人狼審問

あはは、そうらしいね。
まあ、寝酒になったのなら嬉しいよ。

［カップを置いて少し真顔になり］
あまり時間はないんだね。
……誰を見極めるべきか、考えていかないとならないな。

まだ仕事あるからちよっとだけ気になったことを。

[こしょこしょとマミィにささやく]
ギルバートさまが見られるのを嫌がったのは無実だっていわれるならいい事じゃないかな？かな？手伝っちゃう人の可能性も消せないけれど少なくともバケモノじゃないから。
さらにどっちかが嘘をつけばもっとわかりやすいよね？よね？

逆にギルバートさまがバケモノだっても、本物をうそつきだって言って・・・処刑・・・させようとだってできたはず。みんな疑って名前あげたんじゃないから。


あれ？なんでギルバートさまは前の日に名乗らなかったんだろ？回りくどい言い方して引っ張らなくてもそれなら、とみんな納得できたかもしれないのに。

あ、マミィ、ついでに俺にも紅茶…

そういえばラッセルさん…精霊を宿す者に感化されてる奴ッてのは、誰に精霊が宿ってんのか正確に分かってるんですって？

と、なると…
昨日、ギルとゴードンに怪しまれていたトビーは、単純に考えりゃ、疑いからは外れますな…
いやもっとも、奴らが仲間を売ってでも俺達を殺そうってしてるとかっていうなら、また話は別なんでしょうがね。

［トビーに微笑み］
やあ、トビー。動物の世話は終わったのかい？

［ケネスの話に頷き］
ああ、嘘をついて名乗りを挙げた者が、誰も仲間を売ってないとしたら、確かにそうだね。

[トビーに軽く手を振り]

トビー！
お前、あんまり姿見せねぇから、心配してたんだぞ？

まぁ…お前さんは年の割にはしっかりしてるし、こんな憲兵隊だらけのトコじゃ、そうそうバケモノに襲われることもないだろうけど…気をつけろよ？

[マミィからギルバートとのつながりを聞き]

え！それはないよ！僕、四人から・・・処刑・・・するならギルバートさまからかなって思ったし・・・ゴードンさんがどういう結果言うかかなり気になるし。

うん、一人一人みるとゴードンさんのがあれ？とは思ったけど二人見比べるとね・・・


続きね。
ギルバートさまが名乗らなかった理由に実はギルバートさまが手伝っちゃう人で後から言うことでみんなの目を自分に向けたいんじゃないかな？ってのもありそうだなーって思った。


あんまうまくまとまってないや・・・でもルーク気になるし、また後ではなし聞いてね、マミィ。

[マミィにハグをして再び外に*走っていった*]

[マミィから受け取った紅茶を啜りながら]

仲間を売ってる、売っていないは、現時点じゃどうにも判別しようがありませんね。

…んで、今日もまた誰かを調べるんスよね？

その…処刑とは別に…

［走っていくトビーを見送りながら］
トビーは忙しそうだね。

［ケネスの方に向き直り］
ああ、そうだね。
誰を引き渡すかもそうだけれど、見てもらう事も考えなきゃならない。

……僕が気になっているのはロッテなんだ。
いや、変な意味じゃないよ。

すれ違いばかりで、なかなか話を聞けないからさ。
気になる、と言うよりは、分からない、かな。

そんでですね、ラッセルさん…
俺は、今日はラッセルさんをあの２人に見てもらいたいなって思ってるンすよ。

ラッセルさんは利発で、俺なんかが見えないようなことにまで目が行き届いてますから。
ただ、それがですね、もし真実を知っているが故のものだったら、とか思っちゃうと、どうにも…

[ばつが悪そうにぺこっと頭を下げ]

すんません、どうにもこうにも…

ロッテちゃ…っと、シャーロットさん…
そういえば、最近あんまりお話できてないんすよね…

[ぽそっと]

ロッテちゃん、ナッシュが精霊を宿してないって分かって、きっとホッとしてんだろうな…

謝ることじゃあないさ。
こんな事態なんだ。誰を疑うのも仕方がないだろうね。

［少し笑いながら］
利発だなんて誉めたって、次のバーボンは出ないよ？

[へへっと笑い]

まぁ、もしラッセルさんが無実だって証明されれば、ナサニエルさんのいい助けになるんじゃないかって個人的な裏があったりもするんですがね。

［頷き］
ああ、今だってナサニエルさんの助けにはなりたいと思っているし、出来る限りそうしようと努めているよ。

ジェファーソン家には恩義があるし、どうやらエッタが気にしているみたいだからね。

………
[不意に神妙な面持ちになり]

それで…憲兵隊に誰を引き渡すかなんですがね…
今、俺は…

[言葉を何度か詰まらせ、漸く口を開き]

ハーヴェイ…さんを……

………ハーヴェイを？
理由を聞かせてもらって構わないかな。
彼の名誉を貶めるような事じゃないだろうね。

疑う事自体は構わない。
僕だって彼を信用しているかと聞かれれば返答に困るのは確かなんだ。

[冷めた紅茶で、渇いた喉を湿らせ]

理由…えぇ、分かってます…

その、ただの勘ぐりだって言われちまえばそれまでなんですが…
ハーヴェイさんは、俺には、周囲の様子を伺いながら動いているように、見えるんすよ…

あまり…直接お話しできてないせいも…あるんでしょうが、ね…

いや、もしこの後、彼と話せる機会があれば、もしかしたら俺の中の靄は晴れるのかもしれないんですがね！

正直、誰かを疑わなくちゃならないなんて…

[項垂れて立ち上がり]

すんません…ひとりで、もうちょっと考えてみます…

[軽く礼をして、とぼとぼと使用人部屋に*戻っていった*]

［ケネスを見送りながら］
僕に君を責める資格などないのだけれど、ね。
分からないという理由だけで、僕はトビーを引き渡そうとしているんだから。

……全く、嫌になるな。

―食堂―

［窓からひょい、と首を突っ込む。
中にいる人々に軽く手を振り］

ご苦労さん。
マミィ、もう少ししたら行くから、夕食準備しておいてくれよ。

［そう告げると、*自室へ*］

[前庭をぐるりと巡って、あの朝の現場に立ってみる。目を閉じて黙祷を捧げた]

…………。

[目を開ける。暗くなっていく空に気付いて屋敷へ*戻った*]

［食堂を抜け出し、サロンのソファで一人延々と考えて居たが］

見て貰う人・・・
そして、居なくなってもらう・・・ひと

今、あたくしは誰が気になる？
非日常に対応しきれない…怯えてしまっているロッテ？

あたくしの考え方は解ると、自分の行動の方が変だと言いながらもあたくしを疑うトビー？

ロッテの事すら、偶に見えなくなってしまっているハーヴェイ？
・・・・・

嘘を吐かれた時の事を考えると
みて　貰うのは、しっかりと言葉を紡げる人が良いわ

そして、憑かれて居ないと解った時には、お兄さまの良きパートナーに成れる人・・・

お兄さまが心を許している…ケネスかしら？
何故か、お父様もケネスを大事にしていたし…

［サロンと食堂の間に居るマミィに］
コーヒーを頂戴、しっかりと目を覚まさないと
見えるものも見えなくなる

お兄さまだけに・・・ご負担はかけられないのだもの

お父様のお手紙が…ちゃんと読めれば
まだ、道は明るく照らされるのに・・・

ニーナ…あなたを信じたいわ、あたくしはステラを良く知らない、そして、昨日のあのトビーへの言葉への過剰反応

孤児院の仲間を庇っているのかもしれない…そうは思うのだけど、先を考えて言葉を出しなさいと
そう言うつもりで言った話しに対してのあの反応はやっぱり普通じゃないわね…

