自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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冒険家 ナサニエル さて、あの城に戻るのは何年ぶりだ……? あまり思い出したくはないが。 ともあれ、用事は一つだけだ。 さっさと済ませてしまうに限る。 | |
2005/08/24 23:09:26 |
未亡人 オードリー 受取った地図もまるで不正確で、道に迷うなんてね。まったく、笑えないわね。 ふふふ。 おてんばな姫様、元気にしてるかしらね? 子供の頃、姫様の狩りにつきあわされて、 従者の目が離れた隙を見て逃げ出したら、 本当に迷っちゃってね。 2人して泣きながら帰ったっけ? あの頃は、なんだかんだで楽しかったよね。 思い出すなぁ。 | |
2005/08/24 23:59:09 |
お嬢様 ヘンリエッタ ――山頂より下り道―― [いざ歩き出すと、何度もよろけた。傍にあった木を頼りに歩く] 痛っ… [おもむろにスカートを捲し上げると、白い素足(ちょうどくるぶしの辺り)が赤くなっていた。 そぐわないハイヒールを脱ぎ手に持つと、もう片方の手で水を含んで重くなったスカートを膝ぐらいに持ち上げたまま固定した。] 【歩きやすくしたとはいえ……、どうしたらいいのかわからない。 看板もなければ、標札も、そして道すらないじゃない。】 [霧の中に微かに見えるのは右の方にある森だけ。目に木々を捕えると、身震いした。] 森。…余計に迷いそうだわ。 この雨と霧の中、自ら森の中へ踏み入るなんて愚か者のすること。 [ヘンリエッタは自らを励ますように呟くと、素足で左の方へ向かった] | |
(20)2005/08/25 00:17:18 |
冒険家 ナサニエル この男、同族の血を引いているのか……? | |
2005/08/25 00:52:24 |
墓守 ユージーン …いい獲物だ。 悪くないな。 | |
2005/08/25 01:06:27 |
吟遊詩人 コーネリアス コーネリアスは夢を見ている (バートリ家の呪い……? 三人のこども達……? 何を、何を言っているんですか……。待って、行かないで! 行かないで下さい! まだ、貴方には聞きたい事が……) | |
2005/08/25 01:15:12 |
未亡人 オードリー 旦那が生きていて、この橋を見たら、大層嘆くでしょうね。 「僕なら、もっと実用性と美観の良い橋を設計するさ。 これでは、中に住む人も不便で仕方無いだろうに。」 とか言いそうよね。 あるいは、私とはまるっきり違う視点で、分析をするのかもしれないけどね。 | |
2005/08/25 01:31:44 |
お嬢様 ヘンリエッタ [警戒するような目つき…、半ばにらみつけるようにユージーンをじっと見た。 子供、といったユージーンにぴくんと眉を動かした。] 此処へ来るまでの間に連れと逸れたわ。 心配には及ばなくてよ。 [はっとしてドレスを離し、足を隠した。] 君も、という事は…、貴方も迷ったの? [皮肉めいたニュアンスで聞いた。] 【いけない。やっと逢えた、人、なんだから、もっと友好的にならないと…。】 | |
(2005/08/25 01:35:03、お嬢様 ヘンリエッタにより削除) |
美術商 ヒューバート [そして吊り橋を発見した] ほらな、森で迷わずにすんで助かったぜ。 とりあえず話のわかる奴らだと助かるんだがな。 荒事は苦手だし、血を見るのもイヤだからな。 こんなに遠いなら護衛でもやとっておけばよかったぜ。 金をケチったのは失敗だったかもな。 っと、そんなことを言ってる間に進むか。 ちゃんと準備してきたとはいえ、あまり雨に濡れるのは気持ちいいものじゃないしな。 はー、やれやれ、好きとはいえ美術品集めも楽じゃないぜ。 しかしこの吊り橋が落ちると帰れないんじゃねーか? 足元の谷川、落ちたらどう考えても死ぬしかなさそうだし。 まぁ、この吊り橋、結構頑丈そうだからなぁ…。 [そういうと吊り橋を渡り、進み始めた] | |
(89)2005/08/25 02:05:03 |
墓守 ユージーン …つい口が滑ったな。 だが死ぬ予定だ。 構わないだろう。 [ユージーンは、穏やかに笑顔を浮かべながら、左手に持った2つの鞄のうち、黒い皮鞄の重さを確かに感じている。] | |
2005/08/25 02:20:58 |
