人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1562)赫い屍の海で彼の人はわらう。 : 3日目 (1)
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

書生 ハーヴェイ に、7人が投票した。
墓守 ユージーン に、1人が投票した。

書生 ハーヴェイ は、村人の手により処刑された……
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、修道女 ステラ、酒場の看板娘 ローズマリー、学生 メイ、お嬢様 ヘンリエッタ、流れ者 ギルバート、美術商 ヒューバート、墓守 ユージーン、の7名。
酒場の看板娘 ローズマリー
[ギルバートに向かってやさしく否定するように首を振る。]

──違うわ。
殺し合いをひたすらに熱くしたいと願う男がそんな風に、顎を掴んだりしない。もっと私の感情を揺さぶるように、殺意を彼に向けるように、もっと激しく──。

そう、間違えた。
彼が顎を掴む前に、私は彼の指を奪ったのだったわ。
彼が先に私を奪おうとしたから。
思わず。
──こんな風に。

[唐突に強く身をよじると、ギルバートの耳を噛みちぎった。]
(0)2006/06/18 23:39:56
学生 メイ
─西部・街(南地区)─

あは、そんなに会いたかった?
わたしに会いたかったの?
嬉しいね。わたしも会いたかったよ。
─してあげる。
─してね?

[歌うような声]
[左袖からも爪を伸ばし、胸の前で交差させて受けの構え]
(1)2006/06/18 23:40:59
流れ者 ギルバートは、くつくつと嗤った。
2006/06/18 23:41:17
修道女 ステラ
[少女の声は高く、高く。
甘く闇に響いている。

刃の切っ先が黒い翼と銀糸を切り裂いて
月下に舞った]

お見事だわ。
お見事ね。

[舞うように落ちてくる少女へ
口付ける様に顔を傾ける。
ぴいん、と澄んだ音を立て。
一本糸が細い首を狙った。]
(2)2006/06/18 23:50:54
流れ者 ギルバート
[マリーの顎を掴んだ指が、骨が軋むほどの力を得て食い込む。]

──それともこうか?

[千切れた耳の傷から夥しく流れる血が首筋を染めていく。]

あの男はお前の何を奪おうとした?
傷を傷を、俺にくれ。

[ダガーの切っ先を髪の生え際の傷痕に当てようと]
(3)2006/06/18 23:51:35
墓守 ユージーン
─西部、街─

[肉切り包丁は、やわい金属音を立てて、簡単に折れた。]
[甲冑の斜め後ろに着地する。]

あれまぁ。
これ、あんまりよくないんじゃない?
人間を切るにしちゃあ。

[へらっと、甲冑ごしに屋台のおばちゃんに笑いかける。]
[折れた包丁を、甲冑の顔と胴体の隙間へと投げた。]
(4)2006/06/18 23:55:22
流れ者 ギルバートは、見開いた黄金色の眸を、焦がれるものの熱意でギラギラと輝かせ。
2006/06/18 23:55:34
美術商 ヒューバート
[少女に向かって急降下しながら、嬉々としている]

ははははは・・・私の心をくすぐるお嬢さんだ・・・。

[高度が少女に近くなった刹那、飛び蹴りを繰り出す]
(5)2006/06/18 23:55:50
流れ者 ギルバート
お前からは俺と同じ匂いがする。
求めるものの匂い、何かに恋焦がれるものの匂いだ。
(6)2006/06/18 23:59:08
学生 メイ
────!!

[不意の蹴りに対応しきれず、脇腹に直撃。軽い体はあっさりと吹き飛び、石壁に叩きつけられた]

あハ、肋骨折れた。ぼきってさ。
痛いよ、痛い。ちょっとだけ。
ちょっと痛い。
ちょっとキモチイイ。

じゃあ今度は──

[哄笑と共にぴょんと起き上がり、疾駆]

──お返しね。

[同じ場所──脇腹──を狙い、銀爪を繰り出した]
(7)2006/06/19 00:00:36
酒場の看板娘 ローズマリー
同じ?
──そうかしら。
私は愛しいあの人になりたいとは思わない。
ただ、私のすべてはあの人のもの。
既に私は捧げられたもの。

[ユージーンの顔を思い出し、そしてギルバートの気配に首を傾け、]

お前に顔を見られても、なんでもないかもしれないわね。
でも、決めた。
お前には何もあげない。
もう手首の傷も額の傷も塞がってしまったもの──。
(8)2006/06/19 00:05:17
美術商 ヒューバート
[少女が自分に向かうより先に後ろへ飛びのく]

ただ純粋にスピードで私に勝とうとしても・・・
無駄だと思いますよ。こればかりは私の自慢ですから。

[飛びのいたと同時に地を蹴って少女に殴りかかる]
(9)2006/06/19 00:05:28
お嬢様 ヘンリエッタ
[夜より暗い闇から解放され
 何処にも傷痕一つない少女の
 潤んだ瞳が女を捉える。]

素敵ね、素敵よ、とっても素敵だわ。

[其の芳しい唇よりも
 傷痕の残る血の滲んだ頬にぬらりと紅い舌を這わせ
 張り詰めた糸に耳朶から首筋を切り裂かれながらまた甘く喘ぐ。
 ひらりと一閃。
 地に足が着けば日傘の切っ先を喉元に
 くるりと日傘を――]
(10)2006/06/19 00:06:01
酒場の看板娘 ローズマリーは、自らの手首に口付け。
2006/06/19 00:06:15
墓守 ユージーン
─西部、街(中央区)─

[手ごたえはあった筈なのに、ぐにゅりとした音を響かせただけで、折れた包丁は柄から押し出された。]

しかも、厄介っぽいねぇ。

[ドゥンドゥンと、二体。]
[空から後ろの建物の屋根と地面に落ちてきた事を、音で知る。]

[目の前の一体に、苦無を錘として銀の糸で持ってもって足を固定。ぐい、っと引っ張って、バランスを崩して倒す。糸を歯で噛みながら、腰にねじ込んだ二振りを抜く。]
(11)2006/06/19 00:08:40
流れ者 ギルバートは、既にマリーの手首から傷が消えたのを見て取った。
2006/06/19 00:14:56
学生 メイ
[繰り出した銀爪が虚空を掻く]

はは!そう、そうだね。
迅い。素敵。イイよ。

[後ろに倒れこむ動作で拳は回避。そのまま横に転がるように距離を取り、腰から細身の長い針を投げる]

知ってる?トラキア針。
もっとキモチヨクなれるよ!

[直線の動きで飛ぶその針の先端は、蒼く変色]
[毒の色]
(12)2006/06/19 00:16:05
流れ者 ギルバート
俺が欲しいのはあの男。
あの男の全てだ。

身も心も魂も、
肉も血もいのちも、
その手で触れたもの、心を傾けたもの、
全部、
全部、
全部だ。
(13)2006/06/19 00:18:09
墓守 ユージーン
へぇ、こっちは悪くない。

[そんなに広くない、やや刃毀れのある刃広の包丁。]
[そして、もう一振りは青く薄っすらと刃文が浮かんでいる。]
[声を漏らしたのは、後者の方だった]

─西部、街(中央区)─

[ふぅと息を胸から吐いた。]
[じわりと殺気が漂う。]
[ぷっと糸を吐き出すと、]
(14)2006/06/19 00:20:48
美術商 ヒューバート
[拳を回避された勢いで、急停止はできない。
 紳士に向かう長い針・・・視界には入らない]

むっ・・・!?

