村長の娘 シャーロット [天野恵は深い眠りの中に居る。CCEのスタッフが忙しそうに周囲で動いている。] スタッフA「まだ目を覚ましそうにないのか?」 スタッフB「覚醒しそうになると前と同じように・・・。」 スタッフA「ゲームで人死にを出すわけにはいかないんだが、こいつは・・・」 | |
2005/07/15 09:44:37 |
村長の娘 シャーロット [天野恵の脳波に変化が見られる。スタッフがそれに気づいてさらに慌しくなった。] スタッフB「まもなく覚醒しそうです。意識レベルが徐々に回復していきます。」 スタッフA「今度は・・・大丈夫なんだろうか?」 [天野恵の心電図に激しい乱れが見られると天野恵は痙攣を始めた。] スタッフB「駄目です・・・!鎮静剤を!」 スタッフA「くそっ・・・!」 | |
2005/07/15 09:48:37 |
村長の娘 シャーロット [どうにか容態が落ち着く。] スタッフA「このまま目を覚まさせることはできないか?」 スタッフB「多分このままだとゲームで死んだ、という時の精神的ダメージが大きくてショック死してしまいますよ!」 スタッフA「そいつはまずいんだが・・・だがこのままでも昏睡状態よりもなお性質が悪い。」 スタッフB「死ぬ悪夢にずっと悩まされてるユーザよりも世間体が大事ですか・・・!」 [天野恵は意識を取り戻せないで居る・・・。] | |
2005/07/15 09:51:18 |
村長 アーノルド [加奈子。 部下から聞いていた評判とは随分違っていた。 成績優秀で美人、だがどこか触れがたい雰囲気。会話をすれば高圧的。 仕事でもプライベートでも、彼女と少しでも深く付き合った人はそう言っていた。 異性からの人気は高かったようだが、取り付く島も無い、という感想が多かった。 同姓については、明子以外に仲良さそうに喋っていた人を見た事が無い] | |
2005/07/15 22:24:41 |
村長 アーノルド [しかし俺の前ではそんな素振りを見せる事は無かった。 元々は上司との付き合い程度の酒、だったのかもしれない。 それ以外にもよく考えてみれば、加奈子が見ていた俺は、宿直室から出てきた寝呆け顔や迷わず居酒屋に入る無神経っぷりなど、どれも論外だった。 そんな俺など、彼女からして見れば拒絶すべき対象にすらならなかったのかもしれない。 今思えば、俺はそれまでに加奈子の周りにいた人間と違い、彼女と接するときに変に構えず自然なままで、それがたまたま俺は加奈子の心の殻を通過し、彼女はそんな特殊な存在に強く心惹かれたのではないかと思う。 時間が経つにつれ、彼女は俺といる時はよく喋るようになっていた。 俺はというと、俺だけを信頼し頼ってくれる加奈子に心惹かれていった] | |
2005/07/15 22:25:31 |
村長 アーノルド [彼女は、こんな俺を求めた。 俺は、そんな彼女をいとおしく思った。 だがそんな蜜月は長く続かなかった。 俺はどうしてもLIBERTYの開発を優先せざるを得ない。 毎日深夜まで打ち合わせが続き、土日も関係なく会社に足を運んだ。 慌しい日々の中で、俺が加奈子に割ける時間は決して多くないし、彼女の気持ちを受け止めるだけの精神的余裕も次第に減っていった。 しかし彼女は、俺にとって自分がさらに高い優先順位になる事を望んだ] | |
2005/07/15 22:25:58 |
村長 アーノルド [一緒にいる時間も、そして心も。 昨日よりも今日、今日よりも明日。 次第に要求は、大きくなっていった。 それに答え続けるには、このLIBERTYというプロジェクトの中で俺に与えられた使命は大きすぎた] | |
2005/07/15 22:26:31 |
村長 アーノルド [ある日、完全にお互いの認識がずれている事を悟った。 その晩の事は今でも鮮明に思い出される。 彼女はいつになく激しい感情を俺にぶつけた。 その顔は紅潮し、涙をぼろぼろ流していた。 俺はただ俯き、今はただLIBERTYを優先する事だけを告げた。 俺もまた、このLIBERTYというゲームに依存しすぎた人間の一人だったと言う事だ] | |
2005/07/15 22:27:24 |
村長 アーノルド −金曜:CCE社:ヘルスルーム前休憩所− [昨日は一度家に帰った。 さすがに疲労が限界を達し、意識が朦朧としていた。 武居に車で送ってもらった。 久しぶりの我が家、久しぶりの自分のベッドだった。 だが、いつの間にか枕の高さがしっくりこなくなっていた] | |
2005/07/15 22:35:17 |
村長 アーノルド [今朝、出社してからとりあえずここにいる。 会議があった気がするが、今日は欠席にさせてもらった。 昨日の果蒼の言葉が頭を離れない。 『正確にはトビーのプレイヤーを外部から操っている者がいる』 どんなハッキングツールを用いたのかは分からない。 いや、優希ならサーバに誰にも気が付かれないようにツールを仕込む事も出来ただろう。 あとはアクセスの追跡。セキュリティ班を連れて行って解析してもらうのが得策だろう。 本来なら警察のサイバーテロ課に連絡するというのも考えられるが、ここまで出来る限り穏便に事を進めてきたのに対して、警察へ通報という判断はCCE社としてありえない選択肢だ] | |
2005/07/15 22:48:43 |
村長 アーノルド [一番やっかいなのはIPアドレス探索だ。場合によってはプロバイダへの交渉をしなければならないが、出来る限り犯人に、いや優希に近づくしかない。 優希はここ数日長期休暇に入り、家は不在で連絡が取れなくなっている。 犯行現場を発見するには、もうそれしかない。 あとはどう動くか。それだけだ] | |
2005/07/15 22:52:40 |
村長 アーノルド [明子。 既に優希の呪縛から離れている筈なのに、彼女は目を覚まさない。 LIBERTYを優先し、多くの人を傷つけた。 そして、明子は目を覚まさない。 何のためにこのゲームを作ったのだろうか。 このゲームは俺にとって一体なんだったんだろうか。 こんなゲーム、完成しなければよかったのか? 作るべきではなかったのか? 頭が痛い。考えが纏まらない。疲れが取れない。 今日もまた、次の行動を起こすための休憩を取っていた。 コーヒーは、もはやシュガーなど入れる気も起きない。 毎日毎日、ブラックばかりを水代わりに体に流し込む。 自分の意識を、この現実世界に繋ぎとめるために] | |
2005/07/15 22:58:15 |
美術商 ヒューバート ―CCE社・食堂― [果蒼はやや遅めの朝食を食べ終わると休憩室に向かった] やっと左手の痛みも和らいできたな・・・ っと・・・あそこにいるのは [果蒼はソファーで虚空を見つめたまま固まっている畑山を見つけた] 畑山さん・・・でしたっけ なにしてるんですか?こんなところで あんまり言いたくないですが、アンタにはやる事が山ほどあると思うんですがね・・・ [果蒼は隣に座ると煙草に火をつけた] ・・・で、進展は何かあったんですか? | |
2005/07/15 23:06:36 |
村長 アーノルド [煙草を吸っている果蒼の問いかけに気が付いた] ああ、果蒼君か。 いやまあ、ちょっと考え事をね。 そういえば・・・・・・ 岡崎さん、だったね。 今朝エラーを確認、救助作業に入った。 あと数時間後には収容されると思う。 | |
2005/07/15 23:15:34 |
美術商 ヒューバート [果蒼は畑山の言葉を聞いた瞬間手に持っていた煙草を床に落とし、畑山の両肩を手で掴んで揺さぶった] ほ、本当か!? 意識は!意識はあるのか!? | |
2005/07/15 23:19:24 |
村長 アーノルド ・・・・・・ 一つ聞きたい。 君は岡崎さんとはどんな関係かな。 それによっては、話していい内容と話してはいけない内容がある。 | |
2005/07/15 23:35:11 |
