人狼審問

［ヘンリエッタはぐっすりと眠っている］

もう、もう食べられないのじゃ…
もっとたくさん食べられる体が欲しいぞ

［幸せそうな寝顔を*浮かべている*］

−ベンジャミン商会−

[ベンジャミン商会は朝から大忙しだった。
女帝がこの店を訪ねるかもしれない。
そう思って店の内装を変えていたのだ]

花はもっとふんだんに飾れ。
宮殿は花であふれていた。
陛下は花が好きに違いない。

ああ、それとぬいぐるみもたくさん設置するのだ。

[店の中は花であふれ、ぬいぐるみが四方に設置されていた]

これでいつでも陛下をお迎えできるだろう。
ああ、そんな商品の置き方をするなっ。
陛下以外の客に買ってもらえるようにしなきゃだめだろうが。

陛下にはこの店がいかに民に愛されているかを
しってもらわねばならんのだがね。

切りきり働かんか。

[ベンジャミン商会はめるひぇんな内装に*彩られていった*]

うーん、顔パスっていいねぇ〜。

[宮殿内を楽しそうに闊歩している。時折手を出してくる兵士達を難なく撃退すると、綺麗な花や内装を物珍しく眺める。]

さて、今日くらいは、もうそろそろしょぼい女帝に出会ってもいいころだと思うんだけどなぁ…。
あれ？

迷っちゃった。ははは。まあいいや。

レベッカは〜、最強〜、最高〜、最凶〜の拳闘士だぜ、いぇいいぇい！

[ふと目を上げると、豪華な扉の前に5人の甲冑兵が大仰な武器を構えて立っていた。ひゅーと口笛を鳴らすと、挨拶もそこそこに飛びかかっていく。]

邪魔すんじゃねー！

へっへっへー。
ちょろいちょろい。

なんていうか、もう動きがワンパターンすぎるぜ、旦那方。

てゆーか、しまったぁあああああ。道教えてもらえば良かったのにー。
ま、いざとなったら昨日と同じように窓から退散しよう。

[何も考えずに扉を開いて中に入った。]

おう、昨日のメイドさん！
はれ？なんでそんな怖い顔してるの？

えっとー、俺は眠い！
昼寝をさせてくれろ。
ベッドで寝ることなんて、年に数回しかないんだよー。頼むよ。ダメ？

困った。

【暴力は駄目ってがきんちょが…】

仕方無い、こうしよう！

[メイドを抱えて、部屋の外で下ろすと思いきり睨みつけてから、扉を閉める。そして、そばにあった大きなタンスを扉の前に放り投げた。]

うーっし、これでよーし！

[ベッドに歩み寄ると、ヘンリエッタが寝ている姿を見つけた。]

あれ？なんでがきんちょが寝てるの？
むーーーー寝顔かわいいなぁ。

でも俺ねむい。
ベッドこんなに大きいから、一緒に寝ても良いよね？いいですかぁ？はーいドウゾ。

ではお言葉に甘えまして、おじゃましまっす！

[ヘンリエッタの隣に入ってすやすやと寝息を立て始めた。]

［となりに眠っているレベッカを見てぎょっとした］

な、何故こやつがここに寝ておるのじゃ！！
誰ぞ、誰ぞおらぬか！？

［いつも来るはずの女官はやってこない］

むにゃ。

ああ、おはよー

[外で扉をどんどんと叩き続けている音が聞こえる。]

こんなところに忍び込んで昼寝してちゃ、だめだぞー。

[寝惚けた顔でにっこり笑った。]

ここはわらわの部屋ぞ。寝ぼけておるのはお前じゃ。

仕方あるまい。

わらわが出ていくのじゃ。
部屋も替えて貰わねばならぬ…

［ヘンリエッタは渋々起きると、続きの部屋で着替え、外へと*出ていった*］

おやすみなさーい。むにゃむにゃ。

[再び布団に倒れ込むと、*眠りに落ちた*]

よーこそここーへー
くっくくっくゥ♪
私の白いからーーすっ

[ユージーンは鼻歌を歌いながら牢内の花という花を刈り取って、慈円の上にばら撒いている。]

[壁中の花を刈り取りながら]

うわくせェ！
かぐわしすぎて眩暈がするんだよォォォォォ！
カビとコケのかほりが心地よい俺のオアシスを返せェェェェェ！！

……ふぅ。
これで壁の花はあらかた消えたなァ……。
つうかいつまで牢屋で寝てる気なんだよォ！
マダァム更家サンよォ！！

これじゃいつまでたっても安眠出来NEEEEEEEEEEE!!!

