- The Neighbour Wolves -
(809)狂気孕みし遼遠に : 6日目 (1)
書生 ハーヴェイは冒険家 ナサニエルに投票しました
見習い看護婦 ニーナは冒険家 ナサニエルに投票しました
酒場の看板娘 ローズマリーは冒険家 ナサニエルに投票しました
未亡人 オードリーは冒険家 ナサニエルに投票しました
お嬢様 ヘンリエッタは冒険家 ナサニエルに投票しました
流れ者 ギルバートは冒険家 ナサニエルに投票しました
冒険家 ナサニエルは書生 ハーヴェイに投票しました
墓守 ユージーンは冒険家 ナサニエルに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……
書生 ハーヴェイ に、1人が投票した。
冒険家 ナサニエル に、8人が投票した。
冒険家 ナサニエル は、村人の手により処刑された……
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバートに襲いかかった!
学生 ラッセルは酒場の看板娘 ローズマリーを護衛している……
しかし、その日酒場の看板娘 ローズマリーが襲われることはなかった。
次の日の朝、流れ者 ギルバートが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、見習い看護婦 ニーナ、酒場の看板娘 ローズマリー、未亡人 オードリー、学生 ラッセル、お嬢様 ヘンリエッタ、墓守 ユージーン、の7名。
| 吟遊詩人 コーネリアス また……死者が出たようですね。 此処は死後の世界。 身を大いなる意思に融合させるもよし。 個を維持して現世を見守るもよし。 圧倒的な自由と安らぎに満たされた世界です。
ナサニエル……どうやら貴方は、吸血鬼のようですね。 瞳の色が赤く染まっていますよ。 まあ、だからといって死んでしまった私にとっては、なんの意味もないことですがね。
[コーネリアスはくすくすと笑った] |
2005/08/30 17:28:54 |
| 墓守 ユージーン ――2階客室-夢―― [夢の中で彼は何人もの人を殺しているのを見る。]
[昏い昏い路地。逃げてゆく足音をひたひたと追いつめて喉を切り裂いた少女。 どうなっているのか分からずに、呆然と自分の指を見る玩具をあげて連れてきた少年。 助けてくれと懇願しているにも関わらず、森の中で殺した老人。 一度だけ娼婦もあった。]
[主に殺すのは新月の夜と、旅に出た時。]
[一夜を街道で過ごし、親しみを覚えられた旅人を殺した。足がつくのは嫌なので、そのまま荷物ごと、森の奥深くに全て捨てる。] [そんな事を何年も続けていた。何の感慨もわかない]
[何故か繰り返した]
[場面は変わり、子供が一人でぽつんと墓地に座っている] [子供の前には墓石らしきもの] [傍らには誰もいない。その年齢の子供にしてはおかしい事だし、親がいれば無用心な事だ]
[子供は、未だ自分には大きい指輪を、ただ、もてあそんでいた] |
(0)2005/08/30 22:09:33 |
| 墓守 ユージーン ――2階客室-夢―― [両目はじっと墓石を見つめたままで、子供は身動ぎもしない] [墓石には子供が生まれた年が刻まれてあった]
--僕が殺したの?
[周囲の声は、子供にその事ばかりを考えさせるに足るものだった]
--僕は呪われてるの?
[両目は冷たく、じっと墓石を見ていた]
[死んだ母体から排出されたと聞かされた体を、じっと、抱えて] [子供にはどうする事も出来ない、言われなき言葉をずっと聞いてきた] [ずっと] |
(1)2005/08/30 22:20:26 |
| 未亡人 オードリー ――エントランス――
[呼吸の苦しさと、寒気で目が覚める。 記憶が繋がらない。 ここは、エントランス。 見なれた肖像画が歪んだ視界の中にある。]
【生きている? それとも、これも悪夢の中なのかしら?】
げほっ、げほ。
[泥水をたくさん飲んでしまったようだ。 吐き気をもよおす。 額の痛みも消えない。]
【夢にまで、こんな痛みは持って来たくないわ。 たぶん、まだ、生きている】 |
(2)2005/08/30 22:25:00 |
| 未亡人 オードリー [悪鬼。あれが、吸血鬼。 軽々と舞う男の姿。 力を使い果たした自分は、そのまま殺されてもおかしくなかった。]
【でも、生きている? どちらも辺りに見えないわ。 どちらが勝ったのか? ラッセルさんは、ローズマリーさんは、無事だったのかしら?】
[苦しみに顔を歪める。 内蔵が暴れているような感覚。 目の前が霞む。 疲労だけではなく、身体が限界を示している。]
【そうだわ、やれることはやっておきたい。】
[重い頭を持ち上げて、這いつくばりながら階段を上った] |
(3)2005/08/30 22:26:42 |
| 未亡人 オードリー ――自室――
ぐはっ。げほっげほげへ。
[呼吸はますます荒い。咳も止まらない。 ここまで辿り着けたのが奇跡に近い]
[ぎりっ。思いきり歯を食いしばる。]
まだ、倒れられない。 私は…
[服を着替える事もせずに、荷物を漁り、 紙片とインキを取り出す。 床に倒れ伏したまま、*手紙を書き始めた*] |
(4)2005/08/30 22:32:28 |
| 墓守 ユージーン ――2階客室-夢―― [何時の間にか、何も見えなくなっていた] [新月の夜に、意味もなく、蛙を踏み潰してみた] [何の感慨もわかなかった]
[それだけの話だった]
[ただ、何故なのだろうと虚空を仰ぎ見た]
[何もいらなくて書物だけを読んだ] [不思議な玩具や歌に惹かれた] [そして、大好きだった] [同時に、書物の中に潜んでいる死や怪異にも何故か惹かれた]
[夢は、クロスオーバーするかのように。] [旅に出る前の本の管理をしている自分の姿が見える所で、]
[途切れた。] |
(5)2005/08/30 22:49:13 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 目を覚ますと、体が痛かった。 瞳を開けずに、暗闇の中で彷徨う。
私の、せい。 私のせいで……、お兄さまを失ってしまった。
あの時。 「ラッセルくんを殺さないで。」 と叫んだ気持ちは本当だった。
嘘偽りなく、本物の気持ち。 |
2005/08/30 23:14:04 |
| 学生 ラッセル ――居館二階・客室―― [疲れた体を無理やり休め、目を覚ました。 小剣はすでになく、放り投げられていた長剣の刀身を見ていた]
この剣はもうダメだ、か…。 刀身が曲がってしまっていて使えない。 吸血鬼とはあれほどの存在なのか。 まともにやったらどうやっても勝てないのか…。 それでも、僕にできることをやるだけ、だ…。 まずは武器を調達してこないと。
[持っていた長剣を床に軽く打ちつけると刀身が砕け散った。 ため息をつきながら部屋から三階にある兵士達の詰め所へと向かった] |
(6)2005/08/30 23:18:47 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー けれど。今の私は……。 ハーヴェイのことばかりを考えていた。
あの強引なハーヴェイが、 「最低」の一言で引いた事が、引っかかっていた。
[さり気なく、自分の唇に手を当てた。]
私の気持ち。本当の気持ち。 血の絆だけじゃなくて……、ハーヴェイのことが本当に……
[ローズマリーは静かに首を横に振った。]
違う……、違うわ。 |
2005/08/30 23:21:01 |
| 墓守 ユージーン ――2階-客室―― [夢から目が覚めると、傍らにヘンリエッタが眠っている。心持ち、安らかな寝顔を浮かべているように見える。 髪の毛を撫でようとして、手をとめた]
【僕は、本来なら撫でてはならないだろう】 【上辺なら、幾らでも撫でる事が出来る】 【だが……いいのだろうか】
[ユージーンは、両の手を見た。 赤く染まってはいない。何も。]
【せめて、ヘンリエッタだけはこの城から脱出させたい】 |
(7)2005/08/30 23:21:18 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 本当に守りたいものは、一体何? 本当に失いたくないのは一体誰なの?
目を閉じると浮かぶのはハーヴェイのことばかりだった。
弟として、ハーヴェイのことは好き。 一人になりたくない、失いたくない……。
だけど。 私は一体……。
|
2005/08/30 23:22:38 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室―― [礼拝堂から帰ってきた後、気絶するようにベッドで昏々と眠り続けた。目覚めは最悪だった。]
お兄さま……。
[ナサニエルのことを考えると張り裂けそうな胸の痛みを感じた。]
【いつも、心の中でそっと"声"を送れば、どんなに下らない事でも反応してくれたお兄さま。そのお兄さまが望んでいた事は……。】 |
(8)2005/08/30 23:27:02 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 二階・客室 ―― [ハーヴェイは上半身裸のまま、ベッドに腰掛けていた。右腕に残る昨夜の銃創をじっと見つめる。傷口からはじくじくと血が滲み続け、そこから覗く肉と周囲の皮膚は何ゆえか黒く変色していた]
【ナサニエルが渡した破魔の銃弾、か。私を殺すための呪物だったのだろうな。自ら使わなかった訳は解せんが――ギルバートの腕とあの弾丸ならば、という計算だったのか】 |
(9)2005/08/30 23:31:14 |
未亡人 オードリーが「時間を進める」を選択しました
| 書生 ハーヴェイ ―― 二階・客室 ―― ナサニエル。確かに、お前の目論見はある程度成功したのだろう。この傷は再生できず、一晩たった今では常人と同じような動きしか儘ならない。 この状態で戦えば、きっと私は負けていたな。
だが――私にも、呪物のひとつくらいは持ち合わせがあるのさ。 |
(10)2005/08/30 23:32:56 |
書生 ハーヴェイは、背嚢から陶器の水筒を取り出し、口を開
2005/08/30 23:34:14
書生 ハーヴェイは、背嚢から陶器の水筒を取り出し、口を開けた。
2005/08/30 23:34:32
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイは水筒の注ぎ口を左の掌に傾けた。そこから流れ出したのは、粘性を帯びて特有の香りを放つ真紅の液体――血液――だった]
わが、父祖よ……わが身に宿る忌まわしき破魔の呪いを、貴方がたの尊き血もて打ち破りたまえ。 |
(11)2005/08/30 23:36:18 |
| 書生 ハーヴェイ ナサニエル……私たちの血統について、ひとつ失念していたことがあったな。 父は純血のヴァンパイアだった。母は純粋な人間だった。 その子である私たちは、それぞれの血を半分ずつ引いている。
つまり―― |
(*0)2005/08/30 23:38:12 |
| 書生 ハーヴェイ 祖母、エリザベート・バートリと祖父、フェレンク・ナダスディは共に、純血のヴァンパイアだったということだ。
そして。この器に満たされた血液こそ、ナダスディ家の長たる証。 連綿たる血の歴史が、この赫き滴だ。 |
(*1)2005/08/30 23:38:39 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 二階・客室 ―― [ハーヴェイは左掌に満たした血液を、右腕の傷口に擦り込んだ。シュウという音と共に、微かな煙らしきものが立ち昇る。彼の体内で、二つの力が拮抗し争い続けた]
くっ……、っはっ……。うぅぁぁあっ!
