冒険家 ナサニエル ― ナサニエルの家・物置 ― [この村へ帰ってきてから随分家中を整理したはずだったが、物置の中はまだまだ発掘と記録を要するような有様だった。目立つスコップはすぐに掘り当てたものの、血を拭き取るための古着があまり出てこない。見つかった物も幾つかは腐ってボロボロになっていた。] 死んでくれていたなら……か。なんて自分本位なんだ。かつては絆を持つ者同士だったのにな。知る事と、知られる事。“秘密”を通した、厳しい絆。今はただ、煩わしいだけの繋がりになってしまった物。 死んでくれていた方が、きっと俺はほっとする。でもきっと一方で“ぞっとする”のだろうな。――その自分勝手な考え方が、「似ている」から。 | |
(4)2006/04/25 16:27:01 |
酒場の看板娘 ローズマリー ――酒場・フレディの部屋―― [ 父を横たえたベッドの脇に、ローズマリーは膝を抱え座り込んでいた。] ………。 [ あれから、まっすぐに酒場に戻ってきた。 「クインジーは俺達に任せて、教会に戻っているんだ」 そう言ってくれたのはケネスだったろうか。だがローズマリーはどうしても教会に戻ろうという気にはなれず。結局、酒場にまで帰ってきたのだ。] ………。 [ 酒場に帰ってから、クインジーの血に染まった衣装を着替え、手を洗い、顔を洗い、髪を拭い、その後はなにをすく気にもなれず、また眠ることもできず。ローズマリーは動かないフレディの傍らでずっとシーツに*くるまっていたのだった。*] | |
(6)2006/04/25 16:46:42 |
農夫 グレン ――森→教会―― [ケネスがローズマリーを気遣い先に彼女を教会へと帰らせる。] ギルバートは? [そう尋ねるもケネスは首を振る。 やがてケネスはクインジーを教会へ連れて行こうと言い出した。 冗談じゃない。 最初はそう思った。 死体と言えども魔女(かもしれない男)を、教会につれて帰り、何か起こればどうするのだと嫌悪を感じたのだ。さっさと焼き払いたくもあった。だが、既に死んでいる事もあり渋々と納得をした。ケネスをその場に残して、台車らしきものを近くの民家より借りると、それにクインジーの死体を乗せて教会への道を歩き始めた。 クインジーが落とした血を辿るように教会へ。] | |
(9)2006/04/25 20:57:30 |
のんだくれ ケネス ーー西の森ーー [赤黒い血がへばりつく両の掌をみつめケネスはしばらく一人でその場にたたずんでいた] 俺はあの時、俺ならクインジーを納めれると思っていた・・・ 奢りだったのか?俺は何をしていたんだ・・・ 俺も立派な魔女狩りの一員だな・・・ [ケネスはシェリーに罵倒を浴びせる狂気を宿した隣人達の目を思いだしていた] 【マリーから見れば俺も狂気に走っているように見えただろうな・・・】 [いつまでも嗚咽をもらし震えていたローズマリーを思いだす] 【一度加熱した魔女狩りへの空気はそう簡単に冷えはしないだろう】 【俺のこの汚れた手はせめてマリーを護る為に使おう】 [ケネスはそう自分に言い聞かせると森を後にした] | |
(11)2006/04/25 22:03:51 |
美術商 ヒューバート −自宅− [クインジーがローズを連れて逃げた後、我関せずといった顔で自宅へと戻っていた。 アレを完成させる為に、もしかしたら必要になるかもしれないローズの事は気にはなったが、追いかけるほど執着もしてはいない。 とにかく無駄に狂気に満ちているあの場にあれ以上居るのは馬鹿馬鹿しく思えたのだ。] さてと、そろそろ戻るとするか。 【……クインジーはあの怪我で治療もせず動き回ったなら八割方死んでいるだろうな。】 ついでに、村の様子でも見ていくか。 ま、この静かさだ。 何か良い方向に変わったとも思えないが…… [ヒューバートは村を軽く見回りながら教会へと戻った] | |