[時間を忘れ考え込んでいた顔を上げて、時計を確認すると食堂へと向かう]

まったく、ここの所時間の感覚がおかしくなってるな…

マミィ、コーヒーを貰えるかな？
僕が部屋に居る間に、変わった事はあったかい？

[...は自分が居ない間の話を簡単に聞いている]

トビーを庇ったステラ
そのステラやゴードンを怪しいと言うトビー…

見られる事を嫌がったギルバート
ギルバートが出てくるまではと隠れていたゴードン…

少しずつ見えて来て居るはずなのに…

[...は受け取ったコーヒーを飲みながら]

そう、ナサニエルさんとトビーが顔を出してくれたんだね？

ギルバートとトビーに疑いが…？うーん…実を言うと僕も…でもそれだとあまりにもわかり易すぎないかなって…

え？ケネスさんが、僕を…
こういう状況だもの、僕だけ疑われないなんて虫の良い事は考えていないよ。
それに、僕は今日はケネスさんを見てもらうつもりなんだから…お互い様だろう？

［サロンから食堂へ移動し、そこに居るハーヴェイに気が付く］

あら？ロッテはどうしてます？
あたくし、自分の事でいっぱいいっぱいに成ってしまって…
気の優しいあの子は、辛い思いをしているんじゃないかと思うと心配で

…誰を引き渡すか、か。難しいね。
皆悩んでいるんだろう…直接話をした事が無いだけで疑われるんだから。
…周囲の様子を伺う、か。そう見えるのならそれはしょうがない。これが僕だ。変えられないよ。
でも、今この状況で周りの様子を伺っていない奴が居るのか？他人の腹を探っていない奴が居るのか？

…すまない、マミィに言ってもしょうがないんだった。

僕も同じような物だからね…僕は…
トビーを、引き渡そうと思っているんだから。

子供を疑いたくは無いよ。でも、信用するには遠い…

まだ、決めるのは早いね…早い方が良いんだろうけど、もう少し考えよう…
考えれば考えるほど躊躇いが生まれそうだよ。

[キャロルの声に考え込んでいた顔を上げて]

ロッテかい？今朝方僕の部屋に来たよ。
昨日、ステラさんに言われていた話で、少しね。
今は自分の部屋に居ると思う…少しは眠れていると良いんだけど…
だいぶ疲れているようで、僕も心配なんだよ。

キャロルはよくやっているよ。
あまり頼りにならなくてすまないね…

いいえ、あたくしはきっとお兄さまの足を引っ張っているわ
思うように行動しすぎなのね、きっと…

眠れて居ないようなら、マミィにホットミルクでも届けさせましょう
少しだけお酒を落とせば、眠れるかもしれませんわね

[食堂に顔を出し、中に居る者に一礼した]

ハーヴェイ様、シャーロットお嬢様へはお話してくださったのでしょうかしら？

…そうですか、やはり信用したいというのが最も大きいのですね…
身分、というのは…意見しづらい者が無理をせずに済むように、ということでしょうかしら…

…ナサニエル様がケネスさんの名を挙げたことは関係ないのですわね…
ありがとうございました

あぁ、そうしてやって欲しい。マミィ、頼まれてくれるかな？

あの子は元々こういう騒ぎは苦手だから…その癖僕に心配掛けまいとして…まったく、兄として自分が情けないよ。
ラッセルの方が余程大人でしっかりしている…

−食堂−

[マミィから食事を受け取り、食べながら皆の意見を聞かせてもらう。
ナサニエルとラッセルの会話のくだりで、冷水のコップをかたんと卓に置き。]

･･･ふぅん。
わかっているつもりではいたが、やっぱ堪えるねぇ。

「視えない」連中が羨ましいよ。
『異質なものになっていくのを見ているのは耐えられない』
『憑いた狼の精霊を許せない』

殺してハイお終い。ああさっぱり。･･･そりゃ、視えない連中だけの話だ。
異質になっていくんでも、最初から異質だったんだとしても、憑かれていても･･･生きてるんだ。

こんばんは、ステラさん。
少しは役に立てただろうか？

身分、というのはそういう事だろうね。
彼なら、何処に行っても申し分が無いから。

殺したら、取り返しがつかない。
終わりじゃないんだ。魂はそこにある。
憑かれていたとして･･･殺せば魂が開放されるのか、永劫に苦しみ続けるのか。俺にはわからない。だけど。

「喪われたもの」を視続けなきゃならない者もいるんだ。

･･･あ。すまん、マミィ。
グラス割った。

[ふと気づくと、握ったグラスは砕け。右手からは血が。]

[マミィに一通り聞き、暫し瞑目する]

…庇うから、怪しいと…？
では…では……心を鬼にして、友人、兄弟、…恋人ですら疑いあえ、ということね…

[ギルバートの声にそちらを見て]

大丈夫かい？
｢視える者の苦しみ｣か…考えた事もなかった。

［ギルバートの手からグラスの破片を取り、ハンカチを手に巻きながら］

後で、ニーナに見て貰うと良いと思うわ
みえるもののくるしみ
みえないもののくるしみ

どっちも有ると思うの

はい、ハーヴェイ様。ありがとうございました
…あの、何だか変な音がしたので、少し失礼しますわね！？

[音のほうへ向かうと、右手を血まみれにしたギルの姿が目に入った]

…ギル！？　どうしたの、大丈夫？

[右手の血など見なかったように]

あんまり時間が無いんで、まず結論から言う。
ステラとニーナに見て貰いたいのは、ハーヴェイかシャーロットお嬢さん。
処刑はキャロルお嬢さんととラッセル少尉殿。
どっちもまだ決めかねてるがね。

スペクトラ兄妹は、昨日トビーを希望したのと大して変わらん理由だな。
なんかあまり話せてない気がして、疑えないし信じられない。

キャロルお嬢さんとラッセル少尉殿は、信じる気も頼る気も、今んとこしない。

ヘンリエッタお嬢さんとケネスは頼りに出来そうだ。
逆に言えば「宿す者」だったらかなり怖いんだがな。

トビーは素直に考えて無罪っぽい。信じちゃいないが。

[周囲の言葉が聞こえないかのように、自分の考えを話し終える。
そこで漸く、キャロルが手当をしてくれていることに気づく。]

ああ･･･すまん。お嬢さん。

[微かに躊躇い]

お父上は･･･最初、中尉殿の傍を何度か廻って。
それから、貴女の傍にいたよ。
屋敷の中まで、ついて行ったのを視た。
そのあとは･･･わからない。

[ふと視線を逸らし]

こんなこと聞かされても、嬉しくないかもしれないけど、な。
心配してるんだと･･･思う。

別に、命乞いをするつもりも無いから、素直な意見として聞いて置くわ。

所で、何故信じてないトビーが無罪だと思うのかしら？
昨日から今日のトビーの言葉でさほど、差は無い気はいたしますわ、自分を犠牲にしようとしたその心意気に打たれたのかしら？

［ギルバートの言葉に、淋しげに微笑み］

いくつになっても、お淑やかに成らないあたくしを
お父様は最後まで心配していた……

その気持ちは死してもなお変わらなかったと言う事かしら…

[キャロルに背を向けたまま]