[苦悶に思わず声を上げ、ベッドに身を倒した。強く握り締めすぎた左手が腕に食い込み、新たな傷を作った。 だが、やがてハーヴェイは静かに息を吐いた。 ややあって身を起こした彼の右腕には、出血の止まった傷口と、わずかな黒い染みが残されている程度だった] |
(12)2005/08/30 23:47:41 |
| 書生 ハーヴェイ ―― 二階・客室 ―― [ハーヴェイは立ち上がり、替えの衣服を身につけた。右腕を二、三度回し、調子を確認した]
【どうやら、万全とは言えないようだな……思った以上に強力な呪詛だったか。あのような物をよく持ち歩いていたものだ】 |
(13)2005/08/30 23:49:47 |
書生 ハーヴェイは、忌々しげな表情を残し、部屋を後にした。
2005/08/30 23:55:47
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室―― [のろのろと着替え、右手に光る指輪を見た。]
私が"吸血鬼"になりきれない理由――。 私が"人間の心"を持つ証……。
【中途半端であるということは、とても残酷なこと。 それで私は、お兄さまを失った――】 |
(14)2005/08/30 23:56:53 |
| 学生 ラッセル ―― 三階・衛士詰所 ―― [ラッセルは詰所の中で武器を取り出しては机の上に置き、並べていた。 大小あわせて10本ほど出してきたがその中から一つの特異な形状の剣に目を奪われていた。 刀身が火柱のように波打っている1.5mほどの両手剣、フランベルジュと呼ばれているものだった。 手にとって軽く振るってみたら、手にしっくりなじむいいバランスだった]
これは…使ってみましょう。 焼け石に水かもしれませんが、昨日僕が持っていたものより性能は上のはずです。 あとは予備に二本ほど小剣も拝借して…
[背中にフランベルジュを背負い、左腰に二本の小剣を吊るし、バランスを確認するとこの部屋から立ち去った] |
(15)2005/08/30 23:59:18 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室――
お兄さま……。
【決める時は刻一刻と迫ってきているのかもしれない。もしかしたら、もう手前まで来ているのかもしれないし、今がその時なのかもしれない。】
吸血鬼として生きる道――、私が為すべき事ははっきりしていわ。 でも、それが出来ないのなら、私は……、私は。
[きっと消えてしまうべきなんだろうと思った。] |
(16)2005/08/31 00:02:20 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、后室に向かって階段をのぼり、歩いていった。
2005/08/31 00:08:09
| 書生 ハーヴェイ ローズマリー、起きているか? ひとまず、私はエントランスに向かおうと思う。 会いたいなら、こちらに来てくれればいい。 ではな。 |
(*2)2005/08/31 00:12:57 |
書生 ハーヴェイは、エントランスへ移動し、玄関の扉を開けて中庭の様子を観察した。
2005/08/31 00:18:37
| 未亡人 オードリー [なんとか、2通の手紙を書き終えた。]
字は酷いもんだけど、この際贅沢は言ってられないわね。 げほっ。
[荷物を探ると、小さな木の容器を取り出した。 蓋を開き、掌に中身の粉末を少し取り出し、飲み込んだ。]
お母さんの薬。 効くかどうかは判らないけど…。 気持ちで負けては駄目ね。 |
(17)2005/08/31 00:29:14 |
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を取り消しました
| 酒場の看板娘 ローズマリー おはよう、ハーヴェイ。 もう少ししたら、エントランスに向かうわ。 |
(*3)2005/08/31 00:34:11 |
| 未亡人 オードリー ――2階、自室――
[薬の苦さがむしろ思考を引き戻した。 じっとしてても何も変わらない。]
さて、せめて誰かと会わないと…
[服を着替え、頭痛と吐き気に耐えながら、化粧を始めた。] |
(18)2005/08/31 00:37:11 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― [開け放った玄関から冷たい風が吹き込み、雨粒が床を濡らした。 ハーヴェイはカウチに座り、扉の向こうを見つめた。 降りそそぐ雨は細い糸となり、レースのカーテンを思わせた。 だが、その向こうで動く姿はなにも見えなかった]
みな、何をすべきか考えあぐねているのか。 ただ待っていても、この雨は止まないというのに―― |
(19)2005/08/31 00:40:00 |
| 学生 ラッセル ――三階→中庭―― [剣を振るえる場所を探してここまでやってきた。 背中に背負ったフランベルジュはちょうどいいバランスで作られており、慣れるのに時間はかからなかった。 左に二本下げていた小剣は少し歩いてから両方に一本づつに分けることにした。]
[右肩から出ている柄頭を左手で握り、親指で止め金を外す。 観音開きに近い形状の鞘の片方が開き、剣の自重で舌に向かって滑り落ちる。 それを遠心力を使って両手で握り構えた]
|
(20)2005/08/31 00:44:06 |
| 未亡人 オードリー 昨日、あの男。 吸血鬼。
今、生きているのは、誰? 他にも、吸血鬼がいる?
でも、 あれを見たら、 私にできることはない。
圧倒的な暴力。
逃げ道を探すしか、方策はないのかしら? |
2005/08/31 00:44:11 |
| 未亡人 オードリー ――自室→エントランス――
[薬が効き始めてはいたものの、まだ酷い状態に変わりは無い。 青ざめた顔には、疲労感が滲み出ていた。]
[2通の手紙を衣服の内にしまいこみ、昨日の決闘の行方を調べるべく、おぼつかない足取りで階下へ向かった。] |
(21)2005/08/31 00:51:30 |
| 学生 ラッセル [基本的な剣技をなぞって剣を振るう。 その切っ先は迷いに揺れていたがしばらくすると吹っ切れたのか勢いを増して振るわれた。 やがて満足したのか剣を鞘に戻し、少し休憩に入った] |
(22)2005/08/31 00:51:42 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――3階・后室―― [部屋に入ると、そこは埃と本の匂い――あまりいいにおいとは勿論言えないのだけど――が鼻をついた。]
お母さま……。
[幼い時には既に無くなっていた母親。それでもローズマリーは何か困ったことがあるとこの部屋に来て一人考え事をするのが好きだった。外は雨、空は闇。気温は昨日より下がり、嵐を思わせた昨日までは行かずとも、嫌な予感を感じ取るには十分だった。]
……迷っている、立ち止まっている時間なんて、ないのかもしれない。 でもこれは。
[ローズマリーは、右手から静かに指輪を抜き取った。] |
(23)2005/08/31 00:57:45 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――4階・后室――
例え、どんな決断をするとしても、今の私にこれは、
[柔らかそうな布団が設えられた天蓋つきのベッド。手作り人形の置かれたサイドボード。寒々とした暖炉に、絵の描かれた丸テーブルと椅子、宗教画や肖像画。全てがもう使われていないことを見て取れて、寒々とローズマリーの視界にうつった。]
不要。
[カランと音を立てて、サイドボードの人形の前に指輪を置いた。] |
(24)2005/08/31 01:05:03 |
墓守 ユージーンは、客室でエッタが寝ているのを確認し、ナイフを点検している。
2005/08/31 01:05:15
| 未亡人 オードリー ――エントランス――
ぜぃ、ぜぃ。
[ひとりで座っているハーヴェイに気付いて声をかける]
ハーヴェイさん、 私は昨日、吸血鬼らしき男を見たわ。
【もっとも、彼がどうなったのかは、知る由もないけどね】 |
(25)2005/08/31 01:06:48 |
お嬢様 ヘンリエッタが「時間を進める」を選択しました
| お嬢様 ヘンリエッタ ――2階・客室―― [ヘンリエッタはゆっくりと目を覚ました。] ユージーン…?どこ? [むくっと体を起こし、その姿を探すと、隣のベッドにしっかりとユージーンはいた。安堵の溜息を漏らす。] おはよう。 |
(26)2005/08/31 01:06:56 |
| 学生 ラッセル ――中庭→エントランス―― [エントランスにやってくると、入り口近くにハーヴェイがいた。 奥の階段にはオードリーが下りてくる姿が確認できた] おや、こんにちは、ハーヴェイさん。 それにオードリーさんも。 オードリーさんは…調子が悪そうですが大丈夫ですか…? |
(27)2005/08/31 01:07:19 |
書生 ハーヴェイは、未亡人 オードリーの声に気づき、そちらを伺った。
2005/08/31 01:08:19
| 墓守 ユージーン ――2階-客室――
【僕が傍にいるよりは】 【吸血鬼を始末し、殺した方がいい】
【だが、僕に出来るのか?】 【昨日のナサニエルを思い出してみろ】 【殺せるかどうか…分からない】
[ふと目を伏せて]
【吸血鬼に出会えれば、それでいいと思っていた】 【この古城から出られなくても】
【なのに】
【おかしなものだな】 |
(28)2005/08/31 01:09:13 |
墓守 ユージーンは、ナイフをヘンリエッタに気付かれないように外套へ元に戻した。
2005/08/31 01:09:45
書生 ハーヴェイは、v
2005/08/31 01:10:12
書生 ハーヴェイは、がぜいぜいと喘ぐ様子に、気遣わしげな表情をした。
2005/08/31 01:10:17
書生 ハーヴェイは、未亡人 オードリーがぜいぜいと喘ぐ様子に、気遣わしげな表情をした。
2005/08/31 01:10:43
| 未亡人 オードリー [ラッセルに微笑んで。]
ラッセルさん? 無事だったのね、よかったわ。
吸血鬼の彼は、どうしたの? ラッセルさんが仕留めたのかしら? |
(29)2005/08/31 01:11:30 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― 吸血鬼、らしき――? それは一体、どこで。 とりあえず、こちらに座られては。あまり体調が良くなさそうに見える。
[オードリーにカウチを譲ろうと立ち上がった。ラッセルが居ることに気づき、会釈をした]
……おや。その剣、は? 随分長い得物に見えますが。 |
(30)2005/08/31 01:12:23 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー お母さま。 もし、この声が届くなら――
私をどうか導いて……。 |
2005/08/31 01:12:44 |
書生 ハーヴェイは、学生 ラッセルの背に掛けられた両手剣に気づき、意外そうな表情になった。
2005/08/31 01:13:32
| 墓守 ユージーン ――2階-客室―― [ヘンリエッタを振り向いて]
やあ、ヘンリエッタ。 おはよう。
[穏やかに笑顔を浮かべる]
【何処まで出来るか分からないが、な】 【いいだろう】
【やろう】 |
(31)2005/08/31 01:13:45 |
| 学生 ラッセル [オードリーの言葉に残念そうな表情で答えた] いえ、結局僕の力は及びませんでした。 彼は自分で谷底に飛び降りたんですよ…… |
(32)2005/08/31 01:14:15 |
| 書生 ハーヴェイ ふん……武器庫をあさったか、ラッセル。 泥棒ネズミめ、それはいずれ置いていって貰うぞ。 お前の命と共にな。 |
2005/08/31 01:14:50 |
| 学生 ラッセル [ハーヴェイのほうに顔を向けた] ああ、これは昨日使っていた剣がダメになったのでこの館にあったものを拝借させていただきました。 僕は剣がないと何もできないので…。
そういえばハーヴェイさんは昨日、どこにいらしてたのですか? 姿を見かけませんでしたが…。 |
(33)2005/08/31 01:15:50 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――2階・客室――
何をしているの?そして…、これからどうしたらいいのかしら?今日からは、それも考えなくてはならないのね。
[ヘンリエッタは吸血鬼のあの男を脳裏に浮かべた。] |
(34)2005/08/31 01:16:50 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― [ラッセルとオードリーの遣り取りから、二人がその“彼”と戦ったらしいことを理解した]
谷底に、飛び降りた。逃げたのでしょうか……いや、それは無いか。だとすると、自殺? |
(35)2005/08/31 01:17:47 |
| 未亡人 オードリー [ハーヴェイにお辞儀をして、カウチに腰掛ける]
げほっ。 昨日の酷い嵐の中、お墓を作ってたら、さすがに老体には厳しかったわね。 中庭で倒れてしまって、今は頭が重いわ。
昨日、冒険者風の方とラッセルさんが決闘をしている場面に出くわしたのよ。
[ラッセルに、] 自分で谷底に…?どういうことなの。 |
(36)2005/08/31 01:19:03 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――4階・后室―― [目を瞑った。只それだけで何かが変わる気がした。手を開いて、その手に力を込めた。目を開けた時、その爪は今までと何も変わらず、長く鋭く変貌を遂げた。だが、その形を維持する精神力が無く、すぐにその爪は殺傷能力を失った。]
……っうぅ。 しっかり、しないといけないわ。
[ナサニエルの事が、ローズマリーの心に重くのしかかる。あの時はっきりしていればこんな後悔などしなかったのかもしれない、と。]
……でももう、終わってしまった事……。
[ローズマリーは睫毛をそっと伏せて、后室を後にした。] |
(37)2005/08/31 01:19:47 |
| 墓守 ユージーン ――2階-客室―― 【シャーロットを運んだのは、ナサニエル…】 【ステラを運んだのは、ハーヴェイだ】 【ステラがシャーロットを発見したのなら…いや、考えすぎかもしれないが…】 【ハーヴェイ……彼は何か詳しかった】
[穏やかに笑顔を浮かべたまま、ユージーンは外套の中のナイフを触っている]
ヘンリエッタ。 いいや、何もしていないよ。 僕は、ラッセルがもう起きているなら、彼から話を聞きたいと考えている。 下に降りないか? |
(38)2005/08/31 01:20:24 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― [ラッセルに納得した表情を受かべた] なるほど。それは確かに、必要でしょうね。 ヴァンパイアと戦ったというなら、あなたはその一味ではないのでしょうし。
私はあれから礼拝堂に一度行って、そのあと少し地下室を調べていましたよ。 あの鳥篭、もしかしてオードリーさんが何かしたのですか……? |
(39)2005/08/31 01:20:33 |
未亡人 オードリーは、学生 ラッセルの剣をぼんやりと見つめた。
2005/08/31 01:21:11
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタに背を向けるように、立ち上がり外套の襟を直す。
2005/08/31 01:21:28
書生 ハーヴェイは、学生 ラッセルに頷いたあと、オードリーに言葉を投げた。
2005/08/31 01:21:31
| 学生 ラッセル 自らの胸に短剣を突き刺していたので自殺、ですね…。 なにやらよくわからないことをつぶやいて飛び降りていきましたが…。 |
(40)2005/08/31 01:22:42 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――客室―― [その返答に少し眉を顰めたが、すぐに頷き、ベッドから降りた。] わかったわ。行きましょう? |
(41)2005/08/31 01:23:11 |
| 墓守 ユージーン ――2階-客室――
【話さなければ、こんな思いもしなかったのだろうな】
[ヘンリエッタに背を向け、自嘲気味に心の中で] |
(42)2005/08/31 01:23:28 |
| 未亡人 オードリー [ハーヴェイに、]
可哀想なあの子を助け出してあげたのよ。ちょっと遅くなっちゃったけどね。 今は他の皆と一緒のお墓にいるわ。 |
(43)2005/08/31 01:24:46 |
| 墓守 ユージーン ――2階-客室―― [ヘンリエッタに振り向いて、にっこりとしながら手を差し伸べる]
さ。 行こうか。 |
(44)2005/08/31 01:26:14 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンの手を握り、エントランスの方へ降りていった。
2005/08/31 01:26:43
| 学生 ラッセル [ハーヴェイの言葉に頷く] なるほど、礼拝堂のほうでしたか、なら気がつかなくてもおかしくないですね。 かなり派手にやっていたので、姿が見えなかったのが不思議だったのですよ。
すみませんが今日は疲れていますので、これで休ませてもらいますね…
[オードリーとハーヴェイに一礼すると寝室のほうに戻っていった] |
(45)2005/08/31 01:27:20 |
| 未亡人 オードリー 地下室と言えば… 確かに気分の悪い場所ではあるけど、調べてみる必要はあると思うわ。
ぜぃぜぃ…
脱出できる道があるとすれば、地下の可能性が一番高いと思う。 |
(46)2005/08/31 01:27:21 |
墓守 ユージーンは、エントランスで3人が集まっている様子が見えた。
2005/08/31 01:30:16
酒場の看板娘 ローズマリーは、2階に戻り、ラッセルの客室の前に立った。
2005/08/31 01:30:41
| 未亡人 オードリー [ラッセルを見送って…]
礼拝堂?
