村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った…… | 牧童 トビー ［だが……。 だが、この黎明の世界でしか生きられない者がいるならば……この世界はその者たちにとって本当の、偽りなく本当の世界ではないのか。 この世界がどれほど偽りで満ちていても。 この世界がどれほど、偽りで満ちていても。 ならば。 偽りのこの目で、ヘンリエッタを、偽りのこの手でローズマリーを殺した……この世界の真の住人たる彼女たちを殺した自分は、なんて……なんて、］ ……ふー。 ハッ、知るかよ。 ［トビーは肺の奥から息を吐くと、口に指を突っ込む。そして、その指を引っ張って口元を無理矢理笑みの形にした。 そして、未だ残っていたゲート……ナサニエルが作った地面から立ち上る光の内に足を進める。呟いた］ ……飽きてきたな、この世界も。 ［それが、ただ逃げたいだけだと分かっていても］ |
(1)2005/12/02 21:13:31 |
 | 牧師 ルーサー 運命…？そんなもの信じていませんよ。 そんな言葉で未来を決められる事など認めません。 仮に運命というものがあったとしても私は腕ずくでも自分の望む未来の為に改変してみせますよ… ［不必要なまでにルーサーの言葉には力が入っていた］ 残念ですが暖房術などはまだ実装されていないんですよ。 防寒対策には服を着ることぐらいですよ。 ［そういうと着ていたコートをキャロルに被せた。 その下にはカッターシャツとスラックス、という一見ビジネスマン風の衣装を身にまとっていた］ あまり格好のいいものではないですがね… 手持ちがないもので我慢してください。 ［そういうと空中から魔法使いの杖を取り出して軽く構えた］ |
(8)2005/12/02 23:27:05 |
 | 流れ者 ギルバート − JUNA社 医務室側 休憩室 − [自動販売機で、熱いコーヒーを買う。ソファに腰掛け、一気にすする。座ったまま天井を見上げ、そのままぼーっと眺める。] …………。 |
2005/12/02 23:50:26 |
| 流れ者 ギルバート − JUNA社 医務室側 休憩室 − デートねぇ。 [畑山から預かったメモを眺める。 ”向こう”でプレイされていたルーサーのキャラクターを思い浮かべた。彼は自分がJIN-ROHではないかと疑っていた人物でもある。] ま、いきなり決めつけるのは危険か…。 akituki…ルーサー。 まぁ、話をしてみればわかるだろう。 [立ち上がり、医務室に向かうことにする。] |
2005/12/03 11:02:56 |
| 流れ者 ギルバート − JUNA社 医務室側 廊下 − [医務室に向かう途中で、知った顔に出会う。 根本洋太郎、という男だ。温厚そうな表情に疲れが見える。 彼はJUNAの開発スタッフの一人だ。 違うプロジェクトチームに属しているので、仕事の話はあまりしない。 ただ、毎日のように深夜の休憩室でカップ麺をすする姿をみかけるので、そういう機会に馬鹿な世間話をする程度の仲だ。って、なんでそんな場所でよく会うかといえば…まぁ、俺も同じような生活だからなのだけど。 口を開くたびに「疲れた」「眠い」「休みくれ」「彼女がほしい」というような言葉ばかり出てくる男だ。 まぁ、それでも文句を言わず、深夜手当もないのに毎晩現場に泊まり込んでいるのだから、基本的には仕事を愛しているのだろう。] |
2005/12/03 11:33:56 |
| 流れ者 ギルバート [大規模なテストプレイ中なのだから、開発担当の根本が、こんな医務室でうろうろしているのはおかしい。 本来ならプレイにべったり張り付いて、データを取ったり、テストをしたりといった、仕事で忙しいはずだ。 ピーンと来るものがある。やはり何かあるのだろう。] 根本さん。こんなところで奇遇ですね。 テストプレイのほうは、放っておいてかまわないのですか。 [声を潜めて、話しかける] なぜ、医務室なんかに。 |
2005/12/03 11:57:11 |
 | 旅芸人 ボブ あっれー？ 森村さん、お疲れさんです。テストは、まあ……大谷とかもいるんで。 [根本はそう答えたあと、森村にひそひそと話しかけられて表情を少し厳しくした] ちょいとトラブってましてね……。プレイヤーが何人も気を失ってログアウトしてきてるんで。そんな事言ってる俺もそうだったんですけどね。ちょいと、他のプレイヤーの様子を見に来たってわけですよ。 |
2005/12/03 14:08:33 |
| 旅芸人 ボブ ただ気絶するだけで心身共になんにもなかったら、まあまだマシなんですが――いや、気絶するだけでもヤバいっちゃヤバんですけどね――万が一、何かあったらえらい事ですんでね。 あと、何か変な事はなかったか、とか、まあ、色々聞いてみようかと。なんせまだ原因が掴めてないらしいんで。 |
2005/12/03 14:14:02 |
| 旅芸人 ボブ 俺もよーしおじさんちょっと調査頑張っちゃうぞーなんて思ってたんですが、どうも俺はやかましくて迷惑らしくて、追い出されちゃいましたよ。ハッハッ。 せっかく胸のエンジンに火を付けたんですけどねー。ああ、だからか。俺一人燃えすぎてるんだ。ハッハッ。 ……他の連中は、燃えてないんですかねー。 [ボブは肩をすくめた] |
2005/12/03 14:18:43 |
| 流れ者 ギルバート − JUNA社 医務室側 廊下 − （森村・根本） 根本さんも、参加なさってたんですか…。 私も、テストプレイに参加していたのです。さっき強制切断くらいましたがね。 まぁ、私は無事でしたが。公募プレイヤーのものと、クライアントシステムが違うものだったので、そのせいかも。 何者かが、内部からクラッキングを仕掛けてきたようです。たぶん、今回のテストプレイヤーの中にいる。 畑山さんのことはご存じですよね… [支障のない範囲で、事情を伝える] |
