人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1562)赫い屍の海で彼の人はわらう。 : 2日目 (1)
次の日の朝、自警団長 アーヴァインが無惨な姿で発見された。
 ……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
 見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
 無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……

 そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、修道女 ステラ、酒場の看板娘 ローズマリー、学生 メイ、お嬢様 ヘンリエッタ、流れ者 ギルバート、美術商 ヒューバート、墓守 ユージーン、の8名。
酒場の看板娘 ローズマリー
[再び笑みを浮かべ、男を捕えたリボンの右手で、黒い鞄から古びた煙草ケースを取り出す。

ケースの中に入っているライターを取り出すと、躊躇する事無く手元の男の衣服に火を付けた。
──念入りに数カ所に。]

折り畳まれ背骨が折られる激痛に絶叫している男は、火をつけられた事でさらに暴れた。]
(0)2006/06/17 11:04:55
酒場の看板娘 ローズマリーは、荷物を放り出すように、男を放り投げた。
2006/06/17 11:06:11
酒場の看板娘 ローズマリー
[激痛のままにすでに絶命している男が、うつくしい放物線を描いて飛ぶ。

──ドサリ。
燃えたまま男は、船着き場で全身に火薬を巻き付け暴れている男の上に落ちた。]
(1)2006/06/17 11:09:20
酒場の看板娘 ローズマリーは、すでに安全な森の入り口に。
2006/06/17 11:12:16
酒場の看板娘 ローズマリーは、一瞬で数十人が爆死する様子を、満足げな笑みで見つめた。
2006/06/17 11:12:30
酒場の看板娘 ローズマリー
怯える子どもたちにはお仕置きを。

[マリーは金属製のイニシャルの入ったライターに愛しそうに口づけると、名残惜しそうに鞄の中へ戻した。]

──帰る事等許されるわけが無いわね。
えぇ、待っていて。
あなたの待っている居る場所へ、私はすぐに行く。


─回想終了─
(2)2006/06/17 11:21:49
酒場の看板娘 ローズマリーは、ベールを生暖かい風に*揺らせたまま、佇んでいる*。
2006/06/17 11:30:50
酒場の看板娘 ローズマリー
─再び中央部・森の中─

[中央の建物付近に近付いた時、マリーは首を傾けた。
足元には、切れ目が入った状態で複数人に踏まれ、ザクロのように爆ぜた死体。そのひとつを無造作に踏みつけたまま。]

蟲が減った。

此処へ来て、一瞬で空気が変わった。
──あの人が近いのかしら?
(3)2006/06/17 11:30:51
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/06/17 13:16:33
流れ者 ギルバート
−島の北部、密集高層建築郡−

[瓦礫で覆われた街路を、ゆったりとした足取りで歩く。
唇の片方のみを吊り上げる薄い笑みを浮かべながら、ハミング。
ユージーンの落下地点と思しき辺りの手前で足を止めると、低く呼ばわる。]

おーい。オニイサン。
お望み通り、ヤりに来てやったぜ。
(4)2006/06/17 17:25:01
修道女 ステラ
―森、北部―

[蜘蛛の糸は繊手から繰出される。
蟲は枝を縫い、逝く。
アーヴァインの僕。

蝶であり
蛾であり
甲虫のようでいて
蛆虫のようであり]

蟲だわ。
沢山。
博覧会ね。
博覧会だわ。

[歌うように呟き]
(5)2006/06/17 17:35:58
修道女 ステラ
でもね、
そっちは行き止まりよ。
もう行き止まりなの。

アーヴァイン。

[一際ゆっくりと名前を紡ぐと、
くい、と手首を翻す。

アーヴァインの腕が、すぱりと落ちた。
いつの間に張り巡らしたのか
銀糸の蜘蛛の巣が

彼を捕える。]
(6)2006/06/17 17:39:26
修道女 ステラ
追いかけっこ楽しかったわ
楽しかったでしょう?
でも御終いね。
御終い。

[低い呻き声も甘美な喘ぎ。]

お行き、
きっと美味しいわよ。
蟲使いよ。
珍味ね。
珍味だわ。

[動けぬ男に鴉が、鴉が、鴉が群がって]
(7)2006/06/17 17:42:34
修道女 ステラは、あははは、と嗤うと彷徨う蛾を右手で握り潰した。
2006/06/17 17:44:17
修道女 ステラ
[握り潰した蛾をさらさらと土に還す。
無数の鴉に啄ばまれるアーヴァインに笑顔で近づくと]

いいわね。
いいのよ。
素敵。
素敵だわ。
美味しいわよ。
貴方。

[貌を近づけて、笑む。
眼球は抉られて光を失い
それでもなお、其の口から現れ出でたのは人殺しの蟲。
女は僅か目を細めて]

言ったでしょう?
蟲は、嫌いなの。

[言うと、ちろり、と蟲と舌を舐めて。
アーヴァインの首を、刎ねた。]
(8)2006/06/17 18:03:12
墓守 ユージーン
─北部、密集高層建築群─

[狭い街路の間。]
[建物の四角い柱に左肩を寄せて体を支えている。]

ああ、そうですかい。

[左腕の部分がボロボロになった黒いジャケット。]
[その下に着込んでいた白いシャツは、血と毒の色で斑。奇妙な色に染まっている。]

あぁ、来る前に買ったばかりの新品だったってのに、これじゃあもう使い物にならねぇかもなぁ。

[目の前の男を、やや無視するかのように、服に目を落とした。]
(9)2006/06/17 19:29:49
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/06/17 20:35:46
流れ者 ギルバート
言っとくけど、俺をソノ気にさせたらしつこいぜぇ?
地の果てまで追っ掛けちゃうかもよ?


さ あ 、 愉 し も う ぜ !!
(10)2006/06/17 20:49:22
墓守 ユージーンは、苦無を持った指先まで血が垂れるのを感じた。へらり。
2006/06/17 20:50:21
墓守 ユージーン
愉しむねぇ。

[値踏みするように、見た。]
[苦無をピッ、と振るい、荷を肩にかけ直す。]
(11)2006/06/17 20:55:35
流れ者 ギルバートは、白く尖り始めた牙を、剥き出して嗤い。
2006/06/17 20:58:05
流れ者 ギルバート
[猛然と地を蹴り、瓦礫の上と思えぬ速度で疾走。
まずは小手調べとばかりに、側面からの蹴りをかます。]
(12)2006/06/17 21:23:03
墓守 ユージーン
人喰いってのは、これだからねぇ。
あぁあぁ。

[左手を蹴り足に添え、力の向きを反らし「相手へと戻るように」回すように捻る。]
(13)2006/06/17 21:31:12
学生 メイ
─船着場─
[桟橋に座り、足をぷらぷらと揺らして夜の海を眺めている]
[その表情はいつもに増して楽しげで]

またゴミが減ってる。
いっぱいいっぱい減ってる。
最後の一人になるまで、煮詰めて煮詰めて、じっくり煮詰めて。
はは。美味しいご馳走ができるね。

[くすくす笑い、血臭と屍臭と腐臭の海風を心地良さそうに受ける]

今日は会えるかな?

[黒いブレザーに包まれたその背中は、とても無防備に]
(14)2006/06/17 21:55:15
流れ者 ギルバート
[右足からの蹴りを力の向きを変えられ、体勢が崩れ・・・と見て。

素早く上体を振り子のように下へと振り切り回転。
左脚を斜め上に向けて蹴り上げる。]
(15)2006/06/17 22:06:18
流れ者 ギルバート
[蹴り上げた脚はそのまままっすぐ、と見せかけて、挟み込み刈り取るように薙ぎ払い。]
(16)2006/06/17 22:11:59
修道女 ステラ
[鴉は一際満足そうに声を上げる。
漆黒の翼がゆらゆら揺れた。

肋骨や
肩甲骨や
眼窩の窪みも
分からないほどに

喰いちぎられたそれを見て女は笑む]

ご馳走様。
安らかに。
安らかに、ね。

[ついと顔を上げると吹き付ける風に目を細めた]
(17)2006/06/17 22:13:15
修道女 ステラ
ああ、
血の匂い。
血の匂いね。
浄化だわ。
浄化ね。

[誘われるように歩き出した]
(18)2006/06/17 22:13:24
墓守 ユージーン
─北部、狭い街路─

[左脚が髪の毛を薙ぐ。]
[へらり]

[左脚の脹脛を内側から苦無が鋭く襲う。]
[右脚首を持ち、腱の部分に指が喰い込む。]
(19)2006/06/17 22:15:50
お嬢様 ヘンリエッタ
―北部、森の間地下坑道入り口―

[夜の闇より一層暗い闇より足取りも軽く現れる。]