[気付いた刹那に速度が落ちる。
 直撃は避けたものの、若干かすってしまう]
(15)2006/06/19 00:20:53
酒場の看板娘 ローズマリー
[ギルバートに対して興味を失ったように一旦身を離したものの、ユージーンに執着する言葉を聞いた途端、マリーは不快そうに顎を上げた。]

──お前は幸せ者ね。
彼のすべてが手に入ると信じて疑わない。
なんて幸せなの。
(16)2006/06/19 00:25:13
学生 メイ
[くるりと一回転して男に向き直り、笑む]

残念、避けられちゃったね。
でもでも、──くすくす。
じわじわキモチヨクなるよ。
ゆっくり、ゆっくり、首を絞めるみたいにね。
ねぇ、愉しみだね。
イくの、どこまで我慢できるかなぁ?
あはははッ!

[哄笑]
(17)2006/06/19 00:25:34
修道女 ステラ
[濡れた感触が頬を撫でる。

艶めいた喘ぎが耳を擽るよう。
少女の緋色が唇に撥ねたのをぬらり、と舐め取る。
金色の光が漆黒の虹彩に閃いた。]

ふふ。
いいわね。
いいのよ。

[優美なレースに彩られた日傘が反転し、
寸分違わず喉元を狙う。
首筋を掠めて白い法衣が赤に滲む。

糸。

手を、大きく薙いで]
(18)2006/06/19 00:27:50
美術商 ヒューバート
[少し体が重い感覚がする。紙のように軽かった体が、
 今は鉛の塊のような感じである]

ぬぅ・・・やはりこうするしかないでしょうな・・・。

[スピードが落ちたとはいえ、まだ迅い。
 少々力を失った様子で、すぐさま少女へ飛び掛る]
(19)2006/06/19 00:32:18
流れ者 ギルバート
[額にダガーの切っ先を当て、抉ろうとして傷痕が既に消え失せたのを見ると、眉を顰めた。
黄金色の眸が急速に色褪せ、輝きを失い、沈んだ琥珀へと変わる。]

・・・・・・チ。

[マリーが身を離すに任せ、ダガーの切っ先を下げた。]
(20)2006/06/19 00:33:17
墓守 ユージーン
[刃風が舞う]

[黒いドロドロとしたタールのようなものが、十文字に切られた甲冑の間から蠢くように流れ出してくる。]

汚らしいったら、ないねぇ。
あぁ、やだやだ。

[一度意識を緩めて]

[片方の刃は、刃毀れが酷くなる。]

[地面に降りている甲冑へ向けて、疾走。]
[巨大なモーニングスターが振り下ろされ、その黒い鎖に一度足をつけて、胸元へ。下から上へ、刃広の包丁で斬りあげる。甲冑まで来た時に、パキリという哀しげな悲鳴の音。]

[射られる矢の音に、]
[割れた甲冑の胴を蹴り、屋台の屋根に跳躍。]
[腰から力が伝わるように、折れた包丁を相手の足へと投げる。]
[狙いは違わずに、甲冑の関節部を貫いた。]
[屋根より零れ落ちてくる。]
(21)2006/06/19 00:35:23
墓守 ユージーンは、猿と猫を掛け合わせたように屋台から飛び降りると、疾った。
2006/06/19 00:36:31
流れ者 ギルバート
[ニタァリと片方の口の端のみを歪めて嘲笑い]

──あはん?
そうさ、俺は幸せもんだよ。
小難しいことは考えない。
喰えりゃいいのさ。
(22)2006/06/19 00:37:51
お嬢様 ヘンリエッタ
[柔らかな頬の感触が舌に
 甘い血の味が口に
 広がる。]

…美味しい…
ねえ、もっと、もっと、もっと!

[瞬間、突き出された黒い日傘を彩る紅い薔薇の花弁は
 ひらひらと花弁の吹雪となる。]
(23)2006/06/19 00:38:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[熱気を失ったギルバートに向かって、]

お前の幸せを私が奪ってあげましょうか?
そうすれば、可哀想な私の坊やの気持ちが晴れるかもしれない。

[ギルバートの健康そうな首筋を狙って、リボンを放つ。]
(24)2006/06/19 00:38:52
学生 メイ
はは、動くとすぐにマワっちゃうよ?
そんなにイきたいの?
だめだよ。まだだめ。我慢して?

[少女の声音。昂ぶる感情に目元を仄紅く染めながら]
[ひらり──黒いスカートが揺れる]
[回避の動作]
[半瞬の遅れ]
(25)2006/06/19 00:42:26
墓守 ユージーン
[まだ、空中にいる甲冑へ向けて]

[一閃]
[二閃]
[三閃]

[バカリと甲冑が開き、中の腐肉のようなどろどろの黒いものが吐き出される前に、後方に軽く跳んだ。]
(26)2006/06/19 00:43:39
流れ者 ギルバート
[リボンを横からはたく形でダガーで弾き]

何?奪うってさ?
奪えんの、アンタにさ。
アンタの可哀想な坊やの為に何で俺が不幸になんなきゃいけない訳?

[ざっと、木陰へと大きく跳躍。]
(27)2006/06/19 00:43:40
墓守 ユージーンは、────へらり。 屋台のおばちゃんに向き直る。
2006/06/19 00:44:16
酒場の看板娘 ローズマリーは、鞄を抱き上げ、ギルバートを追おうとした。
2006/06/19 00:47:37
流れ者 ギルバート
[闇に紛れ、声のみが木霊する。]

アンタ、不味そうなんだよね。
俺と寝たいとか、どうしても喰われたいってんなら別だけどさぁ。
そのドレスとマスクの下も期待できそうにないしね。
勘弁して欲しいって感じ?
ヒャヒャヒャ。
(28)2006/06/19 00:48:41
美術商 ヒューバート
[眩暈。自分が動く速さで視界が回る。
 それは、だんだん自分の速さから、さらにそれを上回ろうとする]

ぐぅ・・・むうう・・・。

[通常のスピードなら当たっていたであろう攻撃が、
 いとも簡単に回避されてしまう。
 たとえ当たっていたとしても、この速度では大したダメージには・・・]
(29)2006/06/19 00:48:48
流れ者 ギルバートは、気配を闇に紛れさせていく。
2006/06/19 00:50:00
修道女 ステラ
[ひらり、ひらひら。
ローブの裾が翼のように羽ばたいた。]

焦らない、
焦らないで。

味わうものなのよ。
ゆっくり。
ゆっくりと。

貴方はご馳走だわ?
ご馳走よ。
お菓子みたいな
宝石みたいな

[傍の木の幹をたん、と小気味よい音で蹴る。
変則的角度から、
肉薄。

血が流れる少女の耳朶を、食む様に]
(30)2006/06/19 00:51:30
墓守 ユージーン
[後ろでは、甲冑が黒いこんもりとしたタールの中に静かにゆっくりと沈み込む音がする。]
[へらへらっ]

こいつぁ、いい刃だねぇ。
おばちゃんのかい?
やぁ、違うなぁ。

[楽しげに、刀をじっくりと見回す。]

屍体から剥ぎ取ったかねぇ。

[刃文にうっとりとしている]
(31)2006/06/19 00:52:00
墓守 ユージーンは、屋台の主人 おばちゃんの顔が青ざめている事に気づいていない。
2006/06/19 00:52:16
酒場の看板娘 ローズマリー
[鞄が唐突に重量を増し、跳躍しようとしたマリーの足元が地面に減り込む。ギルバートの捨て台詞に、]

女が恐ろしいだけの男色家が過ぎた口を──。

[罵るように呪詛を返したものの、力無い。]
(32)2006/06/19 00:53:22
学生 メイ
[徐々に鈍くなる動作に酷薄な笑みを浮かべる]

あはは、だから言ったのに。
ふらふらだね。

ねぇ──

[ふらつく男のその胸に軽やかに飛び込み、甘えた声]

……キモチイイ、でしょ?