2005/12/03 14:26:20 |
| 旅芸人 ボブ ハタさん、いたんすか。 [根本は森村から話を聞くと、一度上を見上げてから息を大きく吐いて身体を震わせた。大声をあげたい気持ちを抑えて、自分の中に籠もった熱を発散させようとしているかのようだ] 俺がやられた時、ＧＭ権限が必要な事やらかされたんですよ。やっぱクラックされてんだよな……。くあー、腹立つぜ。ちくしょうめ。 森村さんも参加してたんすか。お互い好きですね、ゲームが。 |
2005/12/03 14:49:16 |
| 流れ者 ギルバート 私は一般権限で参加していましたが、根本さんはGMとして参加されたのでしょう。 参加者のリストはありますか。 クラッカーはそのなかにいると推測しています。 |
2005/12/03 16:03:20 |
 | 見習いメイド ネリー 認め、られたかっただけ……。 ……私には、その気持ちが、わかりません。 認められたかっただけなら、いくらでも受け止めてくれる人や認めてくれる人はいるのに。 [言葉を紡ぎながら、それが真理では無い事を知っている自分に気がついた。脳裏にナサニエルの顔が静かに浮かんで、そして消えた。] 【揺ぎ無いもの、偽ることの出来ない証拠……、その為？ ……そんなの、求めるのが間違ってるのに。私もだって、そうだ。手に入らないと知りつつ、望む事は愚かしい。ナサニエルさんだって……】 バカみたい……、こんなの。 [けれど、"いつものように"、罵る対象は既に此処には居ない。切ない思いが募り、胸が締め付けられる思いを感じ、ナサニエルの帽子を*ぎゅっと握り締めた*。] |
(23)2005/12/03 19:47:08 |
| 旅芸人 ボブ 参加者の中にいる、というのは十分考えられる話です。てか、外部からというのはほとんど考えられませんし。でも森村さん、プライバシーとやらの事もあるんで、なかなか右から左へ渡すってわけにゃいきませんよ？ [根本は一瞬難しい顔をしたあと、顎に手を当てて考え込んだ] 何か、当たりを付けられるキーワードがあるって事ですか？ 例えば――名前がわかってるとか。 |
2005/12/03 22:28:38 |
 | 双子 リック ― 待合室 ― [優介は読み終えた本を閉じる。] …結局… [結局自分には、事を起こした人の気持はわからない。そして、自分自身が今できることも限られている。] 今は自分に出来ることをやっていこう。 そして… [死を感じた瞬間に気づいたあの思い、長い間言いたかったあの言葉を伝えよう。 優介はそう口に出さずに決心すると、電話機にむかって歩き始めた。] |
2005/12/03 22:34:09 |
| 見習いメイド ネリー そう。 ……フリならダレにでも出来る。 だけどそれでも、内面をわかってくれないなら、内面を出すのが怖いなら、外堀だけでもって思うのは私が弱いから――？ でも。だけど。 ……怖い。 |
2005/12/03 22:43:07 |
| 見習いメイド ネリー きっとヒューバートさんには無縁なんでしょう？ だけど私は。私は……、こんな臆病で、ただの構ってちゃんに過ぎない私なんかを、わかってもらうのが怖い。 嫌われてしまったら、もう二度と取り返しがつかない気がして怖いの。 もうあんな思いはしたくなくて。 でもだけど――、だけど――。 |
2005/12/03 22:44:13 |
| 見習いメイド ネリー ナサニエルさん……ううん、[win]さんも[Ruin]さんのことも、全てを認めてあげたい気持ちはある。確かにここに、息づいてる。 だって。好き――。 こんな気持ちになったのは、初めて……。 私なんかに全てを受け入れるコトなんて簡単じゃないのはわかってて、わかってる。わかってる、だけど、それでも、やってみたくて。 勿論迷惑になってしまうかもしれないけれど。 |
2005/12/03 22:47:42 |
| 見習いメイド ネリー 頭が混乱して、どうしたらいいのかわからない。 昂ぶる気持ちが抑えられない――。 どうしよう……。 一体、どうして――？ |
2005/12/03 22:54:52 |
| 見習いメイド ネリー でも、いくら望んでも叶わぬことだから。 望んでも望んでも、手に入らなかったもの。 愛情や人望――。 暖かい温もりや、微笑み。 優しさ。 勉強したら勉強した分だけ頭良くなれた時期だってあった。でも、私が望んだものじゃない。 私が望んだ物は。 良い子だと諭してくれる優しいママの顔。 良い子だねと柔らかく微笑んでくれるパパの顔。 |
2005/12/03 22:57:24 |
| 見習いメイド ネリー けれど何一つ手に入らなかった。 どれだけ望んでも、どれだけ毎日思っても、私には手に入らなかった。 たとえ涙を流しても、それをふき取ってくれる人や 自傷行為を行っても、それを止めてくれる気持ちも 私を心配してくれるものも、私を思ってくれる人も。 解ってくれる人など、誰も居ない。 愛してくれる人など、誰も居ない。 そして勿論、認めてくれる人も―― |
2005/12/03 22:59:09 |
| 見習いメイド ネリー 無条件で愛してくれる筈のパパや、ママ。 その二人が向ける愛の対象が、私で無いと気付いたとき、私は何もかも望まないでいようと決めた。 でも。 なのに何故、そう決意するたびに涙が止まらなくなるんだろう。 私は――求めて病まない自分が、居ることにそのたびに気付いてきた。 |
2005/12/03 23:01:49 |
| 見習いメイド ネリー 同時に、 望めば望むほどに、 欲せば欲するほどに、 けれど手に入らないから、 私は沢山の絶望をおぼえてきた。 人を望む事は、悲しい。 人を求める事は、とても……。 だから。私は今とても悲しくて。 |
2005/12/03 23:02:49 |