…今となっては…トビーを信用できると証明したとしても、頼りにはしがたかった…とは思います…
それでもお嬢様にたてついたのは…院仲間ということもありますが…

少なくともあのときの貴女よりはトビーのほうが「先を考えている」と思ったから。よいことも悪いことも見据えたうえで申し出たように感じたから。

そして…貴女の言葉の意図ではなく、貴女の仰りようが高慢に思えたから、ですわ…

[ギルバートの言葉に頷きながらも首を傾げて]

僕たちを見て貰いたいっていう気持も、その理由もわかるよ…
でも、処刑は…そんな理由でその二人を？疑わしいとかそういうんじゃなく、信じる気が無いから、って…
どうして？もう少し理由が聞きたい。あれば、だけど。

…誤解のないように申し添えておきますが、私はトビーを確かめることに賛同したわけではありませんのよ

それが怪しいというのであれば、どうぞご勝手に

蔑まれるのには…慣れていますわ

ステラ

庇うから怪しいはあたくしの言葉では無いわ
わざと誤解したのか、単純に聞き間違えなのかは解らないけれど（>>353）

根底に有るものなのかもしれないわね
あたくしに対する曲解、それはそもそもあたくしと言う個人を否定するところから始まってる気がしますわ。

それとも、わざと？

誰を…処刑するのか。
トビーは、きっと違う。

特にわからないのは、ハーヴェイ君。なぜトビーをそこまで疑う事が出来る？いや、それはラッセルも同じか。はなから疑ってかかっている。

信じたいのは、キャロル…ヘンリ。シャーロット嬢…。
気丈なキャロルとヘンリ。怯えているシャーロット嬢。
怯える演技と、気丈に振る舞う演技？

なんだそれは。
[片腕で目元を覆って頭を仰向けた]

[時計を見る。まだ"見る"ための時間は過ぎていないことを知る…]

…でも、こんなに寝ちゃうなんて…

[寝だめと疲れを無くしておこうと、先生から貰った薬を飲んで寝ていたのだが…
まだぼんやりとする頭に溜め息をつく]

…思い出さなきゃ。
そして…決めなきゃ…

[小さく呟くと、立ち上がり…カバンを持って部屋を出た]

[キャロルの言葉に首を振り]

いや。
ステラと話したとき、「トビーなりの覚悟」と俺は言った。
それが「宿す者」の覚悟で無いとは言えない。

単純にゴードンの存在から考えただけさ。
ゴードンが「感応する者」なら、いきなり「宿す者」を指名するだろうか。
「宿す者」同士なら、仲間ではないと思わせるためかもしれない。
だがそれなら、トビーが名乗り出た方が無難じゃないか。

ってことさ。
最後のあたりを逆手に取った大芝居、って可能性もあるからな。

キャロルお嬢様…
わざと誤解する必要が私にあると仰るのなら説明をいただきたいですわ

貴女が過剰反応だと仰ったことへの理由は今申し上げました。嘘も偽りもございませんわ…

トビーがそんな子だとは思いたくは無い
ただ、自分をと言う事で、逆にそこに帰着しない可能性は無いのかしら？

みられる事を嫌がったあなたは、もう少し時間が有れば見られていたかもしれない
みられる事を望んだトビーは、その時から対象から外れたきがしますの。

トビーはそんな駆け引きの出来る子では無かった
それは、あたくしが一番良く知っていますわ
素直な子だからこそ、自分をと言うのではなく、先を見て言葉を発しなさいと叱ったつもりですもの。

[食堂の様子にため息をつくと]

こんばんは。

ステラさん、兄に言伝て置きました事、あれでよろしかったかしら？

[ハーヴェイに、少し眉をしかめて]

信じる気が無い、はちょっと誤解を招く表現だったかもな。すまん。

今のところ、信じられない。･･･かな。

上手く言えないんだが、キャロルお嬢さんとラッセル少尉殿に、違和感というか･･･

[的確な表現が見つからず、腕を組む。]

[しばらく動かずに姿勢を保っていたが、不意に頭を起こして]

…いけない。皆の話も聞かなければ。

[人が集まりはじめた食堂へ向かった。対峙するキャロルとステラがまず目に入って]

こんばんは。…？
シスター、キャロルが何か失礼な事をしましたか？

シャーロットお嬢様、ごきげんよう。
ええ、今のところは不都合ございませんでしたわ。

一応、確認させていただきたいのですけれど、
ナサニエル様がケネスさんを指名したから、ではなく
その指名の理由を聞いて、彼を挙げた、ということでよろしかったでしょうかしら？

[マミィに食事を用意して貰うと、話を聞いていたが…小さく頷くと、マミィに礼を言った]

…皆様の言っているとおり、トビー君は宿す者である可能性は低そう…
死者を見る者二人から言われてしまってるし…
何より、彼が宿す者なら、あたしとステラさんが名乗り出たことを知ってるわけだから、「嘘をつく」という事を考えたはず…
真っ先に否定したのは彼自身。
ゆういつ、ステラさんが宿す者で有れば、二人とも嘘をつくのは…躊躇われるでしょうから…
ステラさんが宿す者でなければ、トビー君は今は疑う必要はないでしょう…

[そう言うと、用意された珈琲を口にする]

[今までの話を聞きながら]

あら？「感応する者」は・・・、えぇ、そうなの？
私、ちょっと勘違いしてたのね。
でも、そうなると少し…

[ハーヴの隣に座った]

やはり…いろめがね　と言う奴ですわね
［哀れんだような微笑みをたたえて］

どこかであたくしに当たろうとなさるから
トビーの言葉をあたくしの言葉と思い、自分は卑しいからと自分をさげすんで見せる。

高慢　と言う言葉の意味があたくしには解りませんわ
はっきりお話しをしなさい、先を考えなさいと諭す事は高慢なのですね

[ナサニエルの声に慌てて頭を下げ]

…いいえ、むしろ失礼を働いているのは私ですわ…

被害妄想、とかいうやつですわ。どうぞお捨て置きくださいませ

[少し考えたが、諦めて首を振る]

順を追って話したほうが良さそうだ。
まず皆に聞いてもらいたいんだが、俺が昨日話したのは「見られたくない理由」だ。
それは「名乗り出なかった理由」とは違う。

そもそも、処刑を行うとはっきりするまでは名乗り出るつもりはなかった。
闇雲に皆を不安がらせるだけだからな。

昨日は、あのままナサニエル中尉殿が見られるだろうと安心してたんだが。
いきなり「見られても構わないだろうか」と来たもんだ。
まず真っ先に、実は中尉殿が「宿す者」で見られることを避けようとしてるのかとも思ったんだが･･･様子見も兼ねて、とりあえず素直に答えた。

次…あたしが気になっているのはギルバートさんに反応したラッセル様…
ギルバートさんが出てきたとき、ラッセル様は「信じる」と一度おっしゃっております…
あたしやステラさんの前例があったのに…ラッセル様はその可能性を考えずに、ゴードンさんが名乗り出てからようやく、ソレを撤回した…

…なんだか、何かに焦っていたのでは？と勘ぐってしまいます…

諭す、と持論を押し付ける、は別物ですわ。
自覚もありますの、そう思ってくださって結構ですわ

…私はトビーを信じます。
これは馴れ合いなどではなく、理由は昨晩申し上げました。

それでも他の皆さまが彼を疑うのであれば…突き出すと言うのであれば、私がトビーの影をみます…！

[困ったようにステラを見て]

