人狼審問

[処刑･･･現実味はまだ無い。
けれどそれが現実として待っているのことからはきっと逃げられないのだろう。
それでも、｢殺す人｣を選ぶと言うことは恐怖だった。
せめて、ほとんど記憶にすら無い、皆とも繋がりの薄い、そんな人であったら･･･少しだけは･･･

...は小さく息を吐き、調査の欄にラッセルと書いた。
やっぱりセシリアを不用意に刺激するのは躊躇われたから。
そうしておいて、その場にセシリア本人が居ないことを見て取ると、居る人達に本当はセシリアを希望することと、その理由を話した。
積極的な人狼捜査としての調査の使い方としてこの理由は間違っている･･･そうも思いながら。]

[少し悩んだ後、調査先希望の“レベッカ”の部分を消し。新たに“セシリア”と書き直した。
他にも任せると言った者は居たかも知れないが、其れを明記しているのは彼女だけだったので]

レベッカ…。
わからんでもないが…。難しいところだな。

どうやらワシの手にはおえんようだ。

[髪の毛のない頭をぺちっと叩いて苦笑い]

[書き終えたところで、レベッカの声を聞き]

ああ、…そう、ですね。

[小さく頷く。自分が其の名を書いた理由は違うけれど、この間起き抜けに奇声を上げた彼女に、少し恐怖を感じて居たのも事実で。
ベンジャミンの仕草に小さく笑って、もう一度ホワイトボードに目を遣る。自分もレベッカの様に書き換えるか迷ったが、結局其の侭にして]

……処刑…どうしよう。

[ベンジャミンの言う様に、ずっと姿を見せぬ牧師様にすべきだろうか。戻って来ないのは、隠れて何をしているか分からないと言う事で。
椅子に腰掛けて、小さく*嘆息*]

[レベッカのセシリアを占いたいと言う言葉を聞いて、きょとんとする。どう言う事なんだろう。2人が一緒に人狼って事はありえないと言う事だろうか。でも、わざと仲間をあげたと言う事も考えられる。レベッカと、セシリア。どちらが人狼と疑いたくなるかと言われれば、それはセシリアだろう。レベッカは確かに希望にあげられすぎている。だけれど。彼女はエッタに委任すると書いていた。殺す相手を、委任する。…狼がそんな事をするだろうか。そこが何だか引っかかって、眉根を寄せた。]

ねえ、レベッカ。
何であたしが調べたくない名前の中に、セシリアが居なかったの？

[...は、疲れた表情を浮かべながらも、立ち上がる。]

あら、皆さん……　ごきげんよう……。
もう夜明けだから、会議が忙しいのね……。

他の方たちの希望はどうなってるのかしら……。

[...は、ホワイトボードの方へ向かって、歩き出した。]

[ショットガンと手榴弾を手にとって確かめてテーブルの上に置く]

やれやれ…これで後はメイとステラがどう納得するかだな…。
昨日のようにはもうできんしなぁ…
何でワシがどう纏めようかって考えて居るんだか
ワシが纏めようとするのを嫌がる者もいるだろうに。

困ったな。

………。

[なるほどね、とレベッカの説明に頷いた。
理由はともかく、セシリアの不安定さを考えると刺激はしていけないような気がした。
そう言う点では自分の名前を書いた理由が分かったので良しとする。
………まぁ、ソレよりも自分を調査して貰った方が二人の結果が食い違った時情報になるんだけど、と内心呟いた。]

[ベンの言葉に]

皆が納得いくような結論なんて出せるの？
何処かで妥協しないといけないんじゃない？

[ポケットの中から銀製のペンタグラムを取りだし、手でもてあそびながら]

[...は、ヘンリエッタの文字が書いてあるボードを見て。]

私が、調査候補に挙げるなんて……。
貴方に委任する事で、私の投票権を上げたのに。
………まぁ処刑されないなら、どうでもいいわ。

[...は、そう呟いて、小さなため息をつく。]

[ラッセルの言葉に当たり前だと言いながらも、首を横に振る]

ワシが言ったのはメイとステラだ。
全員が納得しても二人が納得しないで調べて貰えなかったのでは意味がないからな…

―集会場・外―

［警察官からアーヴァインが死んだ事実を聞くと帽子を取り、静かに黙祷する。］

……しかし、死んだ事実以外で他にヒントになるようなことを何一つ教えていただけないのも困り者ですね。

［そう独りごちると裏庭のアーヴァインが殺されたらしい場所を見つめた］

[あぁ、と納得するが、]

だけど、二人の置かれている立場は真逆。
言うなれば調べて欲しいといわれているナサとレベッカのようなものじゃん。

やっぱり何処かで妥協してもらうしかないんじゃない？

[そう言って、溜め息をついて時計の針を見やった。]

[ベンとラッセルの言葉に、迷うように。]

…あたし、ナサはやっぱり違うと思う。
ステラがあげ続けてるし、調査票も集まってるし。

違うと思うなら身の潔白を証明する。
そういう意味なら、調べても良いと思ってるよ。

でも、やっぱり自分が人狼だと、思う人を…調べたいけど。

[けれど、疑いの濃い人は。その疑いに根拠がないのが解っていて。レベッカなんて、最初は仲が良いからってだけだったし。それにセシリア。ひっかかるけれど。]

[メイの言葉に目をあげて]

嗚呼、多分それは私が「メイさんが調べたがらない人」としてその二人の名前を挙げて
セシリアさんを入れていなかったからです。

私がセシリアさんの名前を含めなかったのは
…単に、女の子だからという事なのですが。

[何度も言わせるなと言うようにラッセルへ言葉だけ投げる]

