人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(533)短期ざり村-04 : エピローグ
のんだくれ ケネス
結果論になるが、どういう作戦展開をしても初回の吊りにzariが絡むのは、やつがそのような天運を持っているような気がしてならないな…今回のランダム負けもその天運ゆえとさえ思えてしまう…。
(98)2005/05/27 01:30:36
のんだくれ ケネス
誰もいなくなったようなので、私も退散しようかな。
(99)2005/05/27 01:41:53
見習いメイド ネリー
自由投票は面白いけど、難しいね〜。
(100)2005/05/27 03:39:08
のんだくれ ケネスは、こんにちは!
2005/05/27 11:09:25
のんだくれ ケネス
自由投票は、能力者がCOしていない場合、その能力者にCOさせることなく吊ってしまうデメリットがある。

だから自由投票にするなら能力者COは、その辺の事情から能力者任せにしてしまうほうがいいのかな?

ただCOに関する議論や意見だしはしたほうがいいけどね、自由投票を前提とした意見だしということでやったほうがいいだろうけどね。
(101)2005/05/27 11:09:55
のんだくれ ケネス
また、守護のいない場合の自由投票は襲撃失敗を作り出す可能性もあるから、村側にはわりと有効策になるかもしれない、と思った。
(102)2005/05/27 11:13:09
のんだくれ ケネス
狼自身誰が吊られることになるか、わからないから安易に灰を狙っても襲撃が失敗になる可能性があるからね。
灰に潜む能力者狙いでの襲撃の牽制効果もあると思う。

そういう意味で狼は確定白を襲撃するのが安全策になってくるかな。
(103)2005/05/27 11:19:14
村長の妻 エレノア
「ごきげんよう」
「good morningデスネー」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
zari様のお庭に集う乙女たちが、今日も人狼のような無垢な笑顔で、語り場Rをくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、ネタまみれのRP。
更新直後のコミットは忘れないように、寡黙だから人狼だろうとは思わせないように、
深く考えずに喋るのがここでのたしなみ。
もちろん、処刑と占い先を間違えるなどといった、はしたない村人など存在していようはずもない。

ざり外語大。
創立5日のこの大学は、もとは日本語が不自由なボブのためにつくられたという、
伝統あるはっちゃけ系ネタ学校である。
juna国下。ninjin国の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、笑いの神に見守られ、
プロローグから墓下までの一貫教育が受けられる人狼の園。
時代は移り変わり、ninjin国が本国から四回も改まった鯖重い今日でさえ、
1日通えば温室育ちの純粋培養ネタRPerが箱詰めで出荷される、
という仕組みが未だ残っている貴重な大学である。
(104)2005/05/27 11:23:38
村長の妻 エレノアは、学生 メイに、ネタにしてごめんなさい。
2005/05/27 11:24:16
村長の妻 エレノア
あ、馬鹿なこと書いていたらケネスさんがまじめな考察を(汗)
(105)2005/05/27 11:25:22
のんだくれ ケネス
しかし、短期1日30進行は、初めてだったけど、発言を吟味するほどの余裕はまったくないね。

吊り、占いを考えて選ぶだけで手一杯だった。それも、他の意見と対比させたりして考えこむほどの時間もないから、ほぼ直感的に自分のなかで浮かび上がった理由を信じて進めるしかなかった。
(106)2005/05/27 11:26:22
のんだくれ ケネスは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/27 11:26:53
のんだくれ ケネス
短期は02、03もそうだったけど、ちょっとしたハプニングは付き物かもしれないと思えるよ。

そんで、短期だからこそ、ハプニングを含めても面白く楽しくおかしく笑ってプレイできるように思えたね。
(107)2005/05/27 11:37:02
のんだくれ ケネス
さて、校舎の掃除にとりかかるかね。
(108)2005/05/27 11:51:55
のんだくれ ケネスは、またな。
2005/05/27 11:52:09
旅芸人 ボブは、きりきり舞いしながらやってきた。クルクルクル…。
2005/05/27 12:45:48
旅芸人 ボブ
お陰ーさーまで、ニポン語かなりー上達したっだ。(語尾上がり)

Do it end and if it is good, are all good?
(109)2005/05/27 12:46:52
旅芸人 ボブは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/27 12:47:13
旅芸人 ボブ
でもダメまだので、退学されたのね。

ちなみにボブの喋り、元ネタあるはけど秘密。
シャレならない事実ね、元ネタ。
ボブの嬉しいを外語大設立に役立つは。
(110)2005/05/27 12:50:01
旅芸人 ボブ
ボブ、語学留学も退学、NY帰るよ。
ポン人相手でガーイドの仕事しる。

ブロンクス地区入口辺りの客引きね。
(111)2005/05/27 12:52:06
旅芸人 ボブ
Were you able to enjoy it though were a shiftless wolf team?

If it is not possible to swindle it well, the wolf is weak in a short-term village.

Let's hold out when it will be possible to unite it Zari and next time.
OK?
(112)2005/05/27 12:58:00
村長の妻 エレノア
zari様がみてる〜春〜


第一話
「波乱の奴隷宣言」
(113)2005/05/27 16:24:32
村長の妻 エレノア
「ボブの学び舎です。ここで?」
大きなボストンバックひとつを抱えて、ボブは大きな門の前で感慨とともに立ち尽くしていた。
『ざり外語大』
異文化コミュニケーション推進キャンペーンとか言う怪しげな言葉に惹かれ、語学留学のために彼がこの国へとやってきたのが1週間前。
聞いたこともないような田舎の小さな村に、これほど立派な大学があるとは夢にも思っていなかった。
どうやらこの村は、この大学自身を村おこしの一環としているらしい。
「早くほど出来ます。入学の手続きまで」
ボブはずり落ちかけたボストンバッグを抱えなおすと、管理棟へ向かってゆっくりと歩き始めた。
(114)2005/05/27 16:24:53
村長の妻 エレノア
「ちょ、ちょっとどいて〜!」
かん高い叫び声にボブが振り向くと、巨大なつぼが自転車に乗って、今まさにボブに向かって突進してくるところだった。
「What?」
よける暇もあらばこそ。