書生 ハーヴェイ ――? ――居る。この気配。この空気。 間違いないな――我が、同胞。 ナサニエル、ローズマリー。懐かしい兄弟にして敵対者。 “声”を、送ってみるか。 『久しぶりだな、二人とも。私が着くまでにはもう暫く掛かりそうだ。 先に行って待っていてくれればいい。では、また。 あの懐かしい遊び場で会おう。』 | |
2005/08/25 02:38:14 |
書生 ハーヴェイ ――おや。 人間の匂いだ……。雨に混じっているが……10人は居るな。 何の集団だ、こんな所に――我らが、領土に。 ――殺す、か? いや、“遊ぶ”か……くくっ。 【ハーヴェイは薄く嗤うと、慣れた足取りで森を進み始めた】 | |
2005/08/25 02:39:29 |
冒険家 ナサニエル ……この声。 ハーヴェイか。 聞きたくもない声を聞かせてくれて、ありがたいことだ。 | |
2005/08/25 02:41:21 |
酒場の看板娘 ローズマリー ……この声。 懐かしい。懐かしいわ。 そして人の気配。それも、沢山の? 良かったわ。 手紙を出して、良かった。 楽しく、なりそうね。久しぶりの再会は。 『……ハーヴェイ。久しぶりだわ。 貴方に会えるのを楽しみにしてるわね。 私ももう少し、そう、もう少しかかりそうだけれど。 お兄さまは、また酷いことを言うのね。 折角、久しぶりに私達3人が揃って会えるチャンスなのに。』 | |
2005/08/25 02:51:41 |
書生 ハーヴェイ ローズマリーの“声”か。 答えるまでもない、いつものことだ。 ……貴女と逢えるのは楽しみにしているよ、ローズマリー。 | |
2005/08/25 03:03:16 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスは夢を見ている。] 「貴方は……貴方は誰……」 「私はエレイン・バートリー。かつてこの城の主だったものです」 「なぜ……私に話しかけてくるのですか……?」 「貴方にしか、声が届かなかったから……貴方にお願いがあるのです」 「お願い、ですか」 「私のこども達を、止めて下さい……覚醒の時は近い……」 「こども達? 一体、なんの事です!?」 「覚醒の日は……近い……」 [声はだんだん小さくなり、やがて消えていった] | |
2005/08/25 03:03:18 |
酒場の看板娘 ローズマリー ――血の香り。 そう、血の香りがするわ。 魅惑的で、私が何時だって胸が躍らされる、この香り。 お兄さまかハーヴェイ、かしら。 こんなに性急なのは、ハーヴェイね。 宴が始まるのかしら。 [ローズはその細い薬指から銀の指輪をすっと抜いた。] 決して平静など保っていられない様な 激しい―― [髪の毛を結んでいたリボンを解くと、エメラルドグリーンのさらさらとしたカーリーな髪が肩にふわっと落ちた。] 宴が。 | |
2005/08/25 03:16:13 |
冒険家 ナサニエル どうやら、可愛い妹からの声も届いた。 バートリ家の三兄弟がそろったようだよ。 約一名、見たくもない弟が混じっているがな……。 | |
2005/08/25 03:17:33 |
冒険家 ナサニエル そして、どうやら血が流れたようだな。 力を使ったのはハーヴェイか……。 相変わらずだな。 | |
2005/08/25 03:19:06 |
書生 ハーヴェイ −森の奥− 【細い山道がぽかりと空いた場所に、ハーヴェイは焚き火の輝きを見つけた。火を中心に男達が車座になり、陰鬱な表情で食事を摂っている。腰に剣を下げた彼らに、ハーヴェイは声を放った】 何者だ? 何者が、我らが領土に許し無く武器を持ち込むか。 名を名乗るが良い。 | |
2005/08/25 03:20:33 |
書生 ハーヴェイ 【一座から鷲鼻の男性が立ち上がり、不審を隠さぬ様子でアーヴァインと名乗った。彼とハーヴェイの間に幾度かの遣り取りが行われた後、ハーヴェイは冷笑を浮かべ傲然と言い放った】 ふ……祖母の名も随分と広まってくれたものだ……。 ならば答えておこう。 私の名はハーヴェイ・ナダスディ。 エリザベート・バートリの孫にして、貴様らが探している―― ――ヴァンパイアだ。 | |
2005/08/25 03:20:42 |
書生 ハーヴェイ 【その言葉と共にハーヴェイの目が紅く輝いた。肌から血の色が失われ、蝋の白さを帯びる。焚き火の光を反射して、犬歯と爪が鋭く輝いた。 アーヴァインが身構える暇もなく、瞬時に詰め寄ったハーヴェイの掌底に吹き飛ばされた。】 ――さぁ、ここで、死ぬがいい。 | |
