人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(670)Virtual Reality村 : 9日目 (1)
農夫 グレンは学生 メイに投票しました
見習い看護婦 ニーナは学生 メイに投票しました
新米記者 ソフィーは学生 メイに投票しました
学生 メイは流れ者 ギルバートに投票しました
牧童 トビーは学生 メイに投票しました
流れ者 ギルバートは学生 メイに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

学生 メイ に、5人が投票した。
流れ者 ギルバート に、1人が投票した。

学生 メイ は、村人の手により処刑された……
学生 メイは人狼だったようだ。
牧童 トビーは、流れ者 ギルバートに襲いかかった!
農夫 グレンは新米記者 ソフィーを護衛している……
しかし、その日新米記者 ソフィーが襲われることはなかった。
次の日の朝、流れ者 ギルバートが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、農夫 グレン、見習い看護婦 ニーナ、新米記者 ソフィー、牧童 トビー、の4名。
村長の娘 シャーロット
[天野恵は深い眠りの中に居る。CCEのスタッフが忙しそうに周囲で動いている。]
スタッフA「まだ目を覚ましそうにないのか?」
スタッフB「覚醒しそうになると前と同じように・・・。」
スタッフA「ゲームで人死にを出すわけにはいかないんだが、こいつは・・・」
2005/07/15 09:44:37
村長の娘 シャーロット
[天野恵の脳波に変化が見られる。スタッフがそれに気づいてさらに慌しくなった。]
スタッフB「まもなく覚醒しそうです。意識レベルが徐々に回復していきます。」
スタッフA「今度は・・・大丈夫なんだろうか?」
[天野恵の心電図に激しい乱れが見られると天野恵は痙攣を始めた。]
スタッフB「駄目です・・・!鎮静剤を!」
スタッフA「くそっ・・・!」
2005/07/15 09:48:37
村長の娘 シャーロット
[どうにか容態が落ち着く。]
スタッフA「このまま目を覚まさせることはできないか?」
スタッフB「多分このままだとゲームで死んだ、という時の精神的ダメージが大きくてショック死してしまいますよ!」
スタッフA「そいつはまずいんだが・・・だがこのままでも昏睡状態よりもなお性質が悪い。」
スタッフB「死ぬ悪夢にずっと悩まされてるユーザよりも世間体が大事ですか・・・!」
[天野恵は意識を取り戻せないで居る・・・。]
2005/07/15 09:51:18
村長 アーノルド
[加奈子。
部下から聞いていた評判とは随分違っていた。

成績優秀で美人、だがどこか触れがたい雰囲気。会話をすれば高圧的。
仕事でもプライベートでも、彼女と少しでも深く付き合った人はそう言っていた。
異性からの人気は高かったようだが、取り付く島も無い、という感想が多かった。
同姓については、明子以外に仲良さそうに喋っていた人を見た事が無い]
2005/07/15 22:24:41
村長 アーノルド
[しかし俺の前ではそんな素振りを見せる事は無かった。
元々は上司との付き合い程度の酒、だったのかもしれない。
それ以外にもよく考えてみれば、加奈子が見ていた俺は、宿直室から出てきた寝呆け顔や迷わず居酒屋に入る無神経っぷりなど、どれも論外だった。
そんな俺など、彼女からして見れば拒絶すべき対象にすらならなかったのかもしれない。

今思えば、俺はそれまでに加奈子の周りにいた人間と違い、彼女と接するときに変に構えず自然なままで、それがたまたま俺は加奈子の心の殻を通過し、彼女はそんな特殊な存在に強く心惹かれたのではないかと思う。

時間が経つにつれ、彼女は俺といる時はよく喋るようになっていた。
俺はというと、俺だけを信頼し頼ってくれる加奈子に心惹かれていった]
2005/07/15 22:25:31
村長 アーノルド
[彼女は、こんな俺を求めた。
俺は、そんな彼女をいとおしく思った。


だがそんな蜜月は長く続かなかった。
俺はどうしてもLIBERTYの開発を優先せざるを得ない。
毎日深夜まで打ち合わせが続き、土日も関係なく会社に足を運んだ。
慌しい日々の中で、俺が加奈子に割ける時間は決して多くないし、彼女の気持ちを受け止めるだけの精神的余裕も次第に減っていった。
しかし彼女は、俺にとって自分がさらに高い優先順位になる事を望んだ]
2005/07/15 22:25:58
村長 アーノルド
[一緒にいる時間も、そして心も。
昨日よりも今日、今日よりも明日。
次第に要求は、大きくなっていった。
それに答え続けるには、このLIBERTYというプロジェクトの中で俺に与えられた使命は大きすぎた]
2005/07/15 22:26:31
村長 アーノルド
[ある日、完全にお互いの認識がずれている事を悟った。
その晩の事は今でも鮮明に思い出される。
彼女はいつになく激しい感情を俺にぶつけた。
その顔は紅潮し、涙をぼろぼろ流していた。


俺はただ俯き、今はただLIBERTYを優先する事だけを告げた。



俺もまた、このLIBERTYというゲームに依存しすぎた人間の一人だったと言う事だ]
2005/07/15 22:27:24
村長 アーノルド
−金曜:CCE社:ヘルスルーム前休憩所−
[昨日は一度家に帰った。
さすがに疲労が限界を達し、意識が朦朧としていた。
武居に車で送ってもらった。

久しぶりの我が家、久しぶりの自分のベッドだった。

だが、いつの間にか枕の高さがしっくりこなくなっていた]
2005/07/15 22:35:17
新米記者 ソフィーは、宿屋で目覚めた。
2005/07/15 22:40:03
新米記者 ソフィー
―西区・宿屋の一室―
[ソフィーは目覚めると、昨夜のメイの最期を思い出した]
メイ……あなたが“JIN-ROH”だったの……?
本当に、そう、なのよね……?

[ソフィー杖を呼び出し、ログインサーバーに接続した]
『ログインサーバーに接続中』……Complete.
『現在の接続人数を表示』……(3/13)

そうか…。昨晩、デスに襲われたギルバートさんが…減ってる、から。でも、メイはやっぱり……“JIN-ROH”、だったんだね……。
(0)2005/07/15 22:40:52
新米記者 ソフィーは、不意に不快な感覚に襲われ、よろめいた。
2005/07/15 22:41:25
牧童 トビーは、目を覚ました。
2005/07/15 22:43:49
新米記者 ソフィー
…うっ!? 

[“ブツン”というような音が脳裏に響き、ログインサーバーとの接続が強制切断された。同時に、持っていた杖が先端部分から消えていった]

これは……彼ら――いえ、今となっては“彼”か――の意思表示? もう、見るまでもないってこと……? そうね、確かに。ここから先は、もう終焉へとしか道が無いもの、ね……。
(1)2005/07/15 22:43:55
新米記者 ソフィーは、杖が完全に消失するのを見、装備を身につけて宿屋を出た。
2005/07/15 22:45:06
村長 アーノルド
[今朝、出社してからとりあえずここにいる。
会議があった気がするが、今日は欠席にさせてもらった。

昨日の果蒼の言葉が頭を離れない。

『正確にはトビーのプレイヤーを外部から操っている者がいる』

どんなハッキングツールを用いたのかは分からない。
いや、優希ならサーバに誰にも気が付かれないようにツールを仕込む事も出来ただろう。

あとはアクセスの追跡。セキュリティ班を連れて行って解析してもらうのが得策だろう。
本来なら警察のサイバーテロ課に連絡するというのも考えられるが、ここまで出来る限り穏便に事を進めてきたのに対して、警察へ通報という判断はCCE社としてありえない選択肢だ]
2005/07/15 22:48:43
牧童 トビー
さあ、今日も一日の始まりだ。終わりの始まりだ。

タクトを振り、奏でよう破壊の序曲を。それとも、鎮魂歌の方がいいかなあ? ふふ……。
(2)2005/07/15 22:49:06
新米記者 ソフィー
―西区・宿屋前―

さぁ…どこへ行こう。どこが最後の場所になる、かしら……?

[その時、“info”の着信音が『癒しの泉』の位置を告げた]

――海岸、か。……そういえばあたし、まだ街から外に出たことなかったんだっけ。行ってみようかな、海岸まで。誰もいないかもしれないけど。

……そんなことはないか。必要なら現れるもの、きっと、誰かが、ね。
(3)2005/07/15 22:49:11
新米記者 ソフィーは、宿屋の扉にメモを貼った。『海岸へ行きます  ソフィー』
2005/07/15 22:50:11
新米記者 ソフィーは、西側の門からフィールドへ出、大回りで海岸へと*向かった。*
2005/07/15 22:50:43
村長 アーノルド
[一番やっかいなのはIPアドレス探索だ。場合によってはプロバイダへの交渉をしなければならないが、出来る限り犯人に、いや優希に近づくしかない。

優希はここ数日長期休暇に入り、家は不在で連絡が取れなくなっている。

犯行現場を発見するには、もうそれしかない。


あとはどう動くか。それだけだ]
2005/07/15 22:52:40
牧童 トビー
[トビーは左手の甲の光に気が付いた。“info”の文字が浮き上がっている]

癒しの泉か……ちょうどこの近くみたいだね。探してみるか。
(4)2005/07/15 22:54:12
村長 アーノルド
[明子。
既に優希の呪縛から離れている筈なのに、彼女は目を覚まさない。
LIBERTYを優先し、多くの人を傷つけた。

そして、明子は目を覚まさない。

何のためにこのゲームを作ったのだろうか。
このゲームは俺にとって一体なんだったんだろうか。
こんなゲーム、完成しなければよかったのか?
作るべきではなかったのか?


頭が痛い。考えが纏まらない。疲れが取れない。
今日もまた、次の行動を起こすための休憩を取っていた。

コーヒーは、もはやシュガーなど入れる気も起きない。
毎日毎日、ブラックばかりを水代わりに体に流し込む。

自分の意識を、この現実世界に繋ぎとめるために]
2005/07/15 22:58:15
美術商 ヒューバート
―CCE社・食堂―
[果蒼はやや遅めの朝食を食べ終わると休憩室に向かった]

やっと左手の痛みも和らいできたな・・・
っと・・・あそこにいるのは

[果蒼はソファーで虚空を見つめたまま固まっている畑山を見つけた]

畑山さん・・・でしたっけ
なにしてるんですか?こんなところで
あんまり言いたくないですが、アンタにはやる事が山ほどあると思うんですがね・・・

[果蒼は隣に座ると煙草に火をつけた]

・・・で、進展は何かあったんですか?
2005/07/15 23:06:36
村長 アーノルド
[煙草を吸っている果蒼の問いかけに気が付いた]

ああ、果蒼君か。
いやまあ、ちょっと考え事をね。


そういえば・・・・・・ 岡崎さん、だったね。

今朝エラーを確認、救助作業に入った。
あと数時間後には収容されると思う。
2005/07/15 23:15:34
美術商 ヒューバート
[果蒼は畑山の言葉を聞いた瞬間手に持っていた煙草を床に落とし、畑山の両肩を手で掴んで揺さぶった]

ほ、本当か!?

意識は!意識はあるのか!?
2005/07/15 23:19:24
村長 アーノルド
・・・・・・ 一つ聞きたい。

君は岡崎さんとはどんな関係かな。


それによっては、話していい内容と話してはいけない内容がある。
2005/07/15 23:35:11
美術商 ヒューバート
[果蒼は畑山の言葉を聞き言葉を詰まらせた]

関係・・・

【・・・ただ今回のゲーム内でPTを組んでいた・・・客観的に見ればそれだけの関係でしかないんだったな・・・】

今回のゲーム内で行動を共にしていた・・・
ただそれだけの関係だ・・・

【しかし・・・話してはいけない内容・・・?】

・・・それがどうかしたのか?
話してはいけない内容ってなんだ・・・?
もしかして彼女に何かあったのか!?
2005/07/15 23:43:01
村長 アーノルド
では、君は岡崎さんの家族や友達ではない、という事だね。


・・・・・・ 残念だが、君は彼女の責任が持てる人間ではないんだ。
ゲームでは仲間だったかもしれない。だがここは現実世界なんだ。
2005/07/16 00:00:34
流れ者 ギルバート
[目を覚ます。ひどく眩しかった。

白い部屋。

昨日までいた場所とは、確実に違った。]

どこ・・・だ。

[声を出すと、喉がねっとりと絡みつくようだった。
思わず咳き込みそうになる。]

あー・・・うざってぇ。
2005/07/16 00:04:45
流れ者 ギルバート
[ゆっくりと、体を起こす。
胸に、鈍い痛み。

それは、心の傷みだっただろうか。

自分の体を見下ろす。
病人の着るような薄手の服に着替えさせられているようだ。

胸をはだけて確認する。
傷一つ、無い。]

・・・あぁ、俺、死んだんだな。

・・・煙草吸いてぇ。
2005/07/16 00:05:12
お嬢様 ヘンリエッタ
[高原美奈子はベッドの上で目を覚ました。窓のない部屋。時間の感覚が掴めない。]

う……ん?

[無意識に起きあがろうとする。身体が少し痛んだが、昨日よりマシになっている]

ちっ まーだ痛みやがる。ったく不便だねえ。
なんか腹も減ったし……おい!食事はどうすりゃいいんだ?

