人狼審問

―公務室―

おかしいわね・・・あれだけの収入があるのに
なんだかんだで支出のほうが大きいなんて困りましたわね。

これは・・・再び誰かに出稼ぎに行ってもらおうかしら？
とりあえず働き手になりそうな人に手紙を出して召集するとしますわ
[こうして10人の元へ手紙が送られた]

今日も雨がすごいわ。
雨は大地への恵み。感謝しなくてはね。

ところで、変な手紙が届いたので来たのですけれど･･･
この村また財政難なのかしら？困ったわ。
私は私の今出来ることをしましょう。
人が集まるまで隣の礼拝堂で祈ってます。
シャーロット嬢の呼び声に皆様が応えてくださいますように。それでは失礼しますね。

こんな辺鄙な場所まで回収に来ないといけないとは。
面倒くさい商売だ。
とりあえず今日は酒場兼宿屋あたりで寝るか。
しけた村だが、野宿よりかはまともな寝床を期待してもいいだろう

[…大きな荷物を持った旅人が、酒場兼宿屋兼集会所にたどり着いた]

[通された部屋を念入りにチェックし]

日当たりは悪いが、西日が入らないだけマシか。
…ふむ。いきなり俺宛に手紙？　シャーロットって確か今度の商談の相手じゃなかったか。
何だこれ。

[テーブルの上に置かれた手紙を開けて、何ともいえない表情を浮かべた]

仕事は明日からだ。今日は寝た寝た

[...はごろんとベッドに寝転び、旅の疲れを勢いにし、深く*眠りについた*]

何なんでしょう、この手紙……。

いきなり働けといわれても……どうしていいものかさっぱりわかりませんわ。
まともに働いたことなんてありませんし。

――自宅にて――

ふーん……
村を救って欲しい、ね……

[メイは一通の手紙を読みながら、小さく笑った。]

面白いじゃん。
報酬が何か分からないけど、いい暇つぶしになりそ。

――小さな村――

おーい。
誰か、いないの…？

呼び出しておいて、こんな歓迎って酷くない…？

かぼちゃ、かぼちゃ…
今夜の料理は何にしよう…。

かぼちゃの刺身なんて、どうだろう。
お湯をすすっとくぐらせて、わさび醤油でぱくっと。

ん…手紙？

ふーん。シャーロットから…？
なるほど、なるほど…

[ラッセルは、くしゃくしゃに丸めてくずかごへポイ。]

さてと、今日は何を作るかな。
みんなが喜んでもらえる料理を作ろう。

今日は、かぼちゃのしゃぶしゃぶらしいからな。
かぼちゃだけじゃ寂しいから他にも何かいるだろう。

材料費は、経費経費…っと。

やぁ、ラッセル。
あんたも来たの…？

おかしいんだよ、この村。
どこ見ても、かぼちゃ畑しかないの。

メイはシャーロットから呼ばれたんだけど、ラッセルも…？

やぁ、メイ。
今、夕飯の支度をしてるところだよ。

夕飯の支度…？

ラッセル、料理なんてできたっけ…？

ああ、長い出稼ぎを終えてやっと戻ってきたところだよ。
この村はみんな酷いよね。
なんだかんだと理由をつけて俺を出稼ぎに出そうとするからね。

え…？
今まで何度も料理を作ってきたじゃないか！

かぼちゃむす…とか、かぼちゃむすとか、かぼちゃむすとか…。

かぼちゃむす…？
（すごいまずそう……）
そんなの、メイ…知らないよ…？

最近、見かけないと思ったら、バイトでもしてたの…？
先生が、欠席日数多くて、進級させないって言ってたよ。

…。
（メイが俺を遠いところへ出稼ぎに出したから、授業に出れなくなったんじゃないか…と思ったが言うのを止めた。）

これからはちゃんと授業出るよ…多分。

ん……？
何か言いたそうだね、ラッセル。

[メイはニヤニヤとラッセルを見ている。]

授業出るって、もう夏休みだよ…？
ぎゃははははは。

さて、と。
寝る場所でも確保してこようかな。

夏とはいえ、さすがに野宿は嫌すぎる。

じゃーね、ラッセル。

いたっ！
なんでまわし蹴りなんだよ！

まぁ、いいや。
夕飯の支度の続きでもするか…他に何がしゃぶしゃぶの材料として適当かな…

うえーん＞＜

おかあさんがいない…どこへいったの…ふえーん＞＜

だれもひとがいない…おなかがすいたよう…うえーん＞＜

リックぅ、泣かないでよぉ。
ウェンが手ぇ握っててあげるからね。
だから寂しくないよ？

なんだよこの手紙？
年齢＝ニート歴な俺に働けって言われてもな・・・。
シャローットお嬢様もムチャ言うぜ。

[...は手紙をポケットに突っ込むと、ガシガシと*頭をかいた*]

