人狼審問

-植物園-

[医者はぷちん、と雑草を抜き軽くハンケチで拭いた後草笛を吹き始めた]
…薬に使える植物の栽培許可を与えて下さるんだから、女帝様は慈悲深い方なんだろうな。
ここにいるだけでマイナスイオンの恩恵を受けていると思ってしまう現金な僕は本当は医者には向いていないのかもしれない。

雨か…ここはビニールハウスだからこの雨も君達には届かないだろう。たまには自然の水が飲みたいとは思わないかね？
…なんて、植物に話しかけるなんて、誰かに見られたら可笑しいと思われるな。

それにしても暑い。もう上着の下にチョッキを着る必要もなくなってきたようだ。

[トビーは、とある一子相伝の奥義でビニールハウスに指で穴を開けている]

ほわたたた！あたぁっ！

植物ってのはな、自然環境下で育てるのが一番なんだよ。
ほうら、雨水は美味しいぞー。飲め飲めー。

あたぁっ！あたたたたたっ！ほわっちゃあっ！

…ふー。いい汗かいた。
俺って、今日もいい仕事してるな。ＧＪ！！

[トビーは満足そうに笑顔で逃げていった。すたこらさっさ～♪]

－街のどっか－

[トビーは誰の視線も無い路地裏まで走ってきた]

…ふぃー。
いい事した後は、後を濁さず即ダッシュ☆
兄弟もいいこと教えてくれるぜ。

しっかし、ターバンって便利だなあ。
こうやって巻き方を変えて顔を隠しておけば、砂埃は防げるし、顔もバレにくいし。
伊達に２ｍも長い布使ってねぇよ。うん。

[トビーは器用にターバンを頭の上で巻きなおした]

さーってと。

飯をどうすっかな。インド人もビックリなうまーい飯、どっかで喰えねぇかなー。
たった33種類のスパイスくらいじゃ、モノホンのインド人はびっくりしないけどなー。

[トビーは鼻歌を歌いながら*街をブラついている*]

なんだ今の奇声は?! っと、つめた…雨じゃないか!!
まさか、あの奇声は…
…たまにはいいかもしれないが、その内直さないといけないな。
サボテンすら水をやりすぎると枯れるんだ、此処の雨季の降水量は、根腐れを起こしてしまうだろう。
人の愛情も同じだな。注ぎすぎると駄目になってしまう。かといって此処の乾季のように何日も涸れっぱなしだと水を求めて他の相手の所に行くかもしれないがね。

おっと、雨足が強くなってきたな。
このまま居ては風邪をひいてしまうから退散するとしよう。

[医者はふと雨粒に打たれて揺らめく小さな花に目を留めた]

このままじゃ花が落ちてしまうな…と。

[枝を拾って四隅に刺し、その上からチョッキをかける]

気休め程度にはなるだろう。後で傘を持ってくるから辛抱してろよ。

[医者は足早に植物園を*走り去った*]

ふんふんふーん♪

[鼻歌を歌いながら頭の花を弄っている。]

あー、そういや、なんか言われてたっけ。えーと……。

そう！女帝を口説く！



無理だ！



だって会えねーもん。

ふんふんふーん♪

[街中をぶらついている。]

さーて、どうすっかなー。そういやネグラも用意してもらってるんだっけ。えーと……。

そう！宮殿！でっかい宮殿で寝泊りだぜ！



……そこで会えるんじゃん！俺って頭いい！



土産は、別にいらねーよな。あっちの方が金持ちだし。

ふんふんふーん♪

[頭の花をいじりながら宮殿に向かった。]

[露店の前でボーっとしている]

……どうすればよいのじゃ。道に迷ってしまったようなのじゃ…
どうやって帰ればよいのか分からぬ

[露天の前を通りかかる。]

ん、お嬢ちゃん迷子かい？
ほらほらー、この花をあげるから元気だしなぁ。

[頭から花を抜き、ヘンリエッタの髪に挿した。]

ｼﾞｬｼﾞｬｧｧｧｧﾝ！

[建物の上でケネスがギターを掻き鳴らしながら現れた]

良い花の挿し方だ……

だが、日本じゃぁ二番目だ！

[ここは日本じゃない。]

[花を挿されてノーマンに気づいた]

わ、わらわはお嬢ちゃんではないぞ。
子ども扱いするでない。

うおっ！どこの志村けんだ貴様！

どうせやるなら白鳥までつけろよなー！

[突如現れたレオタード姿の男を威嚇する。]

わ、わら？
そいつは藁なんかじゃないぜー。れっきとした花だぜー。

[レオタード男を警戒しながら少女に説明する。]

うむ、白鳥をつけようと思ったんだが、ナイスなスワンスーツがみつからなくてな！

とぅ！

[ケネスは飛び降りて……着地失敗]

マイガッ！

[ケネスはのた打ち回っている]

……治ったぁ！

[復活した。]

おぬしは…昼間も見た顔じゃな

[突然現れたケネスに気づいて怪訝そうな視線を向けた]

お主、なかなかやるな……ッ！

俺の名はノーマン。
飲むけどノーマン。

お前はどこの志村けんだッ！？

お嬢ちゃん、危ないから下がってな！

[少女とレオタードの線上に立ち、背後に声をかける。]

そうです、ワタスが変なおじさんでｓ……ってんなわけあるか！
ったく、よく見るとナイスなデコじゃねぇかこの野郎。

ちなみにチョンマゲならあるぞ、ホレ。

[ケネスは鞄からマゲカツラを取り出した。]

おや、そっちのグッドなデコの嬢ちゃん、昼間ぶりだな。
こんな所にいるとキングに攫われるぞ？

これが花なのはわかっておるのじゃ。
わらわとはわらわのことで、この花のことではない。

ところでじゃ。二人のうちどちらでもよいのじゃが…
宮殿へ行く道を教えてほしい。

キングとは何のことであろう。
隣国の王がこんなところにいるわけでもなく、この国の王は……人など攫わぬぞ。

それから、わらわはでこの嬢ちゃんではない。わらわにはちゃんとヘンリエッタという名前があるのじゃ。

誉めてくれてありがとよー。

[ぴしゃり、と額を叩いてニヤリと笑う。]

しかし！ヅラとは笑止ッ！！高齢化ッ！！！
年金はちゃんと払っとけよ。



ああ、宮殿なら俺も今から向かう所だぜー。
俺でよけりゃ連れてってやるよ。

やわらちゃん。

あの顔は…わが国の女帝様じゃないか。
写真よりも随分小さいんだな。
まだ一人でうろつくには早いだろう。
現に、なんだあの周りの胡乱な男供は。

[医者は3人に近づいた]

どうしたんだ？
何かあったのか？

やわらとはなんぞ。
まあよい。

連れて行ってくれるのじゃな。ではお願いするとしよう。臣のものも心配しておるはずじゃ。

[そういってノーマンを見上げた]

うむ、見事なデコだ。
しかるべき修練を積めば太陽拳を習得できるであろう。

[ケネスはうんうんと頷いている]