ちッ、しゃーねぇ。
コイツが今日中に居なくならなかったら地下通路から抜けるかねェ……。

どっちにしたって日が入らねェ地下の範囲しか歩けねェが、宮殿内にゃァあんまり行きたくないンだがよォ……。
ま、しゃーねェよなァ。

……ン？

なんだこりゃァ。

[見慣れない植物を掴み、引っ張る]

ハウアッ


んもう、だぁれ？
せっかくハワイアンでジャングリーナッに装飾したアタシのビューティな地下牢を、殺風景に変えちゃったのはっ。

んもう、アタシご機嫌斜め四十五度よっ

[慈円はぷりぷりしながら起き上がり、ユージーンを踏みながら地下牢脱出]

あぁ、久しぶりだわぁ、この感じ。


ん〜〜っ、やっぱりアタシみたいなイケメンには、華やかな場所がお似合いよね〜。

[慈円はうきうきと宮殿中の花に水を撒いた。床べしゃべしゃ]

[ヘンリエッタは御簾の向こうでボーっとしている]

暇なのじゃ…
ベンジャミン商会にでも顔を出してみたいのじゃが、爺が許さぬであろうな。
ナサニエル殿を供に連れて行けば許しは得られるかも知れぬな…

[女官を呼び、使いを出してほしいと言付ける]

[しばらくして女官が戻ってくる。ナサニエルが泊まっているホテルに問いあわせると、朝から不在にしているという答えが戻ってきたようだった]

…いないのか。仕方なかろうて。
誰か誘えそうなものを誘ってみるとしよう。

わらわはベンジャミン商会に行ってみるぞ。通ってくれておるのじゃから知らぬで通すのも悪かろう。

ぐぇェェェ！
なんッじゃこりゃァァァァ！！！

[はみ出した内臓を口の中へと押し込む]


はぁ……はぁ……
死ぬかと思ったぜェ……

[ぐるりと辺りを見渡して]

あ゛ー
まだこんなに残ってんのかよォォォ

滅びの歌を歌っちゃうぞコノヤロウー

[周囲に散らばった花弁を避けて湿った地面に座り込んだ。]

な、なんじゃ！？

アァラァ、これはこれは女帝陛下ご機嫌麗しく遊ばされておられますか〜。

不肖慈円、女帝陛下にこのたびお目もじするべく、やって参りましたのよん。

[腕をすぐに解いた]

今年もォー海へーー行くってェー
いっぱいィー映画も観るってェー

やくそーくーしーたーじゃーないー
あなたァーやくそーくしーたーじゃーなーいィィィ


枯れーたいィィィィィ！

はっすまぬ、つい癖でやってしまったのじゃ。

わらわは確かに王であるが、遊んではおらぬ。遊ぶ暇などないのじゃ。

慈円と申すか。
なにゆえ宮殿におるのじゃ?

あはん、やっぱり陛下には、可憐な花が似合うわぁ〜〜♪

んもう、慈円、男心がキュンキュン

[ハリセンに挿された花を見る]

もしやおぬし……この前から宮殿を飾っておるのか？

何故と申しましても。

アタシ、宮殿中を綺麗な花で一杯に装飾して、陛下の喜ぶ魅惑フェイスを拝みまくりたくって、はるばるやってきちゃいましたのっ。

見て、宮殿のこの、華やかな装飾、芳しい花のかほりっ

ん〜っ、わんだほー

そうか…おぬしが…。

華やかにするのはよいが、決められた予算の範囲内で頼むのじゃ。
後、わらわの部屋にも白い花を持ってきてほしい。


[ヘンリエッタは後ずさりしている]

予算、あ〜あ、予算なら、大・丈・夫ｖ

アタシが使っている花は全部、ベンジャミン商会がお城に献上する花をちょおっぴり分けてもらっているのでなんと無料よ無料♪

アタシってほら、そういうところちゃっかりさんだから。アハ

で、女帝陛下のお部屋にこの、アタシめが入ってもよろしいのねっ？！
慈円感激。素敵な花を見繕って、お持ち致しますわよ、陛下っ

[スキップしながら女帝の周囲を回った]

う、うむ…今は別な男が眠っておるが、気にせず部屋を飾ってほしい。

そうだ、わらわはベンジャミン商会に行かなくてはいけないのじゃ。
すまぬな、慈円とやら。わらわはこれで失礼する。

[ヘンリエッタは方向転換して歩き出した]

えっ、べ、べ、べ、別なオトコ…

陛下ったら、このアタシのほかに知らないオトコとかお部屋に連れ込んじゃってるのねっ

キーッ、く、くやしぃわぁぁぁぁ


[...は、ハンカチを噛み男泣きしながらエッタを*見送った*]

…何か勘違いしておるようじゃ…

まあよい。人を探そう。

[ヘンリエッタは再び人を*探し始めた*]

ふぁー。

[ぱちくりと目を覚ます。ベッドから身を起こすと、メイドと目が合った。だが話しかける前に、外に逃げられてしまう。]

あれ？がきんちょ、どこ行ったんだろ？

そろそろ行かねば行けないのじゃが他に頼れる人がいないのじゃ…

あやつなら腕も立つようだし…

じゃが話を聞いて貰えるのかわからぬ

まあいいや、なんか今日は雰囲気違うっぽいし。もうちょい遊んでくか。

レベッカは〜、最凶〜♪

[ベッドから起きあがった。]