2005/08/25 03:20:52 |
墓守 ユージーン …他の誰かが歩いているのか。 吊り橋に変に揺れが加わっている。 | |
2005/08/25 03:24:45 |
書生 ハーヴェイ 【――殺戮は、つかの間だった。 本来は農民と思しき彼らの剣は空を薙ぎ、踊るように振るわれたハーヴェイの爪が周囲を鮮血の海に変えた。左腕の先に哀れな青年を突き刺して、ハーヴェイは周囲を確認した】 ――これで、10人。残りは……3人か。 13人とは、不吉な人数でやってきたものだ。残念ながら、迷信はこの地では真実なのさ。私たちが戻ってきたように。この雨が、これからも降り続くように。 【既に息絶えた青年から左腕を引き抜くと、興味の失せた視線でアーヴァインを見下ろし、口を開いた】 さて……アーヴァイン、と言ったか。逃がしてやろう。そちらの二人も含めてだ。 ただし……私の同胞に見つからなければ、だがな。 くくくくく……。 | |
2005/08/25 03:28:19 |
書生 ハーヴェイ 【恐慌を来たして走り去るアーヴァインらが森の奥に消えたのを見届け、ハーヴェイは“声”を送った】 『ナサニエル、ローズマリー。3人の男を逃がしておいた。 そちらの方に走っていったはずだ。 血臭ですぐに判るだろうが、好きに楽しんでくれ。では、再開を楽しみにしつつ。』 さて、と……。着替えておくか。 さすがにこの格好では帰れない、な……。 | |
2005/08/25 03:32:58 |
冒険家 ナサニエル 逃がした、だと。ハーヴェイ。 つまらんことをしてくれる。 お前の遊びに付き合っているヒマはない。 | |
2005/08/25 03:35:49 |
書生 ハーヴェイ 『遊びとは随分だな。 乾いた時にしか人は襲わない、とでも決めたのか? まあ、いい。いずれ城で出会うことになるだろう。 彼らの目的地もそうだと言っていたからな。』 | |
2005/08/25 03:40:08 |
冒険家 ナサニエル ハーヴェイ。お前は顔を見られた。 いざとなれば皆殺しか? まったく、スマートさの欠片もない話だ。 | |
2005/08/25 03:42:06 |
墓守 ユージーン …どうやら誰かを担いでいるようだな。 ヘンリエッタは暫くはお預け…という事になるか。 [左手に持った鞄の重さを確かめるかのように、ぐっと少し上に引き上げながら持ち直す] | |
2005/08/25 03:43:54 |
書生 ハーヴェイ 『顔を見せたのさ、ナサニエル。 この地の支配者が誰かを知って死ねるように。 いずれ死にゆく者への慈悲さ、私なりの。』 | |
2005/08/25 03:48:59 |
冒険家 ナサニエル 『いずれ死にゆく者』か。 お前がそうなることを望むよ、ハーヴェイ。 | |
2005/08/25 03:52:13 |
酒場の看板娘 ローズマリー 『ふぅ……。 お兄さまもハーヴェイも、変わらないのね。何一つ。 だけど、あまり酷い事を言わないで。 再会を心待ちにしてた私の立場がないわ。 お兄さまのその優しさは、素敵だけど……、 私はハーヴェイの言う「遊び」も楽しみよ。 お兄さまだって……、 少しは興奮しているんじゃない? 人の気配が沢山する、この辺りにいるだけで。』 | |
2005/08/25 03:53:19 |
冒険家 ナサニエル ローズ。 私は、他の者の存在など気にもかけない。 お前と再会するためだけに、ここまで来たんだ。 ハーヴェイがこの場にいることを除けば、いたって幸せなものさ……。 | |
2005/08/25 03:56:57 |
書生 ハーヴェイ 「死にゆく者」か……。 ナサニエル、私達に死は来ない。ただ、滅びるだけだ。 不死者として、永遠に在り続けるヴァンパイア。 私達には永遠の安息など、もう来ないんだよ……。 | |
2005/08/25 03:57:00 |
書生 ハーヴェイ 『ローズマリーも変わっていないようだな。 もっとも、変わらないということが私達に宿命づけられた呪い、だとも言えるのだろうけれど。 あぁ、男のうち一人はアーヴァインと言うようだ。 見つけたら呼びかけてやってくれ。 私が、元気にしているか気にかけていたと言って。』 | |
2005/08/25 04:03:41 |