[ハーヴェイをいぶかしげに見る]
あそこに今更何の用があったのかしら? |
(47)2005/08/31 01:31:40 |
書生 ハーヴェイは、学生 ラッセルに片手を挙げて、階段を上がっていくのを見送った。
2005/08/31 01:31:56
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― あれは、オードリーと…ハーヴェイ?妙な組み合わせね。
[ユージーンに囁いた。] |
(48)2005/08/31 01:32:08 |
| 書生 ハーヴェイ [オードリーの言葉に、胸元で軽く十字を切った] そうですか、やはり。お疲れ様でした……。 私も、あの地下室にはまだかなり奥行きがあると感じました。同感ですが、あの奥に行くのなら気をつけないといけないでしょうね……。 |
(49)2005/08/31 01:32:39 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ハーヴェイ。 やることを思い出したの。大事な事よ。 だからごめんなさい、後でまた逢いましょう? |
(*4)2005/08/31 01:33:02 |
| 未亡人 オードリー 【礼拝堂はステラさんが息絶えた場所。 そのステラさんもちゃんと埋葬した。 なのに何故そんな場所に行ったのかしら?】 |
(50)2005/08/31 01:34:24 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― [自然な口調でオードリーに答えた] ええ、静かな場所で祈りたくて。 ラッセルやローズマリーにも、そう言って出てきたんですが。 |
(51)2005/08/31 01:34:53 |
| 書生 ハーヴェイ 好きにすればいいさ。 まだ夜は長いのだからな。
それに、私も相手しなければならない人間が居るようだ。 |
(*5)2005/08/31 01:35:47 |
学生 ラッセルは、酒場の看板娘 ローズマリーが部屋の前にいるのに気がついて声をかけた
2005/08/31 01:36:43
| 墓守 ユージーン ――階段→エントランス―― [3人の下へと、影を引きずりながら降りてゆく。 ヘンリエッタの手は小さく、温かい]
【…僕らが例え生き残ろうと、僕はヘンリエッタを手放せるのだろうか】 【……殺してしまうのではないだろうか】
[一瞬、酷い眩暈を覚えながら、彼らに声をかけた]
3人とも集まって、何の話をしているんだ? |
(52)2005/08/31 01:37:04 |
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタに、軽く頷くように頭を動かした。
2005/08/31 01:38:18
| 学生 ラッセル おや? ローズマリーさん、そんなところでどうしましたか? |
(53)2005/08/31 01:39:08 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室前―― [ラッセルに声をかけられ、振り返った。ほっとしたように笑う。]
ラッセルくん、おはよう。 昨日は、大丈夫だったの? |
(54)2005/08/31 01:39:29 |
| 未亡人 オードリー そうなの? ステラさんが亡くなった場所だから、私なら近づきたくはないと思ったんだけれどね。
[ユージーンとヘンリエッタが降りてきたのに気付いた。] |
(55)2005/08/31 01:39:37 |
未亡人 オードリーは、2人に座ったままでごめんなさいね、と言った。
2005/08/31 01:40:52
| 学生 ラッセル まだ疲れているので今日はこれから休もうかと…。 その前に足りなくなったものを探してきたところです。 [そういうと背中に背負ったフランベルジュを目線で示した] |
(56)2005/08/31 01:42:17 |
墓守 ユージーンは、オードリーとハーヴェイをじっと見つめた。
2005/08/31 01:42:23
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― 【ユージーンの大きい手に包まれていると安心する】 【安心するが故に傍にいて欲しいと願ってしまう。】 【きっとそれがかなわなくなった時】 【私は果てまで落ちてしまうのだろう】 【それが、たまらなく怖い…】
何をしているの?こんなところで。 [オードリーとハーヴェイに話しかけた。] |
(57)2005/08/31 01:43:38 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― [オードリーに静かな声で答えた]
それを言うなら、よく皆が集まる客間やあの地下室もそうでしょう。 今や、この城内には“死”が漂っていない空間などありはしないのに―― [ハーヴェイは暗い表情でそう言い、ぽつりと付け足した]
――死の病に襲われた、あの街のように。 |
(58)2005/08/31 01:44:03 |
| 墓守 ユージーン ――エントランス―― [ユージーンは穏やかに笑顔を浮かべながら]
いや、構わないよオードリー。 昨日あんな事があったんだ……。
ラッセルはどうしたんだ?話を聞こうと思っていたんだが。 |
(59)2005/08/31 01:44:58 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室前―― [ラッセルの無事な姿を見て、安堵の溜息を漏らした。] そう。邪魔して、ごめんなさいね。 ラッセルくん、怪我はしていないのよね……? |
(60)2005/08/31 01:45:42 |
墓守 ユージーンは、書生 ハーヴェイに、「死の病……?」
2005/08/31 01:45:48
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― [ユージーンとヘンリエッタを振り返った] あぁ、こんばんは。 話をしている、というのがその答えだね、ヘンリエッタ。 見た通りそのままの回答だけれど。 |
(61)2005/08/31 01:46:40 |
| 学生 ラッセル ええ、かなり疲労はしましたが、外傷はほとんどありません…。 自分でも不思議なんですけどね。 |
(62)2005/08/31 01:48:36 |
| 書生 ハーヴェイ [ユージーンの呟きを耳にして、半ば無意識に答えた]
そう……死の病だ。私の育った街は、死をもたらす流行病で半ば滅びたんだ。そして、私の家族も。 |
(63)2005/08/31 01:48:48 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― オードリー、貴方大丈夫?顔色が悪いわ。 ハーヴェイ、貴方は随分と不吉な事を言うのね。 |
(64)2005/08/31 01:50:53 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室前――
良かった……。 貴方に何かあったら、私、どうしようかと思ったわ。 |
(65)2005/08/31 01:51:48 |
| 未亡人 オードリー [ヘンリエッタに、]
人と話していると安心するのよ。 雑談といっても差し支えないものと思うけどね。 姿が見えなくなると、また…… いえ、なんでもないわ。早いところこの城を出たいなってね。
[ハーヴェイの言った、『地下室』に反応して表情が険しくなる。]
【死の病?】
【ユージーンさんは、昨日の一部始終を知っているのね。】 |
(66)2005/08/31 01:52:38 |
| 学生 ラッセル ――居館二階・客室前―― 心配かけてしまってすみません…。 もう少しお話していたいのですが、まだ疲労が残っているのですみませんが休ませていただきたいのです。 よろしいですか? |
(67)2005/08/31 01:55:08 |
| お嬢様 ヘンリエッタ 随分と暢気なのね。 姿が見えなった時に恐怖を成す位なら、貴方なら行動を起こすと思ったのに。何だか不思議ね。 ローズマリーが言っていたけど、もう出口探しは諦めたのかしら? [険しい表情のオードリーについ皮肉ってしまう。] |
(68)2005/08/31 01:55:22 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室前―― [ラッセルの言葉に少し傷ついたような顔になったが、それでも無理に笑顔を作った。]
えぇ、お休みなさい、いい夢を。
[それだけ言うと、ローズマリーは階段の方へ歩いていった。ラッセルの傍を通る時、小さい声で呟きながら。]
ラッセルくん、ごめんね。ごめんなさい。 |
(69)2005/08/31 01:57:20 |
| 学生 ラッセル [ローズマリーの言葉に怪訝な表情を浮かべながら寝室の中に入って*休んだ*] |
(70)2005/08/31 01:58:37 |
学生 ラッセルは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2005/08/31 01:58:46
| 未亡人 オードリー ――エントランス――
ヘンリエッタさん、ありがとうね。 昨日は、体力の限界だったのに、無理しちゃったのよ。 おかげで酷く頭が痛むし、咳も止まらないわ。
[皮肉の言葉に反応して、]
そうね、弱気になってるわ。 何もかもね。
【吸血鬼… 弓がいとも簡単に弾かれた。】
怖いとは思わないけどね。 化け物のあの姿を見たら、絶望するわ。 |
(71)2005/08/31 02:02:03 |
未亡人 オードリーは、書生 ハーヴェイの言葉に反応し、複雑そうな表情をした。
2005/08/31 02:03:32
| 書生 ハーヴェイ 不吉か? ヘンリエッタ、ならばこの場所は――この世界は、全てが不吉だ。すぐ隣には“死”が立っているというのに、それに気づかず安穏と暮らすのもいいだろうけれど。 |
(72)2005/08/31 02:03:41 |
| 墓守 ユージーン ――エントランス――
よく生き延びられたものだね、ハーヴェイ。 どんな流行病かは分からないが、村を1つ滅ぼせそうな病によく倒れなかったものだ。
…何故なのだろうね?
[聞き触りのいい、酷く穏やかな声でユージーンは尋ねる。瞳がやや冷たい光を帯びた] |
(73)2005/08/31 02:05:17 |
未亡人 オードリーは、出口か…、本当にあるのかしらね?
2005/08/31 02:06:31
書生 ハーヴェイは、お嬢様 ヘンリエッタからユージーンへと視線を移し、少し考えてから口を開いた。
2005/08/31 02:06:35
| お嬢様 ヘンリエッタ 無理はしない方がいいんじゃなくて?もう、無理をして何とかなる様には見えないけれど。 絶望するにはまだ早いんじゃないかしら?あの化け物でも崖から落ちたらさすがに死ぬでしょう?それなら吸血鬼が不死なわけないじゃない。 ねぇ、ユージーン?