がっしゃぁん

ボブに衝突したつぼは空中高く跳ね上がり、地面に叩きつけられ粉々になってしまった。
(115)2005/05/27 16:25:17
村長の妻 エレノア
「痛たたた・・・あーあーつぼ割れちゃったよー!」
倒れた自転車の影から、緑色の髪のメイドが足をさすりながら立ち上がる。
どうやら、彼女がつぼを持ったまま自転車を操縦していたようだ。
「どうしようかなぁ・・・謝って許してくれるかなぁ?学長あのつぼ気に入ってたからなぁ・・・」
地面に散らばった破片を見つめながら、メイドの女の子はぶつぶつと呟いている。
しばし茫然自失となっていたボブだが、次第に状況が飲み込めてくると同時に怒りを覚えた。
(116)2005/05/27 16:25:32
村長の妻 エレノア

なんだこのメイドは。自分からぶつかってきておいて自分には何の言葉も無しか!?
(117)2005/05/27 16:25:49
村長の妻 エレノア
少し体が痛むが、大きな怪我はないことを確認すると、ボブはすっくと立ち上がり、メイドの肩を掴んだ。
「Hey!」
はじめてその存在に気付いたかのように、びっくりしたメイドの顔がこちらを向く。
故郷では小柄な方だが、それでも身長は180cm以上ある。小娘にはかなり威圧的に映るだろう。ボブはそのままじっとメイドを睨み付けた。
メイドの体は固まったまま動かない。
ボブは彼女への非難の言葉を、日本語で話すために少し考えた。
「あー。当たる自転車、あなたの為だ?」
メイドが口を開く。
「あなたこの学校の新入生?」
(118)2005/05/27 16:26:05
村長の妻 エレノア
『質問を質問で返すなあーっ!! 疑問文には疑問文で答えろと、学校で教えているのか?』
ボブの心の叫び。
だがそれを日本語に翻訳する実力はなく、彼の口から出た言葉はこうだった。
「はい」
今思えば、これがすべての始まりだった。
(119)2005/05/27 16:26:18
村長の妻 エレノア
「そう。それは良かった。じゃ、このザリガニペンダントをあげるね♪」
にっこりと笑いながら、メイドは胸のポケットからザリガニを模した黄色いペンダントを取り出し、ボブの目の前に捧げた。
突然の申し出に困惑しながらも、ボブは少女の屈託のない笑顔に思わず手を差し出した。
彼の手のひらに置かれたペンダントは、彼女のぬくもりをまだ宿していた。
ボブの体から、今まで感じていた怒りがすーっと抜けていった。
(120)2005/05/27 16:26:33
村長の妻 エレノア
「じゃ、これで契約完了ね。これであなたは私の奴隷よ」
その明るい笑顔を絶やすことなく、彼女の口から飛び出たのはとんでもない言葉だった。
「な、なに言います今まで?」
「いやねぇ、この学校に入学したのに知らないとは言わせないわよ?スレーブ制度」
「slave?」
「そ。英語で奴隷のこと。ざり外語大では、スレーブと呼ばれるシステムで、先輩奴隷が新米奴隷を導くがごとく、先輩が後輩を指導するという、生徒の自主性を重んじた学園の運営が行われてるの」
(121)2005/05/27 16:26:50
村長の妻 エレノア
『うんそれは自主性とかそういう以前の問題だね』
ボブの心の突っ込みを知らずに、彼女は話を続ける。
「というわけで、今から私がグランスレーブ、あなたがプチスレーブ。で、スレーブの責任は連帯責任なので、今から学長に謝りに行きましょう」
「い、嫌です」
このまま流されてはいけないと、ボブはようやく彼女の話に口を挟む。
「駄目よ。私のザリガニペンダントをもらったその瞬間から、あなたは私の奴隷、『稚ざり』なの」
「それボブ知らないでした。pendant返すならです」
「む!?いきなり黄ざり革命ってわけ?ボブ」
「よくわかるないけどです、革命です」
(122)2005/05/27 16:27:07
村長の妻 エレノア
ボブの言葉にメイドは信じられない、といった顔で首を振った。
「そんな・・・この私を『黄ざり』Pacifastacus leniusculusと知ってのこと?」
「それは白い部分ですハサミの根元あるが、黄色違うです」
「とにかく、今この申し出を断ると、私は他の人を稚ざりにしなきゃいけないわ」
「よろしくです」
「そうするとボブ、あなた虐められて退学よ」
「・・・・・・・まじ本気ですか。と書いて?」
「マジ」
(123)2005/05/27 16:27:20
村長の妻 エレノア
ボブの頭の中で計算が終了するのに、それほど時間はかからなかった。
自尊心を犠牲にする、それしかないのだから。
「ボブ、ザリガニ」
再び、メイドの顔が満面の笑顔に変わる。
「わかればよろしい。私はネリー。学長のメイドやってます。これからもよろしくね♪」
ネリーの差し出した手を、ボブは恐る恐る握った。
「大丈夫、もう何もしないから。じゃ、さっそくこの自転車起こすの手伝ってくれる?」
ぱたぱたと自転車の方へと向かうネリーの姿を見つつ、ボブは諦めて小さなため息をついた。
(124)2005/05/27 16:27:36
村長の妻 エレノア
入学早々大変なことになったが、まあこれも人生経験か。
奴隷とはひどいネーミングだが、先輩後輩の縦の繋がりがこうして密接に出来るのはいいことだしな。
あのネリーって娘も、おっちょこちょいではあるがそう悪い人間ではなさそうだし。
(125)2005/05/27 16:27:49
村長の妻 エレノア