そんな将来性が危ういもの俺はごめんだねっ！
歌丸師匠の来年の生命ぐらい危ういぜ！

ふむヘンリエッタか。
んじゃ略してウェンディ小林と呼ぼう。

ま、宮殿にはそこのナイスデコが連れてってくれるようだ。

[医者はヘンリエッタの目線に合うように膝を曲げ、微笑んだ]

陛下で御座いますな？
写真では拝見した事がありますが、お目にかかるのは初めてですね。随分お可愛らしい…。
この国で医者を営んでおりますヴィンセントと申します。陛下が許可してくだすったおかげで、薬草を植物園で栽培できるので日頃より感謝致しておりました。

[医者に振り返る。]

あー、なんでもねーよー。
このお嬢ちゃんが宮殿に行きたいらしいから、この男ノーマンがちょっくら連れてってやろうとしてるだけだぜ。
俺のネグラでもあるしなー。

袖擦り合うも他生の縁って奴だ。

陛下？あんた何言ってんの？？？

[少女と跪く医者を交互に見ている。]

お嬢ちゃんて。

[医者はあんぐりと口を開けた]

君はこの国を治めているお方を知らないのか。どんな非国民だ全く。
まあいいか。宮殿に行くなら僕もついて行くよ。

お供しますよ、プリンセス。

[医者はヘンリエッタに恭しくお辞儀をした]

【うわー、うさんくせー顔。】

なにアンタ、どこのヨン様？

[コッチにやってきた人物に声をかける]

へぇ、この嬢ちゃんが女帝なの？
え、マジで？

ほー、こりゃおどろいたねたまげたね。
驚きすぎてスーパーひとし君もボッシュートされそうだよ。

てれってれって～ん♪（ぼよよよよ～ん☆

ヨン様とは昨今メディアを騒がせている韓国人俳優・ぺ の事かな？
そんなに僕を様付けで呼びたいなら止めはしないが、今はスーパーひとしくんではなく3色のひとしくんで自信度を表すというマメ知識を披露しよう。

道端で出会う初対面の男なんざ皆胡乱だと思うぞ。

[ヴィンセントを見上げ、にこりと笑う]

おぬしは知っておる。
じゃが…わらわは今お忍びでここまで来ておる。
目立つことはしたくないのじゃ。

そっちのでこでも医者でもよい。わらわを宮殿まで連れて行ってほしい。

クロヤナギさんボッシュート！

ぷ、ぷりん？
インテリの言う事は小難しくていけねーなー。

[同意を求めるように少女に話し掛ける。]

まーいーか。んじゃ、行くぜー。

[思い出したようにレオタードに声をかける。]

おい、志村！今日のところは勝負はおあずけだ。
今度はスワンスーツ探しとけよ！

…三人で仲良く行けばよいのじゃ。考えるまでもなかったの。

[二人を見上げ、後をついていくことにした]

[医者は小声で]

…ワタクシめをご存知でしたか、光栄に御座います。

[と小さくウインクをした]

嗚呼、どうやら僕は人違いをしたようだ。眼鏡の度が合っていないのかもしれないな。
ともかく、こんなところにレイディを長く立たせておくこともあるまい。
歌でも歌いながら宮殿に行こうじゃないか。

なんてこったい、それは真かい？リアリィ！？

時代は移りゆくモンなんだなぁ……

[ケネスはシミジミと呟いた]

クジャクスーツとかじゃだめか？
スワンボートなら家にあるんだがな。

まぁいいや、次までに用意しとくとするよ。

それじゃ俺はここでおさらばするとするよ。
機会があったらまた会おうぜセニョリータ！

[ケネスは何処かへと去っていった。]

……それにしてもあのレオタードの男はなんだったのであろう…

街にでてみると色んな者がいるのじゃな。一つ勉強になった。

可哀相に…あの男は今ひとしくん人形が金色になっていたりパネラーが出した答えを予めマスターズチョイスという権限を使ってタケウチさんが出る前にボッシュートしてしまう事も知らないんだな…

[医者は切なそうに目を細めてケネスの去った方向を見つめた]

あー、あいつね。あれ、志村だぜ。
俺は見抜いたね！きっと明日は立派な白鳥になってるね！

[両手をわきわきしながら宮殿への道を歩く。]

街には変態が大勢いるから可愛い子は注意しないと駄目でｓ…駄目だゾ☆

【ご無礼をお許し下さい陛下…】

志村か……この国では聞かぬ響きの名前じゃのう。

[二人の後をついていきながら、辺りを見回す]

なるほど。ここの道で間違えておったのだな。ここまでこれなかったのじゃ。
ここまでくればわらわにも帰り道がわかるのじゃ。

まあ僕もこの男も宮殿に行くつもりだったんだし、このまま胡乱なナイトがついていくよ。

ふふんふーん、キミならどれがすきー?

どれでもすきだよーｱﾊﾊ。

[医者は一人で盛り上がっている]

まーまーインテリ、怖い事言ってお嬢ちゃんを怖がらせるなってー。

おっ、そろそろだなー。

[目の前に巨大な宮殿が見えてきた。]

[爪楊枝で通天閣を作りながら]

まーじで暇なんだがよォー
なんで今日は新入り来ねぇんだろうなァ？
普通いるだろー？　殺しとまでは行かなくても、スリとか食い逃げ犯とかよー
ったく、国が平和なんじゃなくて保安官の怠慢なんじゃねェのォ？

平和ボケってヤツかねェ？
あーヤだヤだ。

[通天閣が完成間近で崩落]

って、ぐあァァァァ！！
俺の城がー！　タゥワァーがぁぁぁぁッ！！
ちょ！　おま！　何時間かかったと思っとるねんワレェ！！

君は人相の割に案外気のつく奴だな。

[医者はノーマンの肩を叩いた]

ヒゲをそるともっといいだろう。
キスする時にヒゲが当たるとくしゃみが出てしまうから要注意だ。

おいおいインテリ。

[真顔になって医者に答える。]

俺はそーゆー趣味ねーぞ？
やるなら志村とやってくれ。

さて、着いたな。
お部屋までこんなのがお供しちゃ、捕まってしまいそうだな。
そんなのはご免だから僕は帰るとするか…。
て、君は何繋がりで宮殿まで来たんだ？

[医者はノーマンを訝しげに見つめた]

[宮殿が見えてきたことでほっとする]

ようやく帰ってきたという感じがするのじゃ…

俺？俺はここで寝泊りするの。お呼ばれしちゃってるの。

って、俺は黄身でも白身でもねーよ。
俺はノーマン。
ピチピチのノーマン。
よろしくな、インテルペンティアム。

そちはわらわを送るためだけにきたのじゃな…
ご足労かけてすまぬ。
もし何かあれば、謁見室まで来るがよい。

でこのほうはここに泊まっておるとか申しておったな。
わらわの耳には入っておらぬのだが…まあよい。ゆっくりしていくといい。

[湿った石壁に頭をゴツゴツぶつけながら]

そーいや今夜は墓番の日じゃねーかよー
うッわ、だりーなァおい！

つうか満月かよ今日はァー
俺は日光浴びたら溶けるし月光浴びると魔女かなんかになっちまうんだぜ多分！ いや分かんねーけどさァ。
ヒーッヒッヒッヒッヒ！ ｲﾋ!!