美術商 ヒューバート [果蒼は畑山の言葉を聞き言葉を詰まらせた] 関係・・・ 【・・・ただ今回のゲーム内でPTを組んでいた・・・客観的に見ればそれだけの関係でしかないんだったな・・・】 今回のゲーム内で行動を共にしていた・・・ ただそれだけの関係だ・・・ 【しかし・・・話してはいけない内容・・・?】 ・・・それがどうかしたのか? 話してはいけない内容ってなんだ・・・? もしかして彼女に何かあったのか!? | |
2005/07/15 23:43:01 |
村長 アーノルド では、君は岡崎さんの家族や友達ではない、という事だね。 ・・・・・・ 残念だが、君は彼女の責任が持てる人間ではないんだ。 ゲームでは仲間だったかもしれない。だがここは現実世界なんだ。 | |
2005/07/16 00:00:34 |
流れ者 ギルバート [目を覚ます。ひどく眩しかった。 白い部屋。 昨日までいた場所とは、確実に違った。] どこ・・・だ。 [声を出すと、喉がねっとりと絡みつくようだった。 思わず咳き込みそうになる。] あー・・・うざってぇ。 | |
2005/07/16 00:04:45 |
流れ者 ギルバート [ゆっくりと、体を起こす。 胸に、鈍い痛み。 それは、心の傷みだっただろうか。 自分の体を見下ろす。 病人の着るような薄手の服に着替えさせられているようだ。 胸をはだけて確認する。 傷一つ、無い。] ・・・あぁ、俺、死んだんだな。 ・・・煙草吸いてぇ。 | |
2005/07/16 00:05:12 |
お嬢様 ヘンリエッタ [高原美奈子はベッドの上で目を覚ました。窓のない部屋。時間の感覚が掴めない。] う……ん? [無意識に起きあがろうとする。身体が少し痛んだが、昨日よりマシになっている] ちっ まーだ痛みやがる。ったく不便だねえ。 なんか腹も減ったし……おい!食事はどうすりゃいいんだ? [高原は医療スタッフに確認すると、部屋の外にでた] | |
2005/07/16 00:05:35 |
流れ者 ギルバート [立ち上がろうとする。 ふらつく。 白い服を着た者がすっ飛んで来た。 胸にCCEのロゴ。] 「安静にしていてください!」 [一応、壁に掴まって、ベッドに戻った。] うるせぇ・・・耳に鳴るんだよ。黙ってろ。 てめぇらのせいでこうなってるんだ。 対応が遅すぎる。 何日も粘ったんだ、とっとと解決すればいいだろうが。 「な・・・何を」 黙ってろ、つってんだ。日本語使えねぇのか。 ・・・でもまぁ、そんなのは、後でいいや。 | |
2005/07/16 00:06:04 |
流れ者 ギルバート 【取り敢えず・・・煙草が欲しいんだよ、俺はさ・・・。 でも俺、未成年だしなぁ・・・。大っぴらに、つーのもどうかって話だよな。 それに・・・言ったって絶対ガラムなんて手に入らなそうだ。】 [ため息を吐き、ベッドに体を横たえる。 スタッフは憤慨していたようだが、思い切り見下す目をしたら帰っていった。] 【あぁ、心地いいな、全く・・・第一者視点ってのは。 ゆっくり・・・考えるか。 次に、やること。 この世界でまた・・・俺ができることを。 まずは・・・帰って、謝らないとな。 多分・・・心配してる。】 [筒井八雲は、再び眠りに落ちた。 死ぬのと、眠るのと、どちらが心地よかっただろう。] | |
2005/07/16 00:06:43 |
美術商 ヒューバート 頼む!畑山さん・・・教えてくれ・・・ 確かに客観的に見れば俺は他人だ ゲームの中では体も顔も現実の俺とは違う偽物かもしれない・・・ だけど、心だけは現実の俺と何も変わっちゃいない! ゲーム内で彼女を仲間と思い、心配し・・・守りたいと思った心は偽物でもなんでもない! 俺自身の本当の心だ! 頼む・・・!教えてくれ・・・ | |
2005/07/16 00:07:28 |
お嬢様 ヘンリエッタ 【外の光がまぶしい……ゲームの中でも昼は明るかったが……やっぱりここまでは再現できないみたいだね】 [スタッフから聞き出した食堂へと向かう。] あたし以外に誰か来てるかね……ヒューバートが起きたとは聞いたが。 [食堂はランチタイムが過ぎたせいか閑散としていた] ふん。誰もいない…か。 しかし……医療スタッフじゃあたいした情報は持ってないね。アーノルドはどこにいるんだか。 ……必死で走り回ってるようだからまあいいけど。 | |
2005/07/16 00:22:31 |
村長 アーノルド ・・・・・・ 岡崎さんについては、脳波に異常を確認している。 君とは状況が違うんだ。 どうやら強いショックを受けたようだ。 彼女に一体何があったか分からないが、かなり危険な状態だと判断せざるをえない。 | |
2005/07/16 00:31:24 |
美術商 ヒューバート [果蒼は畑山の言葉を聞き、顔が青くなっていく] 脳波に・・・異常・・・ そんな・・・ [果蒼の脳裏にゲーム内でのメイの笑顔が浮かぶ] 俺は・・・守れなかったのか・・・ [果蒼は畑山の肩から手を離し力無くソファーに倒れるように座った] 彼女の・・・あの笑顔を・・・ [果蒼は項垂れ、床の一点を虚ろな目で見つめている] 【そんな・・・】 [数分の沈黙が流れた後、果蒼がかすれた声で喋りだした] 畑山さん・・・彼女が運ばれて来たら教えてくれるか・・・? 俺は・・・ココにいるからさ・・・ | |
2005/07/16 00:43:00 |
村長 アーノルド ああ、分かった。 スタッフにはその事を伝えておこう。 だから、君はまだ休んでいなさい。 | |
2005/07/16 00:50:49 |
美術商 ヒューバート いや・・・ココに居させてくれ・・・ [果蒼は両膝の上に肘を置き、手を組んだ上に額を預け祈るような格好でソファーに座っている] | |
2005/07/16 00:57:45 |
お嬢様 ヘンリエッタ [食事を終えて休憩室に行ってみることにした] うーん あんま食えなかったねえ。いつもなら倍は軽くいけるんだがな。 まーだ本調子じゃねえな。 ……大宮はまだ寝てやがるのかね……? | |
2005/07/16 01:03:08 |
お嬢様 ヘンリエッタ [休憩室で男が二人話しているのが見えた。] あいつらもスタッフかねえ?なんか知ってるんだろうか? [中にはいり、近くのソファーでひとまず様子をみる。片方の男は祈るような格好で座っている。] 【……関係者……かね……?】 | |
2005/07/16 01:06:31 |
村長 アーノルド えっと、君は・・・・・・ [手元のリストをめくる] 天野さん、か。 今回は迷惑を掛けた。すまない。 | |
2005/07/16 01:16:56 |
お嬢様 ヘンリエッタ あたしは高原だよ。 あんたは?今回のスタッフかい? | |
2005/07/16 01:17:37 |
村長 アーノルド えっ!? [もう一度リストを見直し、名前と性別の欄を確認した] ええと・・・・・・ これは失礼。 高原さんだね。 大変な思いをさせてしまったよ。 | |
2005/07/16 01:19:59 |
のんだくれ ケネス 「大宮誠一の容態は不安定であった] [まるで同じ場所をぐるぐると迷い歩くかのように、束の間の安定と乱れを繰り返しながら、ずっとベッドに横たわっている。意識は一向に戻る気配を見せなかった] [大宮誠一は覚めないかも知れない眠りにつきながら、夢を見ている] | |
2005/07/16 01:30:48 |
のんだくれ ケネス 最初は、カモだと思った。 不器用で手積みが遅い。自分の手作りに囚われすぎて、リーチしても振り込んでくる。場に当たり牌が全て出てることに気づかない。 カモだ、と思い、不自然なレートアップに了承した。身なりだけは良かったし、カネは持ってそうだった。 おそらくはそれが始まりで、一年後には逃げ回る生活を送っていた。 | |
2005/07/16 01:32:15 |
のんだくれ ケネス どこに連れて行かれるんだ。 車に乗せられ、両脇を屈強な男に挟まれ、車が走り出す。問いに答えたのは運転手だった。 「心配するな。ちょっと医者に行くだけだ」 どうせまともな医者じゃないことは分かっていた。もはや五体満足な身体だけが、自分の持つ最後の財産であることも自覚していた。そして、自分の借金は身体をどれほど切り刻んでも返済に足りない額であることを知っていた。 恐怖し、否定したくて叫び暴れたが殴られた。五月蠅いからと麻酔を打たれそうになり、針が皮膚に食い込んだ瞬間、乗っていた車が衝突事故を起こした。 | |