くすくすくすくす…

[くるりと弄ぶ日傘の向こうに月を仰ぎ
 嗚呼…と溜息を漏らし長い睫毛が蠱惑的に揺れる。]
(20)2006/06/17 22:24:56
流れ者 ギルバート
[苦無には委細構わず。
左脚を着地させるべく、地に付け回転の基点とした左手を思い切り屈伸、上体を更に捻り。
右足首を無理にぎ取ろうとする。]
(21)2006/06/17 22:26:24
流れ者 ギルバートは、ヒュ、と喉を鳴らす。
2006/06/17 22:26:57
墓守 ユージーン
・・・・・・ハッ
がっかりだな、人喰い。

[片頬を酷く落胆したように歪めると、]
[右足首の腱をブーツごと抉り、ついで骨を折った。]
(22)2006/06/17 22:30:49
修道女 ステラ
[ざわり。
本能が呼び止める。

ふと見れば地下へと続く道。
それはそれは美しい少女が歩いている。
月の下で日傘。
ゆらりゆれるレースが月光に透けて。]


綺麗ね。
綺麗だわ。


[目を細めた。]
(23)2006/06/17 22:33:44
流れ者 ギルバート
[骨の折れる音。
す、と眉のみ顰め。]
(24)2006/06/17 22:40:16
お嬢様 ヘンリエッタ
[呟く声に振りゆっくりと返る。
 其処には漆黒のローブを纏う黝の髪の女が立っていて
 ドクン、恋する乙女のように胸が高鳴る。]

…嗚呼…

[頬を染め半開きの唇から溜息を漏らす。]

愛しい、愛しい、愛しいわ。
沢山…愛してあげる…

[ニィと薔薇色の唇を吊り上げ地を蹴った。]
(25)2006/06/17 22:40:59
流れ者 ギルバートは、それでもまだ、張り付いた笑みを崩さない。
2006/06/17 22:45:49
修道女 ステラ
まぁ。

[薔薇色の少女の表情は見惚れるほど艶やか。
三日月に唇を吊り上げて応える]

嬉しいわ。
嬉しいわね。

愛して?

[微笑を浮かべると、
地を蹴り疾風の様に走る少女の動きをかわす為に体を捻る。
同時に
銀糸を両の手から広げた。]
(26)2006/06/17 22:46:21
墓守 ユージーン
お前ごときじゃ、愉しくない。
悪くないって言やぁそうだが、面白くねぇ。

[興味が失われていく眸]

もう、お前は死んだ方がいいや。

[手元で、ビキビキと厭な音が響く。]
[その音にも、眸は色めく事なく。]

[苦無が]
[左脚を切断した][足首を][脹脛を][太腿][性器の近くまで]

[ドスリ]

[骨盤を破壊し、背骨に苦無が突き立った。]
(27)2006/06/17 22:46:43
墓守 ユージーンは、─────へらり。
2006/06/17 22:47:04
墓守 ユージーン
何だ、お前のそれは。
本当に人喰いか?殺人鬼か?

あぁ、何とか言ってみろ。

[右脚首を掴んだまま、地に叩きつけると、]
[破壊した左脚の根元を重い靴で潰しながら、相手の顔を覗き込んだ]
(28)2006/06/17 22:50:17
お嬢様 ヘンリエッタ
[流れるように避けられても勢いは止まらず
 ――ズザザァァァ……
 身体を捻り片手を地に着いて低い姿勢のまま女を見上げる。]

くすくすくす…

[一瞬の視覚強化で両の手より紡がれる糸を視て
 仕込み刀を引き抜きながら再度地を蹴り
 其の手首を切り落とそうと一閃。]
(29)2006/06/17 22:54:23
流れ者 ギルバート
[破壊されていく、左脚。
そのまま、地に叩き付けられ。]

ククククク。
悪かったね。愉しくなくて。

でも。
イイよ。
アンタ凄くイイな。

[下肢を覆う激痛に額に玉のような汗を浮かばせながら、蕩けた吐息を洩らす。
眸が揺らぎつつも、しかと相手を見据え]
(30)2006/06/17 22:59:11
学生 メイ
[静かな波の音。島のあちこちで起こっている争い──闘いの喧騒もここまでは届いては来ない]

──。

[しかし、ひくひくと鼻をひくつかせ]

血のにおい。
いっぱいいっぱい。

ふふ。

[がちゃり、と鞘を鳴らし、一秒ごとに色濃くなる血臭に*目を閉じた*]
(31)2006/06/17 22:59:41
墓守 ユージーン
そいつぁ、ありがとさん。

[丁度苦無を背に突き立てた辺りの腹に、靴を載せる。]


[ぶつ]


[破り、腹の中に手を入れて、骨ごと苦無を握ると、引き抜いた。]
(32)2006/06/17 23:05:54
修道女 ステラ
[少女と眼が合う。
見上げる瞳を縁取る睫は銀細工のよう。

微かに目を細め、
きらり、闇に浮かび上がる閃光。]

まぁ。

[繊手を翻す。
違う方角から糸が放たれ。
また別方向から黒い翼が少女へと覆いかぶさろうとした]
(33)2006/06/17 23:06:28
墓守 ユージーンは、破壊した骨と血と肉が絡んだ苦無を取り出す。
2006/06/17 23:07:13
流れ者 ギルバートは、痙攣し、血と内臓を撒き散らしながらのたうつ。
2006/06/17 23:12:02
墓守 ユージーンは、へらへら。
2006/06/17 23:13:51
お嬢様 ヘンリエッタ
[ひらりと月明かりに彩られた女の目元に
 情念はぞくぞくと背筋を駆け上がる。]

…嗚呼…

[空を切った仕込み刀は糸を断とうと一閃。
 迫り来る黒い翼を硬化した肉体が弾き返すのに合わせ
 開いたままの日傘の先端を其の喉元へ向ける。]
(34)2006/06/17 23:14:12
墓守 ユージーン
まぁ、相手が悪かったよな。



[額に][心臓に][首筋に][肩口から左腕と右腕を][切断する]



[へらり]
(35)2006/06/17 23:19:09
墓守 ユージーン
[屍体から滲み出す赫い液体を眺めながら、ぐるりと首を回すと、感覚を働かせるかのように、夜闇を仰ぎ見た。]

アーヴァインは、まだ生きてっかねぇ。

[連立された高層建築群の街路を、歩き出した。]
(36)2006/06/17 23:23:27
流れ者 ギルバート
ハ、ハ、ギャハハハッ、・・・・ブフッ、カハ。


[執拗な破壊に肉塊へと変えられていく最中にも、ギリギリまで哄笑を上げ続け。]

[──やがて、沈黙。]
(37)2006/06/17 23:25:55
修道女 ステラ
[切っ先が月光に鈍く煌く。
少女の華奢な腕から
見惚れる速さで。]

お上手ね。
お上手だわ。

[嬉しそうに囁くと、
すいと喉を逸らし、避ける。
鴉は幾枚も濡れ羽を散らし、羽音を闇に響かせた。

切断された糸が月光を受けて融けるように消える。
もう一度、逆の手が少女の頬を撫ぜるように伸ばされた]
(38)2006/06/17 23:28:12
流れ者 ギルバート
[バラバラに切断された屍骸が、鮮赤の水溜りに浸っている。]
(39)2006/06/17 23:31:18
墓守 ユージーン
[哄笑はよくある事で。]
[屍体を1つ形成しただけに過ぎないと記憶からは既に薄れ。]

[アーヴァインを、探す]
(40)2006/06/17 23:35:43
流れ者 ギルバート
[ごぷり。と血がざわめく。]


[ごぼ。
ごぼ。
ごぼ。            ]
(41)2006/06/17 23:36:00
酒場の看板娘 ローズマリー
─北部近くの森─

森に入った時、蟲たちの声が聞こえた。
えぇ、私は通常の意味での聴覚は既に持たない。
でも、蟲達が蟲使いの為に森中から集まり、そして蟲使いの怒りに染められていくのが分かった──。

それが、ある瞬間に消えた。
蟲はただの虫に戻ってしまった。
──私にもう声は聞こえない。

すなわち、蟲使いを殺した者がこの森に居ると言う事。
(42)2006/06/17 23:36:22
酒場の看板娘 ローズマリー
蟲の声の大きさから、蟲使いが強力な力を持っている事はわかったわ。其れを殺したのは誰?
もしかして、あの人?
あの人ならアレ位殺すのは簡単──。

私の愛しい愛しい、あの人なのですもの。
私がすべてを捧げたご主人様なのですもの。
(43)2006/06/17 23:38:45
酒場の看板娘 ローズマリーは、修道女 ステラがアーヴァインを捕える為に張り巡らした糸の一部を見つけた。
2006/06/17 23:40:39
墓守 ユージーン
―森、北部―

[北部の、島中央部に近い所で、1つの屍体を見かける。]
[その顔は既に判別がつかない程に抉られており、体につけた服も何かで刺し貫かれたようにボロボロとなっている。]

アーヴァイン、っかねぇ?