[高原は医療スタッフに確認すると、部屋の外にでた]
2005/07/16 00:05:35
流れ者 ギルバート
[立ち上がろうとする。
ふらつく。

白い服を着た者がすっ飛んで来た。
胸にCCEのロゴ。]

「安静にしていてください!」

[一応、壁に掴まって、ベッドに戻った。]

うるせぇ・・・耳に鳴るんだよ。黙ってろ。
てめぇらのせいでこうなってるんだ。
対応が遅すぎる。
何日も粘ったんだ、とっとと解決すればいいだろうが。

「な・・・何を」

黙ってろ、つってんだ。日本語使えねぇのか。
・・・でもまぁ、そんなのは、後でいいや。
2005/07/16 00:06:04
流れ者 ギルバート
【取り敢えず・・・煙草が欲しいんだよ、俺はさ・・・。
でも俺、未成年だしなぁ・・・。大っぴらに、つーのもどうかって話だよな。
それに・・・言ったって絶対ガラムなんて手に入らなそうだ。】

[ため息を吐き、ベッドに体を横たえる。
スタッフは憤慨していたようだが、思い切り見下す目をしたら帰っていった。]

【あぁ、心地いいな、全く・・・第一者視点ってのは。

ゆっくり・・・考えるか。
次に、やること。
この世界でまた・・・俺ができることを。

まずは・・・帰って、謝らないとな。
多分・・・心配してる。】

[筒井八雲は、再び眠りに落ちた。
死ぬのと、眠るのと、どちらが心地よかっただろう。]
2005/07/16 00:06:43
美術商 ヒューバート
頼む!畑山さん・・・教えてくれ・・・

確かに客観的に見れば俺は他人だ
ゲームの中では体も顔も現実の俺とは違う偽物かもしれない・・・

だけど、心だけは現実の俺と何も変わっちゃいない!
ゲーム内で彼女を仲間と思い、心配し・・・守りたいと思った心は偽物でもなんでもない!
俺自身の本当の心だ!

頼む・・・!教えてくれ・・・
2005/07/16 00:07:28
新米記者 ソフィーは、西フィールド・草原地帯を歩いていた。
2005/07/16 00:08:41
新米記者 ソフィー
―西フィールド・草原地帯―
誰の気配も無い……まるで、あたしだけしかこの世界にいないみたいだね……。
けど、ここ以外のどこかには、まだ3人の生存者がいるんだ。そのうち一人は“JIN−ROH”だけど。“彼”と戦うことになるんだろう、これから。
けど……それで全て終わるのかな。あたし達は、無事、元の世界に戻れるんだろうか……?
(5)2005/07/16 00:09:06
新米記者 ソフィーは、ふと立ち止まり、サーベルを抜いて切っ先を見つめた。
2005/07/16 00:17:53
新米記者 ソフィー
この剣は……あたしの意志だ。あたしが向ける思いの象徴であり、あたしが下す決断のかたちだ。

それを……メイに向けた。昨日。
結果としては、間違ってなかったんだろう。けど、メイは泣いてた。痛がってた。辛そうだった。……それは本当に、正しいことだったって言えるのかな?
(6)2005/07/16 00:22:08
新米記者 ソフィーは、唇を噛んでサーベルを見つめ、やがて一人うなずいた。
2005/07/16 00:22:28
お嬢様 ヘンリエッタ
【外の光がまぶしい……ゲームの中でも昼は明るかったが……やっぱりここまでは再現できないみたいだね】

[スタッフから聞き出した食堂へと向かう。]

あたし以外に誰か来てるかね……ヒューバートが起きたとは聞いたが。

[食堂はランチタイムが過ぎたせいか閑散としていた]

ふん。誰もいない…か。
しかし……医療スタッフじゃあたいした情報は持ってないね。アーノルドはどこにいるんだか。
……必死で走り回ってるようだからまあいいけど。
2005/07/16 00:22:31
新米記者 ソフィー
【内心、自問した……。今までに何度もしてきた問いかけ。「自分のために、他人のために、…誰かを傷つけられるの?」 答えは……イエスだった】

そう、今も変わらない。
たとえそれが、誰かを殺すことに、なるとしても……。
(7)2005/07/16 00:26:24
新米記者 ソフィーは、南フィールドへと*歩いていった。*
2005/07/16 00:26:56
村長 アーノルド
・・・・・・


岡崎さんについては、脳波に異常を確認している。
君とは状況が違うんだ。


どうやら強いショックを受けたようだ。
彼女に一体何があったか分からないが、かなり危険な状態だと判断せざるをえない。
2005/07/16 00:31:24
美術商 ヒューバート
[果蒼は畑山の言葉を聞き、顔が青くなっていく]

脳波に・・・異常・・・
そんな・・・

[果蒼の脳裏にゲーム内でのメイの笑顔が浮かぶ]

俺は・・・守れなかったのか・・・

[果蒼は畑山の肩から手を離し力無くソファーに倒れるように座った]

彼女の・・・あの笑顔を・・・

[果蒼は項垂れ、床の一点を虚ろな目で見つめている]
【そんな・・・】

[数分の沈黙が流れた後、果蒼がかすれた声で喋りだした]

畑山さん・・・彼女が運ばれて来たら教えてくれるか・・・?
俺は・・・ココにいるからさ・・・
2005/07/16 00:43:00
牧童 トビー
―海岸地帯―

昨日のソフィーの行動……なかなか興味深いね。“JIN-ROH”でもあり、無実の人間でもある存在のメイに対し、彼女は躊躇しなかった。

ソフィーは決意しているんだろう。さて、他の二人はどうかな?
(8)2005/07/16 00:46:09
村長 アーノルド
ああ、分かった。

スタッフにはその事を伝えておこう。

だから、君はまだ休んでいなさい。
2005/07/16 00:50:49
美術商 ヒューバート
いや・・・ココに居させてくれ・・・

[果蒼は両膝の上に肘を置き、手を組んだ上に額を預け祈るような格好でソファーに座っている]
2005/07/16 00:57:45
お嬢様 ヘンリエッタ
[食事を終えて休憩室に行ってみることにした]

うーん あんま食えなかったねえ。いつもなら倍は軽くいけるんだがな。
まーだ本調子じゃねえな。

……大宮はまだ寝てやがるのかね……?
2005/07/16 01:03:08
お嬢様 ヘンリエッタ
[休憩室で男が二人話しているのが見えた。]
あいつらもスタッフかねえ?なんか知ってるんだろうか?

[中にはいり、近くのソファーでひとまず様子をみる。片方の男は祈るような格好で座っている。]
【……関係者……かね……?】
2005/07/16 01:06:31
村長 アーノルド
えっと、君は・・・・・・

[手元のリストをめくる]

天野さん、か。
今回は迷惑を掛けた。すまない。
2005/07/16 01:16:56
お嬢様 ヘンリエッタ
あたしは高原だよ。
あんたは?今回のスタッフかい?
2005/07/16 01:17:37
村長 アーノルド
えっ!?

[もう一度リストを見直し、名前と性別の欄を確認した]


ええと・・・・・・ これは失礼。
高原さんだね。

大変な思いをさせてしまったよ。
2005/07/16 01:19:59
のんだくれ ケネス
「大宮誠一の容態は不安定であった]
[まるで同じ場所をぐるぐると迷い歩くかのように、束の間の安定と乱れを繰り返しながら、ずっとベッドに横たわっている。意識は一向に戻る気配を見せなかった]
[大宮誠一は覚めないかも知れない眠りにつきながら、夢を見ている]
2005/07/16 01:30:48
のんだくれ ケネス
最初は、カモだと思った。
不器用で手積みが遅い。自分の手作りに囚われすぎて、リーチしても振り込んでくる。場に当たり牌が全て出てることに気づかない。
カモだ、と思い、不自然なレートアップに了承した。身なりだけは良かったし、カネは持ってそうだった。

おそらくはそれが始まりで、一年後には逃げ回る生活を送っていた。
2005/07/16 01:32:15
のんだくれ ケネス
どこに連れて行かれるんだ。
車に乗せられ、両脇を屈強な男に挟まれ、車が走り出す。問いに答えたのは運転手だった。

「心配するな。ちょっと医者に行くだけだ」

どうせまともな医者じゃないことは分かっていた。もはや五体満足な身体だけが、自分の持つ最後の財産であることも自覚していた。そして、自分の借金は身体をどれほど切り刻んでも返済に足りない額であることを知っていた。
恐怖し、否定したくて叫び暴れたが殴られた。五月蠅いからと麻酔を打たれそうになり、針が皮膚に食い込んだ瞬間、乗っていた車が衝突事故を起こした。
2005/07/16 01:33:09
のんだくれ ケネス
どういういきさつでそうなったのか、もはや覚えていない。ただ、久しぶりに会ったそいつの顔がえらく懐かしくて、泣きながら苦笑したのを覚えている。
気がつけば高校時代に悪友だった、今では疎遠になっていた友人の部屋に上がり込み、ジョークを飛ばしていた。

「いや、まさかヤクザを相手にするとは思わなかった。本気死ぬかと思った。まさに危機一髪だった」

おそらくは、笑い話にすることで恐怖から逃げようとしていたのだと思う。

友人はカーテンを閉め切った部屋の隅でガタガタ震えながら、調子だけよく話をするバカを笑い飛ばしたが、そんなバカを数週間も置いておいてくれた。
2005/07/16 01:34:33
のんだくれ ケネス
オレはそれだけ経験してやっと、死の恐怖について理解した。

死は恐い。

あれからは強く思うようになった。
死は特別ではなく、そしてオレは他の人間よりも死に近く、そして死は未だつきまとっている。
そして、今、オレは死のうとしている。
死は恐い。死にたくない。
2005/07/16 01:35:33
のんだくれ ケネス
だが、無意識下で、大宮誠一は思う。
もし生き返っても、また死におびえる毎日が来るのなら……。

[大宮誠一は眠り続ける]
2005/07/16 01:36:02
お嬢様 ヘンリエッタ
……今までゲーム内で死んだヤツはどうしてる?
デボラは目が覚めたか?シャロは?ハーヴェイは?ラッセルは?
あたしと一緒に運び込まれたっていう大宮……ケネスは?
……ローズは……JIN-ROHだったみたいだが……ヤツは無事なのかい?

医療スタッフのヤツラはヒューバートが起きたとしか言ってなかったがそれから進展があったのか?
2005/07/16 01:37:03
村長 アーノルド
・・・・・・ 救出は続いている。
だが、目覚めたのは君と果蒼君の二人だけだ。

無理せず、ゆっくりしていってくれ。
2005/07/16 01:47:24
お嬢様 ヘンリエッタ
……おい
あたしは起きたら全身が痛かった。
おそらく……あの死に神にたたきつけられたからだろうね。
前に現場の足場から落ちたときと同じ感覚だったからおそらく全身打撲ってとこだ。
現実に戻ってきた事を認識したことで痛みが和らいでる。

他のヤツラは……特にシャロは死にたくねえともがいてた。現実に戻ったことを認識させないとそれが目覚める足かせになるんじゃねえのか?
2005/07/16 01:53:36
お嬢様 ヘンリエッタ
……あんた、もしかしてアーノルドかい……?
2005/07/16 01:55:22
村長 アーノルド
・・・・・・ ああ。俺があのときのGMだ。

そうか、恐怖か。
仮想現実の世界にあるのは夢や幸福だけではないんだよな。

すまない、ありがとう。参考になった。
少しカウンセラーと話をしてくる。
2005/07/16 02:19:59
農夫 グレン
―南区・アーノルド邸前―
[思案と睡眠を繰り返し朝日が登って、ようやくinfoの青い文字に気が付いた。]
【……女神像前、海岸……そうか、二日たったのか……】
……喉が乾いた気がするのは、どうしたもんかな……いいよな、ローズ。
[立ち上がり、酒場へ向かった]
(9)2005/07/16 10:03:43
農夫 グレン
―中央区・女神像前―
[女神像が破壊されているのに気が付く。]
【……もうログアウト出来ないってことか?】
……ハハハッ。
(10)2005/07/16 10:17:54
農夫 グレン
―西区―
[迷わず酒場に向かう途中、宿屋の前に貼られたメモに気付いた。]
……っ!

【馬鹿だ……俺はどうしようもない馬鹿だっ!!】
(11)2005/07/16 10:40:53
農夫 グレン
【ソフィーはまだ諦めていない。最後まで帰る方法を探しているのか……くそっ!ちくしょう!何をやってるんだ俺は。ローズが現れて、自分が死ぬのを恐れて、逃げただけじゃねぇかよ!!】
(12)2005/07/16 10:50:18
農夫 グレン
【……もう何も恐れない。ソフィー、お前さえいれば、いつかログアウトできる日が来るだろう。お前を死なせる訳にはいかないっ!】
(13)2005/07/16 12:04:36
農夫 グレン
[グレネードランチャーをライフルに取り付け、海岸へ向かった]
(14)2005/07/16 12:07:27
学生 メイ
─CCE社 ヘルスルーム─

[日差しの明るいクリーンで清潔で安全な部屋。窓際にあるベットのひとつに、岡崎彰は横たわっている。

脳波に異常があると言われたものの、その貌はしろく表情もなく、どこか壊れてしまった人形を思わせる。

まだ意識がLIBERTYの内部に居る時のままなのか、時折、眉をしかめ苦悶の表情を浮かべ、細い指先を痙攣させることでのみ、彰が生きていることが見て取れる。

それの他はただ静かに、静かに。

点滴の落ちる音が聞こえそうな部屋の中、

彰はまだ目覚めない。]
2005/07/16 12:59:24
村長 アーノルド
[ヘルスルームのスタッフと少し話をした。
さっきの恐怖という言葉が、明子や加奈子の目を覚ますキーワードになるかもしれない、そう考えたからだ。

現状では、どうやら参加者の中に覚醒する寸前で死という悪夢にうなされ、痙攣を起こし始める人がいるという事だった。高原さんの行っていた事はあながち間違いではない様だ]


・・・・・・ もう目が覚めてもおかしくない参加者もいるが目が覚めない。

彼らは現実世界に戻ってくる事に怯えているのだろうか。
それは体験した死の続きを見たくないからか。

ふと、現実世界の生よりも仮想世界の死を選ぶ可能性、それも考えてみた。
もし優希がLIBERTYで死んだらどうするのだろうか、現実世界に戻ってくるだろうか。
またそんな苦しい現実を背負ってLIBERTYにログインした参加者がいるかもしれない、そう思うとぞっとした。

俺は、殺人犯になるかもしれない。
2005/07/16 13:45:12
村長 アーノルド
[意識不明の参加者に対してメンタルケアをするのなら、どうしたらいいか。

スタッフと話している間に、ふと思いついた事があった]


・・・・・・ LIBERTYのテストサーバを起動させ、もう一度ログインしてもらったらどうだろうか?