ケネスさんを希望したとか、希望の理由を聞いて、という考えではありませんでしたの。
兄に伝えていただいたように、統率者としての資質。
後は、私情…と言われてしまうかしら。

…キャロルが迷惑をかけているのでなければいいが…。
[頭を下げるステラを制してしばし二人の会話に耳を傾けた]
…お二人で話し合われた方がよさそうだ。失敬。


マミィ、居なかった間の事を聞かせてくれ。
食事はいらない。話を。
[少し離れたテーブルの一画についた。]

もちろん、中尉殿が俺を見ろと言ったら、その時点で名乗り出るつもりだったけどな。

俺が昨日名乗りでなかったのが不思議だ、と言った皆に聞く。
昨日名乗り出るべきだという理由は何だ？
そしてそのタイミングは？　最初に「嫌だ」と言ったときか？
それとも、皆が俺を怪しみ出したときか？

･･･で、俺がギリギリまで名乗り出ないでおこうと思った理由だが。
その方が、中尉殿が安全だろうと思ったからだ。
急なことだったんで、考えに穴はあるかもしれないけどな。

今んところ、最高とは言わないが俺の期待に近い展開になってる。
結果オーライってとこだな。

価値観が違う、その中でのこの話し合いは無意味な気がいたしますわ。
あたくしがみてきたもの、あなたが見てきたものが違うからそれは仕方の無い事なのかもしれない…

昨日も申し上げましたわ、今日自分を見て、明日はどすうるのか？と
それは、持論では無く先をと言う話し
毎日今日こそは自分と言い続ける事も確かに可能では有りますわね。

[暫しそのまま考え込んでいたが]

…だめだ…考えれば考えるほど解らなくなる。
ギルバートとトビーは繋がっている？孤児院の仲間として疑いたくないだけなんじゃないのかな？
確かにギルバートの言動も、トビーの行動もわからないことが多い、けど…
それだと、出来すぎてる。あまりにも都合がよすぎる…
そんなに簡単に見つかるような行動を取るんだろうか？
だとしたら…トビーは…違うんだろうね。

[重く沈みこみそうな声で呟き、溜息を吐いた]

[フォークを取ると、軽く思案しながら…料理を一口大に切り分けていく]

…もし、ギルバートさんが加担する者だった場合…
あたし達に見られていた方が良かった…
そうすれば、あたし達の統率を少なからず奪えて…なおかつ、その日のあたし達の"見る"、を封じられたんだから…
宿す者を分かっているわけだから、何か理由を付けて候補から外せばいい…
まだ…そんなに人を疑う材料は出そろっていないわけですから…
おもむろに宿す者を候補から外せば、宿す者も利益がある方を殺そうとは思わないはず…

そして、怪しくなってから出てきたように見えてしまう…もし、偽物だったら、宿す者、でしょうか…

[言い終えると、一口大に切り分けたソレを口へと運ぶ]

[頭を振りながら、使用人部屋から顔を出し]

駄目だ…まとまんねぇ…
ついでに腹減った…

[シャーロットの目を覗き込むように]

お嬢さん、ちょっと意見を聞かせてもらえますか。

俺は、どうもキャロルお嬢さんの態度が腑に落ちない。
ナサニエル中尉殿に対してのことだ。

大事だ、頼りにしてる、･･･と言う割には、中尉殿の身を危険に晒すことに躊躇がない。
そういう可能性に気づいて無い、という風にも見えない。

俺は男だし、孤児だから兄妹ってのも良くわからん。貴女には共感できるか？

[耳についた一言。片手を挙げてギルバートの注意を促し]

…ギルバート殿、お話の途中失礼。
あなたが期待する展開とは？
それは、あなただけの理想の展開ではなく？

見る事が出来る者にも辛さはあるでしょう。
見る力が無い者のつらさもあるんだ。何故、自分には見る力が無いのかと俺は何度思ったことか。

見る事の出来る者として、俺を…いや我々を納得させて頂きたい。……そう望むのは無理難題ですか？
俺は、あなたを信じ、たい。だから、問うのです。

[目を細めて答えを待つ]

兄の身を案じて昨日名乗りでなかった……
ギルバートさんが名乗り出ていたら、昨日は父ではなく兄が？
そう言う事でしょうか？

[シャーロットの説明に暫し考え込み]

…そうなのですか…
確かにナサニエル様はふさわしい方だと思います。それに信用したいという気持ちもわかりますし…
大体納得できましたわ、何度もありがとうございました

[シャーロットにお辞儀し、ちらりとキャロルを見て]

…毎日自分を提案し続ければ、流石に呆れますわね…
そんなことに意味があるかどうかは、彼もわかっているとは思いますけれど

[ケネスの姿に、わずかに表情を緩めた]

ケネス。昨夜は悪かった、付き合わせてしまって…。
仕事に支障はなかったかい。無理をさせたんじゃ、と心配していたんだ。

[ギルバートに柔らかく微笑むと]

私も、ナサニエルさんを見ていただきたいと提案してますの。
この状況は…異常ですの。縋れる確かなものを求めるのは、いけない事でしょうか？

キャロは責任感の強い女性ですの・・・当主として、そう考えてもおかしくは無いと私は、思いますわ。

私は兄を信じてます。私たち兄妹は口数が少なく分かり難いと言われますが、隠し事は致しませんので、どうぞ何なりとお聞き下さい。

[食堂の入り口から視線を戻し、ナサニエルを見る。]

俺だけの理想の展開、かどうかはわかりませんね。
皆の理想の展開を知らないので。

まず、俺も皆と同じように、「指導者」が欲しかったんですよ。

[悪戯が成功した子どものように笑って]

甘すぎる俺の代わりに、処刑する者を決めてくれる人が、ね。

[ケネスの姿を見て声を掛ける]

ケネスさん…貴方は、僕を引き渡したいと、そう言っていたと聞いた。
…理由を、聞かせてもらえるかな？

反論する気は無いよ。ただ、聞きたい。

あぁ、ロッテの言うとおりだ。
僕は隠し事はしない。する理由もない。

聞きたい事には答える。
それで疑いが晴れるなら…

そう…ですか。
その展開は、もちろん宿す者を追いつめるための一歩と考えていいのですね。

[視線を戻そうとしたその時。映ったギルバートの笑顔に、言葉に、顔をしかめてテーブル上で拳を握る]
………ッ…！
…わかりました……。

[ハーヴの言葉に振り返ると]

にぃさんを引き渡す？なぜ？
見るのでもなく、引き渡すなんて、そんな！

[ケネスの答えを待った]

[食堂の様子を見回し、疲れたように溜息を漏らす]

申し訳ありませんが…体調が優れませんの
すこし休ませていただきますわ…また後で必ず顔を出しますのでご安心くださいませね…

…突き出すのは…ラッセル様かハーヴェイ様…を希望します…
どちらかといえばラッセル様でしょうか…

トビーへの疑い方が腑に落ちません。それにギルへの疑い方も…
確かに２人が宿す者であり、そういう策を練っていたという可能性はあると思いますの。
ですけれど、ギルがそうであってもトビーがそうであるとは限らない…
随分と、固執しているようにしか思えませんの…

[咀嚼し飲み込むと、また言葉を紡ぎ出す]

…逆に、ゴードンさんが加担する者だった場合…
出てくる理由が特にないような気がする…
隠れて宿す者から希望を外して、違う方に希望を入れたり、他の人達を説得したり出来たはず…