[そう思ったのは、屍体に這う蛆蟲や甲虫の類であり、舞う毒蛾達であり、それらが生前に主と契約していたが如く、喰らっているのを見たからである。]

[傍らの木々には、銀糸が月光に揺らめいている。]



[クツリと、笑いがこみ上げた。]
(44)2006/06/17 23:42:06
流れ者 ギルバート
[泡立つ血溜まりに浸された、死体の手指がもぞもぞと蠢いて。
切断面が、波打つように膨らみ。]

[切り離された肢体が、血を媒介として、お互いに結び付こうとにじり寄り。]


(45)2006/06/17 23:43:02
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーが最初に発見した銀糸は、既に役目を終えだらりと木々の間に垂れ下がっているのみ。見れば複数ある光る糸のうちアーヴァインを直接絡めたまま張りを失っていないものがいくつかあるようだ。

──マリーは糸を辿る。]
(46)2006/06/17 23:44:14
墓守 ユージーンは、────へらり。
2006/06/17 23:44:57
お嬢様 ヘンリエッタ
[散り行く漆黒の羽根たち柔らかく舞うのを背に
 伸ばされる白い手に
 ひらひらと糸の踊る様子に
 長い睫毛が震える。]

素敵ね、素敵よ、素敵だわ。

[日傘を引き戻すも糸を避けもせず
 伸ばされる腕に仕込み刀を一閃。]
(47)2006/06/17 23:46:24
酒場の看板娘 ローズマリーは、墓守 ユージーンが、アーヴァインの残骸と思しきボロ屑の傍にいるのを見つけた。
2006/06/17 23:46:29
墓守 ユージーンは、酒場の看板娘 ローズマリーに、「おや…」と、手をひらひら。
2006/06/17 23:48:13
流れ者 ギルバート
[──やがて。

己の血で、全身を赫く斑に染めた男が、ゆぅらりと立ち上がった。]
(48)2006/06/17 23:49:10
酒場の看板娘 ローズマリー
[──虚無のごとき闇を纏った背の高いへらりとした男。
手を振るユージーンの方へ顔を向けたまま。口唇をはっきりと動かした。]

蟲使いを殺したのは、あなた?

[言いながら、足元に転がってた今辿って来たばかりの糸が絡み付いたアーヴァイン腕──ステラが最初に切り落とした物──を、投げた。]
(49)2006/06/17 23:53:02
修道女 ステラ
[翼のように長い髪が風に靡く。]

素敵ね。
佳い夜ね。
佳い夜だわ。

[きるるる、と。
白い手が解ける様な錯覚に陥るほどに、銀糸が舞う。

仕込刀を絡めとろうと糸が少女に向かった。
刃が腕を一瞬掠め、
黝い女の白い腕に一筋赤が伝ったけれど。]
(50)2006/06/17 23:56:52
流れ者 ギルバート
ああ・・・。

[濡れた声。
自分の輪郭を確かめるように、全身を手指で触れていく。
腕を、肩を、喉を、顎を、頬を。
鼻を、耳を、唇を。
胸より下に下がり、下腹部から腰骨、性器に至るまで。]
(51)2006/06/17 23:57:47
墓守 ユージーン
まっさか。
俺も殺ろうとしてた口さ。
けど逃げ足が早いわ余計な邪魔が入ってねぇ。

その言い方じゃあ、そっちでもなさそうだねぇ。

[軽薄な喋り方と捉えられるかもしれない口調。]
[アーヴァインの腕を取ると、絡みついた糸に目をやった。]

へぇ、こいつは。
(52)2006/06/17 23:58:39
酒場の看板娘 ローズマリー
[口元をつり上げて、]

蟲を捕食したのは蜘蛛のようね。
蜘蛛が私の愛しいあの人であるわけがない。
ただ、ご主人様の邪魔をするかもしれないわ。
蜘蛛はどこへ行ったのかしら。
(53)2006/06/18 00:01:28
酒場の看板娘 ローズマリーは、中空に向かい首を傾けた。
2006/06/18 00:04:40
流れ者 ギルバート
・・・・・はははははは。

[低い、笑い声。
先程までの、狂気の篭ったそれでなく、純粋な歓びと陶酔の微笑。]
(54)2006/06/18 00:05:08
墓守 ユージーン
さぁねぇ。
蜘蛛を探したいなら、獲物を作ればいいだろう?

[面白そうに。]
[アーヴァインの腕を後方へ投げ捨てる。]
(55)2006/06/18 00:05:56
流れ者 ギルバート
[──月に照らされ。

    仰のいて。     ]
(56)2006/06/18 00:07:47
酒場の看板娘 ローズマリー
[………………、…し…、…て、…許…さ…な…………]
[………………、……………、…、………、…、………]
[………………、……ぁ……、…、………、…、………]
[…………、……。…。…、…、…。…、……、………]
[…………裏…切りには……、……、…、…………。…]
[……………………………、…、…、……、…、………]
[………………、………………を…。…、…………。…]
[………………、……………、…、………、…、………]
(57)2006/06/18 00:11:33
酒場の看板娘 ローズマリー
[唐突にマリーの左手の黒い鞄から発せられる、羽虫が飛ぶような不快なノイズ音。その中に混じる低く低く響く呪詛の声。]

──あぁ。
声が聞こえる。苦しみと嘆きの声。
可愛そうな坊や。
坊やが泣いている。

──抱いて癒してあげなくちゃ。

[黒い鞄をまるで赤子を抱くように優しく抱きかかえる。]

なあに、もっと言ってみて。
あぁ、坊やは獣の匂いが気になるの?
(58)2006/06/18 00:11:53
酒場の看板娘 ローズマリー
[ユージーンを指差して、]

彼が先刻遊んだ人肉を食べる獣ね──。
遊んだ相手の匂いが残るのは良くある事。
それがなあに?
(59)2006/06/18 00:12:36
酒場の看板娘 ローズマリー
──あぁ、その獣が、
<私のご主人様に徒成す事が無い獣だ>と言うのね。

では蜘蛛は?
(60)2006/06/18 00:13:44
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーの質問を無視して鞄の音がぴたりと止んだ。「あぁ、行ってしまうのね。」とぞっとするような早口で囁くと、視線をユージーンに戻した。]

では、あなたが餌になってくださるの?
(61)2006/06/18 00:14:47
お嬢様 ヘンリエッタ
[其の腕の血を見て
 嗚呼…と甘い甘い溜息を漏らし
 半開きの薔薇色の唇からつぅと
 粘性の高い雫が一筋伝う。]

‥綿菓子って知ってる?
綺麗ね、綺麗よ、綺麗だわ。

[仕込み刀を絡めとろうと放たれる無数の糸は
 何もせずとも最初ははらはらと其の刃に断たれ
 次第に絡んでいくのを眺めてニタリと嗤う。
 絡まる糸ごと引き摺るように背後へと仕込み刀をふるい
 勢いのままに身を翻し開いた日傘をくるりとまわし閉じ
 先端は糸の収束する腕へ。]
(62)2006/06/18 00:15:07
墓守 ユージーン
あぁ、坊やは大切にした方がいい。
夜泣きに疳の虫に、大小の世話なんて気が向かねぇが、可愛い笑みと殺しを仕込むのは楽しいからねぇ。

[へらへら]
[傍目には狂っているとしか思えない女性へ、木に肘をつけながら、喋る。]
(63)2006/06/18 00:17:18
流れ者 ギルバート
[指で髪を扱き、ざっと血を絞り落とす。
血でぬめる身体のまま、歩き出す。
先程自分を殺した男の跡を追い、森へと。]
(64)2006/06/18 00:19:34
流れ者 ギルバートは、呟いた。「・・・血が足りない。血が。」
2006/06/18 00:20:49
墓守 ユージーン
俺がねぇ。

相手が、激しい殺し合いを与えてくれるなら、考えなくもない。

───。

[首をぐるりと回し、だるそうな口調。]
[眸は、目の前の女性から片時も離さず。]

餌なら、そっちが似合いじゃないかねぇ?
(65)2006/06/18 00:23:34
墓守 ユージーン

[沈黙]
(66)2006/06/18 00:26:06
墓守 ユージーン

───愉しそうだなぁ。
(67)2006/06/18 00:29:31
酒場の看板娘 ローズマリー
[ユージーンとの会話が噛み合っていない事に気が付いていないかのように。]

──あの人によく似てとても愛らしい愛らしい子どもなのだけど、坊やはとても可哀想な子どもなの。
私に口を開いてくれたのも七日ぶりの出来事。
今度はいつ話してくれるのかもわからない。

でも、あの人に会えばきっと満足すると思うわ。
坊やはあの人に会いたい会いたい会いたい会いたい。うふふ──。あの人も坊やと私の事を待ちわびているはず。

[しゃべりながら、言葉の後半は恍惚として不気味な笑いに変わり。ユージーンの「激しい殺し合いを与えてくれるなら」と言う部分でピタリと笑いを止めた。ベールをゆらめかせながら、]

殺し合いがお望みかしら?
蟲使いを追って来たのも、激しい殺し合いをお望みだからかしら?