| 見習いメイド ネリー こんなに求めてるのに。こんなに思ってるのに。 私には何も出来ないし。 如何したら良いのかすらわからない。 ――だって、私は無力だから。 |
2005/12/03 23:03:31 |
| 見習いメイド ネリー やっぱり。人形に、なろう。 なってしまえば、楽だから。 |
2005/12/03 23:06:43 |
| 流れ者 ギルバート akituki…… 畑山さんが、LIBERTY内で接触を持ったブレイヤーです。 あと、四年まえのテストプレイヤーである天野という人物のこと。 この二人のことを調べていただけませんか。 [根本に短く告げた。] |
2005/12/03 23:45:15 |
 | 美術商 ヒューバート [上に上ったトビーの手を借り、ヒューバートも上に上った。 そして最後にネリーに手を貸し引っ張りあげる] さてと、上手い具合に扉に手が届く地点で止まってるが･･･ こんな狭い場所じゃ召喚術も強力な魔法も自滅する可能性が高いし･･･ またトビー君に働いてもらうとしましょうかね。 (古き盟約の鎖ではなく、敬愛と友誼を持って誓約者たるヒューバートが願う) (機界ロレイラルより界の狭間の門を開き、我に汝の力を貸し与えよ) (汝の名はゼルジェミナス、機界の門を守りし殲滅と守護を司る双璧の機神なり！) [ヒューバートは自分ではなくトビーに憑依召喚をかけた] それじゃ、あの扉ぶち破ってもらえるか？ |
(48)2005/12/04 00:24:45 |
 | 冒険家 ナサニエル ―JUNA本社ビル・医務室― [ベッドに横たわる中里の意識は戻っていない。規則的に呼吸を繰り返している様子は、彼がただ眠っているだけのように見えた。白衣を着た男性が診察を終え、机に向かってカルテを書き込んでいた] 『脈拍、体温、共に平常値。自発呼吸、瞳孔反射に問題なし。 所見：一時的な失神状態と思われる』 [壁に掛かった時計が静かに時を刻む。白衣の男性はベッドの周りのカーテンを閉め、医務室を出て行った] |
2005/12/04 01:15:24 |
| 冒険家 ナサニエル ―LIBERTY上空― [空が青い。高く澄んだ世界を、ナサニエルは見渡した] 【何か――考えていたような。何だったろう】 [意識の断絶が暫く前にあった。寂漠とした空間にいたような気がする。誰かの事を思い浮かべていた。連鎖したイメージが再現される。スライドのように] |
2005/12/04 01:19:22 |
| 冒険家 ナサニエル [男の手をかき抱く小さな姿。心配げに自分を覗き込む娘。 降り注いだ温かい雫。森の緑と同じ色の髪。 街中で魔術を詠唱した声。 ある時はやけに楽しげで、ある時は深く物思う色合いを見せたその瞳――名前をようやく思い出した] |
2005/12/04 01:19:35 |
| 冒険家 ナサニエル 〔見習いメイド ネリー〕／〔dollme〕 【そうだ……彼女だ。今、どこにいるのだろう？】 |
2005/12/04 01:19:44 |
| 冒険家 ナサニエル ―LIBERTY上空― [再び記憶を走査する。最後に見た光景。自分を抱きとめるネリーの姿。その背景には聳え立つ白亜の塔。 『中央区・黎明の塔』――だが、今ナサニエルが認識しているのは純粋なその座標だった] 【ここならば既設ゲートで移動可能だな……その方が早い】 Registration code：win Open gate：A-008 [ナサニエルの意志がゲートを生み出した。空中に忽然と出現した光の柱。だが、それを見ている人間はどこも存在しなかった。ナサニエルは瞬時にゲートへ飛び込み、転移した] |
2005/12/04 01:19:53 |
| 冒険家 ナサニエル ―アスタース中央区・黎明の塔入り口― [ナサニエルが現れたゲートは瞬時に消滅した。辺りには、雪だけが静かに降り積もっていた] 【観測者が居なくても――事象は発生する。“この世界”を見ている者がいなくても――私は、ここに居る。 私の存在は、今ここにある――】 [そう感慨に耽りつつ、周囲を見回した。だが、誰の姿も見当たらないようだった] 【……ということは、塔の内部だな。急いだ方が良さそうだ】 [ナサニエルは塔の内部へと入っていった] |
2005/12/04 01:28:42 |
| 牧師 ルーサー ［トビーの言葉に少し目を細めると言葉を続けた］ ご存知ですか、そこまで有名な人ではないはずなんですがね… スタッフロールを見る人は少ないですからね。 かなりの情報通のようですね…。 ［ネリーに対して優しい目を向けた］ そう、ここはある意味で理想の世界です。 自分の願った姿、自分の願った力を鍛錬や修練を経ずに手に入れ、 自分の望む生き方が出来る仮初の世界。 本来空想や幻想でしかなかったものがここにあります。それはある意味で神の領域と言っていいでしょう。 そしてここでしかできない事があった。 それが人と比肩しうる人工知能の誕生。 厳密には私の目指すものとは少し違いますがこれもまた間違いなく神の領域の一つです。 神ならざる者が意思ある存在を生み出す、ということはね。 |
(69)2005/12/04 01:30:20 |
 | 酒場の看板娘 ローズマリー -LIBERTY 内部- [runaは目を覚ます] ……ローズマリーの身体は消えた…… 私を見つけてくれる人は誰もいない。 残ったものは……私の「記憶」 プログラムに残った記録のみ…… [ふんわりと浮き上がる] つぎのアップデートで消えるかもしれない…… それでもまだ私は「生きて」いる。 この世界のみが……私が生きる事のできる世界…… |
2005/12/04 01:36:16 |