『そもそもネリーは先輩どころか学生ですらねーじゃん』ということにボブが気付くのは、もう少し後の事だった。
(126)2005/05/27 16:28:10
村長の妻 エレノアは、発言ポイント使いきり作戦を発動した。
2005/05/27 16:28:51
村長の妻 エレノアは、ざり見ては語呂がいいなぁと思いつつ。ネタにしてスマソ
2005/05/27 16:31:32
旅芸人 ボブは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/27 16:38:03
のんだくれ ケネスは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/27 17:18:24
教師 イザベラは、学長エレノアに拍手喝采、わっはっはっは
2005/05/27 22:35:09
村長の妻 エレノアは、もう1作投下してもいいですかねぇ。あと2000も残ってる…
2005/05/27 22:40:25
旅芸人 ボブは、村長の妻 エレノアに発言を促した。これはフェイクだ。
2005/05/27 23:12:35
村長の妻 エレノア
zari様がみてる〜春〜


第二話
「赤いカード」
(127)2005/05/27 23:48:44
村長の妻 エレノア
「で、決めたの?メイの稚ざりは」
ざり外語大の学生会である『ゐざりがに会』の会室で午後の授業をエスケープしながら、ネリーはメイと雑談を交わしていた。
「うーん・・・なかなかいい人が居なくてねぇ・・・」
言葉を濁すメイに、ネリーは苛立ちの声を上げる。
「もう!一体いつになったら稚ざりを作る気?ミストレスも言っているじゃない、『奴隷を作れ』って。それがもうこんな・・・」
(128)2005/05/27 23:49:10
村長の妻 エレノア
「ほっといてよ!」
彼女の言葉を遮るようにメイは叫んだ。
「メイは自分で納得した人を稚ざりにしたいの!ネリーみたく責任転嫁のために適当な人を奴隷にするなんてまっぴらよ!」
言ってすぐ、メイは自分の言ってしまった事の意味に気付く。
「そんな・・・私は適当になんて・・・」
ネリーの目に、大粒の涙が溜まる。
「あ・・・メイ水飲んでくる!」
その涙が流れ落ちる所を見ないように、メイは会室から飛び出した。
(129)2005/05/27 23:49:28
村長の妻 エレノア
この大学内には、一軒の酒場がある。
とは言っても、村が大学を建設する時に禁酒法を制定したために、お酒自体は一本も置いていない。酒場の主人がそのまま喫茶店のようなものを経営しているだけだ。
メイの足は、自然とそこへ向かっていた。
(130)2005/05/27 23:49:45
のんだくれ ケネス
『zari見て』第2話以降も楽しみにしてるんで〜よろしく〜!
(131)2005/05/27 23:49:59
村長の妻 エレノア
「お、どうしたい『紅ざり様』暗い顔して」
酒場の押し戸をくぐると、主人のフレディがいつもの無愛想な顔で迎える。
メイが『紅ざり』Procambarus clarkiiになって以来、彼はメイの事を皮肉をこめてこの名で呼んでいる。そしてメイもそれが彼の自分に対する深い親愛の情から来るものである事を知っているのだ。
「フレディ・・・メイ友達を傷つけちゃった・・・そんなつもりなかったのに」
(132)2005/05/27 23:50:04
村長の妻 エレノア
カウンターの椅子にちょこんと腰掛けたメイに、彼は黙ってミルクティを差し出す。
「どうしよう・・・きっと怒ってる・・・もう許してくれないかも・・・」
「メイ。お前は、その相手のことが嫌いなのか?」
「そんなことないよ!大好きだよ!」
メイの言葉に、フレディは優しく微笑んだ。
「じゃ、大丈夫だ。お前の気持ちはきっと相手に伝わるさ。ちゃんと謝ってくるんだな」
「・・・うん。わかった。ありがとうフレディ」
(133)2005/05/27 23:50:29
村長の妻 エレノア
「礼なんかいいさ。しかし、一体何が原因なんだ?差し支えなければ、俺に話してくれないか」
「実は・・・メイ、奴隷を選ばなきゃいけないの」
「あぁ、スレーブ制度か。知ってるぜ。で、それがどうして?」
「メイがなかなか奴隷を選べなくって・・・でもメイは紅ざりだから早くしなきゃいけなくって、それをネリーに言われて・・・」
ミルクティのおかわりを作りながら、フレディが口笛を吹く。
「ヒュー!贅沢な悩みだな。数ある稚ざり候補の中から、1人を選ぶのが勿体無いって訳だ」
「・・・そうじゃないの・・・」
(134)2005/05/27 23:50:48
村長の妻 エレノア
「そうじゃないって?まさかその逆じゃあるまい。俺の耳にも、非常勤のコーネリアスがお前に夢中だって話は届いてるぜ。『宇宙の声が聞こえます。紅ざりの稚ざりになれ』ってね」
「うん・・・確かに希望者はたくさんいるんだけど・・・でも・・・」
フレディの顔が険しく変わった。
「お前・・・まさか」
(135)2005/05/27 23:51:05
村長の妻 エレノア
「あー今日も力仕事で大汗かいたぜ。おーいフレディ、俺にも何かくれや」
男の大声で、2人の話は中断した。
振り返ると、学校の用務員ケネスが流れ落ちる汗をタオルで拭きながら、酒場に入ってくる所だった。
「ケネスか。お前に出せるのは水しかないぞ」
「わかってるって。俺が酒飲まなくなって何年経ってると思ってるんだよ。水で充分・・・お、メイは授業サボりか?ん?」
下卑た笑いのケネスのヒゲ面がメイに迫る。
「い、今帰ります!フレディ、ミルクティ代はツケといてね!」
うつむいてそう言うと、逃げるようにメイは酒場を後にした。
(136)2005/05/27 23:51:23
村長の妻 エレノア
「おーいメイ・・・やれやれ、俺も嫌われたな」
そう言って頭を掻くケネスに、フレディは冷たく言った。
「ケネス・・・本当にそう思っているのか?」
「・・・・・・」
ケネスは答えない。
(137)2005/05/27 23:51:41
村長の妻 エレノア
大学の敷地の端に、小さな温室がある。
その温室へ向かう小道で、ネリーはメイを捕まえた。
「メイ!」
「うぁ!たっ、とっ、なっ、ね、ネリー?」
ぼんやりと歩いていた所を、急に名前を呼び腕を掴まれたので、メイは素っ頓狂な声を上げる。
「やっぱりここに居た。メイは何かあるとすぐここへ来るんだから」
「あ、ネリー・・・あの・・・さっきは・・・ごめん」
メイの謝罪に、ネリーはぱたぱたと手を振って笑った。
「いいのよそんなこと。私もついきつく言い過ぎちゃったし・・・そんな事より」
(138)2005/05/27 23:52:02
村長の妻 エレノア
急にネリーの顔が曇る。
「メイ、まずいことになっちゃったよ。ミストレスが、稚ざりをカードで決めるように、って・・・」
「カード、って何?」
メイの質問に答える代わりに、ネリーは懐から1枚の赤いカードを取り出した。
カードには1匹のザリガニが描かれており、『稚ざりの証』と文字が振ってある。
(139)2005/05/27 23:52:25
村長の妻 エレノア
「このカードで稚ざりを決めるって?」
メイにはまだ事態が飲み込めない。
「これが『ざりがにの卵』よ。メイがこれをどこかに隠して、それを見つけてメイの元に持って来た人が自動的に紅ざりの稚ざりになるってわけ」
「!それって・・・」
べべんっ
