
| 学生 ラッセル なるほど、やはりそういう事でしたか…。 何故貴方がクインジーさんを殺したか、などとは聞きません。 彼を殺した貴方を、僕が裁きを与えます。 相手が丸腰というのでは斬りたくありません。
[懐から銃を取り出す]
貴方が求めているのはこれなのでしょう? お返ししてもかまいませんが、僕と一緒に外に出てもらいましょうか…。 |
(72)2005/08/30 00:55:49 |
| 冒険家 ナサニエル お前は黙って見ていればいいさ、ローズ。 |
(*16)2005/08/30 00:55:52 |
| 冒険家 ナサニエル なんだ? 騎士道精神とやらか。ラッセル。 まぁいい。外へ出ようか。 |
(73)2005/08/30 00:57:15 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂――
【だが――それだけだ。私にはもう、あの図像はただの記号でしかない。 昔、私がこれを見て母を想っていた、というだけの。 その慕情も郷愁も、遠い過去に棄て去ったものだ――】
[ハーヴェイはふと、礼拝堂に近づいてくる足音を捉えた。ややあって、背後から男性の声が掛けられた]
――ギルバートか。 |
(74)2005/08/30 00:59:06 |
書生 ハーヴェイは、流れ者 ギルバートにふっくりと振り返った。
2005/08/30 00:59:14
| 未亡人 オードリー ――中庭、墓地――
[暴風雨はますます激しくなり、 墓穴掘りは難航した。 既に体力の限界近く、 額の痛みが思考を奪った。 それでも、なんとかメイを埋葬した。]
可哀想に。 怖かったでしょうに。 安心して、寝て下さい。
ほんとに、ごめんなさいね。 |
(75)2005/08/30 00:59:28 |
流れ者 ギルバートは、書生 ハーヴェイへとゆっくりと近づいていく。
2005/08/30 00:59:44
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――客間―― [二人の様子に止める言葉を失い、只呆然と二人のやり取りを見ていた。]
【止めなくちゃ、いけないわ。もし、ラッセルくんの昨日の話通り、ナサニエルさんが吸血鬼なら……、ラッセルくんが危ない……。】
……っ。
【でも私は、あまりにも無力……。何も、出来ないわ。どうやったら止めることができるのかしら?】 |
(76)2005/08/30 01:01:04 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― 私に用、とは何事だ? だが、ちょうどいい。私からも聞きたいことがある。
この場を血で穢したのは、お前か? |
(77)2005/08/30 01:01:32 |
書生 ハーヴェイは、流れ者 ギルバートを鋭く見つめた。
2005/08/30 01:01:45
| お嬢様 ヘンリエッタ ――客室―― [ベッドで横になりながら、起きる気がせず、雨が津々とする様を見続けていた。]
【…ラッセルが吸血鬼?】 【そんな風には見えないのに】 【一体誰が吸血鬼なの?】 【そして。】
【ユージーン。】 【貴方一体何者なの?】 |
(78)2005/08/30 01:01:57 |
お嬢様 ヘンリエッタが「時間を進める」を選択しました
| 学生 ラッセル ──居館前── [外は嵐が来る前触れのように雨が降り注いでいた。 ラッセルが纏うマントも徐々に水分を吸い込んでいく。 出てきたナサニエルの胸元に銃を投げつける]
きっとバカだ、とでもおっしゃりたいのでしょうね。 ですが僕には守らなければならない一線がある。 その信念に従い、これは貴方にお返しします。 |
(79)2005/08/30 01:02:45 |
| 流れ者 ギルバート 【銃の有効な射程は5m程度。 この距離ではまだ遠い。 確実に当てる為にももっと近づかなければ…】
御無事でしたか、ハーヴェイさん。 この城に滞在されている方から今回の件で面白い話を聞きました。 興味はありませんか? あなたにとっても非常に有益な話だと思うですが。
[話ながらギルバートは穏やかな笑みを浮かべハーヴェイへと近づいて行く] |
(80)2005/08/30 01:04:32 |
| 冒険家 ナサニエル ── 居館前庭 ──
〔ナサニエルは銃を受け取ると、くるりと一回転させて腰に収めた。〕
立派な騎士道精神だな。 そういうのは嫌いじゃないよ。 |
(81)2005/08/30 01:07:59 |
未亡人 オードリーは、メイの墓に祈りを捧げている。
2005/08/30 01:08:00
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― [ハーヴェイはその答えに冷笑を浮かべた] さてな。人の後を尾けてまで話したい内容など、下らぬことに決まっている。
大した興味は無いな。 |
(82)2005/08/30 01:08:13 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――エントランス―― [見たい気持ちはあった。いや、見届けなければいけないような気持ちなのかもしれなかったが。だが、ローズマリーは迷っていた。]
【これ以上、人が死ぬのを目の前で見たくない。見たくないのだけれど……一体どうしたらいいのかしら? 傍にいったところで、私は何の力にもなれない。 あの時のように、目の前で"大事な人"を失うのは嫌……!】
[ローズマリーの脳裏に病気で苦しむある男の顔が浮かぶ。その男は全身に斑点を浮かび上がらせ、嗚咽を挙げていた。] |
(83)2005/08/30 01:09:44 |
| 冒険家 ナサニエル ま、そういうことならこちらも正々堂々と切り結んでやろう。 銃を返せと言ったのはお前を撃つためじゃない。 単に、父の形見だからさ。
〔ナサニエルはバートリ家に伝わる短剣を抜き放った。〕 |
(84)2005/08/30 01:11:17 |
| 学生 ラッセル …僕が銃弾を抜いている、そういう事は警戒なさらないんですね… そんなことはしていないのですが。
銃の性能が上がれば騎士も剣も必要なくなるのでしょうね…。 ですが僕はこれにこだわりたい。
一つだけお聞かせ願えませんか? ここに僕や他の人が来たのは…本当にただの偶然ですか? |
(85)2005/08/30 01:13:10 |
| 書生 ハーヴェイ 何を考えている、ギルバート。 私を挑発し、攻撃でもするつもりか? 愚かなことだが…… |
2005/08/30 01:13:24 |
| 流れ者 ギルバート いえいえ、あなたにとっては重要なお話ですよ。 なんといってもあなたのご兄弟から聞いた話ですからね…
[濡れぬよう銃を覆っていた布を剥ぎ、一気に間合いを詰める]
ねぇ、吸血鬼さん!!!
[ホイールロック銃の射程ぎりぎりとなる場所で狙いを胴に定めてトリガーを引く] |
(86)2005/08/30 01:13:38 |
学生 ラッセルは、冒険家 ナサニエルの動きを見ると長剣を抜き、肩の高さから真っ直ぐ前に構えた
2005/08/30 01:14:43
| 冒険家 ナサニエル 銃が発展しても、剣はなくならない。 絶対確実に作動する銃でも現れない限りはな。
そして、お前たちがここに集められたのは……。
私がバートリ家の正統な後継者となったことを祝福するためだ! |
(87)2005/08/30 01:17:45 |
冒険家 ナサニエルは、疾風のような素早さで、ラッセルとの距離を詰めた。
2005/08/30 01:18:15
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――エントランス―― [右手の薬指に光る指輪をじっと見つめた。病に倒れた男――婚約者からの、最後の贈り物。]
【"大事な人"――。もう、失うのは嫌。でも私に出来る事は……。】
[やってくるのは過去に味わった、目の前で婚約者を失ったときのあの絶望感。何をしても脱出なんかできるわけないのだと口にしたときの、あの絶望感だった。脱力に身を任せ、その場に蹲った。頭が酷く痛んだ。] |
(88)2005/08/30 01:19:32 |
| 学生 ラッセル [迫ってくるナサニエルの姿を冷静に観察していた。 正面から距離をつめてくるナサニエルに対して片手突きを放った] |
(89)2005/08/30 01:20:34 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂――
[ギルバートの右手が懐に動いた瞬間、ハーヴェイは反応した。地面に水平になるまで体を倒し、そのまま礼拝堂の床を蹴りつける。その動作と、ギルバートが引き金を引いたのは同時だった。弾丸はハーヴェイの右腕に当たり、上着を貫いて血を迸らせた] |
(90)2005/08/30 01:20:44 |
| 未亡人 オードリー ――中庭→居館――
[顔を上げる気力ももう無い。 限界だった。 雨を含んで重くなったドレスを引きずるように、 ゆっくりと居館へ向かった。] |
(91)2005/08/30 01:21:57 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――階段―― [結局の所、動かない事は何も生まないと判断したヘンリエッタは階段の所まで歩いていた。客間にいけば誰かが居るかもしれないと重いながら。] |
(92)2005/08/30 01:22:34 |
| 書生 ハーヴェイ [一足にしてギルバートの懐に飛び込んだハーヴェイの瞳は既に、妖しい真紅の光を湛えていた。左手から伸ばされた鋭い爪が、ギルバートの喉元に突きつけられた] |
(93)2005/08/30 01:23:09 |
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルはラッセルの繰り出した突きを悠々と避けると、側背から短剣の先でラッセルの首筋を軽く斬りつけた。〕
ふん。遅いな、人間。 ぜんぶ見えるぞ。 |
(94)2005/08/30 01:23:50 |
| 書生 ハーヴェイ ――ふ、やはりそうか。 私とさほど話したこともないお前が、有益だと知っている。 その言葉そのものが、お前を此処によこした人物を告げていたな。
[ハーヴェイは右腕の傷を気にせぬ様子で、静かに囁いた] |
(95)2005/08/30 01:24:04 |
| 未亡人 オードリー 誰か?いる?