あーあァ、今すぐ何かハイテクっぽいロボっぽいアレだよアレ、いや俺もよく分かってないけど何かそんなヤツが月まるごと破壊してくんねーかなーコンチクショーめぇー！


[ユージーンは囚人たちが気味悪そうに自分を見ている事に気づいていない]

まァ、そんなん言ってもしゃーねーか。
どーせ誰も来ねェし、墓石の影にでも隠れてサボってりゃァいいしなァー

んー、お嬢ちゃんの耳にゃ入れねーな、さすがの俺も。

[すまん、と詫びる。]

おーい門番さんよー、お嬢ちゃんを部屋まで連れてってやってくんなー。



あと、俺の部屋、どこ？

わらわの耳に入れとは言っておらぬのじゃ。

わらわは自分の部屋には自分でいけようぞ。
でことはここでお別れじゃ。
そこな誰か、このでこをどこかの部屋に案内するがよい。
丁重に扱うようにな。

[ヘンリエッタはそれだけいうと宮殿の中へと走っていった]

―宮殿の前―

しょぼい女帝は住まいもしょぼい～。
なんてしょぼいこの人生。

それは、潤いが足りないからだよ、愛しき人～♪

[訳の分からぬ歌を上機嫌で歌いながら歩いている。]

そうか、そりゃ頼もしいな。お嬢ちゃん、またなー。

[うんうん、と頷いて手を振る。]

さぁーって、俺の部屋はどこかな？
あれ、こっち？ふーん。

[言われるままについていった。]

それにしても、やることがねーなぁ。
治安がいいってのもそれなりにつまんねー。

【だが、居心地は良いな。それだけは確かだ。】

どこかに異国の王子さまとか落ちてないかね？

　―墓地―

くあー月光が目に沁みるZEEEEE!!!
思わず何かをねるねるねるねっちまいそうなくらいになァ！

イーッヒッヒッヒッヒッヒ！！

[ユージーンはフードを深くかぶって魔女笑いをしている]

[露店のおばちゃんを丁寧に脅してレモンを二個譲ってもらう。それを皮ごと齧りながら、神妙な顔つきに変わる。]

【キングアズネリアス。俺の国の神話に残る勇者…いや神様すら手を出さぬ怪物。やっこさんと気の済むまで闘えたなら、どれほど楽しいんだろう？】

でてこーーい。あーずーねーりーあーーーーーすっ！

[空に向かって吼えると、突如地響きが起きた。]

うわっうわうわ。

[レベッカは、鍛えているにも関わらずよろけて尻餅をついた。]

す…

[目をキラキラに輝かせて、嬉しそうに笑う。]

すげーすげーよ。
流石は伝説に謳われたダークヒーロー。俺なんか、足元にも及ばねー。

ちきしょー、ちきしょーめ、あずねりあす。
俺もいつの日かお前のような…

[部屋に戻り、女官の話を聞く。そしてベンジャミン商会から献上品があったことを聞く]

そうか……後でその献上品とやらは見てみようぞ。
ところで兵の者に聞いたのだが、牢の方から妙な声がするとか。わらわも見に行くべきであろうか。
牢の見回りをして囚人の声を聞く。
これは父上がやっていたことだ。わらわも同じことを、と思うのじゃが、爺が止めるのじゃ。
なんとか見に行ってみたいものぞ。

[女官に促され、湯浴みのために浴室へと移動する]

街は埃が多かったのじゃ…民はあんなところで暮らしておるのかと思うと、わらわは心苦しい。

[「民はもともとその場所で生活しておられるのですから、エッタ様が心配されるほど大変なことではございません」
女官の説明を聞いて頷く]

[大量の怨霊っぽい半透明の何かを侍らせながら]

王が代替わりしてから国が良くなったとか世間じゃ評判らしいけどサァ、実際どうなのよその辺よォ。
誰の暮らし向きが良くなったのか知んねェけどよー俺は暇になっただけだっつーのー

ま、あのババァが居なくなったってェのは俺にとっても悪いことじゃなかったけどなァ～

ろ、牢屋じゃないよね？ね？
俺、ノーマン。そこまでワルじゃないぜ？？

[薄暗い廊下を通って、似たような扉の並ぶ通路に辿り着く。]

あ、ここ？まったくもー、驚かさないで欲しいな、俺は。
どれでも好きなの選べって？ん、じゃー、ここ。

[手近な扉を指差す。]

いい？んじゃ、決まりー。

[扉を開けて部屋に入る。
――と、背後でガチャンと重い音が響いた。
手の届かない高さに備え付けられた窓から射し込む月明かりが*眩しかった*。]

あ、あのババァっつーのは先代の女帝の事ね。
一部じゃ「冬薔薇」とか言われてたらしいが俺に言わせりゃただの冬ババァ～

[ユージーンは誰かに向かって解説をしている]

とにかくだ。
[反動をつけてすたっと立ちあがると、レモンを握り潰した。]

まずは異国の美男子な王子様を見つけることが先決だぜ。そして橋の上で決闘をする。

睨み合う男と男。静寂。すれ違いざまに斬り付け合う。
ちなみにナレーションも俺だ。
ふっ、貴様ただの女っぽい奴だとばかり思っていたが、真の勇者だったらしい。
そう言って倒れる王子。

先に逝ったか、美しい王子。
旦那よ、あんたが弱いんじゃねー。
俺が強過ぎるのさ、悪く思うな。
旦那の大切な女は確かに俺が頂いた。
だが…ごふっ。

そして血を吐き倒れる俺。泣きつく女帝。
死んじゃだめ…

[不毛な一人芝居を露店の店先で人目をはばからず行う]

[大理石で作られた湯船に一人入っている。女官はすべて下がらせ、湯船の中で泳いでいる]

贅沢ではあるが、やはり湯につかるのは気持ちがよい。
遠い東の国では湯につかるのが当然という話じゃ。わらわも一度行ってみたい。

…そろそろ上がるのじゃ。牢の方にも行ってみようぞ。

[湯船から上がると、女官が控えてる場所まで歩いていく。そして牢に行くことを告げた]

[急に真顔に戻る。]

うーむ、治安が良過ぎるのは俺には合わないぜ。よっしゃ、イイ事思いついた。

[ビラ配りをしている変な女を丁寧に脅して、何枚かのビラを奪い取る。]

や、脅さなくってもくれるんだけどさ、つい…へっへー

[女官を数人連れて牢へと急ぐ]

爺に見つからぬうちに牢を見回るのじゃ。

[牢の入り口まで来ると、兵士の一人がノーマンを牢に入れたことを告げた]

……牢に入れた、と申すか。
丁重にもてなすように、と申し付けたはずじゃ。牢に入れろとは言うておらぬ。
早く出して他の客間に通すがよい。
でこは何もしておらぬのだ。牢に入れられる謂われはなかろう。

よーーっし、できた。ちょっと歪んでるけど、うんまあこの国の美的レヴェルならこのくらいが丁度イイだろ。

[びらの裏側には、へろへろに歪んだ人の顔と辛うじて読み取れる文字が書いてあった。]

――WANTED！
――極悪殺人鬼が君の街の女帝と王子の命を狙っている。
――見つけたら、即薔薇の騎士団に連絡をくれ！

――極悪犯レベッカ
――特徴：女の顔、高笑い、妄想癖
――良い子は近づかないでね！お手紙待ってますｖ
――　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　かしこ

なんか主旨を外れてるかもしれないが、まあいいや。
あっと、これも書き加えておくか。

――顔がわかんなかったら、露店のおばちゃんに聞いてねｖ

うん、上出来。
ひゃーーーーははは。

[愉快そうに笑うと、街中の目立つところに貼りまくるために、*宮殿前を立ち去った*]

[兵士と話を終えた後、地下へと下りる。そして一つ一つの中を見た]

囚人にはどのような食事を出しておるのじゃ。
ここに捕らえてあるものはそれほど罪が深くないと聞く。ちゃんとしたものを出しておるのだろうな?
宮殿で人死にがあったと噂が広がれば、民はよく思わぬであろう。

この先には墓があると聞く。墓番はおらぬのか?