「そういうことです」
(140)2005/05/27 23:52:40
村長の妻 エレノア
2人の後ろから、琵琶の音と共に現れたのはコーネリアスだった。
「僕の情熱がついに学長に届きましてね。いつまで経っても煮え切らない態度のメイさんの為に『ざりがにの卵』を決行する事になったのです」
「コーネリアス先生!あなたの差し金なのね!?」
「おやおやネリーさん、差し金とは人聞きの悪い。わたしはメイさんのことを思って、学長に助言をしただけですよ。では、当日を楽しみにしています」
べべべんっ
(141)2005/05/27 23:52:57
村長の妻 エレノア
その後、ネリーはメイに何度も「今すぐに稚ざりを決めた方がいい」と勧めたが、ついにメイは誰かの名前を挙げることはしなかった。
そして、『ざりがにの卵』決行当日の朝が来た。
(142)2005/05/27 23:53:31
村長の妻 エレノア
まだ朝もやの残る大学構内。
人影は一つもない。
その中を1人、メイは歩く。
その足が向かう先は、温室。
(143)2005/05/27 23:53:49
村長の妻 エレノア
「ここには何度も足を運んだけれど・・・中に足を踏み入れるのは10年ぶりね・・・」
温室の前で、メイは独り呟く。
しばらくためらうように温室の扉を見つめていたが、やがて意を決して扉を開けると、メイは温室の中へと消えていった。
そして。
誰も居ないと思っていた小道の陰から、1人の男が姿を現した。
(144)2005/05/27 23:54:17
村長の妻 エレノア
「なるほど。『ざりがにの卵』は温室の中ですか」
さすがにここで琵琶はかき鳴らさない。
コーネリアスは朝、メイが大学に着いた所からずっと後をつけていたのだ。
「メイさん、卑怯だとか言わないで下さいよ・・・これも僕のあなたに対する愛情ゆえなのですから・・・」
そう言うとコーネリアスは、メイの後を追って音も無く温室の中へ入っていった。
(145)2005/05/27 23:54:33
村長の妻 エレノア
コーネリアスに監視されているとは露知らず、メイは温室の中にある柿の木の根元を掘り起こしていた。
「・・・柿の木?」
少し離れた所でメイに見つからないようにその身を隠しながら、コーネリアスは首をひねった。一体なぜ柿の木の根元なんだろう?
(146)2005/05/27 23:54:50
村長の妻 エレノア
ある程度深く穴を掘ると、メイは例の赤いカードを取り出し、それを埋めた。
穴を完全に埋め戻した後で、彼女は柿の木を悲しげに見つめ、小さく何かを呟いた。
コーネリアスにはその声は聞こえない。ただ、その唇の動きから、何を呟いたのかはわかった。
メイは温室を出て行き、後にはコーネリアスが残された。
(147)2005/05/27 23:55:09
村長の妻 エレノア
「・・・全く・・・あなたはとんでもない、お嬢様、ですよ」
柿の木の根元を掘り返し、『ざりがにの卵』を手にしたコーネリアスだったが、その顔は晴れ晴れとしたものではなかった。
「さて、と。これは一体どうしましょうかね?ケネス」
彼はカードを見つめ、長い間悩んでいた。が、ついにカードを懐にしまうと、ある場所へ向かって歩き出した。
(148)2005/05/27 23:55:50
村長の妻 エレノア
一方その頃。
「おう、フレディ。今日はなんだか学内が騒がしいな。お祭りかい?」
酒場にはいつものようにケネスが水を飲みに来ていた。
「とぼけるな。お前も知ってるはずだろ。今日が『ざりがにの卵』の日だ」
「ああ、そう言えば今日、メイの奴隷が決まるんだったな。めでたいめでたい」
ケネスは水の入ったグラスを掲げると、乾杯、と言って飲み干した。
(149)2005/05/27 23:56:13
村長の妻 エレノア
「なぁケネス・・・お前わかってるんだろ?あいつの気持ち」
フレディが彼の隣りに座り、ポツリと呟く。
ケネスは答えない。
「あいつがどうして稚ざりを決められないのかも、お前に何をしてもらいたいかも、全部わかってて無視してるんじゃないのか?」
「・・・俺は・・・」
「昔はお前等は仲が良かったよな。あいつがクイズを考えて、お前がそれを解く。いいコンビだったじゃないか」
「・・・昔はな・・・俺も若かった」
(150)2005/05/27 23:56:35
村長の妻 エレノア
「俺は、お前がそうやって無精ひげを伸ばしている理由を知ってるぜ。お前あいつに10年前の面影を見せたくないんだろ。子供の頃のあいつが憧れていた『のんだくれケネス』の面影をよ」
「・・・馬鹿やってたからな・・・」
「なぁケネス。お前はあいつが苦しんでるのを見るのが好きか?」
フレディの言葉に、ケネスはきっ、と彼を睨みつけた。
「フレディ、何が言いたい」
「お前がやってることを正直に言っただけさ。お前が、あいつを苦しめてる」
(151)2005/05/27 23:56:53
村長の妻 エレノア
「違う!俺は・・・」
その時、酒場のドアが開いた。
「ケネスさん」
メイだった。
「メ、メイじゃないか。ど、どうしたい今日の主役がこんな所に」
慌てていつものにやけ顔を作るケネスだが、メイは彼の元へまっすぐにやってきた。
(152)2005/05/27 23:57:13
村長の妻 エレノア
「わたしは、今日『ざりがにの卵』をある場所に隠しました」
「お、おう、そうかい」
「はい。そして、それをケネスさんに見つけて欲しいと思っています」
「お、俺にかい」
「はい。見つけて、わたしの奴隷になって欲しいと思っています」
「ど、奴隷ねえ」
「はい。嫌ならば諦めます。ただ、ほんの少しでもわたしのことを好いていてくれるのなら、1箇所だけでいい。『ざりがにの卵』を探してくれないでしょうか?お願いします」「あ、いや、ちょっと・・・」
ケネスの返事を聞くことも無く、メイは踵を返すと来た時と同じようにまっすぐに酒場を出て行った。
(153)2005/05/27 23:57:28
村長の妻 エレノア
「ケネス・・・」
フレディの声かけを、ケネスは手でさえぎった。
「わかってるよフレディ。俺だって男だぜ?」
「・・・そうか」
「フレディ」
「ん?」
「俺・・・のんだくれじゃないよな?」
「ああ・・・お前はもう立派な『用務員 ケネス』だよ」
(154)2005/05/27 23:57:44
村長の妻 エレノア
ゐざりがに会の会室の隅で、メイは小さく震えていた。
廊下を歩く人の足音が聞こえる度に、その身に力が入る。
自分の心音が、まるで耳元で鳴っているかのように大きく聞こえる。
その扉を開けて入ってくる人間が、彼女の奴隷となるのだ・・・彼女の意思とは関係なく。
そして、また1つ足音が近づいてきた。
(155)2005/05/27 23:58:03
村長の妻 エレノア
ガラリ。
部屋の扉が開く。メイの体がびくりと反応した。
怖くて顔を見ることは出来ない。
「メイ?」
「・・・ネリー・・・」
メイの体から急速に力が抜けていく。
(156)2005/05/27 23:58:20
村長の妻 エレノア
「脅かさないでよネリー・・・メイはまたてっきり奴隷が」
「連れて来たよ。奴隷」
「よ。メイ。約束どおり1発で見つけてきたぜ」
今回は緊張する暇が無かった。
待ち望んでいた、にやけたヒゲ面が、そこにはあった。
気が付いた時には、彼女はケネスの胸に飛び込んでいた。
(157)2005/05/27 23:58:37
村長の妻 エレノア

