自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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書生 ハーヴェイ −人間界・田舎町の図書館− [立ち入る者もほとんどいないような図書館の奥に、書架と書架の隙間に埋もれるようにして古書を読みふける眼鏡の青年が一人。 淡い碧の瞳は一心に変色したページに綴られた文字を辿っていた。 …不意に、その傍らにひらひらとした、文字通りの影のようなものが現れ、青年の周囲を飛び回り始めた。 彼はしばらくその存在を無視して古書のページを辿っていたが、やがてそれが自分の目の前にやってくると] …う・る・せ・え。 [低く言いつつ、眼鏡越しに苛立ちを帯びて鋭い目を向けた。 低い声に萎縮したように震える影から視線をずらし、彼は再び古書のページを捲る] | |
(0)2006/07/21 21:09:26 |
書生 ハーヴェイ 一体、何の用だ? 影輝王直属の眷属ともあろうモノが、半人半精霊の落胤の所に、散歩に来た訳じゃあるまい? …断っとくが、影輝界で暮らせって例の件なら話すまでもない。俺は人としての生命が完全に尽きるまで、人間界を離れる気はない、と伝えろ。 [素っ気無い言葉は、しかし、その言語を解する者以外には流麗なる異国の歌のようにも聞こえるだろうか。 精霊とそれに関わる者の間でのみ意を結ぶその言葉が、静かな書庫に響く] …何? 今回は、その件じゃなくて? とにかく、話があるから、一度だけ影輝界へ来いって? [影の伝える意外な言葉に、彼は訝るように言いつつ、再びそちらを見やる。影は、それを肯定するようにひらひらとその場で舞った。 彼はしばし、睨むようにその舞を見つめ…やがて、ため息と共に古書を閉じて立ち上がった] | |
(1)2006/07/21 21:10:39 |
書生 ハーヴェイ −町外れの丘− [『事後処理』─つまり、この町に彼がいたという痕跡を一通り消去するという一連の作業─を終え、町外れの丘へと向かう。 他に誰もいない丘にたどり着くと、先に来ていた影が彼の周囲をちらちらと飛び回り、淡い紫の光を散らした。光は少しずつその輝きを増し、やがて、光り輝く門を作り出す。 その門を潜り…たどり着いた先の空気に、違和感を感じた] …ここは…影輝界じゃ、ない? [訝るように呟く彼に、影がひらひらと舞いながら告げる。 ここは【界の狭間】、精霊たちの絶対中立区。 そして、彼は影輝王の継承者たるものとして、ここに呼ばれたのだと] て、ちょっと待て! そんな話聞いてな…こら、帰るなーーーーっ!!!! | |
(3)2006/07/21 21:12:12 |
書生 ハーヴェイ [絶叫するも届かず、影はふわりとどこかへ消え失せ。残された彼は苛立たしげに髪をかき上げ、それから、背後に気配を感じて振り返った。 振り返った先には、厳つい顔の男が一人立っている。一見すると普通の人間のようだが…その周囲には、何か、尋常ならざる力が渦を巻いている] …あんたは? [警戒を帯びた問いに、男は【ゲートキーパー・アーヴァイン】と名乗り、それから、こちらの名と属性とを聞いてきた] …名は、ハーヴェイ。 影輝王の落胤…半精霊だ。 [かけていた眼鏡を外し、どこか投げやりな口調で答える。 眼鏡を外すとそれまで淡い碧だった瞳がすうっと色を変え、深く、そしてどこか暗く澄んだ紫紺色へと変化した] | |
(4)2006/07/21 21:12:30 |
書生 ハーヴェイ 【自己紹介用紙】 名はハーヴェイ。影輝の眷属。影輝王の落胤で、半精霊。 呼ぶ時は好きなように呼んで構わない。 影輝界よりも人間界にいる事が多いんで、どこかであった事があるヤツもいるかも知れないな。 …まあ、取りあえずはよろしく。 /中の人/ 人間と精霊の混血児です。 現在の影輝王がある事情で人間に化身して行動していた時、契約を結んだ精霊術師との間に生まれた子供。 人としての寿命を精霊の力で引き伸ばし、生まれてからかれこれ200年近く、半人半精霊として生き続けています。 精霊としてかなり高い潜在能力を持ち、優秀な魔法の使い手だった母親の影響もあってか精霊術師としても卓越しています。 父である影輝王との折り合いはよくないらしく、影輝の精霊界には寄り付かず、24、5歳の青年の姿で人間界各地を転々としています。 | |
(6)2006/07/21 21:15:26 |