だとすると、宿す者だった場合…
…？
思いつかない…もし、出てこなければ、ステラはナサニエル様を宿す者、と言ってしまえば…宿す者からも本物が誰か分かる…
ナサニエル様を…してしまって…あたしを…出来た可能性もあった…
…誰かに聞いてみた方が良いのかな…

…どちらにせよ、そんなに、本物と見られる自信があったという事なの…？

でも、逆に宿す者であるステラさんを、加担しているゴードンさんが、あたしとステラさんの結果が違えれば表だって庇うことが出来るから…
偽物だったら、加担する者の方があり得るの…？

[悩みながら、カップに口を付け…顎に手をやる。
食事は全然進まない…]

[皆に手を振り、お辞儀をし、ナサニエルの隣に掛け]

いや、こっちこそ先に潰れちまって…
どうにも役に立ってねぇな…

[へらっと力無く笑い]

あぁ、ハーヴェイさん…聞きましたか…
一応ラッセルさんにはチラッと話はしたんですが…その…
ハーヴェイさんは、周囲の様子を伺いながら喋っているように感じるンすよ…断定を避け、どこか一点を疑うことを避け…

あまりお会いできてないせいで、思い違いしてンのかもしれませんが…それが、今の俺の素直な気持ちで…

あなたは…俺らにも分け隔てなく接してくれるいい人だけど…

[力なく俯いた]

確かあの時は、全員揃ってはいなかったですよね。
となると、俺が名乗っても、本物かどうかは皆にはわからない。
選びなおす余裕もないだろうから、たぶん見られるのは中尉殿。

中尉殿が「宿す者」ならそれでいい。

だが、「宿す者」ではなかったら。
もし偽者が名乗り出ず、俺が本物だとわかったら･･･おいそれと濡れ衣は着せられないから、おそらく無罪。
そうなると･･･中尉殿は、非常に危険な立場になります。
数日中に襲われたでしょうね。

偽者が名乗り出ていたら･･･濡れ衣を着せられたかもしれない。
俺達４人の繋がりを見極めるために、処刑は免れないでしょうね。

だいたい、こんなことを考えましたよ。

［珈琲を飲みながら皆の話に耳を傾けている］
………なるほど。
疑われるのは別に構わないさ。
違和感と言われると反論のしようもないけれどね。

ステラさん。順序が違うな。
僕はトビーを疑い引き渡すべきだと考えてる。

ここが出発点なんだ。それが間違っていると言われれば、そうなのかも知れない。
ただ、僕は今のトビーの言動から何かを信じるのは難しいように思うんだ。
あるいは、もっと話ができれば、疑問も疑いも氷解するかも知れないけれどね。

ステラさん…トビーについては僕は再考してみたよ…
疑わしいけど…でも今すぐじゃなくても良い気はしている…
本当に｢宿す者｣なら、もっと上手く隠れるさ。きっと…

貴女も僕なんだね…
自分が信じるものを疑うから怪しい…その考えは間違っていないけど、単純すぎるよ。
そんな単純な事じゃない、きっと。

僕自身が、自分の考えを信用できなくなっているんだから…

私ちょっと勘違いをしていたところがあって、それを変えると、ギルバートさんが疑わしく思えてしまうんです・・・。

「感応する者」に「宿す者」が分かるなら・・・潜む事を選ぶんではないかと、思いますの。
でも、潜めなければ、名乗りを上げる。

そんな可能性を考えますの。

トビーについては、あまり疑っていませんでしたの。
でも、あの言葉「自分を疑うのはー」という考え、あれは少し気にかかりますの。
自分への評価で、選別できる。これって、見方をかえると自分への評価の方向付けとも…疑えますの。

[わかりづらいな、と腕を組み]

簡単に言いますよ。
中尉殿が無罪だと確定していること。
ゴードンが出てきてくれたおかげで、誰も殺さずに１人見つけられたこと。
俺が本物だと確定しなかったけれど、たぶんそれで中尉殿は多少安全になるだろう、ということ。
･･･です。

[顔をしかめたナサニエルに、一転真面目に]

貴方なら、･･･と、思ってますよ。

ギルバートさん。一つ聞いても良いかな。
いや、僕を疑ってる理由じゃない。それより聞きたい事があるんだ。

今日、あの時点で名乗り出た理由はなんだい？
昨夜名乗りを挙げなかった理由は分かったよ。では、どうして今日なんだ？

もう話した事だったら申し訳ないな

[マミィから話を聞き]

…成程…皆様の考えは一通り分かりましたが…
だが、自分自身の考えが、まだ纏まり切らない…
しかし自分の今の考えを纏まらないながらも披露する他ありませんでしょうな。

自分の視点からは一番「宿す者」の可能性が高い、と見えるのはギルバート殿。
昨日、見られることを拒否してから自分が名乗りを挙げることになるまでの一連の言動、そして「感応する者」の性質を考えるに…やはり見られることを拒否するというのはどうもおかしく思われます。
しかしその場合、もう一人は誰なのか…そこがまだしっくりと腑に落ちないのです。
幾人かが仰るとおり、ギルバート殿がトビーを挙げ、自分は見られることを拒否し、トビーは自分は何も力がないと言った…ギルバート殿は疑いの目が晴れず、死者を見る者として名乗り出た。
確かに筋としては通りますが…あまりに筋書きが通り過ぎていて…逆に。

…かと言って…逆に何方のどこが疑わしいかと考えるには…自分の理解力では今だ霧の中に。
ただ、その考え方よりジャスタス家のお二方…この方々には信を置きたい、今はそう考えております。
……そして昨日、トビーを挙げさせて頂いたのはトビーを潔白だと信じてのこと。今でもそれは信じたい気持ちが致します……

…先に、シスターとニーナ女史に見て頂きたい方を挙げましょうか…
見ていただきたいのはヘンリエッタお嬢様…。
とても聡明な方だと、私も良く存じております。
潔白ならばきっと若旦那様のお力になるはず…
先程ジャスタス家の方々には信を置く、そう申したことと矛盾すると仰られるかも知れませんが…だからこそ、確たる証拠が欲しいのです。
先ずは、そのように考えて挙げさせていただくしかございません。

[申し訳無さそうなケネスに苦笑して]

いいよ。それが貴方の考えなら。
様子を伺っているのは本当だから。誰が信じられるか判らないから、周りを気にして…
臆病なんだよ…僕は。
それが元で疑われても、僕は僕を変える事は出来ない。

今だって悩んでる…トビーを引き渡す事が正しいかどうか。
出来すぎてる…疑うにはあまりにも都合の良い位置…
それを利用して｢宿す者｣が時間を稼ごうとしているのかもしれない…
でも、他の誰を疑えば良いのか…

こんな態度も、演技に見えるのかもしれないけれど…

[シャーロットの言葉にそちらを向き]

またまた、ちょうど良かった。

お嬢さん、俺は「潜めなかった」んですかね？

[ぐるりと皆を見回し]

俺はどうして、「見られても構わない」って言わなかったんだ？
１位じゃなかったのに？

少尉殿、部分的には話したな。

まず今日を選んだのは、処刑の件が明らかになったから、だ。
俺の存在そのものが、処刑を暗示してはいるが･･･だからこそ、はっきりするまでは隠れていたかった。

そしてあの時点だったのは、人が集まるのを待ってたから、だ。
偽者が現れるかどうか。現れたら、どう振舞っていたか。
それが知りたかったんでね。

･･･ちなみに、対応の速さからゴードンが「感応する者」じゃないか、って気がしてる。俺は。

[ギルバートをじっと見つめ]