10年前。
「ケネスさんまたお酒飲んで〜」
「はっはっは〜。酒を飲むのが俺の仕事だからな」
「体壊すよ〜?メイが大人になっておじさんと出題コンビ組むまでは元気でいて貰わないとこまるんだけど〜」
「お〜そうだったな。でも大丈夫。ここにあるこの柿の木がある限り、俺は二日酔い知らずで元気に酒が飲めるからな」
「やっぱりお酒飲むんじゃん!」
「はっはっは〜そりゃそうだ〜」
(158)2005/05/27 23:59:00
村長の妻 エレノア

「やれやれ・・・本当に約束どおり一発で柿の木を掘り起こしに来られたんじゃ、ちゃんと埋め戻さないわけにはいきませんからね・・・お幸せに、紅ざり様とその稚ざりさん・・・」
抱き合う2人を柱の陰から眺めつつ、コーネリアスは優しく微笑んだ。

赤いザリガニペンダントは、ケネスの胸ポケットに大切にしまわれることになった。
(159)2005/05/27 23:59:23
村長の妻 エレノアは、あと400〜
2005/05/27 23:59:42
村長の妻 エレノアは、教師 イザベラと異国人 マンジローに、pt足りないから書けなかったー
2005/05/28 00:06:28
のんだくれ ケネスは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/28 00:12:08
のんだくれ ケネスは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 00:12:24
のんだくれ ケネス
校長、話の途中で割り込んじまってすまん。
(160)2005/05/28 00:16:24
村長の妻 エレノアは、のんだくれ ケネスに、それは書けという事ですね…
2005/05/28 00:18:24
村長の妻 エレノアは、のんだくれ ケネスに、気になさらずにー。
2005/05/28 00:19:09
旅芸人 ボブは、村長の妻 エレノアに再び惜しみない拍手を送った。「ブラボー、ハラショー!」
2005/05/28 00:25:02
のんだくれ ケネス
ん〜、そういうことになっちゃうな。