[墓守を呼びに行った兵士が戻ってくる]

話せる状態ではないというか…
まあよい。わらわももう部屋に戻ろう。ベンジャミンがぬいぐるみを持ってきたというておったから、それも部屋に運んでもらおうぞ。
菓子類は女官で分けるとよい。

わらわはもう眠い。


[女官とともに牢を出ると、部屋へと戻った]

[自室。ベンジャミンの持ち込んだぬいぐるみを寝台の傍においている。天蓋つきの寝台には絹で織られ、刺繍の施された薄布がかかっている]

爺が…話があると言うておったな…。
勉強と言っておったが、帝王学はもう卒業した。これ以上何を学ぶというのであろう。

わらわは、爺が教えるものより、自分で見て覚えたほうがよい気がするのじゃ。
そうでなければ、真実は手に入らぬ。

母上が父上とであったのは12のときであったと聞いた。わらわもそろそろ出会うのであろうか。
じゃが。
わらわはまだそのようなことどうでもよいのじゃ。
今は国のことで頭がいっぱいなのじゃ。
父上でさえ王の座に着いたのは17のときであったと聞く。
わらわはまだ……

[つぶやきながら、ヘンリエッタは眠りに*吸い込まれていった*]

[まだまだ怨霊どもとフレッシュトーク中]

でよォ、聞いてくれよ自縛霊ちゃんよー

あのババァ、「わらわはそのようなもの好まぬ！！」とか言っちゃってさァ、俺のお友達皆殺しにしたんだぜ！？
信じらんねーよなァー虐殺だぜ虐殺ゥ！

ミカヅキモちゃんもイカダモちゃんもすっげーいいヤツだったのによォ……特にミカヅキモちゃんはちょっと美人でさー。
……ちょ！ ばッ！ 惚れてたとかそんなんじゃねーってマジでマジで！
あとは……ミジンコくんはちょっと悪戯好きなのが玉にキズだったけどなァ……でも殺す事はねェよなー！　なー？

[彼の中で何かが盛り上がってきたらしい]

－宮殿　大広間－

あぁらぁ、ハイハイ。
やっとベンジャミンちゃんがお花を届けてくれたようね。
女帝陛下に献上した残りの花の装飾アレンジメントは、このKARIYAZAKIジェーンにお任せアレっ

[ジェーンはせっせと花を花瓶に*活けまくっている。*]

[数時間が経過したらしい]

……そういうわけでよォ、あのババァが居なくなったのは俺としてはいいと思うわけ。
新しい王サマだか女王サマだかが同じようなヤツじゃなけりゃァいいんだけどなァー

[怨霊どもちょっと食傷気味]

……そーいや何年か前にババァの姪ッ子だか何だかが地下牢に迷い込んで来たっけなァ。
いや、探検とか言ってたか？ 昔の事だからよく覚えてないが。
名前はなんて言ってたっけかな、なんか俺の顔見てビビってたなー
あん時ァまだケツの青いガキんちょだったが、今頃どっかの国の王子サマんトコにでも行ってる頃かねェ。


ま、所詮俺みてェな牢番にゃァ関係ねェ話だけどなー

ふあァ……
このまま何事も起きなきゃァ、日が昇るまでには牢屋に戻れるな。

月も星も出てなけりゃ、今日もいい夜だったんだけどよォ。
雨季もまだだし仕方ねェか……。

　―地下牢―

あ゛ーやっぱココが一番落ち着くぜェェェ

ん？　新入りかァ？
いつの間に来たんだッつーかなんかえらいそれっぽいヤツが来たなァおい。
このふてぶてしい熟睡具合もいかにも小悪党って感じだなァ。
いいねーいいねー

……ふーん……コロシ、は、やってねェな……金品強奪の類でもねェ……女絡みでもなさそうだしよォ……。

こいつ何してココに来たんだァ？
まさかマジで食い逃げ！？
だったらサイコーだなー！！

しかしまァとりあえずは放置だな。
寝てるし。

－ ホテルの一室 －

［ 部屋着に着替えて寛いでいる青年の処に、配下の者が
静かに足元にひれ伏して調査内容を報告した ］

……やれやれ、しばらくゆっくりと遊ばせて貰おうと思って
いたのに、この国でも内乱の予兆…か…

［ …は、悩ましげに眉を潜めると、配下の者に新たな命令を下す ］

ヘンリエッタ陛下への忠誠に翻意を促している者が誰なのか、
宮廷内外の動きを探れ

［ 配下の者達は主の命令に頷き、退室した ］

［ …は、ワイングラスを片手に、バルコニーに出た。
王都の夜景を楽しみながら酒を飲む ］

13歳の少女を王に戴く国…か。

護られる価値のある女帝なのか、ただのお飾り人形か…
ちょっと楽しくなってきたな

－とある高級ホテルの屋上－

ＨＡＨＡＨＡＨＡＨＡ！
やっぱ金目のモノを奪いたけりゃ、金持ちがいそうなトコを狙わなきゃ。

れっつだ～いぶ！

[トビーは屋上から、ロープでスルスルと壁伝いに降り始めた]

－ナサニエルの部屋－

バルコニーの窓を開けっ放しで寝るとか、無用心だね!
きっと天然だね!
ＨＡＨＡＨＡＨＡＨＡ！

[トビーはぐっすりお休み中のナサニエルの顔を覗き込んだ]

急に目覚められちゃ困っちまうから、縛り付けちゃえ。
いやっほー♪

[トビーは、ロープでぐるぐるとナサニエルを寝台に縛り付けた]

…よーし、あらかた金目のモノは頂いた！
それにしてもコイツ金持ちだな。いけすかねぇ。
落書き！落書き！

[トビーは、ナサニエルのおでこに『天然』とでっかく書いた]

それじゃバイバイサヨナラマタライシュー！
もう会うこともないだろうけどな！
ＨＡＨＡＨＡＨＡＨＡ！

[トビーはさっさと*逃げ出した*]

－ベンジャミン商会－

[今日もベンジャミンは大量の献上品を準備していた]