[ハーヴェイに向き直った。] 陰気臭い事いうのね、貴方って。知った所でどうにもならないなら気がつかない方が幸せってことだって沢山あるわ。それがたとえ気がつかない振りであってもね。 |
(74)2005/08/31 02:08:34 |
| 墓守 ユージーン ――エントラス――
死か。 近場にいる死は一体誰になるんだろうな。 この古城にまだ吸血鬼が存在するなら。
[穏やかな声のまま、自問するかのような口調でユージーンは紡ぐ] |
(75)2005/08/31 02:09:14 |
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンの手を強く握り、意思の強い目でオードリーを見つめた。
2005/08/31 02:10:04
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス―― 何故か――数年は分からずにいた。だが、やがて気づいたよ。 私の中には、すでに“死”が取り込まれているのだと。いつ死ぬか、いつまで生きられるか、それは誰にもわからない。あまりに当然の事実だけどね。
だから、私はいつもそれを意識して過ごしている。今、この時も。 |
(76)2005/08/31 02:10:06 |
| お嬢様 ヘンリエッタ 信じられないのなら何故生きているの?提案したのは貴方よ、オードリー。 私は貴方がもっと強い人だと思ったわ。がっかりね。
|
(77)2005/08/31 02:11:04 |
| 書生 ハーヴェイ 気丈なことをいう少女だ。 だが――私には感じられる。その男――ユージーンもまた、“死”を内包した存在であるということを。
どこかでこれまでに多くの命を絶ってきた者だということを。 |
2005/08/31 02:11:51 |
| 墓守 ユージーン ――エントラス――
ああ、無理はしない方がいいだろうな。 それに、吸血鬼でも何かしらの弱点はある筈だと思わないか? 書物で読んだ所によると、人間の急所とさほど変わらないと見た覚えがある。
[ヘンリエッタの手を握り返しながら。 何故か、ヘンリエッタの言葉に胸が痛くなる]
【何故……】 |
(78)2005/08/31 02:14:18 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス――
気がついてしまっては仕方ないさ、ヘンリエッタ。 その事実を自分に対して誤魔化していても、意味は無い。 君が気づかない振りをするのは勝手だが、私にはその選択肢は存在しないな。 |
(79)2005/08/31 02:14:20 |
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンの言葉に、3人それぞれに対し視線を投げかけた。
2005/08/31 02:15:27
| 墓守 ユージーン ――エントランス――
ハーヴェイ、それは"病"、か?
[ユージーンは、冷たい瞳でじっと見つめた] |
(80)2005/08/31 02:15:57 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― [ハーヴェイの言葉にふんと視線を外した。ユージーンの言葉に心臓を掴まれたような気持ちになる。]
【"病"】 【ユージーンの抱える"病"】 【死の"病"…】
似てるのね。 全然違うのに、貴方とユージーン。 |
(81)2005/08/31 02:18:40 |
| 墓守 ユージーン ハーヴェイ、君から死臭がするよ。 |
2005/08/31 02:21:08 |
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス――
“病”というなら、そうだな。 私はもう、ある部分では死んでいるのかもしれない。
そして、その部分が生き返ることは無い。 ラザロを甦らせたような救済者が、私に現れることは無いだろうな。 |
(82)2005/08/31 02:22:20 |
| 未亡人 オードリー [嬉しそうに笑ってヘンリエッタを見た。 ハーヴェイとユージーンのやりとりはもはや聞いていない。]
【優しいのね。ふふっ】
げへっげほっ |
(83)2005/08/31 02:22:28 |
| お嬢様 ヘンリエッタ [苦しそうなオードリーに思わずユージーンの手を離し、駆け寄った。そして背中を摩る。] …大丈夫?休んだ方がいいんじゃなくて? |
(84)2005/08/31 02:23:50 |
| 墓守 ユージーン ――エントランス―― [ユージーンは穏やかに笑っている]
ああ、そうだろうね。 僕にも、その選択肢はない。
[ユージーンは、穏やかな顔とは裏腹に機械的に喋った] |
(85)2005/08/31 02:24:22 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室―― [ローズマリーは瞼の裏に思い描く。ラッセルの顔を、そっと。]
吸血鬼の血。 ――未来の私の子供が、吸血鬼になる事実……。
[ローズマリーはナサニエルに言われた言葉を思い出した。] |
(86)2005/08/31 02:26:34 |
| 墓守 ユージーン ――エントランス―― 【似ている、かな】 【似ているかもしれないね、ヘンリエッタ】
ヘンリエッタ、オードリーを客室へ連れていってくれないかな。 オードリーの体を少しでも休めた方がいいだろう。 僕の鞄に適当に雑貨をつめてきたから、何かあるかもしれないし、探してくれないか?
[穏やかに。とても、穏やかに] |
(87)2005/08/31 02:27:06 |
書生 ハーヴェイは、未亡人 オードリーの咳き込む声を耳にしたが、意識の片隅にも止めていない。
2005/08/31 02:29:20
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― [ユージーンの言葉に頷いた。言葉ではなんと言っても、オードリーを心配しているらしかった。] わかったわ。行きましょう? |
(88)2005/08/31 02:30:32 |
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンがヘンリエッタに掛けた声を聞き、口を開く機会を静かに待った。
2005/08/31 02:30:32
| 酒場の看板娘 ローズマリー 【"――そして、この血を絶やしてはならないとも考えている。そのために必要なものは二つある。一つは、この短剣。
もう一つは、ローズ。お前だ。 私たちの中には、吸血鬼である血が半分しか流れていない。このうえ人間と結ばれるようでは、その血はますます薄くなる。この血を保つためには、私とお前が結ばれるしかないんだよ。
わかるだろう?"】
お兄さま……。 だけど、私は……、私は。
[あの時の様に、リアリティを持って浮かんでは消えるナサニエルに、思わずベッドから体を起こし呟いた。]
|
(89)2005/08/31 02:32:21 |
| 未亡人 オードリー [ユージーンとハーヴェイの方を向いて、]
おやすみなさい。 お二人とも、お気をつけてくださいね。
[ヘンリエッタに向いて、]
行きましょか? |
(90)2005/08/31 02:36:00 |
| 墓守 ユージーン ――エントラス―― [ふいに、オードリーを運ぼうとしているヘンリエッタをきつく抱き締める]
ヘンリエッタ。
【馬鹿だな】 【本当に、僕はおかしくなったようだ】 |
(91)2005/08/31 02:36:51 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― [急に抱きしめられ、怪訝な顔でユージーンを見た。それでもヘンリエッタの顔は幸せそうだった。]
ユージーン? |
(92)2005/08/31 02:37:59 |
未亡人 オードリーは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2005/08/31 02:42:17
| 墓守 ユージーン ――エントランス―― [何故か、急に感情がこみ上げる。初めてだった]
ヘンリエッタ、何でもない。 オードリーを宜しく頼んだよ。
[ユージーンは、笑顔を浮かべた。] [そして、頭を撫で、もう一度だけきつく抱き締める。] [このままヘンリエッタを連れ去りたいという気持ちが何故か湧き上がるのを、とても怪訝に感じながら] |
(93)2005/08/31 02:45:13 |
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタを解放し、笑った。
2005/08/31 02:46:28
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス――
[ヘンリエッタとオードリーが歩き出したのを見て、言葉を紡いだ] さあ、話を終わらせよう、ユージーン。 君の中にも私と同じような“死”が存在することが良く判った。 少なくとも、どちらかが消えなければこの場に平穏は戻るまい。
だがその前に、見せておきたいものがある。主塔の最上階まで来てもらいたい。 |
(94)2005/08/31 02:46:44 |
| 未亡人 オードリー ――エントランス→自室――
[ヘンリエッタとユージーンの姿を見て、黙って歩き出した。] |
(95)2005/08/31 02:47:14 |
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンにそう告げると、返事も待たず歩き出した。
2005/08/31 02:47:35
| お嬢様 ヘンリエッタ ――エントランス―― [ユージーンに何も言わず笑いかけた。ハーヴェイの言葉が耳に入り、思わず後ろを向いた。]
ハーヴェイ。ユージーンに何かしたら許さないから。
行きましょう、オードリー。 |
(96)2005/08/31 02:48:03 |
お嬢様 ヘンリエッタは、書生 ハーヴェイに話の続きを促した。
2005/08/31 02:48:11
お嬢様 ヘンリエッタは、未亡人 オードリーの後をあわてて追った。
2005/08/31 02:48:22
墓守 ユージーンは、ハーヴェイの後に無言で続く。黒い外套をゆらせながら。
2005/08/31 02:50:27
| 未亡人 オードリー ――エントランス→自室――
ヘンリエッタさん、ありがとうね。
…
さぞがっかりしたでしょうね? いくらでも罵ってもらっても構わないのよ?
出口を探すだけの余裕は、もう私にはない。
だからもう、本当に直感だけだけど… あの地下の奥になら、可能性はあるかもしれないと思ってる。
【あの子の亡骸が放置されていた、更に奥。】
今動けたら、そこへ行くんだけどね。
[ヘンリエッタに向かって、苦々しく笑った。] |
(97)2005/08/31 02:53:02 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――オードリー部屋――
何よ。何一人で頑張っているの?馬鹿みたい。
[オードリーの隣にぽふと腰掛けると、オードリーを見ずに言った。]
人の事頼るのって難しいけど、自分じゃ如何にもならない事だってあるのわ。 私は其れを学んだの。ユージーンと出会って。 人を信じるのが怖かった、何時死んでしまうのか怖いから。ママのように……。 完全に体重を預けきってしまった時、失った時のショックに耐えられる自信が無いからよ。
皆私自身に興味があるんじゃない、私のパパのお金や権力に興味があるだけ。私は小さい頃から其れを知っていたもの。
臆病でしょう?貴方のことを罵れる立場何かじゃないのよ、私。 だけどね、んふふ、今はそんな事無い。ユージーンだけは信じられる。私ユージーンが居てくれるなら、何でも出来る気がする。 |
(98)2005/08/31 02:58:19 |
| お嬢様 ヘンリエッタ [そこまで喋ると天井を見上げた後にオードリーを見つめた]
だから。私とユージーンが出口を見つけてあげる。 あの子の代わりに、私とユージーンを導いてよ。 その為にも、今は寝て休んで、その弱音を吐く口を止めなさい。 |
(99)2005/08/31 02:59:35 |
| 書生 ハーヴェイ ローズマリー。私は今、主塔を上っている。 これからユージーンと戦い、殺すことになるだろう。
会いに来るならエントランスではなく、塔の屋上に来るようにな。 |
(*6)2005/08/31 03:00:48 |
書生 ハーヴェイは、は、主塔の屋上へと続く階段を上がっていた。
2005/08/31 03:00:59
| 書生 ハーヴェイ ――エントランス→主塔――
【ユージーン。穏やかな笑顔の奥底にあれだけの“死”を潜めているとは。 ギルバートもそうだった。“死”を芸術と呼び、自らもそうなろうとした。 彼らともっと話すのも興味深いことだったかも知れないが――最早、話すべきときは終わった】
[ハーヴェイは階段を上りきり、屋上へと出た。雨はやや弱まって、しとしという音が微かに聞こえる程度だった] |
(100)2005/08/31 03:01:49 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階・客室――
【何を、私は一体何を言いかけたのかしら。たった今。ラッセルくんの事が好きだと――?】
違う、違うわ。また同じ過ちを繰り返すほど、私は……。
【じゃあ何故あの時止めたの? お兄さまを捨ててまで。そして何故――今心に浮かぶのはラッセルくんではないの?】 |
(101)2005/08/31 03:02:51 |
| 墓守 ユージーン ――主塔への移動中―― [まるで眩暈のようにくらくらと鳴っている。 何処か吐き気にも似たものを感じながら]
【死か】 【何故、殺すのだろうな】
[虚ろに彼は嗤う。] [何処までいっても見つけられなかった意味。] [大切なものを壊してしまいそうな、自身]
[何時も笑顔を浮かべているのは、人間の傍に溶け込む為だった。]
【その僕が、誰かの為だとか守る為に……いや、生かそうと?】 【滑稽だな】 |
(102)2005/08/31 03:06:36 |
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンを待つ間、屋上から周囲の風景を眺めることにした。
2005/08/31 03:06:58
| 酒場の看板娘 ローズマリー ユージーンと? また妙な相手と"戦う"のね。 |
(*7)2005/08/31 03:07:05 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 今から、行くわ。 |
(*8)2005/08/31 03:07:32 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――ハーヴェイに逢いたいと思った。 こんな気持ちは初めてだった。 何故?
