人狼審問

ネリー………嘘だ…。
だったらもっと優しいはずよおぉぉ！

おいおい、ニーナ、優しさだけが愛じゃないぜ？

愛情にもいろんな形がありますものね・・・・
ニーナもそのうちわかるでしょうｗ

　これ以上ないというくらい優しいつもりなんですが。
　ニンジンもピーマンも出さないでしょう？

変なことに目覚められても困るが・・・

　寄宿舎で避けて食べて怒られた、なんて手紙が届いても、秘密にしてたじゃない。
　……十分優しいよ、やっぱり。うん。

…………ネリーのばか…。
…………ケネスの変態…。

クインジー先生、お義母さま先生、本当の愛を教えて下さいっ！

。oO（くっ、手強い微笑みだわ！）

クインジー…ソフィー起こして連れてきて…。

そうだ、お前が責任もって連れて来い。
それから言うこと聞かないときはこれを、な。
――ケネスはクインジーにチョコレートを手渡した――

　……マイセンの五客組みが、数足りなくなったような幻が。

。oO(そこで、思いっきり渋い声で『表へ出ろ』だ！)

さて、どうしたもんかね。

こういうときにいないヒューは幸せもんだな、まったく。

――部屋の中で、パズルをしながら

もし・・もしお兄ちゃんが狼なら
食べられても…いいかな…

――ソフィーの部屋の前へつかつかと歩いて行き、すうっと息を吸い込むと、クインジーの声真似をして――

「おい、ソフィー。もう良いから出てこい！！」

――言い終わると満足げに戻った――

なぁに？ニーナ
風邪でもひいたの？声が変よぉ
医者の不養生……あ、看護婦だっけ

――部屋の中から返事のみ

ニーナよくやった！
――ケネスはニーナの頭をわしわし撫でた――

ぅ？不発か・・・
クインジーファイトだ！クインジー！

。oO（…失敗か……）

……ソフィー、みんな集まってることだし出てこないか？
話したいことがないでもない。

クインジー、屋敷の物を守るのはあなたの役目よ
何とかしていただきたいわ

お話し？何かしら？

――かなり嬉しそう

単刀直入にきくが、ソフィー、お前さんの兄さんがもし生きていたとしたら、どうしたいんだい？

お兄ちゃん……が、生きていたら
うーん、ずっとお兄ちゃんを捜す事だけしか考えてなかったけど……
出来れば、おばさまのお墓参りを一緒にしたい
最後まで、お兄ちゃんの心配をしてたもの……

そうか……、墓参りか。

あたしの両親が死んでから、ずっと自分の子供のように可愛がってくれたおばさまとおじさま…

おじさま、とてもお年を取られて……見てるのも辛くて……

あのね、あたしがお嫁に行くときは
バージンロードはお兄ちゃんに手を引いて連れて行って欲しいなって思ってるの。

――っと、無邪気に笑った。

なぁ、ソフィー。
２人は死に目に会うことすらできなかった息子を赦しちゃくれないんじゃないか。
結局何も与えてやれなかったんだ。心配させてばかりでな。

ううん、おじさまは言ってたわ
「どんな姿に成ってても、逢いたい」って
風の噂は……入ってくるから…

そうか。
……教会でウェンディングドレスを着飾ったらさぞ綺麗だろうな。

薄汚れた手でよけりゃ、手をひくくらいのことはしてやれるぜ。

今さらだが、一つくらいは親孝行くらいはしてから死にたいもんだな……。

やっぱり、お兄ちゃんだったんだねっ！
お兄ちゃんがちゃんと認めてくれる
素敵な旦那様探すね。

。oO(バージンロードをクインジーが歩いてきたら…　俺なら逃げる）

まぁ、隻眼にこの傷じゃ不気味がる奴も多いだろうがな……。

しばらく。食事を摂っていなかったから、体力が無いわ・・・
お先に休ませていただくわ。

わたくしの考え、簡略に述べてから部屋に戻りますわね

あの……オードリーさん
ごめんなさい……えっと、あの……
お部屋の物を・・・・

マダム、おつかれさま。

ケネスを狼と考えた時のわたくしの考えはもう述べましたわね。
ケネスが本当に人である時、どう考えるかをお話しますわ
ベンジャミンが狼になるわね。そしてベンジャミンの毒杯を回避した、わたくしかクインジーがもう一匹と考えられるわ。でも、あまりにも庇い方が見え透いてる？と、思うの。裏を考えればきりが無いわね・・・。
ケネスが人であるなら、ベンジャミンが狼。そして、表に出ていないソフィーがもう一匹の可能性。