昨日の献上品について何も宮殿からいってこない。
きっと量が足りなかったのだろうかね。
いや、質か？

香木に宝石、花にドレス。一体何が足りないんだ。
陛下よりも大きなくまとうさぎとかにとねこのぬいぐるみも持っていくとするか。

さあ、お前たち。
今日こそ陛下からお言葉を賜りにいくぞ。

[昨日の倍ほどの荷車を引き連れて、ベンジャミンは*宮殿へ向かった*]

［ …は、身辺警護の者の呼びかけで目を覚ました。
報告を聞くと、部屋に忍び込んだこそ泥を捕まえたという ］

……それで？
盗まれた物は総て取り返したのか？

そうか。
ならばいい

［ 捕らえた盗人の少年をどうするのか…という問いかけに、
…はしばらく考えてからおもむろに口を開いた ］

ヘンリエッタ陛下には、自分と同じ年頃の少年が盗みを働いて
生計をたてていることなど、想像もつかないことかもしれないな。

下々の者の声を聞くいい機会になるかもしれない。
この少年にも、盗みは良くないことだと教えることになるしな。

王宮に突き出して、裁きを受けさせるように。

[ユージーンは楽しそうに歌を口ずさんでいる]

コンピューターおばーちゃーん♪
コンピューターおばーちゃーーん♪

ふんふんふふんふーんふふん♪

シャランラァ～♪

[途中からどうも違う歌になっているらしい]

［謁見の間、御簾の向こうで暇そうにしている］

暇なのじゃ。
この時間が一番いやであるぞ。爺よ、わらわは外にでたいのじや。
昨日黙って出ていったことは謝ろう。じゃが、街の様子を見るのもわらわの役目と思うておる。

昨日のここに来たものの様子もちゃんと詳しく聞いたのじゃ。
今日もそれで良いではないかえ？

［後に控える年老いた男性が首を振り、「否」と発言する。それを聞いてヘンリエッタは溜息をついた］

－牢屋－

おりょ？

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

[トビーは床を調べた。割り箸鉄砲を手に入れた！]

…いくつあんだよ！（怒

[入ってきたトビーに気づいて]

おいおいおいおい！
お前俺が作ったゲージュツヒン勝手に手に入れてんじゃねーよォこんにゃろーめェェェェ！

[ユージーンにかけられた声に、反射的に反応して]

どけどけー、どけどけー、邪魔だ邪魔だー、
ひき殺されてえのか、バカヤロコノヤロオメー！

コーノヤロオメー！
葬式してーのか、バカヤロコノヤロオメー！

お前に、お前になぁ！
天然にネタを流された気持ちが分かるのか！うぉい！


…ぜーはーぜーはー。

[錯乱して何を言ってるんだか、もう良く分かってない]

って俺なんでハリセンなんか持ってンだ？
まァ良い。それはいいんだ。うん。

そんでおめーは何してココに来たんだァ？
どーせ万引きとかそんなもんなんだろーけどよォ！
へっへっへっへ……。

王たるもの、民の声を聞かねばならぬのはわかったおる。


じゃが…ここに来る者の話より外で実際に見聞きした方がよいと思うのじゃ。

ふうむ。しかたない。今日はここで話を聞こうぞ。そのかわり、退屈で眠ってしまっても文句を言う出ない。
わらわは今成長期で昼間でも眠いのじゃ。

ふぁ…

［あくびを一つすると、控えている女官にぬいぐるみを持ってくるように申しつける。
女官がすぐに持ってきたそれを抱えると、ヘンリエッタは御簾の*向こうを見た*］

ん？俺かー？

天然に天然って書いたら、マジ切れされた。

…………あー……。

どうにもサッパリ要領を得ねェが、お前もちっこいなりに大変そうだな……（肩ぽん

わーい♪割り箸鉄砲だー。

俺、これでギラーミンに勝つよ！！

うーんうーん……もう食べられないよぉ……ん？

[冷たいベッドの上で目を覚ました。]

ひもじぃ。
ごはんー。俺のごはんはー？

おう！ 頑張れよォォォ！

[ユージーンは友情っぽい幻想を手に入れた！]

……ん？
４番牢のヤツが目ェ覚ましたなァ

[ノーマンの牢の前に行き]

んで、お前サンは結局何やったんだァ？

ん？メシ？ないじゃんかー。

あ、俺？俺は招待されたの。お呼ばれしちゃったの。
なんだろーねー、この部屋。

招待ィィ！？　まーじーでー？
ココは部屋ッつーかまァ宮殿よりも高級ホテルよりも快適な、所謂牢屋ッつー場所なんだがよォ。

やっぱりお前サンなんかやったんだろ？
ココに「招待」されたって事はよォー

ろ、牢屋？？？
ちょっと待って！俺、ノーマンよ？そんなにワルじゃないって！
豪勢な荷馬車から花一本抜いただけだって！

くっそー、親方に一杯食わされたかなー。



まーいーや。俺のご飯まだ？

あーメシね。メシ。うん。
メシは一応出るけどさァ、かなりヘルシーでダイエットに最適な感じのヤツだぜェ？

どんくらいヘルシーかって言っちゃうと、ココで一週間くらい暮らしたら、その壁のコケがうまそーな岩海苔に見えちまうくらいにはヘルシー？

っていうか減るしー？
むしろHELL･死ー？

俺も腹減ったー。

つーか、なにその素敵な食生活。
ここは一発、豪勢にすてーき！とか出ねーのかよ。

俺、ダイエットなんてしてないよ。健康にはちぃと気を使ってるけどな！
あと、岩海苔は美味いよね！

[その時、牢番がやってきて扉の鍵を開けた。背後に控える侍従らしき人物がノーマンに立ち上がるよう促す。]


『女帝陛下のご命令で、客間へご案内致します。』


あ、そうなの？なーんだ、やっぱ間違いジャン！
……で、美味いメシもらえんの？

えへへ、悪いね。そーゆーことで、ワカメばいばい。

すてーきなァ……。
遠い異国に切っても切っても肉がなくならねェ、Shock!!パンマンさまみてーな牛がいるッつー話なら聞いた事あるぜェ？

喰いたいんならここ脱獄してよォ、そいつ見つけに行こうぜBOY？
妖怪変化をぶっ飛ばしー雲のーマシンでー今日も飛ぶーのさァーAh－！


って俺飛べねェし！！
止めねーから勝手に行ってくれー

おー黒いヤツおめでとーよかったなー

[ノーマンにひらひら手を振って]

つーわけで、俺は今から割り箸ガトリングガンを開発するからガキはとりあえずそこの牢に入ってみたらいんじゃねェ？
なんか新世界が見えるかもYO？

お、らっきー。
これで出れるや。

[トビーはこっそりノーマンの背中に張り付いた]

陰気な兄ちゃん、後で迎えに来るからなー。

ステーキ！ステーキ！

[ウキウキしながら侍従の後に*ついていった*。]

お、ガキも行くかァー
良かったなー

あ、俺の迎えはいらねェぜー
俺ココ永住する気満々だからよォ！

Σ 永住すんのか。
あんたいったいナニやったんだよ。。。

まーいいや。

ガトリングガンできる頃に、また遊びに来るぜー。
アイスクリームパラダイスもよろしくなー。

[トビーはユージーンにヒラヒラと*手を振った*]