お兄さまのように、失いたくないから。大事な兄弟を。
そうでなければ―― 私はまた一人になってしまう。
|
2005/08/31 03:08:36 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 本当にそう? ねぇ、本当に?
私はずるい。とても、ずるい。 自分に対する言い訳など考えなくても直に浮かぶ。
そうやっていつも逃げてきた。 とても、ずるい。
そしてそのずるさで、私はお兄さまを――
|
2005/08/31 03:09:33 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――客室→エントランス―― [ローズマリーは起き上がって、客室を後にした。弟に逢うために。自分の"血"、選ぶべき道、そして気持ちを確かめるために。] |
(103)2005/08/31 03:10:59 |
| 未亡人 オードリー [驚いたようにヘンリエッタを見つめて、 嬉しそうにいたずらっぽく笑った。]
オーケイ。 明日こそ冒険の旅に出発だ! ヘンリエッタと私がいれば、吸血鬼なんて、ちょちょいのちょいだ。
[優しい表情に戻って、]
行ってあげなさいよ。 私の相手なんていいからさ、早く。 |
(104)2005/08/31 03:11:21 |
| 墓守 ユージーン ―― →主塔 ―― [主塔への螺旋階段を、まるで断罪か何かへの道を歩くかのように一歩一歩登ってゆく。 黒い外套は壁のランプの光を受けながら、ただゆらめいている]
[何故かこんな時にも頭の中に曲が浮かぶ]
Humpty Dumpty sat on a Wall.
Humpty Dumpty had a great fall.
All the King's horses and all the King's men,
Couldn't put Humpty together again.
[酷く虚ろに、彼は口ずさみながら主塔へと登ってゆく] |
(105)2005/08/31 03:12:21 |
| お嬢様 ヘンリエッタ [オードリーの言葉にくすくすと笑った後、立ち上がった。]
言われなくても行くわ。 オードリー。私貴方の事好きよ、意外とね。
[にっこりと子供らしさの残るあどけない笑顔を残して客室を後にした。] |
(106)2005/08/31 03:14:06 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 言い忘れたわ。ハーヴェイ。
死んだら、許さないわ――。 |
(*9)2005/08/31 03:14:36 |
| 墓守 ユージーン ――主塔―― [黒い影を引きずりながら、尚も屋上へと歩を進める。 断罪など求めてはいない。何も、そう。何も。]
Humpty Dumpty opened his eyes.
Falling down was such a surprise.
Humpty Dumpty counted to ten.
Then Humpty Dumpty got up again.
[嗤いながら、彼は屋上へとたどり着く。 しとしととした雨は、彼の歌声を消すかのように酷く酷く]
[ザ――――――――――――――――――――――]
[降り荒んだ] |
(107)2005/08/31 03:18:23 |
| 書生 ハーヴェイ 私は死なない。
故に、私が許しを願うことは、無いな。 |
(*10)2005/08/31 03:19:08 |
| 書生 ハーヴェイ ――主塔・屋上―― [ユージーンが階段を上りきる足音がした。同時に雨脚が強くなり、二人の身体を濡らし始めた] 来たか、ユージーン。 此処から見える山々、森の木々の連なり。これが私の故郷だ。
気づいて居たのだろうな、私が人間ではないということに。 そして私も気づいた。お前が、人間という枠をはみ出した存在だということに。 故に――殺しあおう。共に相容れぬ者同士で。 |
(108)2005/08/31 03:19:50 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そうね、ハーヴェイ。
許しを請う貴方も見てみたいけれど、 "この事"で貴方に許しを乞われるのは嫌だわ。 |
(*11)2005/08/31 03:22:05 |
| 未亡人 オードリー [ぱたとベッドに倒れ込む。]
ありがとう、ヘンリエッタ。 最悪の真っ最中だけど、最高の出会いもあるものね。ふふふ。
[さっきまでヘンリエッタがいた辺りに向かって礼を言った。]
【私、元2児の母だったんだけどなー。 悪ガキにもどっちゃったね。】 |
(109)2005/08/31 03:26:20 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――中庭―― [急に雨が酷くなった。雨は全てを濡らす。コントロールすることを忘却した時の涙のように、止め処なく全てを濡らし続ける。]
……ハーヴェイ。 貴方の狩りを、見せてもらうわ。 吸血鬼としてのあり方を。
[ローズマリーは少し楽しそうに主塔へ歩く足を早めた] |
(110)2005/08/31 03:27:20 |
| 未亡人 オードリー [目を閉じると、姉妹のように仲の良かった姫様との楽しい日々が蘇った]
(今日も冒険の旅にいくぞー) (いくぞー) (お仕置きなんて怖くないぞー) (百叩きされるのは私だけどな) (いーじゃん優しいママが慰めてくれるだろ?) (…うん) (それじゃ、今日はハゲ大臣の基地に潜入して…) (あれだろ、ぶっさいくな狸の置物) (それそれ。くすくす) (毎晩磨いてるとかってさ) (うへー気持ち悪いー) (だから、超カッコ良く変身させよう) (あたし芸術センスなら負けないよ) (私だって負けないーー) (勝負ね) (勝負よ) |
(111)2005/08/31 03:28:47 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― [ユージーンはハーヴェイの言葉に、何処か虚ろに響く声で返答を返した]
さぁ、どうだろうな。 僕は知らなかったかもしれない。
そして、お前の故郷などどうでもいいし、意味も持たない。何もな。
だが、殺し合う事には賛成だ。
相容れない者同士、どちらかが、死ぬまで、やろうか。
[何処か虚ろに嗤った] |
(112)2005/08/31 03:29:09 |
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンに頷くと爪を構え、駆け寄って両の腕を振るった。
2005/08/31 03:30:00
墓守 ユージーンは、両刃のナイフと曲刃のナイフを握った。
2005/08/31 03:30:11
| 書生 ハーヴェイ ――主塔・屋上―― [無造作な一撃はナイフに弾かれ、だがハーヴェイはすぐさま次の攻撃に移った。弾かれた勢いで身体を一回転させ、そのまま体を鎮めて太ももを薙ぎ払った]
そう、最後までだ。どちらかが、死ぬまで、な。 |
(113)2005/08/31 03:31:16 |
未亡人 オードリーは、目を閉じてすぐに、*眠りに落ちた*
2005/08/31 03:31:25
| お嬢様 ヘンリエッタ ――中庭→主塔―― [雨の中、新しい足跡を発見した。それも二人じゃない。ヘンリエッタは走って主塔の入り口まできた。螺旋階段を上がる音が淡々と響く。]
誰?そこにいるのは誰? |
(114)2005/08/31 03:32:11 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― [ハーヴェイの爪が太ももを薙ぎ払うと同時に、彼は曲刃のナイフを彼の爪を狙って振るった]
[太ももの傷が脳を活性化させる]
それ以外に助かる事はないと、経験済みだよ。 |
(115)2005/08/31 03:35:16 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――主塔―― [声がした。とても幼い声。ローズマリーは足を止めた。]
ヘンリエッタちゃん? どうしたの? こんなところで。 |
(116)2005/08/31 03:35:49 |
墓守 ユージーンは、曲刃が薙ぎ払われる事を想定しながら、両刃をその先へと向ける。
2005/08/31 03:36:29
| 書生 ハーヴェイ ――主塔・屋上―― [ざくりと肉を切り裂く感触が左手に伝わった。しかし同時に、ユージーンのナイフが右手の爪を数本、切り飛ばしていった]
そうか、それが貴様の得物か。 確かに似ている。この爪と、そのナイフ。きっと貴様の手のように、自在に扱うのだろうな。 ――愉しみだ。
[ハーヴェイは軽く舌を出して唇を舐めた] |
(117)2005/08/31 03:37:06 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――主塔/螺旋階段――
ローズマリー?其れはこっちの台詞だわ。何故貴方が此処に居るの? [挑むような目つきで問いかけた。] |
(118)2005/08/31 03:37:53 |
| 書生 ハーヴェイ ――主塔・屋上――
[ユージーンが連続して繰り出す突きを、上体をのけぞらせて回避する。幾度目かの突きに対応して、左手でその腕を払った] |
(119)2005/08/31 03:40:09 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――螺旋階段――
何故かしら。 "あの少女"が鉄の鳥篭の中で死んでいった時に私が地下室に居た訳とは、違うことだけははっきりしているのだけど。 ……いいえ、違うわ。本質的にはきっと、同じなのね。
[くすりと微笑んだ。その笑みは堕天使のように悪戯っぽく残酷で、そして――美しかった。] |
(120)2005/08/31 03:41:11 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― [どくどくと刻まれた左の太腿から血が流れ出している。 ざっくりとは割れているが、動けなくはなさそうだ]
さあ、どうなのだろうな。 僕は楽しくはないよ。 時に、酷く安らぐ事はあってもね。
[何処か声は虚ろだった] |
(121)2005/08/31 03:41:24 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー そう、方法が違うだけで。
自分が手を下そうとしたのと、見ているだけ。 それは随分違う。
だけど結果的に――
”吸血鬼”に近づくための道であることには 変わりがない。
|
2005/08/31 03:43:54 |
| 書生 ハーヴェイ [ユージーンが口を開いたのを見て、左へとステップを切る。そのとき既に、ヴァンパイアの鋭い聴覚は螺旋階段を上る二人の足音を捉えていた]
ユージーン。どうやら、来客のようだぞ。 一人はローズマリー。もう一人は――貴様の側の人物のようだな。 |
(122)2005/08/31 03:44:04 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――螺旋階段――
鉄の鳥篭…?貴方、何をしたの? 質問を変えた方がいいかしら。貴方一体、何者なの? |
(123)2005/08/31 03:46:05 |
| 書生 ハーヴェイ そうか。安らぎの中で人を殺せるというのは不思議な言葉だな。 私の中に在るのは殺戮と暴力の熱狂、でなければ単に冷厳な“死”の運び手という自覚だけだ。
安らぐのはそれが終わったあと、だな。 |
(124)2005/08/31 03:46:23 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― [ことごとく避けられている突きに対して、ますます何かに没頭してゆくかのように振るっている]
[腕を左手で払われると、その力を利用して距離をとる]
【……?】 |
(125)2005/08/31 03:46:41 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
勘違いするな。 死体を見れば、だ。
僕にとって殺すのは何故なのか分からない。 ただ、殺しているだけだ。
来客……? |
(126)2005/08/31 03:48:41 |
| 書生 ハーヴェイ ローズマリー。どうした? すぐそこに居ることは判っている。
私は無傷だぞ。心配することは無い、見に来るがいい。 |
(*12)2005/08/31 03:48:45 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――螺旋階段――
ヘンリエッタちゃん、といったかしら? あなたは賢いと思うわ。 だけれど……、賢いなら賢いなりに、学ぶべきね。
[ローズマリーはにっこりと笑った。]
知らない方良いことが世の中には沢山あるということを。 |
(127)2005/08/31 03:49:02 |
墓守 ユージーンは、ナサニエル程にハーヴェイが速くない事を感じた。
2005/08/31 03:49:24
| 酒場の看板娘 ローズマリー 無駄なお喋りはもう終わりよ。 私はヘンリエッタちゃんと喋りにきたんじゃないもの。
[ローズマリーはそういうと、螺旋階段を上っていった。屋上に向かって。そしてもう、その足を止めるつもりはなかった。何があっても。]
|
(128)2005/08/31 03:50:17 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 今行くわ。 余計なお喋りをしすぎたみたい。 |
(*13)2005/08/31 03:51:01 |
墓守 ユージーンは、左腕の四本の爪痕から血を流している。
2005/08/31 03:51:25
| 書生 ハーヴェイ ただ、殺す――その行為だけ、か? その衝動を自覚して使いこなすには程遠いということか。 たとえば、このように――?