でも、みんなも期待してると思うぜ。

俺は無論楽しみにしているわけだがな。

( ´〜)◇y 〔水をごくごく〕
(161)2005/05/28 00:25:44
のんだくれ ケネスは、一気にグラスの水を飲み干した。
2005/05/28 00:29:42
村長の妻 エレノアは、のそのそとワープロソフトを起動した。
2005/05/28 00:34:18
旅芸人 ボブは、「ボブ、ネリーをだった奴隷なんて知った」
2005/05/28 00:50:57
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 01:08:14
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 01:08:46
見習いメイド ネリーは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 01:08:58
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 01:09:10
旅芸人 ボブは、酒場の主人 フレディに村長の妻 エレノアに話の続きを促すよう促した。
2005/05/28 01:14:30
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 01:16:55
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに更に話の続きを促した。
2005/05/28 01:17:18
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアにもっと話の続きを促した。
2005/05/28 01:17:36
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアにまだまだ話の続きを促した。
2005/05/28 01:17:51
教師 イザベラは、村長の妻 エレノアに話の続きを促した。
2005/05/28 01:18:55
教師 イザベラは、村長の妻 エレノアを応援している、わっはっはっは
2005/05/28 01:19:16
村長の妻 エレノアは、増えていくptに恐れおののいている。((((;゚Д゚)))
2005/05/28 01:25:20
村長の妻 エレノアは、ポイント足りるかどうかわからないからここで。
2005/05/28 02:45:37
村長の妻 エレノアは、zari様がみてる〜春〜
2005/05/28 02:46:23
村長の妻 エレノアは、第三話 「白い花びら」
2005/05/28 02:46:48
村長の妻 エレノア
「つまり、ワタシに『白ざりの稚ざり』になりナサイ、ということデスカー?」
マンジローの問いに、『白ざり』Cambaroides japonicusイザベラは笑って頷いた。
「わっはっはっは。そういう事です」
「butワタシにはunderstand出来マセン。なぜワタシがざりがにに抜擢されたのデスカ?」
スレーブ制度と言うと聞こえは悪いが、上の人間の権力が流れてくる、というのは悪くない話だ。ましてやそれが3ざりの1人である『白ざり』となれば尚更だ。
(162)2005/05/28 02:47:19
村長の妻 エレノア
とは言え、相手は教師。こちらも教師。
しかもイザベラは今まで頑なに稚ざりを選ぶ事を拒んできた人間だ。まさか生徒達と同じく「好きだから奴隷に」などと言う陳腐な理由で自分を選んだわけではあるまい。
(・・・これで本当に「I love you」とか言われたら、嫌デスネー)
マンジローは考え込みながら、イザベラの返事を待った。
(163)2005/05/28 02:47:41
村長の妻 エレノア
「ワタシは奴隷は用心棒だと思ってます」
イザベラの答えは唐突だった。
「bodyguard、デスカ」
「はい。ですからワタシより弱い用心棒は必要無い。そう思ってました」
なるほど、確かにあなたに用心棒は必要無いだろうなあ。
恰幅のよいイザベラの身体を眺めながら、マンジローはイザベラの考えに同意した。
(164)2005/05/28 02:47:56
村長の妻 エレノア
「しかし学長は、ざりがには綿々と続いていくもの。そうおっしゃいました。ですからワタシが必要としなくても、誰かを稚ざりに任命しなくてはならないのです」
と、ここでイザベラは一呼吸置いて、
「しかし!ワタシの奴隷になるからにはひ弱な人間では役に立たない!」
いきなりの熱弁モードに、マンジローは身をすくめた。
「つまり、こういう事デスネ?ワタシをstrongと見込んで稚ざりにappointmentする、と」
(165)2005/05/28 02:48:13
村長の妻 エレノア
イザベラはまた大声で笑った。
「わっはっは。まあそういうことですヨ。その体つき、マンジロー先生もワタシが鍛えなおせばある程度は強くなるんじゃないかなと思いまして」
その台詞が、マンジローにはカチンと来た。
「失礼デスガ、あなたの言うstrongとはbare knuckleだけですか?foolishに殴りあうだけの」
「わっはっは。何を言い出すかと思えば。肉体が強ければそれで充分です。馬鹿も賢いも無いでしょう?」
「Oh、やはりそういうfoolishな考えでしたか。ワタシのcountryではこう言う言葉があります。『柔よく剛を制す』powerが全てと思っているとワタシみたいな弱いpersonに足元を掬われマスヨ?」
(166)2005/05/28 02:48:39
村長の妻 エレノア
気が付くと、彼の目の前にはゆでダコよりも真っ赤になったイザベラが仁王立ちしていた。
(またやってしまいマシター!)
後悔先に立たず。
「わかりました。マンジロー先生を稚ざりに任命する前に、一度お手合わせ願うことにしましょう。期日は明日午後6時、場所は校庭という事で!」
かろうじて理性を残したか、イザベラはそういい捨てると怪獣のように足音を響かせて去っていった。
(167)2005/05/28 02:48:54
村長の妻 エレノア
「ふぅ・・・大変な事になってしまいマシタ・・・」
「マンジロー先生、やってしまわれましたわね」
いつのまにか後ろに立っていたエレノア学長が、頭を押さえながら言った。
「Wow!Eleanor学長!どうもすみませんこんないざこざを・・・」
「いざこざでは済みませんよ・・・先生はイザベラ先生をよく知らないからあんなことが出来るのです」
「一体どういう事デスカ?」
「彼女はイノクマ流ju-jutuの後継者、別名『人狼殺しのイザベラ』です。彼女の道場に押し入った道場破りは、皆再起不能になるまで叩きのめされています。校庭の土の上でなんて戦ったら、先生大怪我じゃ済まされませんよ?」
(168)2005/05/28 02:49:15
村長の妻 エレノア
「イノクマ流ju-jutuデスカ、amazing!」
「マンジロー先生・・・わかってるんですか?」
マンジローの態度に、エレノアは頭を抱え去っていった。
「これは明日は公開処刑ね・・・お医者さんを呼んだ方がいいかしら?それとも葬儀屋?」
(169)2005/05/28 02:49:32
村長の妻 エレノア
あくる日は朝から学校は大騒動だった。
人の口に戸は立てられず。こんな話が秘密に出来るはずも無く、校庭には場所取りの人が大勢陣取り、出店は出る、賭けの窓口は出来る、挙句の果てには学生会が花道と照明を突貫工事で設置して、夕方6時になる頃には立派なアリーナが出来上がっていた。
6時丁度に、イザベラが白の柔道着に身を包んで、青コーナーに現れた。ウォーミングアップをしていたのか、既に全身上気している。
遅れること数分。
赤コーナーに、いつものゆったりした着物のまま、マンジローが姿を現した。
場内が歓声でどよめく。
(170)2005/05/28 02:49:57
村長の妻 エレノア
「まずはよく逃げずにやってきた、と褒めておきましょう。覚悟はいいですか?」
イザベラが言う。マンジローは両手を袂に突っ込んだまま
「まぁワタシはeverytime覚悟は出来てマスヨ。始めマスカ?」
といつもののんびりした口調で答えた。
そしてこれが試合開始の合図となった。
(171)2005/05/28 02:50:15
村長の妻 エレノア
「ふざけるなあぁっ!」
体格に似合わず俊敏な動きで、イザベラが突進する!
そのままマンジローの懐にタックルを・・・