[ただならぬ気配を感じ、緊張感が戻る。 ゆっくりと顔を上げて、その光景を見た。] |
(96)2005/08/30 01:24:39 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 血――。 人間の血じゃない匂いがする……。
お兄さま? ハーヴェイ……? 大丈夫……よね? |
(*17)2005/08/30 01:25:19 |
| 書生 ハーヴェイ だが……何を血迷ったか知らんが、愚かな話だ。 ヴァンパイアを、銃で殺す? 我々に滅びを与えたければ、太陽の光を浴びせることだな。 あるいは首を掻き切るか、心臓を突き通すかだ。 |
(97)2005/08/30 01:25:56 |
| 冒険家 ナサニエル ふん。ハーヴェイは死んだかもしれんな。 はっはっは。 |
(*18)2005/08/30 01:26:48 |
| 墓守 ユージーン ――1階-エントランス―― [ユージーンは階下へ降りるとエントランスにいるローズマリーを見つける。]
ローズマリー? |
(98)2005/08/30 01:27:58 |
| 学生 ラッセル [首筋を浅く切られて、後方に飛びのいた]
予想以上…ですね。 普通に戦ったら勝てませんか…。 ですがここで貴方を倒します。 いかなる手段を用いてでも…
[そういうと開いていた左手でマントの端をつかみ、大きく広がるようにナサニエルのほうに向かって投げつけた] |
(99)2005/08/30 01:28:23 |
| 未亡人 オードリー 戦っている。 ラッセルさんと、…あの男は…
【そう、確かエントランスの騒ぎで見た…】
何故、人と人が殺し合うのかしら?
[ぼんやりとつぶやいた。] |
(100)2005/08/30 01:29:37 |
| 書生 ハーヴェイ そして、この程度の傷――。
[ハーヴェイは、傷を治すため意識を集中させた。体内の血が集まり、元通りに修復させようとする。しかし、その効果は現れず、傷口からはただ血が流れ続けた]
呪物、か。貴様、ナサニエルから何かを受け取ったな? |
(101)2005/08/30 01:30:41 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――エントランス―― [ユージーンに声をかけられ、はっと顔を上げた。その目には涙が浮かんでいて、一瞬にして長い睫毛は伏せられた。]
ユージーンさん……。 こんばんは。 |
(102)2005/08/30 01:30:53 |
書生 ハーヴェイは、流れ者 ギルバートの右腕を、喉元に伸ばしていた爪で切り裂いた。
2005/08/30 01:31:20
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま!? 一体どういうこと……?
ハーヴェイが死ぬなんて。 そんなこと……! |
(*19)2005/08/30 01:31:27 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――心に響いた声で。 お兄さまがハーヴェイに何かをしたことを察した。
そして。あの血の匂い……。
ラッセルがお兄さまを傷つけられるとは、思えなかった。
|
2005/08/30 01:32:07 |
| 冒険家 ナサニエル 無駄だよ、見習い君。 私たち吸血鬼は、気配でわかるんだ。 人間がどこにいるか、がな。
〔ナサニエルはマントで視界がふさがれたことを苦にもせず、悠然と短剣を煌めかせた。〕 |
(103)2005/08/30 01:32:14 |
| 流れ者 ギルバート [ハーヴェイの動きに全くついていけれず状況を理解できない]
え? な…?
[パニックになる頭で必至に言葉を探す]
【これが吸血鬼の力… 圧倒的すぎるじゃないか…】
く、ハーヴェイさん。 一つ私と取引しませんか? 私にあなたを殺すよう言った人物は恐らくあなたが想像する人物でしょう。
今私の手には吸血鬼を殺せる弾丸があります。 あなたを殺したと偽りの報告をして、これでナサニエルを殺しましょう。 だからこの場は私を見逃しませんか?
[言いながら後ろ手で銃の弾を詰め、火皿に火薬をセットしようとする。しかし、その手は恐怖に震えている。] |
(104)2005/08/30 01:32:54 |
| 冒険家 ナサニエル くく……。 破魔の弾丸を人間にくれてやった。 撃たれれば、我々とてただではすまない。 |
(*20)2005/08/30 01:33:45 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― [ハーヴェイの振るった左腕は、ギルバートの右腕を切り裂き骨にまで達した。 そのまま、鋭く伸びた爪をゆっくりと下に下ろしはじめた]
答えるがいい、ギルバート。 何を受け取った? なぜ、私を狙うことに決めた? |
(105)2005/08/30 01:33:46 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー "大事な人"――。 私は一体誰を想ったの? あの時想ったのは誰?
お兄さま? ハーヴェイ? ラッセル――?
それとも。 あの時失ってしまった、ルーサー……? 私に初めて"愛"を教えてくれた、婚約者――。
|
2005/08/30 01:33:51 |
| 未亡人 オードリー 【止めなきゃ。 殺し合いなんて、何も生み出さない。】
[呼吸は荒く、歩き出せずにいる]
【今、すぐ、休みたい……】 |
(106)2005/08/30 01:34:52 |
| 書生 ハーヴェイ この場で見逃す? 無駄だ、私達は互いの存在を感じ取れる。 そう念じるなら、思考もな。
その取引は向こうだよ、ギルバート。 |
(107)2005/08/30 01:35:21 |
| 墓守 ユージーン ――エントランス―― [ユージーンは外套の曲刃のナイフに手を触れる。 穏やかに、そして驚いた表情を浮かべてローズマリーに尋ねる。]
こんな所でどうしたんだ? 何があったんだ? |
(108)2005/08/30 01:35:36 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー また。 "大事な人"を失うの? ローズ、答えて――。
私が大事なのは、一体、誰?
もう誰も失いたくないというのなら、 一人で膝を抱えて、嫌だと我侭をこねている場合じゃない。
誰も失いたくないのなら、 行動しなくちゃいけない。
でも結局は何も起こらないかもしれない。
それでも。
|
2005/08/30 01:36:20 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー
何か行動を起こすべきなんだわ。
|
2005/08/30 01:36:42 |
| 流れ者 ギルバート [自分の身に起きていることを理解できない]
【右腕が熱い】
【なにが起きた?】
【私はどうなってる?】
[呆然とした表情でハーヴェイを見る。] |
(109)2005/08/30 01:36:48 |
| 学生 ラッセル [ナサニエルが気にせずに突っ込んでくることに驚いて後方に下がりながら小剣を抜き、ナサニエルがいるであろう方向に投げつけた]
それでも、僕は引けないんだ。 貴方を斬らなければ犠牲者が増え続ける! 見習いであっても騎士なんだ。 罪もない普通の人が殺されるのを見過ごせない!!
[そう叫ぶと長剣を両手で握り、構えた] |
(110)2005/08/30 01:37:44 |
書生 ハーヴェイは、流れ者 ギルバートの視線を、紅く光る瞳で真っすぐに受け止めた。
2005/08/30 01:37:59
| 流れ者 ギルバート [自分の右腕を見る]
すごい… 今までなかったリアリティーだ…
この痛み… この熱さ…
いままで感じたことがなかった…
はは… ははは… はははは… あははははは… |
(111)2005/08/30 01:39:33 |
未亡人 オードリーは、2人の決闘を呆然と見守っている。
2005/08/30 01:40:21
| 流れ者 ギルバート [ハーヴェイに強い視線を浴びせ]
もっとだ… もっと素晴らしい世界を私に見せろ…
この先に私の求めるモノがある! 私の芸術はこれで完成するんだ!!! |
(112)2005/08/30 01:41:34 |
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルは、投げつけられた小剣を手の甲で弾き飛ばした。空中に広がったマントを片手でつかみとり、くるりと体を一回転させると、そのマントを背に羽織った。〕
そうか。立派なことだな。 だが、信念だけでは世の中何も変わらんよ。 |
(113)2005/08/30 01:43:06 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――エントランス―― [ユージーンの言葉にはっと我に返った。]
【このままじゃ、いけない、絶対にいけないわ。】
[ユージーンの言葉に返答をせず、居館を飛び出すと、ラッセルとナサニエルが決闘を繰り広げていた。]
【今。今しかない。今しか……。私に出来ることをしなくちゃいけない。】
[大声で叫んだ。]
ラッセルくんを、殺さないで!! |
(114)2005/08/30 01:45:02 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま、お願い……! 嫌……、嫌……!