部屋のものは気にしないでいいわ・・・
また、揃えますわ

。ｏＯ（派手に壊したから疑われちゃったのかしら？）

詳しい説明は、後ほどいたしますわね・・・
少し休ませていただくわ。

お義母さま、おやすみなさい！

オードリーさんもお話しをしたから、あたしも…

きっと、願望なんだろうけど、ベンジャミンさんが狼で有って欲しい。
セシリアちゃん襲撃はやっぱり、糾弾された事、見える力の効力を落とさせるため、そして、本物の見える者を懸念してじゃないかな？って思うの

ニーナが本物かどうか？って話しになると
あたしにもそれは解らない…ごめんね

普通に見て、ベンジャミンさんが狼の方がしっくりくる。

ただ、ニーナを本物だと言い切れない違和感が残ってしまったから……
ケネスさんの結果も鵜呑みには出来ない……
先に答えを出したのは、ベンジャミンさんだから。

もし、ベンジャミンさんが狼で、ケネスさんに人間判定をしたときに、ニーナが信者だったら……
恐くて人狼判定は言えないはず。

ソフィー、最期の人狼判定をだせない理由説明頼む。
いまいちピンとこない。

相方で有る可能性が有るからよ
信者は、狼が解らない
ニーナが信者なら、残ったもう一人が狼
そうなると、狼が人間判定をした相手に人狼宣告出来ないでしょう？

逆に、このことに気が付けないって言うケネスがおかしいと思うあたしは、既に疑う事しか出来なくなってる？
そこで、おかしい、ピンと来ないと言う事が
人間らしさの証明、自分にはその可能性が無いから解らないと、そう言ってる見たいに見える……

なるほど、そういうことね。ありがとよ。
ちょっと風呂に入ってくる。
重要なことがあったらコイツに話しかけてくれ。
――ケネスは鞄からケネスくん人形を取りだして机の上に置いた――

ニーナ、ソフィー飛び入り歓迎だぜ（笑

。ｏＯ（あたしだって、ニーナが本物で、ケネスが人間で、この事件が終わったら幸せに成ってくれた方が嬉しいに決まってる……）

ベンジャミンさんか、ニーナか……どっちかが今夜服毒するので有れば、既に見える目にはあまり期待をしていません、ごめんね……曇ってしまった鏡には、真実が映っていても見えなかったりする物だから……

――グラスを干しながらケネス君人形をビシっと指で弾くとソフィーの方を見て――

ん。それはそうだよね。人狼もそれが目的だったと考える方が自然だし。ただ、あたしは視る事が出来るから…視える限りは視ようと思ってるよ。まあ、死んだら視れないけど、ね。

そうだね、ニーナが本物で有るなら
そう言う姿勢は大事だと思うよ。

あたしには、何の力もないから…
羨ましい様な、無くて良かったような
凄く複雑な気持ち

――そう言うとニーナに笑いかけた。

ありがと。
死ぬわけにもいかないしね…。

――風呂場の方から尾を引く絶叫が聞こえてきた――

何の力もないなんてこと、ないよ。
ソフィーにもちゃんと、意志の力があるよ。

って、何！？

――ケネスの絶叫を聞いて飛び上がった――

あはは、ケネスが妬気持ち妬いてる

あたし、寝るね
後はごゆっくり

――よろよろとケネスが腰タオルで現れた。額には青あざくっきり。――
いててて。死ぬかと思った・・・
誰だ、ケネスくん人形をいぢめた奴は。

（そういう仕組みだったんだ……）

…………。

――ニーナは目を逸らした――

　おやすみなさい、ソフィー様

…おやすみ、ソフィー。

――ケネスの体に縄目の後がくっきり浮かび上がる――
――ケネスは慌てて人形を開放した――
やめろおおおおお

――ケネスを一瞥して――

今日も一緒に寝ようか、ネリー。

　いいけど。って昨日一緒に寝たんだっけ？

。oO（人のこと枕にして寝てた癖に…）

　……えーと。

　客室にまだ余裕があったと思うので、ちょっと布団とクッションと、あと枕、ね、いれてくるわ。

。oO(二人の部屋を作るつもりか！)