LIBERTY内でまだ生存しているという事実を彼らに認識してもらい、その上で正常にログアウトさせる。
フィードバックも通常どおりの10%のレベルで運用し、すぐにログアウトのアナウンスを掛ける。

だが、ここで更にフィードバックの刺激を与えるのが本当に正しいのかどうか。
どう思う?

[スタッフは困惑していた。
それは今までにない突拍子もない療法であり、むしろ事態を悪化させる可能性も秘めている]

[そんな話をしていると、また参加者がヘルスルームに裏口から移送されてきた。
ベッドの隅に”岡崎 彰”と書かれていた]

[果蒼君と高原さんにも意見を聞いてみよう、そう思い、スタッフには考えておいてくれ、と告げて休憩室に戻った]
2005/07/16 13:54:27
村長 アーノルド
[椅子に座っている果蒼を視界に捕らえた。
どこかうつろな表情をしているようにも見えた。

岡崎さん、彼女の事がそれほど気になるのか。不謹慎だが、俺はLIBERTYが新たな人と人との繋がりを作っている事に少しだけ救われた気がした]


果蒼くん、ちょっと良いかな。
君の意見を聞かせて欲しい。
2005/07/16 14:01:36
美術商 ヒューバート
[果蒼は畑山から意識不明者のログイン療法の事を聞いた]

一旦ログインさせ・・・か

聞きたい事がある・・・正直に答えてくれ

もしこのままその治療をせずに自然回復のみに賭けた場合の回復する見込みはあるのか?

そして・・・その治療法のデメリットもわかってるようだが・・・
それも全て踏まえて実行する覚悟が・・・CCE社にあるのか?
2005/07/16 14:09:07
村長 アーノルド
覚悟、か。
上には俺から事情を話す。ヘルスルームのスタッフからゴーサインが出ない限り実行すべきではないと思うし、なにかあったとしてもCCE社が全力で責任を取るようにする。

もっとも、そんな覚悟は意味がないな。何かが起きて不幸になるのは参加者だ。我々ではない。

だが、現に覚醒寸前で死の恐怖で痙攣を起こす参加者もいる。放って置いても不幸になるかもしれない。

参加者であった君に聞きたい。 やる価値がない事か?
彼らを救う事が出来るかもしれない方法か?

俺は、彼らを救いたい。
2005/07/16 14:22:06
美術商 ヒューバート
俺は・・・やっておけばよかったと後悔するよりは・・・全ての手を尽くす道を選びたい

諦めるっていうのは・・・
足掻いて足掻いて、全ての力を出し切った奴の特権だ・・・

まだ、可能性がある方法があるのなら・・・
やるべきだと俺は思う

その先にどんな答えがあろうと・・・
2005/07/16 14:34:11
村長 アーノルド
[こくり、と頷き覚悟を決めた]

よし、それでは準備を開始する。
これから上に進言してくるし、準備も開始する。

僕がログインするかどうかは、今後の状況次第になる。だが果蒼君、君はどうする?
岡崎さんとLIBERTYで知り合ったのなら、LIBERTYへ迎えに行くかい?
2005/07/16 14:40:54
美術商 ヒューバート
[果蒼は畑中を真っ直ぐと見据えた]
・・・ああ、行かせてくれ

そういえば岡崎さん・・・だったかな
彼女はまだココには到着していないのか?
2005/07/16 14:44:45
村長 アーノルド
既に彼女はヘルスルームいる。

顔を見てきたらどうだい?
2005/07/16 14:47:42
美術商 ヒューバート
[果蒼は畑山の言葉を聞くと即座にヘルスルームに向かった]

[恐らく到着したばかりなのだろう、カーテンで仕切られていないベッドが2つあった]

[果蒼はショートカットの、どことなくゲーム内のメイの面影がある女性の方へ向かった]

彼女が・・・

[彼女の腕には点滴がされており、時々苦しそうに表情を歪めている]

君の心は・・・まだあのゲームの中にいるのか・・・?

まだあの悪夢の中に取り残されているのか・・・?

俺が・・・もっと上手くやれば・・・

守れたんだろうか・・・?

[果蒼はベッドの横にある椅子に座った]
2005/07/16 14:59:27
美術商 ヒューバート
[果蒼は追いかけてきた畑山に目を合わせることなく話しかけた]

畑山さん・・・ココに居ていいか・・・?

あの治療法の準備が終わるか・・・彼女が目覚めるまで
2005/07/16 15:01:13
村長 アーノルド
[何時の間にか、果蒼と岡崎の二人に自分と明子の姿が重なって見えていた]

分かった。外部から不用意に刺激を与えないよう気をつけてくれ。


じゃあ、俺は仕事があるから。
ログインする前に目が覚めるなら、それが一番いいとは思うが。

準備にけっこう時間がかかると思う。ここで待っているのもいいが、少しは休憩時間を入れたほうがいいぞ。

[そう言ってヘルスルームを出て行く。夜までに全ての仕事が終わるだろうか。
俺も明子を迎えに行きたい。だが優希の追跡を優先すべきだ]

上にまで話も通さなければならない、準備もしなければいけない、優希も発見しなければいけない。

今日も、忙しくなりそうだ]
2005/07/16 15:39:07
美術商 ヒューバート
ああ・・・ありがとう

[果蒼は岡崎の顔を見つめながらそう呟いた]
2005/07/16 15:46:40
お嬢様 ヘンリエッタ
[高原は休憩室で考え込みながら寝ていた。]
……やべ……なんであたしは考えると寝ちまうんだ?
[顔を上げると、さっきまでいたはずのオールバックの男がいない]
……さっきのヤツ……なんか誰かに似てるんだよなあ……。
2005/07/16 18:09:40
牧童 トビー
残り三人……さて、どうするのかな。
“JIN-ROH”を探そうとするのか、仲間の命を守ろうとするのか。

つまりは疑うのか信じるのか。
(*0)2005/07/16 21:14:06
牧童 トビー
彼らは何を決断するんだろうね。ふふ……楽しみだよ。
自分の命、他人の命と向き合って決断を下す。心底せっぱ詰まった者だけが体験する悲痛の判断。きっと、君たちはいい表情をするだろうね。作ったりしていない、にじみ出てくる苦悩の表情。それを切り取って、ぼくの記憶の壁に飾ってあげるよ。
(*1)2005/07/16 21:14:44
牧童 トビー
そしてしたたり落ちる苦い思いをグラスに注いで、“LIBERTY”の崩壊を眺めながら飲み干す事にしよう。加奈子と二人で乾杯するはずだったこの美酒……一人で味わう事になるけれど。
(*2)2005/07/16 21:14:56
牧童 トビー
―南区・海岸地帯―

[トビーは癒しの泉を見つけた]

[泉はすぐそばにある海からちぎれてできた飛び地のようにぽつんと存在していた]
(15)2005/07/16 21:21:07
牧童 トビー
森林地帯で見た泉も結構インパクトがあったけど……砂浜のど真ん中にあるこの泉も結構違和感があるね。普通なら砂混じりになってるだろうに。

魔法の力で砂の侵入を防いでいるって辺りかな? こじつけないとリアリティに欠けるイベントだね、これは。
(16)2005/07/16 21:23:20
牧童 トビー
ま、いいさ。せっかくの泉だし、利用させてもらうとしようかな。まだ誰も来ていないみたいだしね。

[トビーは水面を覗き込むと、泉に*身を浸した*]
(17)2005/07/16 21:26:14
牧童 トビーは、泉から出た。
2005/07/16 23:59:26
牧童 トビー
[トビーは泉から出ると、装備を着け直した。濡れていた衣服がどんどん乾いていき、泉に入る前の状態に戻っていく]

……感覚があったら、少々不快かもしれないな、これ。いや、体力が回復するから逆に爽快なのかな?

どちらにせよ、これで気力体力共に万全だね。もう、負ける気がしないよ。
(18)2005/07/17 00:07:23
新米記者 ソフィー
―南フィールド・西側ポータル―
[ソフィーはふと波打ち際にしゃがみこんで、海に手をつけた]

空は綺麗に澄んで、海も透明な青……でも、この感覚は作られたものなのよね……。そして、それを生み出しているこの世界は、何者かに乗っ取られようとしている。“JIN-ROH”と名乗る、クラッカーに。

あたしはそれを止めなくてはならない。たとえ、その相手が……
……とても人間らしくて、仲間の死に凄くショックを受けていた……
……トビー君、だとしても。
(19)2005/07/17 00:13:56
見習い看護婦 ニーナ
―北区―

 …あたしは迷うと結局いつもここに来るね。
 最初に迷い込んだのも確かここだった。
 そういう意味ではここはあたしのスタート地点といえるのかもしれない…
 北区へ帰宅…なんちゃってね…

 結局あたしは道に迷っている…

 あたしは結局何をすればいいのだろうか…
(20)2005/07/17 00:14:21
新米記者 ソフィーは、南フィールドを進み、トビーの姿を遠くから確認した。
2005/07/17 00:14:27
新米記者 ソフィー
―南フィールド・海岸―
【あれは…“癒しの泉”のある辺りかしら? あたしの張り紙を見たのか…それとも、単にここに向かうことを予測したのか。
 どちらにしても、決着はつけないと。たとえ、グレンさんやニーナさんがいなくても……あたし一人、だとしても。】
(21)2005/07/17 00:16:37
農夫 グレン
―中央区・女神像→南区・アーノルド邸前―
[崩れた女神像と焼け落ちた屋敷を眺め、覚悟を決める]
守るのは、ソフィーただ一人。メイ、トビー、ギルバート、ニーナ。誰が相手でも構わない。
……ローズ。お前に殺されるなら、それも構わない。
(22)2005/07/17 00:18:19
牧童 トビー
――誰も来ない、か?

“info”でこの泉の事はみんなに配信されてるはずだけど……意外と泉の価値は薄れているって事なんだろうか。

集まって殺し合いするための待ち合わせ場所としては、最適のように思えるんだけどね。誰がどこにいるのか明瞭でない、この世界では。
(23)2005/07/17 00:23:18
牧童 トビーは、人影を見つけると、“優希”として呟くのを止めた。
2005/07/17 00:24:17
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは自分のこぶしを見つめた]

…あたしはケネスをこの手で殺した…

だけど、すべてが仮想現実のこの世界ではそれすらも事実とはいえない…

ただひとつ明らかなのは…ケネスはあたしを殺せなかったということだ…ゲーム上でも…現実にも…

これだけは事実といってもいいんじゃないだろうか…

じゃあ…あたしの中に残った事実はなに?
あたしは結局何?
(24)2005/07/17 00:26:55
農夫 グレン
―南区・海岸―
[遠くにトビーと、離れたところにソフィーを見つける。銃を構えてトビーと距離を取りつつ、ソフィー側に移動する]
(大声)
ソフィー!昨日は誰が死んだ!!
(25)2005/07/17 00:31:18
見習い看護婦 ニーナ
…あたしはいったい何なのだろうか…

…それがわからないのは今のあたしには目的がないからだ……死にたい?うん、死にたい。でも、もう、それは目的ではなくなってしまっている…いや、違う…もともと手段だったんだ…それに気がついただけなんだ…

…あたしは、このゲームが始まったばかりのころ、情報を集め、人を利用しようと奔走した。そのためにはどんなことでもできた。なぜなら、あのときのあたしには目的が見えていて、その目的のために全力疾走する覚悟があったからだ。

でも、道には迷い、目的地は通過点でしかないこともわかった。
(26)2005/07/17 00:33:26
新米記者 ソフィーは、農夫 グレンの大声を聞き取った。
2005/07/17 00:33:48
見習い看護婦 ニーナ
目的に向かって走っている時、その時、あたしは、走っている自分を自分と認識できる。

でも、今のあたしは、足を止めてしまった。通過点は見えているのに、その通過点を超えていくべき場所がわからないから、走り出すことができない…

あたしは、死にたいという感情と自分の命をかけてどこへ走るべきなのだろうか……

[ニーナはふらふらと南へと向かった]
(27)2005/07/17 00:35:55
見習い看護婦 ニーナ
―北区→中央区―

たとえば、ソフィーは、自分の中で信じられるもの…大儀…そう、退治を掲げることで走り続けることができている。

わたしは、どこへ向かって走ればいいのか……

どこへ向かって走れば、死という通過点を超えることができるのだろうか。
(28)2005/07/17 00:38:18
新米記者 ソフィー
[グレンに叫び返した]
ギルバートとメイよ!