|
(*21)2005/08/30 01:45:23 |
| 書生 ハーヴェイ [右腕の傷口を左腕で押さえ、ギルバートの様子を見つめた]
恐怖と痛みで一時的狂気に陥ったか。
この程度で壊れるものか、人間の精神というものは…… |
(115)2005/08/30 01:46:00 |
| 未亡人 オードリー 【あの男、奇妙な動きを…。 ラッセルさんが追い詰められている?】
【吸血鬼】
[どくんと心臓が鳴る]
[死んでいった者達、 シャーロットの首筋にあった牙の跡、 図鑑の赤い目、 目を凝らしてナサニエルの姿を観察する。] |
(116)2005/08/30 01:46:53 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ……!? どういうことだ? |
(117)2005/08/30 01:47:00 |
| 学生 ラッセル [ローズマリーの叫び声に反応し、長剣を両手で握りナサニエルに向けて全力で突撃した] |
(118)2005/08/30 01:47:31 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――階段→エントランス―― [階段をおりると、そこにはユージーンが一人で立っていた。]
お早う、ユージーン。 一体何をしているの? こんな所で。 |
(119)2005/08/30 01:48:17 |
| 冒険家 ナサニエル この人間を殺すことに、何の問題があるというんだ? この男は、お前の何なんだ。ローズ。 |
(*22)2005/08/30 01:48:37 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー わからない、わからないけど……、 殺されたくないの。
お兄さまもハーヴェイも。 そしてラッセルくんも……。 |
(*23)2005/08/30 01:49:24 |
| 流れ者 ギルバート すごい… 本当にすごい… ステラさんの時にはなかった真のリアリティーがある。
そうか… 死とはこういうことだったんだな… 私は今理解した! これなら作れる私の最高の作品が!! |
(120)2005/08/30 01:50:44 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 誰も失いたくない――
我侭かしら。 私の、これは……、我侭なの?
でも。我侭だとしても……。
ごめんなさい、お兄さま。 |
(*24)2005/08/30 01:51:21 |
| 未亡人 オードリー [ローズマリーの言葉にハッとする。 冷静な瞳を取り戻すと、腰につけていた弓を取り出した。]
これでなんとかできるの?
[金属板を取りつけた矢をつがえて、弓を引き絞る。 標的は、ナサニエル。 指がちぎれそうに痛い。] |
(121)2005/08/30 01:51:39 |
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルはローズマリーの叫び声に気を取られ、ラッセルの攻撃に気付かなかった。一瞬後、ナサニエルの腹部を長剣が貫いた。〕
……ぬぅ。 私としたことが、少し油断したよ。 |
(122)2005/08/30 01:52:27 |
| 冒険家 ナサニエル 我が侭? いや、そうは思わない。 だが、ローズ。私を裏切るようなことだけはしないでくれ。
愛しているんだ、ローズ。 |
(*25)2005/08/30 01:53:24 |
| 墓守 ユージーン ――エントランス――
ローズマリー!?
[ローズマリーが、いきなり駆け出したのを見て後を追おうとしたが、ヘンリエッタに声をかけられて振り向いた]
ヘンリエッタ、おはよう。 何もしてはいないよ。丁度今、降りてきた所だ。
[穏やかに、肩をすくめながら] |
(123)2005/08/30 01:53:37 |
| 書生 ハーヴェイ ふん、この様子では話にならんな……殺すか。
ギルバート。ならば……最高の作品とやらを呉れてやろう。光栄に思うがいい。
[ハーヴェイは両手を広げ、十本の爪を伸ばしてギルバートに躍りかかった] |
(124)2005/08/30 01:54:10 |
| 学生 ラッセル え… [自分でも突撃が成功したことを理解しないまま、 ナサニエルの腹部に長剣を残してあわてて飛び退った] |
(125)2005/08/30 01:54:31 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館前―― [ナサニエルとラッセルの様子に目を瞑りかけ、寸前で踏みとどまった。強引に目を開き二人の様子を見た。]
ナサニエルさん……! |
(126)2005/08/30 01:54:53 |
| 墓守 ユージーン ローズマリー、どうして? 何故、泣いていたんだ?
人間……なのか? |
2005/08/30 01:55:20 |
| 未亡人 オードリー 【姫様、私に勇気を…】
【あの男の動きが止まった?】
[ナサニエルに向けて弓を射る。]
[直後、そのまま、頭から地面に倒れ伏した。] |
(127)2005/08/30 01:55:43 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま!!!!!
お兄さま……っ! 裏切る、裏切るだなんて、そんなことしない。 そんなこと出来ないわ……。
ごめんなさい、お兄さま、私のせいで……! |
(*26)2005/08/30 01:55:44 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス――
ローズマリー?ローズマリーさんがどうかしたの?
[不思議そうに首をかしげる。] |
(128)2005/08/30 01:57:52 |
| 冒険家 ナサニエル ふん。何を驚いている? 吸血鬼とて、不意をつかれれば失敗するさ。 そして、悪いがな。ラッセル。
吸血鬼は、これぐらいでは死なないんだよ。
〔ナサニエルは剣を引き抜くと、その場に放り捨てた。 同時に、オードリーの放った矢を左手で払い落とした。〕 |
(129)2005/08/30 01:57:57 |
| 墓守 ユージーン それとも、僕はもっと架空の吸血鬼を想像していただけなのか? |
2005/08/30 01:59:54 |
| 流れ者 ギルバート [抵抗することなくハーヴェイにその身を刻まれる。四肢は切り裂かれ繋がっていることが奇跡といえるような状態。胴も頭も明らかに致命傷と思われる深い傷が刻まれている。しかし、それでもギルバートは意識を保ち自分の体を見る]
…す…ごい… これで…わた…し…は一個の…芸術に…なる… |
(130)2005/08/30 02:01:26 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― [ハーヴェイは己の中の兇暴な衝動に身を委ねた。ギルバートの身体を切り裂き、噛み付き、引きちぎった。血飛沫が礼拝堂全体に飛び散り、ステンドグラスを赤く染めた。ギルバートは既に床にくずおれ、間もなく死を迎える状態だった]
はっははは! ギルバート、どうだ? 自分の命が削られていく感覚は。その身体が解体されていく感触は。見るがいい、飛び散った血を!この礼拝堂を染め上げる血の色を! |
(131)2005/08/30 02:01:30 |
学生 ラッセルは、冒険家 ナサニエルの様子を見て、近くに転がっていた小剣をあわてて拾い上げた
2005/08/30 02:02:41
| 墓守 ユージーン ――エントランス―― [ヘンリエッタに首を振って]
僕もよくは分からない。 降りてきたら、ローズマリーが泣いていたんだ。
何かあったに違いない。 追いかけよう。
[ユージーンはローズマリーが去った方を向いて、ヘンリエッタを促そうとした] |
(132)2005/08/30 02:03:16 |
| 流れ者 ギルバート …あれ…? わたし…が…作…品に…なったら… わた…しが…わ…たしを…みれない…じゃない…か…
それ…じゃ…パパ…とマ…マに会…えな…い
[ギルバートの目に涙が浮かぶ] |
(133)2005/08/30 02:03:22 |
未亡人 オードリーは、未だ立っているナサニエルを悔しそうに見て、気を失った。
2005/08/30 02:04:10
| 冒険家 ナサニエル どうした? もう終わりか。 それなら死ぬといい。
〔ナサニエルは短剣を鞘に収めると、右手の爪を伸ばしてラッセルに踊りかかった。〕 |
(134)2005/08/30 02:05:43 |
書生 ハーヴェイは、流れ者 ギルバートの呻く声を聞き、礼拝堂を揺るがすほどの声で嗤った。
2005/08/30 02:05:44
| 流れ者 ギルバート や…っと…会え…るって思…ったの…に ぼ…く…こ…んなの…やだよ…
パパ… ママ…
会…いたい…よ…
[ギルバートの目が次第に光を失って行く。そして涙を浮かべたまま*静かに事切れた*] |
(135)2005/08/30 02:06:34 |
学生 ラッセルは、冒険家 ナサニエルの爪を無我夢中で打ち払うとあわてて距離を開こうとした
2005/08/30 02:07:29
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館前―― [ラッセルが刺したのを見届けた後、飛び出してナサニエルに後ろから抱きついた。右手の長く伸びた爪が目に入って、恐怖に足がすくみそうになるが、それでもかまわずに強く抱きついた。]
お願い……、お願いだから。 ラッセルくんを殺さないで……!
もう誰も死ぬのは見たくないの!! |
(136)2005/08/30 02:07:38 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンに頷くと、外へ一緒に出た。
2005/08/30 02:08:24
| 冒険家 ナサニエル ローズ! 邪魔をするな! |
(137)2005/08/30 02:08:56 |
| 冒険家 ナサニエル なぜだ。ローズ! 私を裏切らないと言ったぞ。 私はこの人間を殺す。 お前も受け入れろ! |
(*27)2005/08/30 02:09:40 |
冒険家 ナサニエルは、ローズマリーにしがみつかれて足を止めた。
2005/08/30 02:10:14
| 酒場の看板娘 ローズマリー ごめんなさい。 ごめんなさい、お兄さま……!
でも。でも……、 受け入れるなんて出来ない…… 目の前で何もせずに大事な人が死ぬのは、 もう嫌なの!! |
(*28)2005/08/30 02:11:36 |
| 学生 ラッセル [ナサニエルに抱きつき、崩れ落ちそうになるローズマリーを見て叫んだ]
ローズマリーさん、駄目だ!!