んあ、さっきもしかして起こしちゃったか？
眠かったんだぜ、許せ。

？

てか、俺になんか用か？

[ケネスは起き上がった]

あ〜よく寝たな……

なんか丸一日寝てた気がするがｷﾉｾｲか？

……

わらわはベンジャミン商会に行きたいのじゃが……
供に付いていってもらおうとナサニエル殿を探したがいないのじゃ。
でこの姿も見えぬし…

おぬしは腕は立つようなので付いてきてもらえるとありがたいのじゃ。

べんじーみんしょか？
うむ、よおくわからん！

[ヘンリエッタにずいと顔を近づけて、]

だが、子供は外で楽しく遊べ。というか遊びに行こう。
うん、心配するな。
俺は世界最凶の拳闘士レベッカ。

がきんちょの相手も超一流だ。はっはー

『おお、よくぞもどってきた。ゆうしゃトンヌラよ。』

いやお前誰だよ。

『ごめん人違い』


……なんだ今の。

さてと……トビーがいないが、またそのうち中途半端に戻ってくるだろ。

そ、そのように顔を近づけずともちゃんと見えておる。

では行くとしよう。
その代わり、相手に暴力はダメじゃ。

[ヘンリエッタはレベッカを伴って部屋を出た]

【幼女ゆうかいかー、大罪だな。まー大物の俺っぽくていいな。しょぼい女帝も怒って本気で俺を捕らえに来るかも知れん。】

[大騒動を想像すると、にひひひと笑った。]

はいはーーい。では、いっくぜー。加速装置ぃぃぃぃぃ。

[ヘンリエッタを肩車すると、宮殿内をとんでもない速度で走り始めた。]

−ベンジャミン商会−

[店の中はは乙女チックな内装にかえられていた。
出来上がりにベンジャミンは満足そうに頷く。
店に来る客が異様なものでも見るような目で
そそくさと買い物を終えていくのには気付いていなかった]

これで女帝も私の店を気に入ることだろう。
くっくっく。

なっ、待つのじゃ、おぬし、わらわがどこに行くのかわかっておるのか？

それにもうわらわは肩車されるような歳ではないぞっ

[ヘンリエッタは真っ赤になりながらあわてている]

いいってこと、いいってこと！

[兵士の頭に飛び乗り、階段からジャンプ、銅像にしがみついてまたジャンプすると、突っ込んだ先は厨房。そして、施政室、謁見室、メイドの控え室を次々と突破しようやく野外に飛び出す。レベッカの通り過ぎた場所はさながら嵐の後だった。]

ふう、ちょっと迷っちまったぜ。
ま、面白かったけどな。んで、どっか行きたいとか言ってなかったか？

今日はどうせ暇だし、しょぼい女帝も王子様も俺の相手を全然してくれねーし、どこへでも連れてってやるよ。

【こ、これでは目的の場所にたどり着けないではないか……。
いや、それよりわらわはもう13ぞ。このようなこと、される歳ではないのじゃ】

しょぼい女帝とは本人を前に失礼であるぞ。

わらわがこの国の王じゃと何度も言っておる。

……ベンジャミン商会に行ってほしい。わらわが行くと申したのだ。行かねば失礼であろう。

んー、女帝ごっこ、まだ続いてるのかー。
がきんちょなのに、しつっこいな。
ま、嫌いじゃないぜそういうの。

[がははははと笑う。]

ではでは、女王陛下！
一の手下がどこへでも連れて行くぜ。

[からかうように言う。あまり信じていないらしい。]

んーで近道通るぞ！道案内は任せるぜ。

[近くの壁を蹴り、木の枝から枝へと飛びうつって、間もなく建物の屋上に立っていた。]

どーだ、これが俺の世界だ。
なかなか良い見晴らしだろう？

[再び跳躍を繰り返して、ヘンリエッタの指差す方へ進んで行った。]

女帝ごっこではないのじゃ…

まあよい。それにしても、この眺めはよいな。普段見ない眺めじゃ。

ようやく着いたのじゃな…。下の道を通らなかった分は早かったぞ。

そろそろ下ろしてほしいのじゃ。

しゅたっ

到着だ。
ここでいいのか？いいんだな？

[店の中を覗き込む。]

なんだぁこりゃ、ふぁんしーしょっぷか？
へー

[ヘンリエッタを肩車したまま店に入った。]

お、おろすのじゃ！

わらわはここに遊びに来たわけではないぞ。

……といっても聞かぬか

[ヘンリエッタはあきらめてベンジャミンの名を呼んだ]

[入ってきた人影にベンジャミンはもみ手をしながら近づいき、
名を呼ばれてにこやかにお辞儀をした]

いらっしゃいませ、お客様。
本日はいかようなものをお探しで？


…………もしや

陛下……？

【それにしても面白ぇー店だな。店主のシュミか？】

[熊のぬいぐるみをじーっと眺めている。]