書生 ハーヴェイ /中の人/ いきなり長文の大連投…orz ムダに長いイントロ失礼しました、企画者:tasukuです。 さて、どうにか開演とあいなりました、精霊演戯。 集まってくださいました皆様に、企画者として心より感謝を。 これからどうなるかは正直全くわかりませんが、皆が楽しみながら物語を編み上げられれば、と思っております。 | |
2006/07/21 21:21:25 |
書生 ハーヴェイ /中の人/ クエレブレがなんだか調べてる間に、行き違いっ…orz 申し訳なくっ。 | |
2006/07/21 21:46:38 |
書生 ハーヴェイ [新たに増えた気配>>13に気づいて、そちらを見やり] ん…また、一人増えた、か。 [立ち上がって、軽く一礼。相手の気に、す、と目を細め] 『天聖…か。こりゃ、本気で全属性集める気か?』 呼ばれたというか、拉致されたようなもんなんだが、俺は。 …ああ、なんか、自分の事を書いて、そこのボードに貼っといてくれ、とか言ってたぜ? | |
(14)2006/07/21 22:33:57 |
お尋ね者 クインジー ー地上・生き物の産まれぬ世界ー [天を覆う黒雲が、低い雷鳴を轟かせる。地上には打ち倒された魔物達の屍の山。その死骸は一様に黒く焼け焦げ、殆ど原型を留めてはいない。カッと稲光が辺りを照らし、その光から産まれたような蒼白い馬に似た生き物が、戦場を駆け抜けていく。普通の馬と違っているのは脚が六本、尾が三本あること。その鬣は鮮やかな黄金に輝き、鋼色の瞳が、屍の山の向こうに佇む巨躯を見つけるや、高く嘶いた] 来たか、ライデン。 [左手に携えた金剛石の穂先を持つ槍を肩に担ぎ、馬に向かって腕をさしのべる。その全身は僅かに青みを帯びた銀色の光に包まれて、はっきりとした姿形は窺えない。またその声も、低く、重々しくは聞こえたが、男のものとも女のものとも、判別の尽き難い響きを持っていた] | |
(18)2006/07/21 23:11:11 |
お尋ね者 クインジー ー界の狭間・門の間ー [パシリと稲光に似た光が走り、その輝きが薄れた後に姿を現す。地上で跨がっていた筈の馬の姿は消え、代わりに傍らに、六本脚の白い猫に似た生き物が寄り添っていた。生き物の背には鬣のような黄金の毛が一筋、同じ色の三本の尻尾に繋がるように生えている。手にしていた槍も、今は姿が見えなかった] 雷撃王ライトニングより命を受けて参上した。これより暫くの間、世話になる。 [アーヴァインに対して、一礼のうえ、そう告げると、促されて広間に向かう。そして他の者同様、マーガレットから自己紹介のための用紙を手渡された] ー門の間→一階・広間ー | |
(20)2006/07/21 23:15:55 |
書生 ハーヴェイ [シャーロットの言葉>>16に、大げさなため息を一つついてボードを見やり] どうも、そういう事らしい。で、俺の事は、そこに大雑把に書いてある通り、という事で。 急を要するような事があったとは思えんが、ただ事じゃないのは、確かだろうな。 ここにある椅子の数だけ、呼ばれるヤツがいるんなら。 …とか言ってる間に、また一人来た、か。 [呟きつつ、クインジーに対して礼を返し] | |
(22)2006/07/21 23:20:27 |
書生 ハーヴェイ /中/ って、クイン、カッコ良すぎなんですが。 この文体は…さて、誰かな? 取りあえず、メタからの判断だけど、シャロはひなたさんで間違いないと思われ。 さて、次は誰が来るかな。 | |
2006/07/21 23:22:22 |
見習い看護婦 ニーナ 自由を縛り、他を生み出す。 誠に、人間とは面白きものだ。 我には想像もつかぬ。 | |
2006/07/21 23:23:05 |
見習い看護婦 ニーナ 我が望もうが望むまいが、 それは既に、定められし事よ。 | |
2006/07/21 23:24:29 |
見習い看護婦 ニーナ /中の人/ さて。RP村も8回目となった、Sol・la(そるら/そら)だ。 お初の人が多いとの事なので、自PCの設定を深めるよりも、積極的に絡めればいいなと思っている。 …戦闘は苦手なのだが、もしネタを振られれば、受けて立とう。 なお、希望役職は狂信者。 別段、どちらに味方する気もないけどね。 僕は、風の精霊。 自由気ままに生きるもの。何者にも、縛られはしない。 | |
2006/07/21 23:26:38 |
見習い看護婦 ニーナ さて。そうなるのかな。 [影輝>>38に答えつ歩を進め、椅子を一つ引き座る] そう、そう。 君は、人間界にも行くのだね。 もしかしたら、何処かで見かけた事もあったかもしれない。 覚えていないのが残念だ。 [カップに注がれたる紅茶の香り。表情を綻ばす] ああ。好い香りだね。 | |
(39)2006/07/21 23:59:22 |
書生 ハーヴェイ まったく、何考えてんだか、一体…。 [ため息をついた後、椅子に座って紅茶のおかわりをもらう。 それから、ニーナ>>39に一つ頷いて] ああ…まあ、向こうでは、色々と『変えて』るからな、覚えてなくてもムリはないだろ。 | |
(41)2006/07/22 00:08:24 |
村長の娘 シャーロット >>42 そういうことですか。 とりあえずは、まだ半分も揃ってませんし暫くは待ちってことになりそうですね。 できたら、お二人は人間の世界に降りたことがあるようですし少しお話を聞かせていただけませんか? [はーべいとニーナの顔を交互にのぞきながら言う。] | |
(47)2006/07/22 00:25:31 |
書生 ハーヴェイ まあ、力押さえて、目の色彩誤魔化す程度だけどな。 歓談…ね。 まあ、それくらいしかする事もない、か。 [ニーナの言葉>>42に、ひょい、と肩をすくめ] ああ、まあ、よろしくな。 [手を振り返すソフィーに苦笑しつつ、軽く礼をして見せた] | |
(48)2006/07/22 00:26:52 |
村長の娘 シャーロット /中/ なんか文章が変・・・眠いからだよ(言い訳 | |
2006/07/22 00:33:51 |
冒険家 ナサニエル /中/ つながらなかったですよ先生 | |
2006/07/22 00:40:56 |
冒険家 ナサニエル -火炎界・王の間- [玉座の前、椅子に座る王に相対する形で精霊が一人、頭を垂れる] あー… いや、マジでスンマセンでした。はい、反省してます… でも無言で後ろから爆発かますのは勘弁して欲しいんですが [その言葉を無視し、王から荘厳な言の葉が紡がれる。簡潔に、ただ、「人間に興味はあるか」と] …え? はい、面白いですね。でもそれがなにか? [ならば、と紡がれた言葉。それを反芻し、理解し、思わず問い返す] えーっと… 人間になりたいか…? いやまぁなってみたいですが。面白そうですし… なれる? はい? 何ボケた事言ってるんですかイフリートさm[ばむっ] | |
(56)2006/07/22 00:43:25 |
村長の娘 シャーロット ナッパに割り込んでしまったの・・・。 まあ、いいよね。ナッパだし(何 | |
2006/07/22 00:45:15 |
書生 ハーヴェイ [シャーロットの言葉>>59に、ひょい、と肩をすくめて] 修行というか…そこ[ボードを示して]にあるとおり、俺は、人間界で生まれたんでね。 その分、あちらの生活とかは身に着いてるのは確かかな。 むしろ、精霊としては、非常識な存在かも知れんぜ? …外、か。 まあ、いずれは出るようになるんだろうし、焦らんでもいいとは思うが。 | |
(63)2006/07/22 00:54:34 |
見習い看護婦 ニーナ [>>61戦場、と口の中で繰り返す] 成る程。そうだね。 天聖や流水には少々刺激が強いかもしれない。 僕はそれにも、心惹かれるけどね。 [扇の内より覗かせるは、楽しげな鉄紺の瞳] 他を知らないのならば、此処で知ればいいさ。 | |
(64)2006/07/22 00:55:54 |
書生 ハーヴェイ [意気込んだ様子>>67に、きょとん、として] そりゃまあ、精霊としての勤めを果たすためには、人間界に関わることも多い。 …それに、流水の眷属は、人間界では重要な存在だからな。いずれはその力を役立てに行くようになるだろ。 | |
(70)2006/07/22 01:11:13 |
見習いメイド ネリー ─時空界・門の間─ …ここは? [傍らの名を持たぬ時空の司に問いかける] ……えっと。この先は界の狭間と呼ばれる場所で、能力に大きな制限がかかる。能力の強化のためそこで修行をして来い、と。……了解しましたわ。 [それだけ伝え、立ち去ろうとする名を持たぬ時空の司。しかし、それを呼び止め] あっ、ちょっと待っていただけますか。どうしても欲しいものがひとつあるのですが。 [それを伝えると名を持たぬ時空の司は瞬時にそれを空間から取り出し、ネリーに手渡す。……それは抗魔銀(アダマンタイト)製のナイフだった] あら、普通の銀のナイフでも良かったのに。でも、折角ですのでありがたく使わせていただきますわ。 [それを聞き終わるか否かというタイミングで名を持たぬ時空の司は忽然と姿を消す] ふう。……さて、と。では、往きますか。 [そう言ってネリーは光り輝く柱の中に飛び込んだ] | |
(79)2006/07/22 01:29:27 |
書生 ハーヴェイ ……はあ? [投げかけられた問い>>78に、思わず呆けた声を上げ] どこって…。 ここは、精霊界の交差する地、【界の狭間】…だが。 あー…どうやら、ご同類らしいな。 お前さんも、訳がわからん内に、ここに送られたクチか? | |
(81)2006/07/22 01:31:22 |
見習い看護婦 ニーナ やれ。 場所も告げずとは、他の精霊王は、何を考えているのやら。 我には思いも寄らぬな。 然れども、退屈をせずに済みそうであるのは、何よりか。 | |
2006/07/22 01:33:20 |
お尋ね者 クインジー [ソフィーの様子に、笑みを零しつつ、ニーナ>>76の言葉を聞き] 大気の流れ、水の流れ…留まる事を知らぬ性には違いあるまいな。 だが、こうして、目の前にする印象はずいぶんと違う。面白いものだ。 私の悩み、か?ふむ。貴殿のごとく、口の回らぬことかもしれん。 [答えたと同時、ナサニエルが入ってきた事に気付いて、視線を向けた] また、一人、事情を知らぬ者が増えたというわけか。 | |
(83)2006/07/22 01:34:53 |
双子 ウェンディ −翠樹の精霊界・ 緑の森− [山とか谷とかいうものは無くて、ただひたすら森だった。木の頂上はどれも、見上げても見えない程高い所にあるらしく、上には天に向けて幾本もの幹が伸びていた。空は見えなかったが、薄緑色の木漏れ日が辺りに満ちていたから、どうやらその木々の上の見えない程高い所に空があって、晴れて居るらしいという事が判った。よく見ると木々自体が薄らと光っているようでもあり、その表面は滑らかなものもあれば、ケロイドのようにごわついた樹皮のものも、様々織り交ぜてあった。下草は無く、柔らかな落ち葉が何処までも平らに降り積もって地面をこしらえているようだった] | |
(84)2006/07/22 01:37:39 |
見習いメイド ネリー ─1階広間─ [1階広間へ上がってくるとそこには数人の後継者たち。マーガレットに自己紹介の用紙を渡され] 自己紹介……ですか。では、(こほん 【自己紹介】 私の精霊としての名前はネリー…ということらしいですわ。生前の名は……いえ、ここで語る必要はありませんね。 名を持たぬ時空の司という方に見出され、時空の精霊王の後継者となるべく修行をして来る様にとのことで、こちらに参りました。 つい先日まで、人の世で生きていた者ゆえ、精霊にはなりたての身ですが皆様宜しくお願いいたしますわ。 /中の人解説/ つい先日まで人間界で人間をやっていたため、精霊としてはいわゆる『なりたて』。しかし、生前は人の身でありながら、時空間制御能力を有していたとびっきりの異能者。それで色々と苦労もしてきたが、最終的に己の居る場所を見つけ、そこで天寿をまっとう。その後、密かに彼女に目をつけていた(そも、時空間制御能力者は世界でも激レアな能力)名を持たぬ時空の司に「後継者にならないか」と聞かれ、それを承諾。今に至る。ちなみにこの姿は彼女が若かった頃の姿である。 | |
(85)2006/07/22 01:39:31 |
双子 ウェンディ [原始の木々たちは沢山の言葉を知っていたけれど、彼らの間で話すときは好んでエント語を使ったから、若木はそれ以外の言葉を知らなかった。それは、精霊たちですら木々のそよぎとしか聞こえないのだけど、木の精たちにとっては意味のある言葉として通じたし、森には木の精しか居なかったから何の不自由も感じることはなかった。木々たちは、ウェンディに、世界が始まってよりの長い物語を夜ごと語って聞かせたが、森には木々しか無かったので、結局のところ私は、木と木の葉と、木漏れ日以外のものを何も知らなかったのだ。 さて水の冷たさも火の熱さも知らぬものが如何やって世界を治められようという当然の議論が持ち上がった。人間界へ降りて見聞きするにも私はまだ小さすぎたし、第一に精霊としての力が弱すぎた。私が世継ぎと決められているのは私自身が優秀だったからでは無く私の周りが必死になって私を王座へ送ってくれたのだから私自身には不足が多くて当然だろうと思っていた。] | |
(89)2006/07/22 01:44:19 |
見習い看護婦 ニーナ そうだね。 僕も雷撃の後継者たる者は無頼漢かと思っていたが、認識を改めなければならないようだ。 ああ。当人を目の前にしては失礼だったかな。 これでも、褒め言葉のつもりだよ。 [雷撃の『悩み』>>83を聞き、心外そうな所作] 僕はこれでも、口の下手な方だと思っていたのだがね。 [広間の入り口へと視線を移せば、 閉じた扇で、口元に浮かんだ笑みを隠しつ] やれ。 ただ歓談を、という訳にはいかないようだ。 | |
(91)2006/07/22 01:45:06 |
冒険家 ナサニエル [ふと聞こえた赤毛の男の呟き>>83を聞き] 事情? 人間好きだから人間になるチャンスをくれてやろうとか言われてたんだが、違うのか? っつってもそれしか聞いてないからここがどこなのかもあんたらが誰なのかもわからねーんだが | |
(93)2006/07/22 01:46:34 |
流れ者 ギルバート −陽光界・太陽宮/謁見の間− [聞こえるのは甘くか弱い声だった。 少女のような声に応じるように傅いた男はゆるりと瞳を開ける。 その瞳の色は黄金。生まれながらに背徳を身に負わされた証───] ───陛下の召命に従い、ギルバート、参上仕りました。 [声音は凛と。瞳は硬質な光に満ち、表情が揺れることなどなかった。 ただ、下命に微かに唇を吊り上げただけだった] …畏まりました。では、彼の地より戻りました折には陛下の望まれるとおり、王位の継承を。 [臣下の礼をとった後、背を向ければ自分の名を呼ぶ声がした。 無感情にすら感じる表情のままくるりと振り向けばしゃらりと、幾重も重ねた腕の細い飾りが鳴った] ……まだ御用がおありですか──母上。 [射抜くような視線で見やれば、ゆるりと首は横に振られた。 そんなことにも特に感慨をみせず、彼──ギルバートは謁見の間を後にする] | |
(98)2006/07/22 01:56:30 |
見習い看護婦 ニーナ [流水の反応>>107に目を細め] 僕と君とは対等だ。気にする事はないというに。 [傍に寄り、扇で肩をぽんと叩く] ほら、力が入っている。 人の身では、肩が凝ると言うんだったかな。 落ち着くといい。 [言と同時に、ふわりと起こるは微風。 対象を安堵させるかの如く] | |
(112)2006/07/22 02:19:55 |
鍛冶屋 ゴードン −妖精界・鉱山都市ガヴェィン− [薄暗い洞窟の中の工房。赤々と照らすのは、溶鉱炉の炎。 忙しそうに動き回る背の低い岩妖精達の中、一際目立つのは白鋼色の髭をたくわえた長身の男。 その顔立ちは、壮年に近いものであったが、 その太い腕は、若者のような力に満ちている。 赤銅色に輝くその広い背中には汗。 目の前で槌を振るう、若い岩妖精の姿に目を細める。 若い岩妖精は、その手で鍛えた戦斧に最後の仕上げを。] …見事だ。 [重々しくも、やや祝福を含んだ声をかけ、男はその戦斧を取ると、うなづいた。] これでお前さんも立派なマイスターだな。 もう、俺から教えることは何も無い。 [大きなその手で、若い岩妖精の頭を撫でる。 …ここでの契約は、これで終了だった。] | |
(113)2006/07/22 02:19:57 |
双子 ウェンディ −界の狭間・門の間− [私がそうして居ると、快い衣擦れの音がして、ひとりの女性が現れた。彼女が何か、紙とペンを差し出したのだが私は彼女が何と言っているのか分からなかった。そういえば、此処にはいつも私の周りに満ちていたエントの囁きは無く、また辺りでエントの言葉を話すものが無い事に私は今更ながら気が付いた。 私はただちに混乱して、見開いた目から涙を零した。 それをどうやって止めたら良いかという事も分からなかったから、立ったまま涙を流していた。ぽろぽろと溢れる涙が頬を伝って床に落ち、ぱたりぱたりという音を立てた。こんなに堅い地面の上に立ったのも初めてで、急に心細くなった。] | |
(115)2006/07/22 02:24:21 |
双子 ウェンディ −門の間− [女性が辛抱強く見守ってくれたお陰か、暫くすると私はようよう落ち着いてきた。何とか彼女の言うことが聞き取れないかと耳を凝らしてみると、徐々に、何を言おうとしているのかが分かるようになってきたが、彼女に私の意志を伝えることは出来なかった。だが、努力すれば意味は取れるのだからこうやって言葉を覚えていこうと思った。 聞き取ることに努力が必要なのだから、なかなかに苦労を要するが、これこそが修行なのだろうと言い聞かせた。 紙とペンを受け取る。文字はどうなるのだろうかと心配したが、何かしらの力が働いて、書いたそばから文字は私の見たことのない文字へと形を変えていった。] | |
(120)2006/07/22 02:33:47 |