[動きが止まったナサニエルの胸部めがけて小剣を真っ直ぐに突き出した] |
(138)2005/08/30 02:13:09 |
| 冒険家 ナサニエル では、お前の望みは何だ。ローズ! 私は、この男を殺す。 他の連中も全て殺す。 そして、お前と結ばれる。
それだけが望みだ。 |
(*29)2005/08/30 02:14:05 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、冒険家 ナサニエルに勢い良く抱きついた時の反動で、その場に転んだ。
2005/08/30 02:14:33
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― ギルバート! 貴様の芸術は――私が見届けてやろう! この血にかけて、その願い叶えてくれよう!
さあ、会いに行くがいい。死者の国へ。苦痛と悔恨が満ちた暗黒の中へ、その魂を引きずっていくがいい! ははははは!
[ギルバートの死体を拾い上げ、空中に放り上げると、それが落ちてくる寸前でバラバラに切り裂いた] |
(139)2005/08/30 02:15:15 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー わからない、そんなのわからないわ。 だけど、これだけははっきりしてる……。
今ラッセルくんを失うのは嫌なの!! どうしても、嫌なのよ……。 彼と結ばれたいと望むわけじゃない、だけど。
ごめんなさい、お兄さま。 お兄さまの気持ちには……、私っ…… |
(*30)2005/08/30 02:16:15 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [ローズマリーが涙を溜めていた事を考えながら外へ出ると、ローズマリーがナサニエルを抱き締めて動きを止めようとしているのが見えた。 小剣を突き出すラッセル、そして倒れているオードリー。]
[ナサニエルの腹部辺りに血が滲み、彼の爪が長々と伸ばされているのを見た。そして、平然と立っているのをも]
ナサニエル! お前が……吸血鬼なのか?
[喉が、ややへばりつくのを感じながら叫ぶ] |
(140)2005/08/30 02:19:03 |
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルは小剣の一撃を避けようとしたが、妹との遠隔感応に気を取られて失敗した。剣の切っ先はナサニエルの肺をえぐって背中から突き抜けた。〕 |
(141)2005/08/30 02:19:17 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ……。 私を、私を捨てるのか? なぜだ? 子供のころから……今も、これほどお前のことを想っているというのに。 |
(*31)2005/08/30 02:20:34 |
| 学生 ラッセル これで…終わりですか…? [そういうと小剣から手を離し、近くに転がっていた長剣を拾った] |
(142)2005/08/30 02:21:43 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 捨てるだなんてそんな……っ
[言いかけて、声を止めた。]
……ごめんなさい。 ごめんなさい、お兄さま。 |
(*32)2005/08/30 02:22:29 |
| 冒険家 ナサニエル く……っ。 わからんヤツだな、ラッセル。 普通の剣では死なないんだよ!
〔ナサニエルは胸に刺さった剣をそのままに、右腕を振りかぶった。〕 |
(143)2005/08/30 02:24:29 |
| 冒険家 ナサニエル 謝らなくていいんだ、ローズ。 ただ、黙って私の愛を受け入れてくれるだけでいい。
それだけでいいんだ。 |
(*33)2005/08/30 02:25:38 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……お兄さま。
|
(*34)2005/08/30 02:30:16 |
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルは、傷の痛みで体のバランスを崩した。振り抜かれた右腕は大きく外れて虚空を薙ぎ、風を切る音だけが鳴り響いた。 と同時に、ナサニエルの懐から短剣が落ちた。それは石畳の上を転がって、ローズマリーの足元に止まった。〕 |
(144)2005/08/30 02:32:19 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館前―― [咄嗟に足元に止まった短剣を拾い上げた。]
……! |
(145)2005/08/30 02:34:23 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ……。
私を求めてくれるなら、その短剣でラッセルを刺せ。 そうでないなら、私を刺せ。
私の愛がお前に届かないなら……。 もはや、生きている意味がない。 |
(*35)2005/08/30 02:34:31 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [そして目の前でナサニエルがラッセルに突き刺された瞬間を見る]
な……っ
[酷く呆然とその様子を見たまま固まる。 だが、そのまま動いているナサニエルに安堵とも知れない感情を抱く]
【吸血鬼か…】 【ははは。死なないんだな】
ナサニエル! 何故、人間を殺したんだ!?答えろ!!!!
[彼はヘンリエッタを庇いながら、両刃のナイフを取り出した] |
(146)2005/08/30 02:35:10 |
| 冒険家 ナサニエル ……ああ? 吸血鬼が人を殺すに理由などいるか。ユージーン。 お前もかかってくるか? ん? |
(147)2005/08/30 02:37:29 |
墓守 ユージーンは、冒険家 ナサニエルに話の続きを促した。
2005/08/30 02:40:27
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館前―― [ローズは短剣を持ったまま動けなかった。ナサニエルとラッセルの距離の中間点ぐらいをぼんやりと見つめていたが、やがて、ナサニエルを見つめる。]
ごめんなさい。 ごめんなさい。
[ナサニエルに声が届くぐらいはっきり言った。だが、両手に剣を持ったまま動き出す事が出来ない。] |
(148)2005/08/30 02:40:43 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、小剣をからんと音を立ててその場に落とした。
2005/08/30 02:42:35
冒険家 ナサニエルは、ローズマリーの言葉を聞いて動きを止めた。
2005/08/30 02:42:37
| 学生 ラッセル [ナサニエルが右腕を振り下ろして体勢を崩したところに首を狙って長剣をなぎ払った] |
(149)2005/08/30 02:42:46 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま……、お兄さま。 私にそんなこと……。そんなこと……。
そんな悲しいことを言わないで、お兄さま! お願い……。 |
(*36)2005/08/30 02:43:12 |
お嬢様 ヘンリエッタは、目の前の光景に唖然として動けない
2005/08/30 02:43:59
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルはラッセルの放った横殴りの斬撃をまともに受け止めた。その首筋の半分程度まで刃が潜り込んだが、ナサニエルはまだ平然とした表情を保っていた。〕 |
(150)2005/08/30 02:45:33 |
| 冒険家 ナサニエル ふ、はは……。
そうか、わかったよ。 どうやら、私にはもう生きる意味がなくなったようだ。 |
(151)2005/08/30 02:47:00 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ。短剣を返してくれ。 私は、真祖同様に自ら命を絶つ。
お前の愛を得られない私は、もう何の未練もない……。 |
(*37)2005/08/30 02:48:03 |
| 墓守 ユージーン ――居館前――
風穴が開いているのに大した口をきけるものだな、ナサニエル。 理由なく人を殺しただと? どんな気分だったのだろうな?楽しかったか?それとも、力を誇れたか?
名もなき男や、シャーロットを殺した時はさぞ楽しかっただろうな。
[ユージーンは冷たい瞳でナサニエルをじっと見つめている] |
(152)2005/08/30 02:48:14 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー いや、嫌よ!! そんなこと出来ない……。
お兄さまを死なせることなんて、出来ないわ。 |
(*38)2005/08/30 02:49:30 |
| 冒険家 ナサニエル ふん……。うるさいハエだな。 そこでブンブンうなってろ。ユージーン。 |
(153)2005/08/30 02:50:21 |
| 冒険家 ナサニエル どけ、ラッセル。 お前では私を殺しきれん。 |
(154)2005/08/30 02:51:01 |
冒険家 ナサニエルは、ラッセルを突き飛ばすと首に刺さったままの剣を放り投げた。
2005/08/30 02:51:41
| 学生 ラッセル [長剣を握ったまま驚愕していたラッセルはナサニエルに跳ね飛ばされた] |
(155)2005/08/30 02:52:17 |
| 冒険家 ナサニエル もういい。 もういいんだ、ローズ。
私が何かをまちがえた。 お前は何も悪くない。悪くないんだ……。 |
(*39)2005/08/30 02:52:23 |
冒険家 ナサニエルは、ローズマリーの前に立って「短剣をよこせ」と言い放った。
2005/08/30 02:53:04
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館前―― [ローズマリーは足元に落ちていた短剣を拾った。その目からは涙が止まることなく零れ落ち続け、ナサニエルをまっすぐに見つめている。] |
(156)2005/08/30 02:54:39 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま、嫌……、嫌っ……!