昨日の数間違えで、偶然表に引き出されました。これは、そのギルバートさんの反応、行動から注目を集めましたわ。
ナサニエルさんの次に、見られる立場になってもおかしくは無いと思いますの。

一位でない…この事についても議論は出てましたわね。単純に考えてはいけない事だと思っておりますが…頭の隅には置いておきたいですわ。

[ふぅ、と息をつき]

ステラ･･･っていないのか。
マミィ、水くれ。　･･･ん？　割らないって。

ラッセル少尉殿とケネスのことだが。
ケネスは少尉殿を褒めてたが、俺はむしろ、ケネスの方が鋭いというか、視野が広いと思った。

昨日、皆が俺に疑問をぶつけてきたとき、ケネスだけは一歩先を･･･ステラとニーナのどちらが本物か、ということを考えていた。
俺はこのことから、ケネスはどちらが本物なのかを真剣に考えている･･･つまり、「宿す者」では無い可能性が高い、と思った。
ケネスが「宿す者」で、偽の「見る者」が「宿す者」なら考えるまでもない。
偽の「見る者」が「感応する者」でも、合図を待てばいいだけだ。

少尉殿は･･･なんだろな。

なんか少しズレた反応をされてる気がする。
俺の話が１０だとしたら、９までだけを聞いて考えてる、みたいな。

例えば･･･俺が嫌だと言ったのは、「嘘をつかれること」じゃなく、「嘘つきをころさなきゃいけないこと」なのに、とかな。

［カップを置きギルバートを見つめ］
ありがとう。処刑は……確かにそうだな。

それが明日でなく今日だと言うのが釈然としないけれど、貴方がそれを最善と言うならそうなのだろうね。

ステラさんとニーナさんの事は、そもそも僕はどちらもよく知らないんだ。どんな為人なのかさえ、ね。どちらかが嘘をつくのを待つ、と言うのは消極的に過ぎるかも知れないけれど、僕は今のところそう考えているよ。

[少し考えていたが、ふぅ、と息をつき…]

本当なら、決めなきゃいけないのでしょうが…アタシには、まだ決められそうにありません…
ゆっくりと考えてみます…

今、言えるのは、今日はトビー君をどうにかしようとは思っていないこと…
そして、ラッセル様を今のところ、見たい、という事でしょうか…

[そう言うと、さめかけた食事に手を付け始めた]

［溜息をついて］
どうもギルバートさんとは噛み合わないな。
いや、僕が分かっていないだけかも知れないけれど。

［側に有った、お酒に手を伸ばし少し飲みながら］

大丈夫よラッセル、みんなもう何が何だか解ってないはずだわ。
この混乱の中に突き落とされて、冷静な方がおかしいと言えばおかしいわよね

［自嘲気味に笑う］

心は決まらないけど…時は待ってくれないですわね。

ステラさんとニーナさんに見て欲しいのは、ラッセルさん。少し違和感を感じますの。
疑わしいからより、補佐を考えますわ。

でも、危険に晒すという事も分かりますの。
…誰を上げても同じですわね。

[考え込んでいたが、顔を上げて喋りだした]

どうしてもギルバート殿とゴードン…どちらに信をおくかが目に付いてしまう。

ゴードンもギルバート殿も、トビーは無実だと思っているらしい。この事から、俺はトビーを見る対象にも突き出す対象にもしたくないと考えているよ。
キャロルは、最初の彼の行動が理解できなかったようだが…いや、俺自身もあの時点では理解できていなかった…。今ではずいぶん先を見据えた勇気ある行動だと思っている。

それで、だ。
ゴードンが言っていたな「筋書きが通り過ぎている」と。
俺もそう思う。それ故に、ギルバート殿を疑いきれずにいる。逆に言えば、……ゴードン。お前を疑っているという事だ。

[ラッセルのほうを向き、同じように溜息を]

俺もそんな気がする。すまんな。
たぶん、俺が少尉殿に期待しすぎてるんだろう。
ヘンリエッタお嬢さんは鋭すぎるぐらいなのに、なんでわかってくれないんだ、ってな。

さて。俺が少々気になっているのはハーヴェイ君だ。

シャーロット嬢の兄上であり…と、これは関係ないね。
スペクトラ家の跡継ぎとして、君は何を指標に動いている？
俺はここが理解できない。ラッセルと比較した時にハーヴェイ君の方にクェスチョンマークが付くのはそのせいだろう。
ラッセルは、彼なりの指標を持って動いている。翻せば、宿す者としての衝動かもしれないが。
ハーヴェイ君をどうすべきか。様子を見るべきか、姿を見てもらうべきか、それとも…。そこで迷っている。

ハーヴェイ君が繋がるのなら、おそらく…生者を見る者二人のどちらかだろう。根拠は…申し訳ないが、ない。

[小さく咳払いをして、マミィから冷水のグラスを受け取った。一口呷ってから]

[食堂に眠そうな顔で現れた]

仏蘭西語の先生にしぼられてましたの。なぜこの非常時にも家庭教師というのは元気なのでしょう‥‥

マミィ、冷たい炭酸水にレモンとシロップを添えて持ってきて頂戴。

[今日の皆様のお話は長いですよと言うマミィにため息をつく]

［苦笑混じりにバーボンを注ぎながら］
エッタは僕よりずっとジャスタス家を継ぐのに相応しいと思うよ。

………あれでもう少しおしとやかになってくれたら、と思うのだけれど、なかなかね

[グラスをゆらゆらと揺らしながら]

次に。
シャーロット嬢と彼を比べた場合どうか、というと…彼女の方がしっかりしているようだと以前から思っていた。…失敬。シャーロット嬢ならばもしもの場合、弁明も充分にされるだろうと考えて、今日ニーナとシスターには彼女を見てもらいたい。

俺はケネスを見て欲しいと一度口にしたことがあった。それを翻したのはなぜか。彼の戸惑う様が、どうしても…宿す者には見えないからだ。私情と言われればそうかもしれない。
見る気にも突き出す気にもなれない。

[ふぅ、と一息つく]

[食事を終え、さて考えようかと思った矢先、ナサニエルの言葉が聞こえ…]

…それは…ナサニエル様の希望、でしょうか…
それとも、決定、でしょうか…？

[視線を向けると、顎に手をやり、ナサニエルに訊ねた]

[ナサニエルをじっと見ると]

兄も私も言葉少ないかもしれませんが、隠し事はしてません。兄を差し出すのは納得できません。
疑問点を指摘していただければ、兄も答えると思うのです。

確証があるわけではありませんが…私の心情です。

昨日から考えがまとまってないのですわ。
ですから矛盾があるかもしれませんの。
でも時間が無いようですから先に。

見て欲しいのはラッセルお兄さま。
もう一つはトビー。

［呟くように・・・］
みんな、こんなに必死に考えて、疑いあって考えて居るのに・・・
トビーは何をしているのかしら？

「必死で言葉を紡ぐ事」はとても大事な事だと思うわ
それすら放棄しているのが・・・あたくしは悲しい・・・

［グラスを置きナサニエルに向かって］
ナサニエルさんが無実なのは間違いないんだ。
最後には僕はナサニエルさんの決断に従うつもりだ。
ただ、その時に名を挙げられた人には弁明するだけの時間を与えて欲しいとも思う。

