人狼審問

おっと、俺も占い師を村側から処刑するのはあまり良い手じゃないと思うぜ。

まずは潜んでいる奴を暴かないとな。
ネリーや本物の占い師がいつまで生きていられるかわからない以上、情報は喉から手がでるほど欲しいものさ。

クインジーおつかれ。
やるだけやっとく方が良いさ。
もうちょっとってところで気のたった自警団員が襲ってくるかもしれん。仕掛けをしておくのは無駄じゃぁない。

自警団の奴らが近づいたら、ナイフでもとばしてやるさ。
散々な目にあわされたお礼にな。

――ハッと目を覚まして辺りを見渡し、溜息をついた――
いつの間にか寝てしまっていた様ですな。

今はどんな話になっておりますかな？

――ケネスは事のあらましをヒューバートに説明した――

―――静かにスプーンを器に戻した―――

ご馳走様…なんだか久しぶりに落ち着けた気がするよ…

僕も部屋に戻らせてもらうね…
意見はもうちょっと待って…部屋でもう少し考えてくるから…

ふむ…５人から先に、ですか。見極めは判定が割れる気がしてなりませんが、その時に判定が割れた人をどうするのかをお伺いしたいですな。そうした考えも一理あると思いますし、私の独断で決めるべきことでもございませんからね。

――青白い顔をして部屋から出てきて

先ほどは失礼いたしました。
貧血を起こしたようですね（苦笑）

出来れば、ベンジャミンさん・セシリアちゃんとお話しがしてみたいな　って思って起きてきたんですけど
お二人とも……相変わらず閉じこもってらっしゃるんですね……

あたし達……まだ人としての証明を貰ってないものから…言い出しているのが、ヒューバートさんで有れば反発も有ったかも知れませんが、同じ立場の方からの提案ではそれも有りかと思います……
が、見て貰う方、処刑される方、襲撃……にあわれるかも知れない方……一つでも間違えると、かなり大変な事に成りかねない気もいたします

今は体調も思わしく有りませんので
又、お二人がおいでに成るときにでも、お話しをしたいと思っています。

自分が本物で有ると言うアピールよりも
どうしたら、被害を少なくできるか？と言う提案が
見える方から聞いてみたい気がいたします
あたし達の運命を背負って下さってるのですから
十分、お話しを聞かせてください、お願いします。

――そう言うとふらふらと部屋に戻っていった

――ヒューバートは部屋に戻るソフィに軽く手を振った――

名乗りを挙げた方から、と考えた一端には、ベンやセシリアの話をお伺いしたいという思いもあったのですが、今日は二人とも部屋に閉じこもりきりですか……

―――ソフィーを心配そうに見送り―――

そうだね。どちらかと言えばあたしは躊躇なく疑って欲しいと思ってる。偽物だと思えということではなく…、色んな可能性を考えていくことで出るのが答えだと思ってるから。あたしはそのまま思った事を言うし、その通りに行動もする。本物か否かっていうのはあたしが判断することじゃないから…ね。

あたしもセシィと話したかったんだけど…。大丈夫かな…。

。oO(今ニーナの口唇を奪えばウォッカｘコーヒーでブラックルシアン…）

。oO(人狼と質の違う狼の気配がするような…？）

｡o（邪魔するのは野暮というものですかね。ニーナには、見極めるのが後回しになる人としてソフィを挙げていた理由をお伺いしたかったのですが…）

―――ケネスの額を指で軽く弾き笑ったあと、ヒューバートに向き直り―――

ヒューバートさん？お気になさらず、どうぞ？

――少し微笑んで二人を眺めてから真剣な面持ちになって――
先刻、ニーナは見極める順としては、ソフィが一番遅いという事を言っていましたね。そう思った訳を聞かせてくれませんか？

。oO(なにッ！ばれてたのか！俺って顔にでやすい？ラヴカクテル計画一次中断か…)

ぐ、ぐぅ。

―――ケネスに目をむけ、ふふ、と笑ったあと―――

単に、見極めたい順番から並べたら、ソフィーが一番最後になっただけなんですよ。見極めなくてもいいと決めれるほど、確証のある人は…残念ながらいないんです。信じたいという気持ちと、信じれるかどうかはまた違いますから。

これじゃ、お答えとして弱いかもしれませんね…ごめんなさい。納得し難い様であればもっと聞いて下さると嬉しいな。

ケネス、今日は見極めていない人の中から処刑を選ぶかも知れません。もしそうなったなら、ケネスは誰を挙げますかな。できるなら私も誤って人を殺したくはありません。我々の言葉もまた人狼を見分ける力になると信じたいですよ。

見極める、という事には、人である事を確かめて安心したいという思いもあるかと存じますよ。しかし、そうした思いから見極めていくには少々時間がない様に思いますな。
逆の側から聞くことにしましょう。こうした言い方で良いものかどうか迷うのですが、積極的に疑っていくとしたら、ニーナは誰を見極めたいと思いますかな。