[ざくり、と]
[コンバットナイフをその腹に]

まだ、イっちゃだめ、だよ?

[致命傷にはならないように細心の注意で刃を差し込む]
(33)2006/06/19 00:55:04
酒場の看板娘 ローズマリー
[鞄はますます重みを増し、僅かに口を開く。その隙間からこぼれる闇にマリーは怯えるように、]

坊や、怒らないで。怒らないで。
お願い、怒らないで。
坊やはあの獣が気に入ったのね?
分かったから、追わないから怒らないで。
(34)2006/06/19 00:55:41
流れ者 ギルバート
[気配は完全に消え、嘲笑も急速に*遠ざかっていく。*]
(35)2006/06/19 01:00:47
美術商 ヒューバート
[腹部に走る戦慄。回避能力の高さゆえに、
 防御性能には乏しい。痛みで動きが止まる]

・・・ッ!?

[思わず屈み込もうとするが、とどまる]
(36)2006/06/19 01:02:13
墓守 ユージーン
─西部、街(中央区)─

[自分が殺される事の恐怖から震えている気配に、我に返り。]

そっちも参加者だろうねぇ。
さっくり殺させてもらおうか。

[よい刀を手に入れた恍惚感から、笑みが広がる。]
[と、路の向こうより、漆黒の甲冑の軍団。]

あちらの方が楽しそうだ。

[踵を返すと、風のように駆けた。]
[バカリという音や、街を破壊する武器の低い音が絶え間なく続く。ずるずると、屋台の主人は壁にへたり込んだ。]
(37)2006/06/19 01:02:44
お嬢様 ヘンリエッタ
[突き出した仕込み刀を反転
 花弁は日傘の柄へと戻る。]

厭よ、厭、厭。
もっと欲しいの。

[日傘を突き出した腕を引き戻し
 木の幹を蹴る女へと顔を向ける。
 其れは
 自分なら必ず其処へ来ると
 血の滲む首筋をわざとそのままに
 判って居た速さ。
 ニタァと口元が歪む。]

…待ってたわ…

[絡みつくほどに甘く耳元で囁く。
 メタリックな輝きが肌を走り
 仕込み刀を一閃。]
(38)2006/06/19 01:04:38
酒場の看板娘 ローズマリー
[これから起こる事を予感したのか、マリーはガチガチと形の良い白い歯を鳴らしながら、四つん這いのまま鞄を離し逃れようと──。

それより速く、鞄の隙間から溢れ出た大量のリボンがマリーの足首を捕え、スカートが捲れかけ露になった太腿──色褪せたサムシングブルーの花嫁のガーターをも覆い、腰を覆い、悲鳴を上げる暇も無く唯一露出していた口元も覆い。
やがて黒い繭を形成するように、マリーの全身をラバー製のリボンが取り囲んだ。]
(39)2006/06/19 01:06:21
酒場の看板娘 ローズマリーは、異様な黒い繭の中で涙を流しながらもがいている。
2006/06/19 01:08:49
学生 メイ
[ずぶり──と、ナイフを抜き去り、今度は指先で]

────────。

[くすくすと無邪気な笑みで傷口を弄り、指を差し入れ、掻き回し]
[その温かさにぞくぞくと身を震わせた]

─して、ほしい?

[昂りに瞳が濡れる]
[ちろり──]
[身を屈め、血液を滴らせるそこを舌先で舐めた]
(40)2006/06/19 01:10:43
酒場の看板娘 ローズマリー
ごめんなさい、ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
許して、許してくださいご主人様。
──ご主人様、ご主人様、ご主人様、ご主人様。
(41)2006/06/19 01:12:07
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/06/19 01:12:24
墓守 ユージーンは、漆黒の甲冑達を断ち割りながら、街をかける。
2006/06/19 01:14:05
酒場の看板娘 ローズマリー
[………………、……ぁ……、…、………、…、………]
[…………、……。…。…、…、…。…、……、………]
[…………あ…あぁぁあ……、……、…、…………。…]
[……………………………、…、…、……、…、………]
[………………、………………ぁ…。…、…………。…]
(42)2006/06/19 01:15:03
酒場の看板娘 ローズマリー
[傍らの黒鞄からは、例の羽虫が飛ぶような不快な音。解読可能なマリーが拘束されている所為か、発信される情報は*意味を成さない*。]
(43)2006/06/19 01:16:18
修道女 ステラ
[蜂蜜の粘度で絡みつく甘やかな囁き。
刹那。]

っん…!

[ざくり。

硬質の煌きが女の白い肌を滑った。
法衣のわき腹部分がはらりと肌蹴る。
覗く白い肌。]

――私もよ。

[背後から銀糸が少女の足に絡みつく。
ぎりりと甘く。もう一本、それから。]

これで―――御相子ね。
御相子だわ。

[唇が触れ合う距離で*囁いている*]
(44)2006/06/19 01:20:30
美術商 ヒューバート
ぬぅ・・・。

[自分の体を弄ばれる屈辱。
 本来ならば、弄ぶ側が自分であるはずなのに]

グゥゥゥゥ・・・調子に乗ってんじゃねぇぞ・・・。
”精神活性化”・・・っ!

[こめかみに自分の指を突き刺す。
 枯木に生命力が戻り、開花するように。
 ”活性化”前以上の速さで少女の細い胴に拳を叩き込む]

はぁ・・・はぁ・・・”裏返って”しまったか。
もう”優しく”してもらえるなんて思うんじゃねぇぞ!?
(45)2006/06/19 01:24:08
修道女 ステラ
今食べてしまうのは、
勿体無いわ。
勿体無いわね。

[囁くと、不意に退き色の無い声で]

―――誰かしら。
誰かしらね。
お客様?
お客様ね。

[闇の向こうを睨めば
ごうと一陣の風。
黝い髪が大きく揺れた。
背より漆黒の翼が闇に溶けるように広がり]
(46)2006/06/19 01:28:22
学生 メイ
[突然に変化した気配に驚き男を見上げようとするが、瞬間]

────!

[腹部に強烈な一撃]
[またしても吹き飛び、石畳に叩きつけられ胃液を吐く]

ぁ、、、っふ……

[肺が酸素を掻き集めようと足掻くが、喉がそれを邪魔して哄笑]

はッ、げふ、あはははははッ!(ごぽぽ)
素敵、素敵!
もっと(げぼ)遊んでく(ごぷっ)くれるんだ?