（寝室の用意は毎日してますよ。応接間のソファ常用の方が多いですけどね。肩凝らないかしら）

――ケネスはちらっとニーナを見てすぐ目をそらし、ハイペースでがばがば酒を飲み始めた。すねているらしい。――

（なんか、駆け引きの道具にされてる気がするわ……）

―――手早くありあわせの材料でつまみを作ると、ケネスのテーブルに置いた―――

　こんな機会でもないと客間なんか使えないし、ちょっと嬉しいな。ベッド、天蓋つきだし。布団ふかふかだし。

　じゃ、ちょっとお先に休ませて頂きますね。

。oO（ネリーが先に行ってしまった…）

あいよ。おつかれ。
――振り向かずに答えるケネス。背中に哀愁――

――背後からケネスに近づくと――

…ええと、ケネス？拗ねないで？
いつまでこういう風に出来るかわからないし…。

――後ろから抱きついて頬にキスすると――

…好きよ。おやすみ、よい夢を。
。oO（変態は困るけど…）

――少し俯いてから客間に小走りで去った――

――ケネス、ぽわーん――

。oO(おやすみ言い損なっちまったけど。まぁいいや)
――ケネスは割と良い気分で眠りについた――

人狼に滅ぼされた村の記事……
「注意点、より人狼に見えるのは信者で有る事が多い
　彼らは、人狼を助ける為になら、進んで命を捨てる」
………座りの悪さは…この点…なのかな、やっぱり。

――客間に入り天蓋付きのベッドの中で眠るネリーを見て、少し微笑み――

おやすみ、ネリー。

――額に触れそう言った後、隣で眠りについた――

あぁ、止めた
ニーナを信じよう。

――ヒューバートは戸棚を開けてタオルを探している――
雨で足元が悪くこんな時間になってしまいました。
何はともあれ湯を頂いて参ります。

…リックの母上は、とても気丈な方でした。
『リックは優しい子でした。……誰も…リックを信じてやることはできなかったんですね…………でも、最後にあの子は皆さんの役に立ったのでしょう？』と仰っておいででしたよ。

さて…ベンがこうも部屋に閉じこもっていては、出来る話もできなくなってしまいますな。

では、今日ベンに杯を差し出すとして、ニーナには誰を見極めてもらうのが良いと思われるでしょうか。

｢目」の信頼が落ちていることは私も理解しております。とは言え、信徒は見極められていない中の誰が人狼であるかを見分ける術をもっておりません。もしニーナが信徒であったなら、勘で告発して、本当に人狼を告発してしまう事が一番の不安ではないかと思っております。

それから、皆さんご承知のこととは思いますが、ネリーの持つ口寄せの力が意味を持つのは翌日の朝までですから、どうかネリーには明日までは石にしがみついてでも生きていて欲しいと思っていますよ。もっとも、もし護り手などというものがいるなら、今日ネリーを護らない護り手はいないとも思いますけれど。

さて、ヒューが戻ってきたようだな。
俺は今のベンの態度を見ているとどうも狼には見えねぇ。
が、もっと本物にも見えねぇ。
なんで信者なんじゃないか、という答えに帰結しているぜ。

そうすると必然的にニーナは狼ってことになっちまうわけだが……。

でもって、ヒューの言うとおりネリーは根性だして生き抜いてほしいぜ。
その声が最も価値を持つ時だからな。

。oＯ（お兄ちゃんの声がする、確かにベンジャミンが狼ならあまりにもとは思うけど……でも、ニーナ狼……それも…困ったなぁ、どっちも人外には見えない）

あぁ、おはよう、クインジー。
クインジーが今の閉じこもったベンを見て人狼には見えないと思うのもわからなくはないのですが、さりとて、だからニーナは人狼だから処刑しよう、というのは短絡に過ぎる気がいたしますな。「目」のどちらかを残すとして、見分けた結果の一言だけで後は部屋に閉じこもっているベンの方を残すというのはいささか解せないのですけれど。