[トビーの方向に歩みつつ、近寄ったグレンにはっきり言った]
ギルバートはデスに殺されたわ。
そして、メイを手にかけたのはあたし。でも、メイは“JIN-ROH”だった。今、現在の正規なログイン者数は…3名。
(29)2005/07/17 00:39:43
見習い看護婦 ニーナ
―中央区→南区―

[アーノルド邸の近くの茂みにたどり着く]

…いつのまにあたしはここまで歩いてきたのか…

目的がなくても物理的に歩くことはできる…でも、あたしが走らなければいけないのは、精神的な話だ。物理的にあたしが存在しているのなんてわかっている…そう、それがたとえ仮想現実だとしても。いや、仮想現実だからこそ、あたしの精神は走らなければいけないんだ。

あたしの歩みが完全に止まったのはこの場所…

ケネスと出会い、あたしは道に迷い

この場所であたしは目的地を見失った。
(30)2005/07/17 00:41:27
牧童 トビー
……あそこにいるのはソフィーとグレンか。グレンは距離を取ってるな。ぼくを、撃つ気かいグレン?
(31)2005/07/17 00:42:47
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは立ち止まっている]

あたしは、答えが出なかったことに迷っているのか?

ケネスがあたしを殺すというシナリオに答えが出なかったことに迷っているのか?

違うだろう……あたしの迷走はその前から始まっている…あたしは、ケネスに出会ったときから目的地を見失っていた?

ケネスのいない今となっては、もう、その答えを出せないだろう…

答えを出せなくしたのはあたし。

でも、これは全部あたしの問題。

あたしは、自分の罪を背負わなければいけないのだろうか…この脇腹の傷とともに…

[ニーナは再び歩き始めた]
(32)2005/07/17 00:45:25
農夫 グレン
[ソフィーに並び、ソフィーの言葉を反芻した]
……そう、か。
コーネリアスの言葉を信じるなら、トビーただ一人。そうでなくても、トビーかニーナだ。決めろ、ソフィー。引き金は、俺が引く!
(33)2005/07/17 00:45:54
新米記者 ソフィーは、農夫 グレンに頷いた。
2005/07/17 00:48:21
見習い看護婦 ニーナ
―南門前―

[ニーナはinfoに気がつく]

…今日はこの扉の向こうに泉がわいたのか…

みんなはきっとまた泉の周りに集まっている…

この場所に来たのは偶然か?運命か?

それとも…あたしの意思なのだろうか?

あたしの答えはこの門の向こうにあるのだろうか…

なんにしてもあたしは歩き出さなければならない…

もう少しで答えが見つかりそうなのだから…
この門の向こうに答えはあるのだろうか…

[ニーナは南門をゆっくりとおしあけた]
(34)2005/07/17 00:48:22
お嬢様 ヘンリエッタ
【喉が……かわいたな。】
[高原は食堂で栄養ドリンクを買うと、休憩所に戻った]

起きたヤツが来るかもしれないから……な。
しばらくまってるか。
2005/07/17 00:49:19
牧童 トビー
[トビーはグレンの動きに注意しながら、岩場の方へと少しずつ移動し始めた]

グレン! その銃口は君なりの決意の印かい? ぼくを、撃つつもりか? もしかして君が最後の“あいつら”なのかい?
(35)2005/07/17 00:49:24
農夫 グレン
[トビーに狙いを定めつつ、ソフィーから少し離れる]
(大声)
トビー!!
ローズとメイは、JIN-ROHだった!!
残るは、お前とニーナだ!!
(36)2005/07/17 00:50:17
牧童 トビー
これは驚いた。驚いたよ! 問答無用でぼくを撃つ気か。そしてソフィーはグレンを信じたというわけか?
あの結束……信頼? どこを掘ってわき出したんだ。
(*3)2005/07/17 00:50:42
見習い看護婦 ニーナ
―海岸地帯―

[扉を開けたニーナの前に、グレン・ソフィー・トビーの姿が映る]

[3人の張り詰めた空気をニーナも肌で感じ取った]

[そして、グレンの叫び声がニーナの耳に届く]

【…あたしか…トビーか?】

【あたしは…まだ答えを見つけていない…
ケネスにふたたび会うまで答えは見つけられない…
ケネスにふたたび会うには…この世界から脱出しないといけない…
そこで、答えが見つからないと…目的地が見つからないと…あたしは通過点を通ることさえできない…】

【…あたしはまだ死にたくないんだ】
(37)2005/07/17 00:52:01
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは大声で叫んだ]
[そう、自分の存在を主張するように]
[自分の存在を確認するように]

あたしはまだ死にたくない!

死にたくないんだ!
(38)2005/07/17 00:52:51
農夫 グレン
[特に狙いも定めず、トビーに向けて引き金を引く]
(大声)
つもりじゃねえ!覚悟はとうに決まってる!出してみろよ………ローズを……死神をよ!!
(39)2005/07/17 00:54:25
新米記者 ソフィー
[グレンと並んだ位置から一歩進み出、トビーに話しかけた]

トビー。神原優希、という女性のことを知っているかしら? このゲームの、プログラムチームの前サブチーフだったんだけれど。召喚師やフィードバックシステムに関わっていた人物よ。そして、高畑さん…アーノルドと対立していた。

あなたには、この名前、聞き覚えがあるんじゃなくって?
(40)2005/07/17 00:54:31
牧童 トビー
同じ事はぼくにも言えるよグレン! ぼくにとって“あいつら”候補はニーナとグレンの二人だ! 流石に、ソフィーではないだろうさ!

[トビーは岩場の陰へ向かってジャンプした]
(41)2005/07/17 00:55:05
農夫 グレンは、弾をこめている。
2005/07/17 00:56:57
牧童 トビー
そんな女性は知らないよ、ソフィー。同じ質問、グレンかニーナにぶつけてみるんだね。
(42)2005/07/17 00:57:37
見習い看護婦 ニーナ
【あたしは、JIN-ROHを見つけ出してこのクソッタレな世界から脱出しないといけない!】
【あたしは、外に出て答えを見つけなければいけない】
【あたしは、その目的地に向かって走る通過点で死にはまり込まなければいけない】

【そのためにはあたしはここでは死ねない】

【あたしは死ぬために、ここで生き残り、JIN-ROHを根絶やしにしなければいけないのだ!】

グレン!おわっと、キャラ間違えた!グレンさん!

私はJIN-ROHではない!
(43)2005/07/17 00:58:08
牧童 トビー
……女性? このぼくを、怒らせるつもりか中井!
(*4)2005/07/17 01:00:59
農夫 グレン
[トビーが隠れた岩場の辺りに狙いを定めている。ニーナの声が聞こえたが、振り向かない。]
(大声)
トビー!
コーネリアスについてはどうなんだ!
俺たちの目の前に姿を現れてまで襲われたんだぞ!

ニーナ!俺を信じろ!!
(44)2005/07/17 01:04:01
新米記者 ソフィー
[ニーナが現れ、大声で叫んだのを耳にした]
【ニーナ。今まで迷っていたけど……その言葉、そしてコーネリアスさんの言葉。あなたは、敵ではないと…信じるわ】
(45)2005/07/17 01:04:19
牧童 トビー
いきなり撃ってくるなんて、随分な挨拶だねグレン!

――君はもう殺す相手を決めた、という事か。ソフィー、グレンに気を許すな!

グレン! どうしてぼくがヒューバートを殺さなければいけないんだ! ぼくには彼を殺す理由がない!
(46)2005/07/17 01:05:50
新米記者 ソフィー
トビー、「そんな女性」のことは知らないでしょうね、当然。
じゃあ、「そんな男性」のことなら、どうっ……!?

[ソフィーはサーベルの柄に手をかけ、トビーの隠れた岩場へ小走りに進んだ]
(47)2005/07/17 01:06:41
牧童 トビー
[トビーはソフィーの行動に気付いてくすっと笑った]

――決断か。それが君たちの選択と言うわけだね。
(48)2005/07/17 01:09:04
酒場の看板娘 ローズマリー
[CCE本社、ヘルスルーム]

[静かで清潔な部屋の中、まだ静かに眠リ続けている]
2005/07/17 01:09:10
牧童 トビー
どうせ、まともな答えは期待してないんだろう、中井?
久し振りにあった君への、素敵なプレゼントだ。ゆっくりと味わうがいいさ!

[ゆっくりとソフィーの方を向いたトビーの瞳が、赤い光を放っている]
(49)2005/07/17 01:12:36
牧童 トビー
五つの扉 五つの鍵にて目覚めよ
封じられし“死”への架け橋 いま闇夜を渡れ

我が祈りを形と成し 哀れな者に慰めを
我が想いを形と成し 罪深き者に裁きを

冥界の使いよ 悲しみを癒せ
(50)2005/07/17 01:12:58
見習い看護婦 ニーナ
[グレンの言葉に小さくうなずいた]

【俺を信じろ…か……信じる…かぁ………】
【あたしは、ここでグレンを信じた先にどこに行くのだろうか…】
【トビーは最後のJIN-ROHなのか?ほかの人たちはいったいどこへ?】

【こんな通過点で迷っても仕方ない】
【あたしはグレンを信じることにする】
【…利用しようとしてごめんね…あなたじゃあたしは殺せないや…】

[ニーナはグレンが見ていないことを承知で、ふたたび大きくうなずいた]
(51)2005/07/17 01:13:00
牧童 トビー
[呪文を唱え終わった途端、トビーの頭上に光の群が舞い上がって集まり出す。光は細く長い光と化し、弧状の光を生やした]

[闇に浮かんだのは、死神の鎌]

[月光が雲間から地上を照らし、トビーの頭上にいる“彼女”の姿を浮かび上がらせる。“彼女”は哀れむような目をしていた]
(52)2005/07/17 01:13:22
農夫 グレン
[ジリジリとトビーが隠れた岩場に近づく]
理由だと?
俺は、みんなを守るために引き金をひいてきた。シャーロット。そしてローズ。
ローズはJIN-ROHだった。俺がローズを殺したんだ。
ヒューバートを殺すのに、理由なんかいらない!
生き残るために殺してきたのは……全員同じだ!
(53)2005/07/17 01:13:35
新米記者 ソフィー
[トビーの不敵な様子を見つめつつ、答えた]

グレンさんに気を許してるって訳じゃない、でも――彼を“JIN-ROH”とは思えない。そしてニーナも、また同様よ。
けれどトビー、あなたにはこの選択をさせるだけの要素があった、そういうことよ……っ!
(54)2005/07/17 01:13:49
新米記者 ソフィーは、牧童 トビーの応えに不振なものを感じ取り、一瞬立ち止まった。
2005/07/17 01:14:22
牧童 トビー
ぼくの想いが、彼女を呼んだ。君たちに“死”の裁きをもたらそう。
(55)2005/07/17 01:15:55
酒場の看板娘 ローズマリー
[カーテン越しに入り込んで来る日差しが、訪れる夏を感じさせる]

[その一方で彼女の意識は未だ、暗い場所を彷徨って居る]
2005/07/17 01:16:14
見習い看護婦 ニーナ
【決断か…】
【あたしは今決断をしている…】

【なんだ、あたしはあたしに気がつけるじゃないか】

[ニーナはトビーに向かって構えをとった]

[その瞬間、トビーから発する禍々しい空気を感じ取り、一瞬ひるんだ]

【決断したんだろ!あたし!】
(56)2005/07/17 01:16:37
農夫 グレン
!!!
(57)2005/07/17 01:17:31
新米記者 ソフィー
[紅い瞳をしたトビーが淀みなく呪文を詠唱した。その頭上に現れたのは――ローズマリーの姿をした、死神。]

《サモン・デス》…そしてあたしのことを知ってる……まさか。まさか、あなた……神原さんと繋がりのある人物、どころか。
神原さん、本人、なの?
(58)2005/07/17 01:17:42
学生 メイ
─CCE社 ヘルスルーム─
[岡崎彰は、まだメイとして悪夢の中でさまよっている。]
2005/07/17 01:18:14
農夫 グレン
ローズ!!!
[狙いを定め、ローズマリーに引き金を引く]
(59)2005/07/17 01:19:22
学生 メイ
[ヒューバート、トビーと共にメイが潜伏していた、西の地下洞窟内部。チラチラと揺れる焚火の炎が照らす見慣れた岩肌。シーツをたたんでいた彰は、視界を赤く濁った光が満たしていることに気がついて、首を傾げた。]

……目の前が赤い。

それに呪文を唱える男の人の声が聞こえるわ。

聞き覚えのあるこの声はだれのもの?
2005/07/17 01:19:43
農夫 グレンは、弾をこめている。
2005/07/17 01:20:10
牧童 トビー
中井……君はよりによって、ぼくを女と呼んだ。
死んでもらうよ。

[死神ローズはソフィーに微笑を向けると、音もなくソフィーに接近した]
(60)2005/07/17 01:20:32
農夫 グレンは、新米記者 ソフィーに話の続きを促した。
2005/07/17 01:20:49
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナの目の前にローズマリーの姿をした死神が姿をあらわした]

…ローズ…あなたはまだ迷っているの?