参ったな。一日おけば見極めてない連中から狼を引く確率が1/3まで上がる。それを待てないのかい？
・・・分かったよ。
俺は人間であって欲しいランクは自分を抜いて
クインジー・リック・マダム・ソフィーだ。
これを元に無理やりこじつければ、ソフィーを、処刑の候補に、、あげることになる。。

なるほど･･･クインジーは腕も立ち頭も切れますからな。人であって欲しいと私も思いますよ。
リックはあの年でこのような事に巻き込まれたことを本当に可哀想に思いますよ。ケネスが、リックが人間であって欲しいと思う理由を少し聞かせてもらえませんか。

――ヒューバートは懐からバーボンの小さな酒瓶を取り出すと――
二人には失礼な質問をしてしまいましたな。お詫びのしるしにこちらをどうぞ。お口にあうと良いのですけれど。

――ヒューバートは２つの空のグラスにバーボンを注ぐと二人に差し出した――

リックはあぁみえて結構鋭い意見を言う。
俺と割と考えも近いし可愛くてしかたないってのもある。まぁ、俺がリックを二番手にあげたのはこんな理由さ。

…ここだけの話しだが俺が恐れてるのは「人間」で会って欲しいという気持ちが自分の目を曇らせる事さ。心情的に処刑されにくいリックが人狼であったとしたらとんでもない盲点だからな。
あぁ、俺は汚い人間さ。

――ケネスは自嘲気味に笑った――

ヒューの旦那、ありがたい！
ま、折角だし乾杯といこうや。
――ケネスはワゴンからグラスを一つ調達しヒューバートの前に置いた――

積極的に、疑うと…。少し自分の感情を殺して答えます。

―――泣くか笑うかの微笑を称え―――

あたしは…発する言葉に力のある、クインジーとケネスが気になってたんです。

クインジーは事象を満遍なく疑って判定していく様子が、人狼にはあまり見えなかったんだけど…今日になってから積極的な発言が減っているのが引っかかっていて。

ケネスは、夜明け前に…、ベンジャミンを人狼とほぼ断定したときに。少し考えれば誰でも思いつくことだとは思うんだけど…。でもこれは、あたしの視点でセシィを人狼と見た場合、セシィに大変有利だと思うんです。信者だと思われれば、薬瓶が回るタイミングが遅くなる。早いタイミングでそれを言うことが出来るのは…という、想像もありますね。これはリックも同じ回答に至っているので、またあたしは小さな可能性に固執してしまってるのかもしれません。

…この二人のどちらかです。自分の感情を殺せば、ですが…。
カミーラの事を思い出すと、また同じ事になるんじゃないかと…そう思うと…

―――言い終わらないうちに目を潤ませた―――

――ヒューバートはグラスに三口分ほどバーボンを注ぐとグラスを掲げた――

私はこの一杯を頂いたら休む事にいたしましょう。
あまり邪魔しては馬に蹴られてしまいますからな。

―――出かけた涙をこっそりぬぐうと―――

あたしもご相伴に与ってよろしいかしら？
色男に囲まれて飲んでみたいわ…なんて。

――ケネスはテーブルの影でそっとニーナの膝に手を置き、なだめた――
ハハッ　ニーナも上手いこというな
ヒューの旦那もそういいなさんな。
では　我々の明日に... 乾杯っ！