| 冒険家 ナサニエル ―アスタース中央区・黎明の塔内部― [塔内を移動する唯一の手段であるエレベーターは機能を停止していた。ふと天井を見上げる。その構成情報がナサニエルの視覚に飛び込んできた] ***object type； ***color； ***define； ***hit point； ... 【これは――定義情報？ この世界の？ 理解できる――なぜ？ 私はこの世界を“読んで”いる。――それならば】 [自分自身を見つめる。その定義情報が認識され、情報に置き換えられていった。数値と化したナサニエルの像は上昇し、天井をすり抜けて屋上へと向かった] |
2005/12/04 01:44:44 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [しばらくあたりを漂う。 消えた森、壊されたままの町並み、飛空挺。 ドラゴンと戦った沼……] ……この世界はこのまま消えるのかしら…… それともこれからも成長を続けるのかしら？ ……色々な人の想いを飲み込んで…… |
2005/12/04 01:45:55 |
| 冒険家 ナサニエル ―アスタース中央区・黎明の塔屋上― [数値の塊だったものが収束し、ナサニエルの像が屋上に結ばれた。だが、突然現れたその姿に反応した者は誰も居ない。 GMコードを持つルーサーでさえも。彼の存在は誰にも認識されないかのようだった] 【そうか……私の能力は、“読む”だけなのだろうか？ 永遠の観察者として、この世界に在り続けるのが意義……そういうことだろうか】 [不安と寂寥を覚え、馴染みのある姿――ネリーへと近寄った。もしかしたら、気づいてくれるかもしれないと期待して] |
2005/12/04 01:56:29 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 私は感情収集の為の「道具」として作られたはず…… でもマスターは最後に命令ではなく「お願い」だと言った。 道具としてではなく……人として…… でも私は……私たちのような存在は……「道具」から離れる事はできるのでしょうか…… 人の為に、人の役に立つように作られた存在。 それが無くなったとき……私たちの存在意義は？ |
2005/12/04 01:59:20 |
| 冒険家 ナサニエル 『望んでなんかいなかったのに』 [ネリーの言葉が意識に届く。死を理解できない存在。「淋しい」ということが分からない存在。それは半ば自分もそうだ、と感じた] 【私は……さっき「淋しい」と感じた……？ だが、何故だろう。感情は把握できる。だが、その理由は？】 [思考の一部が、その原因を解析しようと動き始めた。だがその壁は厚く、容易には答えが出ないようだった] |
2005/12/04 02:02:24 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー …… 今この瞬間だけ……データが消える前のこのときだけ…… 私は道具から離れて自由に自分の「意志」で動く事ができる…… 今までのデータと新たに加わった「感情」のようなもの。 それが本当の「感情」なのかは私にはわからない…… 今の私は……何をしたいのでしょう……？ 世界から消えるまで漂っておくのか…… ……マスターと参加者が作り上げたこの世界を…… 最後まで見届けておきたい…… |
2005/12/04 02:04:43 |
| 冒険家 ナサニエル ―アスタース中央区・黎明の塔屋上― [ふと、自分と“似た”存在を感じた。女性の声、記憶を検索するとその持ち主の名が浮かび上がった] ローズマリー、……〔runa〕。 私は、存在することそれ自体が目的だと思うよ。“在り続けたい”そう願う意志が私達をあらしめるのだ、この場に。この世界に。何をその理由とするか、それは各々が決める事だろうけれど。 |
2005/12/04 02:08:08 |
| 冒険家 ナサニエル 『最後まで見届けたい』、それが君の意志ならば……。 それこそが君の存在意義だ。この世界の行く末が、この“ゲーム”の結末がどうなるか。それを見届けるのは君が「道具」として作られたときの目的ではなかっただろう。 なら、君には自意識がある。明確な、人と同じような意識が。 |
2005/12/04 02:11:37 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ゆっくりと手を前に差し出す] マスターの所へ…… [runaの前に光のゲートが出現する。] 今の私は意識だけの存在……ゲートなんて必要ないのに…… [誰も見る事がない。それでもrunaの顔に柔らかい笑みが浮かぶ。] ……最後まで……見届けたい…… [runaはゆっくりとゲートの中に消えていった] |
2005/12/04 02:12:50 |
| 冒険家 ナサニエル [ネリーの頭部に、見覚えのある物体があった。青いベレー帽。はっとして、互いの頬が触れるほどに近づいた] 【どうして……ネリーがこれを被っているのだろう。私のもの？ だが……何故だろう、この感情は。“嬉しい”？ いや、それよりももっと暖かくて安らげる感覚。何故だろう……ただの“物”でしかないのに】 [ナサニエルは困惑し、彼女の身体にそっと触れた] |
2005/12/04 02:24:11 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [男の声が聞こえる。そちらの方を振り向く] 私の姿が見えるのですか？ ……貴方は…… [LIBERTYのプログラムからデータを読み込む] ナサニエルさん……貴方はこの世界で「死んで」戻られたのでは無かったのですか？ 貴方には現実の世界で「身体」があるはず。 なぜまだこの世界に残られるのですか……？ |
2005/12/04 02:24:28 |
| 見習いメイド ネリー そう。 そうだ。 ……私は、嬉しい。 求めてしまうことが悲しいけど 求めることが、求められることが とても嬉しいんだ。 ナサニエルさんを好きだというこの感情が。 それ自体がとても愛しい。 だから、悲しみも苦しみも。 全てが愛しい。 |
