人狼審問

…私でも知らない地図にない村ですか。

とても興味深いですね。
ここには私の読んだ事のない本がまだ残されているのかしら？前の村の図書室の本も全て読んでしまって、退屈をしていましたが…楽しい事が起きそうです。

[セシリアはとても分厚い本を読書しながら]

アーヴァインさん、いつも見回りご苦労様です･･･。
一体何の騒ぎなのでしょう？人狼？
ええ。本で何度も読んで存じておりますわ。
けど、実際に被害のあった村は書物には記入されていません･･･もしかしたら触れてはならない事実？
それとも誰も伝えられなかったのでしょうか？

人狼ですか………人狼に関する文献は確かにほとんど現存しておりませんが……そうですね、例えば人参国というところで書かれた書物が二冊残っております。文章でのみかかれた【詩 亥刻人狼録】絵でのみ書かれた【絵 二刻人狼録】。私が知る限りこの二冊でしょうか。

ハーヴェイさん、良くご存知なのですね。
尊敬致します。
私の印象に強く残っているのは【各国人狼伝説上・下】あらゆる村の人狼騒動の継承･･･。
言ってしまえばおとぎ話の分類ですね。
【狂気に染まる爪】【人狼血脈】という、人狼が主人公のお話、どれも現実味などございませんが。

【詩 亥刻人狼録】には「人狼、二，三匹の群れ作り村に入り我らに組みする者に会話に入ること許す」という一文があります。ですが【絵 二刻人狼録】で「我らに組みする者」らしき人物は人狼同士の会話に参加していないのです。これは人狼にも二種類存在し「自らに組みする者」、【詩 亥刻人狼録】の別の箇所では狂人という存在に力を与える人狼と与えられない人狼が存在するというふうに読み解くことができます。これが何によって変わるのかは分かりませんが…………この辺りに人狼が出たのなら与えられない方の人狼だろうなぁ。

>>3
【各国人狼伝説上・下】ですか。あれは作者が村々で採取した伝承をまとめたとあり、二つの人狼録の内容と概ね一致しますね。ただあれは人狼録の影響を受けてますけどね。
【狂気に染まる爪】や【人狼血脈】……あとは【人狼の食卓】なんかの所謂人狼ものは【各国人狼伝説上・下】の影響を強く受けているでしょうね。

興味深いのは人狼伝説の方には人狼録にはない「妖魔」という存在が描かれていることですかね。あれは本当に居るんじゃないかなぁ。

中世の神主、次無損が書いた本の中に「この世の悪しきもの、一つ、夜におぼろげな体成し殺すこと叶わず。昼はただの民草なれば正体を見抜く力で雲散す」とありましてね、これが人狼伝説にある妖魔の特徴によく似ている。これを人狼伝説の作者が見てヒントを得たという可能性もあるだろうけどそれはないだろうね。でも、妖魔もこの辺りには居ないでしょう、あれは水気の多い場所にしか出ない。

っと、まぁつまりだ、人狼騒ぎは公には騒がれていないが民間伝承という形や人狼という形を取らずに首無し騎士や吸血鬼という姿に変えて綿々と語り告げれているわけだね。

[...は上記のように話をしめた]

「妖魔」ですか。
私も存じてますが、水気の多い場所にしか出ないというのは初耳です、次無損の文献ですね･･･、私の目にしていない文献があるなんて、少し驚きましたわ。
夜鼓舞は、人狼を敬愛する狂人の事を題材にした作品が多いですね。
【同胞】【血の奥の真実】など、狂人が人狼と囁き合える事を、物語でふんだんに使ってます。

ふふ･･･
ではアーヴァインさんは、おとぎ話の登場人物
に翻弄されているのでしょうか？
早くその職務から解放されると良いですね。

そうだと……良いんだがねぇ。
ああ、妖魔が水辺にしか出ないというのは"おぼろげな体"というのが恐らく水のイメージなんだと思うよ。水辺以外……例えば山中ではハムスター人間という名称になっている。もし、この辺りで出るとしたらハムかな。でも、出ないだろうねぇ、聞いたことが無いし。

何方か来て頂けないかしら。
このまま2人だけですと心細いですね。

お邪魔するぜ〜

オラは難しい話はわからねぇ…。

あらノーマンさん、あなたもおとぎ話の騒動に付き合わされてしまったんですね。

ふぅ･･･なかなか集まって頂けないのですね･･･。
寂しいです。

だからね、自警団が村民の信頼を得られないようでどうするんだい。第一容疑者を全員一箇所に集結させるなぞ乱暴すぎる。ああ、其処の本も取ってくれ……………そりゃそうだよ、人狼なんて御伽話だ。まだ人狼伝説に準えて殺人を行っている人物が居ると推測した方が据わりが善い……………聞いたよ、其れも何らかの手段を用いて殺害し、其の後に野犬なんかに襲わせたんだろうさ…………だから誰から何を落とすんだい。幾ら狭い村だと言っても何人居ると思っているんだ、厭だよ僕は。面倒だ。……噂なんて無視しておきたまえ。すぐに消えるよ。
何が不思議だ、【世の中に不思議なことなど何もないのだよ、アーヴァイン】
僕に仕事をさせたいんなら先ずは全員を集めるのが先だ。