…あたしはもう、決めたんだよ…

[ニーナは構えをとりつつ、ソフィーの話に耳を傾ける]
(61)2005/07/17 01:21:01
新米記者 ソフィーは、空中を浮遊していた死神の攻撃を、右に飛んで避わそうとした。
2005/07/17 01:22:07
農夫 グレン
ソフィー!ニーナ!離れろ!!
[更にローズマリーに狙いを定め、引き金を引く]
(62)2005/07/17 01:22:35
農夫 グレンは、弾をこめている。
2005/07/17 01:23:17
牧童 トビー
ニーナ、君も戦う理由ができたようだね。ま、そうだろうさ。“JIN-ROH”だと、ぼくであると確信する事だけが君たちに迷いなく殺意を抱かせる魔性の鍵だ。

結局の所、世の中はシンプルな方がいいという事だね。はっきりと敵だとわかった方がいろいろ悩まなくていい!
(63)2005/07/17 01:24:09
酒場の看板娘 ローズマリー
[突然、暗闇に光が射し、目前に広い世界が開ける]

[潮の匂い。波の音]

[目の前に立っているのは……驚愕に瞳を開くソフィー。怯えながらも銃を構えるグレン。何かを決意したような表情のニーナ]

[……そして、静かな微笑を浮かべながら彼らを見つめる、トビー]
2005/07/17 01:24:42
学生 メイ
少年の体を分断する無慈悲な鈎爪。

悲鳴。

吹き飛ぶ、少年の腕。

鮮血。

鮮血。

[彰の目の前に、過去の風景が鮮明に広がる。]

……ハーヴェイくんが殺された。
2005/07/17 01:24:46
農夫 グレンは、見習い看護婦 ニーナに話の続きを促した。
2005/07/17 01:25:34
見習い看護婦 ニーナ
[グレンの声に反応し、とっさにトビーと死神から離れる]
[そして、グレンの横に移動する]

グレンさん!あたしが感じる限り…あれは一人で対処できる相手じゃない!

協力しよう!協力するんだ!

あたしたちの目的地はみんなばらばらかもしれない…でも、通過するべき点ははっきりしている…あの化け物を何とかしないとあたしたちは先に進めないんだ!

あたしたちは今同じ方向を向いているんだ…協力しよう!
(64)2005/07/17 01:25:38
新米記者 ソフィー
[ソフィーがジャンプするのと、死神が鎌を振りおろしたのは同時だった。左腕を切り裂かれ、ソフィーは体制を崩しつつ着地した]

んっ、つぅっ……。


[死神ローズは再度ソフィーへの攻撃態勢を取った。ソフィーは砂浜を二度、三度と転がって必死に回避した]
(65)2005/07/17 01:26:52
学生 メイ
[彰が悲鳴をあげたとたんに、また景色が入れ替わる。]

花火のような銃声。

洞窟を抜けた先に広がる暗闇。

不安。

不吉な予感を象徴するかのような自らの心臓の音。

焼け野原。

そこにはなにもない。

立ち去る黒い悪魔の翼。
2005/07/17 01:28:35
学生 メイ
[彰の後ろで呪文と唱えていた男の声が、笑い声に変わる。]

……ヒューバートさんが、殺された。
2005/07/17 01:29:40
牧童 トビー
[トビーはダガーを引き抜いた]

いいね、いい顔をしてる。“死にものぐるい”の顔だ。畑山が表現できなかった顔だ。“LIBERTY”の極限のリアリティだけが、仮想現実の世界でその美しい顔を表現できる。

さあもっと! もっとその素敵な顔を見せてくれ! 期待はずれな諦めなんて、いらないからさ! 泣き言なんていらないからさ! ハハハッ、アハハハハハッ!
(66)2005/07/17 01:30:41
酒場の看板娘 ローズマリー
……優希。優希。そんなところに居たのね。
会いたかった。

[優希にそう声をかけようとする]
[……声が出ない]

[自らの腕を見る]
[黒いドレスを纏っている、華奢な二本の腕が目に入る]
2005/07/17 01:31:48
農夫 グレン
【くそっ!銃が全く効いていない。当たった手応えすらない。どうしたらいいんだ?】
[ソフィーが斬られたのが見えた。]
ソフィー!
(67)2005/07/17 01:32:00
新米記者 ソフィー
[攻撃の合間を縫って後ろへジャンプし、着地と同時にサーベルを抜き放った]

トビー、いえ、神原さん!
聞いておかなくてはならないわね、決着をつける前に!
……あなたはどうしてこんなことをしたのっ!? 一体何が目的だったの……っ!?
(68)2005/07/17 01:32:38
新米記者 ソフィーは、牧童 トビーに話の続きを促した。
2005/07/17 01:34:54
牧童 トビー
目的……? くく……こんな時に、そんな事を。

教える必要なんかあるのかい? すぐに廃棄してしまうメモリーに記憶を刻み込んだ所で、一体何の役に立つんだい?

死の世界があるのなら、ゆっくりと考えてみるんだね。わかった所で、どうにもならないけどさ! アハハハハハッ!
(69)2005/07/17 01:36:22
酒場の看板娘 ローズマリー
[その手を伸ばし後ろからトビーを抱こうとする]

[手が届かない]
[あと少しの所で、トビーに、手を触れることが出来ない]
2005/07/17 01:36:30
お嬢様 ヘンリエッタ
[休憩室の窓から夕日が差し込んでくる。真っ赤な世界が広がっていく]

……もう……こんな時間……か……。
LIBERTYの中も……そろそろ夜が来る頃だろうな。
生き残ったヤツはどうしてるんだろう……。
まだJIN-ROHの影におびえているんだろうか。
今日は誰が来るのか……。ちゃんと目が覚めてくれるのか……。

……大宮……まだ目が覚めねえのか……?
2005/07/17 01:36:39
酒場の看板娘 ローズマリー
[その時、まるで別世界での出来事のように遠くで響いているトビーの高笑いを聞いた]

[激しく湧き上がってくる胸の震えを感じながら、この上なく優しく呟く]
2005/07/17 01:36:42
牧童 トビー
少なくとも、“JIN-ROH”なんて呼び名に意味はないね。ただ君たちがぼくを呼ぶのに不便だろうから、用意しただけの物。

君たちがぼくの頭上に見ている“LUNATIC”のIDにも意味はない。所詮借りただけの物さ。無理矢理借りたんだけどね。
――ふふ、彼は今どうしているのかなあ? そもそも生きているのかなあ? ハハッ、アハハハハハッ!
(70)2005/07/17 01:39:06
酒場の看板娘 ローズマリー
……ねえ優希、あなたはまだ、一人で戦っているのね。

優希。……あなたは、とても強いわ。
だからわたしは、あなたにずっと頼ってしまった。
'LIBERTY'の世界の中で、わたしはずっと、あなたを信じて、あなたに頼っていた。

でも、優希。

その一方で、あなたは、とても弱いのね。
とても純粋で、とてもまっすぐで。

……そして、とても傷ついている。
2005/07/17 01:40:22
美術商 ヒューバート
[果蒼は突然苦しみだした岡崎を心配そうに見つめている]

すまない・・・俺が君を・・・守ってあげれていれば・・・

[果蒼は岡崎の点滴が繋がっていない方の手を両手で握った]

神でも何でもいい・・・こんな時だけそんなものに頼るのはムシが良過ぎるのはわかっている・・・
だが今回だけでいい・・・彼女を救ってやってくれ・・・

[果蒼は岡崎の手を握り、祈りはじめた]
2005/07/17 01:41:11
学生 メイ
[泣き叫ぶ自らの声をBGMに、場面の転換。]

死神の鎌が少女を切り裂く。

鮮血。

またしても、死。

妖艶に頬笑む黒いドレスのローズマリー。

トビーがヘンリエッタを呼ぶ声が聞こえる。

[彰は、あの時に感じた底知れない焦燥と暗闇に取り残される不安感を思い出す。]

JIN-ROHはどこにいるんだろう?
2005/07/17 01:43:31
農夫 グレン
トビー!!
[今度はトビーに狙いを定め、引き金を引いた]
(71)2005/07/17 01:43:42
牧童 トビー
[トビーはニーナをちらっと見て、口元をほころばせた]

ふふ……ニーナはグレンの護衛についたのかな? なら、まず中井から片づける事にしよう。せめてもの情けだ、ぼくの手で直接“仮初めの死”を与えてあげるよ。
(72)2005/07/17 01:44:24
学生 メイ
[またしても、転換。]

聞き慣れたと言っていい男の声。

呪文の詠唱。

炎の柱が彰の視界を遮っている。

赤に赤が重なり、さらに赤い花が舞い散るような血しぶき。

【ギルバートさんが死んだ。】

[何かが、決定的な何かが彰に近づいてくる。]
2005/07/17 01:44:33
酒場の看板娘 ローズマリー
[未だ赤いトビーの目が見える。トビーの叫ぶ声が耳を劈く]

……ねえ、優希。優希。
わたしの声は、今、あなたに届かないのね。

もしもわたしがあなたの傍に居ても……二人で孤独を舐めあうだけで、何も出来ないのかもしれない。
それでも、あなたがこの'LIBERTY'を本当に壊したいと願うなら。

わたしも最後まであなたと共に居たかった。
そして、壊してしまいたかった。全て。

わたしの願いを、あなたが独り、今まで受け継いでくれているように。
2005/07/17 01:45:32
新米記者 ソフィー
神原…さん。廃棄されるのは、あなたの方よ。“あの時”のように。けれど、あたしは違う。あなたが知っていること、持っている情報、教えて貰いたいものね…!
(73)2005/07/17 01:45:40
学生 メイ
[ヘルスルームのベットに横たわる彰の体が、何かに貫かれたかのように、突然激しく痙攣した。]
2005/07/17 01:45:54
牧童 トビー
[グレンの銃弾はトビーの左腕に命中した]

――ちっ、グレンめ。余計な事をしてくれるじゃないか!

[トビーの左腕から血が流れ落ちる。しかし、トビーは痛がる様子がない]
(74)2005/07/17 01:46:10
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナはトビーのセリフを聞いて、ニヤリと微笑んだ]
(75)2005/07/17 01:47:17
新米記者 ソフィー
ニーナ、協力してくれるのね!
あたしは“彼女”から身を守るだけで精一ぱ、……?

[ソフィーは死神ローズの攻撃を防御しつつ、あることに気がついた]

【この攻撃ルーチン……Ver2.103以降のものだ……攻撃後の、僅かな遅滞。ほんの1フレーム、カウンターを入れるためだけの極小の隙……。】
(76)2005/07/17 01:48:13
新米記者 ソフィーは、死神ローズの攻撃タイミングを見極めようと、防戦一方に回った。
2005/07/17 01:49:10
農夫 グレン
【ちっ!外したか!!弾は……無いっ。グレネードは……この距離では使えない。くそっ!】
[銃を左手に持ち替え、ダガーを右手に持つ]
(77)2005/07/17 01:50:20
新米記者 ソフィー
神原さん……! トビーを動かしていた人物―LUNATICさん―を、乗っ取った、ですって!?
…デボラと同じように。そういうことなのね……!?
(78)2005/07/17 01:51:35
美術商 ヒューバート
[果蒼は突然痙攣した岡崎を見て焦り始めた]

メイ・・・死ぬなメイ・・・!

【思いも伝えれないまま二度と会えなくなるなんて・・・俺は嫌だ・・・!】
2005/07/17 01:51:56
見習い看護婦 ニーナ
【何をしているんだ!決心したんじゃないのか、あたし!】

[ニーナは思わずほほ笑んだ自分を戒める為に自分に鉄拳を食らわした]

ソフィーさん!協力する!

あたしにできることがあるなら…
(79)2005/07/17 01:53:29
酒場の看板娘 ローズマリー
[トビーの腕から流れ落ちる血を目にする]

優希……!

[銃弾を放った主を見る]
[致命傷を与えられなかったことを確認し、次の攻撃た姿勢に移ろうとしているグレンが目に入る]

……グレン。あなたなのね。あなたまで、優希を、わたしを、そんな風に傷つけるのね。
2005/07/17 01:54:48
農夫 グレンは、牧童 トビーに向かって走っている。
2005/07/17 01:54:54
村長 アーノルド
[社長を含め、CCE社の上層部が揃った話し合いとなった。
LIBERTYで死者が出る、それはCCE社にとってどれだけのマイナス点になるかを会社は理解していた。

そして、今の俺の提案よりも、現状のまま放置する事のほうが危険であることも理解を示してもらった。

ろくに顔を出さない開発部長が俺の隣で頭を抱えていた。
もしこれが失敗したら・・・・・・

部長も俺も、きっと運命は同じだろう。
いや、成功しても同じかもしれない。

だが、俺には迷いは無かった。


LIBERTYという地獄から、必ず全員助け出してみせる。

参加者全員、そう。

加奈子も、明子も]
2005/07/17 01:56:17
村長 アーノルド
[会議が終了した直後、ヘルスルームのスタッフからゴーサインが出た。
既にテストサーバとVR端末の接続テストは完了していた。

本サーバと違い、全員を同時に繋ぐ事はできない。
数人ずつ、ゆっくりとログアウトさせる。
順番を決めて連れ戻すには十分な筈だ。

時計を見ると、既に18時を回ろうとしていた]
2005/07/17 01:56:34
村長 アーノルド
明子・・・・・・

[明子はどうする?
明子もまた、LIBERTYの中に戻すのか?
ならば俺もいかなければ。LIBERTYへ。だが・・・・・・]
2005/07/17 01:56:52
村長 アーノルド
[未だに優希と戦っているであろう中井の事を考えた。
それにまだ救出できていない参加者も3名いる。

だがそれは、未だに優希がVR端末を使用している事を示す。
もう時間は無い。決着がついてしまったらきっと優希は証拠を全て消して逃げ切るだろう。

俺は優希を絶対に許さない。

明子をあんな目に合わせた優希を、許さない。


もう、時間は無い。今しか優希を捕まえるチャンスは残っていない]
2005/07/17 01:57:08
村長 アーノルド
[サーバはテスト用のものだ、どのみち全員を一度に繋ぐ事は不可能だ。
まず明子以外の参加者を繋ぎ、順次ログアウトさせている間に俺は優希を追う。

・・・・・・ 明子は全てが終わってから、俺が迎えに行く。


これからのスケジュールを思案しながら、ヘルスルームに戻ってきた。
既にテストサーバの準備は整っているようで、いくつかの端末と共にヘルスルームへと搬入され既に火が入っていた]
2005/07/17 01:57:23
見習い看護婦 ニーナ
[トビーに向かって走るグレンの姿が視界に入る]

グレンさん!

