自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
|
流れ者 ギルバート −夜・孤児院・ギルバートの自室− [ようやく子供達は寝静まったようで、今は孤児院も静寂に包まれている。ギルバートは静かに夜空を見上げる。 部屋の隅には小さな隠し部屋のようなものがあり、その中には今までの”稼ぎ”の蓄えが保管されている。きっと今の子供達が成人し、この孤児院に稼ぎを入れるくらいまで育つまで尽きる事は無いだろう。だが表向きにはそれを悟られないよう、寄付などで賄っているという事になっている] ・・・・・・ [窓の外に広がる闇はまるで自分の過去を反映している、そう思えてならない。だからこそ懺悔を欠かさず生きていく、それが今は大切な事だ] | |
(11)2006/04/22 01:35:57 |
酒場の看板娘 ローズマリー ━━夕・水車小屋付近→路地━━ ふふ。ふふふふふふ… [ カゴを抱えて上機嫌。つくしがなかなかに豊作だったのだ。] ハカマとりハカマとり、ハカマとりなのですよー♪ [ ちまちまとした作業は子供の頃から大好きだ。ひたすらに没頭できる仕事を見つけ、足取りも軽く酒場へと急ぐ。] と。 [ そんなローズマリーの足がぴたりと止まる。前方の道端でだらしなく居眠りをしている男の姿を見つけたからだ。 少し苛立つ。この心地よい春の日を謳歌するでなく働くでなく、こんな場所で寝こけているなど言語道断だ。] クインジーさーん、そんなところで寝ていると風邪をひくのですよー? [ 赤毛の男を努めて視界に入れぬようにしながら最低限の言葉を投げかけ、そのままその場を通り過ぎた。] ━━路地→酒場━━ | |
(39)2006/04/22 18:05:00 |
学生 ラッセル [月明かりを頼りに、外へ出た。 読んだ各地、各時代のの本や何かをまとめて論文みたいな形式にして手紙にまとめた。封をして、あとはいつもの手紙の返事が来るのを待ち、逆に出し返すだけだ。 こんな俺にも味方をしてくれる人はいる。 だから生きていられる、などと言うつもりはないが、彼らのおかげでこうして過ごせる。 思えば、大学にいた頃よりも自由かもしれない。 どうして神について学ばないかと言われ、仕方なくキリストについて書いたら不敬だと非難された。 そういう事は、ここではない。 資料や何かを当たるには不便な時もあるが…まぁ、贅沢を言っても始まらない。俺はここにいるのだ。 この村には大量の本を蓄えてる家なんかもある。 案外、やりようはあるものだと思った。 今は、そういう空気のある時代ではない、と思うが、まぁ、運がよかったというところだろう。 大体、今の時代がどうかなんて後の人が判断すればいい事だ。 先の時代についてすらよく分かっていない俺が今の時代を分析しようなんて、まるで驕りじゃないか。 だからと言って、目を背けていても仕方がないが。] | |
(69)2006/04/22 23:30:49 |
流れ者 ギルバート 牧師や他の皆さんのご寄付で何とかやっています。 彼らがまた大きくなって、稼ぎを入れてくれるようになるまでの我慢です。 [近くの椅子に腰を下ろし、目を閉じると祈りを捧げ始める。少し沈黙が続くとギルバートは静かに目を開ける] まだあの時の光景をよく思い出してしまいます。そのおぞましい荷物の中身。そして俺がただ利用されていたという事。きっと俺はとりかえしのつかない事をしてしまった。中身を知らぬとは言え、きっと。 [ルーサーにしか話していない事。それはギルバートにとっての懺悔。 割が良い仕事と、もぐりの運び屋をやって荒稼ぎしていた。そして頻繁に雇ってくれる顧客がいつの間にか出来ていた。いくら孤児院を賄う為とはいえ人を傷つける事は彼には出来ずに選んだ仕事だ。 だが結局その運んでいた荷物は、残虐な行為の跡であり、グロテスクなものだった。見た瞬間嘔吐し、二度と彼らの荷物を運ばないと誓った。 いつしかその雇い主を、魔女達なのではないかと感じていた。実際魔女という存在に詳しいわけではないが] 神に許してもらえるとは思っていません。ですが償える日は来るのでしょうか。 | |
(109)2006/04/23 00:48:08 |
流れ者 ギルバート [道を戻ってわき道に入り二人をやり過ごす。確か男性のほうはナサニエルという名前だった気がする。なにやら昔住んでいたという話を聞いたが、ギルバートがこの村に来た時点では既にいなかったし、彼の素性は詳しく知らない。ただ、いつも真面目そうに仕事をする姿に好感を持っている] ・・・・・・ [なんとなく、少しだけ後をつけるような情け無い行動を取ってみる。どうやらそのまま二人はレベッカの家の方へと歩いていく様子だ。 ナサニエルに送ってもらうならばきっと安心だろう、そう思いつつ体の中心を冷たい風が通り抜けていくような感覚に見舞われる。きっとレベッカという女性に好意を持っているからかもしれない] でも、それは駄目だな。 [つい声が出る。どうしても彼女と一緒にいると自分が黒く汚れた存在に思えてしまう。どんなに彼女と親しくても、自分の中で枷がかかる] | |
(174)2006/04/23 04:11:53 |