お嬢様 ヘンリエッタ 私が高校2年のある夏の日の話である。 文化祭の準備に追われ学校を出たのは夜の11時を過ぎていた。 私はいつもの様に方向が同じS子と2人、自転車で家路を急いでいた。 しかし、いつも通る帰り道を何故かその日は通らずに、いつしか2人は小学校の脇を走っていた。 「あれ?。何でこっちに来ちやったんだろう?。」 「S子がこっちに来たから、俺はついて来たんだぜ。」 S子は怪訝そうに首をかしげ、自転車を止めた。 「ごめん…。ぼーっとしてて、道を間違えたみたい。」 彼女はそう言い、あわてて、今来た方向に自転車を切り回そうとした。 と、その時…。 「あっ、花。きれいね。」 「花?何処に…?。」 | |
(998)2005/08/23 21:31:24 |
牧師 ルーサー >>1020 というか、あまりの臭いで目にもキますよ? | |
(1024)2005/08/23 21:36:15 |
学生 メイ >>1019 どちらかというと、携帯依存症かな。今も鳩からだしね☆ | |
(1025)2005/08/23 21:36:39 |
牧師 ルーサー >>1029 って事は、未だナローバンドですか…ホロリ | |
(1032)2005/08/23 21:38:35 |
お尋ね者 クインジー >>1029 回線を二つ持っている可能性もある以上、非依存症の証明にはなっていない。 | |
(1035)2005/08/23 21:39:25 |
書生 ハーヴェイ >>1036 なるほど(笑)さすがメイ!! | |
(1041)2005/08/23 21:40:35 |
学生 メイ >>1044 何回もって時点でおかしいよ。(笑 | |
(1047)2005/08/23 21:44:25 |
牧師 ルーサー >>1047 そのツッコミを待ってましたw | |
(1050)2005/08/23 21:44:55 |
学生 メイ >>1053 貴方が言うな〜☆ | |
(1056)2005/08/23 21:47:53 |
お嬢様 ヘンリエッタ ある日、いつものように放課後『生徒会室』で『コックリさん』をやっていると、めったに顔を出す事のない生徒会長のMがやってきた。 彼は入って来るなり、私たち(私、S、他2人)を覗きこみ、こう言った。 「おっ! 馬鹿が揃ってインチキ占いをやってらぁ!」 M自身は、私たちに悪気や恨みがある訳でなく、ただ単によこやりを入れつつ、きつめのギャグを言ったつもりだった。 しかし、彼と折り合いが悪く、その手のギャグを理解しない人間が1人いた。 生徒会副会長であり、この『コックリさん』の首謀者であるSである。 「S! お前、こんな事して期末試験のヤマでも張ろうってえの? そんな狸だか狐だかわからん連中を信用する前に、帰って勉強しなさいっ。」 「なんだと!」 Sが叫ぶと同時に、文字盤の上の10円玉が激しく回り始めた。 | |
(1071)2005/08/23 21:55:27 |
お嬢様 ヘンリエッタ 10円玉は、しだいに大きく、そして早く、激しく回りながら円を描き続ける。 Sと他に指を10円玉にのせている2人も、指が10円玉から離れないように必死になっている。 「こ、これはいったい…。M!やめろ。藤本さんが怒ってる!」 「馬鹿じゃん! そんな脅しをかけたって、怖くないぜ!」 「…。」 「お前ら全員、脳ミソ腐ってるんじゃない。コックリさんに名前なんかつけてよ。」 10円玉の回転はさらに大きくなってゆく…。 そして、益々エスカレートしてゆくMの横槍にたまりかねついにSは、 顔を真っ赤にし、大声で叫んだ!。 「藤本さん!どうぞ、Mを呪ってください! 殺しても構いません!!」 途端、あれだけ激しく回っていた10円玉がまるで波が引くかの如くスーッと止まった。 | |
(1073)2005/08/23 21:55:44 |