2005/07/16 01:33:09 |
のんだくれ ケネス どういういきさつでそうなったのか、もはや覚えていない。ただ、久しぶりに会ったそいつの顔がえらく懐かしくて、泣きながら苦笑したのを覚えている。 気がつけば高校時代に悪友だった、今では疎遠になっていた友人の部屋に上がり込み、ジョークを飛ばしていた。 「いや、まさかヤクザを相手にするとは思わなかった。本気死ぬかと思った。まさに危機一髪だった」 おそらくは、笑い話にすることで恐怖から逃げようとしていたのだと思う。 友人はカーテンを閉め切った部屋の隅でガタガタ震えながら、調子だけよく話をするバカを笑い飛ばしたが、そんなバカを数週間も置いておいてくれた。 | |
2005/07/16 01:34:33 |
のんだくれ ケネス オレはそれだけ経験してやっと、死の恐怖について理解した。 死は恐い。 あれからは強く思うようになった。 死は特別ではなく、そしてオレは他の人間よりも死に近く、そして死は未だつきまとっている。 そして、今、オレは死のうとしている。 死は恐い。死にたくない。 | |
2005/07/16 01:35:33 |
のんだくれ ケネス だが、無意識下で、大宮誠一は思う。 もし生き返っても、また死におびえる毎日が来るのなら……。 [大宮誠一は眠り続ける] | |
2005/07/16 01:36:02 |
お嬢様 ヘンリエッタ ……今までゲーム内で死んだヤツはどうしてる? デボラは目が覚めたか?シャロは?ハーヴェイは?ラッセルは? あたしと一緒に運び込まれたっていう大宮……ケネスは? ……ローズは……JIN-ROHだったみたいだが……ヤツは無事なのかい? 医療スタッフのヤツラはヒューバートが起きたとしか言ってなかったがそれから進展があったのか? | |
2005/07/16 01:37:03 |
村長 アーノルド ・・・・・・ 救出は続いている。 だが、目覚めたのは君と果蒼君の二人だけだ。 無理せず、ゆっくりしていってくれ。 | |
2005/07/16 01:47:24 |
お嬢様 ヘンリエッタ ……おい あたしは起きたら全身が痛かった。 おそらく……あの死に神にたたきつけられたからだろうね。 前に現場の足場から落ちたときと同じ感覚だったからおそらく全身打撲ってとこだ。 現実に戻ってきた事を認識したことで痛みが和らいでる。 他のヤツラは……特にシャロは死にたくねえともがいてた。現実に戻ったことを認識させないとそれが目覚める足かせになるんじゃねえのか? | |
2005/07/16 01:53:36 |
お嬢様 ヘンリエッタ ……あんた、もしかしてアーノルドかい……? | |
2005/07/16 01:55:22 |
村長 アーノルド ・・・・・・ ああ。俺があのときのGMだ。 そうか、恐怖か。 仮想現実の世界にあるのは夢や幸福だけではないんだよな。 すまない、ありがとう。参考になった。 少しカウンセラーと話をしてくる。 | |
2005/07/16 02:19:59 |
学生 メイ ─CCE社 ヘルスルーム─ [日差しの明るいクリーンで清潔で安全な部屋。窓際にあるベットのひとつに、岡崎彰は横たわっている。 脳波に異常があると言われたものの、その貌はしろく表情もなく、どこか壊れてしまった人形を思わせる。 まだ意識がLIBERTYの内部に居る時のままなのか、時折、眉をしかめ苦悶の表情を浮かべ、細い指先を痙攣させることでのみ、彰が生きていることが見て取れる。 それの他はただ静かに、静かに。 点滴の落ちる音が聞こえそうな部屋の中、 彰はまだ目覚めない。] | |
2005/07/16 12:59:24 |
村長 アーノルド [ヘルスルームのスタッフと少し話をした。 さっきの恐怖という言葉が、明子や加奈子の目を覚ますキーワードになるかもしれない、そう考えたからだ。 現状では、どうやら参加者の中に覚醒する寸前で死という悪夢にうなされ、痙攣を起こし始める人がいるという事だった。高原さんの行っていた事はあながち間違いではない様だ] ・・・・・・ もう目が覚めてもおかしくない参加者もいるが目が覚めない。 彼らは現実世界に戻ってくる事に怯えているのだろうか。 それは体験した死の続きを見たくないからか。 ふと、現実世界の生よりも仮想世界の死を選ぶ可能性、それも考えてみた。 もし優希がLIBERTYで死んだらどうするのだろうか、現実世界に戻ってくるだろうか。 またそんな苦しい現実を背負ってLIBERTYにログインした参加者がいるかもしれない、そう思うとぞっとした。 俺は、殺人犯になるかもしれない。 | |
2005/07/16 13:45:12 |
村長 アーノルド [意識不明の参加者に対してメンタルケアをするのなら、どうしたらいいか。 スタッフと話している間に、ふと思いついた事があった] ・・・・・・ LIBERTYのテストサーバを起動させ、もう一度ログインしてもらったらどうだろうか? LIBERTY内でまだ生存しているという事実を彼らに認識してもらい、その上で正常にログアウトさせる。 フィードバックも通常どおりの10%のレベルで運用し、すぐにログアウトのアナウンスを掛ける。 だが、ここで更にフィードバックの刺激を与えるのが本当に正しいのかどうか。 どう思う? [スタッフは困惑していた。 それは今までにない突拍子もない療法であり、むしろ事態を悪化させる可能性も秘めている] [そんな話をしていると、また参加者がヘルスルームに裏口から移送されてきた。 ベッドの隅に”岡崎 彰”と書かれていた] [果蒼君と高原さんにも意見を聞いてみよう、そう思い、スタッフには考えておいてくれ、と告げて休憩室に戻った] | |
2005/07/16 13:54:27 |
村長 アーノルド [椅子に座っている果蒼を視界に捕らえた。 どこかうつろな表情をしているようにも見えた。 岡崎さん、彼女の事がそれほど気になるのか。不謹慎だが、俺はLIBERTYが新たな人と人との繋がりを作っている事に少しだけ救われた気がした] 果蒼くん、ちょっと良いかな。 君の意見を聞かせて欲しい。 | |
2005/07/16 14:01:36 |
美術商 ヒューバート [果蒼は畑山から意識不明者のログイン療法の事を聞いた] 一旦ログインさせ・・・か 聞きたい事がある・・・正直に答えてくれ もしこのままその治療をせずに自然回復のみに賭けた場合の回復する見込みはあるのか? そして・・・その治療法のデメリットもわかってるようだが・・・ それも全て踏まえて実行する覚悟が・・・CCE社にあるのか? | |
2005/07/16 14:09:07 |
村長 アーノルド 覚悟、か。 上には俺から事情を話す。ヘルスルームのスタッフからゴーサインが出ない限り実行すべきではないと思うし、なにかあったとしてもCCE社が全力で責任を取るようにする。 もっとも、そんな覚悟は意味がないな。何かが起きて不幸になるのは参加者だ。我々ではない。 だが、現に覚醒寸前で死の恐怖で痙攣を起こす参加者もいる。放って置いても不幸になるかもしれない。 参加者であった君に聞きたい。 やる価値がない事か? 彼らを救う事が出来るかもしれない方法か? 俺は、彼らを救いたい。 | |
2005/07/16 14:22:06 |
美術商 ヒューバート 俺は・・・やっておけばよかったと後悔するよりは・・・全ての手を尽くす道を選びたい 諦めるっていうのは・・・ 足掻いて足掻いて、全ての力を出し切った奴の特権だ・・・ まだ、可能性がある方法があるのなら・・・ やるべきだと俺は思う その先にどんな答えがあろうと・・・ | |
2005/07/16 14:34:11 |