[後の言葉には応えず、目を瞑って息を吐いた。やがて見開いたそこには、先ほどよりも強く光る紅い瞳があった] |
(129)2005/08/31 03:52:48 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――螺旋階段――
分かった様な口を利かないで頂戴。私は誰の指図も受けないわ。貴方だって、利口になるべきなんじゃなくて?喋りすぎるのはそれだけで三流、だと学ぶべきよ。
[ローズマリーの背中に叫び、そしてその後を追った。] |
(130)2005/08/31 03:53:12 |
墓守 ユージーンは、右足に力を入れると、そのまま前方に駆け出した。
2005/08/31 03:54:17
| 酒場の看板娘 ローズマリー 言ってくれるじゃない。 利口になるべき――
そうね。その通りだわ。
|
2005/08/31 03:55:37 |
| 書生 ハーヴェイ そうか、そちらから来るか。 そこでただ待つよりは、余程正しい選択だ。
だが―― |
(131)2005/08/31 03:56:19 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
ははは。 僕もそこまで化け物だったらよかったろうにな!!!
[外套をさっと脱いで投げながら] |
(132)2005/08/31 03:56:41 |
墓守 ユージーンは、曲刃のナイフを顔目掛けてなげる。
2005/08/31 03:57:02
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――主塔屋上―― [ヘンリエッタの言葉を無視して、屋上に足を踏み入れた。開放的な風が雨と共に顔に吹き付ける。右手で乱れる髪を押さえつけながら、ハーヴェイとユージーンの"戦い"をじっと見つめた。] |
(133)2005/08/31 03:57:02 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――主塔屋上―― [ローズマリーに続き、階段を駆け上がった。息が切れ、はぁはぁという自分の息が耳に届く。目に入ったのは血まみれのユージーンだった。]
ユージーン!! |
(134)2005/08/31 03:57:59 |
墓守 ユージーンは、そのまま串の、杭のように長く細いナイフを抜くと、心臓を狙う。
2005/08/31 03:58:24
| 書生 ハーヴェイ [ユージンが投擲したナイフが左目へと飛来した。ハーヴェイはそれを完全に視認し、電光のような速さで打ち払った]
だが――所詮は、人間、だ。 |
(135)2005/08/31 04:00:35 |
墓守 ユージーンは、ヘンリエッタの声が聞こえていない。
2005/08/31 04:03:42
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイは床を蹴り、ユージーンへと殺到した。新たなナイフを準備した彼が狙いを定める暇も与えず、爪を縦横に振るった]
覚悟するがいい、ユージーン。 化物の力を思い知って、死んでいくのだな。 |
(136)2005/08/31 04:03:47 |
| 書生 ハーヴェイ ユージーン、お前の姫君が応援に来てくれているぞ? さあ、その最後の姿を見せてやるがいい!
[ハーヴェイは右手を引き、ユージーンの左目に向かって鋭く突き出した] |
(137)2005/08/31 04:07:59 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― 【殺した人間は】 【こんな感じだったのだろう】
[何処か場違いのように脳裏に浮かんだ考えを消せないまま、切り刻まれてゆく]
[唇を血が滲む程に噛み締めながら、声を出そうとしない] |
(138)2005/08/31 04:10:02 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
……っ!!!!!
[前方から喰らった爪は、彼の髪を切り裂き頬の骨を抉りながら 『義眼』 を抉り出した]
[彼は、痺れるような痛さを感じながら、 そのまま細いナイフを心臓へと狙いを定めて突きたてた] |
(139)2005/08/31 04:13:03 |
墓守 ユージーンは、全体重をかける。
2005/08/31 04:13:17
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――屋上―― [ローズマリーは叫びそうになった。けれど、叫ばなかった。叫ぶ事に意味はなかったから。] |
2005/08/31 04:14:31 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ハーヴェイ!! |
(*14)2005/08/31 04:14:53 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――屋上―― [ローズマリーは叫びそうになった。 けれど、叫ばなかった。叫ぶ事に意味はなかったから。] |
(140)2005/08/31 04:15:00 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、書生 ハーヴェイに話の続きを促した。
2005/08/31 04:15:05
| 書生 ハーヴェイ [貫いたものが生きた眼球ではなく義眼だったと言う事実を認識するのに、ハーヴェイは一瞬の時間を必要とした。 その時間差が致命的な隙を生み、ユージーンの押し出したナイフはハーヴェイの左胸に潜り込んだ]
――っ! く――このっ! |
(141)2005/08/31 04:17:40 |
墓守 ユージーンは、そのまま、まだ動く右手で彼の左目を突き刺した。ズブリと。
2005/08/31 04:20:17
墓守 ユージーンは、義眼はカツンカツンと転がった。黒目部分が赤く塗られている。
2005/08/31 04:22:14
| 書生 ハーヴェイ [ユージーンの全体重が身体を突き飛ばし、ハーヴェイは床に倒れた。熱い感触が広がり、血液が流れ出す感覚。 だが、そのナイフは完全に心臓を貫いてはいなかった] |
(142)2005/08/31 04:22:54 |
| 書生 ハーヴェイ ぐっ――――!
[閉じた瞼の上から、鋭い刃物が潜り込んでくる。それは眼球を貫き脳へと達しようとしていた。“死”をもたらそうとするその物体、それを振るう眼前の男に、今までに無かった激しい憤怒がハーヴェイの内から生まれ出た] |
(143)2005/08/31 04:26:01 |
書生 ハーヴェイは、右目を見開き、自分にのしかかる男の腕を左腕で掴んだ。
2005/08/31 04:27:01
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――主塔屋上―― [ハーヴェイの様子に、思わず飛び出したくなる衝動が体中を駈け巡る。それでもローズマリーはその衝動を握った手に力を込めることで抑えた。開いたときには、爪が食い込み手から血が溢れていた。]
……っ。 |
(144)2005/08/31 04:28:16 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
はっ…っ……どうだ、ハーヴェイ? はは、はははは。
[その勢いのまま、彼も床へと倒れこむ。] [眼窩は深い穴。血が涙のように絶え間なく流れ続けている。唾が混じった血を吐き出した] |
(145)2005/08/31 04:28:38 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――主塔・屋上――
ユージーン!いや、嫌ぁぁぁあああ!! [血を流すユージーンに絶叫し、かけよろうとする。] |
(146)2005/08/31 04:29:43 |
墓守 ユージーンは、なおも右手に手を込めた。
2005/08/31 04:30:01
| 書生 ハーヴェイ おぉおおおおっ!!!
[ハーヴェイの掴んだ腕から、ゴキリという音がした。 それすらも認識せず、倒れたまま力任せに左腕を大きく振る。ユージーンの身体が宙に舞い、床に叩きられた。] |
(147)2005/08/31 04:31:19 |
酒場の看板娘 ローズマリーは、お嬢様 ヘンリエッタを羽交い絞めにした。
2005/08/31 04:31:24
墓守 ユージーンは、ハッと思わず顔をあげた。「ヘンリエッタ……?」
2005/08/31 04:32:07
| お嬢様 ヘンリエッタ ――屋上――
離しなさい、ローズマリー!! 嫌、ユージーン!!死なないでっっ、お願い、お願い!!置いていかないでよ!! |
(148)2005/08/31 04:33:34 |
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2005/08/31 04:33:50
| 書生 ハーヴェイ [ハーヴェイは立ち上がり、身体に刺さる二本のナイフを抜き取って投げ捨てた。即座に襲いかかろうとする衝動を必死で喰いとめ、獣の呻きに近い声で問いかけた]
ユージーン……貴様が何故、そこまでの“死”をまとう? そして何故、そこの少女と共に語らえる……? 貴様はほぼ、ヒトではないというのに。 |
(149)2005/08/31 04:33:53 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――屋上→中庭―― [立ち上がったハーヴェイの様子を見て、ふっと溜息をついた。ヘンリエッタの手を解き、解放する。そして踵を返すと、螺旋階段を下った。] |
(150)2005/08/31 04:36:53 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 行くわ、ハーヴェイ。 また後で逢いましょう?
私―― 喉が渇いたわ。 |
(*15)2005/08/31 04:37:21 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――屋上―― [ローズマリーに突然離され、その場に転び、叫んだ。] 何処行くのよっ?
[そしてすぐにユージーンを見る。ハーヴェイの姿に恐れをなし、動けない自分が憎い。] ユージーン!!! |
(151)2005/08/31 04:38:49 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――屋上→居館2階――
勝敗が決した試合を最後まで見る程暇じゃないわ。
[歌うように言った後、にっこりと頬に笑みを浮かべた。とても幸せそうに。] |
(152)2005/08/31 04:40:25 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― [酷い音が聞こえる。叩きつけられた時に肋骨も折れたのだろう。自分に相応しいとぼんやりと思った。 血を、吐きながら。起き上がれない]
……ぁっ…ぐ…。 は、はは。何故、だって? さあ、何故なのだろうな。 僕には分からないとも……。君なら、吸血鬼なら、答えが得られると思っていた。 [血を吐き] 何故、人を殺すのかと……聞きたかった。 はは……ハーヴェイ、 僕はただ、人の間にいるだけだよ。 |
(153)2005/08/31 04:41:08 |
| 書生 ハーヴェイ ああ。 また後で逢おう。 |
(*16)2005/08/31 04:41:21 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― 人ではない…? なら、ハーヴェイ、君は人間ではないのに、何故そこまで人間の姿をとる?
[酷く左目に力を込めながら] |
(154)2005/08/31 04:43:11 |
| 墓守 ユージーン ヘンリエッタ、何故来たんだ……。 こんな姿を、そして、ここは危険だ……。
馬鹿だ。 何故……。
[ユージーンは、悲しげに残った右目をヘンリエッタに向けようとする] |
2005/08/31 04:45:28 |
| 書生 ハーヴェイ そうか。ではやはり、貴様もヒトではあるのだな。 私は――人の間にいる存在ではない。ただ、外部から訪れて奪っていくだけだ。 そして、人を殺すのはこういう理由だ――それが摂理だから、だ。
そして、その名の下に死ね。ユージーン。 |
(155)2005/08/31 04:46:14 |
| お嬢様 ヘンリエッタ ――屋上―― [ハーヴェイの言葉に身を凍らせる。]
待って…、嫌、嫌だ!!
【やっと信頼できた人を】 【初めて心を開く事が出来た人を】 【失いたくない】
ユージーン!!!! |
(156)2005/08/31 04:47:58 |
| 書生 ハーヴェイ この姿は私のものだ。父と母から与えられたもの。 ヒトでなくなったからといって、私が私であることには変わりは無いからな。 私の姿を見て人間だと思うのは、ただの間違いに過ぎないと言うことだ。 |
(157)2005/08/31 04:49:32 |
書生 ハーヴェイは、お嬢様 ヘンリエッタの叫びに、無感動な視線を送った。
2005/08/31 04:49:56
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上―― 【エッタ…ヘンリエッタ、早くここから離れるんだ】
[そう言いたかったのに、血が口から零れた] |
(158)2005/08/31 04:52:16 |
| 書生 ハーヴェイ ヘンリエッタ。 どうしてこの男をそこまで想う? お前はなぜこの男を求める?
――だが、それを聞いたところで詮無い話か。 ――さあ、終わりの時間だ。覚悟は良いか、ユージーン? |
(159)2005/08/31 04:52:43 |
墓守 ユージーンは、お嬢様 ヘンリエッタに目線をやったハーヴェイを、愕然と見やる。【やめろ】
2005/08/31 04:53:06
書生 ハーヴェイは、墓守 ユージーンに切られた右手の爪を再び生やし、静かに歩み寄った。
2005/08/31 04:53:11
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ローズマリーはニーナが寝ている寝室に入った。オードリーを選ばなかったのは、只寝室が遠いだけだからだった。けれど、あえてニーナを選んだのは、ラッセルを自分の手にかけたくなかったから。]
こんばんは。
[にっこりとローズマリーは微笑んだ。ニーナはすやすやと眠っている。ローズマリーはその唇に静かに唇を落とした。] |
(*17)2005/08/31 04:55:09 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
全然…さ。 僕は、
【ヘンリエッタを】 【せめて、守りたかった】
【最後に頼み事など、出来そうにないかな?これじゃあ】 |
(160)2005/08/31 04:55:17 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……いつ見ても、綺麗だわ。貴方。
[その首筋に唇をあてた。目を瞑った。次に唇を開いた時、その歯は尖りその名を"牙"と変えていた。ナサニエルの顔がよぎったため、通常の数倍もその威力は落ちていたが、人間の、しかも寝ている少女を片付けるのには充分すぎた。] |
(*18)2005/08/31 04:55:18 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 本当はもっと、可愛がってあげたかったのだけれど。 "あの子"みたいに……。 ごめんなさい、今晩の私はとても――
[牙を白い首筋に突き立てた。行き通った感覚は、その牙がニーナの血管を抉るように貫いた事を教えた。そのまま血脈を引きちぎるように噛んだ。口の中が血で溢れる。口の端から零れても気にしなかった。ちゅぅ、と音を立てて吸い込み、それはローズマリーの喉を通って体を潤していく。] |
(*19)2005/08/31 04:55:28 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー とても、欲求不満なの。
[口を離して、くすっと笑った。ニーナの表情は、ローズマリーが寝室を訪れた時とまったく変わらず、安らかだった。愛しそうに長く鋭く成長した爪でニーナの頬を撫でた。当然、爪の後には3本の爪痕が残ったけれど、ニーナにはもう、そこからあふれ出させるほどの血が残っていなかった。]
おやすみなさい。 良い夢を。 |
(*20)2005/08/31 04:56:29 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
…ヘンリエッタに、手を出そうとしないで貰えるか?