[胃液と唾液で顔を汚しながらも、その表情には悦楽]
(47)2006/06/19 01:30:53
修道女 ステラ
ごめんなさいね。
お暇するわ。
お片づけよ。
お片づけなの。
お客様を、御持て成しするわ。
御持て成しよ。

[少女に向かって笑んで見せ]

また逢いましょう。
次は頂戴ね。
全て頂戴ね。
瞳も
頸も
舌も
全部。

[女は、*空へ舞い上がる*]
(48)2006/06/19 01:31:12
お嬢様 ヘンリエッタ
[仕込み刀の肉を絶つ感覚が
 ぞくぞくと背筋を這い上がる。
 ふわり
 溢れる血の香るのに
 ひらり
 瞳が紅く煌く。]

…嗚呼…

[硬化の解けた足に銀糸が絡みつき
 ぷつりと肌を裂く。]

…嗚呼…嗚呼っ!

[細い足を血と粘性の高い透明な液体が伝う。
 解かれた糸。
 とろんと熱っぽい視線を女に向ける。]
(49)2006/06/19 01:33:27
美術商 ヒューバート
[悪鬼のように釣り上がった眼、
 紳士的表情は消え、完全なる悪鬼。
 精神が完全に”裏返って”しまった]

こんなもんで腹いっぱいなってんじゃ、
全然足りねぇぞ?まだまだまだまだまだ!

[もはや肉眼では確認できない速度で拳、蹴り。
 それはもはや暴風雨]
(50)2006/06/19 01:38:37
お嬢様 ヘンリエッタ
[飛び立つ女を熱っぽく見上げる。]

ずるい、ずるいわ、ずるいわよ。
途中でやめるなんて。
駄目よ、駄目、駄目。

[小さく吐息を漏らす。]

…本当に…ステラは仕方のない子ね。
良いわ、またにしてあげる。
次はもっといっぱいしてくれなきゃ厭よ?

[微かに頬を染めたまま
――パチン……
 仕込み刀を収めくるくると弄ぶ。
 一瞬の硬化の後に傷口は綺麗に塞がり
 冷め遣らぬ熱を持て余しながら*歩き始めた*]
(51)2006/06/19 01:45:05
墓守 ユージーン
[甲冑を断ち割り、路に黒いタールを撒き散らしながら]
[何時の間にか]
[寂れた気配を漂わせる病院へと辿り着いていた。]

【もう一振り】

こんな所にあるたぁ、思えないっけ、ど。

[崩れかけた扉を潜り、薄暗い中に入る。]
[入り頭現れた気配を一刀両断すると、歩を進めた。]

[へらへらと笑って。]
[粗方中を探したものの、ロクはものは見当たらず。]
[病室で]
[白い繭のように、白い糸で吊るされた屍ばかりが在るだけで。]
[一度戯れに、屍を斬った所で面白くもなし。]

[色褪せたぺらい鉄板。両開きの扉。]
[手術台][真っ赤にこそげた][錆が浮く][丸い円盤]
[恐らくは光を照射するものであったろうもの。]
(52)2006/06/19 01:46:29
学生 メイ
[顔に、腹に、胸に、腕に、肩に、連打の衝撃]
[歯が折れ、至る所から骨が折れ砕ける音が響き、瞬時に視界は紅に染まる]

素敵素敵素敵素敵素敵素敵素敵素敵すてき。

[呪言の如く言葉を紡ぎながら、歪む唇に笑み]
[かちゃり]
[腰の鞘が鳴る]

─して?

[鞘から抜き放つ、銀の光]
(53)2006/06/19 01:46:45
美術商 ヒューバート
[紳士の形をした悪鬼が、吠えるように笑う]

ふははははは!そんなナマクラ如きで、
俺に対抗できるなんざ思わねぇ方がいいぞ!

[登場した銀光に怯むことなく向かっていく]
(54)2006/06/19 01:50:20
学生 メイ
─してもらうだけじゃ、不公平だよね。

[そこかしこに走る痛み]
[普通であれば動けなくなるほどの]
[けれど彼女は腕を振り]
[その目に向けて、ナイフを振るう]
(55)2006/06/19 01:56:11
美術商 ヒューバート
[向かってくるナイフを戯れに直前までひきつけて
 避けるような動きを見せる]

遅い!遅い!遅い!

[建物の壁で反動をつけ、飛び掛ろうとする。
 しかし、活性化した運動性に壁が耐え切れず
 *崩れ落ち、2人の間が遮断される*]
(56)2006/06/19 02:02:53
墓守 ユージーン
[棚を引き出してみれば、けれども、まだ使える器具があって]
[何かの足しになるだろうかと、それらを服に仕舞い込む]

─西部、朽ちた病院、手術室─

[くるっと回し、仕舞い]
[くるっと回し、仕舞う]
[それを続け・・]

あぁ・・・疲れたな。何処かで寝るか。

[上陸してから、まともに寝ておらず。食べてもおらず。]
[血と毒に塗れた体。暗い病院で、まともに出る水道を探し、体を洗う。温んだ空気に冷たい水は心地よく感じられた。]
[次いで、荷袋の外側を洗い始める。防水加工がしてあるようだ。それが終わると、中から白シャツを取り出し、羽織った。]

[屋上へ向かう。]

[手頃な場所に洗い物をかけ、荷袋から程よく潰れた食料を、必要最小限取り出すと口に運ぶ。]
(57)2006/06/19 02:06:16
墓守 ユージーン
あぁ、今頃は町内会の集金かもねぇ。

[のんびりと呟いて、口を拭うと、]
[薄い毛布を敷いて*眠りについた*]
(58)2006/06/19 02:07:23
学生 メイ
[ふと男が彼女から離れ、距離を取る]
[次の瞬間、がらがらと壁の崩れる音。衝撃]

[びしり──と]
[とうとう負荷に耐えかねた石畳が悲鳴を上げる]

[ゆっくりと体が石の中に沈み──徐々に崩壊の速度を上げ──]

あはは。

[黒と紅に彩られた姿は壊れた哄笑を残して、*闇の中へ*]
(59)2006/06/19 02:08:37
学生 メイはメモを貼った。
2006/06/19 02:11:12
お嬢様 ヘンリエッタ
─北部・建築群、建物一室─

[くるくると日傘を弄びニタァと口元を歪め
 足音も気配も其の侭に
 聴覚強化で聴いた悲鳴の木霊する奥へと進む。
 一歩、また一歩、近付く度に甘美な声が鼓膜を震わせ
 冷め遣らぬ身体をぞくぞくと刺激する。
 辿り着き歩みを止め廊下より扉のない室内を覗く。]

…嗚呼…

[甘い溜息にゆっくりと振り返る男の顔は狂気に彩られ
 つられるように薔薇色の唇を吊り上げる。]

見ぃつけた。
(60)2006/06/19 15:47:37
お嬢様 ヘンリエッタ
[両手足の爪を剥がれ両耳を削がれ
 其れの獲物は既に半壊していて
 美しく紅い血でデコレートされている。
 つぅと口の端から零れた液体が顎を伝い地面へ落ちる。]

美味しそうね、美味しそうだわ、美味しそうよ。
でも其のご馳走は毒入りなのね。
私は今とてもとても空腹なの、お前は美味しいかしら?