[エッタは中を見回している]

ふむ。ずいぶんと女性の趣味に合わせたところのようじゃ。ぬいぐるみもたくさんある。
いったい何の商売をしておるのじゃろう…

それとももしやわらわが来る事で合わせた内装にしたとでも言うのか。

【この熊、俺の親父にそっくりじゃねーか。あいつ、いつの間にきゃらくたーぐっずになってんだよ！先を越されたぜ。】

おぬしがベンジャミンとやらか。

わらわはヘンリエッタ。おぬしがあまりに熱心なのでな、実際にどのような商売を行っておるのか見に来たのじゃ。

【まさか本当にくるとは……いや、きてもらわねば困るんだが。
ああ、しかし陛下がこんなかわいらしいお方だったとは】



[ベンジャミンはどきどきしながら女帝を見つめている]

わざわざご足労ありがとうございます。
どうぞお気のすむまでご覧くださいませ。
お疲れになりましたら、
あちらに休憩場所を用意してあります。
冷たい飲み物もございますので。

[ヘンリエッタの方を見る。店主らしき男がなにやら話かけている。]

【うーん、こいつ、本当に女王陛下？嘘ついてるなら俺にも勝る大悪人！ちょ、面白いかも。】

【それより、店主…伝説に聞いた妖怪のあの絵。えーとえーと、そうだ河童！生ける伝説河童。かっこいい】

して。

わらわは公正なるを心がけておる。
王が私欲に走っては国は行き立たぬのじゃ。それは商売の世界も一緒だと思うのだがどうじゃ?

わらわが知りたいのはわらわに気に入られようと贅を尽くす姿ではないのじゃ。
おぬしの下にも働く者がおろう。その為に宮殿と取引をしたい、というのであればわらわも考えようぞ。

じゃが…残念なことに今までのおぬしからはそれが窺えぬ。

[ケネスは"志村、うしろうしろ！"と書かれたプラカードを持っている。]

[ベンジャミンにはいま女帝の姿しか見えておらず
女帝の声しか聞こえていなかったので
当然ケネスにはまったく気付かず、
レベッカの忠告にも気付いていなかった]


は、はぁ、私はただ……商売よりも
陛下自身とお近づきになれるほうが今はよりうれしく思います。

おぬし……宮殿と取引をするために宮殿に来ていたのではなかったのか?

わらわとお近づきというのはいったい……

確かに宮殿と取引をして
オアシスの覇権を握り、この店を世界にとどろく大商店にしたいと思ってましたが……。


陛下のためならば私財をなげうってもかまいませんっ。

[ベンジャミンはヘンリエッタの手をがしっと握って熱っぽく見つめた]

い、いや、私財をなげうつのは家人にも悪かろう。
おぬしにも家族がいるのじゃろう?

そういわれるのはありがたいのじゃが……

[助けを求めるようにレベッカのほうを見た]

[会話が途切れたのを見て、横からベンジャミンに声をかける。]

おーい河童…

じゃなくて旦那。

[熊のぬいぐるみを掴みとって、指差すと、]

これちょーだい。女王陛下が大層お気に入りみたいだぞ？

[ユージーンはカマボコ板で万里の長城を作っている]

マダァムヲカァマがいなくなったのはいいが、また暇な一日だなァおい。

【ど、どうしたことじゃ……わらわはどうすればよいのじゃ。これが世に聞くぷろぽーずとやらなのか……】

家族など、私は天涯孤独の身です。
まだ独身ですし。

[レベッカの言葉にようやく気付く]

陛下がお気に入りですか。
ええ、もちろんお持ち帰りください。
ああ、この牛のぬいぐるみもぜひとも。

[ベンジャミンは女帝に巨大な牛のぬいぐるみを押し付けた]

[レベッカは考え込んで何かを思い出していた。ヘンリエッタはベンジャミンに掴まれている。]

【河童（kappa）　人間を沼の底に引きずり込む。力比べが好き。そんな風に書いてあったような…】

うおっ、がきんちょ大ピンチだぜ。

[牢番の仲間から話しかけられ、]

んあ？
……ふーん、あのオッサン倒れたの。
結構歳だったしなァ。ま、仕方ねェと思うぜ？
でェ？　ああ、そーだなァ。そりゃ代わりは要るだろーがよ。


はァァ！？
俺があの開かずの牢の番に回されるかもしれねーのかよォォォォ！！

う、うむ。ではぬいぐるみは受け取ろう。
じゃが、おぬしの下にいるものを捨て置いてはいかぬぞ。
この商会はおぬし一人の生活だけではなく、ここで働くものすべてをまかなっているのだからな。

では宮殿と取引はせずともよい、ということじゃな?