そいつはあなた一人でかなう相手じゃないって、かなう相手じゃないっていってるじゃないですか!
(80)2005/07/17 01:57:48
牧童 トビー
……? 迷ってるのかいニーナ? 明確な敵であるはずのぼくに対して動きが鈍るなんて……君のその迷いの種はなんだ?

ふふ……ぼくが提供できるようなものなら、君にあげてもいいんだよ。

さあ、何が欲しいニーナ? どうせなんだ、言ってみるがいいさ! 金かい? 権力かい? それともただの一つきりの、仄かな命かい!
(81)2005/07/17 01:58:15
牧童 トビー
[トビーはグレンの動きを認めた]

グレン……盗賊であるぼくに、銃撃手の君が接近戦を挑むのかい?
(82)2005/07/17 01:59:00
酒場の看板娘 ローズマリー
グレン……。

[燃え盛る炎をバックに、銃をゆっくりと構えるグレンの表情を思い出す]

わたしを見つめるあなたの目の色。わたしに対する戸惑い……そして、そこから激しく溢れ出し、わたしを射抜いた、強くてシンプルな『決意』……。
2005/07/17 02:00:58
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナはトビーに向かって叫んだ]

ちがうちがうちがう!

あたしは迷わないんだ!
あたしは迷わないんだ!
あたしは迷わないんだ!

グレンさん!ソフィーさん!協力しようよ!

はやく…はやくあいつを…

…あたしは迷わないんだ…迷いたくないんだ!
(83)2005/07/17 02:01:38
農夫 グレン
ニーナ。敵わない相手だとか、そんなことは考えていない。

向かうべき相手に向かうだけだ。道は、その先にしかない!
(84)2005/07/17 02:02:27
学生 メイ
[痙攣が治まり、閉じられた彰の瞳から静かに涙がこぼれる。]

【私はソフィさんにJIN-ROHとして殺された。】
【私を操って、ハーヴェイくんとギルバートさんを殺させたのは、LUNA君だった。】

【……LUNA君がJIN-ROHだった。】
2005/07/17 02:03:35
牧童 トビー
まるで言い聞かせているようだねニーナ!
大声上げて繰り返すなんて、迷ってるって自分で認めているようなもんさ。ソフィー! グレン! どうする? 君たちの貴重な仲間が迷ってるみたいだよ?

君たちが放置するなら、ぼくが説得をしてみたくなるじゃないか。
(85)2005/07/17 02:04:53
牧童 トビー
[トビーはグレンに向かって走り出した]

グレン、罪深き簒奪者グレン。君はぼくの加奈子を奪い去った。今度はぼくが、君の全てを奪い去る時だ。
(86)2005/07/17 02:06:06
酒場の看板娘 ローズマリー
[自分の死の間際の、グレンの言葉を思い返している]
[『お前を信じて、俺は破滅の道を進む事にする』]

ねえ、グレン。

わたしはあの時、ほんの一瞬、「あなたに殺されてしまえばいい」と思った。あなたのその瞳が……あなたのその瞳が、高志そのものであるこのゲームを壊し、優希の傍でそれが崩れ行く過程を見守ろうと思っていたわたしの心を……ほんの一瞬とは言え、「完全に」奪ったのね。

……あの時わたしは、「あなたにわたしを殺させたい」とさえ、思っていたかもしれない。
2005/07/17 02:07:00
酒場の看板娘 ローズマリー
ねえ、グレン。
あなたの瞳の色を見ていると……なんだか……随分、昔のことを思い出すわ。

……何故、なのかしら。

わたしたちの「出会い方」がもし違えば、あるいは……?
2005/07/17 02:07:45
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナはひざから崩れ落ちはき捨てるようにつぶやいた]

…迷ったら…あたしはまたあたしを見つけられない…

…ケネス……あたしはどうしたらいい?
(87)2005/07/17 02:09:22
お嬢様 ヘンリエッタ
[遠くから足音が響いている。休息室の前でとまったとおもうと、白衣を着た男が駆け込んできた。]

……なんだ?あたしはもう元気なんだが?

[男が息を切らせながら説明を始める。進むにつれて高原の顔が険しくなっていった]
それは……そんなことが本当に可能なのかい?
大宮を……みんなを起こすことができるのか?
あたしは多分耐えきれるだろうが……他のヤツラは?
まあいい!考えるだけまどろっこしい!どこにいきゃいいんだ!?

[高原はスタッフについてヘルスルームに向かった]
2005/07/17 02:11:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[頭がふいに痛む]

いえ。グレン。……違うわね。
あなたは、きっと、ずっと、理解しない。
弱い人間……わたしや優希が、こんな風に生きざるを得ないことを。

あなただって、悩み、苦しむでしょう。それでも、きっと、最終的には……自分が人を信じ、人を愛した結果受け取ることとなる「報い」を、静かに一人、胸の奥に飲み込んで受け入れ、傷を抱えたまましっかりと自分の足で生きていくことの出来る人間だわ。
2005/07/17 02:13:45
美術商 ヒューバート
[果蒼は岡崎の痙攣が治まってホッとしている]

よかった・・・治まった・・・

[果蒼は岡崎の目から流れる物に気がついた]
・・・涙・・・?

メイ・・・君は一体今何を見ているんだ・・・?
2005/07/17 02:14:03
農夫 グレン
ニーナ、立て!迷う前に動け!
(88)2005/07/17 02:17:18
牧童 トビー
【わからないな、一体ニーナの迷いはなんだ? ふふ……ま、おかげで楽ができる。ローズと中井、ぼくとグレン。どちらもぼくらの方が強い】

幸運の女神も、勝利の女神も、どうやら君たちを見放したようだね。ふふ……身だしなみを整えないからさ。
(89)2005/07/17 02:18:50
農夫 グレン
[トビーが向かってくるのが見えた。ダガーを構える]
(90)2005/07/17 02:19:20
酒場の看板娘 ローズマリー
[ニーナに叫ぶグレンを見つめている]

……ねえ、グレン。

わたしや優希は、あなたとは、違う人間の。
わたしや優希は……どうしようもなく、弱い。

綺麗な切り花は全て、一週間も経てば例外なく「単なる腐敗物」となってしまうように……わたしも優希も、ただ「際限なく腐り行くこと」しか、できない。戻る事の出来ない「腐敗」への道を、ただひたすら堕ちることしか出来ない。

放棄することも無視することも受け入れることも出来ない「孤独」を抱え、耐えられない痛みに悲鳴をあげながら。
2005/07/17 02:21:52
酒場の看板娘 ローズマリー
ねえ、グレン。

この世界が崩壊しつつある音……聞こえるかしら?

それが、そんなわたしたちの「悲鳴」そのものよ。
2005/07/17 02:22:18
学生 メイ
【……違う?】

声が聞こえる。
これは、聞き慣れたJIN-ROHの声。

【ああ、そうだわ。LUNA君は違う。私と一緒でJIN-ROHに操られてたんだ。】

この声の人は、LUNA君と違って酷く痛んでいる。
何かを決定的に間違えていて、その所為で酷く痛んでいる。

…だから、私は胸が痛い。

涙がこぼれる。
2005/07/17 02:23:10
酒場の看板娘 ローズマリー
……その崩壊を阻止し、トビーを……優希を、傷つけようとするのならば……

グレン、あなたは間違いなく、わたしの敵よ。
2005/07/17 02:23:28
酒場の看板娘 ローズマリー
グレン……この世界と一緒に、壊れてしまいなさい。

そして、永遠に、消えてしまえばいい。
2005/07/17 02:23:59
牧童 トビー
ふふ……グレン、大切なものはなんだい? 本当に全部なのかい? ……そんな欲張りで、守りきれるつもりか。
欲の皮を突っ張ると、一番大切な物を失うよ。そして失ってみてから初めて、それがかけがえのない物だった事に気付くのさ。

――ぼくのようにね。

[トビーはグレンにダガーを突きだした]
(91)2005/07/17 02:24:09
見習い看護婦 ニーナ
…ケネス……あなたに会いたい……

だから…あたしは…迷わないんだ…

[ニーナは顔をあげた]
[ニーナの目にはグレンにダガーを突き刺すトビーの姿が映る]
(92)2005/07/17 02:32:46
農夫 グレン
[なんとかダガーを回避する。攻撃体勢を取れない]
大切な物は、皆だ。そして大事な物は、そう想う心だ。誰にも奪うことなんて出来ない!
(93)2005/07/17 02:32:54
学生 メイ
【声が聞こえる。】

【今度は違う声。】

【……手のひらがあたたかい?】

[彰の赤く染まった視界が徐々にクリアになっていく。]
2005/07/17 02:32:59
お嬢様 ヘンリエッタ
[ヘルスルームにたどり着いた。目の前にやつれたような畑山がいる。]

……あたしはあんたがやるって言う賭けに乗る気でいるよ。仲間を助けに行く。
大宮以外は初めて顔を会わせたヤツだが……全員仲間だと思ってる。

賭け事はあんまり好きじゃねえんだがな……。
2005/07/17 02:33:04
学生 メイ
[不意に光と温度を感じて、彰は目を開いた。]

…あ。
2005/07/17 02:33:45
村長 アーノルド
[ヘルスルームで今後についてスタッフと打ち合わせを開始している。
既に目を覚ましたと報告があったのは4名だと告げられた。

○桐野信也
○筒井八雲
○果蒼 龍憲
○高原美奈子

目が覚めていないのは7名。
○榊 美礼
○馬場 明子
○天野 恵
○八頭 大
○大宮 誠一
○藤原 士郎
○岡崎 彰]
2005/07/17 02:33:47
村長 アーノルド
[背中から、高原に声を掛けられる]

高原さん・・・・・・

分かった、それじゃあまず大宮君を繋ごう。

君も、行くかい?

LIBERTYの世界へ。
2005/07/17 02:36:08
お嬢様 ヘンリエッタ
ああ、あたしも繋いでくれ。
2005/07/17 02:37:38
美術商 ヒューバート
[果蒼は岡崎の目が少し開いたのに気付いた]

メイ!メイ!

目が覚めたのか!?
2005/07/17 02:38:00
牧童 トビー
撃つしか能のないジョブの君でも、かわす事はできるんだね。でも、いつまでかわしきれるかな? 試してみよう、君の死にものぐるいを。半端なものでない事を祈っておくよ。でないと、ローズマリーが浮かばれない。

[トビーはダガーを再び構えた]
(94)2005/07/17 02:40:35
村長 アーノルド
分かった。

[畑山はスタッフに指示すると、高原と大宮をVR端末に繋いだ]

よろしく頼む。
2005/07/17 02:41:05
見習い看護婦 ニーナ
【グレンもトビーも自分の目的のために一切迷いがない…】
【なんで、あたしはこの期に及んで迷っているんだ…迷わないって決めたじゃないか…】

【あたしはまだ目的がわからない】
【その答えはケネスが握っている】
【ケネスの握っている答えはあたしの望んでいるものではないだろう…】
【だって、ケネスはあたしを殺せなかった…】

【ひとつ確かなことがあるじゃないか】

【あたしはケネスに会うまで死ぬわけに行かない!】
【何度決心すれば満足するんだあたしは!】
(95)2005/07/17 02:43:27
酒場の看板娘 ローズマリー
「大切な物は、皆」……あなたは、こんな時にもそう言い切るのね。

なんて、欲張りで、贅沢で……恵まれたひと。
2005/07/17 02:43:49
牧童 トビーは、農夫 グレンにダガーをふるう!
2005/07/17 02:45:16
見習い看護婦 ニーナ
【くそくそくそくそくそ!】

[ニーナは立ち上がった]
[手にはくないを持っている]

【やっと死にたくないって思えたんだ!】
【あたしはその先に行きたい…だから…あたしはあたしを殺そうとするあなたを…】

[ニーナは渾身の力でくないをトビーに投げつけた]
(96)2005/07/17 02:46:26
のんだくれ ケネス
大宮誠一にとって、もはや生き返ることは恐怖ですらあった。

死を恐怖していた自分にとって、死がつきまとう生は、心の奥の奥、自覚の届かない無意識では、苦痛だった。
自分は一度死んだ。このまま死ねば、死は優しく自分を受け止めるだろう。

生と死の狭間にて、不思議とそれに恐怖はなかった。
2005/07/17 02:47:04
お嬢様 ヘンリエッタ
[目の前が暗くなっていく。ふわりと身体が浮く感覚……少しずつ青い光が混ざり始める。]

…VRシステム:スタンバイ……
……ログインID:taka ……
………READY?:OK………
………… NOW LOADING ………

[青い光が小さな少女の形をなしていく。女神像の前にヘンリエッタがふわりとあらわれた]
……ログイン成功か……
2005/07/17 02:48:23
見習い看護婦 ニーナ
【こんなものであなたを倒せるとは思わないけど】

【隙くらいは作り出せるでしょ!】
(97)2005/07/17 02:49:09
のんだくれ ケネス
では、何故死なないのか。生と死の狭間をぐるぐると迷い歩き続けるのか。

『……あたしを…殺して』

死ねない理由……やり残したことがあった。
2005/07/17 02:49:53
農夫 グレン
ローズ……くっ……。[トビーのダガーの斬っ先が脇腹を裂く]
【くそっ!】

[銃を投げ捨てた]
(98)2005/07/17 02:51:03
牧童 トビー
[トビーがグレンの眉間にダガーを突き出したその時に、ニーナのくないが空を切り裂いてトビーの右肩を打った]

[衝撃で右手のダガーが落ちる]

なんだ? ……ニーナ! さっきまで、迷っていただろうに!
(99)2005/07/17 02:51:08
学生 メイ
[彰は、手のひらを握りしめ、必死で自分の顔をのぞきこんでいる果蒼の存在に気が付き、今度ははっきりと目を開いた。首をかしげようとして、体が思うように動かない事にも気付く。]

……ここは?