[見た目だけのご馳走から男へ
 絡みつくような視線を這わせ小首を傾げる。
 投げられたコントロールの甘いナイフをひらりと避け
 男の懐へ飛び込む。]

駄目よ、駄目、駄目。
…もっと丁寧に愛し合わなければ…

[甘く優しく囁き仕込み刀を引き抜き一閃。
 片耳を切り落とし飛び散る血に長い睫毛を震わせる。]
(61)2006/06/19 16:05:29
流れ者 ギルバートは、お嬢様 ヘンリエッタの背後から、錆びた鉄骨を投げつけた。
2006/06/19 16:15:58
流れ者 ギルバートは、投げつけた鉄骨の影の死角から、ヘンリエッタへと疾走、接近。
2006/06/19 16:20:37
お嬢様 ヘンリエッタ
くすくすくす…

[痛みに悲鳴をあげる男を見つめ嗤う。
 蓋を開け投げかけられる薬品を視覚強化で判別し
 日傘で受けながら切っ先を薬瓶を持った手に突き刺す。
 床に落ち薬瓶が砕け底に残った薬品が飛散し
 血溜まりと混ざり合い白い湯気を上げる。
 突き刺した日傘を掴む男の手の皮膚の溶け
 其の手を引き摺るように日傘を差したままずらし
 濡れた瞳が男の顔を覗く。]

…もっと良い声で…啼けるでしょう?

[褥で妖婦の誘うように囁き
 背後の気配に
 ふわり
 飛来する何かを避ける。]
(62)2006/06/19 16:21:21
お嬢様 ヘンリエッタは、流れ者 ギルバートを一瞥して細い眉根を寄せた。
2006/06/19 16:24:25
流れ者 ギルバート
[爆発的な脚力で跳躍し、回転を加えた横蹴りを喰らわせる。]

[回転の余勢で、処女の眼球の辺りを横に薙ぐ。]
(63)2006/06/19 16:29:07
お嬢様 ヘンリエッタ
[メタリックな輝きが肌を走り攻撃を防ぐも
 勢いを殺せずに飛びながら顎をあげ瞳への攻撃をかわし
 硬化の解けた肉体が部屋の壁に打ち付けられる。]

…嗚呼…

[甘い溜息が洩れる。]

お行儀の悪い子ね、困った子、困った子だわ。
ギルバート。

[ニッタリと口元を吊り上げた。]
(64)2006/06/19 16:38:15
流れ者 ギルバート
・・・・・・ヒーホー。

[ダガーを構え、ニヤッと嘲笑った。]

その美味しそうな坊やはアンタにゃ勿体ね。
こないだの借りもあるしね。
俺に頂戴よ。

[ぺろり、と舌なめずり。]
(65)2006/06/19 16:42:00
お嬢様 ヘンリエッタ
本当に困った子…
私の名前を教えてあげたでしょう?
大体あのご馳走を取ったのは私ではないわ。

[ギルの蹴りで吹っ飛んだ折に日傘に引き摺られ
 裂けた片手を震えるようにもう片方の手で掴む男をちらと見遣り
 目の前で欲望を露わにするギルへと視線を戻す。]

駄目よ、駄目、駄目。
コレは私が見つけたの。
ギルバートは他を当たりなさい。

[ギルには目もくれず男へと疾走し仕込み刀を一閃。
 辛うじて避けたところへ更に残った片耳へ一閃。
 香る血に薔薇色の唇を舐めあげた。]
(66)2006/06/19 16:49:39
流れ者 ギルバート
A−Hah.
オマエに任せたんじゃ、折角のご馳走が不味くなるだろが、よっと!

[ヘンリエッタとハーヴェイの間に割り込むように飛び込み、部屋の高さギリギリまでの跳躍から飛び前蹴り。

・・・を受け止められるのを予測して、更に顔面へと二段蹴り。]
(67)2006/06/19 16:55:06
お嬢様 ヘンリエッタ
[一瞬の筋力強化で目の前の男の肩に手をつき
 ふわり
 跳ぶ。
 避けた攻撃は立ち尽くす男へ――]
(68)2006/06/19 16:58:08
流れ者 ギルバート
Shit!!

[獲物を盾に取られたのに気付き、人間離れした筋力でやっと身を捻り。]

[空中で姿勢を崩し、部屋の隅に放置された人体の残骸に派手に突っ込んでいく。]
(69)2006/06/19 17:06:23
お嬢様 ヘンリエッタ
くすくすくす…

[男の首に甘えるように腕を絡め
 耳のなくなった傷口をねっとりと紅い舌が舐めあげる。]

ねえ、痛い?怖い?苦しい?
もっと…啼いて頂戴…

[ギルに見せ付けるように男の耳元で囁き
 ナイフを持って背後に回された腕を力ずくで捻じ切る。]
(70)2006/06/19 17:15:21
流れ者 ギルバート
[着地の衝撃で屍骸の肉が弾け、骨が砕け、内臓がはみ出し。
それらを引っかぶり、ドロドロのグチャグチャになりながらも、そこから素早く立ち上がる。]

・・・チョーシくれてんじゃねえぞ、この雌餓鬼が!

[床を蹴り、ヘンリエッタへと疾駆。]
(71)2006/06/19 17:27:57
流れ者 ギルバート
[男を抱えたヘンリエッタの真ん前で、天井に向けて飛び上がる。

空中で前転し、天井に両足を着け。
そのまま屈伸のエネルギーを乗せて、弾丸のごとく下へと。]
(72)2006/06/19 17:51:58
お嬢様 ヘンリエッタ
[引き千切った腕を放り怒声に眉根を寄せ首を振る。]

煩い、煩い、煩いわ。
もっと遊びたいけれど困った子が居るから無理ね。
でも同じ失敗はしないから安心して。
ちゃんと…逝かせてあげる…

[男の背後からまわした細い腕が其の心臓を引きずり出し
 びくびくと踊り倒れこむ男の頬を
 心臓を掴んだ血塗れの手の甲でぬるりと撫で
 腐肉を纏いギルの駆けてくるのに冷たい視線を投げる。]

食事の邪魔よ。

[日傘を向けくるりと回す。
 先ほど浴びた薬品と共に紅い薔薇の柄が浮かび
 無数の花弁の吹雪となり襲いかかる。]
(73)2006/06/19 17:55:46
流れ者 ギルバート
[花吹雪は跳躍したギルバートの残像を襲うのみ。]

[真上の死角から、ヘンリエッタに激突する。]
(74)2006/06/19 18:01:58
お嬢様 ヘンリエッタ
[――クチャリ……
 取れたての果実のように脈打つ心臓を齧り
 メタリックな輝きを放った肉体が攻撃を受け
 衝撃は床を崩し足場を失いそのまま下の部屋へ。]

本当に…お行儀が悪いわね…

[普段の甘さ等微塵もない何処までも冷たい声。
 濛々部屋の煙る中に立ち
 ひらりと煌く紅い瞳をすぅと細めた。]
(75)2006/06/19 18:16:40
流れ者 ギルバート
[粉塵の舞う中、砕けた床材の破片を纏って立つ。
頭から流れる血が鼻筋を通り、顎まで滴る。

その眼が黄金いろの硬質の輝きを帯び、少女を凝視している。]

──何事もお前の思う通りにはならない、と言うことだ。

[絶対零度の声音。]
(76)2006/06/19 18:26:41
流れ者 ギルバート
・・・・・・。

[瓦礫の中に転がる絶命した青年に寸時視線を走らせ、すぐに少女へと戻す。

構えも何もなく、両足を肩幅ほどに軽く広げて佇んでいるように見える。
膚を刺すような殺意もなく・・・ただ、ひたすらにそこに「ある」。]
(77)2006/06/19 18:32:47
流れ者 ギルバートは、眼を半眼に見開き、少女に*視線を注いでいる。*
2006/06/19 18:42:14
お嬢様 ヘンリエッタ
くすくすくすくす…