村長 アーノルド [こくり、と頷き覚悟を決めた] よし、それでは準備を開始する。 これから上に進言してくるし、準備も開始する。 僕がログインするかどうかは、今後の状況次第になる。だが果蒼君、君はどうする? 岡崎さんとLIBERTYで知り合ったのなら、LIBERTYへ迎えに行くかい? | |
2005/07/16 14:40:54 |
美術商 ヒューバート [果蒼は畑中を真っ直ぐと見据えた] ・・・ああ、行かせてくれ そういえば岡崎さん・・・だったかな 彼女はまだココには到着していないのか? | |
2005/07/16 14:44:45 |
村長 アーノルド 既に彼女はヘルスルームいる。 顔を見てきたらどうだい? | |
2005/07/16 14:47:42 |
美術商 ヒューバート [果蒼は畑山の言葉を聞くと即座にヘルスルームに向かった] [恐らく到着したばかりなのだろう、カーテンで仕切られていないベッドが2つあった] [果蒼はショートカットの、どことなくゲーム内のメイの面影がある女性の方へ向かった] 彼女が・・・ [彼女の腕には点滴がされており、時々苦しそうに表情を歪めている] 君の心は・・・まだあのゲームの中にいるのか・・・? まだあの悪夢の中に取り残されているのか・・・? 俺が・・・もっと上手くやれば・・・ 守れたんだろうか・・・? [果蒼はベッドの横にある椅子に座った] | |
2005/07/16 14:59:27 |
美術商 ヒューバート [果蒼は追いかけてきた畑山に目を合わせることなく話しかけた] 畑山さん・・・ココに居ていいか・・・? あの治療法の準備が終わるか・・・彼女が目覚めるまで | |
2005/07/16 15:01:13 |
村長 アーノルド [何時の間にか、果蒼と岡崎の二人に自分と明子の姿が重なって見えていた] 分かった。外部から不用意に刺激を与えないよう気をつけてくれ。 じゃあ、俺は仕事があるから。 ログインする前に目が覚めるなら、それが一番いいとは思うが。 準備にけっこう時間がかかると思う。ここで待っているのもいいが、少しは休憩時間を入れたほうがいいぞ。 [そう言ってヘルスルームを出て行く。夜までに全ての仕事が終わるだろうか。 俺も明子を迎えに行きたい。だが優希の追跡を優先すべきだ] 上にまで話も通さなければならない、準備もしなければいけない、優希も発見しなければいけない。 今日も、忙しくなりそうだ] | |
2005/07/16 15:39:07 |
美術商 ヒューバート ああ・・・ありがとう [果蒼は岡崎の顔を見つめながらそう呟いた] | |
2005/07/16 15:46:40 |
お嬢様 ヘンリエッタ [高原は休憩室で考え込みながら寝ていた。] ……やべ……なんであたしは考えると寝ちまうんだ? [顔を上げると、さっきまでいたはずのオールバックの男がいない] ……さっきのヤツ……なんか誰かに似てるんだよなあ……。 | |
2005/07/16 18:09:40 |
お嬢様 ヘンリエッタ 【喉が……かわいたな。】 [高原は食堂で栄養ドリンクを買うと、休憩所に戻った] 起きたヤツが来るかもしれないから……な。 しばらくまってるか。 | |
2005/07/17 00:49:19 |
酒場の看板娘 ローズマリー [CCE本社、ヘルスルーム] [静かで清潔な部屋の中、まだ静かに眠リ続けている] | |
2005/07/17 01:09:10 |
酒場の看板娘 ローズマリー [カーテン越しに入り込んで来る日差しが、訪れる夏を感じさせる] [その一方で彼女の意識は未だ、暗い場所を彷徨って居る] | |
2005/07/17 01:16:14 |
学生 メイ ─CCE社 ヘルスルーム─ [岡崎彰は、まだメイとして悪夢の中でさまよっている。] | |
2005/07/17 01:18:14 |
学生 メイ [ヒューバート、トビーと共にメイが潜伏していた、西の地下洞窟内部。チラチラと揺れる焚火の炎が照らす見慣れた岩肌。シーツをたたんでいた彰は、視界を赤く濁った光が満たしていることに気がついて、首を傾げた。] ……目の前が赤い。 それに呪文を唱える男の人の声が聞こえるわ。 聞き覚えのあるこの声はだれのもの? | |
2005/07/17 01:19:43 |
酒場の看板娘 ローズマリー [突然、暗闇に光が射し、目前に広い世界が開ける] [潮の匂い。波の音] [目の前に立っているのは……驚愕に瞳を開くソフィー。怯えながらも銃を構えるグレン。何かを決意したような表情のニーナ] [……そして、静かな微笑を浮かべながら彼らを見つめる、トビー] | |
2005/07/17 01:24:42 |
学生 メイ 少年の体を分断する無慈悲な鈎爪。 悲鳴。 吹き飛ぶ、少年の腕。 鮮血。 鮮血。 [彰の目の前に、過去の風景が鮮明に広がる。] ……ハーヴェイくんが殺された。 | |
2005/07/17 01:24:46 |
学生 メイ [彰が悲鳴をあげたとたんに、また景色が入れ替わる。] 花火のような銃声。 洞窟を抜けた先に広がる暗闇。 不安。 不吉な予感を象徴するかのような自らの心臓の音。 焼け野原。 そこにはなにもない。 立ち去る黒い悪魔の翼。 | |
2005/07/17 01:28:35 |
学生 メイ [彰の後ろで呪文と唱えていた男の声が、笑い声に変わる。] ……ヒューバートさんが、殺された。 | |
2005/07/17 01:29:40 |
酒場の看板娘 ローズマリー ……優希。優希。そんなところに居たのね。 会いたかった。 [優希にそう声をかけようとする] [……声が出ない] [自らの腕を見る] [黒いドレスを纏っている、華奢な二本の腕が目に入る] | |
2005/07/17 01:31:48 |
酒場の看板娘 ローズマリー [その手を伸ばし後ろからトビーを抱こうとする] [手が届かない] [あと少しの所で、トビーに、手を触れることが出来ない] | |
2005/07/17 01:36:30 |
お嬢様 ヘンリエッタ [休憩室の窓から夕日が差し込んでくる。真っ赤な世界が広がっていく] ……もう……こんな時間……か……。 LIBERTYの中も……そろそろ夜が来る頃だろうな。 生き残ったヤツはどうしてるんだろう……。 まだJIN-ROHの影におびえているんだろうか。 今日は誰が来るのか……。ちゃんと目が覚めてくれるのか……。 ……大宮……まだ目が覚めねえのか……? | |
2005/07/17 01:36:39 |
酒場の看板娘 ローズマリー [その時、まるで別世界での出来事のように遠くで響いているトビーの高笑いを聞いた] [激しく湧き上がってくる胸の震えを感じながら、この上なく優しく呟く] | |
2005/07/17 01:36:42 |
酒場の看板娘 ローズマリー ……ねえ優希、あなたはまだ、一人で戦っているのね。 優希。……あなたは、とても強いわ。 だからわたしは、あなたにずっと頼ってしまった。 'LIBERTY'の世界の中で、わたしはずっと、あなたを信じて、あなたに頼っていた。 でも、優希。 その一方で、あなたは、とても弱いのね。 とても純粋で、とてもまっすぐで。 ……そして、とても傷ついている。 | |
2005/07/17 01:40:22 |
美術商 ヒューバート [果蒼は突然苦しみだした岡崎を心配そうに見つめている] すまない・・・俺が君を・・・守ってあげれていれば・・・ [果蒼は岡崎の点滴が繋がっていない方の手を両手で握った] 神でも何でもいい・・・こんな時だけそんなものに頼るのはムシが良過ぎるのはわかっている・・・ だが今回だけでいい・・・彼女を救ってやってくれ・・・ [果蒼は岡崎の手を握り、祈りはじめた] | |
2005/07/17 01:41:11 |
学生 メイ [泣き叫ぶ自らの声をBGMに、場面の転換。] 死神の鎌が少女を切り裂く。 鮮血。 またしても、死。 妖艶に頬笑む黒いドレスのローズマリー。 トビーがヘンリエッタを呼ぶ声が聞こえる。 [彰は、あの時に感じた底知れない焦燥と暗闇に取り残される不安感を思い出す。] JIN-ROHはどこにいるんだろう? | |
2005/07/17 01:43:31 |