──だとしたら、素敵。
そういう男は嫌いでは無い。
勿論、口だけでないならね。
(68)2006/06/18 00:31:07
流れ者 ギルバートは、落ちていたダガーを拾うと、剥き身のまま手に持って歩き出した。
2006/06/18 00:32:42
修道女 ステラ
ええ。

[ふわりふわりと千切られた銀糸が月光に舞う。
きらり、きらり。
羽根のように。
絡め取られて
引く力には抗わず。

身を低くして凶器と化した日傘の軌道の下を潜る。]

甘くて
甘くて
美味しいわね。
美味しいわ。

[間近に少女の顔。
薔薇色の唇から零れる雫をちろりと舐め笑む。
蜘蛛の糸は急速に解けて手に戻る。
そして、逆の手から――]
(69)2006/06/18 00:35:00
墓守 ユージーン
あぁ。

幾年経っても幾十年経っても幾百年経っても巡り合えないような、そんな殺し合いを望んでいる。

心から沸かせて、
死んだ瞬間すら気づけないような、
そんな殺し合いを。

[殺気が微かに渦巻き始める。]
(70)2006/06/18 00:38:24
酒場の看板娘 ローズマリー
[形の良い口をちょうどOの字になるように開き、舌を上顎に付けた。そのまま半月の形に微笑。

黒い鞄を注意深く愛しそうに足元に置くと、ユージーンに向かい無言で跳躍した。]
(71)2006/06/18 00:43:59
流れ者 ギルバートは、何処か夢見るような表情で、廃墟の街並を*彷徨う。*
2006/06/18 00:48:02
墓守 ユージーン
[耳が森で鳴く蛙の声を捉える。]
[ブンブンと壊れた空調機のように鳴る羽虫の音を捉える。]

[苦無を構えた。]
(72)2006/06/18 00:49:20
お嬢様 ヘンリエッタ
…でも…

[顎に感じる温かい濡れた感触。
 ゾクリ
 大きな瞳は一瞬ひらりと紅く煌く。]

お前の方がもっと美味しそう。

[ふわふわと柔らかに月の光を纏い輝く糸が解けて行く。
 回転の勢いを止めずに背後へとすり抜ける女を追いかけ
 日傘の先端は軌道をずらし其の美しい瞳を狙う。
 伸ばされる逆の手に糸のないのに
 咄嗟に瞳を狙った日傘をばさりと開いた。]
(73)2006/06/18 00:53:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[ユージーンからは深く暗い虚無の気配。
苦無を構えた周囲がいっそう深く──。]

うふふふふふ。
──綺麗な色。

[マリーはドレスを翻しながら、ユージーンの息がかかる程近くに着地し、左手に持った鋭利な刃物とも装飾品とも付かない武器を、ユージーンの片目を突き刺した。]
(74)2006/06/18 00:59:10
修道女 ステラ
貴方も

美味しそうよ。
美味しそうだわ。

[宝石のように紅く煌く少女の瞳は闇夜に鮮やか。

駆け抜けながら体を反転させ、
逆の手より放たれるは銀糸で織られた儚い刃。]

まぁ。

[ばさりと開かれた日傘はそれを受け止め
瞳を狙った切っ先は黝い女の頬を掠めた。
紅い筋がつ、と伝う。

ふわり。

翼があるかのように大きく飛んで後退し
華やかな少女から距離をとった。]
(75)2006/06/18 01:06:04
修道女 ステラ
[右手で紅い筋の引かれた自らの頬をついと撫で、
指に絡みつく紅い雫をちろりと舐め取った。]

ふふふ。
素敵。
素敵だわ。

貴方、
とても素敵。

[恍惚と笑む。]

―――私はステラよ。
ステラ。
貴方のお名前を聞かせてくださる?

[眼を細めて、隙無く少女と対峙しながら
*女は、尋ねた*]
(76)2006/06/18 01:09:30
墓守 ユージーン
[マリーが突き刺したのは、髪の束だった。]
[虚無は圧縮され、霧散する。]
[後に残されたのは、凍えるような「もの」と苛烈なる「もの」]

[苦無が、マリーのラバー製のリボンを切り裂き、中身を抉り出そうとするように、幾重にも巻かれ隠された顔に走る。]
(77)2006/06/18 01:16:17
酒場の看板娘 ローズマリー
[顔を暴こうとする苦無を避けるように顎をのけぞらせると、変わりに首筋に赤い筋が走り薄く血が滲んだ。口元は笑みの形のまま、舌を動かす。眼球を直接突き刺しきれなかった事を気にする様子は無い。

ドレスを引きずるように後ろに下がりながら、今度は右腕から黒いレースに縁取られたリボンを放ち、苦無の握られていない方の手首を絡めとろうとした。]
(78)2006/06/18 01:33:24
お嬢様 ヘンリエッタ
[さらさらと刃の雨が降る。
 キラリ、キラリ
 舞い落ちる雨垂れは羽毛のように柔らかに見え
 空気すら切り裂きそうなほどに鋭い。]

…嗚呼…

[飛ぶように遠く離れて行った女の
 紅い舌が其の血を舐め摂るのに思わず声が漏れる。
 蕩けるような笑みに濡れた瞳が揺れる。]

ステラ…ステラ…ステラ…

[口の中で何度も呟き
 微かに血の残る日傘の切っ先を紅い舌がねっとりと舐める。
 薔薇色の唇を吊り上げ妖艶に笑む。]

私はヘンリエッタ。
ステラ…愛しい、愛しい、とても愛しいわ…
(79)2006/06/18 01:39:48
墓守 ユージーン
[刹那]
[ラバーの先端に付属している鋭利な飾りを、掴む。]
[その飾りで強引に、緻密な模様を施された黒いレースのリボンを切り裂いた。]
(80)2006/06/18 01:41:41
お嬢様 ヘンリエッタ
[――パチン
 仕込み刀を仕舞いくるくると日傘を回す。
 愛らしい少女は小首を傾げ
 淫靡な笑みを浮かべたままに
 潤んだ瞳で目の前の愛しい女を*見つめている*]
(81)2006/06/18 01:52:43
酒場の看板娘 ローズマリー
[ユージーンに切り裂かれたラバーが悲鳴のような音を立て千切れる。飾りはユージーンの手のひらの中に。それを見て、マリーは手元のリボンをユージーンと同様に切り裂いてリボンを中空に開放してやった。]

[自由を得たリボンは蛇のようにユージーンに襲いかかり、左腕をぐるぐる巻きにして拘束。
動きが一瞬止まった所へ再びマリーが踏み込み、空いた右手に持ち替えた刃物でユージーンの左手首をグサリと一突き。]

この飾りはあなたが持っていても仕方の無いものよ。
私とご主人様だけに意味がある──。
(82)2006/06/18 01:55:46
酒場の看板娘 ローズマリーは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2006/06/18 01:56:34
墓守 ユージーン
[どのような理屈かは分からないが、ラバー製のリボンで視覚を覆われたマリーは常人の様に「視」えるらしい。その事に驚きはしない。この世界では至極当たり前にあり得る事だから。]

そうですかい。

[へらり]
[圧迫したかのような空気は、温み。]


何しろ手持ちが少ないんでねぇ。


[ぬるぬると血が滴る左手首に構いもせずに、お返しとばかりにマリーの右手首を切り落とそうと、]

[右手の残影。]
(83)2006/06/18 02:04:38
酒場の看板娘 ローズマリー
[刃物を握ったままの右手首がすっぱりと切れ飛んで行く事に何ら感情を動かされる事もなく、]

返して戴けないととても困ってしまうの。
私が、ご主人様にお会いした時どんなお仕置きを受けるか──。

[ニィと今後は歯を見せて笑い、マリーはユージーンの左手の中指を噛みちぎり、強引に飾りを取り戻そうとした。
噛んだ指を吐き出す。]

それにあなたに顔を見せて差し上げる訳にはいかないわ──。

[先刻、最初に苦無を避けた時、少しだけ裂けた顔面を覆うラバーがゆっくりと奇妙な生物のように再生。スローモーションで露出しかけた白い頬を覆う。
そして、少なくとも裂かれ露出した部分の顔面には異常は見られないようだった。]
(84)2006/06/18 02:15:45
墓守 ユージーン
じゃあ、そっちを貰いますわ。

[微か、飛んだ手首の方向へ顎を振る。]
[飾りを取り戻そうと、指を噛み千切る狂女に、へらへらと笑みを浮かべる。]

愉しくないねぇ。
けど、顔を暴いたら・・・・・もっと愉しくなりますかねぇ。

[狂女が手首に近づく際に顎を掴み。]
[戯れのように遊びのように。]
[苦無で、頭の上から肉ごと削ぐように幾度も幾度も振るう。髪の毛の生え際を、ラバーを上から剥ぐように剥ぐように。]
(85)2006/06/18 02:26:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[黒いラバーの顔面の隙間から赤いベールのように血が流れる。削がれた髪がべっとりとその上に張り付く。口元はまたOの字に開いたまま。]

[ユージーンが顔面に気を取られている隙に、左手から後方にリボンを飛ばす。
リボンは器用に刃物を握ったままのマリーの右手首を拾い上げ巻き込むと、ユージーンの後方から肺を狙うように勢い良く飛びかかった。
ザクッ。
深く後ろから抉るような音。]

私の顔をみてどうするの?