[冷笑。]

そのままの言葉を返してあげる。

[流れる血を見ても潤まない瞳、染まらぬ頬。
 衝動ではなくただ殺す為だけに研ぎ澄まされる。
 齧りかけの心臓を手離し
 流れるように薔薇柄の戻った日傘を回し閉じて
 不気味な程に殺気のない其処に在る男を*見つめた*]
(78)2006/06/19 18:48:02
学生 メイ
──地下坑道(西部・街南地区直下) / 数時間前──

[崩れ落ちる石畳の残骸とともに背中から落下]
[どさり、びちゃり]

っ──。

[硬い土に叩きつけられ、息を詰めた]
(79)2006/06/19 20:33:02
学生 メイ
あはは、痛い。
……ねぇ、──。痛いよ。
……ねぇ、──。キミもこうだった?
……ねぇ、──。キモチイイよ。

わたしが、──以外の人に傷つけられたと知ったら
キミは、怒る?
わたしが、──以外の人を傷つけたと知ったら
キミは、悲しむ?

[冷んやりとした闇の中。ここには居ない誰かへの、睦言]

────。

[腰に提げられた蛮族の装飾のような無数の鞘]
[その中の一つから刃を抜く]
[奇妙に古ぼけたそれは、錆び、朽ち、用を為さず。……けれど]
[彼女は宝物のようにそれを胸に抱き、やがて意識を失った]
(80)2006/06/19 20:34:31
酒場の看板娘 ローズマリー
─北部近くの森─

「ねえ、あれ何?」
「やだ、気持ちわるーい。」
「この島に居るくらいだから、あれも参加者だろ。化け物だって。」
「きゃははははは。じゃあ、壊してみる?」
「何が出て来るかなー。」

[黒いラバーで出来た繭を、数人の中高生とおぼしき男女のグループが取り囲んでいる。
お揃いの制服に、お揃いのイニシャル入りのボストンバック。彼等の制服が血まみれで、ボストンバックいっぱいに詰め込まれているのが大量の生首でなければ爽やかな光景に見えたかもしれない。]
(81)2006/06/19 21:18:30
酒場の看板娘 ローズマリー
[繭は時折、苦悶するように揺れ、それがまた中高生達の好奇心を掻き立てる。1人の男子生徒が石を投げてみるが、特に繭に変わった様子は見られない。

クスクスクス、笑い上戸のウェーブヘアの女子校生が体を二つに折ってそれを笑う。]
(82)2006/06/19 21:20:57
酒場の看板娘 ローズマリー
[用心深く別の生徒が近付き、今度は手持ちの鎌首を投げる。その程度で幾重にも重ねられたラバーが破れるわけもなく、やはり反応はない。飽き始める者が2人程。]

────────。

[最初に石を投げた男子生徒が日本刀を構えて、じりじりと繭に近付く。]
(83)2006/06/19 21:28:31
酒場の看板娘 ローズマリー
[それと同時に、三つ編みにリボンを結んだ1人の女子生徒が、繭の傍に落ちている黒鞄に気がついた。]

「あれってもしかしてレア物だったり?」
「そうかも、って頭良くない?いいよね?いいよね?」

[黒鞄からは、ほんの僅かなノイズ音。]
(84)2006/06/19 21:29:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[──しゅるり。
わずかに繭のリボンが擦れる音。]
(85)2006/06/19 21:41:48
酒場の看板娘 ローズマリー
[最初に、異変を察知して拘束状態のマリーに襲いかかってきた日本刀の男子生徒の首と腸と刀を構えた腕が飛んだ。
日本刀が、後ろに居たカップルらしき2人の胸部を串刺しにして繋ぐ。繋がった2人を射的の的にするかのように、リボンが数本刺さり2人の体は瞬く間に穴だらけに。]

「きゃああああああ。」

[悲鳴を上げる余裕があったのは、繭から距離を置いていた笑い上戸の女生徒。その声をターゲットにするかのように、別のリボンが飛ぶ。女性とが投げるナイフをはじきながら、足首と胴と首を同時にはね飛ばす。

別のリボンがナイフと捕え、逃げ出しかけた眼鏡の男子生徒の心臓を一突き。]
(86)2006/06/19 21:47:29
墓守 ユージーン
[ないよりもあった方がマシだというぐらい薄い毛布…厚めの布と言ってしまった方が早い…を丸めて荷袋に仕舞い、移動の準備をする。]
[木製の朽ちかけた、落下防止用の屋上の柵に手をかけ、建築物が密集した街を見下ろす。]


─西部中央区、病院屋上─


はぁ・・・・全く取れないねぇ。
血と毒の色。黄ばんだ色になってるわ。
しかも、まぁ、分かってた事だが、ズタボロだねぇ。

[生乾きの洗い物を、パン、と広げる。]
[左腕の部分は糸で辛うじて袖先が繋がっているだけ。]
[背中の部分は、真ん中の辺りに切れ味のよい刃物で突き刺したような跡がある。前の部分は、微細な穴と突き刺されたような穴が幾つも。]

予備はまだあるし、捨ておくか。

[へらへらと笑って、黒いジャケットを羽織り、荷袋を、手首のスナップだけで背にやると、階段を降り始めた。]
[途中のゴミ箱に、それを捨てる。]
(87)2006/06/19 21:47:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[ボストンバックに詰め込まれた生首達が、白目を剥いたままの状態でごろごろと転がる。逃げようとした丸刈りの生徒が慌てて生首につまづき、リボンに捕獲され、THE END。

残されたのは、黒鞄に近くにへたり込んでいる三つ編みの少女のみ。]
(88)2006/06/19 21:51:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[………………、……………、…、………、…、………]
[………………、……鴉は…、…、………、…、………]
[…………、……。…。…、蜘蛛、…。………、………]
[……………………………、…、…、……、…、………]
[…………美しい美…しい…、……、…、…………。…]
[………、………じゅ……、ん…、すい………、…、…]
[…な…………、…い……き…、…、もの……、………]
(89)2006/06/19 21:54:20
酒場の看板娘 ローズマリー
[鞄からのノイズ音が激しくなり、何時もの苦悶するような呪詛のような低い掠れ声が響いた。]

「な、に? あ、あたし、ど」

[とっさに手元の生首を掴んで女生徒は鞄に攻撃を加えようとし、]
(90)2006/06/19 21:56:21
酒場の看板娘 ローズマリーは、大分解けた黒く不気味な繭の中から白い腕をのばした。
2006/06/19 21:57:03
墓守 ユージーン
[と、一階まで降りて来る途中、]
[病院内の空気の匂いが流れている事に気づく。]
[昨日まではなかったような・・・・・]
[囁くような微風が吹く箇所を探して、地下へと降りる。]

[じめっとした暗い廊下を進み]
[その昏い孔は開いていた]


─地下坑道(西部/中央区病院地下)─


おやまぁ、誰が開けたかね。
こんな所があるとはね。

[畏れもせずに真なる闇へと入り込んでいった。]
(91)2006/06/19 21:58:01
酒場の看板娘 ローズマリーは、リボンを放ち、生首を女生徒に投げ返す。
2006/06/19 21:58:09
酒場の看板娘 ローズマリー
[とっさにボールをキャッチするように生首を受け止めてしまった女生徒の全身を、別のリボンがぐるぐる巻きにしてそのまま絞り、腐ったオレンジのように握り潰して、すべては終わり。]