学生 メイ [またしても、転換。] 聞き慣れたと言っていい男の声。 呪文の詠唱。 炎の柱が彰の視界を遮っている。 赤に赤が重なり、さらに赤い花が舞い散るような血しぶき。 【ギルバートさんが死んだ。】 [何かが、決定的な何かが彰に近づいてくる。] | |
2005/07/17 01:44:33 |
酒場の看板娘 ローズマリー [未だ赤いトビーの目が見える。トビーの叫ぶ声が耳を劈く] ……ねえ、優希。優希。 わたしの声は、今、あなたに届かないのね。 もしもわたしがあなたの傍に居ても……二人で孤独を舐めあうだけで、何も出来ないのかもしれない。 それでも、あなたがこの'LIBERTY'を本当に壊したいと願うなら。 わたしも最後まであなたと共に居たかった。 そして、壊してしまいたかった。全て。 わたしの願いを、あなたが独り、今まで受け継いでくれているように。 | |
2005/07/17 01:45:32 |
学生 メイ [ヘルスルームのベットに横たわる彰の体が、何かに貫かれたかのように、突然激しく痙攣した。] | |
2005/07/17 01:45:54 |
美術商 ヒューバート [果蒼は突然痙攣した岡崎を見て焦り始めた] メイ・・・死ぬなメイ・・・! 【思いも伝えれないまま二度と会えなくなるなんて・・・俺は嫌だ・・・!】 | |
2005/07/17 01:51:56 |
酒場の看板娘 ローズマリー [トビーの腕から流れ落ちる血を目にする] 優希……! [銃弾を放った主を見る] [致命傷を与えられなかったことを確認し、次の攻撃た姿勢に移ろうとしているグレンが目に入る] ……グレン。あなたなのね。あなたまで、優希を、わたしを、そんな風に傷つけるのね。 | |
2005/07/17 01:54:48 |
村長 アーノルド [社長を含め、CCE社の上層部が揃った話し合いとなった。 LIBERTYで死者が出る、それはCCE社にとってどれだけのマイナス点になるかを会社は理解していた。 そして、今の俺の提案よりも、現状のまま放置する事のほうが危険であることも理解を示してもらった。 ろくに顔を出さない開発部長が俺の隣で頭を抱えていた。 もしこれが失敗したら・・・・・・ 部長も俺も、きっと運命は同じだろう。 いや、成功しても同じかもしれない。 だが、俺には迷いは無かった。 LIBERTYという地獄から、必ず全員助け出してみせる。 参加者全員、そう。 加奈子も、明子も] | |
2005/07/17 01:56:17 |
村長 アーノルド [会議が終了した直後、ヘルスルームのスタッフからゴーサインが出た。 既にテストサーバとVR端末の接続テストは完了していた。 本サーバと違い、全員を同時に繋ぐ事はできない。 数人ずつ、ゆっくりとログアウトさせる。 順番を決めて連れ戻すには十分な筈だ。 時計を見ると、既に18時を回ろうとしていた] | |
2005/07/17 01:56:34 |
村長 アーノルド 明子・・・・・・ [明子はどうする? 明子もまた、LIBERTYの中に戻すのか? ならば俺もいかなければ。LIBERTYへ。だが・・・・・・] | |
2005/07/17 01:56:52 |
村長 アーノルド [未だに優希と戦っているであろう中井の事を考えた。 それにまだ救出できていない参加者も3名いる。 だがそれは、未だに優希がVR端末を使用している事を示す。 もう時間は無い。決着がついてしまったらきっと優希は証拠を全て消して逃げ切るだろう。 俺は優希を絶対に許さない。 明子をあんな目に合わせた優希を、許さない。 もう、時間は無い。今しか優希を捕まえるチャンスは残っていない] | |
2005/07/17 01:57:08 |
村長 アーノルド [サーバはテスト用のものだ、どのみち全員を一度に繋ぐ事は不可能だ。 まず明子以外の参加者を繋ぎ、順次ログアウトさせている間に俺は優希を追う。 ・・・・・・ 明子は全てが終わってから、俺が迎えに行く。 これからのスケジュールを思案しながら、ヘルスルームに戻ってきた。 既にテストサーバの準備は整っているようで、いくつかの端末と共にヘルスルームへと搬入され既に火が入っていた] | |
2005/07/17 01:57:23 |
酒場の看板娘 ローズマリー グレン……。 [燃え盛る炎をバックに、銃をゆっくりと構えるグレンの表情を思い出す] わたしを見つめるあなたの目の色。わたしに対する戸惑い……そして、そこから激しく溢れ出し、わたしを射抜いた、強くてシンプルな『決意』……。 | |
2005/07/17 02:00:58 |
学生 メイ [痙攣が治まり、閉じられた彰の瞳から静かに涙がこぼれる。] 【私はソフィさんにJIN-ROHとして殺された。】 【私を操って、ハーヴェイくんとギルバートさんを殺させたのは、LUNA君だった。】 【……LUNA君がJIN-ROHだった。】 | |
2005/07/17 02:03:35 |
酒場の看板娘 ローズマリー [自分の死の間際の、グレンの言葉を思い返している] [『お前を信じて、俺は破滅の道を進む事にする』] ねえ、グレン。 わたしはあの時、ほんの一瞬、「あなたに殺されてしまえばいい」と思った。あなたのその瞳が……あなたのその瞳が、高志そのものであるこのゲームを壊し、優希の傍でそれが崩れ行く過程を見守ろうと思っていたわたしの心を……ほんの一瞬とは言え、「完全に」奪ったのね。 ……あの時わたしは、「あなたにわたしを殺させたい」とさえ、思っていたかもしれない。 | |
2005/07/17 02:07:00 |
酒場の看板娘 ローズマリー ねえ、グレン。 あなたの瞳の色を見ていると……なんだか……随分、昔のことを思い出すわ。 ……何故、なのかしら。 わたしたちの「出会い方」がもし違えば、あるいは……? | |
2005/07/17 02:07:45 |
お嬢様 ヘンリエッタ [遠くから足音が響いている。休息室の前でとまったとおもうと、白衣を着た男が駆け込んできた。] ……なんだ?あたしはもう元気なんだが? [男が息を切らせながら説明を始める。進むにつれて高原の顔が険しくなっていった] それは……そんなことが本当に可能なのかい? 大宮を……みんなを起こすことができるのか? あたしは多分耐えきれるだろうが……他のヤツラは? まあいい!考えるだけまどろっこしい!どこにいきゃいいんだ!? [高原はスタッフについてヘルスルームに向かった] | |
2005/07/17 02:11:07 |
酒場の看板娘 ローズマリー [頭がふいに痛む] いえ。グレン。……違うわね。 あなたは、きっと、ずっと、理解しない。 弱い人間……わたしや優希が、こんな風に生きざるを得ないことを。 あなただって、悩み、苦しむでしょう。それでも、きっと、最終的には……自分が人を信じ、人を愛した結果受け取ることとなる「報い」を、静かに一人、胸の奥に飲み込んで受け入れ、傷を抱えたまましっかりと自分の足で生きていくことの出来る人間だわ。 | |
2005/07/17 02:13:45 |
美術商 ヒューバート [果蒼は岡崎の痙攣が治まってホッとしている] よかった・・・治まった・・・ [果蒼は岡崎の目から流れる物に気がついた] ・・・涙・・・? メイ・・・君は一体今何を見ているんだ・・・? | |
2005/07/17 02:14:03 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ニーナに叫ぶグレンを見つめている] ……ねえ、グレン。 わたしや優希は、あなたとは、違う人間の。 わたしや優希は……どうしようもなく、弱い。 綺麗な切り花は全て、一週間も経てば例外なく「単なる腐敗物」となってしまうように……わたしも優希も、ただ「際限なく腐り行くこと」しか、できない。戻る事の出来ない「腐敗」への道を、ただひたすら堕ちることしか出来ない。 放棄することも無視することも受け入れることも出来ない「孤独」を抱え、耐えられない痛みに悲鳴をあげながら。 | |