[マリーの額近くのラバーが、べろりと爛れたように垂れ下がった。]
(86)2006/06/18 02:38:27
墓守 ユージーン
あぁ、何て事はないねぇ。
見なくたっていいんだ。ただねぇ、

もっと熱い殺し合いになるなら、それを演出するまで。

狂人もいいっけど、怒り狂うのもいいからねぇ。

[マリーに慈悲めいた笑みを浮かべた。]
[血が零れる。]
[苦無は休む事なく振るわれる。]
(87)2006/06/18 02:45:39
墓守 ユージーンは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/06/18 02:46:02
墓守 ユージーン
熱く殺し合いが出来るなら、何でもいいんさ。

[血を零しながら、*へらっと笑った*]
(88)2006/06/18 02:56:49
酒場の看板娘 ローズマリー
[厳重に幾重にも巻かれた顔面のラバーが悲鳴をあげて、徐々に剥がれ落ちて行く。それにつれ、マリーの気配が張りつめた物に変化して行く。

──ユージーンの背を右手の刃物で何度も突き刺し、おそらく肺に達するのではと思える程深く突き刺し。それでも顔面のラバーを剥がす手を緩めない事を知ると、掴まれた顎を強引に横に振り、千切れたリボンを舞わせながら、先刻落ちた飾りに飛びつくように拾い上げ、後方へと下がった。]
(89)2006/06/18 03:09:37
酒場の看板娘 ローズマリー
[右手首を確保しているリボンも同時に後退。
マリーの右腕の元に戻り、リボンをぐるぐる巻きにする事で腕に固定しようとする。]
(90)2006/06/18 03:09:51
酒場の看板娘 ローズマリー
[顎を掴まれた状態で何度も揺さぶられた後で強引に飛んだ所為で、マリーは酩酊感が酷く嘔吐。
戻ったばかりの右手で口元を押さえようとするが、リボンの再生速度は其れ程はやくはないのか、手首は口元でグラグラと揺れて。]
(91)2006/06/18 03:17:56
酒場の看板娘 ローズマリー
[血まじりの唾液を零す口元。残腹になった頭髪と半ば剥がれたラバーの残骸の張り付いたマリーの顔面。右手を使う事は諦め、左手で顔面を覆う。]

では望み通り、お前を許さない。
そしてお前を確実に殺してやる事を誓おう。
──なぜなら私の右側を見たのだから。

それとも、────────────と言う選択肢もあるが、それはお前が望まないでしょうね。
私の全てはあの人だけのもの。

[囁きよりもぞっとする、しゃがれた呪詛の声。
しかし、露になった右側の一部の顔面はユージーンに因って傷つけられた以外に、一見して分かる程変わった様子は見られない。もしかすると、目元に何かがある──のかもしれなかった。]
(92)2006/06/18 03:27:45
酒場の看板娘 ローズマリーは、墓守 ユージーンに再び向かいかけたが、唐突に鞄から火の付いた様な赤子の泣声。
2006/06/18 03:28:19
酒場の看板娘 ローズマリーは、顔色を変え鞄を抱えると、その場から*風のように去って行った*。
2006/06/18 03:28:50
酒場の看板娘 ローズマリー
ご主人様に会う前に、お前は必ず殺す。
──待っておいで。

[*呪詛だけを残して*。]
(93)2006/06/18 03:35:10
流れ者 ギルバート
−島の北部、密集高層建築郡−

─森の北端─

[廃墟を呑み込み黝黝として横たわる森の縁に辿り着いた時。
既に夜も更け、むしろ明け方に近い頃合となっていた。
森のそこかしこには屍体が転がり、強烈な屍臭が漂っている。

途上で行く手を阻んだ男からもぎ取ってきた腕をむしゃぶりつつ、森の奥を見通すように茫洋たる視線を彷徨わせる。
その男からは腕だけでなく、奪えるだけのものを奪い取れるだけ奪い取ってきたのだが、身に着けた衣服もその一つだった。

暫時佇んでいたが、風の流れが変わったのを見て取ると、肉の少なくなった骨を打ち捨て、静かな足取りで奥へと入っていく。

・・・・・・匂いが教える、求めるもののところへと。]
(94)2006/06/18 08:43:01
流れ者 ギルバートは、フン、と鼻を鳴らし、匂いのする方に顔を向けた。
2006/06/18 08:50:06
酒場の看板娘 ローズマリー
─森の北端─

[四角い何の変哲も無い黒鞄を抱えた女が、木陰にぺたりと座り込み何事かをブツブツと呟いている。]

坊や、坊や、お腹が減ったの?
それとも、また苦しいの?
それとも、それとも、私の身を案じてくれるの?

私なら大丈夫──ホラ。

[口元だけの張り付いたような笑み。
ユージーンに刺された頭部から首筋にかけて、それに右手首から右腕を覆うように、一層真っ黒なラバーでぐるぐる巻きにした身体を、鞄の内側に居る<何か>に見せるように。──すでに手首にはぐらつきは見られない。]
(95)2006/06/18 10:50:40
酒場の看板娘 ローズマリーは、鞄の中の声が沈黙した事に気付き、子守唄を歌い始めた。
2006/06/18 10:51:16
酒場の看板娘 ローズマリーはメモを貼った。
2006/06/18 11:01:55
流れ者 ギルバート
[暗闇の中からマリーに向け、付け根から引き千切られた屍体の脚が飛んでくる。
風を切り、唸る音。 ]
(96)2006/06/18 11:03:50
酒場の看板娘 ローズマリーは、鞄に覆い被さるようにして髪を掻き揚げた。
2006/06/18 11:10:03
酒場の看板娘 ローズマリー
[ベールが揺れ、一部結わえられた髪に付いたリボンが舞う。ちょうど、真後ろから飛んで来た屍体を、リボンに付いた飾りが受け止めた。勢いが止まらず屍体は串刺し状態に。]

[リボンが邪魔な肉切れを振り払うように、飛んで来た方向に投げ返してから。手応えがない事に気が付いたマリーがギルバートの居る方向の暗闇を振り返った。]

──だあれ?
(97)2006/06/18 11:11:58
流れ者 ギルバート
[気配は既にすぐ真横にまで接近している。
膝やや上辺りを狙い、踵蹴り。

同時に右手に構えたダガーが首筋を狙う。]
(98)2006/06/18 11:24:36
酒場の看板娘 ローズマリー
[不意をつかれて足元のバランスを崩す。だが、首筋を狙ったダガーは、柔軟に背を反らす事で躱す。揺れたベールが変わりに少し切れた。

不自然にのけぞった姿勢のままギルバートの軸足を絡めとる事を狙ってリボンを放ち。リボンの勢いで後退、間合いを開ける。]

野蛮な男だこと。
私に、何がしたいの?
用があるなら言葉を使うと良いわ。
──人語を操れるなら、だけど。

[姿勢を戻し、挑発するように微笑。]
(99)2006/06/18 11:33:54
墓守 ユージーン
─森、西部─

[街に向かって歩きながら]
[先程の事を思い出す。]

あぁ、ちょっと悪い事をしちまったかもしれないねぇ。
あの流れるような新緑の髪の色。
顔はカミさんより美人じゃねぇかと、思わせる。

まぁあの分じゃぁ、髪も再生しそうな勢いだけども。

あの人、あの人、ご主人様。
どいつなのだろうねぇ。
ご主人様とやらが居るなら、あの女より、強いのか。

[根元から喰い千切られた中指の付け根を、唇につける。]

確実に殺されるのか、殺すのか。
いいなぁ。
とても、ゾクゾクする。
(100)2006/06/18 11:45:18
流れ者 ギルバート
[リボンが足元へと伸びるのを、地面を蹴り付ける、爆発的な脚力のみで振り切り。

無理な体勢からの後退に、一瞬姿勢が崩れるが、瞬時に立て直し、腰を落として構えようとして・・・]

・・・止めた。
慣れないことは性に合わん。

[す、と両足を僅か開いたままの無造作な姿勢で立ち、ベールを被った女を見た。]

・・・・・・匂いがする。
あの男の。
(101)2006/06/18 11:45:27
流れ者 ギルバート
[半眼に眼を見開いたまま、ハ、と熱い吐息を洩らした。
開いた口から犬歯と言うには大き過ぎる牙と、淫猥にひらめく舌が覗く。]
(102)2006/06/18 11:53:49
墓守 ユージーン
少しでもいいから、俺を熱くさせて呉れよ。
でなきゃ、この島に来た意味がない。