よう、よろしくお二人さん。
って、人狼って何なんっすか？

人狼というのは昼間は人間そのものなのだが夜になると超人的な身体能力を持つ人型の狼の姿をとる化け物のことだね。彼らは喰らった人間の記憶なんかを取り込んでその人そっくりに化けることが出来る。故に魔術呪術、若しくは最先端の技術でも使わない限り判別は不可能だ。彼らは主に二三匹の群れを成し人には聞き取れない声で意思疎通が出来るそうだ。
アーヴァインは此の村にそれが現れたと思っているそうだ。此の村の人口だと……二匹だろうね。

そ、そうなんっスか！？
う〜、こぇぇぇ…。
…でも、人が見えないっスね。
オラには雨乞いくらいしか出来ねぇけど
やってみる…。

ふぅ…まったくアーヴァインさんときたら、人狼とか何とか騒いでくれちゃって…
おかげでお店に人が来なくなっちゃって、お給金が下がっちゃったじゃない…まったく…(ぶつぶつ)

あら、ノーマンさんこんばんは〜。
最近お店にお見えにならないようですけど、たまにはお酒でも飲まないと…禿げちゃいますよ〜？(にっこり)

。o0（さっそく天女様が…。）

…それにしても、アーヴァインさんが人狼とか何とか言ってましたけど…本当なんでしょうか…？
本当だったら…怖いですよね…

…あ、そろそろお店の方に戻らないと…
それでは、また明日の晩にでも様子を見に来ますね〜。

[...は本から視線をあげて]
ほう、ノーマンさん。貴方も中々の魔術師ですね。

･･･とても綺麗ですね。ローズマリーさんって。
私もあなたみたいに･･･いえ、何でもありません。

今日は人狼の生態について、文献を紐解きました。
しかし、やはり本物の人狼が載っている筈も無く、分かったのは、「狼の生態」だけでした。

そもそも、人狼とは、どんな局面で生れ落ちたのでしょうか？突然発生など有り得ません。
昔からどこかで、隠れて暮らしていたが、人間の保身の為に排除され、生き残った者が人間に復讐する為に、騒動を起こしている･･･大体はそういうセオリーですね。それは本当なのかしら？

あ〜、アーヴァインがいない・・・。
集会場に来いと言うから来たってのに〜〜・・。
う〜ん・・・。
[...はそのまま*寝入ってしまった*]

おやおや、ここはなんて村なんでしょうか・・・
聞いたことない村ですね

むむむ、皆様人狼に相当知識があるみたいですね
私は旅先で商人たちに聞いた程度の知識しかないのですが
銀は有効でしたかな？装飾剣で武器になるかは分かりませんが
銀製の剣なら確か商品の中にあったはずですが

なぜこの村が【地図にない村】と呼ばれるか知ってるかい？
ちゃんと地図には載っている。でも近くの村の者はその名で呼ばず，ただ【地図にない村】とだけ言う。
本当は，この村はもっと別な名前だったんだ。
ここで口にするのもはばかるような，恐ろしい名だ。

……そう，最近は人狼と呼ばれるのだね。
繰り返し繰り返し凄惨な事件が起きて，村の名は，ただの気味悪いだけの名ではなく，恐怖を象徴する禁句となった。だから村人も余所者も，もうその名ではこの村を呼ばなくなった。

そうだ，ちょうどこんな夜。
村ではしばしば，人が死に，そして人が消える。
すると，年寄りは口々にこう言う。【オオガミサマの祟り】だと。

もっとも，あくまで何十年も前の話だよ。
まさか本当に人狼が現われて人が襲うなどということがあるはずがない。

それでも万が一ことが起きるようなら，まず疑うべきは村長らの有力者たちだろう。彼らは狂信的なまでに信じている。村の奥の洞に祀られた神【オオガミサマ】のことを，ね。

おっといけない。医院に寝かせた患者が急変したようだ。すまんが失礼させてもらうよ。

ここが犬神があらわれたという村か・・・腕が鳴るわ

しかし地図に載っていなかったのでずいぶん迷った
この時間では旅籠も開いておらぬだろう
参った

こんにちは。
不良学生です。

雨露さえしのげればそれで良かろう
迷惑かもしれんが、この店の軒先を借りるか

小僧、こんな時間にふらふらするのは感心せんな

なんか大変なことが起こってるみたいですね。
いったいいつからこんな騒ぎに…。

ああ、こんばんは。
いや、学生って夜行性なんですよ。
ってなんか不思議な感じの服ですね。
見たことないや。

はて？

ワシの家はドコじゃったか？

地図、地図・・・・・・がーん・・
載ってない。。。。。