[ごぷり] [顔は蒼白を通り越して青くなり、手はガタガタと意識を離せば震えそうだ] |
(161)2005/08/31 04:56:44 |
| 墓守 ユージーン 馬鹿な話だよ、本当に。 暗い暗い中で、こんなにも・・・・・・。
冷たいな、雨が。
何時でも、雨が、血を流してくれるのかな。
[ユージーンはうまく考えられない] |
2005/08/31 05:00:50 |
| 書生 ハーヴェイ ――主塔・屋上――
[ユージーンに歩み寄ると、まだ光を失っていない視線がハーヴェイを見据えた。その口元からは血があふれ出していたが、それでも彼の願いははっきりと読み取れた]
ふ……。 いいだろう。ヘンリエッタを今此処で殺すことはしない。 それだけが、貴様に対する敬意の表し方だ。
では、さらばだ。 |
(162)2005/08/31 05:02:48 |
| 書生 ハーヴェイ [ユージーンの右目を右の人差し指で触れると、そのまま爪を長く伸ばした。鋭い爪は眼球を突き通し、その奥にある眼底を貫いて彼の命を奪った] |
(163)2005/08/31 05:03:48 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
ああ。 そうだな。 それが…摂理だ、この世の
[満足に呂律が回らないが、彼の言葉を聞き]
ああ…ありがとう……。
[何もかもなくした中で見つけた希望のように、 穏やかに、笑った] |
(164)2005/08/31 05:05:57 |
| 書生 ハーヴェイ ――主塔・屋上―― [階段へ向かって歩きながら、ヘンリエッタに静かな声を掛けた]
それでは、また明日に逢おう。 おやすみ、良い悪夢を。 |
(165)2005/08/31 05:06:13 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――2階客室→地下室―― [2階の"彼女の物ではない"客室から出てくると、その唇についた血をぺろりと赤い舌で舐め取った。]
【"血の渇望"――。"あの事件"でお兄さまはそれを覚えなくなった。私は、どんなに辛いこと――沢山の大切な人を失っても――があっても、"血の渇望"に駆られなくなる事はなかったのに。そして、今も勿論、駆られなくなる事など、ないのに。】
だけど、どうにかしなくちゃいけないわね。
【この力の入らなさ具合……。】
[ローズマリーは爪を吸血鬼のそれへと変えて見せたが、先程と同様本来の力とは程遠かったし、持久するのも難しかった。] |
(166)2005/08/31 05:09:21 |
| 墓守 ユージーン ――主塔-屋上――
[ユージーンは抵抗らしい抵抗もせずに、ビクン!と一度跳ねると、笑顔を浮かべたままで動かなくなった。]
[周りには冷たい雨が降り、血は延々と流されてゆく]
[右手は外套の上から子猫人形ブランを押さえたまま]
[ただ、雨だけが彼を*包んでいた*] |
(167)2005/08/31 05:09:26 |
書生 ハーヴェイは、お嬢様 ヘンリエッタをその場に残し、螺旋階段を*降りていった。*
2005/08/31 05:10:07
| お嬢様 ヘンリエッタ ――屋上――
…っ!最低ね…。 [ハーヴェイにそう呟くと、ヘンリエッタはユージーンの元へ駆け寄り、その手を掴んだ。]
死なないで、ユージーン…、お願い、お願い。 置いていかないで。 私、貴方が居なくなったらもう誰も信じることなんて出来ない。貴方が居なくなったら、生きていくことなんか出来ないっ
人は一人じゃ生きていけないんでしょう? そう教えてくれたのはユージーン、貴方じゃない…! お願い、一人にしないで。 私には貴方が必要なの…。 |
(168)2005/08/31 05:11:21 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――→地下室――
欲求不満、ね……。 吸血鬼としての力が発揮できないのは、そのせいなのかしら?
[さっき舐め取った血の持ち主に言った言葉を思い出した。"欲求"を解消する為に、ローズマリーは*地下室へ向かった*] |
(169)2005/08/31 05:13:18 |
| 墓守 ユージーン [掴まれた手はぶらぶらと力なく] [彼女の期待に答えようとはしない] |
2005/08/31 05:15:18 |
| 墓守 ユージーン [彼の体は動かない]
[ヘンリエッタの頭を撫でる事もなければ、子猫人形ブランで喋る事も]
[何もする事はない] |
2005/08/31 05:17:33 |
| 墓守 ユージーン [あるのは圧倒的な物体というものであって、意識はなく]
[ただ塊があるだけだ]
[彼が今まで殺してきた様々な人間と同様に、同じように]
[塊となっただけ] |
2005/08/31 05:18:58 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――地下室―― [ローズマリーは地下室に来ていた。広い地下室の"地下牢"……、鉄の鳥篭の傍まで来ると、その場に座り込んだ。]
懐かしい……。
["懐かしい遊び場"に来ると、心が癒される気持ちがした。思い出される記憶。そのまま気持ちに任せて目を瞑った。瞼の裏に浮かぶのは、――ハーヴェイの姿。はっと目を開けようとした刹那、昨日のやり取りを思い出す。] |
(*21)2005/08/31 05:19:04 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……!
[言われた言葉、行動。全てそのまま、覚えている。体を見られた時のあの感覚。ハーヴェイとの口付け。吸血された経験――。目をあけることが出来ないほど、甘い記憶と感覚がよみがえった。とても鮮やかに、とてもリアルに。] |
(*22)2005/08/31 05:19:31 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー っぁん……
[気がつけば、ローズマリーは自分の手でドレスをたくし上げ、体中の何処よりも熱いそこに触れていた。切なそうに声を上げ、その行為に没頭していった。] |
(*23)2005/08/31 05:20:02 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [下着に指を滑り込ませた。雨で冷え切った指がそこに触れた瞬間、体がびくんと震えた。冷たさは快感へ変わる。体からあふれ出す熱い熱いものが指を包み、その冷たさを瞬時に変えてしまう。]
な……なんで……
[自分を慰める経験ぐらいは、あった。それでも、ここまで酷く求めたことはなかった。どちらかといえば、そういう欲とは無縁と生活してきていただけに、自分の体の反応が酷く恥ずかしかった。]
|
(*24)2005/08/31 05:24:34 |
| 墓守 ユージーン [命が抜け出れば、それは物体となる] [笑わない怒らない悲しまない寂しがらない] [人間でなくなるだけ]
[ヘンリエッタの手の温もりは彼に伝わるが、どうしても奪ってゆく一方だ] |
2005/08/31 05:25:58 |
| お嬢様 ヘンリエッタ [動かなくなったユージーンの体に頭を押し付けた。]
ユージーン。返事して…、返事して…、返事して?
【優しいユージーンの笑顔】 【ユージーンが残してくれた言葉】 【繋いだ手の温もり】 【与えてくれた安心感】
ユージーン。ねぇ、ユージーン。 置いていっちゃやだっていったばっかりだよっ。 ユージーン。貴方の事が、大好きなのに。
今の私に、貴方がいない世界に一体何の意味があるの…?教えて、ユージーン。 |
(170)2005/08/31 05:27:03 |
| 書生 ハーヴェイ ――地下室―― [静かな足音が、暗い地下の石壁に響いた。その先に求める者がいることを確信しつつ、ハーヴェイは進んだ。暗闇に適応した視覚よりも先に、鋭い聴覚が彼女の居場所を知らせた。かすかな喘ぎ声と切なげな息の音。それはローズマリーのものだった] |
(*25)2005/08/31 05:31:37 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ハーヴェイにされた行為は、特別性的な物でもなかったのにも関わらず、それを思い出すだけで胸が高鳴り、頭がくらくらするほどの興奮を覚えた。]
っぅうん……はぁっ
[存在を主張しぷっくりと膨らんだソレを指で軽く弾くと、頭が麻痺したように何も考えられなくなった。強引に、そして乱暴に指を奥に差し入れると、指を動かすのが億劫になるほど締め付け、粘着質な欲求が指に絡みついた。人差し指で入り口を塞いでいるのにも関わらずとろとろと滴ってくるそれに、自分の体をうらんだ。]
|
(*26)2005/08/31 05:32:43 |
| お嬢様 ヘンリエッタ [ヘンリエッタは呆然と空を見上げた。雨がヘンリエッタの顔を濡らし続ける。]
ユージーン。如何してかしら。 私、こんなにも今悲しいのに…穴がぽっかりあいたみたいに悲しいのに、何でだろうね。 涙が、出てこないよ…。
ユージーン。大好きな、ユージーン…。
[消え入りそうな声で呟くと、ヘンリエッタはそのまま*意識を失った*] |
(171)2005/08/31 05:34:54 |
| 墓守 ユージーン [見開いた目には雨粒が絶え間なく落ちている。涙のように絶え間なく薄められた血が流れている]
[返事をしようにも、口からも血が流れ続けている]
[ヘンリエッタが押し付けた頭は、彼の血が染みこんだ服]
[撫でたいと願っても、何も動かない体] |
2005/08/31 05:35:00 |
| 書生 ハーヴェイ そこにいたか、ローズマリー。 こんな所で横になって、何をしている?
[言葉と同時に無遠慮な視線をローズマリーに叩き付けた。ドレスをたくし上げ、下着に手を滑り込ませた彼女の姿は扇情的で、ハーヴェイは先ほどとは別種の衝動が自分の内に生まれるのを感じた] |
(*27)2005/08/31 05:37:42 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [目を閉じたまま昨日のことを思い出していたが、不意にハーヴェイの"匂い"が体中を包んだ。体中の力がこの行為に集中していたため、本当にハーヴェイが近くにいるとは思えずにいた。]
ハーヴェイ。
[小さい声でハーヴェイの名前を呼び、人差し指を強く奥まで差し入れると、指を締め付ける力は更に増した。このまま抜こうとすれば、指が抜けてしまうのではないかというほどに。その時、ハーヴェイの声が耳に届いた。]
……っ!!
[目を開いた時、そこにいたのはハーヴェイで、その視線が自分に遠慮なく浴びせられていることを知った。あわてて手を離し、ドレスの乱れを直す。]
な、何もしてないわ……。 |
(*28)2005/08/31 05:40:59 |
| 書生 ハーヴェイ 何も? ならなぜそんな格好で横たわっている。鳥篭で遊んだことが懐かしくなりでもしたか?
いや……そう聞くよりも、直接確かめた方が早そうだな。
[ローズマリーに歩み寄り、その手首を掴んで彼女の瞳を見据えた] |
(*29)2005/08/31 05:44:40 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー か、考え事をしていただけよ……。
[今にも泣きそうな表情でハーヴェイを見上げたが、とても直視できずに目をそむけた。ハーヴェイにつかまれた人差し指はさっきの余韻を残し、艶かしく薄暗い光の中で光っていた。さり気なく拳を作り、指を隠そうとする。] |
(*30)2005/08/31 05:47:37 |
| 書生 ハーヴェイ 何を考えていたか、当ててやろうか。 私のことだな。そして、昨晩のことだろう。 その証拠が、この指だ……
[ローズマリーが作った拳を左手でゆっくりと引き剥がした。人差し指は柔らかく光り、何を彼女が行っていたか如実に知らしめていた] |
(*31)2005/08/31 05:52:17 |
| 書生 ハーヴェイ [その指を口に含み、軽く牙を立てた]
ほら、間違いない。もう一度やってみろ。私がここに来る前にしていたことを、そのまま同じようにな。
[ローズマリーの横に膝をつき、ドレスの裾を捲り挙げた] |
(*32)2005/08/31 05:55:52 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー や、やめ……!