本当は、刃物で殺り合いたいが、仕方ない。
半分は遊びみたいなもんだ。
途中で殺されるなら、殺される。
出会えなければ出会えない。

無駄に剣技があっても、相手がないなら、退屈だ。

まぁでも、それっぽい獲物は手に入れておくか。
息子に、アレは遣るとして、
戻れるならば、勲章的。島の獲物を持ち帰ろう。
(103)2006/06/18 11:58:16
墓守 ユージーンは、───へらりと笑みを浮かべた。
2006/06/18 11:59:16
流れ者 ギルバート
会ったのだろう?
あの男と。
死合ったのだろう?
あの男と。

お前からはあの男の血の匂いがする。
(104)2006/06/18 12:02:37
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/06/18 12:02:40
酒場の看板娘 ローズマリー
[通常の五感を越えた感覚で、ギルバートの身体変化を察知する。ラバーでぐるぐる巻きのままの小首をかしげ、]

あの男?
――あぁ、なるほど。
お前があの獣。

[合点が行ったように首を戻す。マリーに同意するように黒鞄が内側から*カタカタと音を立てた*。]
(105)2006/06/18 12:07:43
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバートには答えないまま、しかし肯定するような笑み。
2006/06/18 12:09:18
流れ者 ギルバート
あの男はどういうふうにお前と戦った?
あの男はお前に何を語った?
あの男が触れたのは何処だ?
(106)2006/06/18 12:22:08
墓守 ユージーンは、*街へ向かう。*
2006/06/18 12:39:25
流れ者 ギルバートは、闇の中に立って、マリーを見つめている。
2006/06/18 12:54:02
学生 メイ
──船着場──
うーみーはーひろいーなー
おおきーいーなーっ♪

[穏やかな波音に混ざり、能天気な歌声が響く]
[周囲には屍体の山。築き上げた屍体の山]
[ミャーオ、ミャーオとうみねこが飛び交い、屍肉を狙う]

あはは。いっぱいお食べ。
全部消えてなくなるまでね。

[酷く長閑で酷く血腥い風景]
(107)2006/06/18 20:14:43
墓守 ユージーン
─西部、街─

[抉れた背中の傷は、既に見当たらないようだ。]
[恐らくは内腑の傷もであろう。]

あるかな。
ないかな。
必要なもの。
つやりと輝く長いもの。
薄っすらと、月の光を弾く、刃。

[並び立つ建物を仰ぐ]

あぁ、まだ騒がしいんだなァ。
あと数日もすれば、互いが互いを殺し合い、
とても静かになるだろう。
恐らく、風と海と葉の音しかしなくなるのだろ。

五月蠅いものはなくなって、
誰がこの地に立つのだろ。
(108)2006/06/18 21:08:07
学生 メイ
[しばらくの間、うみねこが屍肉を喰らうのを眺めていたが、ふと手に握ったナイフに視線を投げ]

うーん。いい加減磨いてやらなきゃ使い物になんないな。
一度戻ろうか。
ね、キレイにしなきゃ。

[刃たちに語り掛けるとぴょんと立ち上がり、足取り軽く山裾のねぐらへと歩を進めた]
(109)2006/06/18 21:30:15
墓守 ユージーンは、道を塞ぐ影を見て、立ち止まった。
2006/06/18 21:32:00
墓守 ユージーン
おや…
どうして、其処にいるのだろ。
この島じゃぁ、泣いたって、誰も助けちゃ呉れないさ。

[へらり]
[道の真ん中で幼い少女が顔に手をあて泣いている]
[辺りは全て血の海で]
[腐肉と蛆が湧いている]

あぁ、腐臭だなぁ。

[へらっ][血溜まりに][足を踏み出す]

[途端に、血がざわめき立ち、血で針が形成される]
[鋼鉄を仕込んだ靴は貫通されないものの、全身へ向けて、幾百もの針が放たれる。腕で顔と胸を庇い、後方へと吹き飛ばされる。]

クックック。
ハハハ・・・・・・
死にそうだ。
(110)2006/06/18 21:34:22
修道女 ステラ
―森北部―

[真紅の少女はゆらり妖しい光を其の眼に宿す。
吸い込まれるように、揺れて。]

ヘンリエッタ。
ヘンリエッタね。

ヘンリエッタ……

[ゆっくり、繊細な硝子細工を愛でるように
柔らかく、吐息の混じる声で名前を呼ぶ。]
(111)2006/06/18 21:42:49
修道女 ステラ
嬉しいわ。
嬉しい。
素敵ね。
貴方、宝石みたい。
宝石みたいね。

[両の手を祈る形に組んで広げれば、
綾取りの様に糸が紡がれた。]

きっと、
貴方の赤はとても綺麗ね。
綺麗なのだわ。
きっと。
(112)2006/06/18 21:43:47
墓守 ユージーン
悪くないなぁ。
もう、弱い奴は殆ど死んだかな。
後に残るは幾百人かな。一人ずつ殺すのが楽しそうだ。
弱くない。弱くない。
殺しがいはありそうだ。

[瓦礫に打ちつけられ痛む背と、]
[針で神経をやられたのかまともに動かない腕]
[苦無を口に銜えると、立ち上がった]
[腕がぶらりと垂れ下がる]
(113)2006/06/18 21:44:06
酒場の看板娘 ローズマリー
[ギルバートの熱っぽい視線を感じるのか、マリーは自らの身体のラインをなぞるように手を動かす。]

──随分と彼にご執心だこと。
彼がどうだったかですって?

[ユージーンが切り裂いた跡がうっすらと残る右手首を挑発的に喉元でひらひらと振り、最後に笑みの形のままで止めた口元にを覆う。
囁くような声で、]

そうね──。
一見醒めているのに触れると熱くて。
とても素敵だったわ。
どうやって触れたのか知りたいのなら、獣の嗅覚でもっと探ってみれば良いのではないの?
何を語ったか知りたいのなら、私に自白させればいい──。

[語尾は恍惚として中空に消える。]
(114)2006/06/18 21:49:33
流れ者 ギルバート
[闇の中で眸が黄金いろに輝く。
ひんやりとした冷気を漂わせ、女を見つめ。
ただただ、そこに立っている。]
(115)2006/06/18 21:52:03
お嬢様 ヘンリエッタ
―森北部―

[――ザァ……
 一陣の血と潮と腐った生物の匂いの生温い風に
 少女の姿は陽炎のように揺れる。]

くすくすくすくす…

[目の前の黝い女が言葉を紡ぐ度にゾクリ、ゾクリ、と血が騒ぐ。]

ヘンリエッタは宝石のようだとお父様が言ってくれたの。

[うっとりと夢見るように囁いて大きな瞳は爛爛と輝きニタリと口元を歪める。]

ステラの血は美味しいわね。
甘い、甘い、砂糖菓子より甘いわ。
ねえ…もっと愛し合いましょう…

[ゆらり…胸を焦がす情念は周囲の空気を染め上げそうな程で
 女を見据えたまま静かに仕込み刀を引いた。]
(116)2006/06/18 21:54:54
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバートに向かい、じっと気配を伺っている。黒いリボンがひらりひらり。
2006/06/18 21:55:41
墓守 ユージーン
[赫の針が、ようやく立ち上がった相手へ向けて放たれる]
[横跳びに裂け]
[皮膚感覚とも呼べるもの]
[放たれる無数の針]
[服や皮膚、髪には掠るけれども、]


[苦無を銜えた口の端が歪む]

[バシャリ!]
[一度だけ血の海に入り込み、腰から上を捻るように苦無を放つ]
[少女の後方へ頭から一回転するように跳躍]

[血の海から形成された針が、苦無の軌道を逸らそうと襲う]
[それでも止まらない苦無は、少女の腹へと突き刺さった。]
[致命的な苦無の軌道を逸らせた事に、少女の首はあがる]
(117)2006/06/18 21:56:36
学生 メイ
─南西部・山裾廃屋前─
……んー?なんか気配がしてるねぇ。中に誰かいるねー。
ヤだなぁ。下着とか盗られてなきゃ良いんだけどさ。

[朽ちかけた建物の中に何かの気配を感じ、軽口でぼやく。提げられた鞘に手を伸ばすことすらせずに重い鉄扉を開いた]

──────。

[そこには昨夜までと何一つ変わらない光景。ただ一つだけ異質な『気配』]
[気配に気づいていないかのように真直ぐに蛍光灯の下──彼女の定位置へと歩む]

────────。

[刹那、物陰から飛び出す襲撃者。その手には仄紅く煌く刃]

あはは。あんた、泥棒さん?
遊んでくれるの?
はは。

[わざとその斬撃を頬に受け、笑う]
(118)2006/06/18 21:56:38
墓守 ユージーン

[ごとり]
(119)2006/06/18 21:57:34
流れ者 ギルバート
[マリーの挑発めいた言葉に、手首の傷を僅かの間注視していたが]