お嬢様 ヘンリエッタ 夕方の4時半をまわった頃だっただろうか。 突然校庭の中に、けたたましいサイレン音と共に救急車が入ってきた。 救急車は校庭を突っ切ると校舎1階にある『生徒会室』の前に止まった。 大勢の人だかりができ、しばらくして中から誰かを運び出し救急車は再び、けたたましいサイレン音を響かせ走り去っていった。 身内の事故かもしれないと思った私は急いで『生徒会室』へと向かった。 騒ぎの治まった『生徒会室』の入り口では1年生の書記の女の子がひとり取り乱して泣いている。 「どうしたの、誰かケガでもした?。」 「生徒会長が…、生徒会長が…。」 ただごとでない彼女の怯えように不安を感じた私は、『生徒会室』のドアを開け中にとびこんだ。 「うっ…。」 室内の異様な匂いにたじろいだ。椅子や机が散乱する中、吐き戻したのであろう血の混じった汚物が床一面にあった。 尋常でない事が起きたのは明白であった…。 | |
(1078)2005/08/23 21:56:25 |
学生 メイ >>1070 私は18kってお金かと思ったよ。 | |
(1079)2005/08/23 21:56:37 |
お嬢様 ヘンリエッタ その後、やっと冷静を取り戻した彼女に、その時Mに何が起きたのか聞くことができた。 その日、彼は珍しく2日も続けて放課後『生徒会室』へとやってきた。 先に部屋に入って仕事をしていた彼女は軽く一言二言挨拶を交わし、明日までに仕上げなければならない予算案の作成を続けた。 「あれ? 何だよこれ。」 Mは怪訝そうな声を上げながらゴミ箱に何かをまるめて投げ込んだ。 そして、Mは彼女に対し声を掛けようとゆっくりこちらを向いた時であった。 「… ぐあぁぁぁっ …」 大きな声を発しながら彼はその場にうずくまった。 彼女が驚いて駆け寄ると、彼の足元はすでに血の混じった汚物に、まみれていた。 そして、突如立ち上がると今度は、奇妙な声を張り上げ、口から汚物を吐きながら『生徒会室』内を暴れまくった。 机や椅子を投げ散らし、狂った様に床の上をのたうち回った。 その間、彼女は部屋の隅で何もできず震え泣いていたという。 そして、床に倒れた拍子にMはピタリと動かなくなり、それを見た彼女は職員室へと飛び出して行ったのだった。 | |
(1081)2005/08/23 21:56:47 |
お嬢様 ヘンリエッタ ネタ的には>>1086のようになっています。 | |
(1088)2005/08/23 21:59:23 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>1098 ありがとう、リック・・・って、こらあ。 | |
(1105)2005/08/23 22:04:04 |
お嬢様 ヘンリエッタ うわーん・・・!>>1121 | |
(1122)2005/08/23 22:06:51 |
お嬢様 ヘンリエッタ 私の勤めていた警備会社で数年前に使っていた事務所の話である。 その事務所は、渋谷の道玄坂にある鰻の寝床のように細長い 9階建てのビルの6階あった。 坂の途中にある事務所6階の窓からは、円山町のホテル街、向かいにはキャバクラ、背後は有名なヌード劇場とそれは素晴らしい眺めであったと、今でも覚えている。 以前からこのビルにおいては様々な怪異現象が起きており、 霊感のある部下『N』(『伸びる手』等に出演)に言わせれば 『霊道』なる幽霊の通り道がこの事務所の部屋を横断しており、怪異現象の原因はすべてこれがが関係しているらしい。 吸っていた煙草が突然灰皿から消える。 事務所内に誰もいないのに机や椅子がバンバン叩かれる音がする。 揚げ句のはては6階の窓ガラスが突然うなり声をあげ、外から誰かがこじ開ける様にバタバタ震える…。 | |
(1127)2005/08/23 22:07:58 |