－謁見の間－

[昨日と同じようにベンジャミンは大量の献上品を積み上げていた]

陛下に本日もお目通りさせていただけて光栄に思います。
前回のものはお気に召さなかった様子。
さらに手を尽くして貴重なものを取り寄せお持ちいたしました。
今度こそお気に召していただけるかと。

【今日は御簾の向こうに人の気配がする。やはり昨日は寝落ちておられたんだろうな……まだお子様だからなあ】

陛下のお慰みになればとぬいぐるみもお持ちしました。

[巨大なぬいぐるみたちをずずいと御簾の方へ押しやる]

よろしければこれからも陛下のために働きたく思います。
何かありましたら是非ともご用命を。

【しかしこの調子で献上し続けたら店が潰れちまう】

陛下のお役に立てることを望んでおりますので。

【早いところ召抱えの証人にしてもらって金を落としてもらわないとな……くっくっく】

[平伏したまま女帝のお言葉を*待っている*]

[トビーの真横の床がゴトゴトといいだす。
そして、床の一部が持ち上がりそこからケネスの顔が現れた]

あれ？こんなとこでなにやってんだ？トビー。

ははぁ、オーケー分かった皆まで言うな。
どうせ中途半端なイタズラして捕まったんだろ？

だめだな、やるならもっと徹底的にやらなきゃよぉ。

[ケネスはチッチッチッと指を振っている]

あ、俺？
俺は暇つぶしにダウジングしてたら盛大に反応があったんで地面掘ってたらココに出たってワケだ。

ま、とりあえず外でねぇ？
ココ辛気臭ぇよ。

誰だよオメーよォ
ココにゃートビーとかいう奴ァいねーぜー？

お、そっちのデコの旦那お久しぶり。

とりあえずその背中にくっついてるンパーは俺の相方なんで貰って行っていいか？

あ、チャンとスワンスーツは手に入れたぜ?ほれ。

[レオタードのあそこの部分にスワンヘッドがついている。]

見てくれこの多機能ぶりを。
まずはこのコントローラーに↑↑↓↓←→←→ＢＡっていれると……

[スワンの口が開きドリルが出てきた]

な？エキサイティングだろ？

……んー？　なんだ、今のは幻覚かァ？
まァいいや。作業進めようぜ俺。


あーいすっくっりーむっ　ぱらだーいすっ♪
あーいすっくっりーむっ　ぱらだーいすっ♪
フンフンフーン　フンフンフ～ン♪

（中略

みんなでー　ふふふふーんふーん
あいすくりーむ　ぱーらーだいーすーー♪

さて次は……

[ケネスはコントローラーのボタンを秒間１６連打した。
スワンヘッドの首が伸び、トビーを咥えてまた縮んだ]

よし、それじゃそろそろ行くとするか。

[ケネスは再びドリルを出すと地面の下へと帰って行った。]

ふしぎなふしぎなことーばー
てってってってってってってってっ　てれっぱしぃ～～


ってあァーーーーーーーーーー！！

[急に何かを思い出し、地下牢に響き渡る声で叫んだ。]

さっきのガキ、ギラーミンとか言うからついつい「おう、心の友よォ！」とかっつって友情確認しちまったけど、

よく見たら ど ん 君 じゃねーかよオイ！！！

つーかよく見なくてもありゃどん君だろばッかじゃねーの俺ェー！
ぐあーサイン貰っとけば良かったァァァァァ！！

ワンツーどーん♪
ワンツーどーん♪

（中略

ふふふん♪ふふふん♪ふふふんふ～ん♪
ワンツー　ワンツー　ワンツー　ワンツードーン♪

[どりどりどりどり。ボコッ。
　　　元のヤサに戻ってきた。]

なんだ、結局戻ってきちまったよ。

ああ、そうだトビー。
お前にこいつを渡しておこう。

[>トビーは豹柄ビキニを手に入れた。
[>トビーはクジャクスーツを手に入れた。
[>トビーは羽根仮面を手に入れた。

これで何処でも安心だ！

[>トビーは豹柄ビキニを手に入れた。
[>トビーはクジャクスーツを手に入れた。
[>トビーは羽根仮面を手に入れた。

これで何処でも安心だ！（いそいそ

[トビーは紐をひっぱった]

『くわ～～～っ！』

…なあ、孔雀ってこんな声で鳴くのか？

憶測だがそうだ！(断言＆歯がキラーン★

無論、そのクジャクスーツにもこのスワンスーツと同じ７つの機能が搭載されているぞ！

取扱説明書がビキニパンツの中に在るから確り読んでおくことだ！

さて、それじゃ俺は昼寝するわ。
じゃあなー。

[ケネスはごろりと横になり眠り始めた。]

……ここは変態王国か？

あぁらぁ、宮殿のロビーがすっかりアタシのアレンジメントフラウワァで、エレガント、あぁんど、ロマンティックに大変貌したわ。

女帝陛下は、こういうのお好みかしらぁ。
気に入ってくれると嬉しいんだけどっ。

[...は花を両手に抱えてご満悦]

－泉の広場－

いやぁ、食った食ったー。
あれだね！いけるね！！まいったね！！！

どこかで志村とか加トちゃんに会った気がするけど、そんなのどうでもいいくらい満足だぜー俺は。

[満腹のお腹を撫でながら広場でゴロゴロしている。]

なんか、寝てる人だらけね、ここ。
殺風景でいけないわ。ここでアタシの腕の見せ所って寸法なんて、アタシってばついてるぅぅぅ

[クネクネしながらモデル歩き]

美の基本はウォーキングからよ。

ハイ、いっちにー、いっちにー。

[手を叩きながらクネクネ]

宮殿中を綺麗な花まみれにしちゃいましょうっ。
きっと女性なら胸がキュンキュンハートズッキューンになる筈よっ

[地下牢にもアレンジメントを施し始める。]

誰だこのマダァム……。

マダァム？

ノンノンノン、ノンマダァム。

アタシは、オ・ト・コｖ

[人差し指を突き立てて左右に振る]

うわッなんかハイソサエティな香りで昏倒しそうだよママァン！

つうかマジでこのヒト誰だよォ……
その辺の壁に這ってるマメヅタとかカニクサとか好きなだけ採ッてっていいから俺のシダゴケ天国を邪魔しないでくれよォォォォ！

あ、でもホントに摘んでくなら大事にしてよねェ？

[早速オネェ言葉が伝染っている]

まーぁあ。

この、花の醸し出す美と香りを理解できないと、女性にもてない、もとい、女帝にもてないゾと。

あ、それとアタシマメヅタとカニクサは興味ないの。
アレンジメントの華はやはり、花弁よ花弁。


さぁ、貴方も一緒に、レッツアレンジメンティーーーナッ

ちょッ！ あんたマジで何モｎ

くぁwｓでｒｆｔｇｙふじこｌｐ；＠：！？

[ユージーンは慈円に急に腕を引っ張られてバランスを崩し、後頭部を打ちながら*転倒した*]

あらっ、いけないっ！！

アタシの美貌を間近で見せたばっかりにこの人、気絶しちゃったわよ～～


嗚呼、美しさって罪ね！
微笑みさえ罪ね！
赤い薔薇の花、棘があるように、アタシを包み込んでゆく～

[...は赤い薔薇を周囲に撒き散らしながら、ユージーンの上に被さるように*倒れた*]

[御簾の向こうで女官に起こされ、目を覚ました]

寝てしまっておったのか…寝ている間、誰ぞきたのか?