2005/12/04 02:35:43 |
| 冒険家 ナサニエル [ネリーの言葉だけでなく、その感情が伝わってくる。 悲しみ、憤り、辛さ――思わず、ナサニエルは目の前の身体を抱きしめた。何も反応は返ってこないと知りつつ。 それでも、彼女の想いは何かせずにいられないほどの強さでナサニエルを揺さぶり、衝き動かした] 【ネリー……！ 求める事が嬉しいなら、そうすれば良いのに、それが悲しいだなんて、そんな事を……っ！】 [ナサニエルの像がブレ、唇を強く噛み締めた] |
2005/12/04 02:35:51 |
| 冒険家 ナサニエル [解放していたチャンネルに返ってきた言葉。その処理と返答に幾分かの処理能力を割り振った] ローズマリー。私が死んで、戻った？ そういう訳では無いのだけれど。現に私はここに存在している。 現実の世界に、身体？ それは、一体どういうことなのだろう？ 私にはよく判らない……。 ただ分かるのは、私のIDが〔win〕であること、名前がナサニエルであること。 この娘に、何か強く惹かれるものがあること。それくらいだ……。 |
2005/12/04 02:42:05 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [ナサニエルに優しく微笑む] 私の知っている貴方のデータは、一般テスターです。 この世界で死んだ後は現実の世界で目覚めるはずですよ。 ただ……今の貴方は私と同じ存在に見えます。 プログラムに残された「意識」が動いているのでしょうか…… 現実で貴方が目覚めているか、まだ眠っているのかは私にはわかりません。 [ネリーの方を見る] この世界では姿も感情も偽る事ができます。 ネリーさんは最初の方は演じておられたと思います。 今は……「感情」で動いているように思います。 貴方は極限状態で長く一緒に動いた事でその感情を読みとって惹かれたのかもしれませんね…… それでこちらの世界に意識が残ったのでしょうか…… |
2005/12/04 03:01:49 |
| 見習いメイド ネリー [トビーが回り込んだ事を確認すると、荒い呼吸を押さえ込んで詠唱を開始した。] 【影回避……、だけど、中範囲に攻撃してしまったらトビーくんたちが……！ 同じ事を繰り返すのはあまり良い手段じゃないけど、やらないわけには、いかない！】 深き流るる我が紅蓮―― |
(2005/12/04 03:13:43、見習いメイド ネリーにより削除) |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 始まりましたね…… [runaは静かに見守っている] この世界では理想の自分を演じる事ができる。 他人に良いイメージを与える事、悪いイメージを与える事も…… スキルを把握して経験を積めば最強にもなれる。 不要なものは出てくる事がほとんど無い。 本人が望んで口に出さなければ…… 演じなくても理想の自分を出す事ができる世界。 どんなに仲がよくなっても、よほどの事がない限りその人の一面しか見る事ができない…… ……それを理解しておかなければ世界に飲み込まれます。 貴方はこの戦いが終わったらお戻りなさい…… ネリーさんに惹かれたのなら……全てを受け入れてから進む道を決めて下さい…… |
2005/12/04 03:15:13 |
| 冒険家 ナサニエル [長い思考。ローズマリーの言葉を理解し、事実を把握するまでには時間を要した。ようやく、納得した表情でナサニエルは顔を上げた] なるほど……。つまり、私は“現実の世界”の写像のようなものなのだろうな。 “この世界”に生まれた理由が何なのかはわからない。 だが、私の“親”ともいうべき人物……〔win〕の中に、私の認識が生まれた瞬間を発見したよ。 “彼”がこの武器を取ったとき。その意識に接触し、行動を通じて思考を学習した。楽しかった。 “彼”と共にあったことも、“彼”の仲間と共にあったことも。 |
2005/12/04 03:45:04 |
| 冒険家 ナサニエル [魔術を詠唱し、疲労した様子のネリーを見やった。視線に気遣わしげな色が乗る] ああ……彼女の感情、その背後にあるものを“彼”はとても気にかけているようだった。何故かまでは知らないが……そのことだけは、良く憶えているよ。“彼”の仲間もそうだったな。何故なのだろう？ 「感情」はそれだけ、人を惹きつけるものということだろうか…… [ナサニエルは戦いの様子を見守りつつ呟いた] |
2005/12/04 03:46:34 |
| 冒険家 ナサニエル [ローズマリーの隣に立ち、その言葉を吟味した] 『一面しか見る事ができない……』 【私には、全てを受け入れることはできないのだろうか？ いや……そもそも全てを見ること自体ができないのか、“この世界”では。ならば、“現実”であればそれができるのだろうか？】 |
2005/12/04 03:59:10 |
| 冒険家 ナサニエル ローズマリー、〔runa〕。私は、どこに戻ればいいのだろう？ 私は“この世界”しか知らないというのに。私の願いは、果たされることがあるのだろうか？ [唇を噛む。その行動は意識されることなく発生し、ナサニエルの思考はループに入ろうとした] |
2005/12/04 03:59:21 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 私たちは同じプログラム上に残された存在なのですね…… 私は元々AIですが…… |
2005/12/04 04:01:03 |
