自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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書生 ハーヴェイ [ばんばんばんばんばれんたいん♪ ばんばんばんばんばれんたいん♪ …そんな歌声を近くに聞きながら、 くっと顎を上げれば遠く輝く星を見つめ、呟いた。] ……そうなのだよ。チョコレート君。 そう、それは遠い遠い昔の事だ。 古代メキ○コではカカオ豆をすりつぶして飲み、 不老長寿の妙薬として珍重されていた。 それ故カカオ豆には「テオブロマ・カカオ(神々の食べ物)」という 神秘的な学名がつけられている。 なのに……それなのに何故!何故なのだ! 何故僕は……っ。 この時期に君を食べる事を、強要されねばならぬのだ! 僕が…僕のこの顔がいけないのか。母様譲りの、この顔が。 ……怖いのだよ、僕は。君を、嫌いになってしまうかもしれなくて。 美味しくて素敵な君だけを食べていたいのに。 嗚呼。神よ。何故この様な試練を僕に与えたのだ! 食べても食べなくても、気が狂ってしまいそうだよ…… だって僕はこんなにも…っ こんなにも君が、君の事が好きなのだから……! [言って何かに耐えるように目を伏せると、 手中のチョコレートへと愛しそうに頬擦りを。] | |
(4)2006/02/12 01:59:35 |