シャローット・・・
シャーロットお嬢様にぶっころされそうだ・・・。

手紙…。
手紙か。果し状以外の手紙を受け取ったのは初めてだ。

[手紙を折りたたんでテーブルへ置き]

平和な暮らしを目指して頑張ってみるか。
よし。

まずは寝て寝てきて体力回復だな。

いつのまにやら皆さんおいでになっているようですわね。
まだ誰とも会えていませんから気のせいかもわかりませんが……。

むにゃむにゃ…ひっく…ひっく…

あっ！ウェンがいる…ひとりじゃなくてよかった…うえーん＞＜

おなか…すいた…(ぐぎゅるるう)

どこかで腹の虫がないているような音がしたが、気のせいか。

[…は新聞を広げながら遅い夕飯を食べている]

おにいしゃん、おにいしゃん、ええとギルバートしゃん。
お夕飯をリックとウェンにもわけてくだしゃいなの。
あのね。ウェンたちとってもお腹すいてるの。
ちょっとだけでいいよ？　ダメぇ？

そうだな……。

[皿にはパンプキンパイが残っており……]

少年少女。何かとこれを交換しようか。

こーかん？
でもウェン、なんにも持ってないの。
ごめんなしゃいなの。

あ、これは持ってる！
あのね、あのね、シャロおねーちゃんがくれたお手紙！
でも難しくてウェンよくわからないから、これあげる！

ひっく…ウェン…おなかがすいたよう…おかあさんはどこへいったの…？

！！しらないおじちゃんがいる…！こわいよう…＞＜

何も持っていない？　いや別に持ち物じゃなくてもいい。
俺はもらえるものなら、肩たたき券や、一日何でも命令してもいいよ券、その手のものなら何だって受け取るさ。

[…はやれ、肩をすくめた]

シャーロットからの手紙か。読んだのか？

。o０（こんな子供にまで手紙を出すとはあいつの頭はどうなっているんだ……。親が親なら子も子なんだろうか）

リック、リック、泣かないで？
リックが泣くとウェンも悲しくなっちゃうの。
うぇぇん、おかあさーん。どこに行っちゃったのー？

ウェン、難しい字は読めないの。

ギルおにいちゃん読んでくれる？
お手紙になんて書いてあるのー？

ったく。泣くな泣くな。

[…はパンプキンパイを二人の子供の前に差し出し]

食べる前に一つ約束。
俺はお前らにこれをやる。
そのかわり、お前らは俺に今日の分の涙をくれ。しばらく泣くな。できるか？

うわーん！おかあさーーん！＞＜

くすん、くすん。
うん。お約束するー。
ウェンもう泣かないよ。くすん。

そっちの少年はどうだ？
約束できるか？

ひっく…ひっく…
おじちゃん、これたべてもいいの…？

ひっく…ひっく…うん、ぼく、なかない…

泣き止んだか。
ああ、このパイはお前達のものだ。好きにするといい。

えへへぇ。リック、よかったねー。
ギルおにいしゃん、ありがと〜。

おじちゃん、ありがとう…(もぐもぐもぐもぐ)

（もぐもぐもぐ）

何、単なるものの交換さ。

[…は手元の新聞に視線を落とした]

。o0（シャーロットの手紙の内容は、今のこの二人にはキツすぎるだろうな。今日のところは黙っておくか）

うん、おいしいね、ウェン…(もぐもぐもぐ)
あのおじちゃん、かおはこわいけれどやさしいひとだったんだね。

美味しそうなもの、食べてるじゃん。
メイにも一口、ちょうだいっ。

[メイは、リックが食べているパイを奪うと、一口食べた。]

おおお。うまいっ。
今日、朝から何も食べてなかったんだよね。

[…は読み終わった新聞を畳んだ]

こんな時間なのに元気な嬢ちゃんだ。

[メイを一瞥した後に席を立ち]

夜更かしは肌に悪いぞ。
じゃあな。

[自分の部屋に*引き上げた*]

ありがとう、少年。

[メイは、小さくなったパイをリックに返した。]

……出遅れ…ました……