ふむ、またベンジャミン商会の者か……献上の品を持ってきたと。
わらわは品などいらぬ。
それほどの財力があるのなら、わらわに持ってくるより街の恵まれぬ子らに食事を振舞うとよいぞ。
ベンジャミンとやらはわらわに取り入り、宮殿と商売をしようと考えておるのだろうな。
わらわを見くびってもらってはこまる。
宮殿で取り扱うものは広く公平に民間から、と決めておるのじゃ。

父上の代からそうしているのだから、わらわになってすぐそうしたとあっては、臣のものになめられよう。

同じするにしても、他の商社のことも調べてみなければわからぬ。

……ベンジャミン商会のものには悪いが、今日献上されたものは返品しておくように。

[女官にそれだけ伝えると、ヘンリエッタは立ち上がった]

部屋に戻る。今日はもう疲れたゆえ、仕事は終わりじゃ。

[そういって謁見の間を出て行った]

……さて、と。

この国がどんな国なのか知るためには、街を歩いて民の話を
聞いた方が早い。

今日は街の大通りの店を回ってみよう。

［ …は、一般の民に見えるような服を用意させ、供を連れずに
一人で街へ出かけた ]

[ユージーンは慈円の下から何とか這い出し、墓守の任についた。]


　―墓地―

フォォォォ本気で死ぬかと思ったぜェ……。
やっぱり世間は怖いよママン！ 俺もう絶対牢屋から出ないで暮らすんだからッ！！
ってヤツは勝手に牢屋に入って来たんだけどなァ……。

[今夜は牢の外壁を這うカニクサに話し掛けているようだ。]

ゴロゴロするって気持ちいーなー。

[寝転がっているうちに広場で*眠ってしまった*。]

－ベンジャミン商会－

[女帝からの言葉を得られずに帰宅したベンジャミンのもとに
献上品がつき返されてきた]

ちっ

ちんまいお子様だから物に釣られるかと思ったら
それなりに誘惑には強いみたいだな。
いや、物があふれているからこんなものでは足りないのか。

となると明日からは作戦を変えねばならないな。
物を持っていくのではなく陛下に直接話をつけるか。
しかし御簾の向こうでは寝落ちてるのか起きてるのかもよくわからんからな……。

こうやって街を見下ろしておると宮殿で閉じ篭っておるのが馬鹿らしくなってしまう…わらわも外に行きたいのじゃ。

これが陛下でなければ
胸倉つかんで揺さぶって
札束で頬を叩いてでもいうことを聞かせるんだがね。
そういうわけにもいくまい。

まったく、この店を大きくし
オアシスの商売の覇権を握るためとはいえ
小娘に取り入らねばならんとは面倒なことだな。

[ぶつぶつと文句を言いつつ明日の作戦を*練っている*]

－ 街の大通り －

［ 綺麗な石畳で作られた通りの両側には、出店が隙間無く
立ち並んでいた。幾何学模様が彫られた美しい柱と色鮮やか
な布、今まで見たことのない南国花々と果実に目を惹かれて、
…は立ち止まった ］

…ふむ、美しいな…。

それに、民の顔が生き生きとしている。
売られている物の価格も、適正範囲で流通しているようだな。

よし、決めた。今日のわらわの政務は終わったのじゃ。街に出るとしようぞ。

だれか、誰かここへ参れ。

[女官を呼んで耳打ちする]

わらわは街へ出る。しばらくこの部屋には誰も入れるでない。爺もじゃ。うるさいだけだから黙っていくのじゃ。

［ …は、白い大きな布を周囲の木々にかけて、日差し除けに
している、小洒落たカフェに入った。
近寄ってきたウェイトレスに、優しく微笑む ］

この店の一番美味しい飲み物は何かな？

…あぁ、君が一番気に入っているものでもいいよ。
適当につまむものも添えて、持ってきておくれ

[街まで出てくると、人々の様子を見ながら通りを歩いている]

もう暗いというのに人が大勢いるのだな。
街も明るい。
人の顔も明るそうじゃ。

わらわは、このみなの笑顔を保てるのであろうか。

……おっと、君との会話を楽しんでいたら、もう夕方だね。
楽しい時間は早く過ぎてしまうな。

[ …は、いたずらっぽくウェイトレスの少女に笑いかけると、
会計を済ませて店の外に出た ］

[歩いていくと、見覚えのある顔を見かけた。カフェテラスからでてきたナサニエルの姿]

あれは……確か隣国の…なぜこのようなところに。
もしや爺か誰かが呼んだのではあるまいな。
じゃが、普通の民と同じような格好をしておる。

見間違いであろうか……

- 診察室 -

[医者は額に汗を浮かべながら子どもの手術を行っている]

これ以上は…僕一人ではどうにもならない。
市街の大きな病院に輸送しよう。
それまで、頑張るんだぞ、先生がついてるからな。

[医者は子どもと一緒にヘリコプターに乗り込んだ]

【…民の教育…一般教養のレベルは割りと高いな…。
国政に対する関心や期待も高い。

これはヘンリエッタ陛下ご自身の力…かな？

先帝陛下の政策が未だに機能しているのか、
臣に出来たものがいるのか…。

外からでは測りがたいな】

【しばらくこの付近には戻って来れないかもしれないな…。女帝様がその間に胡乱な男共に誑かされないか心配だ】

先生は、君の命が大切だ。
着くまでしばらく、辛抱してくれよ…。

[医者は必死に祈りながら子どもの手を*握り続けている*]

【……さて、ここで素直に名乗って挨拶をすべきか、
他人の空似として、しらを切りとおすべきか……？】

【気、気づかれたようじゃ…じゃが、あれは確かにナサニエル殿。
なぜこのようなところにあのような格好で…】

…こんなところで何をしていらっしゃるのですか、陛下

こ、これは…ナサニエル殿ではないかえ。
何故この国におるのじゃ。

国でそなたの父の手伝いをしているはずであろう。

……それとも、わらわの臣が何か申したか?

…お久しぶりです、ヘンリエッタ様。


私がこちらの国にいる理由ですか？

そうですね… 『観光』 ということにしておいてください

…ご存知の通り、私には兄が６人います。

父が病気で倒れた後、いささか不穏な空気が国内に流れておりまして…私はそれに巻き込まれないために、さっさと一人で逃げてきたのですよ （にこぉ

……兄弟同士で王位を巡って争うなど、愚かなことですからね

久しいの。前に逢うたは3年ほど前であったか。

観光か……おぬしが観光で来る理由がわからぬが、そう言うからには問いただしてみても真実は申すまい。

わらわは今民の暮らしぶりを自分の目で確かめておる。
おぬしの目から見てこの国はどう映るのじゃ?