・・・・・・そうか。
ではそのお前の傷を俺にくれ。

[正面からマリーに静かに近付いて行く。
確かで、揺るぎの無い足取り。]
(120)2006/06/18 21:58:58
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーに猫科の猛獣の足取りで近付く。最初はゆったりと、徐々に早く。
2006/06/18 22:01:17
流れ者 ギルバート
美しいお前、花嫁のお前。
誰の手がお前に触れた?
(121)2006/06/18 22:04:19
墓守 ユージーン
[少女の首が落ちる]
[見れば、苦無の端に銀色の光が見える]
[その細い光は、少女の首に幾重に巻かれ、]
[首が落ちるにつれ、緩む一本の線になる]
[それは後方に立っている人影の口の端に繋がっていた]
(122)2006/06/18 22:04:45
学生 メイ
[つつ、と頬を伝う紅いそれを僅かな舌で舐め取り]

泥棒さんじゃなくて、サンタクロースだったのかな?
プレゼントにはお礼をしないとねっ♪

[腰から抜き放った刃を五指に挟み、微妙な時差をもって投げる]

[頭に]
[喉に]
[心臓に]
[腹に]
[両手に]
[両足に]

[だが、それらはことごとく躱され、闇の向こうへ]

あはっは。あんたなかなかやるじゃん?
(123)2006/06/18 22:06:56
墓守 ユージーンは、血の海に倒れた幼い体に近寄った。血の海はもうさざめかない。
2006/06/18 22:08:33
酒場の看板娘 ローズマリー
[ギルバートに向かって口唇をうっすらと開き、顎を僅かにもちあげてみせる。
右手で右顔面を覆い、]

あなたの熱望する者が──
(124)2006/06/18 22:09:13
流れ者 ギルバートは、全く意識していないようにマリーに間合いに入っていく。
2006/06/18 22:11:11
酒場の看板娘 ローズマリーは、無意識に、ほんの僅かに胸を反らせた。鞄を置く。
2006/06/18 22:13:13
修道女 ステラ
お父様。
そう、お父様が。
素敵だわ。
真っ赤な宝石の、ヘンリエッタ。

[睦言を囁くような、声音で。]

甘い?
甘いかしら。
貴方のほうが、美味しそう。
美味しそうよ。

[煌く糸が、ふわりと広がる]

頂戴。
頂戴な。
愛を。
貴方を。もっと。

[微笑んだ。]
(125)2006/06/18 22:17:50
流れ者 ギルバート
ではお前を、くれ。
あの男が触れたと言う、お前の膚を。

[口唇の両端を三日月のように吊り上げ、恋焦がれるものの熱を、女のラバーに覆われた顔に注ぎながら。]
(126)2006/06/18 22:19:23
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーに向け左腕を伸ばす。
2006/06/18 22:20:31
酒場の看板娘 ローズマリー
[注がれる熱を感じながら、]

──あぁ。
傷口が塞がりきる前に、あなたが私を奪う事が出来ればね。

女の業が流されるには月が満ち欠けする一周の間だと言うけれど、私の傷が塞がりきるのには、ほんの僅かしか時間は必要で無い──。

[向けられた左腕を避けようとはせず、むしろギルバートに身を寄せるように。]

私はその間に、お前を。
(127)2006/06/18 22:27:14
お嬢様 ヘンリエッタ
[女の両の手より闇に広がる銀糸を
 獣の如く紅い光を帯びた瞳が「視る」。]

あげる、あげる、沢山あげるわ。
だから頂戴、ステラも頂戴、沢山頂戴。

[一足飛びに間合いをつめ
 闇の中で月光に煌く糸に
 舞うように仕込み刀をふるう。]
(128)2006/06/18 22:27:52
学生 メイは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2006/06/18 22:28:28
お嬢様 ヘンリエッタは、酒場の看板娘 ローズマリーに話の続きを促した。
2006/06/18 22:29:14
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーの右手を掴もうと。
2006/06/18 22:31:40
学生 メイ
んー。プレゼントにはちゃんとお返ししないと気が済まないなー。

[しゃら、と右袖から白銀の爪を伸ばし、構える]
[瞬間、疾駆。姿勢を低く構え、次に飛翔]

美味しく召し上がれっ!

[振り下ろす]
[躱される]
[薙ぎ払う]
[躱される]
[逆袈裟に]
[躱される]・・・

はは。強いね。速いね。
こないだのあの人の迅さの比じゃないけど。

[反撃の隙を与えない速度で斬撃を繰り返す]
(129)2006/06/18 22:35:24
学生 メイ
はは。ねえ、お返しもっとしてあげるね。
もっと、もっと、もっと、もっと。

[僅かに速度を上げていく]

ねえ、美味しい?

[ざくり、と]
[白銀の爪が厚い胸を切り裂く]

キモチイイでしょ?
(130)2006/06/18 22:36:32
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーを抱き取ろうとするかのように、近寄る身体に踏み込む。
2006/06/18 22:36:33
酒場の看板娘 ローズマリー
[ギルバートが右腕を掴みきる前に。
懐に滑り込み、右手の繋ぎ目が見えるような角度でギルバートの口元に、素材の分からない例の装飾的な刃物を突きつけた。]
(131)2006/06/18 22:36:48
修道女 ステラ
[三日月に唇を吊り上げて]

ええ。
あげるわ。
甘いお菓子。
紅いお菓子。
零れるほどに。

[囁き、振るわれた刀を柳のようにゆらりと避けて]

そう、
其の眼。
猫みたい。
獣のよう。
美しいわ。
好きよ。
(132)2006/06/18 22:36:49
酒場の看板娘 ローズマリーは、まるで抱き寄せられたかのように、相手の耳元に口を寄せ。
2006/06/18 22:38:11
美術商 ヒューバート
[手当たり次第に周囲にいる男を殴り続ける。
 普段の彼ならば有り得ない。好んで男性を殺すなど]

・・・嗚呼、こんなんじゃ欲求は満ちないか。
逃した魚は大きかったようですね。

[少女と”できなかった”ことが彼の欲求をかきたてる。
 それを振り払うかのように、目の前に砕けたスイカを築き上げる]
(133)2006/06/18 22:42:16
流れ者 ギルバート
[口元へと突きつけられた刃を、右手で持ったダガーで素早く弾きながら、そのまま刃に沿って手首を切りつける。]
(134)2006/06/18 22:46:58
墓守 ユージーンは、少女の腹に刺さっていた苦無を歯で銜えて引き抜いた。
2006/06/18 22:47:27
流れ者 ギルバート
──その傷は俺のもの。
(135)2006/06/18 22:49:01
学生 メイ
[軽やかなステップで翻弄する]

あはは(ざく)、キモチイイでしょ?(ざく)
もっともっと欲しい(ざく)でしょ?
あげるよ(ざく)。たっくさん。(ざく)
もっと(ざく)、もっと。(ざく)

[哄笑の中に紅い花が咲く]
[不利を悟ったのか、襲撃者は彼女の一瞬の隙を崩れた壁の間から外に飛び出す]

──あれ?
あー、追いかけっこだね?
OK、わたしが鬼ね。

[くすくすと笑うと、爪に纏わりつく紅い水を振り落とし疾駆]

速いね。

[呟くと、街へとその後姿を追い始めた]
(136)2006/06/18 22:49:34
墓守 ユージーン
─西部、街─

[へらっ]
[苦無を銜えた口の端が歪む]
[垂れ下がる銀線は、蜘蛛の糸]

[ぴくぴくと神経が繋がっていくのを感じて、再び街を歩き出した。]
(137)2006/06/18 22:50:29
酒場の看板娘 ローズマリー
[斬りつけられた手首を防御するように、右手首と繋がった黒いリボンで覆う。
リボンの先の飾りを浮かせ、逆にギルバートの右手を狙い。
口元は笑っている。]

焦っては駄目よ──。
それに、あの男が触れたのはここだけじゃない。
ちゃんと探してみて?
(138)2006/06/18 22:51:46
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバートに、「まだ、傷口はあげられないわ。」
2006/06/18 22:52:18
お嬢様 ヘンリエッタ
[幽鬼のようにすり抜ける女を視界の端に捉え
 囁かれる言葉に薔薇色の唇は溜息を漏らす。]

…嗚呼…
嬉しい…

[口の端から零れる雫も気にせず
 一瞬の強化で
 其の手首を切り落とそうと一閃…また一閃…次いで一閃
 地を蹴り女の背よりも高く跳びあがる。]

良いわ、良いわ、良いわね。
(139)2006/06/18 22:53:58
墓守 ユージーン
─西部、街─

[高層建築群よりも、荒廃の度合いは少ないように見える]

[ぴちゃり][ぴちょ・・][ぴちゃん・・・]

[耳裏に雫が落ちる音が聞こえる。]
[へらっ]

【何処かで獲物を手に入れなきゃなァ】

[首を巡らす]
[それらしき建物を]
(140)2006/06/18 22:55:05
美術商 ヒューバート
―西部・街―
足りぬ・・・足りぬ・・・足りぬ!
嗚呼!乾く・・・乾く!・・・乾く!
飢える!・・・飢える!・・・飢える!