お嬢様 ヘンリエッタ また、こういった話を事務所でしていると、部下の言う「霊道」の中に座って仕事をしている同僚が影響を受け、突然頭痛を起こし倒れるというようなハプニングが起きたりした。 様々な怪異の中で一番頻繁にあったのが仕事中に突然、耳もとで女性のささやき声がする、と言ったものであった。 それは、注意していないと何と言っているのか分からないような声なのだが、テレビもラジオもついていない窓を締め切った室内で聞こえるのだ。 外から聞こえる街頭のアナウンスの声などとははっきり違うのは、耳元でささやくその息づかいまでもが肩越しに聞こえる事であった。 さすがに、これには大半の社員がまいった。 | |
(1131)2005/08/23 22:08:21 |
お嬢様 ヘンリエッタ - リーン・リーン・リーン・リーン - 現場からの定時連絡の電話に起こされた。時計を見ると、針は2時を差している。 寝ぼけたままトイレへ駆け込み用事を済ませ、再び席に座り直したその時…。 − バン・バン・ババン・バン・バン・ババン・バン・バン・ババン! - 突然、窓ガラスを素手で叩く様な音が起こった。 「あーっ。まただよ…。」 私は慌てて頭から備付けの毛布をかぶり、机の上で両耳を塞ぎ早く眠てしまおうとした…。 窓を叩く音が始まって、4〜5分程たった頃だろうか…、 - バンッ!ババンッ!バン!! - 今度は私周りの机が激しく、まるでドラムを叩く様に早く激しく鳴り始めた。 「こりゃ、やばい…!。」 私は危険を感じ、毛布を払い周りを見回した。しかし、もちろん事務所の中には私以外の誰もおらず、今の今まで鳴っていた音もピタリと止んでいた。 恐怖が頭の中も全身をも支配していた。 私には、机を離れ室内を調べる勇気もなく再び机に突っ伏し、頭から毛布をかぶった。 | |
(1135)2005/08/23 22:09:32 |
お嬢様 ヘンリエッタ - パシィーーーーーーーン!! - 突如背後で何かがはじける音がした。 振り向くと、額縁のガラスが割れていた。 しかも、額は壁に掛かったままガラスだけがまるで何かに叩き割られたようにこなごなに飛び散っている。 「Oさん! ガラスが…ガラスが…。」 私は、錯乱していた。 「落ち着け!事務所に塩はないか? 塩…。それを水に溶かして部屋の中に撒け! 入口の所には塩を盛れ! いいか、ただの食塩じゃねぇぞ。あら塩だ、あら塩!」 「えっ…、そんな塩、事務所にないですよ…。」 「だったら急いで買ってこい!!」 「買いに行けったって、それじゃあこっちの事務所、誰もいなくなっちゃいますよ!?」 「何もお前が出ていく必要はねえじゃねぇかよ。」 「えっ?」 | |
(1139)2005/08/23 22:10:15 |
お嬢様 ヘンリエッタ 「さっきから、電話口で笑っている女に買いに行かせりゃいいだろ!第一、こんな夜中に事務所へ女を引き摺り込んで、何やってたんだ?お前はっ!。」 「…………………………!!」 私は絶句した…。 彼には女性が私とO氏の会話に笑いながら相づちをうっているのが聞こえていた。 私はパニックになりながらも、電話の大宮支社への転送切り替えを行い、塩を買いに近くのコンビニまで飛び出していった。 そして、戻るなり尋常とは思えない程の食塩水を作り、床が水浸しになる程撒いたのだった。 驚く事にその直後からピタリと怪異現象は治まり、何事も無く朝を迎えた。 しかし私は、とうとう朝まで寝ることも出来ず、夏の暑い日だというのにガタガタ震えながら、翌朝代りの者に引き継いだのだった。 | |
(1140)2005/08/23 22:10:47 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>1144 ええ、クインジー(涙 | |
(1146)2005/08/23 22:12:40 |