[拳を簡単に解かれ、思わず悲痛な声を上げてしまった。俯いたまま、顔を上げることが出来ずに言う。その声はあまりの恥ずかしさに震え、すぐに消えた。]
違うわ、そんなこと考えてなんていないわ。 違うの……。 |
(*33)2005/08/31 05:56:29 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ハーヴェイの行動に必死に首を横に振った。]
いや、いや……! 何もしてなんていない……っ。 |
(*34)2005/08/31 05:57:01 |
| 書生 ハーヴェイ 嘘ばかりつくんだな、ローズマリーは。 それが本当かどうかは私が決めることだ。首を振っても無駄なことだな。
[ローズマリーの瞳を冷たく見据えた。左手を下着に掛け、爪を使って無慈悲に破りとった。潤みをおびたその部分が、ハーヴェイの眼前に晒しだされた] |
(*35)2005/08/31 06:02:15 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [容赦のないハーヴェイの行動に思わず絶句してしまう。]
見ないで……っ。
[見られまいと足を必死で閉じようと力をこめた。] |
(*36)2005/08/31 06:06:11 |
| 書生 ハーヴェイ ほら、自分でも触れてみるがいいさ。 何もしていないのにこんなになるのか、姉さんは?
[揶揄するように言い、閉じかけようとした脚に自分の両足を割り込ませてそれを阻んだ。のしかかるような体勢から腕を伸ばし、熱く潤んだそこに触れた] |
(*37)2005/08/31 06:09:49 |
| 墓守 ユージーン [雨がかかるのを防いでやる事もできない]
[何もできない]
[体温はすぐになくなり、石のように彼女の熱を奪ってしまうに違いない] |
2005/08/31 06:13:39 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ぁあっん!
[突然の刺激に押され、声が出てしまう。"姉さん"という言葉に、いきなり水をかけられたような衝撃を受ける。罪悪感、そして、実の弟に触れられただけではしたなく声を上げてしまう事への自己嫌悪。けれどその言葉は、確実に興奮のスパイスとなり、欲求を高めるだけだった。ハーヴェイを涙目で――その涙は、悔しさや羞恥心から来るものではあったが、快感から来るものでもあった――睨み付けた。]
そんな呼び方……、やめて。 |
(*38)2005/08/31 06:14:06 |
| 墓守 ユージーン [*雨が、2人に降り注いでいた……*]
|
2005/08/31 06:14:33 |
| 書生 ハーヴェイ [睨みつけるローズマリーに楽しげな視線で返した] くくく、人並の道徳観念はあるんだな。けれど、私には無いんだよ、ローズマリー。そんなものはもう、とっくに取り払ってしまった。
それに……そんな風に泣かれると。 もっと苛めたくなってしまうんだよ、姉さん。 [嗜虐的に笑って、その表情の変化をじっと覗き込んだ] |
(*39)2005/08/31 06:20:56 |
| 書生 ハーヴェイ そう……たとえば、こんな風にね。
[その形をなぞるように動かしていた指を止め、爪を立てて軽く摘み上げた] |
(*40)2005/08/31 06:25:08 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー なら……、取り戻すべきよ。 貴方は弟で、私達は兄弟なのよ? こんなこと……、していいわけがないわ。
[息も荒いままに、語気だけは強く言った。唇を噛み、ハーヴェイのことを見ないように視線を床に固定させた。涙が頬を伝い視線の先を濡らす。]
っひああ……!
[只でさえ敏感になっているそれに爪を立てられ、ローズマリーはあいている手でハーヴェイの手を咄嗟に掴んだ。その力は酷く弱弱しかったが。]
やめ……なさい、ハーヴェイ……! |
(*41)2005/08/31 06:27:34 |
| 書生 ハーヴェイ 言ったじゃないか。もう、私たちは人じゃないって。 だから、そんなことに捉われる必要は無いんだ。 言ってご覧。 私はローズマリーのことが欲しい。それではダメなのかな? |
(*42)2005/08/31 06:48:10 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [頷いてしまいそうな気持ちを抑えて、凄く小さく首を横に振った。拒絶の言葉など口に出来なかった。そうするには、ローズマリーの意思が弱すぎたから。] |
(*43)2005/08/31 06:49:47 |
| 書生 ハーヴェイ ふん……仕方の無い嘘つきだな、ローズマリーは。 これでも……?
[ローズマリーの目に溜まった涙を口づけて拭い取り、そのまま口元を動かして唇に重ねた] |
(*44)2005/08/31 06:53:09 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……っ、ハーヴェイ……!
[切なくまるで愛しい名前でも呼ぶかのように叫んだ"声"を無意識にハーヴェイに送っていた。] |
(*45)2005/08/31 06:54:58 |
| 書生 ハーヴェイ ローズマリー。素直になって、いいんだ。 何にもとらわれる事は無い。 ただ、気持ちの正直なままでいればいいんだ。
[ローズマリーの身体を抱きしめ、やがて身体を離すと首筋から胸元へと舌を這わせていった] |
(*46)2005/08/31 06:58:36 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……ハーヴェイ、私……っ。 んぅ……
[必死に言葉を探すが、何も見つからずにそのまま口を閉じた。抵抗していた手を離してしまった自分に何の言い訳も出来ないまま、与えられる快感に喘いだ。] |
(*47)2005/08/31 07:02:28 |
| 書生 ハーヴェイ 抵抗するなら、今しかないぞ? 此処を越えたら、もう止められない。そのつもりでいるんだな。
[上着のボタンを外すとローズマリーの背中に手を回し、ドレスを着付ける紐を緩めた] |
(*48)2005/08/31 07:05:34 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……いやぁ……。
[ハーヴェイの言葉を聞き、消え入りそうな声で嫌、というものの、体はその言葉に反し、されるがままになっていた。] |
(*49)2005/08/31 07:07:30 |
| 書生 ハーヴェイ くくっ。いい泣き声だな。 その声が私を欲求に駆り立てるだけだと知っているのか? それとも……それが望みなのか。どちらでも良いことだがな。
[ローズマリーのドレスを完全に脱がせ、それを手にとって傍らの鳥篭に掛けた。自らの衣服を手早く脱ぎ去ると、ローズマリーを上から見つめた] |
(*50)2005/08/31 07:10:58 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー っぅう……。 そんなの……、知らないわ
[けれどハーヴェイの言うとおり、最早ローズマリーにとってもそれはどちらでもいいことになっていた。潤んだ目でハーヴェイを見上げた。僅かに残っている羞恥心が、目を合わせることを躊躇させる。躊躇いがちに、ハーヴェイの目を見た後、すぐにその視線を落とした。] |
(*51)2005/08/31 07:13:48 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ――ハーヴェイが欲しい。
"欲求を駆り立てられる"のはハーヴェイだけじゃなかった。
私だってハーヴェイの言葉一つ一つに。。 とても。
とても――
|
2005/08/31 07:19:07 |
| 書生 ハーヴェイ ふふ。だから……もっと泣かせてやる、ローズマリー。
[ハーヴェイはローズマリーに覆いかぶさり、彼女を蹂躙しはじめた。熱を帯びた柔らかいその部分が包み込まれ、締め付ける感触をハーヴェイは愉しんだ] |
(*52)2005/08/31 07:21:00 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー はぁっん……んっく……。
[体をのけぞらせながら、弱弱しく、首を横に振った。そこには心の底からの拒絶の意味は微塵も含まれていず、すでに形式のようになっていたけれど。] |
(*53)2005/08/31 07:24:21 |
| 書生 ハーヴェイ まだ足りないな……ほら、泣いてみろよ?
[片手を胸に伸ばし、容赦のない強さで鷲づかみにした。柔らかな弾力を保った肌に爪を立て、血が滲むくらいに。] |
(*54)2005/08/31 07:31:29 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ひゃぁん!! やぁ……痛い、痛いわ、ハーヴェイ……。
[目から涙が零れ落ち、顔を苦痛に歪めたが、声は相変わらず甘みを帯びていて、艶しく地下室に響いた。] |
(*55)2005/08/31 07:35:55 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ぞくぞくした。 体に触れられるたびに何かが壊れていきそうだった。
理性? 感情? 愛?
それともそういった諸々の"人間の心"全部――?
|
2005/08/31 07:37:43 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 体から血を流していても、 変わらずに溢れ出していることを知っていた。
ハーヴェイが愛しいと思った。 認めてしまう事への抵抗は相変わらず強くあったけれど。
|
2005/08/31 07:39:03 |
| 書生 ハーヴェイ そう……いい声だ。 痛みだけしか感じていないのではない、心地よい泣き声だ。 もっと聞かせてくれ、その美しい悲鳴を。
[ハーヴェイは絶え間なく律動を続けながら微笑を浮かべ、優しくすらある声で語りかけた。そして再び、反対側を同じように抓り、先端にある突起を牙で甘く噛んだ。] |
(*56)2005/08/31 07:39:52 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー やぁっ、はぁぁんっ!
[声を出してしまうことへの羞恥心に勝るほどの快感。ハーヴェイの微笑が、声が、それに追い討ちをかけるように体中に染み渡る。血を流していても、甘い誘惑は酷く強くあって、体中から溢れるハーヴェイへの愛はとまらなかった。] |
(*57)2005/08/31 07:42:45 |
| 書生 ハーヴェイ そう、もっと聞かせてくれ、感じさせてくれ、ローズマリー! 愛しいお前の声を、その身体を……!
[ローズマリーの喘ぎが高まるのを感じ取り、それに合わせて自分の欲望を限界まで高めていった。互いの律動が早まり、収束する瞬間。ハーヴェイは彼女の身体を強く強く抱き締めた] |
(*58)2005/08/31 07:46:03 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ハーヴェイっ……あああ――ッ!
[ハーヴェイに抱きしめられた身体はその強さに痛みすら感じたが、不快には思わなかった。ローズマリーもそれに答えるように、ハーヴェイを抱きしめ、耳元でもう一度名前を呼んだ。]
ハーヴェイ……。 |
(*59)2005/08/31 07:48:42 |
| 書生 ハーヴェイ ローズマリー……ッ!
[ハーヴェイは荒く息をつきながら、彼女の中に欲望を解き放った。熱い感覚が二人の間に満ちてからも、しばらくそのままで抱き合っていた] |
(*60)2005/08/31 07:49:57 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ああっ……。
[目を瞑って、身体の熱を感じる。ハーヴェイと触れている肌がとても熱く、ローズマリーを余韻に浸る余裕をなくさせていた。] |
(*61)2005/08/31 07:52:30 |
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました
| 酒場の看板娘 ローズマリー [肩で荒く息をしたまま、目を落としていると、心地良い眠りに引き込まれそうになった。規則正しい呼吸が耳に入る。自分を叱咤し、目を開けると、ハーヴェイはその目を閉じていた。]
綺麗な寝顔……。
[その寝顔は本当に美しく、ローズマリーは暫くハーヴェイの背中を撫でながら見惚れていた。]
|
(*62)2005/08/31 07:57:13 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 薄れ行く意識の中で、ハーヴェイに、そしてハーヴェイの愛に恐怖にも似た感情を思った。 ――そして、そのハーヴェイと関係を持ってしまった自分にも、同様に……。
後戻りなど、もう出来る訳がなかった――。
|
2005/08/31 07:58:21 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー もう、戻れない。 後戻りがきく場所を過ぎたのだから。 もう、後戻りなど出来ない……。
もう何が正しいか間違っているかなんて考える時期は過ぎさったのかもしれない。
残っているのは一つの問題だけなのかもしれな。 二人が一つになるまでにあとどのぐらいの時間がかかるの――と。
|
2005/08/31 08:01:41 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー けれど。私は戻りたいのだろうか。 それすらわからなかった。
――ただ気持ちに素直なままでいればいい。
本当に――?
後悔はしていなかった。 けれど漠然とした不安を、この先に抱いていた。
|
2005/08/31 08:03:36 |
| 見習い看護婦 ニーナ [ニーナはもう人間ではなくなった] |
(172)2005/08/31 08:35:26 |
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました