流れ者 ギルバート ん…次のページは結構新しい紙だな。 ―――最近、明子の夢をよく見る。 毎年、この時期になると決まってみる。 彼女は私を責めるのだ。 なぜ私は死なねばならなかったのか なぜ、貴方は私を守ってくれなかったのか と。 しかし、毎年と違うのは…夢の最後で私は無残な死体になっているのだ。 私を責める明子の姿が段々と獣に変わり、その爪で私の身体を引き裂き…体育館に転がっている。それを生徒たちが呆然と見ている。 そこで私は汗をびっしょりかいて夢が覚める。 …私は死ぬのは仕方が無い。 自分の過ち故の事だから。だがせめて生徒たちだけは何の罪も無い。彼らに加護があらんことを…。 | |
(69)2006/07/21 22:53:43 |