ああ、わかってるぜ。
そう帰結したからといって真実とは限らない。
今のままなら俺もベンの答弁が何も聞けない以上ベンに服毒させるのが適切だと思うさ。

ただ、ネリーの口からベンが人間だったとわかったらそれはそれでニーナの立場がねぇとも思うのさ。

。ｏＯ（次の薬が出来るまでの時間を……お兄ちゃんは心配してるのかしら？確かに針の筵……では有るかも知れない）

ベンを処刑して、ネリーがベンは人狼だったと言うことを祈るばかりですよ、私は。

。ｏＯ（ヒューバートさんの決意も固いみたいだし、あたしもそれで良いとは思うけど…。ベンジャミンさんの話しも聞きたい気はする……こんな時にケネスは酔っぱらって眠ってるのかしら？王子様としては失格だわ……）

―――ネリーは庭の玉石を持って現れた―――

　では、あたしはこれに噛り付いて、場合によっては投げつけて、明日の朝を迎えられるようにしますね。

　ベンジャミンさんを処刑して、あたしが人間だ、と言った場合もそうですが。あたしが死んだ場合は、彼女の真偽に関わらず次の毒杯はニーナでしょう。
　それはそれで気まずい状態だと思いますが、今から心配してもしょうがないのではないかと思います。

――ニーナは小さく呟いた――

「立場がない」？そんな偽善で殺されるのはまっぴらよ…。

――ネリーの言葉に気が付き微笑んだ――

一蓮托生か…、そうだね。

。ｏＯ（ニーナはきっと人間、大丈夫、お兄ちゃんは……疲れてて裏の裏を読み過ぎてるだけよきっと…

さてと、食料少し貰ってお部屋に帰ろう）

――自分で紅茶をいれながら――
紅茶を淹れると落ち着きますわね・・・。
ベンジャミンが狼なら、誰を見極めるか、ソフィーかしら？ベンジャミンとニーナどちらを信じるか、それが、問題ならニーナを信じますわ。
でも、ケネスが見極められるとき、「目」が襲われた・・・。ここが気に掛かりますの。

裏を読むか、状況をそのまま信じるか・・・
決断できませんわね。自分に「目」の力があれば悩みませんのに。ベンジャミンが狼なら、もう一匹は？わたくしとクインジーがベンジャミンの助命をしましたわ。でも、そんな見え透いた事を狼がするかしら？そう考えソフィーとケネスを疑ってしまいますの。
残った「目」が偽と狼なら、ケネスが狼でもおかしくありませんわ・・・

誰を信じるか・・・
自分の勘は当てになりませんわ
ニーナを信じる・・・信じたいですわ

――窓の外を見つめながら――
誰もが信じられなくなってますの。
ヒューバートが信者で「目」が二人とも狼、そんな馬鹿な事まで考えてしまいますのよ

もし・・・もしベンジャミンが狼でなかったら・・・
あぁ、考えるのも恐ろしいですわね・・・。
ニーナが・・・・

マダムも悩んでいらっしゃる……

例えば、ベンジャミンさんにはじめに毒を飲んで頂くと決まった時の反応だけを取り上げるのは、かなり危険だと思うわ

あのどさくさの中で決断出来る力が有るか無いか
そう言う違いじゃ無いかしら？
悩んで普通　だとあたしは思う
今、こうして又悩んでいるように……

その、前後の態度と状態そう言う物を合わせて考えるので有れば、それは又別だと思うし……

あたし・お兄ちゃん・マダム
今日の見極め対象はこの三人
既に効力が無いとは言っても、人狼判定がでれば又気持ちは揺らぐでしょうね……

自分が人間で有る事は自分が知っている
そうなると、残りの二人から
ネリーの遺言（苦笑）それを信じるので有るなら
マダム…になるのかしら？

お兄ちゃんはそれでも自分の中で決断を下しているわ
「ベンジャミンが信者だと思う」と
合ってるか間違ってるかは別として。

マダムは、結局どっちなのか解らない……
お話ししないベンジャミンさんよりもニーナを信じたいのは誰でも一緒だと思う
あたしは……ニーナしか知らないから余計ね

信じたいと思う気持ちと信じるは　又別物だとも思うけど
現段階で、あたしは、ベンジャミンさんに毒杯を飲んで貰って良いと思っています。

そして、見極めは、様子を見ている雰囲気のまだ有るマダムを…
はっきり言って、どちらかが狼だとは思えないけど…

――カモミールのハーブティを人数分用意して

みなさん、お疲れだしイライラしてますよね……
死んだ母が、あたしが疳の虫を起こすと淹れてくれたお茶です
夜明けまで、まだ少し時間も有りますし、ゆっくり飲みましょう。