[むしろ殺戮を重ねれば重ねるほどに、自分の
 欲求がかきたてられるような感じすら受ける。
 相手は小隊を組んで、紳士に襲い掛かる。
 だが、軍勢は嵐の一過のように砕け散る。
 拳が顔面を砕くたびに、紳士の心で何かが弾ける]
(141)2006/06/18 22:55:20
学生 メイは、山を抜け、街へと走る。その表情は子供のそれそのもの。
2006/06/18 22:55:54
流れ者 ギルバート
[ふ、と小さく笑い、顔を寄せる。
婚礼の日に、己が花嫁のベールを上げて、初めてその貌を見る時のように。]

顔か?
それとも髪か?
いや。
その両方だ。
(142)2006/06/18 22:59:31
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーの髪の生え際に残る、うっすらとした傷痕を見つけた。
2006/06/18 23:01:35
流れ者 ギルバートは、愛しむようにマリーの髪に触れようとする。
2006/06/18 23:02:24
墓守 ユージーン
─西部、街─

[風に血の飛沫が舞う]
[濃厚な血の匂い]
[多くの死の匂い]

あぁ、よい匂いだ。
悪くない、何かの、匂いがする。

[顔を、漂う血の匂いを深く嗅ぐように上に向けて]
(143)2006/06/18 23:03:07
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバートが髪に触れようとしても逆らわずに。
2006/06/18 23:03:33
流れ者 ギルバートは、優しく髪を撫で、傷痕を指でなぞる。
2006/06/18 23:04:38
修道女 ステラ
[微かに手首を掠める白銀の刃。
血がぱたりと。

ふふ、と笑みを浮かべて]

まあ。
素敵。
花弁ね。
花弁みたいよ。
ヘンリエッタ。

[高く舞い上がる少女に向け、
幾多の漆黒の翼と蜘蛛の銀糸が花のように広がった]
(144)2006/06/18 23:06:01
美術商 ヒューバート
[吹き荒ぶ”嵐”に、軍勢は脅威を感じているようだ。
 だが、彼らも殺人鬼の端くれ、果敢に立ち向かう。
 射撃武器は不利と知るや、肉弾戦を挑む。
 しかし、人間は”嵐”を殴り倒すことはできない。
 ”暴風”にその身を壊されていくのみである]

飢エル!・・・飢エル!・・・飢エル!
グゥゥゥゥゥゥゥ・・・”シタイ”・・・”シタイ”!

[”嵐”の後には、無数の砕けた”スイカ”。
 まるでダメになった農作物のように、屍を連ねている]
(145)2006/06/18 23:07:20
美術商 ヒューバートは、天を仰いで、身を震わせている
2006/06/18 23:07:52
学生 メイ
──西部・街──
ねえ、どこまで逃げるの?
わたしそろそろ鬼ごっこも飽きてきちゃったし。

そろそろ、イっとく?

[言うと同時、ダートナイフを三本、投げ放った]
[内二本がその太腿に突き刺さり、襲撃者──逃走者はもんどりうってその場に転がる]

うわー、かっこわるーい。

[そして最後の一本はその頭上を飛び越え、さらにその先の人だかりの中へ]

……およ?

[その人だかりの中に見覚えのある長身を見つけ、彼女は動きを止めた]
(146)2006/06/18 23:08:01
酒場の看板娘 ローズマリー
[触れる指先の感触に心地良さげに肩を小さく震わせながら、]

──ねぇ。
リボンが邪魔だと感じているわね。
このリボンが何で出来ているか、教えて上げましょうか。
(147)2006/06/18 23:08:17
流れ者 ギルバート
顔は何処に?
頬か?
顎か?
お前の眼を抉ろうとしたか?
その隠されたお前の貌を、見ようとしたのか?
(148)2006/06/18 23:08:55
流れ者 ギルバートは、酒場の看板娘 ローズマリーの言葉に「あの男が触れたものなら、全て知りたい」と。
2006/06/18 23:09:34
墓守 ユージーン
─西部、街─

[漆黒の鎧を着込んだ一団が街を横切る]

[手当たり次第に周囲を破壊し、目についたものから殺そうというのか、粗野な気配と殺気を隠しもせずに撒き散らしている。]

[地響きを立てて、漆黒の甲冑の一人が立ち止まり、血と毒に塗れた男を見下ろした。とても小さな虫けらだと思っているのだろう。或いは、既に心もない殺戮の鎧と化しているのかもしれない。]

[巨大なバトルアクスを振り翳すと、一瞬しかない溜め時間を置いて、まだ綺麗な石畳が見える地面に立つ男へと振り下ろした。]
(149)2006/06/18 23:11:43
酒場の看板娘 ローズマリー
[あの男にしか反応をしないギルバートの反応を気にした様子もなく、]

このリボンはただの皮革ではない──。
そう、あなたと同じ、ズタボロになっても蘇る事の出来る獣の皮膚を鞣したものなの。私のご主人様の親しい獣が、私たちの婚礼祝いにくれた──。

あなたからは、懐かしい匂いがするわ。
懐かしい懐かしい、私たちが幸福だった時代の匂い。
あの獣とあなたは同じではないのに。

きっと坊やも同じ事を。
だから、坊やは私にあなたは仇を成さない獣だと告げた。

[ギルバートに頬笑んで、]

まず、顎を掴んだわ。
(150)2006/06/18 23:14:33
美術商 ヒューバート
[天を仰ぐ悪鬼は、自分に向けられた視線に気付く。
 その方向を見やると、そこには恋焦がれた相手]

・・・見ぃつけた・・・・・・。

[心の底から湧き上がる”性欲”。
 抑えきれずに、両脚をポンポンと鳴らす]
(151)2006/06/18 23:15:16
墓守 ユージーン
─西部、街─

【流石に苦無と銀糸だけじゃぁ、無理ってものだわ】

[道の向こう側に降り立つと、わき目も降らずに駆け出した。]
[後方でガチャリガチャリと五月蠅い金属音が追いかけてくる。]

【どうしたものかねぇ。】
(152)2006/06/18 23:16:13
お嬢様 ヘンリエッタ
[迫り来るは深く柔らかな闇と細く編まれた銀の糸。
 ふわり
 腕を引き日傘の空気抵抗で一瞬、中空に留まる。]

花弁?花は美しいわね。
綺麗なものは好きよ、好き、好き。
愛しいわ。

[少女を飲み込もうと広がる闇へ
 仕込み刀をふるいながら
 愛しい人の胸に飛び込むように
 うっとりと身を預ける。]
(153)2006/06/18 23:16:49
学生 メイ
[視線の先。長身の男が天を仰いでいる]

あははッ!見つけた、見ィつけた!
あんたもー良いよ。ばいばい。

[太腿からダートナイフを引き抜くと、眼球に一突き]
[ぐりぐりと眼窩から脳をかき回し、引き抜き、先端にこびりついているそれを舐め取り哄笑]

……もっと、愉しくなるね。
あははッ!

[投げられる視線と、異常なほどの殺気にぞくぞくと背筋を震わせた]
(154)2006/06/18 23:22:35
修道女 ステラ
そうね。
私も好きよ。
好きだわ。
ふふ。

[僅かに朱に染まる銀糸と闇色の翼は
華奢な少女を包み込む。

黝い髪の女は少女を抱きとめようとするように手を広げる。
糸は、鋭く輝き。]
(155)2006/06/18 23:24:32
美術商 ヒューバート
[両脚をポンポンと鳴らし、手に装着した
 ブラスナックルを整える]

ははははは・・・また会えましたね。
今度こそ私と”しましょう”ね?

[笑みを崩さぬままに、想う相手へ向かって飛翔]
(156)2006/06/18 23:27:24
流れ者 ギルバート
[マリーの「ご主人様」の話を聞きながらも、全く関心を示さず。
ただ、ラバー越しにその顔を愛でるのみ。]

──顎を?

[す、と人差し指を顎に当て]
(157)2006/06/18 23:28:19
お嬢様 ヘンリエッタ
[身体の其処此処を切り裂かれる。]

嗚呼っ!

[嬌声があがる。
 身体中の血が滾り
 ぞくぞくと駆け回る。
 どろり
 瞬間の硬化。
 肉体に食い込んでいた糸を
 はらはらと断ち仕込み刀をふるう。]
(158)2006/06/18 23:29:29
流れ者 ギルバート
どのように掴んだ?
こんなふうにか?

[口接けを与えるように顎を掴み、顔を仰のかせる。]
(159)2006/06/18 23:29:42
墓守 ユージーン
─西部、街─

[路に屋台が出ているのを見かける。]
[どうやら一人の女性が肉を売っているようだ]
[内心、感心しながらも、そちらに向かって走る]

繋がった。

[苦無を左手に持つと、屋台の奥を覗き込む。]

これ、貰うよ。

[へらっと笑いかけると、そこに見えた幾本かの刃物を引っ掴み、腰に無理やりさした。]

まぁ、使えりゃあ、いいんだけどねぇ。

[まずは、いやにギザギザと波打った刃、肉切り包丁を丁度右手に持って、漆黒の甲冑へ、己から飛び込んでいく。]
(160)2006/06/18 23:30:11
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