――改めてグラスを掲げた――
……乾杯

――グラスの酒を一気に呷ると、酒瓶をテーブルに置き――
これは置いていきましょう。
では、おやすみなさい、お二方。

――ヒューバートは挨拶をすると考え事をしながら自室へと戻っていった――

ヒューの旦那、良い夢見を…

さて
――ケネスはニヤっと笑いニーナの方に振り返った――

なっ、何…！？
―――慌てて目を逸らし硬直した―――

バーボンのおかわりどうだい？
――ケネスはそう言うとバーボンを少し口に含み、ニーナの手首を掴み、引き寄せた――

え？おかわり、って…

―――驚いた顔でそのまま引き寄せられた―――

――抵抗する間も無く口唇を奪われるニーナ、前回と打って変わって文字通り火のようなキスは続いた――

――キスの余韻に火照るニーナの耳にそっと囁く――
お気に召して？二人で作ったカクテルは…

…どうしたっていうのよ、いきなり。もう！

―――少し呆然とした顔を赤く俯けた―――

――ちょっと傷ついた振りをして――
美味しくなかった、かな…？

―――掠れる様な小さい声で―――

そんなことは…ないけど…

――かすかに微笑んで――
美味しかった…？ｗ

嬉しいな・・・
――ニーナを優しく抱きしめるケネス、白い首筋にそっと囁く――

次はもっと美味しいカクテルをご馳走するよ…ｗ

―――少し不慣れに微笑みながら、照れを隠す様に―――

もう…！そうやってすぐ茶化すんだから…！

おっと足が勝手に・・・
――ニーナに素早く足払いをかけお姫様抱っこでキャッチするケネス――

きゃっ！？

お姫様、カクテルパーティーはこれからが本番だぜ？
――そう囁いてニヤっと笑ったケネスはニーナを抱え２階へ消えていった…――

――部屋から出てきて、キッチンに有ったパンをミルクに浸して食べながら

あれから、セシリアちゃんの声もベンジャミンさんの声も聞こえなかったから、お二人はまだお部屋の中なのですね……

言い分がどうの、とか言う話しもありますが、それよりも、お話しが聞けないのはとても不安ですね。

あたしは記者だから、相手の話を聞かないと、どうにも思考が纏まらなくて（苦笑）
見た物をそのまま信じて、誰の言質も取らない記事は、リアリティに欠けますもの。

もし、ニーナが……その…人狼が…化けた姿だったとしても、今のままではニーナを信じていくしかあたし達には術が無い気がします。
見る力が発動するまでは、あたし達と情報量は同じでしょうが、それでも……一緒に戦っていく同士として、少しお話しを聞かせてくれても良いと思うのは
能力の無い者のひがみにしか成らないのでしょうか？

カミーラさんが襲われた現場を見に行ってきます
どんな痕跡も、この雨では残って居ないとは思いますが、現地取材……こんな時まで職業意識の固まり（苦笑）
見てくる事で見える物を探してきます。

.o0(皆はお休み中…だね。ソフィさんのコートが無いって事は何処かに出かけているのか…
この雨なら、自警団とか村のみんなに見つからずに家に行けるな…ウェンディの事を聞きに家へ戻ろう…)

――大きくため息をつきながら・・・
考え込んでいたら、こんな時間ですのね

わたくしの考えを少しずつでも、話していきたいと思いますわ。
見極められていない者に、一匹の狼がいるのなら、これ以上隠れ蓑を削りはしないでしょうね。見極められる予定の者か、ネリー、ヒューバート、この３名の中から襲われるものが出るのではないかしら？

もちろん「目」の３名の中から、襲われる者も出ないでしょう。狼は断定できる状況は作らないとおもいますもの。
以上のことを前提として考えるなら、今日「目」に杯を勧めても、見極められていない者が４名残っている可能性もありますわ。そして、２名の｢目」に見極められた者が１名残るかもしれませんわね・・・

矛盾点などありましたら、指摘してくださいね。
今日５名から杯を飲む者を決め、見極めをしていただく。判断が分かれたら、翌日杯を飲んでいただく。５名から杯を飲むと翌日の見極められていない者の数が減りますわ・・・

今の状況では、人狼が誰に化けているのか、憶測でしかありませんもの・・・
人狼が化けるなら、一番疑われにくい人に成りすますと思いますの。

……空はあいにくな天気ばかりだ。

毒杯をあおる奴を挙げなければいけないのは辛いもんだな。

記者の嬢ちゃんは現場を見に行ったのか……。
何か見つかればいいんだが。

……大丈夫なのかね、１人で。

ベンが人狼なら、せっぱ詰まっての出来事だろうから３人の眼に他意はないと思うんだが、もしニーナやセシリアが人狼の場合には潜んでいる偽物は眼で見られる率も毒杯をあおらなければいけない率も低いってことなんだろうな、と考えていたんだが……。

人の心は気まぐれだからな、どうもしっくりこない気がするな。

３人の眼に毒杯をあおらせず、見極めと毒杯を俺たち５人に使えば、俺、ケネス、オードリーさん、ソフィー、リックの疑いの範囲は３人にまで減らせるわけだ。

だが、それを危惧して偽物が告発を偽造する可能性も高いんだな。
眼を殺害することで眼の結果を有耶無耶にする可能性もあるわけだが。

俺は今のところ見極めにはケネスを推す。
毒杯はすまないがリックを希望する。私情が入っているかもしれないが、判断に困っている点が最も大きいな。

おはようございます、皆様。
相変わらずの雨と私達の置かれた状況を思うと気が滅入ってくるばかりですな。

ちっと、湯でも浴びてくるぜ。

否も応もなく、３人の目を等しく処刑するような乱暴な事はクインジーも考えていないと思います。今はまだ印象でしかないと思いますが、クインジーにとって、３人の内、最も信頼している目は誰でしょうかな。

それから、ケネスとリックを挙げた理由を少し詳しく聞かせてくれると嬉しいですな。

誰に毒杯を勧めるのも、気が進まない事。ヒューバートには、いやな役割をしてもらってるわね・・・
いまここで生きている事って地獄の中にいるようなもの。
毒杯で苦しむ事なく死ねるのなら、幸せなのかも知れませんわね・・・