ちょッ！
勘弁してよォォォ！！

開かずの牢ってアレだろ、ココの一階下にある、どんな罪状のヤツが収監されてるかも分かんねェひどい牢って聞いたぜェェ！？


[牢番仲間の胸倉を掴んで揺さぶる。]

宮殿と取引はあきらめましょう。
我が商会が扱うものには絶大な自信がございますが
今はそれよりも大事なことが……。

その代わり……陛下と個人的にお会いできる時間が取れれば……。


[ベンジャミンはもじもじしながら申し出た]

−宮廷・廊下−

エッケンシーツ！エッケンシーツ！

[鼻歌を歌いながら廊下を歩いている。]

あのお嬢ちゃんが王様だったとはねー。俺、びっくり。
お嬢ちゃんと仲良くなるって、どうすりゃいいのかね。
しかも相手は王様だもんなー。困ったぜー。

【あの牛のぬいぐるみ、なんで背中に小さい羽根が付いてるんだ？】

[ケネスはさらに思考の渦へと沈み……

　　　　　　　その内、考えるのをやめた。]

まてまてーい。
こんながきんちょ食っても美味くないぞ。

俺と、戦って勝ったら、がきんちょのことは好きにするがいい。だが今は、渡すわけにはいかない。

[ベンジャミンの手首を掴むとそう言った。]

わ、わらわと会うのか?

わらわは政務の時間以外は謁見の間か自室におる。
来れば逢うてもよいが……

じゃが……

[ヘンリエッタはいろいろ迷っている]

（がっしゃん

[仲間に掴みかかった反動で万里の長城が崩れる]

ってぐァァァァァァ！！
俺のロングロングキャソーゥがァァァァァ！！

邪魔をするな、若造が！

私は戦いには向いていない。
そんなことをなぜ言い出す。

はっ……陛下はまさかこんな女顔のオカマと……。

[一気に青ざめる]

[……しばらくお待ちください……]

いや、待て。わらわはまだそやつとはどうもなっておらぬ。
それにオカマとやらでもあるまい。

少し乱暴じゃが、悪いやつではないぞ

オカマじゃねー。

女顔だからって嘗めてると、怪我すんぜ、旦那ぁ？

[ぎろりと睨んだ。]

わ、悪いやつではない……。

陛下がそのように擁護するなど……。

[ベンジャミンは世界がぐらりと揺れたような気がした]

陛下、こんなやつのほうがこの私めよりもよろしいとおっしゃるのですかっ。

[女帝の肩をつかんで揺さぶった]

[ケネスは様子を見つつ、スワンスーツにコマンドを入力した。]

【蒸着！】

[愛ってなんだ〜とかためらわないことさ〜とかそんなＢＧＭが流れてるような気がしつつ、ケネスの姿が変わっていく]

[……レフェリー(蝶ネクタイ)姿になっていた。]

[ユージーンは落ち着いたようだ]

んでェ？
いつから配属替えなんだよォ……。

……はァ？
いつか分かんねェ！？
アミダクジで決めてるゥ！？


アホかァァァァァァ！！！！
意味分かンねェェェェェェェ！！！！！！

[場所を聞きながら謁見室に向かう。]

エッケンシーツ！エッケンシーツ！
おーい、王様ー。俺が来たよー。
なんか話そーぜー。

……あれ、いないの？ちぇー。

[ノーマンは寂しそうに謁見室を出て行った。]

いいや、甘いな。

世界最凶拳闘士レベッカとは俺のこと。
大悪人だ。

今日はがきんちょを誘拐してきた。

ま、がきんちょも女帝を騙ってるから、俺よりもっと悪いやつかもしんねー。

ひゃーーーーーはははは

ま、待て、待つのじゃ。
ベンジャミンよ、勘違いをしておるのではないか？

そもそもわらわは今日初めておぬしに逢うたのじゃ。いいとか悪いとかの問題ではないのじゃ。

その……そろそろ帰るのじゃ。

[ケネスは心の中でゴングを鳴らした。]

【ファイッ！カーン。】

どんなに泣いて謝っても、もう貰ったもんは返してやんねー！

[ぬいぐるみを抱えたまま言い放った。]

もうお帰りですか……。

[それはそれは残念そうに肩を落とす]

ではまた明日、謁見に参ります。
ご尊顔を拝謁できることを願っております。

[女帝の後姿にいつまでも*手を振っていた*]

[ケネスは、仁義無き戦いが始まらなかった事を残念に思いながら、スワンスーツで空へと飛んでいった。]

うおっと、まてまてーい。
一の家来を置いてどこへ行くんだ、がきんちょー。

はあはあ。
案外逃げ足はやいんだな。追いかけるの苦労したぜ。

ほら、乗ってけ。
[ヘンリエッタを抱えると、肩車して走り出した。]

あーつまんねー。やる事ねー。
街に繰り出すか？うん、そうしよー。

[ノーマンは街に向かった。]

ああ、すまぬ…つい慌てておったのじゃ。

宮殿に向かってほしいが、どう行くかはおぬしに任せよう。


……風が、心地よいな

おっし、もうちょい街を見て回るか？
ぬいぐるみ落とすんじゃないぞーー

おい、お前！お前も寂しいのか！？

うん、俺もちょっと寂しいの。退屈なの。

[道端にしゃがみ込んで野良猫と会話している。]