我侭をいった上、お兄さまに好きでいて欲しいだなんて言わない、 私を嫌いになっても憎まれてもいい、だからお願い……、 死なないで……。 |
(*40)2005/08/30 02:55:31 |
| 墓守 ユージーン ああ、何だ。
答えを探せると思っていたのに。
理由が、ないのか。
結局は、何も変わらない。
変わらないのか。 |
2005/08/30 02:55:43 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、躊躇の後、それでも短剣をナサニエルに返した。
2005/08/30 02:56:00
| 冒険家 ナサニエル 巻き込んで悪かったな、ローズ。 |
(157)2005/08/30 02:56:09 |
墓守 ユージーンは、なりゆきをただ見ている。
2005/08/30 02:56:17
冒険家 ナサニエルは、ローズマリーの手から短剣を抜き取った。
2005/08/30 02:56:23
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま、嫌……、嫌……っ! |
(*41)2005/08/30 02:57:07 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンの手を強く握った。
2005/08/30 02:57:47
| 冒険家 ナサニエル ローズ。私はかたときもお前を嫌いになったことなどないよ。……今でもな。
愛しているよ、ローズ。
……だが、少し疲れた。 |
(*42)2005/08/30 02:57:57 |
墓守 ユージーンは、お嬢様 ヘンリエッタに手を握られた事に気付き、握り返した。
2005/08/30 02:59:03
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま、お兄さま……。
私も、私も……、お兄さまのことが、大好きです。 兄として、お兄さまのことが、大好きです……。
お兄さま……。 ごめんなさい、こんな妹で。 |
(*43)2005/08/30 03:01:34 |
| 冒険家 ナサニエル バートリ家の正統な嫡子は、今日死ぬ。 どうやら、そういう運命だったようだ。
神は、我々一族を愛してはくれなかったよ……。 |
(158)2005/08/30 03:02:44 |
冒険家 ナサニエルは、全身血まみれになりながらも、優雅にくるりと踵を返した。
2005/08/30 03:03:23
酒場の看板娘 ローズマリーは、ナサニエルの後を追いかけて、踏みとどまった。
2005/08/30 03:04:02
| 冒険家 ナサニエル 泣くな、ローズ。 子供のころと何も変わってないな。
ふ……。かわいいローズ。 お前の行く末だけが心配だよ。 |
(*44)2005/08/30 03:04:50 |
| 学生 ラッセル [ナサニエルの姿を呆然と立ち尽くしたまま*見ていた*] |
(159)2005/08/30 03:04:57 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さまっ、 守ってくれると約束してくれたのに……、 私を置いていくつもりなの……?
そんなの酷い、あんまりだわ。
["声"に嗚咽が混じり、ローズの悲しみはナサニエルに、そしてハーヴェイにも伝わった。] |
(*45)2005/08/30 03:07:41 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ。私ではお前を守れないと知ったよ。 私はお前を泣かせてばかりだった。 不甲斐ない兄ですまんな……。 |
(*46)2005/08/30 03:10:54 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、力をなくしたように、そのままへなへなと座り込んだ。
2005/08/30 03:12:22
| 冒険家 ナサニエル ふ……。いい雨が降ってるな。 死ぬにはいい日だよ。
……ではな。 |
(160)2005/08/30 03:12:52 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま、お兄さまっ……!! |
(*47)2005/08/30 03:13:13 |
冒険家 ナサニエルは、言い残すと城の外に向かって歩いていった。
2005/08/30 03:13:22
| 酒場の看板娘 ローズマリー 待って、行かないで!
不甲斐なくなんかない……、私にとっては、 世界で一番のお兄さまなの……! 誰より頼りにしている、お兄さまなの……!
お兄さまの変わりなんていないの! だから、 だから……! |
(*48)2005/08/30 03:15:06 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー
私では止められないと悟った。
それでも、それでも。
呼びかけることを止めることができなかった。
私は間違っていたのかもしれない。 私はきっと間違ってるんだろう。
こんなにも大好きなお兄さまを、 失う直前にならないと失ったときの大きさに気がつけないなんて。
なんて愚かなんだろうと思う。
|
2005/08/30 03:16:15 |
| 書生 ハーヴェイ ――さらばだ。兄上。安息があなたに訪れんことを。
――幼かった頃は、まだしも普通の兄弟だったのにな。
――だが、私から贈れる言葉は他にない。さらばだ。
|
(*49)2005/08/30 03:16:17 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー
お兄さま。
お兄さまが、大好きです。
吸血鬼なんかに生まれたくなかった。 そうしたら私は、お兄さまを失わずに済んだ。
こんなに辛い思いなんてしなくてすんだのに!!
なんでよ! なんで!! 一体どうして……
|
2005/08/30 03:17:11 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー
お兄さま。 私では止めることが……出来ないんですね……。
お兄さまの妹になれて、 お兄さまと出会えて、良かった……。
ありがとう、お兄さま……。
|
(*50)2005/08/30 03:18:22 |
| 冒険家 ナサニエル ローズ、お前も私にとってかけがえのない妹だったよ。 私の犯した最大の過ちは、お前を私の手から一度でも離してしまったことだ。生まれ変わってまた同じ世界に生きることができたら、同じ失敗はしないさ。
……あぁ。もし何か困ったことがあれば、ハーヴェイにでも相談するといい。あんなヤツだが、お前のことは真剣に考えている。
それにしても、ハーヴェイより先に死ぬことだけが心残りでならんよ。……ふ、ふ。 |
(*51)2005/08/30 03:18:37 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そして、 ごめんなさい……。
|
(*52)2005/08/30 03:18:42 |
| 墓守 ユージーン ――居館前――
どこへ行くつもりだ?
[引き止めるでもなく、ただ] |
(161)2005/08/30 03:19:54 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま……!!!
きっと、きっと。 私はお兄さまの妹に生まれ変わってみせるわ……。 約束よ。 |
(*53)2005/08/30 03:20:36 |
| 冒険家 ナサニエル 〔ナサニエルは城の外を囲う深い谷の前に立った。底なしの暗黒の彼方に、遠く川の流れが聞こえる。降り続ける雨は収まる気配もなく、闇に塗りつぶされた景色の全てを打ちつけている。〕 |
(162)2005/08/30 03:22:34 |
お嬢様 ヘンリエッタは、冒険家 ナサニエルの後姿を、何ともいえぬ気持ちで見ている。
2005/08/30 03:22:38
| 酒場の看板娘 ローズマリー お兄さま。
お兄さま。
お兄さま。
お兄さまああああ!!!
|
2005/08/30 03:23:34 |
| 冒険家 ナサニエル ふふ。私はきっと次もお前の兄として生まれ変わるさ。 それじゃ、一足先に待っているよ。
さようなら、ローズ。 愛しい妹。 |
(*54)2005/08/30 03:24:01 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー さようなら、 大好きな私のお兄さま……。 |
(*55)2005/08/30 03:25:40 |
| 冒険家 ナサニエル さて、兄弟との別れも済んだ。
心残りはいくつかあるが、この絶望の前に全ては瑣末な想いに過ぎない。私は、バートリ家の長子として全力を尽くした。その誇りを胸に、旅立つとしよう──。
さらばだ。
〔ナサニエルはバートリ家伝来の短剣を自らの心臓に突き立てると、そのまま谷底へ身を投げた。〕 |
(163)2005/08/30 03:27:58 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――居館前→礼拝堂―― [ゆっくりと立ち上がると、ラッセルに力なく微笑んだ。]
無事で良かった……。 私は、礼拝堂に行くわ。とてもじゃないけれど、神様に祈らないと、寝れる気分ではないの。 少し一人になりたいの。
[ラッセルに先に客室に戻るようにお願いし、ローズマリーは礼拝堂へ向かった。] |
(164)2005/08/30 03:39:15 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ハーヴェイ。
あなたに逢いたい……。 |
(*56)2005/08/30 03:39:27 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― [しばしの時間が経過した。礼拝堂内には、血臭がまだ色濃く残っていた。 ハーヴェイは全身を血に染めたまま、十字架上のキリスト像を見上げていた]
【逝ったか――】
[未だ、先刻の狂乱が身体に熱を帯びさせているように感じる。だが、その中にあってもその感覚は明瞭に身体を走り抜けた] |
(165)2005/08/30 03:39:28 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前――
あれが吸血鬼…。他にも吸血鬼が居た時…、私達は一体どうなるのかしら。
[ローズマリーの背中を見送った後、ユージーンに向き直った]
ユージーン。 私…、貴方に聞きたいことがあるわ。 |
(166)2005/08/30 03:41:40 |
| 書生 ハーヴェイ 来い、ローズマリー。 その悲しみを、私が埋めてやろう。 |
(*57)2005/08/30 03:42:35 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [ローズマリーを沈黙をもって見送る]
【吸血鬼では…ないのか】 【彼女は、涙を流してもいた…】
なんだい? ヘンリエッタ。 |
(167)2005/08/30 03:46:24 |
書生 ハーヴェイは、説教壇へ歩き、そこに開かれていた聖書の字句を読み上げた。
2005/08/30 03:47:08
| 書生 ハーヴェイ 『Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen ... なにゆえ、悩むものに光を賜い、 心の苦しむ者に命を賜ったのか。 このような人は死を望んでも来ない、 これを求めることは隠れた宝を 掘るよりも、はなはだしい。
彼らは墓を見いだすとき、非常に喜び楽しむのだ・ 何ゆえ、その道の隠された人に、 神が、まがきをめぐらされた人に、光を賜るのか。 〔ヨブ記 3:20-23〕』 |
(168)2005/08/30 03:47:38 |
書生 ハーヴェイは、天井を仰いで、祈るように目を閉じた。
2005/08/30 03:49:46
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタに穏やかに笑顔を浮かべている。
2005/08/30 03:51:02
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――礼拝堂―― [礼拝堂の扉を静かに開け、扉を閉めた。静かな時の流れを全身に感じる。中は血臭が漂い、最早人の形を失ってしまった死体が転がっていた。それでもローズマリーは動じる事無く、説教壇の傍まで歩いていった。]