【ヒューバートさん?】
2005/07/17 02:51:49
美術商 ヒューバート
[果蒼は言葉を発した岡崎を見て、涙を流して抱きしめた]

目が・・・覚めたんだな・・・
よかった・・・本当によかった・・・!
2005/07/17 02:53:17
農夫 グレンは、牧童 トビーが怯んだのを見て、ダガーを突き返した。
2005/07/17 02:53:49
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナはその隙を見逃さず、トビーに接近した]

[そして、トビーのボディに強烈な一発を。]

気がついたんだよ…

…迷ってる場合じゃないってね…
(100)2005/07/17 02:54:03
牧童 トビー
[トビーはボディに強烈な一発をもらってかがみ込んだ]

[反射的にトビーも右手でニーナの胸を殴りにかかる]

くっ、この一瞬で詰めてくるの……かっ。
(101)2005/07/17 02:57:50
見習い看護婦 ニーナ
[トビーのパンチをもろにくらいかけるが、ヒットの瞬間体を後ろにそらし衝撃を吸収する]

素手での格闘なら…だれが一番だかわかってるよね

[ニーナはそらした体を元に戻す反動を利用して、トビーのほほにパンチを当てる]
(102)2005/07/17 03:02:37
お嬢様 ヘンリエッタ
[目の前にケネスが座っているのが見える。]

……おい、大宮?
大丈夫かおまえ?ゲームなんぞで死ぬつもりか?
おまえの意識はもう一度リアルに戻ってる。だが目覚めない。
死なないと思ってねえと意識が戻る前に拒絶反応をおこしてんだとよ。
あたしは全身打撲で「LIBERTY」の中で死んだ。
だが現実では目が覚めた。少々身体が痛んだが現実を認識したことで痛みも無くなっていってる。
おまえもそろそろ戻ってきたらどうだ?
2005/07/17 03:05:23
牧童 トビー
くっ!

[トビーはほほを殴られて横転しそうになるが、なんとか手を地面に突いて体勢を立て直そうとする]

残念な事に……暴力娘の方が一枚上手だろうね!
(103)2005/07/17 03:05:37
学生 メイ
【……私、生きてるんだ。】

[戸惑いながら彰は、力の入らない震える腕を、ゆっくりと果蒼の背中にまわした。]
2005/07/17 03:05:48
のんだくれ ケネス
…V……テム…タンバ……

[急に、強烈な負荷が意識にかかる。激烈な頭痛。全身を痛みを伴う痺れが駆けめぐる。胃の奥からこみ上げる吐き気]

……イン……JA……

[大宮誠一の身体が痙攣を起こし、苦悶の呻きが漏れる。彼を取り巻くスタッフたちが騒然とし始めるが、畑山は檄を飛ばして沈黙させた]

……DY?……

【うっせ……がぁ……】
【ちくしょう……オレは……まだ】
【死ぬわけにゃ……】

[大宮誠一の容態が安定し、痙攣が止む]
2005/07/17 03:08:47
美術商 ヒューバート
[果蒼は岡崎の手がゆっくりと自分の背中へまわされたのを感じた]

すまない・・・君を守れなかった・・・

君を苦しい目に合わせてしまった・・・

本当にすまない・・・
2005/07/17 03:12:42
のんだくれ ケネス
[座っている。どことも知れない場所に座っていた。まわりを把握する余裕などない]
[ただ、目の前にヘンリエッタの姿……高原がいるのが分かった]

よぉ……。
2005/07/17 03:13:54
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは体制を崩したトビーの隙を逃さない]

暴力女…ね……

[くないの刺さった傷のある右肩に一撃入れる]

レッテルを張られるのは嫌いなんだ!
あたしはあたしなんだよ!

あんたたちの作ったルールだって…あたしを規定することはできない。
あたしの未来は常に未定であたし次第なんだ!
(104)2005/07/17 03:15:44
のんだくれ ケネス
[朦朧として、高原の言葉は大半が理解できなかった]
[ただ、一つだけ理解したことを口に出す]

……そうかよ。

【殺して……】

[ニーナの言葉がよぎる]

また、死に損なったってことか……。

[呆然と、苦笑した]
2005/07/17 03:17:24
牧童 トビー
未来は常に未定か……無限の可能性……かな?

[トビーは右肩を殴られてバランスを崩しかけるが、咄嗟に右足でうまく踏ん張ると左足で砂地を勢いよく蹴った。ニーナの顔に向けて砂が飛ぶ]

その可能性を迷いで止めていれば世話はない!
(105)2005/07/17 03:20:43
お嬢様 ヘンリエッタ
[ヘンリエッタはケネスをじっと見ている]

……今どこにいるか、わかるか?
「LIBERTY」の世界だ。
だが、ここはテストサーバーらしい。
あたし達は一度「JIN-ROH」に殺されてログアウトしている。
あたしは目覚めた。ヒューも、あと会ってないがラッセルとギルも起きているらしい。
おまえはまだ目覚めていない。「生きている」と認識していないと拒絶反応を起こすらしい。
……こっちで現実を認識してログアウトすれば目覚めることができる。
おまえは生きてる。戻ってこい。
2005/07/17 03:20:44
学生 メイ
……ヒューバートさん…であってる、よね?

手を握っててくれたから、私、温かくて…。

[彰は、震えながら微笑みを浮かべた。]

また、会えてよかった。
2005/07/17 03:25:16
見習い看護婦 ニーナ
うっぷ

[とっさに目はかばったが、口の中に砂が入る]
[口の中の砂の感覚もリアルに伝わってくる]

地図もない世界をまっすぐに歩けるやつなんていないんだ!あたしにとって、この世界も、現実も、あたし自身も…地図のない世界なんだ!

[ニーナは続けてトビーに全体重を乗っけた一撃を食らわせる。]

でも…歩いていればどこかにたどり着くし…そこが結果的に目的地になることだってあるんだよ!
(106)2005/07/17 03:30:56
美術商 ヒューバート
[果蒼は岡崎の言葉を聞き、まだ自分が誰かを言ってないこと、そして突然抱きしめてしまった事を理解し慌てて真っ赤になって離れた]

ああ・・・ッと す、すまない・・・突然抱きしめたりして

俺はヒューバートであってるよ、メイ

現実の俺の名前は・・・果蒼龍憲だ

[果蒼の目の前にはゲーム内と同じように微笑んでいる岡崎の顔があった]

【ああ、そうだこれだ・・・】
【これを俺は・・・守りたかったんだ・・・】

[果蒼は岡崎に笑いかけた]

俺もだよ・・・また会えて・・・よかった
2005/07/17 03:30:59
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナの叫びに呼応するように空が激しく鳴り響く]

[一瞬空が激しく光ったと思うと]

[それまで地上の事など無関心に抜けるように青かった空は]

[一面の灰色に染まり]

[大粒の雨が激しく降り注いだ]
(107)2005/07/17 03:31:20
のんだくれ ケネス
[ケネスはヘンリエッタを睨む。すぐに立ち上がった]
【死んだのに生きている。そりゃまあ、くそったれだけどよ】
[堪えきれない。へらへらと笑う。まるで、高校の頃のように]

へっ……黙ってろ。誰がこんなところでくたばるかよ。
忘れてるんじゃねぇぞ? オレは寝ぼすけなんだよ。一時間目から放課後まで寝続けたコトだってあったろうが。

【……死ぬより、生きてた方がいいって……教えてやらないといけねぇからな】
【それが嘘っぱちでも……あいつには、あいつにだけは、そう言わねぇと……】

……っけ。

[舌打ちし、苦笑する]

……とはいえ、さすがに寝過ぎた。ささっと起きるか。ほれ、さっさとログアウトすんぜ?

[大宮は不敵に笑うと、高原を顎で促した]
2005/07/17 03:34:18
お嬢様 ヘンリエッタ
おまえ……さ、
ニーナと仲良かったよな?
あたしはあんまり気に入ってなかったが……

あいつがもし無事に戻ってきて、おまえが起きてなかったらどうおもうかね?
それか、あいつも起きれなかったら……おまえが迎えに行くのが良いと思うんだけどどうよ?
あたしはできるだけサポートするつもりでいるが……長く一緒に動いていたヤツ同士の方が理解させやすいとおもうんだが。
短い間の仲間だけど……多分一緒に戦った者同士結束は強くなってる気がする。
2005/07/17 03:38:07
牧童 トビー
[トビーはニーナの渾身の一撃を受けてもんどり打って倒れた。ダメージを受けているが、痛みを感じていない]

[トビーは若干ふらつきながらも、すぐに起きあがった]

武道家相手じゃ分が悪いな。ローズマリー! ソフィーの相手はもういい! こっちへ来るんだ!
(2005/07/17 03:39:21、牧童 トビーにより削除)
お嬢様 ヘンリエッタ
お?
戻る気になったのか。

[ヘンリエッタは笑顔を見せた。]

よし、ログアウトすっか!ちょーっと身体が痛いだろうがすぐに戻るさ。
じゃ、行くかね。

[ヘンリエッタはにぱっと笑うとふわりと消えた。]
2005/07/17 03:40:25
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは雨には目もくれずトビーの目をにらみつけた]

あたしは…いままで歩くことすら放棄していた…

でも…迷いながらでもやっと歩こうと思えるようになったんだ…

[ニーナはこぶしをきつく握り締めた]

…お願いだから…邪魔をしないで…

[ニーナのこぶしが雨粒をはじきながらトビーにまっすぐ打たれ]
[そのこぶしは、トビーの胸に深くえぐりこむと、そのままトビーを吹っ飛ばした]
(108)2005/07/17 03:41:03
お嬢様 ヘンリエッタ
-CCE社 ヘルスルーム-

[高原はゆっくりと目を開けた。目の前に医療スタッフが見える]

大宮が戻ってくるはずだぜ。しっかりサポートしてくれよ。

[そう声をかけると、大宮のベッドの側に陣取って様子をうかがい始めた]
2005/07/17 03:42:44
酒場の看板娘 ローズマリー
[何かが顔に当たる感触がある]

……雨?

[水滴が顔に当たる]
[すぐに大きな粒の雨が、堪えきれないとでも言うような勢いで大量に、灰色の空から落ちてくる]
[やはり現実感は無く、どこか遠くの世界で起こっていることを、傍観しているような気分だ]

……雨、だわ。
2005/07/17 03:44:16
のんだくれ ケネス
[ヘンリエッタの姿が消える]

ちょーっと身体が痛い、ってか。

はっはっは。てめぇのちょっとは毎回凄まじいんだよちくしょう……。
……やっぱ戻りたくねぇなぁ。ああ、くそっ。

[一瞬後、ケネスの姿がLIBERTYから消えた]
2005/07/17 03:44:41
見習い看護婦 ニーナ
[ニーナは殴った勢いあまって体制を崩し地面にすっころぶ]

もちろん…歩いた先が…常にいいところじゃないっていうのはわかってるんだけど…

むしろいいところなんてなかったってのはわかってるんだけど…

それがあたしの定めなんだけど…

[ニーナの体に冷たい雨が降り注ぐ]

…もう一度くらい…試してみたっていいじゃない…

[ニーナのほほを雨がつたう]
(109)2005/07/17 03:48:31
酒場の看板娘 ローズマリー
[トビーが戦う姿が、ぼんやりと目にうつる]

[ただ、悲しげに見つめている]
2005/07/17 03:48:41
村長 アーノルド
[高原がLIBERTYへと入っていった。
そして、ルームの隅では果蒼が何やら騒いでいる。どうやら岡崎さんが目を覚ましたようだ。
その光景を見て、少し気が紛れた]


・・・・・・ さて。

最後の勝負だ、優希。
お前を逃がしはしない。

[この後の接続順番について指示し、畑山はセキュリティ班を連れてLUNATICのVR端末設置場所である吉祥寺CCEプラザへと向かう事にした。

既に夜は更け、残された時間が少ない事を感じていた]
2005/07/17 03:50:54
牧童 トビー
[トビーの身体が勢いよく吹き飛んで、雨に濡れて泥になった地面に叩きつけられる]

[トビーの口から鮮血がほとばしる。優希のステータス表示が真っ赤に染まる]
(110)2005/07/17 03:50:54
牧童 トビー
致命傷……? このぼくが、負けるだなんて……。
(111)2005/07/17 03:51:17
牧童 トビー
[トビーはゆっくりと立ち上がった。鮮血は止まらず、胸を赤く染めている]