(13)2006/04/25 22:44:41 |
美術商 ヒューバート −教会− [中へ入ろうとすると、グレンと台車の姿が見える。 最初は何か雑貨品や食料でも運んできたのかと思ったが、近づくにつれ鼻に付く"鉄臭い匂い"がその考えを否定する。] 【ああ、死体か。】 [台車の中を確認すると、もはや息絶えているクインジーの姿があった。] さて、クインジーが死んだか……。 いや、この場合"殺された"かな? だが、クインジーが死んでも今の所村に変化は無し。 もし、クインジーが魔女であったと仮定したとしても…… 石化や壁は術者が死んで暫くたたないと術は切れないのか。 それとも、術者が死んでも術はずっと持続するのか。 後者なら絶望的って奴だな。 まぁ、魔女とやらがこんなに簡単に死ぬとも思えないがね。 | |
(15)2006/04/25 23:02:57 |
美術商 ヒューバート そうだな、少なくとも砂浜の方から海への壁を調べたがまだ消えていなかった。 いやいや、ここに集まった連中の中に怪しい奴が居るとすれば…… この村の出身でもなく、突然村に現れた奴……とかなぁ? [ほぼ一名しか居ない該当者を暗に示す。 まぁ、実際どうだかは全くもってどうでもいいことなのだが。] おっと、ソレを言えばこの村に4.5年しか居ない俺も十分怪しいか。 あとグレン、コレは俺からの助言だが。 冷静に、もし己がこの状況を作り出した当事者なら……どのポジションに居るのが一番安全かって考えてみろ。 そうすりゃ、結構目標にぶち当たるかもしれないぞ? 【普段からいかにも魔女に見える奴が居たら、お目にかかりたいね……。 ああ、他の奴から見たら俺がそうだったのか。】 [ヒューバートは心の中で苦笑しながらそういうと、教会の中へと入って行った。] | |
(23)2006/04/25 23:30:49 |
農夫 グレン 【どの位置にいるのが安全だって?】 [そのまま視界に見えるのは教会。 そしてその中に佇むシャロ。 ………母親が魔女として殺されたと告白したハーヴェイの姿が脳裏に浮かんだ。グレンは惑っている。] 【…故に僕が行うべき事は。 疑わしいとされた者が本当に魔女かどうか、見極めることだ。真にこの村に害悪を為す魔女かどうか、確かめるために…】 [ハーヴェイの言葉が響く。見極めるとは何だ?害悪も何も、既にこれは…ルーサーが目の前で殺された事は「害悪」だ。この村にいる魔女は「悪」そのものだろう。 十字を切る。 魔女の息子が即に魔女という訳ではない…。 まだ、グレンはそう思う。 けれども、…。 今までハーヴェイと過ごした年月と、「彼自身が告白」した事が秤のように不安定にグレンの心を揺らしている。] | |
(34)2006/04/25 23:44:36 |
逃亡者 カミーラ [ナサニエルとは別の視線、その先を見るとヒューバートがそこにいた。] 【…面倒な事になりかねないねぇ。】 [カミーラは心の中でため息をついた。] レディに名前を名乗らずに質問とは…随分じゃないかねぇ。 [カミーラは若干挑発気味にヒューバートに言った。] 私がこの村にきた理由だって? [カミーラはやれやれっと言った感じで手をあげた。] 【ここで教会関係者…だなんていっても余所者である以上効果ないだろうね。 それにこの村にきた理由なんていったところで信用しないだろうしね…】 旅人に目的なんてあるかい?それとも辺鄙だろうと、この村に旅人がきたってのは問題かい? [カミーラはヒューバートに対してキツく言い放った。] | |
(77)2006/04/26 00:37:07 |