酒場の看板娘 ローズマリー 『そうね、ハーヴェイ。 でも憎い呪いでないことを、感謝するばかりよ。 だってこうして、私は何度もハーヴェイとお兄さまの喧嘩を聞いて 何度もその懐かしさに浸れるんだもの。 お兄さま。 そういえばお兄さまは、昔から――』 言葉を切って、前方に見える影を見据えた。 いかにも武装をした風の男たち3人をじっと見た。 距離が埋まる。それでも彼らはローズに気がつくことはない。 霧は便利だと、ぼんやりローズは思った。 | |
2005/08/25 04:36:59 |
酒場の看板娘 ローズマリー 風は止み、雨は振り続ける。雷もぴたりと止んだ闇。 空は真っ黒い雲で覆われ、月などどこにも見えない。 目が闇に、闇の狩に慣れている者とそうでない者の差は大きい。 距離が縮まりすぎて彼らがローズに気がつくのと、ローズが彼らの傍で微笑を浮かべるのはほぼ同時だった。 彼女はそのまま無言で一人の男に抱きついて、その首筋に唇をつける。 「爪で殺すのは……好きじゃないの。」 耳元でそっと囁く。何が起こっているのかもおそらく理解していないであろう男の体が、囁きに反応して震えるのが肌を通して伝わってくる。 「綺麗じゃ、ないでしょう? だから……」 言葉を切った。ローズは唇を離し、牙――数分前までは、犬歯として口の中に隠れていたそれ――で首筋に噛み付く。血を漏らさぬように、しっかりと肌に唇をつけて。 声にならない悲鳴が、響き渡る。耳を塞ぐ事もせず、ただ表情一つ変えずに血を吸い終えたローズは、男の体をゴミでも捨てるかのように投げ出した。 | |
2005/08/25 04:37:11 |
酒場の看板娘 ローズマリー 「こうやって、殺すのが好きなの。」 舌でぺろっと唇についた血を舐めた。その唇を、雨がまた更に濡らす。 男の内の一人は、ローズに背中を向けて一目散に走り出した。 「気をつけて。私や彼から逃げられても、あの人が貴方を逃がすかはわからないから。」 いつもと変わらぬトーンで言った。 雨に消えたかもしれない。消えなかったかもしれない。 けれどどちらでも良かった。 お兄さまはあの男を見たところで、殺しはしないだろうと、ローズは思ったからだった。 それは嬉しいことなのか、悲しいことなのかローズの中でも理解していなくて、両方混ぜたような感情がただ漠然と渦巻いていた。 | |
2005/08/25 04:39:06 |
酒場の看板娘 ローズマリー 立ち竦んでいる一人の男に目をやった。逃げる様子がない――多分、あまりの恐怖に逃げることすらできないのだろう――男に。 「ねぇ。綺麗な殺され方は好き……?」 男は首を横に激しく振った。ローズはそんな様子を見て、にっこりと笑んだ。どちらかというと、少女のように無邪気に。けれど、残酷さを過度に含んだもので。 「それは、残念。」 次の瞬間、男の胸にはローズの右腕がすっぽりと飲み込まれていた――。 | |
2005/08/25 04:39:17 |
書生 ハーヴェイ 懐かしい気配。この空気。そして――僅かに残る血の臭い。 『ローズマリー。ここで会うとは思っていなかった。 その様子からすると、2人か、3人か、だな?』 | |
2005/08/25 05:05:13 |
酒場の看板娘 ローズマリー 声を聞かなくても分かった。 いくら自分がその匂いに染まってしまっても、 血の匂いをかぎ分けることは容易かった。 『私も会うとは、思っていなかったわ。でも、貴方の顔を見るのが早いことには、何の問題もないもの。素直に嬉しいわ。 えぇ、そうよ。一人は、なんだかとても逃げたがっていたから、逃がしてあげたわ。とても、良心的でしょう?』 | |
2005/08/25 05:10:17 |
書生 ハーヴェイ 『そう、貴女らしい手法だね。 どうやらこの城には、既に何人かの人間が入り込んでいるようだ。 ナサニエルがどうしているかは知らないが、さて……中に入っていればやがて逢えるのだろうね。そう望んでいなくとも。 それにしても、ローズ……』 | |
2005/08/25 05:13:05 |
酒場の看板娘 ローズマリー ――橋前―― [ゆっくりとハーヴェイに近づいた後、口を開いた。] 山の中腹に在るお墓に……、用事があったものだから。 年に数回も逢わないから……、綺麗な格好でと思ったのだけれど、失敗だったみたい。 私の名前はローズマリー・マーシュ、と言います。 [目を伏せて、ゆっくりと瞬きをした。] | |
(2005/08/25 05:19:51、酒場の看板娘 ローズマリーにより削除) |