――一人ずつの目の前にカップを並べそそいで行く

思うんですけどね
ヒューバートさんの決断は確かに正しいのかもしれない
でも、お兄ちゃんの気持ちも解る……

今、この８人の中に人狼と信者が多くて３人居ると言う事になります
ネリーも懸念してる誘導が有るので有れば、既に有る筈だし、当事者お二人はこの際発言を控えて頂いて
もう一度、意思確認をしたらどうでしょう？
決定をぎりぎりで覆すのではなく
今、総意という形で決定を下す形で。

――カモミールティーをゆっくり啜り、頷き、自分の口を塞ぐ真似をしてにっこり笑った――

――ニーナに悪戯っぽく微笑んで

まぁ、当事者お二人と言っても
おしゃべりは一人ですけどね

――ふざけた様子で頬を少し膨らませ、拗ねた顔を作り――

んま！言ってくれるわね記者さん？
もう一人の当事者さんには少し喋って貰わないとね？

――言い終わると悪戯っぽい笑みを返した――

――ニーナの膨らんだぽっぺたを人差し指でつついて

美人が台無しだぞ？
ベンジャミンさんは……部屋の中で自殺してるんじゃ無いかと思ったら恐くて部屋をのぞきにもいけない…

　部屋の前に出して置いたお食事は召し上がってるようですよ。
　例の占い機にかかりきりなんじゃないでしょうか。

………生きては居るんだ　ふぅ〜ん…

ネリーに聞くのは酷なのかも知れないけど
どっち？

――くすぐったそうに「きゃ」と呟き笑ってから驚いた顔で――

…美人は言い過ぎね、キュートなソフィーさん。
ふふ、もしかしたらまた夜明け前に突然出てきて困らせられたりしてね？
機械にかかりきりなら「壊れちまった！」とか？

――くすくすと笑っている――

――ネリーとソフィーの会話を聞きながら、ハッと気付いた顔になり――

…またおしゃべりさんになってる。ダメね。
少しお部屋で夜明けを待つことにするよ。

また…あとでね。

――そう言うと自室へ向かった――

　どっち、というのは「本物」がどっちかということですか？

　微妙ですね。昨晩、こんな華奢な手で人を殺せるのか、とは考えましたけれども。試しに首絞めてみようかな、とか。

　ただ「偽者」の隠れ蓑……と呼ぶのは酷ですが……を自分で減らしに来たところを見て、ニーナが狼ならそれはせずに他の手段を取れただろう、とは思います。

こんばんは。
私にもハーブティを頂けますかな。

今日は、もうベンの話を聞いたとしてもそれから何かを考える時間は残されていない気はいたしますな。

じゃぁ、今日の毒杯は、ベンジャミンさん　って事で良いのかしら？

（首は締めない方が良いわ、指紋から犯人解っちゃうし）

　今日ベンジャミンさん処刑は既定の事として語られているようですが、あたしも自分自身が明日生きているとはあまり考えていません。

　そのとき、ヒューバート様、「占い師」、ケネスさん、今日ニーナに占われる方、未判定の方々二人。
　ニーナを本物と信じる……と決めてしまえば、ずいぶん話は楽なんですけどね。
　そこまで思い切ることが出来る方はいないでしょう。

　ただ、ニーナが明日占った相手が狼、との判定を出せばそちらを先に処刑する選択はとりうると思います。うまくすればその日に終わりますので。

――ハーブティを少しずつ啜りながら――
「目」の信頼は確かに微妙ではありますが、ネリーが襲われていた場合には、生きている目が狼である可能性を否定できますまい。
そのときに、ニーナが告発した相手を処刑できるかどうか、難しいところですな･･･

　そうですね。ニーナが狼で明日無実の人を告発すれば、それで人狼と人を同数にしてしまえますし。

　ああん、やっぱり一蓮托生みたいよ？

　さて、色々扱いが難しい占いですが。
　あたしはソフィー様を挙げておきます。

　理由は、マイセンの仇……ではなくて、奥様に対する疑いが少し減ったから。
　先日のあたしのソフィー様奥様に対する疑念に対し、奥様が疑われても構わない、という態度を取り続けているので、違うのかな、と。
　ソフィー様には大変失礼な話で申し訳ないのですが。単なる印象の問題です。

今日ベンを処刑する事に異論のある方はいらっしゃいましょうか。今日の話を聞いて、私は、ニーナが本物の目と言う風に思っております。できるなら、明日、隠れているもう一匹の人狼を見つけたいものですな。