ごす。

それより先にマンジローの持っていた木刀がイザベラの頭にクリーンヒットした。
思わず膝をつくイザベラ。
「な、ぶ、武器を持って・・・」
「駄目とは言ってませんデシタヨ?」
平然と言ってのけると、マンジローは木刀を正眼に構えなおした。
空気が変わる。
(172)2005/05/28 02:50:34
村長の妻 エレノア
そしてイザベラも知る。彼が『剣士』であることを。
「わは、わっはっはっはっは。いいでしょう。ワタシも本当のあなたの実力を知りたい。今の一撃はワタシの油断という事で不問に付しましょう」
イザベラが構えを取り直したのを見て、会場は一気にヒートアップした。戦いは異種格闘技戦にスイッチしたのだ。

今度はイザベラは無闇に突進をしない。木刀の間合いの外をゆっくりと回りながら、マンジローの隙をうかがう。
マンジローはというと、イザベラを正中に見据えるように足さばきはするものの、正眼の構えは全く動かない。
しばしの静寂。
(173)2005/05/28 02:50:58
村長の妻 エレノア
痺れを切らしたのはイザベラだった。
身体を低くして、マンジローの間合いに飛び込む!
マンジローはかっ、と目を見開くと彼女の後頭部目掛けて木刀を振り下ろした!
瞬間、イザベラの体がその向きを変えたかと思うと、マンジローの視界が一瞬にして消える。
(sand?)
(174)2005/05/28 02:51:24
村長の妻 エレノア
タックルではなかった。彼女は地面の砂を掴んで、低い位置からマンジロー目掛けて投げつけたのだ!
(Wow、さすがは実戦型ju-jutu!)
驚嘆するマンジロー。さすがに目に砂を入れるほど馬鹿ではない。咄嗟に後ろに飛んでやり過ごす。

がしっ

その足が掴まれたかと思うと、マンジローの身体は強烈な勢いで地面に叩き付けられていた。
「がはっ」
思わず血を吐くマンジロー。イザベラは砂を投げつけた不自由な体勢から再び大地を蹴って、マンジローの足を捕まえ投げ飛ばしたのだ。
しかもその足はまだ掴まえられている。
(175)2005/05/28 02:51:45
村長の妻 エレノア
「どうやら終わりのようだネ」
掴まえた足をしっかりロックして、イザベラが勝利の笑みを浮かべる。
「この状態では自慢の剣術も役に立たないしネ」
「そうデス・・・ネ!」
突然、イザベラの身体を衝撃が突き抜ける。掴まえていた筈の足が強烈な力で彼女を蹴り飛ばしたのだ。
「ぐっ!?」
思わず足をロックしていた手の力が抜ける。マンジローは素早く彼女から抜け出すと、今度は自分から彼女の手足を捕らえに行った!
「こ、この技は・・・まさか!?」
マンジローはイザベラの両手両足を掴まえると、そのまま地面を回転して投げ飛ばした!
(176)2005/05/28 02:52:05
村長の妻 エレノア
イザベラが意識を取り戻すと、そこは大学の医務室のベッドの上だった。
「大丈夫デスカ?Isabella先生。地獄車はvery dangerousな技でしたから心配です」
「ちょっと体中が痛みますが・・・大丈夫です。それよりマンジロー先生・・・」
「Ohそうデスネ。ワタシがなぜ地獄車を使えたのか?それがquestionデスネ?」
マンジローの問いに、彼女はこくりと頷く。
「イノクマ流の歴史は古いデス。そしてイノクマ流は様々な亜系に分かれマシタ。ワタシが地獄車を知っていた理由、それは・・・ワタシがイノクマ流古武術の継承者ダカラデス」
「そうですか・・・イノクマ流の古武術・・・勝てないわけですネ」
「No、ワタシも危ない所デシタ。でもこれで安心シマシタ」
マンジローはにっこりと笑うと、首から下げた白いザリガニペンダントを見せて言った。
「ワタシはあなたの用心棒になれマス」
(177)2005/05/28 02:55:31
村長の妻 エレノアは、おわたー!ばんざーいばんざーい。
2005/05/28 02:56:00
村長の妻 エレノアは、毎度の事ながらイザベラさん、マンジローさんスマソ
2005/05/28 02:58:29
教師 イザベラは、学長エレノアに改めて拍手喝采、わっはっはっは
2005/05/28 02:58:49
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/28 03:02:29
酒場の主人 フレディは、村長の妻 エレノアに万歳三唱した。ばんざーい、バンザーイ、ばんざーい!!
2005/05/28 03:03:36
村長の妻 エレノア
というわけですっかり1人でエピを独占してしまったzari村4ですが。
皆様が少しでも楽しんでいただければ、こんな馬鹿な事をした僕も浮かばれるというものです。

本編で迷惑をかけた人狼ズ。
エピでネタにしてしまった参加者の方々。
語り場で観戦していただいた皆さん。

皆さんに多謝の気持ちを伝えつつ、garmaよりの最後の言葉とさせていただきます。

『とっても楽しかったです。また戦いましょうね!』
(178)2005/05/28 03:04:23
村長の妻 エレノアは、明日も仕事だった事を思い出した。ぎゃぼー
2005/05/28 03:04:56
旅芸人 ボブは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/28 03:05:09
教師 イザベラは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/28 03:05:33
教師 イザベラは、大学の見回りに戻っていった。皆さんお疲れ様でした、わっはっは
2005/05/28 03:07:42
旅芸人 ボブは、熱い涙をそっと袖で拭った。「ボブ、感動して?」
2005/05/28 03:16:53
旅芸人 ボブ
.oO(次 来るのは日本語うまくなてたならではです)