2005/07/17 02:21:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー ねえ、グレン。 この世界が崩壊しつつある音……聞こえるかしら? それが、そんなわたしたちの「悲鳴」そのものよ。 | |
2005/07/17 02:22:18 |
学生 メイ 【……違う?】 声が聞こえる。 これは、聞き慣れたJIN-ROHの声。 【ああ、そうだわ。LUNA君は違う。私と一緒でJIN-ROHに操られてたんだ。】 この声の人は、LUNA君と違って酷く痛んでいる。 何かを決定的に間違えていて、その所為で酷く痛んでいる。 …だから、私は胸が痛い。 涙がこぼれる。 | |
2005/07/17 02:23:10 |
酒場の看板娘 ローズマリー ……その崩壊を阻止し、トビーを……優希を、傷つけようとするのならば…… グレン、あなたは間違いなく、わたしの敵よ。 | |
2005/07/17 02:23:28 |
酒場の看板娘 ローズマリー グレン……この世界と一緒に、壊れてしまいなさい。 そして、永遠に、消えてしまえばいい。 | |
2005/07/17 02:23:59 |
学生 メイ 【声が聞こえる。】 【今度は違う声。】 【……手のひらがあたたかい?】 [彰の赤く染まった視界が徐々にクリアになっていく。] | |
2005/07/17 02:32:59 |
お嬢様 ヘンリエッタ [ヘルスルームにたどり着いた。目の前にやつれたような畑山がいる。] ……あたしはあんたがやるって言う賭けに乗る気でいるよ。仲間を助けに行く。 大宮以外は初めて顔を会わせたヤツだが……全員仲間だと思ってる。 賭け事はあんまり好きじゃねえんだがな……。 | |
2005/07/17 02:33:04 |
学生 メイ [不意に光と温度を感じて、彰は目を開いた。] …あ。 | |
2005/07/17 02:33:45 |
村長 アーノルド [ヘルスルームで今後についてスタッフと打ち合わせを開始している。 既に目を覚ましたと報告があったのは4名だと告げられた。 ○桐野信也 ○筒井八雲 ○果蒼 龍憲 ○高原美奈子 目が覚めていないのは7名。 ○榊 美礼 ○馬場 明子 ○天野 恵 ○八頭 大 ○大宮 誠一 ○藤原 士郎 ○岡崎 彰] | |
2005/07/17 02:33:47 |
村長 アーノルド [背中から、高原に声を掛けられる] 高原さん・・・・・・ 分かった、それじゃあまず大宮君を繋ごう。 君も、行くかい? LIBERTYの世界へ。 | |
2005/07/17 02:36:08 |
お嬢様 ヘンリエッタ ああ、あたしも繋いでくれ。 | |
2005/07/17 02:37:38 |
美術商 ヒューバート [果蒼は岡崎の目が少し開いたのに気付いた] メイ!メイ! 目が覚めたのか!? | |
2005/07/17 02:38:00 |
村長 アーノルド 分かった。 [畑山はスタッフに指示すると、高原と大宮をVR端末に繋いだ] よろしく頼む。 | |
2005/07/17 02:41:05 |
酒場の看板娘 ローズマリー 「大切な物は、皆」……あなたは、こんな時にもそう言い切るのね。 なんて、欲張りで、贅沢で……恵まれたひと。 | |
2005/07/17 02:43:49 |
のんだくれ ケネス 大宮誠一にとって、もはや生き返ることは恐怖ですらあった。 死を恐怖していた自分にとって、死がつきまとう生は、心の奥の奥、自覚の届かない無意識では、苦痛だった。 自分は一度死んだ。このまま死ねば、死は優しく自分を受け止めるだろう。 生と死の狭間にて、不思議とそれに恐怖はなかった。 | |
2005/07/17 02:47:04 |
お嬢様 ヘンリエッタ [目の前が暗くなっていく。ふわりと身体が浮く感覚……少しずつ青い光が混ざり始める。] …VRシステム:スタンバイ…… ……ログインID:taka …… ………READY?:OK……… ………… NOW LOADING ……… [青い光が小さな少女の形をなしていく。女神像の前にヘンリエッタがふわりとあらわれた] ……ログイン成功か…… | |
2005/07/17 02:48:23 |
のんだくれ ケネス では、何故死なないのか。生と死の狭間をぐるぐると迷い歩き続けるのか。 『……あたしを…殺して』 死ねない理由……やり残したことがあった。 | |
2005/07/17 02:49:53 |
学生 メイ [彰は、手のひらを握りしめ、必死で自分の顔をのぞきこんでいる果蒼の存在に気が付き、今度ははっきりと目を開いた。首をかしげようとして、体が思うように動かない事にも気付く。] ……ここは? 【ヒューバートさん?】 | |
2005/07/17 02:51:49 |
美術商 ヒューバート [果蒼は言葉を発した岡崎を見て、涙を流して抱きしめた] 目が・・・覚めたんだな・・・ よかった・・・本当によかった・・・! | |
2005/07/17 02:53:17 |
お嬢様 ヘンリエッタ [目の前にケネスが座っているのが見える。] ……おい、大宮? 大丈夫かおまえ?ゲームなんぞで死ぬつもりか? おまえの意識はもう一度リアルに戻ってる。だが目覚めない。 死なないと思ってねえと意識が戻る前に拒絶反応をおこしてんだとよ。 あたしは全身打撲で「LIBERTY」の中で死んだ。 だが現実では目が覚めた。少々身体が痛んだが現実を認識したことで痛みも無くなっていってる。 おまえもそろそろ戻ってきたらどうだ? | |
2005/07/17 03:05:23 |
学生 メイ 【……私、生きてるんだ。】 [戸惑いながら彰は、力の入らない震える腕を、ゆっくりと果蒼の背中にまわした。] | |
2005/07/17 03:05:48 |
のんだくれ ケネス …V……テム…タンバ…… [急に、強烈な負荷が意識にかかる。激烈な頭痛。全身を痛みを伴う痺れが駆けめぐる。胃の奥からこみ上げる吐き気] ……イン……JA…… [大宮誠一の身体が痙攣を起こし、苦悶の呻きが漏れる。彼を取り巻くスタッフたちが騒然とし始めるが、畑山は檄を飛ばして沈黙させた] ……DY?…… 【うっせ……がぁ……】 【ちくしょう……オレは……まだ】 【死ぬわけにゃ……】 [大宮誠一の容態が安定し、痙攣が止む] | |
2005/07/17 03:08:47 |
美術商 ヒューバート [果蒼は岡崎の手がゆっくりと自分の背中へまわされたのを感じた] すまない・・・君を守れなかった・・・ 君を苦しい目に合わせてしまった・・・ 本当にすまない・・・ | |
2005/07/17 03:12:42 |
のんだくれ ケネス [座っている。どことも知れない場所に座っていた。まわりを把握する余裕などない] [ただ、目の前にヘンリエッタの姿……高原がいるのが分かった] よぉ……。 | |
2005/07/17 03:13:54 |
のんだくれ ケネス [朦朧として、高原の言葉は大半が理解できなかった] [ただ、一つだけ理解したことを口に出す] ……そうかよ。 【殺して……】 [ニーナの言葉がよぎる] また、死に損なったってことか……。 [呆然と、苦笑した] | |
2005/07/17 03:17:24 |
お嬢様 ヘンリエッタ [ヘンリエッタはケネスをじっと見ている] ……今どこにいるか、わかるか? 「LIBERTY」の世界だ。 だが、ここはテストサーバーらしい。 あたし達は一度「JIN-ROH」に殺されてログアウトしている。 あたしは目覚めた。ヒューも、あと会ってないがラッセルとギルも起きているらしい。 おまえはまだ目覚めていない。「生きている」と認識していないと拒絶反応を起こすらしい。 ……こっちで現実を認識してログアウトすれば目覚めることができる。 おまえは生きてる。戻ってこい。 | |
2005/07/17 03:20:44 |
学生 メイ ……ヒューバートさん…であってる、よね? 手を握っててくれたから、私、温かくて…。 [彰は、震えながら微笑みを浮かべた。] また、会えてよかった。 | |
