自警団長 アーヴァイン
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。 当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。 とにかく十分に注意してくれ。 |
学生 メイ [指先を脳漿まみれにしながら思案] んー、そだ。ナカまで全部みてあげよーか。 誰にも見られなかった部分が今わたしに見られちゃうんだよ。 ハズカシーよねぇ。 [言うが早いか、割れた頭蓋に両手をかけ、左右に割り開いていく。もう呼気すら漏らさないと思っていたソレが弱弱しく悲鳴を上げた] ほら、もう見えちゃうよ。あんたのナカ。全部見えちゃうよ。 どう?ねぇ、体のナカを見られる気分はどう? 気持ちイイ?気持ちイイでしょ。 ふふ、イきたかったらイって良いんだよ。 ほらほらほらっ! [割り開いたその内部を五指全てを使ってかき混ぜる] [ソレの体が最後に一際強く痙攣し、徐々に弱まり、そして動かなくなるまでかき回して] ──あは、イっちゃった。 [立ち上がると、最後にソレの頭部を踵で踏み抜いた] | |
(4)2006/06/16 00:34:44 |
流れ者 ギルバート [一段と荒廃の激しい一角。 半壊した建物から崩落した、白茶けた瓦礫が地面を覆いつくしている。 割と大きめの崩れた柱と思しき石塊に腰掛け、フラスクの酒をちびり、と呷る。 眩しい陽光の下で、ぼんやりと海を眺める。鮮やかな紺碧の海だ。 その先には対岸の港が黒いシルエットとなって浮かんでいる。 そしてどこまでも高い空。 フラスクを傾け、もう一口、喉へと流し込む。 穏やかな、ひととき。 ──周囲で断続的に上がる、悲鳴だの剣戟の音だのを無視すれば。 ドップラー効果の悲鳴を伴い、不意に、ドサリ、と上から血に塗れた男が降って来た。 錆色に染まった瓦礫の原に、新たに鮮赤の軌跡を付けながらのた打ち回る。どうやらかなりの重傷を負ったようだ、片腕がない他にあちこち肉が爆ぜている。] ・・・・・・うるせっつーの。 [傍にあったサッカーボール大のコンクリ塊を掴むと、苦鳴を上げ続ける男の頭に投げ落とす。見事にヒットし、沈黙。] ・・・・・・はあ。 [溜息、ひとつ。] | |
(49)2006/06/16 10:03:43 |
流れ者 ギルバート [ふと、フリーパスで養鶏場に入れるようになった狐と言うのはこんな気持ちになるのでは、と思った。 ぎっしりと鶏舎に詰まった鶏をいくら喰ってもいい、と言うのは最初は天国のような心地だろうが、次第に機械作業になっていく、と思う。 勿論、鶏だって喰われるとなれば嘴や爪で抵抗するだろうし、それはこの島にいる「鶏」だって同じだろうが、自分の求めるものはそうではない。 工場産のブロイラーより放し飼いの軍鶏、軍鶏よりは野生の獣が珍重されるのと同じ理由。 殺るか殺られるか。 毛穴が引き締まるほどの緊張。 やっと仕留めた時の歓喜。 獲物を征服する快感。 そんなものがないと、身も心も潤わない。] | |
(51)2006/06/16 10:52:23 |
墓守 ユージーン 分かるかなぁ。分からねぇか。 これ以上なく、殺意を掻き立てさせるような、これ以上なく、楽しませてくれるような、 何十年経っても経験出来ないような。 そんな殺し合いだよ。分かっかねぇ。 [へらりと片頬を笑わせて。] [首をぐるりと回す。] 相手を掻き立たせるような。騒がせるような。 狂おしく狂おしく、苛烈としか言えない殺し合いをくれよ。 それかいっそ、さっさと死を呉れよ。 徹底的な破壊だ。分かるかねぇ。 出来るだろ?アーヴァイン。 蟲使いなら、出来るだろ。蟲を噛ませて蟲に孕ませて、肉体を破壊したっていいんだぜぇ。 俺をこれ以上なく、楽しませてくれるなら。 なぁ、俺に本気を出させてくれよ。 [へらへら、ともう一度笑った。] | |
(109)2006/06/16 23:07:34 |
美術商 ヒューバート [八人・・・九人・・・そして、最後の一人を残す。 そこには一人の人間、九個の砕けた西瓜、 そして一匹の悪鬼・・・”人間”ににじり寄る] どうやら、おまえがリーダー格らしいな? 覚悟ぉ・・・できてねぇとは言わせねぇからな。 [愚かにも射撃武器を向けようとした手に、 蹴りを食らわせる。速さを伴った蹴りで腕が吹き飛ぶ。 間髪入れずに逆からも蹴り。その腕も持ち主を見捨てる。 さらに脚・・・] 楽に死ねるとか甘いこと考えてんじゃねぇぞ? [弱々しい姿になった男に馬乗りになり、 豪雨のように拳を浴びせていく。 肉が破裂するように砕け散っていく。 不思議なことに、男の表情は甘美。 それが気に入らないかのように、顔面に鉄拳を振り下ろす] | |
(125)2006/06/17 00:55:16 |
書生 ハーヴェイ でもお前とやりあってた彼… あの子のおかげで、ぼくは知ることができたよ。 食わず嫌いは良くないね… 口汚くぼくを罵ったあの子が見る間に従順になって 今全てはぼくの手の内にあると感じた過程…… 知らなかった。最初から震えてる子だけがぼくを喜ばすとばかり。 でもあれもまた、短くとも…たまらない時だったよ。 狂おしいまでに。 さあ探そうね…新しい獲物。 今日もまた、新しい喜びがぼくを満たしますように。 [少年は短いながらも恍惚とした過ぎ去った時を思い出し、 足の潰れた男を部屋から蹴り出すのも忘れ、細長い建物の 一室、窓に寄ると口元を歪めて*外を見下ろしている*] | |
(169)2006/06/17 06:37:46 |