ベンの処刑に異論はないが……。
俺はどうしてもニーナを本物だとは信じられないでいる。
相変わらず疑いだけが渦巻いているぜ。

こんなことを言っておきながら何だが、見極めはオードリーさんをお願いしたい。
偽物なら告発しづらいんじゃねぇか、と思うからだ。

明日の図式を考えたが、例えばニーナが本物を前提としてみようか。
ニーナがオードリーさんを本物だったと言えばニーナの視点からは潜んでいる狼は俺かソフィーになる。
俺がニーナを本物と信じるなら、即ち狼はソフィーということになるわけだ。
勿論、オードリーさんが告発されれば、そのままだ。

だから、俺は安易にニーナを信じる事はできない。
信じた途端、見える道は一つになっちまうんだからな。

まぁとりあえず今言える事はネリーは藁にしがみついてでも生き延びてくれってことだ。
例え誰の屍がそこに転がったとしてもな。

見極めは難しいですな…
視点や考え方の違いとは思いますが、クインジーを挙げたい気はするのですが、もし万一ニーナが贋者であった場合に難しいことになる気はいたします…

ヒュー、俺を挙げてくれてもいいぜ。
ニーナが偽の告発をする気なら受けてたってやるからな。
ただ、安易に本物だと言われりゃどうしようもないが。

ニーナは声を枯らして自室で寝込んでいますか…
今日の話を聞いた上で、ニーナが誰を見極めるべきと思っているか、伺ってみたかったのですけれど。

――ネリーの方をみてわずかに微笑んで――
………大丈夫。今日ネリーが襲われて死ぬことはきっとありませんよ。

恐らくヒューの想像している通りだと思うぜ。

複数出た　見える者　の結果は、一人が欠けた段階で信じるに価しない　と言うのがあたしの考えなので。
告発されれば、受けて立ちますし、未確認のままで座りが悪い状態というのも考え物なのですが……
誰に何が出ても、やっぱり見るのは今までの態度や言葉を思いだして　に成ると思います。
前述の通り、マダムを占い候補で。

見ていただく事で、わたくしは自分の証明が出来るとも思いませんわ・・・。でも、わたくしからは、「目」の事を判断できるようになるかもしれませんわね。ニーナを信じきれないわたくしが、見ていただくのがいいのかもしれませんわね・・・

――小さく「あぁ・・・」とつぶやくと崩れ落ちた――

とても、身勝手な発言ですわマダム…
自分を…というのは、みんなあえて言わなかった一言だと思います。
人を疑うぐらいなら、自分がって……
みんな、そう思ってるんじゃ無いかしら？

そうですわね・・・・
自分でないなら、ソフィーかしら？

――倒れたオードリーを介抱しつつ

ネリー、お願いマダムに冷たい物を
ニーナに見て貰って……

あぁ、どうしましょう

マダムから、と言うべきか、自分から見てのニーナの真贋はそれほど重要ではございませんな。なぜなら、それを他の方に伝える手段はありませんから。見極められる人数も、処刑できる人数も限られておりますし。

チェスの駒は……後一つ？
他はみんな、黒が一歩前に出てるわ
（マダムは……可否を言っていないのだけど、黒一歩前で良いのかなぁ？）

――オードリーをかいがいしく介抱してる二人を羨ましそうに見ている――

お、ネリーがいないから、オードリーさんを楽な服に替えられないぞ……。

　……ソフィー様。お茶のお代わりいかがです？

あ……マダムに付いていてあげて
あたしは……うん、自分でやる、大丈夫よもう壊さないから

――ネリーにそう言い残しキッチンへ

　あ、コルセット外して差し上げないといけませんね。

―――遅ればせながらネリーはオードリーを部屋に連れ出した―――

あぁネリー・・・
わたくしは、ベンジャミンは、狼でないと思うの・・・
ニーナを狼と思いたくないのよ、でも・・・・
皆に伝えておいてね・・・
――青白い顔で苦しそうに囁いた――

　……畏まりました。
　奥様、とりあえず楽になさってください。

みんな、聞いて欲しい。

今からベンの抗弁を聞いたとしても、それから考えを新たにする時間はないと思います。本日はベンを処刑することで宜しいでしょうか。
見極めは、私見も入りますがマダムを見極めてもらいたいと思います。