[レベッカの上から街を眺める。その途中で見知った顔を見つけた]

あれは…でこじゃな。確かノーマンというたか。

……そうそう、それでさー。

……だよなー、うん、俺もそう思うぜー。

[野良猫と盛り上がっている。]

知り合いか？降りるか？

【にしても、なーんか暗い旦那だなー？つっきっちゃおか？】

[レベッカの頭を叩く]

少し下ろしてほしいのじゃ
知った顔を見つけた。

[ほいよっ、とヘンリエッタを降ろした。]

……そっかー、お前も苦労してるんだなー。

……わかる！わかるよその気持ち！

[野良猫の苦労話に感激している。]

そこにおるのはノーマンではないか。
なぜこんなところで猫と話しておるのじゃ。

くァーどうすッかなァー！！

開かずの牢に配属されンのはヤバイだろマジでェ。
ジャック・ザ・リッパーとか中途半端な芸人とか収監されてたらどうすんのォォォ！
俺生きて帰れる気がしねェよォォォォ！

[声に気付いて顔を上げる。]

おー、王様こんばんは。
何故ってそりゃ、エッケンシーツに王様がいなかったからさー。
暇だし街に繰り出したら、このソウルブラザーと意気投合しちゃったってわけ。

逃げるか。

わらわはベンジャミン商会に行ってきたのじゃ。
少しハプニングはあったが…まあ大丈夫なのじゃ。

ソウルブラザーか…かわいい猫じゃな

[ヘンリエッタはしゃがみこむと、猫の頭をなでた]

いやでも俺日光浴びたら溶けるしなァ。
夜しか移動出来ねェ。すなわち意味ねェ。

墓守の時にでも考えッかなァ……。
考えても無駄かもしれねェけどなァ。

ハプニングかー、退屈するよりいいぜー。

おっと、あんまり触ると怒るかもよ？
ブラザーは可愛がられて喜ぶ奴じゃなさそうだからなー。

退屈してたほうが良いのじゃ…

わらわの頭の中は今、国をどうやってよくするのかを考えておる。
さらには伴侶探しもせねばならぬ。

そこに今日のハプニングじゃ…

[レベッカは近くの屋根の上にのぼって、ぼーっと夕日を眺めながら*歌っている*]

んー、いい国だと思うけどねー。ま、俺なんかじゃわかんねーか。

ところで、さっきから言ってるハプニングって何？

[ノーマンの言葉に少しだけ顔が綻ぶ]

そう言って貰えるとうれしいのじゃ。

ハプニングはそうじゃな…ベンジャミン商会のベンジャミン殿にどうやら気に入られてしまったようなのじゃ。
個人的に会いたいといわれて思わず飛び出してしまったのじゃ…

無碍にすることも出来ず、困っておる。

ふーん。ベンジャミン商会って言ったら、結構大きいところだよなー。
そこの元締めに気に入られるって事は、王様にとっても良い事なんじゃないの？
あー、そーゆー意味じゃねーのかー。

王様も大変だねぇ。
ま、嫌じゃなければ、会うだけなら会ってやってもいいんじゃない？

……

おぬしに言ったわらわが馬鹿だったのかも知れぬ。

わらわは宮殿へと戻る。でこはそこで猫と戯れるが良い。


[ヘンリエッタはレベッカを呼ぶと、また肩車で宮殿へと*向かった*]

[屋根から飛び降りてきた男の肩に乗って去るヘンリエッタを見送る。]

はー、変わった乗り物使ってんなー。さすが王様だねー。

……んー。
なんか、俺、王様怒らせちゃった？

[相談するように野良猫に話し掛けると、野良猫はノーマンの額を引っ掻いて路地裏に消えていった。]

いてッ！なんだよブラザー、お前まで怒ったの？
ちぇー。

[額を擦りながら再び街を*歩いていく*。]

くそー悪漢め。
あいつが急所を蹴り上げたせいで僕は女帝様に変なところを見せてしまった…今度こそメスで切り刻んでやる…と言いたいところだが、大切な商売道具は命を救うためにあるんであって、奪うためのものじゃないからな。
この国の医療設備について女帝様に進言できればあやつの事は許してやるか。

[医者は相変わらず独りごちている]

- 謁見の間 -

[女帝がまだ戻っていない事を知ると、医者は謁見の間で待つ事にした]

昨日は寝室まで押しかけてしまったからな…。
やはり幼子とはいえ、一国の主、敬わねば。

[女官が走りより、ヘンリエッタの無事を確かめて後、ヴィンセントが来ていることを告げた]

あの時の医者じゃな。
謁見の間にいるのか、では参ろう。

[謁見の間に入ると、御簾越しにヴィンセントの姿を確認する]

この前の医者ではないか。
今日はどんな用で参ったのじゃ?
わらわに何か言うことがあってまいったのじゃろう?