双子 ウェンディ 【自己紹介用紙】 呼び名はウェンディ、翠樹エントの後継者。 半精霊等という存在もあるようですが私は純然たる木の精。 緑の森より出るのは此度が初めての事。 他の精霊の方とはお会いした事もありません。 /中の人/ 純精霊です。 樹の精の特殊な言語でしか会話をした事が無いので、他の精霊とは会話が出来ませんが、何となく何と言っているのかは理解出来るので話し掛けられればそれとなく学習して行きます。 王座争奪戦に勝った…というよりかは、ウェンディの一族のものが自分の氏族から王を輩出しようとして、頑張ったら勝っちゃったようです。 生まれてから10〜20年ほどしか経過していない、かなりの若輩者です。 | |
(123)2006/07/22 02:42:21 |
冒険家 ナサニエル /中/ ナサニエルはこのままだと自己紹介しない気がするので取り急ぎ 火炎界の精霊で、身元不明ですが王たるイフリートとは幼い頃から親交が深い模様 火炎王も、いい言い方をすればフランク、悪い言い方をすればいい加減な性格で、威厳はありますが王様然とはしてません。そんな彼を見て育ったせいかこんな風になりました 自分の力を伸ばそうとせず、楽しんでいられればいいや思考。潜在能力は高く、後継者に選ばれるほどですが、後継者だと本人に言っても全然かわらなそうということでまったく触れられてません。そういうキャラじゃないので本人も自覚0。ついでに黙ってた方が面白そうという火炎王の思考も影響 界の狭間に送られたのは、このままだと上に立つ者としてどうか、ってことで自分の力と他の後継者候補とについて考えさせるためです。単にドッキリを仕掛けたかっただけでもありますが | |
(124)2006/07/22 02:42:21 |
書生 ハーヴェイ [ソフィーの言葉>>138にそちらを見やって、微かに笑み] いや…一気に色々あって、なんっか疲れたらしい。 とはいえ、休めるとこ、あるのかね…。 [後半の呟きに答えるように、衣擦れの音と共に近づいてきたマーガレットが「2階にお部屋が用意してございます」と微笑み、その言葉にほっと息をつく] …んじゃ、お先に…。 [場に居る面々に一礼すると、*2階へとふらつく足取りで上がって言った*] | |
(142)2006/07/22 03:04:10 |
見習い看護婦 ニーナ 此処においては、自由が抑制される――、か。 我にとっては好ましくない事だ。 然れども、文句も言えぬな。 全ては定められし事故に。 | |
2006/07/22 03:11:07 |
お尋ね者 クインジー [ゴードン>>151に笑って] 相変わらずのようだな。だが、貴方と大地王に恩義があるのは否めん。礼を失するわけにもいくまいよ。 大地王に、あの希有な金剛石を譲ってもらい、貴方に槍と誂えて貰ったおかげで、勤めが果たせているのだからな。 しかし、ここで出会えたのは嬉しい限りだ。酒でも酌み交わせれば良いがな。 [修行の邪魔になるだろうか?と、しばし悩んだ] | |
(153)2006/07/22 03:22:33 |
お尋ね者 クインジー /中/ 属性反発、言語不通の二重苦…恐れてはいましたが、もしかするとウェンとは永遠に会話できないかも、今回(笑) | |
2006/07/22 03:31:01 |
見習い看護婦 ニーナ ああ、優しいさ。 [雷撃>>156へと、言葉を返す。翠樹に近付かぬ様子を見] そういうところがね。 [小さく声を立て、咲笑う] [其自身も、大地にはあまり近寄らず。 厭う訳ではないが、無用な衝突は避けたいが為に] | |
(158)2006/07/22 03:34:31 |
お尋ね者 クインジー [ニーナ>>158には、軽く額を掻き] これ程に幼い翠樹には、出会ったことすらない。私の存在だけで、撃ち倒してしまいそうだ。 [ウェンの怯える様子に声をかける] すまないな。これも修行の一つと思って我慢してもらえると有り難い。 | |
(161)2006/07/22 03:41:50 |
双子 ウェンディ 疲れ果てて寝台に倒れ込むと、緑の森の夢を見た。部屋には緑の力が多少なり満たされていたからかも知れず、未だ表出せずに燻っている望郷の念がそうさせたのかも知れなかった。 山とか谷とかいうものは無くて、ただひたすら森だった。木の頂上はどれも、見上げても見えない程高い所にあるらしく、上には天に向けて幾本もの幹が伸びていた。空は見えなかったが、薄緑色の木漏れ日が辺りに満ちていたから、どうやらその木々の上の見えない程高い所に空があって、晴れて居るらしいという事が判った。よく見ると木々自体が薄らと光っているようでもあり、その表面は滑らかなものもあれば、ケロイドのようにごわついた樹皮のものも、様々織り交ぜてあった。下草は無く、柔らかな落ち葉が何処までも平らに降り積もって地面をこしらえているようだった。 | |