[マリーの腕が何事もなかったかのように鞄を抱え、リボンの塊の中に沈み込む。解けたリボンはまた閉じて行き──。]
(92)2006/06/19 22:03:02
墓守 ユージーンは、網の目になった*地下坑道を歩いている。*
2006/06/19 22:03:23
美術商 ヒューバート
―西部・街―
[視界は遮られた。建物の壁、地面。
 それは活性化された迅さに耐え切れるものでは
 なかった。悲鳴をあげ、崩れ落ちていった。
 そして、悪鬼の楽しみを邪魔して朽ちた]

くっ・・・畜生・・・。

[瓦礫の中から立ち上がる。体に負担をかけたため、
 その足取りは若干重いが、毒物らしき効果は
 もうないようだ]
(93)2006/06/19 22:04:57
酒場の看板娘 ローズマリー
──坊や。
飛んで行く、黒い鳥が見えたの?
綺麗な綺麗な鳥だったと。
蜘蛛の糸を持っている鳥だったと言いたいの?
坊やは<鳥を追わなくていい>と言うの?
(94)2006/06/19 22:05:17
酒場の看板娘 ローズマリーは、繭の中で赤子をあやすように鞄に話し掛けている。
2006/06/19 22:05:31
美術商 ヒューバート
[目の前に広がるのは大きな空洞。
 その下には、通路のようなものが広がっているようだ]

お嬢さんは・・・ここに?

[麻痺も癒えてきたと見て、少女を追って通路に入っていく]
(95)2006/06/19 22:08:51
酒場の看板娘 ローズマリー
鳥や獣が懐かしいのね、坊や。
確かに幸福だったあの頃──私達の傍には。
でも、私たちはあの頃にはもう戻れない。
帰れない。
(96)2006/06/19 22:09:30
酒場の看板娘 ローズマリー
泣かないで坊や。
あなたは確かに、確かに<ご主人様の子ども>なのだから。
(97)2006/06/19 22:11:11
酒場の看板娘 ローズマリーは、拘束を緩め、穏やかに自分を包んでいた繭が緊張するのを感じた。
2006/06/19 22:12:52
流れ者 ギルバート
[ヘンリエッタが掴んだ心臓を簡単に投げ捨てたのを見、眉間に深い溝が刻まれる。]
(98)2006/06/19 22:17:40
酒場の看板娘 ローズマリー
──あぁ。
駄目よ、怒りに飲み込まれては駄目。
坊やは不貞の子どもなのではないと──私が何度、
────っ。

[マリーの声は口の中に入り込んだリボンの所為で曇る。
リボンはマリーに話を続けさせるのを拒むように喉を締め上げ、腕を後ろ手に括り上げ、拘束する。]
(99)2006/06/19 22:18:03
酒場の看板娘 ローズマリーは、涙も声も出ない闇の中に再び拘束され。
2006/06/19 22:18:51
酒場の看板娘 ローズマリーは、「……綺麗な…鳥が欲しい…」と言う鞄からの声を聞いた。
2006/06/19 22:20:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーを中央に拘束し宙吊りにしたような状態で、黒い繭はリボンを手足のように動かし、不気味な姿で森の中を這いながら、何処かにずるずると進み始めた。]

[彼等が進む方向には、無数の死体と血の雨。
──北の森は静まり返って行く。]
(100)2006/06/19 22:24:45
お嬢様 ヘンリエッタ
[見たものを一瞬で凍りつかせそうな瞳が
 深い血の色を湛え目の前の男をじっと見つめる。]

…ドレスが汚れたわ…

[感情を伴わない声。
 紅い瞳がひらめき地を蹴る。
 間合いに届けば踏み込みながら日傘を一突き
 身を翻し其の身を切り刻もうと仕込み刀をふるい。]
(101)2006/06/19 22:25:33
学生 メイ
──地下坑道(街南地区直下)──
[気配]
[「人」の気配]

────。

[まるでプログラムされているかのように、瞬時に夢から醒める]

────。

[視線をめぐらせた先に、もうすっかり網膜に焼き付いてしまっている長身]

(──いまは)
(だめ)
(─されることは出来ても)
(─すことは出来ない)

[体は動かない]
(102)2006/06/19 22:27:05
学生 メイは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/06/19 22:29:31
流れ者 ギルバート
[突き込まれた日傘を、体を斜めにしてかわし、同時に仕込み刀をダガーで弾き、その手首を下方に向けて押す。]

[弾いたダガーはそのまま弧を描いて膝裏に切りつける。]
(103)2006/06/19 22:33:17
墓守 ユージーンは、地下坑道を彷徨っているようだ。
2006/06/19 22:37:19
学生 メイは、じっと気配を窺っている。
2006/06/19 22:38:23
墓守 ユージーンは、お嬢様 ヘンリエッタに話の続きを促した。
2006/06/19 22:38:52
美術商 ヒューバート
[”君”を探し彷徨う地下。
 瓦礫の影に隠れているのか、姿は見えない]

お嬢ちゃぁぁん・・・どぉこぉだぁ?
Hubert is COMEING TO GET YOU!
TRICK or TREAT...

[おどろおどろしくおどけながら少女の姿を捜し求める]
(104)2006/06/19 22:41:01
酒場の看板娘 ローズマリー
─回想・繭の中─

──暗く冷たい。あの部屋。
血と金属の混じり合った錆の匂い。
止まない女の啜り泣き。
何度も内臓を貫かれ、串刺しの苦悶のうちに赦しを乞うた。

目の前で皮膚を剥がれ行く黒く誇り高き獣。
林檎の皮を剥くように、するすると。

涙で前が見えない。
家畜のような焼きごて。
ドレスを模した拘束衣。

貞操を守らなかったお仕置きに剥がれた爪の傷口が癒えぬうちに、真っ赤なマニキュアを。エナメルで癒えない傷口を隠す。ひび割れて露出する跡。
(105)2006/06/19 22:43:21
酒場の看板娘 ローズマリー
屈辱的な開脚台での拘束。
床ずれが出来て、
腐りかけた肉に集まる虫が
五月蝿い。
五月蝿い。
五月蝿い。
五月蝿い。
五月蝿い。
(106)2006/06/19 22:43:49
酒場の看板娘 ローズマリー
「それでもお前を愛しているのだよ。
もう誰にもその顔を見せてはならない。
誰にも脚を開いてはならない。
出なければ──。」
(107)2006/06/19 22:44:04
学生 メイ
(遊んでくれるなら遊んで欲しいんだけどねぇ……)

[フザけた調子の”彼”の声を聞きながら心の中で嘆息]

[指先に軽く力を入れる。動く。けれど肩が引き攣れる]

[動かない──否。動”け”ない]
(108)2006/06/19 22:45:09
酒場の看板娘 ローズマリー
──あぁ。
今も昔もこれからも、私はご主人様だけのものです。
ずっと。
誓って──。
(109)2006/06/19 22:45:37
酒場の看板娘 ローズマリー
優しく残酷に首を振る男の影。