５名の中から、毒杯を飲むのなら、リックを考えてますの・・・
これ以上、この世の地獄に置いて置きたくありませんの・・・。狼に食べられるくらいならば、いっそ・・・

これは偽善ですわね。間違って命を絶ったとしても、罪の意識が少しでも減るように、自分に対して言い訳してるんですわね・・・。
・・・リックが一番疑われない立場にいるのが本当の理由ですわね・・・。

そうですか…マダムはリックを…
一番疑われない立場だから疑う、と言うのは逆説的ですが、人狼が懸命に疑われない様にしようとしているなら、それが真実かも知れませんな。

遅いか、早いかだけなのかもしれませんわね・・・
わたくしも、明日を迎えられないかもしれませんものね

戻ったぜ、ヒュー。
勿論、眼を等しく処刑するなんざ、考えちゃいねぇよ。

……で、俺は３人の眼のうち、誰も信用しちゃいねぇ。
態度や発言で差こそあれ、まだ信じるには至らないな。

心情的にニーナを信じたいってのはあるんだがね。それとこれとは別の話だ。

ケネスは、自身をいつ調べてくれても構わん、と言ったところから本物かと感じたんだが、逆に調べる機会がそれほど多くある訳じゃないのも自明の理の筈だ。
それを受けての発言なのかもしれんと気になっちまってる。

なんで、ケネスは本物だろうから調べなくても良いという気持ちと、確かめたいという気持ちの半々にいる男だな。
もし誰か１人調べずに信じてすまそうというなら、矛盾するようだがケネスを挙げてしまいそうになるぜ。

リックは所々で意見を挙げていて不審な点があるわけじゃないんだが、どうも一歩下がっている印象を受けちまう。俺の主観に依存するところだろうから、他にとっては違うと思えるところもあるだろう。

目の真偽・・・・これについてわたくしが話すと客観的な話ではなくなりますわね。
ベンジャミンを怪しいと思いつつ、こんなに疑われる者に狼が、成変るかしらって思いますの。噂では人狼はかなり狡猾で、人に紛れ込むのが上手だとか。

あと、眼と残りのうちで３か５から１を引く確率論が展開されてるが、くじ引きと違ってここで評価されるのは人間性だ。
あまり確率は問題にならないと感じるぜ。

眼をつぶってクジをひくならともかくな。

ただいま…この雨のせいか自警団の人達もここにばっかり人を充てている訳にはいかないみたい…川が増水しそうだって騒いたよ…

――部屋の雰囲気が自分に向いた事を感じ取る――

なんの話をしてたの…？

――リックはヒューバートから成り行きを聞いた。聞いている間に顔から血の気が引いていく――

―――いつの間に外に出たのかびしょぬれになって帰ってきた。

雨が、思いのほか酷くなってきたようじゃな。

――震えながら――

うん……確かにクインジーさんとオードリーさんの言うことは分かるよ……2人の意見に対して僕からは言い訳しないよ……僕が人だって照明するにはネリーお姉ちゃんに頼るしか確実な方法は無いんだから……

…リック、まだ決まった事ではありませんよ。
私はリックの話をもっと色々聞いてみたいと思っています。誰を疑い誰を信じているか。死体となってから人だと証明されるよりも前に、思っている事を聞かせてくれませんか。

あぁ、ベン、ひどい雨ですな。

ベンはニーナの正体が何だと思っていますか。非常によくしゃべり、港の関わりも深い。色々推測ができるかと思いますが。

それから、まだ見極めていない人の中で、見極めずとも良いと思える方がいるようなら聞かせてくれませんか。

うん……
クインジーさん、ケネスさん、オードリーさん、ソフィさんの4人の仲で一番信用しているのはクインジーさんだよ。これは個人的な感情を除いて皆を平等に見て、観察しているからって言うのが理由だよ……

反対に……信用できないのは……その……オードリーさん……理由は上手く言えない……その……周りにクセの強い人達が多いせいかもしれないけど、僕の次に目立ってない気がするんだよね……

そうじゃの、じっくりそれを考えてきたんじゃが、
セシリア嬢は最初から騙る気で居た信者、ニーナ嬢はあえて最後に出てくることで皆から本物ではないか、と信用を得ようとした人狼ではないかと思っとる。
そのために、前々から用意周到に、周りに信頼の種をまいていたんじゃないかとな。

ちなみに、人狼があえて最後に出ることのメリットは、ワシやセシリア嬢より信頼されてること、あわよくば信者を捨て駒にしてでも本物を早急に消せることではないかと思うぞ。