ハーヴェイ。ハーヴェイ……。 お兄さまが……。
[顔を覆って泣き出した。] |
(169)2005/08/30 03:52:33 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― [躊躇っていたが、鋭く強い目でじっとユージーンを見た。]
ユージーン。 昨日、何を言いかけたか、矢張り聞かせて欲しい…。 ユージーンが遠い人のように思えるわ。それがたとえ、ナサニエルと同じ「吸血鬼である」という秘密だとしても。 私は、知りたい。
【戻れないかもしれない。】 【だけど。】 【引かない。】 【引けない。】 |
(170)2005/08/30 03:54:30 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― [ローズマリーを抱きしめ、腕に強く力を込めて囁いた]
死という安息を願ってこの世を去っていける者は幸せだよ。 絶望に自ら膝をつこうと、終の場所を得ることができるなら、な……。 |
(171)2005/08/30 03:54:30 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――礼拝堂―― [ハーヴェイに両手を回し、その胸に頬を押し当てた。]
残された人は……、残された人は、どうなるの? 勝手よ、みんな酷いわ。 お兄さまを失ってしまったのよ……。 私もうどうしたらいいのか、わからないわ。 とても大事なものを亡くしてしまったのよ……。 |
(172)2005/08/30 03:57:40 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [ヘンリエッタからの問いを待ちながらユージーンは考える]
【吸血鬼が人を殺すのに意味はないのか】 【聞けば何かしら答えを得られると思っていた】
【何かを得られると思っていたのに】
【同じか】
[何故か、自分が無性におかしくなり、同時に虚ろに心が彷徨うのを感じた。] |
(173)2005/08/30 03:59:35 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― 勝手なのは、誰しもがそうさ。私からも言ってやりたいくらいだった。 貴様を殺すのは私だ、ナサニエル……と、な。
だが、まだローズマリーが失っていないものはあるだろう? 此処には、私がいる。 全てを失ったような顔で、泣くものじゃない。 |
(174)2005/08/30 04:02:43 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーのおとがいに指をあて、自分の顔を見つめさせた。
2005/08/30 04:03:23
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [ヘンリエッタからの問いに、その鋭い眼光を受け止めそのまま真っ直ぐに瞳を見つめ返す]
僕は吸血鬼ではないよ。
[酷く、酷く穏やかな笑顔を浮かべている]
本当に、聞くのかい? 聞きたいのかい? |
(175)2005/08/30 04:04:22 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――礼拝堂―― [涙を溜めた目で、ハーヴェイを見つめた。ローズマリーにとって兄と同じぐらい大切な弟を。]
ハーヴェイ……。 ハーヴェイ、あなたは、絶対に私を置いていかないで。 お兄さまに加えてあなたまで失ったら、私……。 |
(176)2005/08/30 04:07:49 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [子猫人形ブランを場違いなように取り出して、ぺこぺこと動かす]
『にゃ』 『ヘンリエッタ聞いた駄目にゃ』 『多分後悔するにゃ』 『それでもいいにゃ?』
[子猫人形『ブラン』は雨に濡れて、何処か寒そうで黒いつぶらな瞳は泣いているように水滴がついていた] |
(177)2005/08/30 04:08:54 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― [ユージーンにこくり、と頷いた。] 【もう後戻りは出来ないし、しないと決めた】
それは…、ユージーン、貴方が前に言った"秘密の名前"と関係が有る事なの? |
(178)2005/08/30 04:09:10 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーに静かに頷いた。
2005/08/30 04:10:52
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前――
後悔なんてしないわ。後悔する、だ何て、馬と鹿より愚かな人間がやる事よ。 [ヘンリエッタはいつもの調子で皮肉をいい、にっこりと笑った。] |
(179)2005/08/30 04:11:05 |
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― ああ。お前を置いて、どこにも行かないという証。 私がお前に与えられるのはこれくらいだが、受け取るといい。
[ハーヴェイはローズマリーを抱きしめたまま、ゆっくりと口づけた] |
(180)2005/08/30 04:12:17 |
| 書生 ハーヴェイ 口づけだけで足りないなら、血も呉れてやる。 私の血を取り込んで、いつもその事を感じているがいい。 それは、決して消えない絆になるから。
飲んでみるか、ローズマリー? |
(*58)2005/08/30 04:14:13 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――礼拝堂―― [ローズマリーは吃驚したが、抵抗をしようとはせずに、目を瞑ってそれを受け入れた。]
んっ…… |
(181)2005/08/30 04:15:39 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お願いするわ……、ハーヴェイ。 |
(*59)2005/08/30 04:16:50 |
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイは無言で頷くと、左の手首に牙を突きたてた。真紅の滴が流れ出、やがて溢れるばかりになった。 ハーヴェイは左腕を無造作に差し出した]
さあ、飲むといい。 |
(*60)2005/08/30 04:19:00 |
書生 ハーヴェイは、酒場の看板娘 ローズマリーから軽く身体を離して、彼女の様子を見守った。
2005/08/30 04:19:50
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [ユージーンは、覚悟を決めたように。 そして寂しげに伏せ目がちに。]
よく覚えているね、ヘンリエッタ。 確かにその通りだよ。 秘密の名前は確かに関係しているよ。 |
(182)2005/08/30 04:22:21 |
墓守 ユージーンは、苦しげに眉を寄せた。言っていいものだろうか。
2005/08/30 04:26:11
| 酒場の看板娘 ローズマリー [その場に跪いて、ハーヴェイの左手を両手で包むように持った。どくどくと脈が手に伝わった。溢れる血が酷く美しい。唇を近づけて、そっと押し当てた。] |
(*61)2005/08/30 04:26:57 |
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイは微笑を浮かべて、左腕に唇を寄せるローズマリーを見守った。] 血を飲んだことは幾度となくある。 血を与えたことも。
だが……直接、血を飲まれるというのは初めてのことだな。なんなら、牙を立てても良いんだぞ? |
(*62)2005/08/30 04:27:24 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――礼拝堂―― ありがとう、ハーヴェイ。
[小さな声で呟いた後、その左手首から溢れる血を赤い舌で舐めた。痛くないか不安になり、上目遣いで顔を見上げた後、そのまま唇で傷口を覆うように当て、ぴちゃ、と淫靡さも帯びた音を立てて、血を舐めた。唇を離すと、その唇の端は赤いハーヴェイの血が付いていた。] |
(183)2005/08/30 04:27:28 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンの言葉を待った。全て話してくれることを期待して。
2005/08/30 04:28:12
| 書生 ハーヴェイ ――礼拝堂―― [上目遣いで見上げたローズマリーに、静かな微笑で答えた。手首の傷口を舐める彼女の髪を優しく撫で、やがてそっと手を離した]
ローズマリー、落ち着いたか? これで、私はお前の中にいつも居られるようになった。置いていくことは、もう、無い。 |
(184)2005/08/30 04:33:48 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [子猫人形『ブラン』の口を借りようと思ったが、止めた]
……。 ヘンリエッタ。
僕は、殺人鬼だ。 |
(185)2005/08/30 04:35:03 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 血を直接飲まれる気分……、 想像できないわ。
一体どんな気分なの? |
(*63)2005/08/30 04:36:23 |
| 書生 ハーヴェイ そうだな……。 実際にしてみた方が、わかりやすいだろうな。 |
(*64)2005/08/30 04:37:33 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――礼拝堂―― [唇の端に残った血をぺろりと舐めた後、柔らかに軽く微笑んだ。]
えぇ、大分……。 ありがとう、ハーヴェイ。 |
(186)2005/08/30 04:37:40 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― [ユージーンの言葉に息を呑んだ。]
【今なんて?】 【"殺人鬼"と?】
[呆然としそうな自分を奮い立たせ、ユージーンを見つめた。]
そう、なの。 ユージーンは、今まで何人の人を殺したの? そして…、私の事も、殺すの? |
(187)2005/08/30 04:39:52 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 実際に……? |
(*65)2005/08/30 04:40:10 |
| 書生 ハーヴェイ そうだ。こういう風にな。
[ローズマリーの返事を待たず、その首元に口をあて、静かに牙を差し込んだ] |
(*66)2005/08/30 04:42:34 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー えっ……っぅん……!
[ローズマリーはびくんと反応し、"潤い"の帯びた声を小さく漏らした。] |
(*67)2005/08/30 04:45:39 |
| 書生 ハーヴェイ どうだ、血を飲まれるのは。 牙が肌を破り、血管を貫く感覚は?
これが、吸血されるということだ。 襲われて血を奪われる人間と同じだな、今のローズマリーは。 |
(*68)2005/08/30 04:47:12 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 何だか……、凄いわ。 少し、人間が羨ましくなったわ。
[少し上がった息で冗談でも言うように言った。] |
(*69)2005/08/30 04:49:57 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― [酷く泣きそうな顔をしたものの、後はまるで淡々と一切の感情をなくして機械的に喋ってゆく]
ああ。殺したよ。 月のない夜。新月の夜。 色んな人間を殺してきた。 憎しみから殺したい訳じゃない。でも、僕はただ人を殺してしまうんだ。 自分でも何故なのかよく分かっていない。 答えが何時か出る事を願いながら、永劫に答えが出ないかもしれないと思いながら。
[そこで軽く笑って]
でも、最初から意味はなかったみたいだ。 殺しているという行為が、そのまま意味になっているんだろう。 |
(188)2005/08/30 04:50:24 |
| 書生 ハーヴェイ ふ。なら、もう少し続けてみるか? 襲われる人間のように、逃げ惑ってみるか?