…そうですね。
なかなか良い国だと思いますよ。

まだ下層の…貧しい者達が暮らす地域の視察はしていませんが、
民の話を聞き、市場を見る限りでは、おおむね平和かと。

【…王位転覆を狙う動きがあることは、まだ黙っておこう…】

[ …は、ガラリと表情を明るく変えて、エッタを見つめた ]

…そんなことより、お一人で出歩くのはあまり感心しません。
御身に何か危険が迫ったらどうなさるおつもりか？

[ナサニエルの言葉を聞き、表情を和らげる]

そういう風に言ってもらえるのはありがたい。
父上がわらわに残した国だ。わらわが荒らすわけには行かぬ。

[その後に続く小言を聞いてそっぽを向いた]

わらわはもう子どもではない。…昨日は道に迷うてしまったが、今日はもう大丈夫じゃ。
それに、わらわに危険が迫るには、わらわの顔を知らねば手出しは出来ぬ。

……宮殿内部にそういう者がおればわからぬがな…。

【…視察ついでにサクっと暗殺されかねないから
心配しているのだが…】

［ …は、子供ではないといって頬を膨らませた少女を見て
優しく教え諭すように言った ］

『自分は子供ではない』…と、主張する者は子供で
『自分はまだまだ至らない子供だ』…と、考える者は
大人への階段を昇っているものだと、私も幼き頃に教えられました。

［ …は、エッタの頭を優しくなでる ］

だぁーーーーーーーーーーーっ。

レベッカ最凶ちょーーーーーーーーっぷーーーーー

[突如、ごみ箱の中から大声を上げながら現れ、見知らぬ少女に向かってくる。]

何奴だ？

[頭をなでられて一瞬年相応の反応を見せる。赤く染まった頬]

こ、子ども扱いするでない。
確かに、おぬしや臣の者からすればわらわは子どもなのかも知れぬ。じゃが、わらわは立場上子どもであるわけにはいかぬのだ。

臣の者が婿を採れと言い出した。見合った殿方を用意すると申した。
わらわとてわらわが伴侶に迎える者の身分や教養が必要なのは充分にわかっておる。
じゃが、それに素直に頷けるほど、わらわはわらわの生き方に冷めてはおらぬ。

かーみなりさーま♪かみなりさーま♪

[ケネスがウクレレを片手に沸いて出た]

通りすがりの芸人です。

百烈A-Z魔神拳！ひゅごーーー！

[そして地面を蹴って折り返すと、ヘンリエッタに飛び蹴りを放つ。]

[レベッカをみる]

な、何奴!?

芸人は去れ。いや、猿！

そこの姫抱っこアウトォォォォ！

[ケネスはナサニエルにスワンヘッドを向けセレクト＋Ｂ＋Ａ。
スワンヘッドがグワァァァァと声を上げながらナサニエルの頭に"ぽこん"と当たった]

……だまれ、変態。

誰が、宣言通りに攻撃するかってんだべろべろばあ！

[しかし、放った蹴りはヘンリエッタの身体をぎりぎり掠め、そのままの勢いで壁に突入する。]

……どこの手の者かは知らぬが、姫は渡せない。

ナ、ナサニエル殿、その、下ろしてもらって構わぬ。わらわは自分であれくらい避けられるのじゃ

黙れといわれて黙る奴がいるか？
答えはＮＯだ！

なんびとも俺の発言を妨げる事は出来ない！
何故なら俺は芸人だからさ！

この芸人のミステリーフィールドを恐れぬらかかってこい！

ＨＡＨＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ

旦那、やるじゃねぇか。
こんな使い手がこのしょぼい街に居るとはねぇ。

ひゃーーーーーーははは

……ここでは静かに話も出来ぬようじゃ。
そなた、昨日とはまた格好が違うのだな

[ケネスを怪訝そうにみる]

うむ、作戦失敗。

街でいちゃつくカップルの邪魔でもしとけば、しょぼい女帝が怒って俺を捕まえにくるかなーと思っていたんだが。

ごめんちゃい。

そして、覚えたぜ、旦那の顔。

……やれやれ、この体勢で変態二人を相手をするのは
流石の私でも少し難しいな。

姫、しっかり私につかまっていて下さい。

逃げますよ

[ …は、優雅に微笑んだ後、ちょっぱやでその場を逃げ出した！ ］

世界最凶最悪の拳闘士レベッカ。

よろしゅうお見知りお気を、旦那。

じゃ、今日はここまでだが、明日はぶっとばーーーーーす！

[そう言って、壁を蹴ってジャンプしながら遥か彼方へと*去った*]

おっと、昨日の嬢ちゃん……じゃなかった女帝様だっけか？

同じ格好じゃ芸が無いからな。
この多機能型スワンスーツカスタム"白鳥スワン"を装着したってワケだ。

あ、ちなみに読み方は”しらとり　すわん”な？

隠されし７つの機能が悪を砕く！

[ケネスは握りこぶしを握り締め語った]

……貴女をお守りするためとはいえ、驚かせてしまったようで申し訳ない。

にがすかぁ！

スワン、フルスロットル！

[ケネスはコントローラーにＢＡＢＲＲＢＬＢＡと入力した。
スワンの羽が開き、飛行形態となる。]

いざ無限の彼方へさぁいくぞ！

[そして、スワンケネスはそのまま飛び上がり……操作を誤ったらしく天井を突き抜け星となった。

キラーン★]

驚くのは別によい。
じゃが。

わらわはまだ街に出たばかりだったのじゃ……
すごろくではじめに戻るを出された気分じゃ……

[ヘンリエッタは明らかに不満そうだ]

……それは失礼しました。

そうですね…お詫びに今度、私を姫のお伴にしていただけませんか？

一緒に街を探検して遊びましょう （にこぉ

そなたと街を歩くのか……わらわは一人で歩いてみたかったのじゃが、そういうなら連れて行ってやらぬこともないぞ。

今日はもうわらわは疲れた。明日も早い時間から臣の苦言を聞かねばならぬ。

[ヘンリエッタは大げさにため息を一つ落とした]

……姫、そんなに怒らないでください。

貴女に嫌われてしまったとしたら、私はとても悲しいですよ？

[ナサニエルの言葉を聞いて赤くなると、あわててそっぽを向く]

ナサニエル殿は昔から口がうまいのじゃ……

わらわはだまされぬぞ。
それと、いつまでこの国におるつもりじゃ?
戻るときは顔を見せてもらわねば、困る。土産の一つも持たさぬとおぬしの父から文句が着そうじゃからの。

…いつまで、ですか…？

そうですね。
姫がお相手を決めるまで…にしましょうか？ （にこぉ

[ いたずらっぽく笑ってから、…は口調を改めて言った ］

お疲れのご様子なので、今夜は早くお休みになるといいでしょう。

私は高台にあるホテルに身分を伏せて滞在しております。
街の視察にお伴が必要な時はいつでもお声がけ下さい。

それでは、今夜はこれにて御前を失礼いたします。

［ …は、女帝の足元に跪くと、衣の裾に口づけて敬意を表し、
颯爽とその場から *立ち去った* ]