ふふ……ふふふ……。ちょっと驚いたよ。流石に今まで生き延びてきただけはあるって事なのかな。
(112)2005/07/17 03:52:22
牧童 トビー
[トビーは呆れの混じった微笑を浮かべると、右手を上に差し上げた。その手から光が一筋走って、天空へと延びていく。雲を突き破った光は、大きな波紋となって大空を伝播した]

[分厚い雲が波紋によってはじき飛ばされ、元の青空へ戻っていく。身を潜めていた太陽が新しい時間を告げるように光り輝いた]
(113)2005/07/17 03:53:56
牧童 トビー
“ゲーム”は君たちの勝ちだ。女神像は修復しておいたよ。君たちがここへ来た時と同じように、ログアウトできるようになってるはずさ。

――もう一つの現実世界へ、帰るんだね。
(114)2005/07/17 03:54:19
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました
牧童 トビー
この“LIBERTY”はもう現実そのものだ。君たちはここで笑い、悲しみ、悩み、そして様々な事を決断してきただろう。それらは仮想現実なんかじゃないはずだ。かけがえのない体験の記憶……決して消えないようメモリーに刻み込んで、これからの人生に生かすんだね。

そしてソフィー、この“LIBERTY”の可能性……君の体験と重ねて、もう一度振り返ってみてほしいな。
(115)2005/07/17 03:54:56
牧童 トビー
[美しい死神がトビーの頭上に現れた。その顔に笑みはない。トビーを見下ろす二つの瞳は、悲しみに満ちていた]

[ローズマリーの姿をした冥界の使いが、唇に指を走らせて呪文という短い鎮魂歌を奏でる。不意に吹き上げた深紅の火柱がトビーを包み込むと、ローズマリーは火の中へ飛び込んでトビーを抱きしめた]

――さよなら、ぼくの“LIBERTY”。

[火柱の中に強い光が生じ、やがて死神と共に四散した。火柱はトビーの光が消え去った後も、消えずに辺りを*赤く染め続けている*]
(116)2005/07/17 03:55:44
のんだくれ ケネス
[医療スタッフたちが騒然とし始める]
[大宮誠一の目が開き、苦悶の呻きをあげる]
[まぶしさと五月蠅さに、小さく、短く悪態を吐く……だが、すぐ側に高原の懐かしい顔を認め、穏やかな顔になる]

ああ、ったくよ。やっぱ……お前のちょっとは当てにならねぇ……じゃねぇか。
へっ、ちくしょう。

[大宮誠一は悪態を吐きながら、それでも穏やかな顔のまま、*また眠りにつく*]
[今度の眠りは、覚めることが分かっている眠りだった]
2005/07/17 03:56:03
学生 メイ
果蒼龍憲…さん。
…ヒューバートさんであってるんだ。

[彰は果蒼の名前を実感し、現実であることを噛み締めるかのようにゆっくり反芻した。果蒼が離れたことで、頬笑み合う2人の目が合う。]

私は、あきら。
…岡崎彰っていいます。

[言いながら、彰は胸の痛みが少し薄れ、頬と指先に血の気が戻ってくるのを感じた。痛みのかわりに、心臓が高鳴っている。]
2005/07/17 03:56:30
美術商 ヒューバート
岡崎彰さん・・・か
現実世界でははじめまして・・・だね

[果蒼は岡崎の笑顔に数秒見惚れると、慌てて目を逸らした]

っと、どうしたらいいんだろうか
目が覚めたばっかりじゃ動くのも辛いだろうし・・・
何か欲しい物はあるかな?
そこの売店で買ってくるけど・・・
2005/07/17 04:06:13
学生 メイ
[彰は、果蒼につられたように目を逸らし、シーツに目を落として、ふと果蒼の手がLIBERTYの中のヒューバートと同じように大きい事に気がついた。目を伏せたまま、また小さく頬笑む。]

じゃあ、なにか飲み物をお願いしてもいいですか?
2005/07/17 04:17:49
お嬢様 ヘンリエッタ
[高原はふっと安堵の息を漏らすと、近くのベッドを見た。ヒューバートと女性の姿がみえる]

……そっちも起きたのか?
ヒューバート……だよなおまえ。
そっちのお嬢さんは……メイなのか?

なんにせよ……戻ってきてよかった。
[高原はごつい身体をふるわせて涙ぐんでいる。]

……っと、汗が出てきたな。ちょっと暑いんかね。飲み物でも買ってくっか。

[高原は大きな足音を立てて食堂へ歩いていった]
2005/07/17 04:21:40
美術商 ヒューバート
[果蒼は突然大柄な女性に話しかけられた、そして果蒼が戸惑ってるうちに女性は行ってしまった]

・・・俺をヒューバートって呼ぶって事は・・・
ゲームの誰かなんだろうが・・・誰だ・・・?

っと、急いで買って来るよ 待っててくれ!

[果蒼は売店へと向かった]
2005/07/17 04:25:30
新米記者 ソフィーが「時間を進める」を選択しました
美術商 ヒューバート
[果蒼がペットボトルのミルクティーを買って戻ってきた]

これでいいかな?嫌なら別なのに変えてもらってくるけど・・・

ああ、あと検査とかもあるらしいからここで暫く療養した方が良いらしい
何か食べたくなったら言ってくれれば持ってくるか何かするよ

[果蒼は岡崎に笑いかけた後、恥ずかしそうに言った]

あと、もう少しココに居てもいいかな?
2005/07/17 04:30:38
学生 メイ
[メイと呼ばれて、彰は分からぬままに高原に頬笑み返した。]

【他の人も生きてるんだ…。良かった。】

[彰は、売店へと急ぐ果蒼の背中を、安堵に包まれながら見送った。]
2005/07/17 04:31:56
学生 メイ
[戻って来た果蒼から、ペットボトルを受け取る。震えが止まり、ぎこちないものの体が少し動きやすくなってきている。]

…色々と本当にありがとう。
私も、果蒼さんが傍に居てくれたら嬉しい…かな。
でも、果蒼さんも無理しないでください…ね?

[ペットボトルの紅茶をゆっくりとした動作で飲む。]
2005/07/17 04:41:30
学生 メイ
安心したら、私、なんだかまた眠くなって……。

[彰は、ペットボトルのキャップをなんとか閉めると、果蒼に向かって頬笑んだまま、*目を閉じ健やかな眠りに落ちた。*]
2005/07/17 04:41:54
美術商 ヒューバート
[果蒼は岡崎の言葉を聞き少し赤くなった]

俺なんかでよかったらいくらでも傍に居るさ・・・

[果蒼は岡崎が目を閉じ寝息を立て始めたのを見ると安心しきった顔で椅子の背凭れに体を預けた]

[*気付けば果蒼も静かに眠っていた
  数日振りの心から安心しきった眠りだった*]
2005/07/17 04:45:43
お嬢様 ヘンリエッタ
[高原はこっそりと涙を拭くと、側の柱を見上げた。すでに深夜になっている。]

そろそろ寝るか……。明日は……あいつらは戻ってこれるんだろうか……?

[ヘルスルームに戻る。ヒューバートが椅子で寝ている姿が見えた]

おいおい……明日からだが痛くなるぞ?

[しばらく考え、メイのベッドの側に空のベッドを移動させる。医療スタッフが目を丸くしているのが見えたが気にしないことにした。]

よし……っと。
これで離れることもないしいいだろ。
あとはこいつを移動させて……っと。
[ヒューバートを軽々と持ち上げてベッドに移動させた。]
片側はあいてるから看病はできるだろ?
さて、あたしも寝るかね。スタッフのみなさんお疲れさん。
[高原はあっけにとられているスタッフを横目に、あいているベッドに潜り込んで*眠りについた*]
2005/07/17 05:08:01
農夫 グレンが「時間を進める」を選択しました
牧童 トビーが「時間を進める」を選択しました
牧童 トビーが「時間を進める」を取り消しました
酒場の看板娘 ローズマリー
[地面にたたきつけられ、口から血を吐くトビーが見える]

優希……!

[そのとたん、強く彼女の頬を打っていた雨が止む。手を伸ばすと、いつのまにかトビーに触れられるようになっている]

[たまらずに引き寄せ、強く抱きしめた]
2005/07/17 07:12:37
酒場の看板娘 ローズマリー
優希。優希。

[トビーの返事は無い]

ねえ、優希……もういいわ。もういいの。
これ以上、傷ついて痛んでいくあなたを見たくない。
もう……。
2005/07/17 07:15:32
酒場の看板娘 ローズマリー
[突然、視界があたり一面赤く染まる]
[いつのまにか、燃え盛る炎の中でトビーを抱きしめている]

炎……炎だわ。

[身体に熱を感じる]

これは……インフェルノ……?
あの、時の……?

[トビーを見つめる]
[加奈子の腕の中で、悲しげな穏やかな表情でただ黙ってこちらを見ている]
2005/07/17 07:20:52
酒場の看板娘 ローズマリー
……優希。ねえ、優希。

[トビーの頬に頬を寄せる]

ねえ、優希。お願い。
もうそれ以上、傷つかないで……。
2005/07/17 07:21:53
酒場の看板娘 ローズマリー
[加奈子の腕の中、トビーはやはり動かない]

[少し顔を動かし、トビーの唇に唇を小さく重ねる]
2005/07/17 07:22:12
酒場の看板娘 ローズマリー
[急に、燃え盛る炎の中で頬に感じる熱の感触が薄れて行く]

[腕からトビーの重みが消え、まもなくその姿が掻き消える]

[そのうちに、あたりから全ての光が失われる。暗転]
2005/07/17 07:22:56
酒場の看板娘 ローズマリー
[再び彼女の意識は、暗闇を彷徨っている]
[意志も感情も持たないまま、暗闇の中でただ歩き回る]

[随分時間が経った頃、暗闇の奥から、弱く青い光が射してくる]

[気づけば、すぐ目の前に緑の髪を見ている。しなやかで柔らかくて、少し、日向の乾いた匂いがする]

[トビーの髪だ]
2005/07/17 07:33:28
酒場の看板娘 ローズマリー
[月の光を一身に浴び、一人海を見つめ静かに佇んでいるトビーの後ろに居る]

……優希。優希ね。

[繊細な作りの黒いドレスを身に纏った腕を、背中からトビーに絡める]

……月の光。とても、綺麗ね。
これは、ゲームの中なのかしら?それとも。

でも、どちらであっても……とても、綺麗。

[小さく微笑む]
2005/07/17 07:39:59
酒場の看板娘 ローズマリー
[暫く月を眺めながら、畑山について考える]

高志。あなたは……あなたは、本当は、とてもくだらない人間だった。

軽い気持ちでわたしに近づき、あなたのその薄い言葉と浅い認識でわたしを混乱させ……混乱したわたしをすぐに捨てた。

あなたはまた、優希のことをも傷つけ、踏みにじった。優希が命より大切にしている'LIBERTY'を彼から奪う事が、彼にとってどんなに大きな事であるかを、おそらくは全く考えてみもせずに。
2005/07/17 07:51:00
酒場の看板娘 ローズマリー
そして今、そんなわたし達の痛みをこれっぽっちも知ることも無く、安穏と毎日を送っている。……よりによって、わたしのたった一人の友人であった明子を、傍に置いて。

彼女は、「受け入れる」人だわ。何かを強く主張することなく、全てを許し、受け入れながら生きている。
2005/07/17 07:51:52
酒場の看板娘 ローズマリー
これが、罪でなくて何だと言うの?

……何故、あなただけが間断なく許され、癒され続ける一方で、わたし達は永遠に苦しみ続けなければならないの?
2005/07/17 07:52:42
酒場の看板娘 ローズマリー

誰があなたを許しても、わたしはあなたを許さない。
2005/07/17 07:52:52
酒場の看板娘 ローズマリー
高志。
わたしはあなたを悔いさせたかった。

あなたのわたしへの愛の言葉は嘘だったし、謝罪の言葉は嘘だったし、後悔の言葉も嘘だった。全てが嘘だったわ。そしてあなたは、その事に全く気づいていない。そんなあなたの無神経さが腹立たしかった。そして、そんなあなたの全てを受け入れた明子。彼女のことも、とても腹立たしかった。
2005/07/17 07:55:23
酒場の看板娘 ローズマリー
ねえ、高志。
今、意識を取り戻さない明子の傍で、一体何を感じているかしら。恐怖? 後悔? 怒り?

あなたのその胸を切り開いて、それらの感情に乱されるあなたの心を、わたしは直接見てみたい。あなたの心臓が、それらの感情にまみれながら鼓動している様子を、この目で見てみたいの。
2005/07/17 07:56:42
酒場の看板娘 ローズマリー
それで、わたしの気持ちはおさまるのかしら……?

……分からない。

でも、とにかく、そうしないことには、何も、始まらない。何も、始められない。それだけは、よく、分かっている。

わたしは、わたしの……いいえ、わたしたちの悪意に苦しむあなたを、この目で見たいわ。
2005/07/17 07:57:45
酒場の看板娘 ローズマリー
ねえ、優希。
社内メールをハッキングして、わたしと高志の関係を知ったあなたに、今回の話を持ちかけられたときは、とても驚いたわ。

勿論、「復讐」なんて不毛だと。
そんな風に自分を説得し、自分を押さえて生きていくことはすることはいくらでもできた。

でも、わたしはあなたと落ちることを選んだ。全てを壊すことを選んだ。
わたしはあなた。あなたはわたし。

ずっと一緒よ。優希。
2005/07/17 07:59:39
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