「愛ゆえに。」

僥倖のような囁き声が、赤子の泣声に掻き消される。
(110)2006/06/19 22:45:46
お嬢様 ヘンリエッタ
[弾かれた勢いのまま更に上半身を翻し
 足を切られながら更に一歩
 足が落ちる前に日傘の先端で弾き返し
 おろされた腕が男の手から離れるほどに
 身を低くして踏み込む。
 返す刀を切り上げる少女は
 メタリックな輝きと共に傷を回復する。]
(111)2006/06/19 22:45:59
酒場の看板娘 ローズマリー
新しい血の匂い。
身をよじり、口唇で拘束を開く為に鍵を開く。
鉄の味。
無様な姿勢で身をかがめて腹を震わせる屈辱。
臍の緒を噛み切ったのも、その口。

冷たい部屋には、誰も居ない。

[──暗転。]
(112)2006/06/19 22:46:10
酒場の看板娘 ローズマリー
[森の中で、獲物を発見出来なくなった黒い繭は、悪夢の記憶に声にならない叫び声を上げるマリーを抱えたまま、本能で誰かを探すように、森から繋がる地下道へと滑り込んだ。

──深い深い闇。]
(113)2006/06/19 22:48:06
墓守 ユージーン
─地下坑道(西部→中央部)─

[湿り気を帯びた地下坑道は、蜘蛛の巣のように、毛細血管のように広がっているようだ。太い主要な路を外れれば、恐らくは迷子になってしまうのではないかと思わせる。]

[坑道には、骸が幾つも転がっているようだ。]
[陽の光の下で見れば、]
[随分と古いものが混じっているのも分かるだろう。]
(114)2006/06/19 22:51:28
流れ者 ギルバート
[かわした動きのまま身体を旋回させ、ヘンリエッタの背後に回り込み。
踏み込みをすかし、足払い。

少女の髪を掴み、一度引き寄せて手繰り。
自分の体重を掛けて、思い切り床へと叩きつける。]
(115)2006/06/19 22:56:04
墓守 ユージーン
[闇に紛れて潜む獣臭い匂いを放つもの達を、]
[暗闇の中、感覚でもって切り伏せ、奥へ奥へ・・・]
[何処か冷たい空気を感じる方向へと歩いてゆく。]
(116)2006/06/19 23:03:51
学生 メイ
────。

[息を詰め、気配が去るのを待つ]

(いまは)
(まだいまは)

[がらり──と]
[傍らの瓦礫が崩れる音]
(117)2006/06/19 23:05:42
お嬢様 ヘンリエッタ
[硬化の解けたところで勢い良く
 うつ伏せに硬い地面に叩きつけられ
 華奢な身体が地面を跳ねる。
 ダメージはあれど喘ぎ声も洩れず
 微かに身の浮いた瞬間に握り締めた両の手を
 獣のように地面につき
 背後の男の足元に足払いを入れ
 腕で地面を押し身を回転させ仰向けになりながら
 更にもう一方の足で蹴りを見舞いつつ起き上がり
 仕込み刀を一閃。]
(118)2006/06/19 23:05:50
美術商 ヒューバート
[聞き耳に瓦礫の落ちる音。
 待ち詫びた”想い人”は近い・・・?]

そこにいるんですかぁ?
ふふふふふ・・・今から行きますからね。

[嬉々として音の方へ向かう]
(119)2006/06/19 23:13:29
流れ者 ギルバート
[髪を握り締めた拳を基点に。
足払いを受ける前に両足で床を蹴り。
少女の頭上で倒立して跳躍。
ぶちぶちと髪を引き千切り、離れた場所に着地。
離れていく寸前に刀が閃き、腕に赤く長い筋が引かれる。]
(120)2006/06/19 23:15:48
学生 メイ
[”彼”がこちらを向く気配]

(だめ)
(おねがい)
(いまは)
(いや)

[体は動かない]
[指を一本動かすだけで、今までに覚えたこともないほどの”感覚”]

[今までに味わったことのない”感覚”に本能が怯える]
(121)2006/06/19 23:16:23
学生 メイ
[『動けない』──その事実に恐怖]
(122)2006/06/19 23:19:01
修道女 ステラ
―北部、高層建築群付近―

[蔦が絡まる迷路の中で、
ひゅ、と息を飲むような音がする。]

当たりですわ。
大当たり。

[ばさ。
重みのあるものが倒れる音。]

お客様は御持て成ししないと。
そうでしょう?
そうよね。

[何人蜘蛛の巣の餌食としたのか。
薄紅色の糸を引くと、
高層地区に張り巡らされた糸が花開いた。]
(123)2006/06/19 23:19:19
美術商 ヒューバート
[ジリジリと足跡を近づける。
 いつもの迅さとは違い、じらす]

Hubert is COMING TO GET YOU...

[一歩一歩、かきたてるような速さで近付いていく]
(124)2006/06/19 23:20:21
学生 メイ
(いやだ)
(いやだ)
(いやだ)
(いやだ)
(いやだ)

[かたかたと震える様は年相応]
[”今まで”の彼女の姿はどこにもなく]

(────コワイ。)
(125)2006/06/19 23:23:40
修道女 ステラ
[高い建物と建物の間に広がる蜘蛛の巣。
沢山の人間だったものの数多の欠片が絡み付いて
オブジェのように飾られた。]

お祭りね。
お祭りだわ。
綺麗ね。
綺麗でしょう。

でも

[じくりと痛むわき腹を押えるとふわりと笑み]

あのこに比べると
皆美味しくないわ
美味しくないわね。
前菜ね。
前菜だわ。

[鴉が、肉を食んでいる。]
(126)2006/06/19 23:23:55
流れ者 ギルバートは、拳を開くと、握り締めていたヘンリエッタの髪を振り捨てた。
2006/06/19 23:25:35
酒場の看板娘 ローズマリー
─地下坑道(北東部→中央部)─

[黒いラバーの塊は暗い水の溜った地下道を這いずりながら進んで行く。内側に抱えたマリーを水に汚さぬように、拘束しながら守るように。愛情と表裏一体の憎しみのように。時折、マリーを痛めつけながら。]

[──遠くで人の声がするのか、水音に混じり、ぼやけた音がマリーの方へ伝わって来る。]
(127)2006/06/19 23:25:37
お嬢様 ヘンリエッタ
[乱れる髪を気にも留めず
 擦りむいて血の滲む頬に貼り付けながら
 爛爛と輝く紅い獣の瞳が男を捉え続ける。
 決して目を離さない。
 硬化するよりも筋力を強化して地を蹴り
 風のように男に踏み込み更に一閃。
 脇を駆け抜け背中合わせのまま日傘の先端を背後に突く。]
(128)2006/06/19 23:26:15
墓守 ユージーン
[静かに水が湛えられた地底湖。]
[しんと静まり返っている。]
[光苔が薄ぼんやりとひかり、]
[地上の凄惨な情景とは別に、]
[何処か物悲しさを秘めた景色を映している]
(129)2006/06/19 23:26:34
墓守 ユージーンは、湖面に手を触れた。
2006/06/19 23:27:57
学生 メイ
[足音は一歩、また一歩と]

[恐怖を募らせるようにゆっくりと]

[視界は既に闇の紅]

[最高級の恐怖]
(130)2006/06/19 23:29:30
美術商 ヒューバート
[悪鬼は楽しむように近付いてゆく。
 自覚ナシに恐怖をかきたてる。
 そして・・・辿り着く]
(131)2006/06/19 23:29:42
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