2005/07/17 03:25:16 |
美術商 ヒューバート [果蒼は岡崎の言葉を聞き、まだ自分が誰かを言ってないこと、そして突然抱きしめてしまった事を理解し慌てて真っ赤になって離れた] ああ・・・ッと す、すまない・・・突然抱きしめたりして 俺はヒューバートであってるよ、メイ 現実の俺の名前は・・・果蒼龍憲だ [果蒼の目の前にはゲーム内と同じように微笑んでいる岡崎の顔があった] 【ああ、そうだこれだ・・・】 【これを俺は・・・守りたかったんだ・・・】 [果蒼は岡崎に笑いかけた] 俺もだよ・・・また会えて・・・よかった | |
2005/07/17 03:30:59 |
のんだくれ ケネス [ケネスはヘンリエッタを睨む。すぐに立ち上がった] 【死んだのに生きている。そりゃまあ、くそったれだけどよ】 [堪えきれない。へらへらと笑う。まるで、高校の頃のように] へっ……黙ってろ。誰がこんなところでくたばるかよ。 忘れてるんじゃねぇぞ? オレは寝ぼすけなんだよ。一時間目から放課後まで寝続けたコトだってあったろうが。 【……死ぬより、生きてた方がいいって……教えてやらないといけねぇからな】 【それが嘘っぱちでも……あいつには、あいつにだけは、そう言わねぇと……】 ……っけ。 [舌打ちし、苦笑する] ……とはいえ、さすがに寝過ぎた。ささっと起きるか。ほれ、さっさとログアウトすんぜ? [大宮は不敵に笑うと、高原を顎で促した] | |
2005/07/17 03:34:18 |
お嬢様 ヘンリエッタ おまえ……さ、 ニーナと仲良かったよな? あたしはあんまり気に入ってなかったが…… あいつがもし無事に戻ってきて、おまえが起きてなかったらどうおもうかね? それか、あいつも起きれなかったら……おまえが迎えに行くのが良いと思うんだけどどうよ? あたしはできるだけサポートするつもりでいるが……長く一緒に動いていたヤツ同士の方が理解させやすいとおもうんだが。 短い間の仲間だけど……多分一緒に戦った者同士結束は強くなってる気がする。 | |
2005/07/17 03:38:07 |
牧童 トビー [トビーはニーナの渾身の一撃を受けてもんどり打って倒れた。ダメージを受けているが、痛みを感じていない] [トビーは若干ふらつきながらも、すぐに起きあがった] 武道家相手じゃ分が悪いな。ローズマリー! ソフィーの相手はもういい! こっちへ来るんだ! | |
(2005/07/17 03:39:21、牧童 トビーにより削除) |
お嬢様 ヘンリエッタ お? 戻る気になったのか。 [ヘンリエッタは笑顔を見せた。] よし、ログアウトすっか!ちょーっと身体が痛いだろうがすぐに戻るさ。 じゃ、行くかね。 [ヘンリエッタはにぱっと笑うとふわりと消えた。] | |
2005/07/17 03:40:25 |
お嬢様 ヘンリエッタ -CCE社 ヘルスルーム- [高原はゆっくりと目を開けた。目の前に医療スタッフが見える] 大宮が戻ってくるはずだぜ。しっかりサポートしてくれよ。 [そう声をかけると、大宮のベッドの側に陣取って様子をうかがい始めた] | |
2005/07/17 03:42:44 |
酒場の看板娘 ローズマリー [何かが顔に当たる感触がある] ……雨? [水滴が顔に当たる] [すぐに大きな粒の雨が、堪えきれないとでも言うような勢いで大量に、灰色の空から落ちてくる] [やはり現実感は無く、どこか遠くの世界で起こっていることを、傍観しているような気分だ] ……雨、だわ。 | |
2005/07/17 03:44:16 |
のんだくれ ケネス [ヘンリエッタの姿が消える] ちょーっと身体が痛い、ってか。 はっはっは。てめぇのちょっとは毎回凄まじいんだよちくしょう……。 ……やっぱ戻りたくねぇなぁ。ああ、くそっ。 [一瞬後、ケネスの姿がLIBERTYから消えた] | |
2005/07/17 03:44:41 |
酒場の看板娘 ローズマリー [トビーが戦う姿が、ぼんやりと目にうつる] [ただ、悲しげに見つめている] | |
2005/07/17 03:48:41 |
村長 アーノルド [高原がLIBERTYへと入っていった。 そして、ルームの隅では果蒼が何やら騒いでいる。どうやら岡崎さんが目を覚ましたようだ。 その光景を見て、少し気が紛れた] ・・・・・・ さて。 最後の勝負だ、優希。 お前を逃がしはしない。 [この後の接続順番について指示し、畑山はセキュリティ班を連れてLUNATICのVR端末設置場所である吉祥寺CCEプラザへと向かう事にした。 既に夜は更け、残された時間が少ない事を感じていた] | |
2005/07/17 03:50:54 |
のんだくれ ケネス [医療スタッフたちが騒然とし始める] [大宮誠一の目が開き、苦悶の呻きをあげる] [まぶしさと五月蠅さに、小さく、短く悪態を吐く……だが、すぐ側に高原の懐かしい顔を認め、穏やかな顔になる] ああ、ったくよ。やっぱ……お前のちょっとは当てにならねぇ……じゃねぇか。 へっ、ちくしょう。 [大宮誠一は悪態を吐きながら、それでも穏やかな顔のまま、*また眠りにつく*] [今度の眠りは、覚めることが分かっている眠りだった] | |
2005/07/17 03:56:03 |
学生 メイ 果蒼龍憲…さん。 …ヒューバートさんであってるんだ。 [彰は果蒼の名前を実感し、現実であることを噛み締めるかのようにゆっくり反芻した。果蒼が離れたことで、頬笑み合う2人の目が合う。] 私は、あきら。 …岡崎彰っていいます。 [言いながら、彰は胸の痛みが少し薄れ、頬と指先に血の気が戻ってくるのを感じた。痛みのかわりに、心臓が高鳴っている。] | |
2005/07/17 03:56:30 |
美術商 ヒューバート 岡崎彰さん・・・か 現実世界でははじめまして・・・だね [果蒼は岡崎の笑顔に数秒見惚れると、慌てて目を逸らした] っと、どうしたらいいんだろうか 目が覚めたばっかりじゃ動くのも辛いだろうし・・・ 何か欲しい物はあるかな? そこの売店で買ってくるけど・・・ | |
2005/07/17 04:06:13 |
学生 メイ [彰は、果蒼につられたように目を逸らし、シーツに目を落として、ふと果蒼の手がLIBERTYの中のヒューバートと同じように大きい事に気がついた。目を伏せたまま、また小さく頬笑む。] じゃあ、なにか飲み物をお願いしてもいいですか? | |
2005/07/17 04:17:49 |
お嬢様 ヘンリエッタ [高原はふっと安堵の息を漏らすと、近くのベッドを見た。ヒューバートと女性の姿がみえる] ……そっちも起きたのか? ヒューバート……だよなおまえ。 そっちのお嬢さんは……メイなのか? なんにせよ……戻ってきてよかった。 [高原はごつい身体をふるわせて涙ぐんでいる。] ……っと、汗が出てきたな。ちょっと暑いんかね。飲み物でも買ってくっか。 [高原は大きな足音を立てて食堂へ歩いていった] | |
2005/07/17 04:21:40 |
美術商 ヒューバート [果蒼は突然大柄な女性に話しかけられた、そして果蒼が戸惑ってるうちに女性は行ってしまった] ・・・俺をヒューバートって呼ぶって事は・・・ ゲームの誰かなんだろうが・・・誰だ・・・? っと、急いで買って来るよ 待っててくれ! [果蒼は売店へと向かった] | |
2005/07/17 04:25:30 |
美術商 ヒューバート [果蒼がペットボトルのミルクティーを買って戻ってきた] これでいいかな?嫌なら別なのに変えてもらってくるけど・・・ ああ、あと検査とかもあるらしいからここで暫く療養した方が良いらしい 何か食べたくなったら言ってくれれば持ってくるか何かするよ [果蒼は岡崎に笑いかけた後、恥ずかしそうに言った] あと、もう少しココに居てもいいかな? | |
2005/07/17 04:30:38 |
学生 メイ [メイと呼ばれて、彰は分からぬままに高原に頬笑み返した。] 【他の人も生きてるんだ…。良かった。】 [彰は、売店へと急ぐ果蒼の背中を、安堵に包まれながら見送った。] | |
