人狼審問

[ニーナは、ステラにハリセンで突っ込みを入れたい。]

私が飛ばされましたか。
どうやら、試験官は一人で良いという判断ですかね。

[転送されて来たステラの姿を見つける]

おおっ、黒服殿！
ここは宇宙ステーションの救護室でござるよ。
エイリアンの侵入を理解した本部が、１人ずつ生徒を転送してくれているでござる。そこのモニターでさっきの船内の様子も見ることが出来るでござる。……ちょっとゆがんでおるのは、気にしないでほしい。

……とかくかくしかじか説明したが、もしやお主は――？

やはりこの試験は生存より協調性を見る為の試験ではないでしょうか。そう思いませんかみなさん。


……みなさん？

声が…

『もしや』とは鈍いことですね。
私がエイリアン。そして試験官の一人ですよ。

─救護室─

……あれ。
痛い……よ？

[ニーナは突然に目の前が明るくなり、驚いて目を開けた。腕に痛みを感じる。ゆっくりだが、体を動かす事が出来る事に驚いた。]

わわわ、身体が動かないし声もでないですよ！？

私もニーナさんと同じウィルスに…？

[ステラの言葉に一瞬切腹しそうになる]

なんと！
エイリアンとは、試験官を兼ねていたのか！
となると、ニーナ殿や今新たに固まってしまったボブ殿も命に別状はなさそうでござるな。

……ところで、拙者は合格なのでござるか？

[マンジローはどきどきしながら聞いた]

おおっ、うわさをすれば何とやら、ニーナ殿ではないか！
大丈夫でござるか？

[マンジローはニーナの介抱に向かった]

マンジローさんに、ステラさん？
なるほど、ここは救護室なのね。

[ニーナは会話に加わろうとしたが、二本目の大きな注射器を差し出されてたじろいだ。]

………あぁん。

戻して欲しいですよキャロルさん…

このままじゃトイレにも行けません…

合否判定は、全てが終わった後にくだされるでしょう。

[マンジローは、ニーナの声にときめいた]

[ニーナは注射器に青ざめた半なき顔で、マンジローを見つめた。]

あぅ。痛いけど……大丈夫っぽい…かな。
先生が、転送してくれて助かりましたです。

[我に返った様子で、ステラの方を向く]

全てが終わった後、でござるか……。
拙者、自信が無いでござるよ。まさか、すぐに救護室に運ばれるとは。

[うつむき加減で言い終わると、再びニーナに]

そうか、大丈夫でござるか。
それはよかった。痛いのは、がんばって我慢するでござるよ。切腹の痛みを考えれば何のそのでござる！

きゃあ、先生……。
もう、一発注射をいれとかなきゃ…、
駄目ですか？　駄目ですか？
駄目ですよねーーー。

[ステラの言葉を聞きつける。]

難しい事を言う人だなあと思ったら、先生な上に、エイリアンって。どうりで緑色に光ってたんだわ。

……でも、私も不合格だろうなあ。
後，宇宙船で恋人を見つけて、性別をどっちにするか決めると言う夢に破れてみたり、ショックなのです。

[二本目の注射を騙し騙し、かつやっぱり泣きながら終えたニーナは、ゆっくりと起き上がり、肘をついてモニタを見つめた。]

マンジローさん刀がないから、今は切腹出来ないね……。
かわりにギルバートさんが暴れてるよ。。。

黒服殿が緑色に！
それでは緑服殿ではないか！
いやあ、試験官とは不思議なものでござるな。

拙者も趣味の切腹が出来んとどうにも落ち着かんよ。
救護室だからメスのような刃物の類はないのだろうか。
カタナを置いてきてしまったのが切腹ものの失態でござったな……。

さて、どうなりますことやら。

嗚呼、ボブさんが倒れています……。
そう、私がじっと近づいて見た時、ボブさんからは電波は出てなかったし、光ってなかったんだあ。だから倒れちゃったのね。

きっと転送してもらえるから、頑張るのですよ。

[ニーナはマンジローを桃色のハリセンで殴った。]

切腹が、趣味なんかい！！