[牙を離し、残酷さをわずかに含めた声で笑うように言うと、その傷跡を指でなぞった] |
(*70)2005/08/30 04:50:57 |
| 書生 ハーヴェイ 答えが無いのは、同意とみなすぞ、ローズマリー。 今から、お前は私の獲物だ……。
[嗜虐的な笑みを浮かべてローズマリーを見つめ、彼女の着ているドレスの胸元へ爪の切っ先を当てた] |
(*71)2005/08/30 04:55:36 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー もう、少し……?
[ハーヴェイの指の動きに微かに艶やかな溜息を漏らし、ご機嫌伺いでもするようにハーヴェイを見上げた。] |
(*72)2005/08/30 04:56:17 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー きゃっ……! は、ハーヴェイ……!? |
(*73)2005/08/30 04:56:39 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― この山を越えようとしていたのは、人を殺す為に遠くに出かけようと来ていたんだ。
ヘンリエッタ。 確かに最初君を見つけた時には、殺そうと思っていた。 ただの偶然かな。 懐かれたから、だろうか。 君には違和感を感じていた。
[右手を軽く2、3度何かを確かめるように握って]
君を、あまり、殺したくはない。 ……。
これで僕の事を信じるなと言った理由が分かっただろう? |
(189)2005/08/30 04:57:49 |
墓守 ユージーンは、大きく両手を広げて、寂しげに穏やかに笑った。
2005/08/30 04:58:49
| 書生 ハーヴェイ ローズマリー。言っただろう、私がここで求めるものはただひとつだけだと。 そしてそれは今、私の目の前にある。
さぁ、狩りの時間だ。 |
(*74)2005/08/30 04:59:16 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― [ユージーンの手をぎゅっと握り、自分の頬に当てた。]
病気、みたいね、まるで。でもそれなら。 私は尚更聞いた事を後悔なんてしないわ。 ユージーン。嘘だと思うかもしれないけど、私、貴方が殺人鬼だと聞いても怖くないわ。 知らない時の方が怖かった。 貴方を、信じられなくて。 でも今は、殺人鬼の貴方を信じる事が出来る。 私が信じるのは貴方の人間性、私の目の前にいる貴方という存在…。 |
(2005/08/30 05:00:11、お嬢様 ヘンリエッタにより削除) |
| 墓守 ユージーン 何故だろうな。 違和感。
君の手が温かかったからか?
よく、分かりはしないよ。 |
2005/08/30 05:00:36 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー は、ハーヴェイ……、 ちょ、ちょっと待って。
[ハーヴェイから逃げようと一歩後退した。] |
(*75)2005/08/30 05:01:00 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― [ユージーンの手をぎゅっと握り、自分の頬に当てた。]
病気、みたいね、まるで。でもそれなら。 私は尚更聞いた事を後悔なんてしないわ。 ユージーン。嘘だと思うかもしれないけど、私、貴方が殺人鬼だと聞いても怖くないわ。 知らない時の方が怖かった。 貴方を、信じられなくて。 でも今は、殺人鬼の貴方を信じる事が出来る。 私が信じるのは私の目の前にいる貴方という存在…。
ねぇ、知った上でなら、信じてもいいでしょう?
【そして、貴方になら殺されてもいい。】 【そう思うわ、ユージーン。】 |
(190)2005/08/30 05:02:14 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2005/08/30 05:03:39
| 書生 ハーヴェイ そう、それでなくてはね。 獲物は逃げるから追い詰められる。抵抗しない者を狩っても、この血の衝動は治まらない。
あと3つ数えるだけ待とうか。 1……2…… |
(*76)2005/08/30 05:03:39 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……! 本気なのね、ハーヴェイ……!
[ローズマリーは、カウントを聞くと同時にそのままハーヴェイに背を向けて出口へ向かおうと走った。] |
(*77)2005/08/30 05:04:42 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [吸血鬼本来の力を出して逃げればいいのかもしれないとローズマリーは思ったが、ナサニエルを失った悲しみのせいか、思ったように力が入らず、"人間"の通常の身体能力のまま走っていた。]
|
(*78)2005/08/30 05:06:24 |
| 書生 ハーヴェイ ……3。
[ローズマリーが礼拝堂の出口にたどり着くと同時に3つ数え終えた。扉を開けて走り出そうとするローズマリーの元へ、倶風の荒々しさでたどり着いた]
……4、だ。もう少し、逃がしてやろう。居館までたどり着けたら、許してやるさ。 |
(*79)2005/08/30 05:09:22 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― 後悔するよ。
[そう言いつつも、なすが侭に手をとられたまま]
信じなくてもいい。 信じなくてもいいんだ。
【怖いのか…僕はまさか】 【怖いのか?】 |
(191)2005/08/30 05:10:09 |
| 書生 ハーヴェイ さあ、どこまで逃げる……? あるいは、どこで追いつかれたい?
[ハーヴェイは心から楽しげな声で、逃げ走るローズマリーの後を追った] |
(*80)2005/08/30 05:10:36 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ハーヴェイの本気としか取れない声に、初めて恐怖に駆られる。]
い、いや……!
[走り出したが、あくまで人間の身体能力のまま。居館になどたどり着ける訳がないと思ったローズマリーは、地下室への階段を半ばジャンプするようにかけ下りた。]
|
(*81)2005/08/30 05:12:28 |
| 墓守 ユージーン ――居館前――
【ヘンリエッタに信じられる事が】
[ユージーンは親指でヘンリエッタの頬を撫でる]
僕は。 僕の秘密の名前はね。 |
(192)2005/08/30 05:14:32 |
| 書生 ハーヴェイ 地下室か。何とも楽しい場所を選んだものだ。 また昔のように、あそこで遊んでみたいのか?
今なら好きなだけ、遊べそうだしな……いい選択だ。
[ハーヴェイはローズマリーの後を追って、地下室への階段を駆け下りた] |
(*82)2005/08/30 05:14:50 |
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタの耳元で囁いた。
2005/08/30 05:17:26
| 書生 ハーヴェイ [石に囲まれた地下室には、誰が落下させたものか、メイの囚われていた鉄の鳥篭が転がっていた。中に白骨化した死体を収めた鉄の処女、壁からぶら下がる鎖や磔台を縫って、ハーヴェイはローズマリーを追った] |
(*83)2005/08/30 05:17:29 |
| 墓守 ユージーン [ユージーンはヘンリエッタの耳元で囁く]
ノワール。
何時も人を殺す時に使っているんだ。 [二言目は掠れるような声で囁いた] |
2005/08/30 05:18:00 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー な、なんで……!
[階段を降りる音に、咄嗟に後ろを振り向いたが、必死に走り続けた。途中、先に続く道と行き止まりの道で、誤って行き止まりの道を選択してしまう。だが気が付いた時には既に戻れなくなっていた。] |
(*84)2005/08/30 05:19:36 |
| 書生 ハーヴェイ さあ、どうした、ローズマリー。 これ以上、走れないか? 此処で私に襲われるとはまた、面白い趣向を選んだものだ。 そこの鳥篭に入っていたという少女のように、傷だらけになるまで責めて欲しくなったのか? あの仕掛けを動かしたのはローズマリー、君なんだろうしな。 |
(*85)2005/08/30 05:19:56 |
| お嬢様 ヘンリエッタ [ユージーンはヘンリエッタの耳元で囁く]
ノワール。
何時も人を殺す時に使っているんだ。 [二言目は掠れるような声で囁いた] |
2005/08/30 05:20:10 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [色々な事が起こり、"人間"としてのローズマリーの体力は限界に近づいていた。鎖に躓き、転んでしまった。]
あの仕掛けを動かしたのは確かに私よ。 でも……、そんなこと望んでなんていないわ。 |
(*86)2005/08/30 05:22:44 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― ["秘密の名前"でエッタはユージーンの事を一度、呼んだ。]
私は信じたいの、貴方を。信じたいからこそ、聞いたんだもの。 約束するわ。誰にも言わない。一生この胸にしまっておくわ。 |
(193)2005/08/30 05:24:29 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンを真摯な目でじっと見つめた。
2005/08/30 05:24:32
| 書生 ハーヴェイ そうか。 ならば、私がそれを望むとしよう。
[転んだローズマリーに近づき、その手首を取って立ち上がらせた。そのまま、壁面にあった枷で手首を拘束した] |
(*87)2005/08/30 05:25:51 |
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタの目に今度は戸惑う。だがやがて、じっと見つめて。
2005/08/30 05:26:30
| 書生 ハーヴェイ さて、そろそろ《血の絆》が効き始める頃合ではないかな。
ローズマリーの中にいつも私が居る、と言ったのは比喩ではない。ヴァンパイアの血を飲むと、その相手のことがいつも心に宿るようになるのさ。それを称してBrood Bond…《血の絆》と呼ぶ。
どうかな、こうやって絆を感じられると言うのは? 今までよりもずっと確かな実感があるだろう? |
(*88)2005/08/30 05:27:38 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー い……いやっ……! いやよ、お願い……、やめて、ハーヴェイ……。
[首を横に振ると、逃れようと手首を強引に動かしてみたが、虚しく金属音が響き、手首を傷めただけだった。] |
(*89)2005/08/30 05:27:46 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ハーヴェイの言葉にはっと思いを巡らせる。ハーヴェイの言葉通り、ローズマリーの心に今居るのは紛れもなく彼だった。]
そんな……、ひどい……!