2005/07/17 04:31:56 |
学生 メイ [戻って来た果蒼から、ペットボトルを受け取る。震えが止まり、ぎこちないものの体が少し動きやすくなってきている。] …色々と本当にありがとう。 私も、果蒼さんが傍に居てくれたら嬉しい…かな。 でも、果蒼さんも無理しないでください…ね? [ペットボトルの紅茶をゆっくりとした動作で飲む。] | |
2005/07/17 04:41:30 |
学生 メイ 安心したら、私、なんだかまた眠くなって……。 [彰は、ペットボトルのキャップをなんとか閉めると、果蒼に向かって頬笑んだまま、*目を閉じ健やかな眠りに落ちた。*] | |
2005/07/17 04:41:54 |
美術商 ヒューバート [果蒼は岡崎の言葉を聞き少し赤くなった] 俺なんかでよかったらいくらでも傍に居るさ・・・ [果蒼は岡崎が目を閉じ寝息を立て始めたのを見ると安心しきった顔で椅子の背凭れに体を預けた] [*気付けば果蒼も静かに眠っていた 数日振りの心から安心しきった眠りだった*] | |
2005/07/17 04:45:43 |
お嬢様 ヘンリエッタ [高原はこっそりと涙を拭くと、側の柱を見上げた。すでに深夜になっている。] そろそろ寝るか……。明日は……あいつらは戻ってこれるんだろうか……? [ヘルスルームに戻る。ヒューバートが椅子で寝ている姿が見えた] おいおい……明日からだが痛くなるぞ? [しばらく考え、メイのベッドの側に空のベッドを移動させる。医療スタッフが目を丸くしているのが見えたが気にしないことにした。] よし……っと。 これで離れることもないしいいだろ。 あとはこいつを移動させて……っと。 [ヒューバートを軽々と持ち上げてベッドに移動させた。] 片側はあいてるから看病はできるだろ? さて、あたしも寝るかね。スタッフのみなさんお疲れさん。 [高原はあっけにとられているスタッフを横目に、あいているベッドに潜り込んで*眠りについた*] | |
2005/07/17 05:08:01 |
酒場の看板娘 ローズマリー [地面にたたきつけられ、口から血を吐くトビーが見える] 優希……! [そのとたん、強く彼女の頬を打っていた雨が止む。手を伸ばすと、いつのまにかトビーに触れられるようになっている] [たまらずに引き寄せ、強く抱きしめた] | |
2005/07/17 07:12:37 |
酒場の看板娘 ローズマリー 優希。優希。 [トビーの返事は無い] ねえ、優希……もういいわ。もういいの。 これ以上、傷ついて痛んでいくあなたを見たくない。 もう……。 | |
2005/07/17 07:15:32 |
酒場の看板娘 ローズマリー [突然、視界があたり一面赤く染まる] [いつのまにか、燃え盛る炎の中でトビーを抱きしめている] 炎……炎だわ。 [身体に熱を感じる] これは……インフェルノ……? あの、時の……? [トビーを見つめる] [加奈子の腕の中で、悲しげな穏やかな表情でただ黙ってこちらを見ている] | |
2005/07/17 07:20:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー ……優希。ねえ、優希。 [トビーの頬に頬を寄せる] ねえ、優希。お願い。 もうそれ以上、傷つかないで……。 | |
2005/07/17 07:21:53 |
酒場の看板娘 ローズマリー [加奈子の腕の中、トビーはやはり動かない] [少し顔を動かし、トビーの唇に唇を小さく重ねる] | |
2005/07/17 07:22:12 |
酒場の看板娘 ローズマリー [急に、燃え盛る炎の中で頬に感じる熱の感触が薄れて行く] [腕からトビーの重みが消え、まもなくその姿が掻き消える] [そのうちに、あたりから全ての光が失われる。暗転] | |
2005/07/17 07:22:56 |
酒場の看板娘 ローズマリー [再び彼女の意識は、暗闇を彷徨っている] [意志も感情も持たないまま、暗闇の中でただ歩き回る] [随分時間が経った頃、暗闇の奥から、弱く青い光が射してくる] [気づけば、すぐ目の前に緑の髪を見ている。しなやかで柔らかくて、少し、日向の乾いた匂いがする] [トビーの髪だ] | |
2005/07/17 07:33:28 |
酒場の看板娘 ローズマリー [月の光を一身に浴び、一人海を見つめ静かに佇んでいるトビーの後ろに居る] ……優希。優希ね。 [繊細な作りの黒いドレスを身に纏った腕を、背中からトビーに絡める] ……月の光。とても、綺麗ね。 これは、ゲームの中なのかしら?それとも。 でも、どちらであっても……とても、綺麗。 [小さく微笑む] | |
2005/07/17 07:39:59 |
酒場の看板娘 ローズマリー [暫く月を眺めながら、畑山について考える] 高志。あなたは……あなたは、本当は、とてもくだらない人間だった。 軽い気持ちでわたしに近づき、あなたのその薄い言葉と浅い認識でわたしを混乱させ……混乱したわたしをすぐに捨てた。 あなたはまた、優希のことをも傷つけ、踏みにじった。優希が命より大切にしている'LIBERTY'を彼から奪う事が、彼にとってどんなに大きな事であるかを、おそらくは全く考えてみもせずに。 | |
2005/07/17 07:51:00 |
酒場の看板娘 ローズマリー そして今、そんなわたし達の痛みをこれっぽっちも知ることも無く、安穏と毎日を送っている。……よりによって、わたしのたった一人の友人であった明子を、傍に置いて。 彼女は、「受け入れる」人だわ。何かを強く主張することなく、全てを許し、受け入れながら生きている。 | |
2005/07/17 07:51:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー これが、罪でなくて何だと言うの? ……何故、あなただけが間断なく許され、癒され続ける一方で、わたし達は永遠に苦しみ続けなければならないの? | |
2005/07/17 07:52:42 |
酒場の看板娘 ローズマリー 誰があなたを許しても、わたしはあなたを許さない。 | |
2005/07/17 07:52:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー 高志。 わたしはあなたを悔いさせたかった。 あなたのわたしへの愛の言葉は嘘だったし、謝罪の言葉は嘘だったし、後悔の言葉も嘘だった。全てが嘘だったわ。そしてあなたは、その事に全く気づいていない。そんなあなたの無神経さが腹立たしかった。そして、そんなあなたの全てを受け入れた明子。彼女のことも、とても腹立たしかった。 | |
2005/07/17 07:55:23 |
酒場の看板娘 ローズマリー ねえ、高志。 今、意識を取り戻さない明子の傍で、一体何を感じているかしら。恐怖? 後悔? 怒り? あなたのその胸を切り開いて、それらの感情に乱されるあなたの心を、わたしは直接見てみたい。あなたの心臓が、それらの感情にまみれながら鼓動している様子を、この目で見てみたいの。 | |
2005/07/17 07:56:42 |
酒場の看板娘 ローズマリー それで、わたしの気持ちはおさまるのかしら……? ……分からない。 でも、とにかく、そうしないことには、何も、始まらない。何も、始められない。それだけは、よく、分かっている。 わたしは、わたしの……いいえ、わたしたちの悪意に苦しむあなたを、この目で見たいわ。 | |
2005/07/17 07:57:45 |
酒場の看板娘 ローズマリー ねえ、優希。 社内メールをハッキングして、わたしと高志の関係を知ったあなたに、今回の話を持ちかけられたときは、とても驚いたわ。 勿論、「復讐」なんて不毛だと。 そんな風に自分を説得し、自分を押さえて生きていくことはすることはいくらでもできた。 でも、わたしはあなたと落ちることを選んだ。全てを壊すことを選んだ。 わたしはあなた。あなたはわたし。 ずっと一緒よ。優希。 | |
2005/07/17 07:59:39 |