だから当たり前と言っているだろう？

[...は、ベンジャミン達の会話を聞くと、唇に手を当てた。]

くすっ――。
貴方に纏め役が勤まるなんて思う……??
少なくても1人は、それについて嫌がるわよ。

それにしてもリーダーになりたいだなんて、
貴方もかなり調子に乗ってきたようね……。

[...は、そう言って、怪しい微笑を浮かべる。]

例えばレベッカさんを調べてみたとして。
私とレベッカさんの仲が良いから。

それで、例えば私が偽物だと分かっても
何か情報として益がありますか？
たしかに、無いことはないのです。
ただ、益が少ないと思うのです。
ナサニエルさんは、メイさんやラッセルさん、セシリアさん、皆さんと仲が良いですから。

[頬に手を当てるようにして考えながら]

[ステラの言葉に眉を寄せる。ステラが。だったら、やはり？]

…ステラが？
女の子だからってどう言う意味ー？

[溜息をついて努力してようやく口を開くセシリアの言葉は綺麗に無視している]

そうだな…メイ。
昨日は売り言葉に買い言葉に近いとは言え最終的にお前の希望通り
ワシを調べたんだ。
今日は昨日のステラの希望のナサニエルでも良いと想うんだがどうだ？
その辺も考えてワシは昨日もそうではあったが今日の希望はナサニエルにしてある。

メイさん…
…アーヴァインさんはミンチだそうですよ？

[苦笑い]

[ベンの言葉に、彼をじっと見つめて…頷いた。]

…解った。
ステラが今日もナサを希望するなら、
――ナサで良いよ。

[そして、ステラの言葉に目を見開く。その後、眉を寄せて、口元を押えた。女の子だから。その理由を理解すると、頷く。]

[...は、無反応のベンジャミンを見て。]

ちっ……!!!!　なんて歪んでる人なの……!?!?
性格は顔に出るって、本当なのね。

見事な化け物面だわ……!!!　ははははは………っ

[...は、付け足したような笑いを上げた。]　

………投票権をあげた…？

[セシリアの言葉に眉を顰める。そんなもの、要らないのに、と。
だが兎も角、責められずに済んだのだから、と我慢する。どちらにせよ、彼女に文句を言う勇気は無いのだが]

では…今日はナサニエルさんにしましょう。
ありがとうございます。

私としては―――メイさんがそこまで、ナサニエルさんを調べることを拒んでいたのも気になるのです。

[突然立ち上がり]

他の者も納得は出来なくても妥協は出来たのかな？
さて…ワシはちょっと事務所に戻る。

煙草が切れてな。

[と煙草を吸う仕草をして]

嗚呼…セシリア。
冷静さを欠いたら自分自身に勝つことは出来ないよ。

[セシリアには顔を向けず言葉だけ残して集会場を後にする]

[...は、ヘンリエッタの問いを耳にして。]

そうよ。貴方には必要な事でしょう？
なのに意味が分からないわね。最近のお子様は。

[...は、ヘンリエッタの気持ちなど知ることもなく、
見下したように彼女を見て、小さく鼻で笑った。]

[メイとステラのやりとりをじっと見ていて。
今日はナサが調べられると言うことが分かると、目を閉じた。希望通り。
しかし、信じ切れないが為の理由。]

………。

[ペンタグラムを包み込むように握る。]

あんなに嫌がってたのに
貴方のちょっとした反論で意見を変えるのも、気になるけど。

[...は、そう呟いてから、メイをちらりと見る。
修羅場を掘り返すような真似をして、少々焦ったが。]

顔に出ないこともないかもしれないわね…
実際に、貴方達美人2人が、能力者の座を奪って、戦うし。

[...は、小さく、堕天使の微笑を浮かべた。]

でも、こいつは例外よね……??
だって不細工通り越して、怪獣みたいな顔なんですもの。

[後は――処刑。ホワイトボードを見る。ちらほらと書き込まれている希望先には、姿が見えない牧師さんやあの人相の悪い人――そしてラッセルの名前。眉を寄せる。ベンの説明は聞いていた。牧師さん……確かに。でも、払拭させるためだけに――処刑。
一度、目を伏せた。
投票用紙をそっと記入すると、一度ぐしゃりと握りつぶしたが…箱へと入れる。]

[ナサニエルを調べるという言葉。彼も何をしているか分からない、其れは事実。
だから、黙っていた]

……そんな…。

[セシリアの言葉には、本当は責任を逃れたいだけでしょう。そう言いたかったけれど。
其の態度が酷く、不愉快で。何も言えぬ己が悔しく。
膝に置かれていた鞄を、ぎゅっと抱いた]

−ベンジャミン商会への道中−

[近くに雷が落ち、辺りの電気が消えていく]

落雷か…。
集会場はパニックか…な。
ま、すぐに復旧するだろう…。

しかしこう雲に覆われて月も出てない夜だと真っ暗で困るな…。

あたしは、ただ。

友達を疑いたくないだけ―――。

[ぽつりと、呟いて、俯いた。]

そう、例外なんですか。
「醜い見た目には美しい心」でしたっけ？
セシリアさん、あなたが言っていたのは。
それであなたは自分を醜い醜いと言って、自分の醜さを正当化したいだけなんでしょう？

[セシリアを見もせずに言った。
　それから投票用紙を、そっと半分に折って箱へ。
　小さく祈りの言葉を呟いた。]

………　綺麗事言っちゃって。

貴方みたいな子が、一番腹が立つわ。

[...は、メイに視点をずらし。]

−ベンジャミン商会前−

[事務所を出て煙草に火を付ける]

相変わらず嫌な天気だ…。
明日には雲が晴れればいいな。

[雲に覆われ星も見えない夜空を見上げる]