|
(*90)2005/08/30 05:29:13 |
| 墓守 ユージーン ――居館前――
分かった。 ありがとう、ヘンリエッタ。
[ユージーンは何時かのように小指同士を絡ませて、親指同士をひっつけた] |
(194)2005/08/30 05:29:27 |
| 書生 ハーヴェイ ひどくなどないさ。現に、私もローズマリーの血を飲んだ。 私の心に居るのも、お前だけだ。互いに互いの虜というわけだな。
もっともローズマリーは、字面の上でも虜になっているが。 [笑いを含んでそういい、もう一方の手も拘束した] |
(*91)2005/08/30 05:31:55 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そんなの……、そんなのって、あんまりだわ。 そんなもので相手の心に自分を宿しても、何も得るものなんてないわ。
[ハーヴェイをきっと睨み付けたが、手首を拘束されたカタチではあまりに迫力がなかった。] |
(*92)2005/08/30 05:35:56 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前――
[無言でユージーンに微笑んだ。]
疑って、ごめんなさい。 |
(2005/08/30 05:37:25、お嬢様 ヘンリエッタにより削除) |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前―― [無言でユージーンに笑いかけた後、すまなさそうに頭を項垂れた。]
ごめんなさい、貴方を吸血鬼だなんて思って。 |
(195)2005/08/30 05:37:56 |
| 書生 ハーヴェイ 何も得るものはない? そうかな。 ローズマリー、あの悲嘆と絶望に満ちた“声”を、私は何とかしたいと思った。 人間ならば不可能なことが、私にはできる。 そして、これがヴァンパイアなりの愛し方だ。少なくとも私はそう考えてきた。 |
(*93)2005/08/30 05:38:37 |
| 書生 ハーヴェイ 私が得るものは、お前の全て。 お前が得るものは、私の全て。
そういうことだ。 |
(*94)2005/08/30 05:38:55 |
| 書生 ハーヴェイ そして――それを実行に移すとしよう。
[ハーヴェイは血に塗れた服を無造作に脱ぎ捨てた。両手首を鎖につながれたローズマリーに近寄り、爪を伸ばしてドレスを切り裂いた] |
(*95)2005/08/30 05:40:42 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……っ。 [ハーヴェイなりの"愛"を言葉に感じ、何も言い返せなくなってしまう。ただローズマリーはハーヴェイを目に力を込めて見ることしか出来なかった。]
い、嫌っ! [体を捩って逃れようとしたが、抵抗することがいかに無意味であるかをローズマリーは知っていた。吸血鬼の力は、身をもって知っているのだから。それでもローズマリーにはハーヴェイの行動を素直に受け入れるつもりはなかった。] |
(*96)2005/08/30 05:43:44 |
| 墓守 ユージーン ――居館前――
【何故だろう】 【意味を探す事が無駄だと分かったのに】 【意味なんてなく、そう、ヘンリエッタの言うように病気のようなのに】
【何故か今は、そこまで空虚じゃない】 【ヘンリエッタ、君のお陰なのだろうか?】
いや、いいんだよ。 こんな状態なら、疑わない方がおかしい。 |
(196)2005/08/30 05:46:35 |
| 書生 ハーヴェイ あまり暴れるんじゃない、ローズマリー。 肌に傷がついてしまったじゃないか。
[そういうと、ローズマリーの腹部に薄く浮かび上がった赤い線に口づけて丹念に舐めた] |
(*97)2005/08/30 05:46:52 |
| 見習い看護婦 ニーナ ――二階-寝室――
[ニーナはとてつもない虚無感に襲われて目を覚ます] [内腿は痺れ、肩の後ろから腰にかけてなんとも言えない疲労感を残している] [足の先の攣った様な感覚は微弱だがニーナの記憶を補完するには十分で] [カラカラに乾いた喉から伸びた口は外れた顎のせいで無様に半開きになっている] [ニーナは黒目がまぶたの裏に行こうとするのを阻止するのがやっとだった]
[気を抜くとニーナの黒目は、ニーナの頭の中をのぞきにいくように] [頭の中の世界が恋しいかのようにグルンとまぶたの裏へと旅立ってしまうのだ] |
(197)2005/08/30 05:47:45 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー っふぅ……
[どこか甘みを帯びた溜息を口から漏らしてしまう。"痛み"は確かに痛みとして体に伝わるものの、それを苦だとは思わない自分がそこにはいた。]
ハーヴェイ、やめ……っ |
(*98)2005/08/30 05:50:08 |
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を取り消しました
冒険家 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
| お嬢様 ヘンリエッタ ――居館前――
ユージーン。話してくれて有難う。 [恥ずかしそうに早口に言った。]
それにしても、これから一体、如何したらいいのかしら? |
(198)2005/08/30 05:52:15 |
| 書生 ハーヴェイ 許せとも、理解しろ、とも言わない。 だが、いずれわかるはずだ。私が君を愛している、ということが。
[ローズマリーを見上げて表情を観察し、眉根をきゅっと寄せたその顔にしばし見入った。ハーヴェイは静かに立ち上がって、彼女の胸に軽く牙を立てた] |
(*99)2005/08/30 05:53:25 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 当たり前よ、許せる訳がないわ……!
[痛いぐらいに何故か伝わってくるハーヴェイの感情。それを認めてしまったら全てが終わってしまう気がして、ローズマリーは必死に跳ね除けた。]
っあぁ……。 [不意打ちにも似たハーヴェイの"攻撃"に思わず声が高くなり響く。] |
(*100)2005/08/30 05:57:54 |
| 見習い看護婦 ニーナ [ニーナは何とか意識をつなぎとめようと] [自分の勢力下に自分の意識を呼び戻そうと] [必死の説得工作を行う]
[ニーナのあまあまな説得工作には] [それはまあまあの水準だったにも関わらず] [なんら興味を示さないニーナの中の目覚めた感情は] [檻のなかに閉じ込められた今となっても] [行き場を失ったなにかしらのアレを鉄格子へとぶつけ] [うつけなニーナはうつろによだれをたらしてしまうのだった]
[外れた顎を元に戻すにはただただ手を使えばいいのに] [それすらも許可されないままニーナは] [うつろな目で天井をにらみ続けている] |
(199)2005/08/30 05:59:28 |
| 見習い看護婦 ニーナ [本来寝室に用意されたシャンデリアは] [たった一つで健気に部屋に明かりを提供していた]
[だけれども]
[真っ暗の部屋の中でニーナに見つめられた彼は] [いつもの彼からは想像もできないような奔放さで] [二つに別れぐるりぐるりとニーナの視界を支配する]
[そんな時もニーナの黒目は] [頭の裏へのトライを繰り返す] |
(200)2005/08/30 06:00:16 |
| 書生 ハーヴェイ ふ……。 私を許せないなら、お前が許しを乞うようにしてやろう。
[ハーヴェイは冷たい光をその瞳にたたえ、壁から下がっていた鎖を手に取った。軽く力を込めるとそれは外れ、彼の手から垂れ下がった] |
(*101)2005/08/30 06:06:52 |
| 見習い看護婦 ニーナ [濡れたシーツへの不快感が] [唯一ニーナの心をこちら側に引き戻す]
[自分の体を捨ててしまってでも] [精神的な快楽を享受しようと考えるニーナと] [精神的な活動を停止してでも] [肉体的な快楽を教授しようと感じるニーナの]
[激しくも不毛で無価値で無意味で下等な争いは] [昇華されないまま消化もされず] [じょじょにだけれども消火され鎮火する] [意識の裏へと沈下する]
[濡れたシーツの不快感だけがニーナと現実との唯一の架け橋] |
(201)2005/08/30 06:09:24 |
| 書生 ハーヴェイ 喜びも悲しみも怒りも、全部私のために使え。 私のために生きろ、ローズマリー。
それができるのは……同じく不死者である、お前だけなのだから。そして、こういったことをしても生きていられるのは……な!
[ハーヴェイは鎖を持つ腕を振った。幅広のそれがローズマリーを叩き付け、痛みと衝撃を残していった] |
(*102)2005/08/30 06:10:48 |
| 墓守 ユージーン ――居館前―― そうだな。 今ヘンリエッタに必要なのは睡眠だろうね。
[優しくユージーンは、ヘンリエッタの頭に手をおいた] |
(202)2005/08/30 06:12:03 |