2006/07/22 05:13:27 |
双子 ウェンディ 木々があまりに高いものだから、地上から近い所にはもう枝は無かった。高みから落ちた木の実は地上に着く前に低い所にある枝の上に落ち、その枝の上で根を張った。そうやって枝の上に新たな木が生えて、その枝にまた木が生えていた。生き物たちは沢山居たが、それらはみな木の実を食べて暮らしていたので、地上に木の実が落ちてこないとみると木の上で暮らすようになった。ミルクを入れた紅茶のような背をした鹿が、悠々と太い枝の上を歩き、狐はまるで栗鼠のように枝から枝へと飛び渉った。木の枝は大抵、彼らが歩きまわるのに十分な太さだったし、枝と枝を渡って別の木の根が走っていたから彼らが地上に落ちることは無かった。 地面に根を下ろしている木はどれも、世界の始まった頃に生えたものたちで、種だの実だのが落ちてこないので新しく地面に芽吹くものは無かったが、彼らの上では常に新しい生命が生まれていて、彼らの原始の頃からの枝がそれを支えていた。彼らの中で最も古いものをエントと呼んだ。 | |
2006/07/22 05:14:28 |
双子 ウェンディ エントはまた精霊だったから、ときどき自分の枝から抜け出して人の姿や獣の姿になって自分や周りの枝々を駆け回った。そのうちに、他の木々もそれを真似るようになると、森は幾多の木の精霊で溢れ返った。ブナの精もあればクヌギの精もあり、木々の数だけ精霊が居て、各々の種類毎に集まっては一族を成すようになった。最も古いエントがその総ての王となった。彼らの特に若いものは好き勝手に争い、ときに自然の調和を乱したが、その度にエントがそれを収めた。エントは、彼ら木の精が増えすぎる事無く、また少なくなりすぎる事無きように収めた。エントは長く生きていたから、世界とそのバランスを知っていた。 | |
2006/07/22 05:16:47 |
双子 ウェンディ 暫くして、別の原始の木の精がエントを継いで王になった。王は常に、大地に根を下ろしているものの中から選ばれた。ときにそれはカエデであり、ヤナギでもあった。下の方のものたちは、枝の上に他の木を抱えている為、己が実をつけることは無かったが、上の方のものたちは、我が一族こそが木々を統べるに相応しいと、競って己の実を地上へ運ぼうとした。その為に精霊たちは日々激しい争いを続けたのだが、彼らはあまりに高い枝の上に更に高く繁って居たので、木の実は何れも地上へは届かず、動物たちの豊かな糧となった。動物たちは精霊の友であり、常に互いに養い養われていた。精霊達はエントがしたように動物の姿を駆ってはしゃぎ回った。 | |
2006/07/22 05:17:12 |
双子 ウェンディ そうした木の精たちの戦いが長く続き、あるときひとつの木の実が遂に地上へ辿り着いた。それは豊かな腐葉土の上ですぐに芽を吹き、薄緑色の葉に金の産毛をまとった若木となった。樹上の遥か高いところではまた戦いが始まったが、それは地面からはあまりに遠く、地上は常にひそやかな静けさに包まれていた。若木を取り囲む原始の木々たちは、かれらの言葉で、囁くように静かに、世界が始まってからの長い長い物語を話して聞かせた。いつしか、その若木の精はウェンディと呼ばれるようになった。 | |
2006/07/22 05:17:41 |
双子 ウェンディ /中/ はい。 ややこしい子で本当にすみません。 一番始めに会ったのがまさかゴードンとは。おかげで言語ラーニングはパターンB:偉そげ口調となりました。(適当 始めに会ったのが別の人だったら一人称オレとかになってた予定ですが今から他のをラーニングしようかな…! ともあれ、話しにくい子ですみませんすみません。 当初用意していた原稿を独り言で投下してみたらエラいことになりました。長すぎます。 | |
2006/07/22 05:45:32 |
双子 ウェンディ 予想。 疾風:Sol・laさん 大地:frwさん? 影輝:tasukuさん?まさかkyouさんという事は無いだろう 雷撃:oracleさん? 存じ上げない方々がどの辺にいらっしゃるのかが とても楽しみです。嗚呼うワクワク | |
2006/07/22 07:56:35 |