その上で改めて出た決断には、たとえそこに挙げられたのが僕やエッタであったとしても従うと約束するよ。

皆の考えを合わせて導いてくれるだけの力量が貴方にはあると思うし、皆、それを期待して昨日名を挙げていた筈なんだ。

見る対象から、ヘンリとキャロルが外れているのはなぜかと思うだろう。彼女らは、自らの言葉で語ってくれる。身内贔屓と言われればそれまでだ。が、雄弁である事に間違いは無い。そうだろう。

………俺は、ニーナとシスターのどちらかが感応する者であり、どちらかと言えばゴードンを宿す者ではないかと思っている。ゴードン、ジャスタス家の二人を信じたいと言いながらラッセルに触れないのはなぜだ？それだけ信をおいているから？本当に、信をおいているからなのか。

つまり俺の中には…そういう一枚の絵がある。

…………言いにくいが…。
ラッセルを引き渡す事を希望、する。

[沈痛な表情で言い、俯いた]

わたしギルバートさんが死者を見る人と名乗った場合、もしもう１人名乗り出る人がいるとすればラッセルお兄さまかと思ってましたの。
それがゴードンでしたので驚きましたわ。

でもお兄さまは名乗り出ませんでした。
そしてあんなに疑っていたギルバートさんの名乗りでをすぐに受け入れましたの。

兄とギルバートさんが共に「宿す物」ということはないと思いますの。

それはナサニエルさん自身の考えかい？
それとも、皆の意見を踏まえた上での決断かい？

困ったな。
ゴードン爺が僕の事に触れない事なんて、僕は弁明のしようがないんだ。

混乱させてすまない。
これは全て、現時点での俺の希望だ。
決定の時にはきちんとそう言うつもりだ。

[シャーロットの発言に首を捻り]

シャーロット嬢。
俺は、兄上をどうするとも言っていない。
なぜ、突き出すと思われたのか聞いてもいいかな。
それを希望しているのは、俺では無いことを落ち着いて確かめて欲しい。どうか、落ち着いて。

お兄さま、ラッセルを庇うとかそう言うものでは有りませんが
あたくしとラッセルの考えと同じ所がかなり有ると思いますの

ギルバートさんの行動とトビーの行動
そこから考え出した道筋が同じ　と言う意味で。

なのに、あたくしは良くてラッセルはダメというのは、ゴードン故？
それだけ、お聞きしとうございます。

[言葉を選ぶように視線を彷徨わせ、ようやくヘンリエッタを見据えた]

ラッセルが名乗り出ると思っていたのは、具体的に何故？
事態が発覚した時、俺にとって彼は…容疑者として集められたうちの一人でしかなかった。
彼のどんな行動、もしくは言葉がそう思わしめたのか、教えて欲しい。

[声は荒げず、酷く静かだ]

[ナサニエルに頷くと]

先ほどの言葉を…そう取りましたの（>>507)

トビーを希望したのは‥‥最初は疑ってませんでしたの。
でもわたしは見る者の希望を募った時に、自分を見て欲しいと言う者を信用できませんの。

そしてステラさんとギルバートさまが庇われているのが気になりますの。
最初の見る者を選ぶ時、言葉の少ないトビーの事を一番最初に気にしだしたのがステラさんであるというのも気になっている要因の一つですわ。

あたくしの考えは偽善だと思います
そして、本来有るべきとは全く持って違う道筋で有る事も承知の上で申し上げますわ。

引き渡しは、トビーをと考えております。

生きるために、大事な人を生かすために、みんな必死に考え、意見を交換しております。
ステラにしても、今はまだ敵で有るのか味方で有るのかは解りませんが、自分を認め愛してくれている人の為に、声をからして話をしているでは有りませんか

大人しいロッテだって、自分や兄……そしてあたくしの為にしっかりと自分の意見を言ってくれていますわ

それをしない事が、憑かれた者では無いとどうして言い切れますか？
言葉から何も見えない、そこから何をくみ取れと？

[ヘンリエッタの言葉に]

あ…そのあたりは違和感は感じましたけど、でも孤児院でのステラさんを見てるので、そのせいかと・・・

[ナサニエルの袖を軽く引き]

ナッシュ…
そろそろ、憲兵隊の奴らがここに顔を出すんじゃねぇか…？

ナサニエルお兄さま、見られる人を決める時に、ギルバートさまが見られたくないと言いましたわね。
わたしはその時ギルバートさまを死体を調べる人かしらと思いましたの。

でもラッセルお兄さまは更にギルバートさまを調べ先に希望しましたわ。
ですから、もしかしたらラッセルお兄さまが死体を調べる人かもしれないともその時思いましたの。ラッセルお兄さまが能力者であるなら、ギルバートさまの言葉をすぐ疑うのは当然ですもの。

そう考えていたので、二人のうちどちらかが、死体を調べる人と名乗り出るかと思ってましたの。

確かに自分には他人の嘘を見破るだけの思考の鋭さも、弁舌で説き伏せるだけの学も、敢えて危険を冒し先を見据えて行動する勇気もございません…自分に出来ることは、自分の定めを遂行し、結果と共に自分の考えを皆様に伝えることだけです…
しかし、行動からギルバート殿を疑いきれないので、その比較で自分を疑われているのか。
それとも自分とラッセル殿が宿す者であろうという確たる根拠が何かおありにあるのか。
そこを確認させて頂きたく存じます。

ジャスタス家のお二方については…お二人とも、意見の相違はあれど、其々確たる言を持って其々のお考えを述べていらっしゃると感じたからです。

他の方と比較して如何か、と言われましては…違いは貴方様と同じく、私情に過ぎませんが。
お二人とは、幼少の頃よりの交流があります。それだけでございます。

あ、私、きちんと明言してませんわね。
送る人はトビーを希望してます。

[消え入りそうな声で述べた]

［懐中時計をちらりと見て］
もうあまり時間はないね。
ナサニエルさん。決断を聞かせてくれないか。
僕を引き渡すと言うならそれでも構わない。
勿論、弁明はさせてもらうけれどね。

［口元に手をやり、小さく唸り］

なんつーか…トビーの名前が多く挙がってんのが、俺としちゃ不思議なんスよね…
だって、ギルとゴードン、どちらからも調査を希望されて、正直、けっこう調べられてもおかしくない場所にいたッスよね？

仲間を売るにしても、こんな早くにから…？

いや、そう思わせるのが、奴らの手段…？

ゴードンに質問ですの。
ギルバートさまが見るのを嫌がられた時どう思いまして。

[ナサニエルの声に俯き考え込んでいた顔を上げる]

僕について、そこまで考えているのに、ラッセルを希望するのは何故？
疑われている僕が言う事じゃないと思うけど…

[マミィに何度も確認をとりつつ、ひたすら考え込んでいた]

…トビーを、追放したいという意見が多いようだが…俺は反対する。どんなに多くても、だ。
次点で希望が多いのは、ラッセル・ハーヴェイ君。
この二人だ。

[ヘンリエッタに向き]
無論…怪訝に思いました。
単純に見られたくない理由がある者、と疑いましたが…

自分も何も無ければ隠れるつもりで居りましたので、深く追求は致しませんでした。

[促されて、時計を見上げた。思い口を開き無表情に告げる]
時間がないな。…決定だ。

見る者は、シャーロット嬢を。
送る者は…ラッセルを。

そう。ゴードンは、ギルバートさまが死体を見る人だとは思わなかったということですのね。

[ナサニエルの言葉に]