嗚呼陛下…

[医者は女帝の姿を見留めると微笑んだ]

[ノーマンは宮殿に戻ってきた。]

んー、怒らせちゃったんなら、謝っておかないとなー。
その場で「打ち首じゃッッ！」とか言われないよね？

……なんで怒ったんだろ。

[首を傾げながら謁見室に向かう。]

陛下、何故その男が其処にいるのですか! 昨日狼藉を働いておきながら牢にも入らずに逃げたのですよ!

ああ、おぬしは宮殿内でも散歩しておるといい

[レベッカに謁見の間の外に出るよう促した]

牢に入れたかったのじゃが…入れても無駄な気がしたのじゃ。
それに今日はちと世話になったのでな。

あまり邪険に扱うことも出来ぬ。
それに、話してみるとなかなか良いやつじゃ。

ああ、でも一応暴力はダメだと釘は刺しておいたぞ。

…まあ、陛下がお許しなさっている者を僕、いや私が咎めても仕方がない事ですね。

[医者は咳払いをすると姿勢を正した]

こちらに参ったのは他でもありません。
この国の医療設備をもう少し…そう、医者をもう少し増やして大きな手術もできるように整えて頂きたいという事を訴えに…

エッケンシーツ！エッケンシーツ！

[鼻歌を歌いながら謁見室に入り、医者を見つけた。]

おっと先約がいたかー。
ちょっくら待たせてもらうぜー。

[扉を閉めて外で待っている。]

[自分の進言を述べた後ふと、医者はヘンリエッタの顔に疲れが見られる事に気づいた]

陛下、失礼ながら顔色があまり優れませんね。
お疲れでしょう。
僕の言う事はすぐには解決しない問題ですが、目の前でそんな顔をさせたんじゃ、医者の名折れです。
ハーブティを入れて参りますのでお茶でも飲みながら少し話をしませんか？

医療設備か……確かに、医者不足はわらわも感じておる。一時的に他の国から着て貰う事は出来るが、それでは解決にならぬであろう。
わが国の教育で医者を育てねばならないのじゃ。

設備についてはそうじゃな。
大きな病院がそんなにないのは問題じゃ。何より高価な機器が不足しておる。

今度の予算編成ではその辺りも提案してみようぞ。
わらわの一存で決められれば良いが、そうもいかぬのでな。

ありがとうございます。
陛下にそうお考え頂けるだけでも、改善されるまで一人で頑張ろうという気になりますよ。

[医者はウィンクをした]

僕もこの国で生まれ育ってこの国を愛していますからね、教育で医者を育てるのには賛成ですよ。

[ヴィンセントの言葉に苦笑した]

いや、大丈夫じゃ。体力的な問題ではないぞ。
少しばかり色々重なってしまったのでな。

ハーブティーを飲みながら、というのも良いが、どうやらおぬしの後にもまだ次が控えておるらしい。
あまり待たせても悪いであろう。

[次に待っているものの名前を聞く。ノーマンだと知り少し考え込んだ]

【わざわざ謁見の間まで来るとは何用じゃろう。

あの猫とは遊び終わったのであろうか。】

おっと、お忙しいのに時間を割いてくだすってありがとうございました。
では僕はこれで失礼します。

陛下、知的思考力を上げるには睡眠時間の確保が最優先ですよ。
よい運動と食事、そしてよい眠りを。
おやすみなさい。

[医者は手の甲に触れるか触れないかくらいのキスを落とし、その場を去った]

[ヴィンセントを見送る]


……医者も割りに気障じゃのう…
睡眠時間は大丈夫のはずじゃが…今日もあやつが寝台にいたらどうしてくれよう。
噂になどならなければよいのだが。

[ヘンリエッタはノーマンが入ってくるのを待っている]

[医者とすれ違う。]

あれ、もういいの？
急かしちゃってすまんねー。

[医者に手を振って謁見室に入っていく。]

王様こんばんは。
さっきさー、俺、なんか悪い事言っちゃったのかなー。

- 厨房 -

[医者は臣下の者に許可を得て、カモミールティーを作った]

ジャーマンカモミールは昔から安眠効果のあるハーブとして知られている。睡眠時間の長さが変えられないのなら、質を高くするのが最適だ。
ああそうだ。陛下の枕にもこのオイルを使って下さい。よく眠れるようになるでしょう。
もちろん、あなた方も睡眠改善に興味があればいつでも僕のところに来てくだすってもいいですよ。

[医者は女官たちに微笑んだ]

[ノーマンを迎える]

別に怒ってなどおらぬ。
おぬしがおぬしなりにわらわのことを考えて言ってくれたのもわかっておる。
だから別にここまで来なくても良いぞ。

それにわらわは……ここで会うよりも廊下で会いたいのじゃ。

そっかー。いやぁ、俺って王様みたいに色々考えてないからさー。
知らないうちに王様の気ぃ悪くさせてたら謝らなきゃって思って来たわけよ。
でも、怒ってなくてホッとしたぜー。