ワシが見きわめなくともよいと思うのはな、そうじゃのう。ケネス氏かの。
アレはただの助平だ。男という狼であろう。

……酷い話で驚かせちまってすまねぇな、リック。

あとケネスは……ニーナとなあなあじゃなけりゃもちっと信頼がおけそうなんだが。

逆に、仮にも目を持ってるニーナ嬢と、あんなな人狼がいたら、それはすごい演技じゃのう、と思う。

ううん…いいんだよ…この状態でなら誰かが毒を飲まなくちゃならないって言うのは分かっているつもりだから…それが僕に回ってきちゃったってだけだよ……

――濡れた髪を拭きながらさっぱりしたケネスが入ってきた――
よ！おはようさん。朝風呂は気持ちいいね！

――ケネスはたちどころに只ならぬ空気を察知した――
おい、ちょっと待てリックをどうにかするつもりなのか？！

まだ、そう決まった訳じゃないよ…ケネスさん…ただ、そういう話が出ているってだけ…

俺は、認めんぞ！
それに目候補は放置していいい問題じゃない！
大体運よく狼を毒で殺せたとしても、相棒の狼は正確な答えを出して来る。信者は目と狼の答えを見てあわせてくる事が考えられる。
ネリーの「耳」もこういうケースでは全く役にたたないんだよ！

今は５分以上の確率で奴らを仕留めるチャンスだ、聞いてくれ！

もういい。これ以上ここにいて暴言を吐きそうだ。
頭を冷やしてくる。
――そう言い放つと、雨が降り注ぐ中庭へケネスは出て行った――

・・・リックごめんなさいね、酷い話よね。でも、ここにいる事も地獄なの、狼に襲われる恐怖より、安らかに眠って欲しいと考えてる事も、事実よ。命を奪う事には変わりが無いから、なにを言っても偽善ね・・・

オードリーさんも気にしないで…僕がオードリーさんを疑っているのも事実なんだから……ケネスさんちょっと感情的になっちゃっているみたいだけど、みんな気にしないで上げてね…

ケネス・・・
「目」を放置しておくわけでは無いわ、あと一回３人で見極めていただく事で何か判断できるものが得られるかもしれない。ケネスは今日｢目」に毒杯を進め、次はなにを判断基準にして残りの者に杯を進めるつもりなのかしらね？
中庭には聞こえないわね
――オードリーは、苦笑した――

ベン。昨日、ニーナにも同じ事を聞いたのですが、未だ見極めていない方々から、積極的に人狼を探そうとしたら、誰を見極めるべきだと考えていますか？

それから、リック。「目」を名乗る３人が何であると推測できるか、もう一度考えてみてくれませんか。ありえる組合せは９通り。リックは頭が良いから、一つ一つ可能性を考えていけると思っておりますよ。

――ぶつぶつ言いながら考えている――

(ベンジャミンさんが本物だった場合は他2人が両方人狼だった場合と片方が人狼、もう片方が信者で3通り…
ベンジャミンさんが信者だった場合は、片方が本物でもう片方が人狼で2通り…
ベンジャミンさんが人狼だった場合は、片方が信者でもう片方が本物…もしくは片方が本物で片方が人狼の4通り…
これで9通りだ…
ここに来てからの言動と照らし合わせて考えるんだ…)

(まずは人狼が2人いる場合だけど…ベンジャミンさんとニーナお姉ちゃんの組み合わせは2人の会話をエドガーさんから聞いたけど無いと思う…セシリアお姉ちゃんが人狼で他の1人と協力しているっていう可能性は有るけど…それでも3人一緒に道ずれになってもらおうって話になる可能性があるからそんな危険は犯さないと思う…だから3人中2人が人狼って組み合わせは、僕は無いと思う…)

(じゃあ、ベンジャミンさんが本物だった時のことを考えてみよう…2番目に名乗ったセシリアお姉ちゃんが人狼であれ、教徒であれ他の2人に対するあの時の口調は「名乗ったからには嘘を突き通すしかない」って理由から説明はつく…かな？ただ人狼だとすると教徒が名乗るのが予想出来なかったとは思えないんだけど…逆にセシリアお姉ちゃんが教徒だったとするなら3番目に名乗ったニーナお姉ちゃんの目的は…なに…？人狼が教徒に存在を誇示しようとした？…それとも猶予が少ないから相互確認出来ないようにして、教徒を生き永らえさせようとした…？)

(ベンジャミンさん本物説はちょっと保留…やっぱり名乗りのタイミングが引っかかっちゃうんだよね…それさえなければもうちょっと信用できそうなんだけど…商売柄か普段の言動が怪しいことに目を瞑ればね…)

(次にセシリアお姉ちゃんが本物だった時だけど…ごめん、セシリアお姉ちゃん…どうしてもこのパターンだけは無い気がするんだ…会話が少なすぎで判断が出来ないっていうのと本物ならもうちょっと協力している気がしてならないんだよ…ここら辺は僕がクインジーさんに疑われているのと同じ理由だね…)