酒場の看板娘 ローズマリー 『だって、久しぶりの再会なんだもの。 ハーヴェイやお兄さまに逢う時に綺麗でいなくて、 誰の前で綺麗な格好すればいいのかわからないわ。 お兄さまに逢うのも、楽しみ……。 楽しみな事だらけだわ。』 | |
2005/08/25 05:24:07 |
書生 ハーヴェイ 【ローズマリーに肩をすくめて、答えた】 それにしても、この雨の中を……。 着替えはちゃんと持って来てるのか? 子供の頃の服なんてもう古くて着られないんだし、残ってたとしてもサイズが合わないだろうからな。 母さんのドレスくらいなら残ってるか……いや、もう無いか。焼かれたはずだよな…… | |
2005/08/25 05:29:31 |
酒場の看板娘 ローズマリー 『えぇ、勿論よ。 ……あら? ……。 出かける間際においてきたかもしれないわ……。 お母様のドレスが残ってることを祈るしかないわね……。』 | |
2005/08/25 05:39:18 |
書生 ハーヴェイ 『ローズマリー……。 そのドレスを洗って乾かしている間、シーツに包まってでもいるつもりだったのか?』 | |
2005/08/25 05:46:08 |
酒場の看板娘 ローズマリー 『……? えぇ。お母様のドレスがないだろうから、今もそのつもりでいるのだけれど……、何か問題でもあるかしら……。』 | |
2005/08/25 05:50:51 |
書生 ハーヴェイ 『ローズマリーがそれでいいなら、そうすると良いさ。 私達に気兼ねする必要は無い。 別に裸でも構いはしないさ。 けれど……この中には他の人間たちも居るようなんだがな。 ま、好きにするがいいさ。招かれざる来客には、死を与えることになるのだし。』 | |
2005/08/25 05:56:29 |
酒場の看板娘 ローズマリー 『流石に私が裸だったら気にかけてほしいけれど。 そうね、そういえば。 他の人がいるんだったの忘れてたわ。 様子見も大事、ね。 ハーヴェイ、有難う。』 | |
2005/08/25 06:00:51 |
お尋ね者 クインジー ―吊り橋付近― [しばらく歩くと、城壁らしき影と吊り橋が見えてきた。] これは…落ちたら助からないな。 [深い谷をのぞき、吊り橋を踏んで揺らしてみる。どうやらなかなか頑丈に作られているようだ。] 大丈夫…だよな? [何度か揺らしたあと、クインジーはおそるおそる吊り橋を渡り始めた。 谷からは風が吹き、ごうごうと耳を鳴らしている。 進んでいるうちに、崩れた城壁と壊れた跳ね橋が目に飛び込んできた。] これは…… [吊り橋を渡りきった時、はっきりと雷光に照らし出された古城にクインジーは息を呑む。] 【人は住んでいるのだろうか…】 [得体の知れない何かに導かれたような気がして、入るのを躊躇する。だが、この天候では戻るのも危険だ。] しかたねぇ… [クインジーは剣を握りなおすと、ゆっくりと*城門をくぐった。*] | |
(152)2005/08/25 07:59:18 |
村長の娘 シャーロット ──峡谷の一本道── [切り立った崖沿いの道を1台の乗合馬車が走っている。シャーロットは馬車に乗り、母のエレノアとともに静養を兼ねて別荘地へと向かっていた。掌の上で小さなオルゴールを弄びながら、眼前に広がる景色とその向こうに見える城を眺めていた] 綺麗だけど、何か悲しそうに城が見えるのは…あの言い伝えのせい…? [軽い衝撃に続いて馬車が停車する。御者の話では馬がなぜか興奮して言うことを聞かなくなったらしい。暫く休憩をとる、と告げられ私は母を残し馬車を降りた] 空が黒い。雨がまた降るのかな? このところ雨が増えて、青空を見てない気がするわ。 尤も、この空の色とあの城はどことなく合っているけれど……… [狂ったような馬の嘶きにシャーロットが振り返ると、馬車が猛烈な勢いで走り去っていった。] 嘘…。馬車が………。 どうしよう…。 …………雨まで降ってきちゃった。 [酷くなっていく雨の中、暫し馬車が戻ってくることに僅かな期待を持ってその場に留まってみたが、なぜか馬車が戻ってくる気配はない。近づいてくる雨の気配に怯えながら、意を決して城に向かうことにした。雷雨の中、自分を励ましながら歩き続け、城門をくぐり洋館へとたどり着く。中に入れてもらおうと扉のノッカーを叩いたところで、力を失い*その場に崩れた*] | |
(161)2005/08/25 10:05:23 |