ここに来れば王様に会えるって言われてたから来たんだけど、廊下で「王様ー！」って呼んだ方がよかった？

廊下で会うときは名前でよい。
わらわは名前を言った気がするのだが…
覚えておらぬなら仕方ない、もう一度教えるとしよう。

ヘンリエッタじゃ。そのままでもエッタでも良い。
わらわの名を呼んでくれるのも、今では身の回りの世話をしてくれる付きの女官と爺くらいのものじゃ。

さて、長居は禁物ですね。
僕はヘンリエッタ陛下の幸せと、この国の発展を心から願っているんです。

立場と責任をあの小さな背に背負って生きようとする姿には胸が締め付けられます。
せめて、恋くらいはさせてあげたい、そう思いませんか?
僕らの大切な女帝様を、あまり縛らないであげて下さいね。

[医者は柔和な笑みを浮かべるとその場を*辞した*]

名前はちゃんと覚えてるよー。
でもさー、ヘンリエッタ様って呼ぶのも何だかなーって思ったの。
ほら、せっかく仲良くなれたんだしさ、名前に様付けちゃったら、ずーんと距離が離れる気がしない？

ま、王様がそうして欲しいなら、今度からそうするぜー。
廊下で名前を呼んだら、その辺の人に捕まっちゃいそうだけどね！

捕まらぬようにちゃんと言っておこう。
様などつけなくとも良い。

わらわは政務についてるとき以外はただの子どもじゃ。
レベッカ殿がわらわを未だ王とは認めてくれぬが、臣たちからの扱いよりも心地よい。

[周囲をきょろきょろと見渡して、人影が無いことを確認する。]

んじゃー、ヘンリエッタ。子供は寝る時間だぜー。

[ビッと親指を立てる。]

遅くまで話に付き合わせちゃってごめんなー。
部屋まで送っていこうか？

[ノーマンの言葉に苦笑いを浮かべた]

医者にも睡眠が大事だといわれたのじゃ。
わらわも今日は早めに眠るとしよう。色々と疲れたのでな。

部屋には一人で行けるのじゃが……

[ジェーンに突然抱き着かれたことを思い出す]

送ってもらえるとありがたい

ん？なんだって？
俺に部屋をあてがってくれる？

ふっ、さすがに最凶の名は世界の隅々まで響き渡っていたということか。

[メイドに案内された部屋に入ると、すぐにがっかりした顔で言った。]

あの部屋みたいに良い香りもしなけりゃ、飾りもしょぼいなー。あっちの部屋の方がベッドも豪華だし…。
んーまっいいかっ。
これも人徳、人徳。

[レベッカは、これ以上女帝の部屋に潜り込まれないようにしぶしぶあてがわれた部屋だということに、気付いてはいなかった。]

おやすみなさいっ。

[ベッドに入るとすぐに*深い眠りに落ちた*]

よっし、それじゃ行こうかー。

[ヘンリエッタの手を引いて謁見室を出た。]

ところで、レベッカ殿って、誰？
殿様？志村以外にも殿様がいるの？

レベッカ殿は…格闘技をやっておるらしいのじゃ。
今日でこも会った筈じゃ。わらわを肩車で運んでくれた男じゃな。

後、この宮殿に殿様はおらぬぞ

あ、あれって乗り物じゃなかったのかー。
格闘技ねぇ……俺もカマキリ拳法なら使えるぜー。

かー
　　　　まー
　　　　　　　　きー
　　　　　　　　　　　　りー。

[両手でカマキリを模した構えを取る。]

……

その拳法とやらは強いのか…?

[ヘンリエッタの自室まで来ると静かにドアを開けて中の様子を見た]

…今日はいないようじゃな。良かったのじゃ、今晩はぐっすり眠れるぞ。

カマキリは強いぜー。体重が同じなら最強の生物になる事間違いなし！

[シュッシュッと左右の鎌を振る。]

あ、ここなのね。今日はいなくてよかったなー。
ぐっすり眠れるってのはいいよなー、うん。

…誰がいないのかわかっておるのか?

[じと、と横目でノーマンを見た]

まあ良い。ここまでで見送りは良いぞ。わらわももう眠るのじゃ。

でこもぐっすり眠ると良い。

[部屋に入り、ベッドへと駆ける。シーツからはいい匂いが鼻を突いた]

今日は、どんな夢を見るのじゃろう…

いや、わかんないけどね。
ヘンリエッタがよかったって言うなら、よかったんだろうよー。

んじゃ、おやすみー。

[ヒラヒラと手を振ってヘンリエッタを見送り、自分の部屋に*向かった*。]

[湯浴みを終え、女官がお休み前に、と持ってきたハーブティーを飲む。医者が勧めてくれたらしいことを聞いて微笑んだ]

さすがは医者じゃ。王たるものの健康を考えてくれておる。
今日はレベッカ殿もいないしゆっくり眠れそうじゃ。

[ベッドに横になると、カモミールの匂いに包まれながら、*眠りに落ちていった*]