おつかれのでした、みなさん。
(179)2005/05/28 03:18:13
のんだくれ ケネスは、村長の妻 エレノアに拍手した。
2005/05/28 05:31:25
のんだくれ ケネスは、村長の妻 エレノアにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:16:19
のんだくれ ケネスは、酒場の主人 フレディにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:16:28
のんだくれ ケネスは、教師 イザベラにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:16:42
のんだくれ ケネスは、学生 メイにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:16:54
のんだくれ ケネスは、吟遊詩人 コーネリアスにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:17:11
のんだくれ ケネスは、異国人 マンジローにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:17:22
のんだくれ ケネスは、旅芸人 ボブにお疲れ様、ありがとう。
2005/05/28 06:17:49
のんだくれ ケネスは、見習いメイド ネリーに、ごくろうさん。
2005/05/28 06:18:10
のんだくれ ケネス
.oO(短期村は、初めてだったがいい体験をさせてもらったよ。個人による自由投票そしてギドラも初めてだったが、とてもいい経験になった。そして、なにより楽しめた、みんな、ありがとう)
(180)2005/05/28 06:21:27
のんだくれ ケネス
今後ザリ外語学校シリーズってノリもありだな、そう思わせるくらいに、この設定は、面白いしありだと思ったよ。
(181)2005/05/28 06:23:09
酒場の主人 フレディ
やあ、おはよう。
(182)2005/05/28 06:23:39
のんだくれ ケネス
ただ、短期で遊ぶってよりも、短期でも背景設定が少しでも盛り込まれていたほうが、楽しさ度はグンとアップするようだね。
(183)2005/05/28 06:24:19
のんだくれ ケネス
やぁ、フレディ、おはよう。

もう、登校してくるとは、早いね。
(184)2005/05/28 06:24:54
酒場の主人 フレディ
ケネスはマメだな。
全然のんだくれらしくないぞ。
まぁ、水道水でも飲め。
(185)2005/05/28 06:25:10
のんだくれ ケネスは、酒場の主人 フレディに手を振った。
2005/05/28 06:25:18
酒場の主人 フレディ
登校というかなんというか…
設定の中でも唯一学校関係者じゃなかったし。
(186)2005/05/28 06:26:40
のんだくれ ケネス
水を飲むのは体にいいんだぞ。

体内の新陳代謝を活発にするそうだ…って、医師ヴィンセントの受け売りだけどな。
(187)2005/05/28 06:26:47
のんだくれ ケネス
はっはっは。

じゃ、今日から入学か?

外語は大人でも勉強しておくと便利だぞ。
(188)2005/05/28 06:28:06
酒場の主人 フレディ
お、(ぽんっ)
学生が集う紅茶のおいしい喫茶店のマスターでいいのか。
【喫茶店のマスター フレディ】
(189)2005/05/28 06:29:04
のんだくれ ケネス
開校の準備はできたし、俺はこれから朝飯だ。

よかったら、用務員室によってくれ。

入れたてのコーヒーくらいは出すぜ。
(190)2005/05/28 06:29:28
のんだくれ ケネス
店の名前は、なんにするんだ?

『バラの館』か?
(191)2005/05/28 06:31:12
酒場の主人 フレディ
ケネスよぉ、何を言ってるんだ。
コーヒーくらい俺がいれてやるよぉ。

喫茶店のマスター フレディがな。
はっはっはっはっ。
(192)2005/05/28 06:32:00
のんだくれ ケネス
それにしても、校長の創作能力には、脱帽だ。

あんな物語がすらすら紡げちまうなんてな。

あれもこの学校のうりのひとつなんだろうけどな。
(193)2005/05/28 06:32:44
のんだくれ ケネスは、酒場の主人 フレディに相づちを打った。
2005/05/28 06:33:07
のんだくれ ケネス
ならコーヒーは、フレディにいれてもらうとするか。

そのほうが、美味いコーヒーが味わえるんでな。
(194)2005/05/28 06:34:22
酒場の主人 フレディ
学長は文学部の教授もやってるんだ。小説家も副業でやってるらしいぞ。

店の名前か?
そうだなぁ…
【青いザリガニ亭】
としようか。
(195)2005/05/28 06:34:49
酒場の主人 フレディは、のんだくれ ケネスにコーヒーを淹れた。
2005/05/28 06:36:52
のんだくれ ケネス
…まあ、青いザリガニも確かにいるけどな…。

あまり喫茶店らしい名前ではないけど、反対はしないでおくよ…(苦笑)
(196)2005/05/28 06:37:10
のんだくれ ケネスは、酒場の主人 フレディのいれたコーヒーに口をつけた。
2005/05/28 06:38:17
のんだくれ ケネスは、ん〜、マンダム…と呟いた(意味はないらしい)
2005/05/28 06:39:01
酒場の主人 フレディ
喫茶店もやる食堂かな?
貧乏学生に安くて山盛りの定食を振舞うという。
(197)2005/05/28 06:40:16
酒場の主人 フレディ
次は外語大学で、全員まともな日本語が喋れないという設定にする。
片言で発言しなければならないとか。

流暢に喋ったら偽学生で退学になる。
(198)2005/05/28 06:45:39
のんだくれ ケネス
ん〜、流暢にしゃべれるなら「退学」でなく卒業という扱いでもいいかもしれないな。
(199)2005/05/28 06:47:23
酒場の主人 フレディはメモを貼った。
2005/05/28 06:52:53
酒場の主人 フレディは、エピローグでもメモを貼れることに気付いた。
2005/05/28 06:53:41
のんだくれ ケネスは、酒場の主人 フレディに、祝開店の花輪を届けた。
2005/05/28 06:54:45
酒場の主人 フレディ
「あなたはもうこの学校で学ぶことはありません。今日を持って卒業です。」
(200)2005/05/28 06:55:24
見習いメイド ネリーは、|ω・)
2005/05/28 06:56:06
見習いメイド ネリー
ギリギリセーフかな?
(201)2005/05/28 06:56:35
のんだくれ ケネス
…という、卒業証書が手渡される…のかな。
(202)2005/05/28 06:56:53
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