皆さんの考えを聞かせて頂けませんか？

――キッチンから

解りました。
結果を信じられるかどうかは別として…ですが。

―――寝室の始末を済ませ、ネリーは主にお辞儀をすると、応接間に戻った―――

　はい、ヒューバート様。
　先日申し上げた通り、ヒューバート様ご自身の決断に否は申しません。

　奥様が……怪しくない訳ではないですし。

――ケネスは寝ぼけている。体中に記憶に無い傷が増えている――

。oO(ケネスくん人形どこだ・・・ない！？）

ふむ、ヒューの旦那。俺はその線で問題ない。

――ぼんやりした様子で現れ――

…？静かなのね。
ベンジャミンさんは…まだいないんだね。

ヒュー、決定に異存はないぜ。

――ふらつく足取りで部屋に戻ってき――
決定しましたのね？

ベンジャミンを狼とも、思えないのに、ニーナが毒杯飲まない事、ホッとしてますのよ・・・
わたくしが見極められるのですね。複雑な心境ですわね
――肩で息をしながらソファーにもたれかかっている――

あたしもヒューバートさんに従います。

見極めについては、お義母さまを希望しようと思ってたから。

一番気になるのはクインジーだった。でもこれはあくまでもあたしの感情だから…引っ込める。客観的に見てみると、ごく普通の反応なのかもしれないとも思うから。お義母さまは…正直わからない。だから不安。

…しかし、信用されないのは覚悟してたけど、実際ここまで来ると少し堪えるね…。信じられることのない結果を言い続けなければいけない。…宿命ってやつかしら？

まあ、狼にも生かされるのなら…最後まで抗うよ。

ソフィー！俺の、俺のケネスくん人形はどうした！！

　さて。どうかしらね。
　信じているといいながら疑ってるかもしれないし、疑うといいつつ信じてるかもね。

「信じてあげられない」と言って嘆いて下さる奥様がいる分、幸運なのかもしれないわ。ケネスさんはどう思ってるか知らないけど。

　……あたし？　狼だったらあんたを手ずから殺してやるわよ。

あら？残念、こっちが本物＾＾

――と、窓の外に放り投げた

――いつのまに作った！？驚愕しながら再びダッシュ―

そうね…ふふ。ネリーのそういうとこ、好きよ。
どうやっても一蓮托生ね。運命かしら？

（……ずいぶんおっかない人だったのね……）

ふ、ふふ。体力をえらく消耗するが、幽体離脱という手があるのだよ・・・

バカね、本物は部屋に有るに決まってるじゃない

その人形、きっと違う物が取り憑いてるわね……

そ、それは有り得ない。俺と霊的に交感できるのは本物だけだ。作ってる間、に、取り違えたんじゃねーのか？

間もなく夜明けですな。
結局、ベンは部屋に閉じこもったきりですか…

――ヒューバートは、実家から持ってきた年代物のブランデーの封を切るとグラスに注いだ――

　……運命、ねぇ。ステキな殿方と、ってのがよかったんだけど。まぁ、死なば諸共、つきあってあげるわよ。
（ん？　つきあわせてるのかしら？）

夜が明けますわね・・・

｡o(ベンが人狼であるにせよ、ニーナが人狼であるにせよ、それぞれが挙げた見極めの希望と、見極めなくても良いと思う人、果たして人狼が仲間の人狼の名をそこに挙げるものかどうか････）

｡o(今日一日のクインジー、本当にただニーナを疑っているのか、あるいは「ニーナが人狼だからこそニーナを疑うふりを？」　思えば、マダムもニーナを疑っているふしがありましたな････）

――少し頬を赤らめてネリーを見送り――

ケネス？どしたの？

｡o(ケネスが人狼だとしたら、見極める判定が割れるのを防ぐためにセシリアを？　追いつめられた状態には違いないのですから、ありえないとは言えませんが･･･）

ニーナ、浮気はだめだぞ…
――そういってケネスは逆の頬にキスした。――

｡o(ソフィ殿････本当に分からない。残れば残るほど、上手く隠れている印象を受けてしまいますが････）

――少し首を傾げて――

浮気？違うよ？なんていうのかな…二股？

――そう言い終わるとけらけらと笑った――

｡o(いずれにせよ、明日になってみれば何かわかることでしょう。生きていれば、ですが････そうでなければ、ようやくラッセル君やリックにお詫びに行けますけれど）