村長の妻 エレノア 「ごきげんよう」 「good morningデスネー」 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。 zari様のお庭に集う乙女たちが、今日も人狼のような無垢な笑顔で、語り場Rをくぐり抜けていく。 汚れを知らない心身を包むのは、ネタまみれのRP。 更新直後のコミットは忘れないように、寡黙だから人狼だろうとは思わせないように、 深く考えずに喋るのがここでのたしなみ。 もちろん、処刑と占い先を間違えるなどといった、はしたない村人など存在していようはずもない。 ざり外語大。 創立5日のこの大学は、もとは日本語が不自由なボブのためにつくられたという、 伝統あるはっちゃけ系ネタ学校である。 juna国下。ninjin国の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、笑いの神に見守られ、 プロローグから墓下までの一貫教育が受けられる人狼の園。 時代は移り変わり、ninjin国が本国から四回も改まった鯖重い今日でさえ、 1日通えば温室育ちの純粋培養ネタRPerが箱詰めで出荷される、 という仕組みが未だ残っている貴重な大学である。 | |
(104)2005/05/27 11:23:38 |
村長の妻 エレノア 「ボブの学び舎です。ここで?」 大きなボストンバックひとつを抱えて、ボブは大きな門の前で感慨とともに立ち尽くしていた。 『ざり外語大』 異文化コミュニケーション推進キャンペーンとか言う怪しげな言葉に惹かれ、語学留学のために彼がこの国へとやってきたのが1週間前。 聞いたこともないような田舎の小さな村に、これほど立派な大学があるとは夢にも思っていなかった。 どうやらこの村は、この大学自身を村おこしの一環としているらしい。 「早くほど出来ます。入学の手続きまで」 ボブはずり落ちかけたボストンバッグを抱えなおすと、管理棟へ向かってゆっくりと歩き始めた。 | |
(114)2005/05/27 16:24:53 |
村長の妻 エレノア イザベラはまた大声で笑った。 「わっはっは。まあそういうことですヨ。その体つき、マンジロー先生もワタシが鍛えなおせばある程度は強くなるんじゃないかなと思いまして」 その台詞が、マンジローにはカチンと来た。 「失礼デスガ、あなたの言うstrongとはbare knuckleだけですか?foolishに殴りあうだけの」 「わっはっは。何を言い出すかと思えば。肉体が強ければそれで充分です。馬鹿も賢いも無いでしょう?」 「Oh、やはりそういうfoolishな考えでしたか。ワタシのcountryではこう言う言葉があります。『柔よく剛を制す』powerが全てと思っているとワタシみたいな弱いpersonに足元を掬われマスヨ?」 | |
(166)2005/05/28 02:48:39 |
村長の妻 エレノア 「ふぅ・・・大変な事になってしまいマシタ・・・」 「マンジロー先生、やってしまわれましたわね」 いつのまにか後ろに立っていたエレノア学長が、頭を押さえながら言った。 「Wow!Eleanor学長!どうもすみませんこんないざこざを・・・」 「いざこざでは済みませんよ・・・先生はイザベラ先生をよく知らないからあんなことが出来るのです」 「一体どういう事デスカ?」 「彼女はイノクマ流ju-jutuの後継者、別名『人狼殺しのイザベラ』です。彼女の道場に押し入った道場破りは、皆再起不能になるまで叩きのめされています。校庭の土の上でなんて戦ったら、先生大怪我じゃ済まされませんよ?」 | |
(168)2005/05/28 02:49:15 |
村長の妻 エレノア イザベラが意識を取り戻すと、そこは大学の医務室のベッドの上だった。 「大丈夫デスカ?Isabella先生。地獄車はvery dangerousな技でしたから心配です」 「ちょっと体中が痛みますが・・・大丈夫です。それよりマンジロー先生・・・」 「Ohそうデスネ。ワタシがなぜ地獄車を使えたのか?それがquestionデスネ?」 マンジローの問いに、彼女はこくりと頷く。 「イノクマ流の歴史は古いデス。そしてイノクマ流は様々な亜系に分かれマシタ。ワタシが地獄車を知っていた理由、それは・・・ワタシがイノクマ流古武術の継承者ダカラデス」 「そうですか・・・イノクマ流の古武術・・・勝てないわけですネ」 「No、ワタシも危ない所デシタ。でもこれで安心シマシタ」 マンジローはにっこりと笑うと、首から下げた白いザリガニペンダントを見せて言った。 「ワタシはあなたの用心棒になれマス」 | |
(177)2005/05/28 02:55:31 |