お嬢様 ヘンリエッタ 私の友達Aさんが小学校6年生の時に体験した話である。 休み時間、彼女は友達と一緒にトイレで、おしゃべりをしていた。 と、突然トイレの入口が開けられ、一人の少女が飛びこんで来た。 知っている子だった。 彼女は、とっさに掃除用具入れの扉を開け、 「早く、こっち、こっち。」 と、少女に用具入れの中に入るよう促した。 彼女と友達は、少女が追いかけっこの末、トイレに逃げ込んで来たと思い、かくまおうと思ったのだ。 案の定、少女は、迷うこと無く掃除用具入れのなかに飛びこんでいった。 彼女たちは、少女の為に平静を装い、追っ手を待った。 しかし、当然やってくるはずの追っ手は、いつまで経ってもやって来ない。 | |
(1150)2005/08/23 22:13:21 |
お嬢様 ヘンリエッタ ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン! しかし、Aさんと友達はひるむ事なく、いっそう足を踏ん張り扉を死守した。 扉は、しばらくの間激しく叩かれていたが、そのうち、 ドン!・・ドン!・・・ドン!・・・・ドン!・・・・・・・・ と、しだいに扉を叩く力が弱くなり、ついには何の音もしなくなった。 しかし、Aさんはやめることなくふんばり続けていた。 「ねぇ、Aちゃん。もう、やめてあげようよ。きっと中で泣いてるよ!」 さっきまで彼女を手伝っていた友達が彼女にいった。 「そうよ!そうよ!可愛そうだから、やめなさいよ!」 と、トイレの中にいた、他の女の子たちもそういいはじめ、あっと言う前に、トイレの中の数人の少女が彼女を取り囲んだ。 こうなると、多勢に無勢である。 彼女は仕方が無く、しぶしぶ扉の前から離れた。 しかし、いつまで経っても少女が出てくる気配はない。 周りの女の子が不安な顔をし、Aさんに扉を開けるよう目配せをした。 「んー。ごめんね。いじけてないで出ておいでよ。」 仕方がなくAさんは少女に声をかけながら、用具入れの扉を開けた。 | |
(1153)2005/08/23 22:13:49 |
お嬢様 ヘンリエッタ パリでカタコンベ(地下墓地)に行った。 カタコンベは地の底十数メートル、約600メートルにわたって数万、いや、十数万体の白骨が納められているところだ。 古いものはフランス革命以前のものからある。 白骨といっても古いものは茶褐色に変色し、それが整然と並んだ大腿骨の中にバランスよく頭蓋骨が配置されてたりしてそれなりにフランスしている。 でも骨は骨だ。柵もなく、狭いところでは幅1メートルもない道がくねくねと一方通行に続いている。 我々の他は2、3人の客がいるだけで本当に不気味であった。 とりわけ霊的なものに好かれる私はびくびくしていたのだが、あまりの骨の多さに圧倒されていて、もう怖いを通りこしてしまっていた。 (怖さも慣れてしまうとどうってことはなくなるのだ) いきなり、頭のすぐ上を何かがかすめ飛んで、あわてた私はよけようとしてよろけた。 | |
(1159)2005/08/23 22:15:36 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>1164 うちのおかんて私のことじゃございませんよね? | |
(1167)2005/08/23 22:18:16 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>1169 (ノ_;) | |
(1174)2005/08/23 22:20:10 |
美術商 ヒューバート >>1171 それはコーネの術中であって・・・うわ!何をする! ぐふぅ。 | |
(1176)2005/08/23 22:20:44 |
吟遊詩人 コーネリアス >>1173 コノハズクとアオダイショウです確か。 | |
(1177)2005/08/23 22:21:06 |
お嬢様 ヘンリエッタ >>1183 どきどき・・・。 | |
(1186)2005/08/23 22:23:52 |