(最後はニーナお姉ちゃんが本物だった場合か…確かにこれが一番筋が通っている気が…するんだけど…ベンジャミンさんは処刑されそうになって慌てて偽者を演じた…それを見てセシリアお姉ちゃんが本物と思って名乗りを上げた…そして本物であるニーナお姉ちゃんの名乗り……うん、確かにそれっぽいね……1つだけ気になるのはもの凄く陥りやすい図式だっていうこと……人狼がベンジャミンさんが名乗りを上げてから夜が明けるまでの短い時間でここまで読んでて逆手に取っているかどうかは微妙だね……)

ふう…頭が煮詰まって来ちゃったよ…ちょっと部屋で冷静に考えてみるね…

ありがとう、リック。とても参考になりましたよ。

―――ニーナ、自室。座り込み頭を抱えカタカタと震える―――

どうしても…拘りすぎてしまう。
小さな小さな可能性…。心の中で育って、そのうち大きな疑いになる。
自分の考えを盲信、してはいけない、わかってるんだけど…。

…カミーラ。相変わらずだって、あたしを笑ってる？
…ラッセル。情けないって、あたしを叱って…。

―――自分をなだめる様に深く息をつき―――

ベンジャミン。服薬を避けた人狼に見えてた。でももし彼が信者であったとしたら？そのまま死ぬよりは、人狼に成り代わって場を掻き回してから死ぬの方が本望なのではない？どちらでも違和感はないけど…。ネリーが死者の声を聞ける者であるということが確実になった時点で、「目」を偽ることを決め、伏線を張って居たと考えると信者である方という可能性も捨てられない…。

セシィ。こちらも単純に考えたら信者だと思う可能性が高い。ネリーの「耳」を確立させた以上、出ないわけには行かないだろうし…。でも人狼だったら？…どう贔屓目に見ても、ベンジャミンの怪しさは付きまとって居たはず。それに人狼は名乗りを挙げるなんて目立つことをするかしら？或いは、ベンジャミンが張っていた伏線を見ていて、本物と思ったか…？あの状態で偽ること。見極めの済んでない者の中に2人紛れるのを恐れたと思えば…人狼だとしても納得は行く。でも、ちょっとリスキーだわ…。

…信者と人狼は意思の疎通が図れない。あの混乱した状態で、人狼と信者の連帯は果たして上手く行ったの…？あまりそうとは思えないな。

飲み込み易い考えは…ベンジャミンが人狼、セシィが信者という構図。ここであたしは小さな引っかかりを持つ…。逆だったとき、これほど人狼が乗っかりやすい話しはないし…。どうしても、そう思う様に仕向けられている様に思ってしまう…。

―――自分の頬をピシャリと叩き―――

どちらにせよ、今日また2人いなってしまう。そのことを考えなきゃ…。でも、あたしはケネスをも疑ってる。昨日…何故彼は何も言わなかったの？

…みんなのところへ、行かなきゃ…。

―――ふと時計を見上げ、ずいぶんな時間になっている事に気付いた―――
もうこんな時間ですか…。セシリアにも話を聞きたかったのですが、そろそろ私自身も考えをまとめないとなりませんな……

……時間の経つのは早いもんだな。
ちっと俺は遅くには顔出せないかもしれないんで、決断はヒューに委ねるようにしておくぜ。

俺がケネスを見極めたいと思うのは、消去法でもあるんだよな。
オードリーさんやソフィー、そしてリックに関しては今見極めずとも後でなんとかなるんじゃないかと思っている訳だ。

あとは、そうだな……もしカミーラのように見極めようとした先が襲撃されてもそれだけが続けば自然と俺たちに有利に傾く。
虚実だろうと真実だろうと明日は告発が起きるんじゃねぇか、という気がしてんだ。

まず、「目」から処刑を、と考えた事についてお話ししておきましょうか。
人はくじでもサイコロでもありませんから、確率的な話は置いておくとして、目を持った方々の言葉を聞きたかったという思いがあります。処刑される前に言い残す事、あるいは信頼に足る考察、推理など。しかし、どうやらセシリアの話を聞いてから考えをまとめるには少々時間がないようです。

まぁ、眼の服毒に関して諸手を挙げて賛成できないのは既に話も挙がっているが特定の人物に票が集まっちまうんだろうな、と考えちまうからなんだよな。

じゃ、ケネスに質問しておくか。
ケネス、目候補は放置していいい問題じゃないと言ったが、ニーナが服毒することになってもお前さんは承伏するのかい？

お前さんが、推理でニーナとセシリアを人間、ベンを８割方狼だと言っているのを踏まえても、お前さんとしては目候補自体ではなくてベンを処刑したい筈だ。

確率の説明とその点がどうも俺には結びつかないんだよ。こじつけっぽく聞こえちまう。

目の内訳については様々な考察が既になされておりますが、セシリアに焦点を置いて考えてみましょう。
セシリアが人狼教の信徒であった場合、名乗りを挙げたベンは、彼女に本物の「目」だと映っていたでしょうか。むしろ、人狼が処刑を逃れるために苦し紛れに名乗りを挙げた様に映ったのではないでしょうか。信徒の振る舞いとしてはいささか腑に落ちないものがございます。
では、本物の「目」であった場合。ベンが贋者であることは明白です。とりわけ人狼と思ったなら、糾弾する事も納得できましょう。
また、セシリア自身が人狼であった場合、ベンは真偽のほどはともかく、人間には違いないですから、糾弾し処刑を望んでも不思議ございませんな。

