![]() | 見習い看護婦 ニーナ [ニーナは、一瞬キツく目を閉じた後、震える手でメモを書いた] ハーヴェイさんの持っている本…ネクロノミコンに書かれている呪法の一つを試す事を、提案するわ。 確か…それは一つの箱に呪いをかけるの。一人一人が化け物だと思う人の名前を書き、その箱に入れる。 時間が来ると…、一番多く名前を書かれていた人が、呪いを受けるのよ。 この本は…狂えるアラブ人と呼ばれる男が書いたものよ…。 ケネスや、ヴィンセント先生が言っている世界に、深く関わりすぎた人物と言われているわ。 今このホテルで起こった事、話している事が、全て馬鹿馬鹿しい妄想と誤解で、不審者による殺人に過ぎないのなら…この本も精神を病んだ者が書いた戯れ言に過ぎず…何も起きないでしょう。 私は…愚かかも知れないけれど……、それを、まだ願わずにはいられないのよ………。 これがただの悪夢なら…、誰も、殺したくなんかない。 だから……。 [ニーナは、メモを書き終えると、隅のソファーに崩れるように座り込んだ] |
(198)2005/05/22 18:39:47 |
![]() | 未亡人 オードリー 193X年某月某日(未亡人オードリーの日記:2日目) この廃ホテルに閉じ込められてから初めての夜が明けた 井戸で見付かったアーヴァインの死体 ケネスの忌まわしい姿・・・異種族婚・・・呪われた血? 証拠品で見付かった私の家系図は殆ど出鱈目。私への嘘の疑惑用にアーヴァインが用意したに違いない チャールズの遺体に変化はなかった・・・ 私がここに閉じ込められたのは何かの間違い・・・ 全部思い出せば、ここから助けて貰える筈よ そうよそうよきっとそうだわまちがいないわ あのひとがばけものなんてしんじられないしんじない |
2005/05/22 22:48:30 |
![]() | 未亡人 オードリー アーヴァインは死んでしまったけど、きっと思い出せば誰かが私を外に出してくれる筈・・・ だってわたしはかんけいないものほかのひととはちがうわ 早く・・・早く思い出さなければ・・・ 今夜、私がこの中に潜む「誰か」を思い出す前に 向こうが私に狙いを済ましていたら・・・ そうなる前に先に探し出すのよ・・・ そして・・・どうするの? ころすのころすのねころされるまえにだれかがわたしが だまってみているのよそしたらわたしはだいじょうぶ |
2005/05/22 22:49:01 |
![]() | 未亡人 オードリー 時々、自分の正気が疑わしくなる・・・これは現実なの? ゆめよゆめよあくむだわきっとそうきっとそうだわ 誰も信じられない自分が信じられない あいしてるちゃーるずもしんじられなかったのにだれをしんじられるっていうのばかねわたしおかしいわ |
2005/05/22 22:52:36 |
![]() | 未亡人 オードリー (オードリーの日記:2日目続き) ケネスの話が全部嘘だとは思えない 少なくとも彼は私の見た不審者や化け物では無いのも確か・・・ ディープワンが「解る」・・・ 彼が狂っているとしても、彼の感じてる恐怖は本物・・・ 彼にとってその妄想は真実なのだから・・・ 私も同じ恐怖を抱いている・・・ もし私が真実を知っていることが知れたら? はやくはやくおもいださないとだれだれだれなの |
2005/05/23 19:47:00 |
![]() | 未亡人 オードリー 彼が真実を話しているとしたらどうなるの? かれはしぬわきっとわたしのかわりにだからわたしはあんぜんここでじっといきをひそめていればだいじょうぶ 恐ろしい想像が私を止める・・・ 見つけるまで声を挙げたりしない・・・ じっと息を潜めるの・・・暗闇の中で |
2005/05/23 19:53:12 |
![]() | 見習い看護婦 ニーナ 胸が…どきどきしているわ……。 これは…不安? それとも……期待? 私の心は…、今、何者なのだろう……。 |
2005/05/23 20:10:24 |
![]() | 未亡人 オードリー (オードリーの日記:2日目続き) ネクロノミコン・・・呪法・・・呪いの箱なんてある筈が無い だから何も起こる筈が無い・・・だけど心が痛む・・・ ・・・誰かの名前を書かないといけないのなら・・・ 今日、私が投票するのは【ラッセル】 調査票を見る限り、一番怪しく感じる その上、部屋に篭ったままの彼からは、何の弁明も無い かれのことはなにもしらないものこころはいたまないそうでしょ |
2005/05/23 20:34:03 |
![]() | 牧師 ルーサー それと、赤子の件か・・ 皆がしっているように・・・ ―ニーナの方をみて― ああ、ニーナは知らないだろうな、私の教会ではどのような者もまた、神の子として受け入れる事にしているのだ。その際にどんなに異教の物をもっていようとも、私はそれを完全に取り上げるような事はしない。ただ、預かるだけだ。 ―ルーサーはもうほとんど残っていないお茶を飲み干すと 話を続けた― 後、私に言えることはこの辺はまだ、インディアンが多く残っている。だから、例え異教の物だとしても彼らが信仰するものとして扱ってしまう事が多いのだ。だから、私の教会にあるそういった物は、他にもいくつかあるのだ。 |
(234)2005/05/23 21:37:27 |
![]() | 未亡人 オードリー ―オードリーは暗闇を見つめながら呟いた― >>223 私が考えているのはネリー、貴方の事・・・ 天涯孤独と聞いて貴女をうちに誘ったの… よく働いてくれたわ…本当に良い子 こんな所に連れてきて、その上私達夫婦の疑惑に巻き込んで申し訳ないと思っていたわ だけど、貴女にもここに連れて来られる理由があった証拠はただの金のペンダント… ただの間違い、そして偶然…そう思いたい 信じたいの…信じたいの… でも夫も信じられなくなった今… 貴女に信頼を裏切られるのが一番怖い… ごめんなさいネリー… 自分が信じられないの…私正気だと思う? お酒も薬も確かに止めたわよね? 呪いの箱なんて信じていないのに 明日が来るのが怖いの…怖いわ… |
(241)2005/05/23 21:56:21 |
![]() | 未亡人 オードリー (オードリーの日記:2日目続き) ネクロノミコン・・・呪法・・・呪いの箱なんてある筈が無い だから何も起こる筈が無い・・・だけど心が痛む・・・ ・・・誰かの名前を書かないといけないのなら・・・ 今日、私が投票するのは【ラッセル】 調査票を見る限り、一番怪しく感じる その上、部屋に篭ったままの彼からは、何の弁明も無い かれのことはなにもしらないものこころはいたまないそうでしょ 私が疑うのは・・・ いいえ、疑うんじゃない・・・信じたいの・・・信じたいから ネリー・・・貴女の事を見ているわ ちがうちがうずっとうたがっていたじゃないの あのひとのこころがかわらないかとずっとずっと わかくてかわいくてしかたないからねたんでしっとしてうらんで ああ、もうすぐ日が変わる・・・ 私は明日生きているのかしら? |
2005/05/23 21:58:42 |