双子 ウェンディ −宿舎二階・自室− [疾風と別れて。自室に着くなりすぐに横になって眠りについてしまった。知らぬ言葉に慣れぬ環境、人の姿に化身したことはあったが、環境の変化が堪えた。幾つか言葉を覚えたが、まだ会話をするには不自由を感じるし、理解しようとするのに酷く体力を使う。気が付くと緑の森に居たが、眼を覚ました時は寝台の上だったからあれは夢だったのだろう。窓から朝日が射し込んでいる。湖が朝日を受けてきらきらと光っているから、差し込む光もきらきらゆらゆらと揺れていた。朝日が昇ると目覚めるのは、木の精というより樹としての性質だろうか。 私は、朝日に映し出された室内を見渡した。簡素な造りのベッドと机と椅子、それから壁に備え付けられた棚、自分が寝ている寝台は木綿か何か、白いシーツと白い布団、白い枕。人間たちはこのような物で寝るのかと少し寝台を押してみると、マットレスは弾力があって、細い腕はすぐに押し戻された。木の精達はときに人間の真似事をして家を作るけれど、私は家とか部屋というものに入ることが始めてだったので、起きて壁とか床をやたらと触った。] | |
(178)2006/07/22 08:23:15 |
双子 ウェンディ [壁は白い漆喰で出来ているようだ。 机は私の背丈より少し低いくらいで、椅子は脚が四本、小さな背もたれがついている。椅子は一脚と数えたのだったかと思い出す。 何処にも金属は使われていない。 妖精や精霊は金属を嫌うからだと知っては居たが、私は金属というものを見たことが無かったのでその実感すら無かった。 壁に備え付けられた小さな棚は、私の背丈では少し位置が高すぎて使えない。 棚は何かを仕舞うところだったと思ったが、私は特に仕舞うものも無いので問題ないだろう。 窓からは湖が見える。 湖の真ん中に、小さな陸地がある。 水の上にある陸地は島と言うはずだ。 その小島は、薄く何かの膜で覆われているようだ。結界という奴だろうか。そこから何かしらの力を感じたが、湖面に煌めく朝日が眩しくてそれ以上はよく見えなかった。] | |
(179)2006/07/22 08:29:46 |
双子 ウェンディ [ふと私は、自分の腹あたりが妙にすかすかしたようになっている事に気付いた。手をあててみると、何だか甲高い音もする。 暫く腹に手を当てたまま、考えていた。そして思い当たるものがあった。これは空腹では無いだろうか。 今、私は人間の姿である。 私は樹だから地面から養分を吸い上げ続けるし、緑の森では養分が絶えることは無かったから(そんな事があればそれこそ世界のバランスがおかしくなっている時だ)ついぞ縁が無かったのだけど、これはきっと空腹というものだろう。 人間というのはこんなにも辛い思いをするのかと思うと人間が哀れに思えてきた。 気分が悪い。何かの病気かと思いたくなる。空腹とは恐ろしいものだ。生きる気力すら遠のいていくようだった。] | |
(180)2006/07/22 09:13:35 |
見習い看護婦 ニーナ [微睡] [身体は動かず、意識のみが動く感覚] [霞みがかり、非現実的なそれ] [眼前で展開さるる映像] [幻覚] [色、色、色。其処に在るは、多種多様な色。 それらが、一つに集う。墨流しの如く、混じり合う。不可思議な光景] [――不意に全てが消え失す] | |
2006/07/22 09:22:36 |
吟遊詩人 コーネリアス [黒い厚手の布で目隠しをされた青年が、名も無き狂気の王の前に跪いている] 曽祖父殿。 お召しに従い、コーネリアス…参上致しました。 [名乗りながら、青年が顔を上げる。その両目を覆う黒い目隠しには、眼のような文様が白い糸で刺繍されていた] 「そなたに、我が後継者としての試練を与える。界の狭間にて、精霊王の後継者たちが集い修行を行う事となった。そなたは現地に赴き、他の後継者たちとの交流を行いながら、修行に励むが良い」 ………ちょっと待ってください。 修行と申されましても、他の属性の方々はともかく、精神の属性では彼の地では能力が制限されすぎて、あまり修行に…… 「とにかく。そなたは今すぐに界の狭間に赴き、ゲートキーパー殿から詳しい話を聞くように」 [質問の言葉を遮って、名も無き狂気の王は、コーネリアスを強制転送した] ………………あんの、ファッキンじじい…… [...の呟きは、ゲートキーパー・アーヴァインだけが聞いていた] | |
(186)2006/07/22 09:28:35 |
見習い看護婦 ニーナ [風声が伝う] やれ。面倒な。 さりとて、放って置く訳にも行かぬだろうな。 | |
2006/07/22 09:37:42 |
見習い看護婦 ニーナ /中/ …予想はしていたが、お茶会ニーナ様と被るな。 徐々に修正入れて行こう。 | |
2006/07/22 09:43:18 |
見習い看護婦 ニーナ /中/ 後一人…、生命か。 役職だけは、確認しておきたいが。 | |
2006/07/22 10:06:19 |