それが思い違いである可能性は決して低くないのですが、この仮説の上で考えていくと、２つの組合せに帰着します。一つは、セシリアが本物の「目」であり、ベンが信徒、ニーナが人狼、という形。もう一つは、セシリアが人狼であり、ベンが信徒、ニーナが本物の「目」である形。

どちらにせよ推測の域を出ませんが、ベンに対するセシリアの態度がどうもひっかかってはおりますよ。

―――漸く口を開くと―――

特定の人物に意見が集まるのは、どちらにしても変わらないんじゃない？現に今だってリックに集まっている様に感じるわ。まだ決断出来てないあたしも言えたもんじゃないけど…。

それに明日、偽物が嘘をつかなかったら、眼の印象はどうなる？何か変化はあるかしら？

ないんじゃないかなって…思うのよ。
…眼が食べられでもしない限りね。

じゃ、ニーナ。
眼候補３人のうちの１人は狼だから確率的に狼を殺せる可能性が高いという奴がいるとする。
なんで、ニーナが服毒してくれ、と言ったらおとなしくそれを承伏するかい？

偽物が嘘をつかなきゃ、それは本物と同じ仕事をしていることになる。
それなら構わねぇさ。判断をする必要はまだねぇってことだ。
あまりのばしのばしにはできねぇがね。

――ずぶぬれで、手足が泥だらけで屋敷に戻ってきた

ただいま、先にシャワーと着替えをしてくるわ

――そう言いのこして急いで部屋に戻った。

ふふ。クインジーは意地悪だね。

―――少し戯けると―――

「おとなしく」承伏はしない。理由を聞く。抗う。なるべく長く生きて、結果を遺すのがあたしの仕事だからね。薬を一回分無駄にする結果にもなる。でも総意なら、飲み干すわ。そのかわり、あたしの命を奪うなら人狼と引き換えよ。死ぬ間際まで抗うわ。

未だ見極めていない方々から一人見極め、もうお一人、処刑するとしたら。
あくまで私個人の考えとしてお聞き下さい。
弁が立ち、頭が切れるクインジーは処刑するよりも見極めるべきだと思いますな。
ケネスもどちらかと言えばそうなのですが、ニーナに対する思い入れがひっかかっております。
その二人から考えると、ひっかかっている部分があるケネスになるでしょうか。
残り三方については、どうにも難しい印象で、この中から処刑を選ばねばならないのは、本当に気が重いですよ。強いて言えば…そうですな、先日が初対面であったソフィ殿は、わずかな違和感を感じるべくもありません。色々資料を調べて下さっている様で、処刑に名を挙げるのは本当に気が引けるのですけれど。

――雨に打たれびしょ濡れのケネスが、憔悴しきった表情で帰ってきた――

少し、落ち着いたつもりだ。俺の考えをもう一度いう。ベンが狼、セシリアが狂人、ニーナが目というパターンは最もらしいと皆分かってるだろうから他のケースを埋めていく。

まずセシリアが人狼である場合、この場合は人狼は前もって「目」の名乗りでに片方が真っ先に反応すると決めておかなくちゃならない。人狼と目が表に出ている状況で狂人が手をこまねいて見ているはずが無い。
この三ツ目状態を意図的に誘発できるわけだ。
奴らが３ツ目状態で撹乱するのが得意ならば有り得ない選択肢ではない。
ただ、人狼が積極的に表へでていくのは、心理的にとりにくい選択だ。これを使うのはよほど狡猾で自信の有る人狼だろう…

ニーナが人狼である場合も人狼のメリットは薄い。信者と本物が表にでているのは予定調和に近い進行だ。十分考える時間があったのにあえてこの下策を選ぶとは考えにくい。あえて予定調和を崩したかったとかいう酔狂だとも考えられなくもないがな。
目を失うことを恐れた俺達が目を後回しにすることを想定して出てきたというのが一番しっくりくる動機か？
だが、俺の作戦がちょうど対抗策になる。ベンが人ならば次に杯を煽るのはニーナだ。

俺は相変わらず最もありそうなベンが狼でニーナかセシリアが「目」であるケースを考えていく。
ベンが人狼であれば残った目に杯を進める必要はない。判定が食い違った時はネリーがいる。ネリーの交霊でどちらが狂人か分かるから飼い殺しにすればい。

俺の考える作戦において最悪のケースは、セシリアが人狼だった場合だ、もっとも手数がかかるからな。だが一番ありそうにないと思えるからこそ、セシリアをこの位置に置いた。裏の裏は考えん、もっともありそうなパターンで俺は攻める。