学生 ラッセル [息をつこうとしたが、うまくいかなかった。 そのまま話す。] へらへら、していたか?気付かなかったな。俺は色々考えていたさ、これでも…ものの役にも、立たない事だったかもしれんがな。 ふん。げほ、げほっ! [咳き込む。] …俺が冷静、か。面白い冗談じゃないか。くっく。 [す、っと、うって変わって真剣な目でグレンを見つめる。] グレン。冷静でいろ。 あんたが間違えて、魔女でないものを、言いがかりをつけて、殺してしまったら。きっと、後悔するぜ。 …あんたはそれに、気付かないかもしれないがな。 [いつもの目に戻る。] クインジーと、ローズマリーは、どうなったんだ? 申し訳ないね、一番大変な時に気を失って。くっくっ。 | |
(83)2006/04/26 00:45:48 |
流れ者 ギルバート [レベッカの肩に手を掛ける。 こんなときに何を考えているんだ、そうも思う。 だが、きっと今は勇気が必要なのかもしれない。 レベッカを守るために。子供達を救うために。 そう自分で言い訳しているのを分かっているのに。 レベッカを抱きしめながら、ゆっくりと部屋の隅にあるベッドへと座らせる。横にギルバートも腰を下ろし、唇をようやく少しだけ離す] レベッカ。俺、自分でも言っていいのか分からない。 でも我慢できない。もし君を傷つけたのなら詫びる事しか出来ない。 でももう、駄目なんだ。 俺は君を・・・・・・ 愛している。 [すぐ近く、息がかかる距離で、レベッカの目を見つめる] | |
(119)2006/04/26 01:39:37 |
学生 ラッセル 【魔女。】 [もう、そういう風に、考えるしかなかった。 そういう風に頭を切り替える、最後の段階。 ありえない、などと言うつもりはないし、言っても仕方ない。 実際起こっている事が「ありえない」わけがないからだ。 魔女は、基本的に普通の人と同じだという。 だったら、基本的には同じ人間と考えたい。 神だの悪魔だのなんて言葉で片付けても仕方ない。 魔術…今のところそうとしか呼べないものは確かに存在し。 それを扱う人がいて、それは魔女と呼ばれる。 そいつ、あるいはそいつらは…。 村人をああいう姿にして、おそらくはアーヴァインを見せしめるように殺し、俺やルーサーを攻撃した。 そう考えるべきだった。 …そう考えるしかなかった。] 何が起こってるんだよ。くそ。 | |
(121)2006/04/26 01:46:42 |
美術商 ヒューバート [カミーラの胸を貫いた短刀を抜き、横へと勢いよく振る。 刃へと付着した血が飛び、地面に細かな点による線を描いた。] 【ま、こんなもんか。 アンタには特に俺が欲する"部品"がないからな。 そのままのカタチで置いておいてやるよ。】 [短刀を腰へと戻し、ナサニエルへと視線を戻す。] ……大丈夫か? 危なそうだったんでな、つい身体が動いてしまった。 [ヒューバートはナサニエルの腕を掴み立たせた。] さて、それじゃルーサーの埋葬をしてくる。 墓地の少し奥、若干開けた場所でいいだろう。 その女に関してはアンタに任せるよ、ナサニエル。 [ヒューバートはそういうとルーサーの遺体を抱え、墓地の方へと*歩いていった*] | |
(129)2006/04/26 02:00:15 |
のんだくれ ケネス [ケネスは背中越しにラッセルの言葉を聞くと振り向いて] 目的についても考えて見たんだ 遊ぶだけにしては手間を掛けすぎてる感がある 俺の中でしっくりいった考えは2つ以上の意思が入り乱れている 奴らには奴らなりの制約が実は多々ある、例えば魔法を使える回数とか相手との距離とかのな 何らかのルールにのっとって遊ばれているだけ 今回の事全体が何らかの儀式になっている あと一番突飛なのが・・・敵対する魔女Aを捜している魔女Bが 魔女Aを閉じ込める為に結界をはり、魔女Aは人間のふりをしてやり過ごそうとしているまたは人の力を借りて魔女Bを殺そうとしている・・・ 最後のはさすがに妄想し過ぎかな・・・ [そう言って力なく笑うとケネスは*再び出口に向かった*] | |
(148)2006/04/26 02:37:48 |