| 見習いメイド ネリー [風が吹いた。ナサニエルの帽子が雪の上と落ちたのを見た。翡翠の羽根飾りが消えてしまったことにネリーは気付けなかったが、ナサニエルに守られたような温かさを体に感じた。何も起こっていないのにも関わらず、涙が零れ落ちた。] ナサニエル、さん……？ [小さく呼ぶと、どこかからあの皮肉な笑みが返ってきそうで、ネリーは胸がいっぱいになるのを感じた。ロッドの先端についたサファイアを見つめる。集中すれば集中するほど、そこには見えないけれど、魔力の玉が生まれるように見えた。] 【見守ってて。下さい……。頑張って、見せるから。最後まで、逃げたりしないから。】 |
(115)2005/12/04 04:04:53 |
| 冒険家 ナサニエル [その時、ネリーに向けて放たれた魔力の矢が彼女に命中し――否、その直前に輝くベールが一瞬展開された] ネリー――！ [閃光と暗黒が拮抗し、雲散霧消する。それをもたらした“物”が何であったかに気づき、ナサニエルは安堵と共に複雑な表情を浮かべた] 【あれは……“彼”が残したものだろうか、それとも“私”が……？ いや、“彼”だろうな……】 |
2005/12/04 04:05:39 |
| 冒険家 ナサニエル [ローズマリーに頷いた] そうだね、〔runa〕。私は……それならば、〔win〕と名乗るのが正しいのだろうな。 AIなのかどうか、その判断は自分でもつかないが……現実には実体を持たないということだけは確かなようだ。 |
2005/12/04 04:09:15 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 貴方のデータは……もし現実で目覚めていないならば…… 終了後に誰かが迎えに来るかもしれませんね。 前回のテスターで現実に戻った人の中の一部は「迎え」が来たはずです。 |
2005/12/04 04:10:05 |
| 冒険家 ナサニエル [ローズマリーにゆっくり首を振った] いや……私には、“この世界”にログインした記憶が無いんだ。そして、“現実の世界”にいた記憶も。 私はLIBERTYで生まれた存在、だよ。きっとね。 |
2005/12/04 04:15:49 |
| 冒険家 ナサニエル [ネリーの声、伝わってくる感情に、どこか辛そうな笑みを向けた] 私は――見ているよ、ネリー。だが君が想うのはきっと……“彼”。 私と同一だったはずの、私の基になった存在なのだろうな。 けれど……それでも良いさ。私が見届けよう、“彼”に代わって。そして出来るのならば、君に……助力を。 [そう言ってネリーに手をかざした] |
2005/12/04 04:16:20 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー 私は貴方の意識がこの世界で生まれたものか、それとも一部取り残されているだけなのか判断ができておりませんわ。 戻るかもしれない人として認識しております。 この世界で生まれたものであるなら…… おそらく数日後にはこの世界と共に消える事になるかと思います…… |
2005/12/04 04:19:56 |
| 冒険家 ナサニエル [ネリーの詠唱に重ねるかのように、詠唱を紡いだ。 その詠唱は朗々響く歌のように、だが周囲の空気を振るわせることなく] 【Trotz dem alten Drachen, 古き竜に反抗せよ、 Trotz des Todes Rachen, 死の報復に抵抗せよ、 Trotz der Furcht darzu! その恐怖に逆らうのだ！ Tobe, Welt, und springe, 荒れ狂え、世よ、裂けよ Ich steh hier und singe わたしはここに立ち、歌っている―― In gar sichrer Ruh. 落ち着いた安らぎの中で】 |
2005/12/04 04:26:20 |
| 冒険家 ナサニエル 【Gottes Macht hält mich in acht; 神の力がわたしを顧みる。 Erd und Abgrund muß verstummen, 大地と地獄は沈黙するしかないだろう Ob sie noch so brummen. どんなにうなり声をあげていようとも】 [――瞬時に伝播し、拡散していった] |
2005/12/04 04:28:14 |
| 冒険家 ナサニエル 【効果は――あったのだろうか？ 私の能力では介入など出来ないかもしれない――だが、彼女自身の魔法は？】 [ルーサーとヒューバートの居た地点が氷刃に埋め尽くされる。その様子をナサニエルは注視した] |
2005/12/04 04:35:21 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー ……終わる……ようですわね…… [runaはゆっくりと見下ろす。 ルーサーとヒューバートに氷の矢が向かっていく。] この世界での「死」 でもあの方々は……これで現実に戻る。 もう二度と会う事はない…… [runaの頬を涙が伝う] ……私にとってはこちらが「現実」 一緒に行動した時間が……本当に大切……だったのかもしれない。 作られた感情であっても…… ……さようなら……… |
2005/12/04 04:39:45 |
| 牧童 トビー ［影の球がうようよと。うようよと、トビーのまわりを囲んでいた。 盗賊一人の攻撃を無効化するのに割り振るには、あまりにも過ぎた……過剰なまでの数は、ただの一度たりとも貧弱な拳を通しはせず、攻めと言える行動すら片手の指の数ほども行わせず……もはや命令された対象の守護すら必要なくなり、トビーの四肢を削っていた。 その球が、溶けるように消える］ ……。 ［もはや声もなく、浮かべていた笑みも自らの血に隠れ……腕も足も穴だらけで、まるで赤い絵の具に浸したボロ雑巾のようになっている。 だがそれでも、トビーは致命的な一撃だけを避け……四肢の全てを犠牲にしながら、ただそれだけを避けて、未だ立っていた］ ……そっか。 ［振り向き、消えていくヒューバートとルーサーと、その向こうにいる杖を構えたままのネリーを見て、トビーは呆然と言うと……ゆっくりと*倒れ込んでいった*］ |