それは…二択しなさいって事でしょうか？
それなら…私の気持ちは決まってます。

ナサニエルお兄さま、わたしはその決定を認められませんわ。

[ヘンリエッタの目を見据えたまま]

あの時点では別の可能性を思っておりました。

[マミィに話を聞いてから皆に頭をさげる]
遅くなりました。

僕の名前が挙がってるようですね。これについては僕は賛成とは言えません。当たり前ですが。

えと、ご主人様を見てもらう希望にした理由は、視点が違う、と感じたからです。
ステラねぇの妙とも思える僕への庇いっぷりに対して、ここぞとばかりにご主人様はくいついてきました。これが、僕と同じ立場だったら、あんまりそうはしないんじゃないかな？と。
もしかしたら、二人は仲間ですごい演技をしてるんではないのかな？と。
だったら、見てもらうなら、ニーナさん、ステラねぇ両方の結果が得られそうな今がいいと感じたから、です。

…理由を。
決定に至る理由を聞かせてくれないか？

トビーとラッセルなら、ラッセルを
ハーヴェイとラッセルなら…悩む所では有ります

が、トビーを安全圏に置いての決定で有るので有れば
あたくしは納得致しかねますわ

私が見られますのね？
分かりました。

[にっこりと微笑んだ]

ヘンリ、同じ筋道（>>527）でラッセルが宿す者だと考えられるとは思わなかったかな。俺はそっちの道へ辿り着いてしまった。
そこから今すぐに切り替えろと言われても難しい……。

すまない。それだけだ。

ラッセルお兄さま、お兄さまは「宿す者」ですの？
そうならさっさと白状してください。

違うなら違うと、はっきりナサニエルお兄さまが納得するように言いたいことをぶつけてください。

［ナサニエルの言葉を聞き］
……それが決断なんだね。

少し待ってくれないか。
僕がトビーを疑っていたのは、信じるにせよ疑うにせよ話を聞けないからなんだ。
ナサニエルさんがトビーを疑わない、と言うなら仕方がないが……

[話す事を考えているうちに決定が出てしまってしょげている]

若旦那様はどうしてそんなに僕を？

シャーロットさんと、ラッセルさん…を？
いや、ちょっとそれは…

[しかし、反対するだけの理由を見つけることも出来ず…]

ナッシュ…なんでそういう決定になったんだ…？

[しばし、考えていたが…軽く頭を振り]

…ダメ…思いつかない…
ゴメンナサイ…見るのを、キャロル様、送るのをラッセル様に変更、宜しいでしょうか…

…理由は、ステラが…ハーヴェイ様をあげていること。
ここで二択、押せば動くような状態で…ハーヴェイ様に入れると言うことは、宿す物の可能性は低いでしょう…庇うように見えたのが理由に入ります…
キャロル様に変更したのは、トビー君が言っているとおりのこと…でも、ソレを引き合いに出すと、そう言う風に動かない方もいると思うの…
だから、ハッキリさせたいと思うのが理由です。

…では、シャーロット様を見る。と言うことで宜しいですね…？

[腕を組んで、虚空を見つめる]

シャーロットお嬢さんを見てもらうのは賛成。
少尉殿とハーヴェイ、か･･･。

[決定を聞き]

…若旦那様。
自分の質問にはお答え下さいませんのですか？

それともヘンリエッタお嬢様にお答えなさったことが全てですか？

ナサニエルお兄さま、それなら今から考えを切り替えていただきたいですわ。

それだけと言われて納得できませんの。

僕が狼憑きであるなら、どうしてあそこでギルバートさんの名をあえて挙げる必要があったんだい？

ナサニエルさんを見分けようと言う流れで動いていたじゃないか。

わざわざ波風を立てる理由がそこにあるとは思えないよ。

理由は、まず一つ。
トビーは容疑者の枠から外しても良いと判断したこと。これは最初の見る対象についてトビーを希望する声とその後のトビーのふるまいを見て判断した…。

見る者については、シャーロット嬢もしくはラッセルをとの意見が結果的に多かった…とマミィには聞いた。

ラッセルについては、気になっていた部分もあったため…また、追放の希望も複数で手いたから追放にまわさせてもらった。

残ったシャーロット嬢を、本日の見る対象とした。

以上だ…。
[機械的な口調になるのは否めない。誰の目も見られないまま]

[ラッセルを見て]

「ここが怪しい」とはっきり言えなくてすまん。

僕を外した理由についても聞いていいかな？
様子を見るため？
さっきの様子では僕の方を疑っているように見えたんだけど…

マミィ・・・美味しい紅茶お願いします。

[紅茶を用意されると]

ありがとう、味わって飲むわね。
にいさんも一緒に飲みましょう？

[玄関を乱暴に叩く音が響き渡る。
召使いが慌ててそちらへ向かい−−憲兵たちに追い立てられるように、食堂へとやって来た。]

「時間だ。１名を引き渡してもらおう

−−ラッセル・ジャスタス、か。」

[先頭に立った憲兵の合図で、２人がラッセルの左右から腕を取り、後ろ手に縛り上げる。]

［ヘンリエッタに手招きし］
エッタ、こっちへおいで。

［首から、ジャスタス家の紋章の入ったペンダントを外してエッタの首に掛ける］
今日からお前が時期当主だ。
エッタは、僕よりずっと賢く、広く周りを見ていると思う。
どうかその才覚をこの事件を解決するのに活かして欲しい。

［ヘンリエッタの頭を撫で無理に笑顔を作り］
………エッタ、お前の花嫁姿を見れなかったのが残念だ。
はやく立派なレディになるんだよ。いいね。

[ナサニエルの言葉に視線を落とすと冷めたコーヒーを飲み干し、ゆっくりと立ち上がる]

…それでは、仰せのままに。
シャーロット様を見させて頂きます。
…申し訳ありませんが…邪魔は、しないで下さいね…

[皆に一礼すると、窓辺へと歩いていく。
…一番辛いのは、決めたナサニエルなのだ、と…
彼とラッセルが自分が屋敷に来ていたとき談笑していたのを思い出し…集中するために緩く頭を振った]

［懐から懐中時計を取り出し、キャロルに渡す］
……僕が士官学校に入った時に買って、それからずっと持っていたものなんだ。
良かったら僕の形見として持っていて欲しい。

［キャロルを強く抱きしめ］
……………キャロル…………元気で

［ふわりと唇を重ね、体を離して歩き出す］

［ハーヴェイの方を向き］
ハーヴェイ、僕の部屋にまだ何本かバーボンが残っている筈だ。
良かったら飲んでくれないか。
僕もどこか違うところで相伴するよ。

……また一緒に飲みたかったな。

[憲兵に囲まれ、ラッセルが連行されていく。
指示を出していた憲兵はそれを横目で見ながら、ギルバートを指した。]

「ギルバート・アードレー。
処刑に立ち合わせるよう指示されている。来い。」

[連行ではないが、やはり憲兵に見張られながら、ギルバートも屋敷を出る。]

[ラッセルを見据えて]
俺を見分けるという流れで動いていたからこそ、そこで違う流れを作ってギルバート殿に疑いが向くように…（>>554）


…なんてよく言えたものだ！まったく…ッ。
「こう」という方向にしか向かなくなっている。…すまないが、変えたいのなら俺以外を説得してくれ………。

[ラッセルに答えかけたが、集まる視線と言葉に席を立って窓辺へ。ハーヴェイにも答えなかった]