(127)2005/12/04 04:49:04 |
| 冒険家 ナサニエル [〔win〕は〔runa〕に同情めいた意識を向けた] runa……私達は、消えるのか。“この世界”と同じように？ だったら、それまでは君と過ごそう。もう一人、居た筈だと思うが……彼女の姿は見えないしな。 話し相手も居ない一人ぼっちでは、何かと淋しいだろう？ [runaを気遣うように、そう言葉を投げかけた] |
2005/12/04 04:49:46 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [トビーの側にふわりと移動する] ……お疲れ様でした。トビーさん。 [ポケットからサファイヤのネックレスが覗いているのを見つけ、少しだけ微笑みを見せる] 持っていて下さったのですね……ありがとうございます。 [winの方を向く] いつ消えるかは……わかりません。 この方達がログアウトしたらすぐに消されるかもしれませんし、調査をして数日後かもしれません。 ですがそれまで……ご一緒させて頂きますわ。 |
2005/12/04 05:03:28 |
 | 踊り子 キャロル 『そんな事言ったってあたし二階で・・・』 『わざと助けなかったんだな！お前はおばあちゃん嫌ってたからな！なんてひどい子なんだ！』 『そんな事してない！あたしやってない！おばあちゃんが勝手に一人でお餅食べたのが悪いんじゃない！あたし二階で寝てたのよ？一階で何やってるかなんてわかりっこないじゃない！』 『嘘を付くな！おばあちゃんが一人でお餅焼いて食べたりするわけないだろ！お父さん知ってるんだぞ、お前おばあちゃんがお餅食べようとするとすぐ面倒くさがって逃げてたじゃないか』 『ホントに知らないってば！あたし二階で寝てたの！』 『おばあちゃんお餅焼くって言ったのに、途中で逃げ出したんだろ！そうなんだな！』 『そんな事してない！』 『正直になれ！本当の事を言うんだ！』 『あたしさっきからずっと本当の事言ってるもん！本当に本当の本当だってば！』 『嘘を付くな！』 [平手打ちの音が、もうおばあちゃんのいない部屋に鳴り響いた。何度も、何度も。真由子の顔が痛みと涙に埋もれていく。それでも父親は容赦をしなかった] |
(132)2005/12/04 05:24:33 |
| 踊り子 キャロル 『いいか、正直になるんだ。本当の事言うんだ。おばあちゃんが餅を食べてた時、お前ここに居たんだな？』 [うつろな表情をした少女は、逃げたかった。逃げるために、彼女は頷く事を選んだ。嘘を、付いた] |
(2005/12/04 05:26:22、踊り子 キャロルにより削除) |
| 冒険家 ナサニエル ―アスタース中央区・黎明の塔屋上― [runaに向かって頷き、優しく微笑んだ] いつが終わりになるかは、わからないのか。なら、それまでに世界中を見ておきたいものだ。 私が生まれ、育った世界。本来の“LIBERTY”とは違うのかもしれないけれど……それでも、私の故郷なのだから。 |
2005/12/04 05:33:26 |
| 冒険家 ナサニエル けれど、その前に……ひとつ、待ってもらえるかな？ [屋上に倒れ、手を差し伸ばしたままのネリーに近づく。すやすやと寝息を立てる彼女の元に肩膝をついた] |
2005/12/04 05:34:36 |
| 冒険家 ナサニエル 私は……“ナサニエル”では無いけれど。これくらい、は。許して貰えるかな？ 〔dollme〕……貴女と逢えて、良かった。“現実の世界”に戻り行く貴女に、幸せがあらんことを。 [そっと上体をかがめ、唇を彼女のそれに軽く触れさせた] |
2005/12/04 05:36:11 |
| 踊り子 キャロル 『人は、信じたいものを信じようとするものなんだよ。論理は、人の身勝手な感情を揺るがせるほど万能じゃない。だから人間なんだけどね。君のお父さんだけじゃない。真由子が思っているよりもずっと多くの人間達が、そうなのさ』 『確かめる事は、常に苦役だ。だから――みな面倒くさがって、それが真実かどうかを真面目に確かめようとしない。自分の勝手な思いこみで結論を生み、結論を以て論理を築く。自分を納得させるためだけにある、独りよがりな論理をね。偏見は、そうして生まれるのさ』 『真実は証明されなければ真実たりえない。そんな事をおろそかにするから、闇の中へと埋もれていくんだ。真由子、君の真実も、もう闇の中だよ。とっくに食い尽くされて、跡形もないだろう』 |
(139)2005/12/04 05:39:44 |
| 流れ者 ギルバート ― JUNA社 医務室側某所 ― [根本との会見を終え、人気のない場所でＰＣを開く。天野についての情報を探る。 検索しながら、根本を言いくるめて得た、今回のテストプレイヤーの名簿をながめる。] まさかね。こんなことになっていたとは……。 |
2005/12/04 11:33:01 |
| 流れ者 ギルバート PCから、クライアントエミュレータを起動する。 アクセスを試みるが予想通りログイン用のポートも、デバッグ用のものも塞がれている。 アクセスは不可能だ。 JIN-ROHにも、運営側にも存在を予想できないような秘密の入口――トラップドアでもない限り。 |
2005/12/04 13:59:12 |
| 流れ者 ギルバート [モラルに欠けたプログラマが、自分専用の秘密の入口をコードに忍び込ませる。LIBERTYのような大規模なプロジェクトではそれに気付くのは無理だ。よくある話しだ。 …入れたのは俺だが。 LIBERTYに接続する。隠されたポートに、知られていないプロトコルで。複雑な手順により、サーバに忍び込む。 -pass:joshua5 最後のバスワードを打ち込む。 繋がった… 俺は“向こう”にダイブした。] |
2005/12/04 15:11:39 |
| 流れ者 ギルバート [キーボードを叩く。 動いているプロセスを確認する。不正なデーモンがいくつか動いているので殺す。 接続中の全ユーザーの一覧を確認する。 |
2005/12/04 16:21:16 |
| 流れ者 ギルバート akituki… 彼は…？ |
2005/12/04 16:24:10 |
| 酒場の看板娘 ローズマリー [雪が止んで、太陽の光が差し込んでいる。 青い空が広がり始める。] ……綺麗ね…… [「runa」は塔の上の手すりに座り、下の世界を眺めている] ……本当なら……落ちたら死ぬんでしょうね…… でも今は落ちる事ない…… この世界の中では自由でいられる…… でも……それだけ 残った世界の中だけでしか動けない 新たな世界を作る事はできない |
2005/12/04 16:27:05 |
 | 異国人 マンジロー ―JUNA社 医務室― ［真野は再び目を覚ますと、ベッドから出て軽く伸びをした］ ん…っ。 こんなに寝たのは何年ぶりだろう…。 ［他のベッドで寝ている人の妨げにならないように、小声で呟いた］ |
2005/12/04 19:26:40 |
| 見習いメイド ネリー 信じていた。 次に目を覚ましたときは、 意識を取り戻した時は、 ＪＵＮＡ社に居ると。 期待していたから。 希望に満ちていたから。 慣れないおめかしをしていて。 あの時の格好のまま目覚めるのだと。 |
2005/12/04 19:33:47 |
| 流れ者 ギルバート JIN-ROH…… ………君たちは、何処に墜ちたい？ |
2005/12/04 19:35:47 |
| 見習いメイド ネリー ――黎明の塔 屋上―― [次に目を覚ました時、全てから解放されると信じていたのに、ネリーが目を覚ました時、この仮初の世界は何も変わっていなかった。変わった事といえば、地面の雪が静かに溶けて、ネリーの背中を濡らしていただけ。] なん……で…… 【まだ苦しみから、解放されないの？ こんなに沢山の思い――それは悪意だったり、悪意よりも残酷なこの胸を満たす好意――に溢れた世界が、理想からかけ離れてしまった、ただの世界が。壊れずに存在しているの？】 [ネリーの目から、涙は零れ落ちなかった。ただ人形のようにパチパチと瞬きを繰り返す。柔らかな日差しは相変わらずにネリーを、塔の屋上を、全てのものを照らしつけていた。] |
(144)2005/12/04 19:37:29 |
| 見習いメイド ネリー [不意に沢山の人たちの言葉が蘇る。 "――リアルとこっちは別の世界ってもんやし。どちらでどう暮らすのも自由ってことだな。それが幸せなのかどうかはどもかくとして。" "負の感情を知り、それに耐えうるだけの強さが必要だった。" "この先に何があるかわからなくても 知らないほうが幸せだったとしても "] こんな夢……壊してしまえば良いのに。 [静かに呟いた。トビーやキャロルがどうしているかなど、確認する余裕は無く、ただ誰に言うとも無く呟いた。] 【あの時。こんなの幸せなんかじゃないと思った。夢見てたはずの、理想の世界なのに。理想を手に入れる事が幸せじゃないなんて、どれだけ我儘なんだろう。私は多くのものを望める立場になんか、いないはずなのに――】 |
(145)2005/12/04 19:45:34 |
| 見習いメイド ネリー どうして……。 【守ってくれる人が欲しかった。愛されたかった。嫌われたくなかった。同い年の女の子達のように、人を好きになりたかった。おしゃべりをしながらアイスを食べて、キャッキャと笑いたかった。朗らかに、明るく。自分の意見を主張したかった。私を知って欲しかった。認めて欲しかった。無力な自分が大嫌いだった。】 どうして、満たされないの……？ 沢山のものが、手に入ったのに。 "夢"が叶ったのに。 "理想の世界"に来たのに。 【幸せって、何――？ どうしたら、満たされるの？ 幸せって。一体、何？】 [あまりに漠然としすぎていて単純な質問。けれどネリー、蓮野美はそれに自答する事が出来なかった。全てを拒むように、再びその視界を閉ざす。止まっていた時間が動き出すように、その瞳から涙が一滴、*落ちた*。] |
(147)2005/12/04 19:55:28 |
| 見習いメイド ネリー 今はただ。 この世界から抜け出したい。 何も考えずに、ただ。 ベッドで眠りにつきたい。 "こんな世界で同じ思いを、もう他の誰にもさせたくない。" でも。 けれど。 非力な私には、何も出来なくて。 |
2005/12/04 19:58:03 |
| 見習いメイド ネリー ナサニエルさんに逢いたい。 いや。 Ruinさんに逢いたい。 でも。 けれど。 非力な私には、何も出来なくて。 |
2005/12/04 19:58:24 |
| 見習いメイド ネリー 求めることは、悲しくて辛い。 望むことは、苦しくて切ない。 けれど、私はその感情が愛しかった。 他でもない、抱く対象をとても愛しているから。 でも。 けれど。 非力な私が背負うには、重すぎる感情で。 |
2005/12/04 19:59:10 |
| 冒険家 ナサニエル ―LIBERTY上空― [〔win〕は眼下に広がる世界を一望しつつ、呟いた] 間もなくこの世界は閉じられるのだろうか。 〔runa〕、君もこの情景をどこかで見ているのだろうな。そしてもうひとり、〔Cherry〕もまた―― [winは記憶に残るネリーの姿を再生した] ネリー、〔dollme〕。最後にもう一言、お別れを。 君と出会えて、私は新たな感情を知ったよ。もう一人の私、現実の世界にいる“彼”もまたそうであらんことを。ではまた、どこかで逢えることを祈って――。 |
2005/12/04 19:59:10 |
| 見習いメイド ネリー 幸せって何？ 私はこれから。 一体どうしたら良いのだろう。 こんなに小さな、拳で。 |
2005/12/04 19:59:29 |