ニーナが言うことはわかった。
同様にベンが本物ならそれはそれで結果を残す役目を背負っているわけだ。
それを処刑してしまおう、というのはその役目を奪う可能性がある事に他ならないと俺は考える。
毒を飲まされる者が真実の者であるなら、それはどんな理由があるとしたって間違った選択であり決断だからな。

――なんで、俺は役目を持たない者から服毒をすべきだと思っている。
おっと、リックが役目を持たないなんて言っている訳じゃないぜ、念のためな。

ただ、人狼を見極める力を持った奴は他の奴らには出来ないことをする義務がある。
その義務を果たさずに失って良い程軽い命では無いってことさ。

　台所にいても、案外人の声は聞こえるものですね。横からお邪魔いたします。

　これはくじ引きではない、というお話がありました。同意いたします。
　そう、くじ引きよりももっとたちが悪い。くじは箱の中で「僕は当たりじゃないよ」と抗弁したり、掴もうとする手から逃げ回ったり、あまつさえ噛み付いたりはいたしませんから。
　目を瞑ってくじを引くほうが、優しい眼差しの言葉巧みな誰かを信じるよりも、まだましかもしれないと考えたことはないですか？
　……あたしが言える事ではないですが、人間性を当てにする事も、くじと同じかそれ以上に危ういのではないですか？

　狼にも、人間性があるか、あるように装う事が出来るでしょう。
　そういう意味で、あたしが一番恐ろしいのはクインジーさんとニーナの組み合わせ。頼りになり、真摯で、真っ当な、人間らしい人たち。
　あたしが狼で、人の中に紛れようとするなら、二人のように振舞うでしょうね。

　占われ、もしくは杯を干す方は、ケネスさんか、オードリー奥様を選ぶべきかと思います。
　二人とも、ニーナに信頼を置いているようです。その理由はとてもよく分かりますが、皆が納得するものではないですよね。
　ケネスさんは断定的なところが気にかかります。つまり、答えを知っていて、疑う相手を推理するのではなく選び取っているのではないか、という感触が。
　奥様は、一歩引いたところにいらっしゃる感じがします。ケネスさんとは逆に、慎重に口をつぐんでいる印象を受けます。

「一番恐ろしい」クインジーさんについては、もし彼が狼であれば欺くために、人であれば心から、きっと皆のために奮闘してくださると思います。ですので、見極めは今日でなくてよいと考えます。
　カミーラさんのように、占う先になったばかりに襲われるのを避けたい、という理由もあります。

ケネス、ケネスの言うことはわかってるつもりだ。
……が、そこで３と５の確率が出てくるのがしっくりこねぇ。

ベンが狼だと考えるからネリーに見て貰いたいという論旨で攻めればいい。
そこでピンポイントとしてあげられるべきはベンだ。
だのに、そこでなぜ単純な確率論を持ち出すのか、ってことだ。

―――部屋を覗いて、
真贋はともかく、セシリア嬢が今日は出てこないですなあ。何かあったんじゃろか。

。oＯ（一日中歩き回ってお腹が空いたなんて言える雰囲気では無いわね……収穫は０だったし…
考えが纏まったら、下に下りましょう。。。自分の考えが間違っているかも知れない、でもそれは言わないと誰からも判断されないのだし）

　……振る舞いが怪しいというだけなら、ベンジャミンさんに負けずに、あたしが怪しいでしょうね。
　毒杯が回ってこないことをアーヴァインに感謝するべきなのでしょう。中々そんな気にはなりませんが。
　

――人心地付いた様子で下りてきて

現場を、ひっかきまわしてきました
酒瓶のコルクの蓋や、薬の包み紙、新しいおしろいのパッケージ、まきびし、葉巻の吸いかす、おもちゃ、しおり……
バカよね、そんなもの落ちてるわけが無いのに（苦笑）

あたしは、よそ者だから……
皆さんみたいに、「以前」を知らない
だから、信じる事よりも疑う事から入った方が見えるものも有るかと思って

――そう言うと、クインジーの去った方向に視線を彷徨わせる

何も見つからなかったし、雨に濡れながらここに来てからの事を振り返っていました

違和感　と言うのかしら？
子供だから仕方ないと思って見ていたのですけど、リックの話しがどうしても、人の後を追っているように感じられたの
自分の意見……と言うよりは、誰かが……特にケネスさんかしら？と同じ事を言っているような

考え方やそう言う物が似ていれば、当然の帰着点では有るんでしょうけど、ひっかかったのはそれぐらい…

でも、今さっきエドガァーさんに聞いたら、リックに疑いの目が多いって言うのも聞いて……

あぁ、でもごめんなさいやっぱり自分の考えを変えるだけの根拠が自分の中に無いわ

見て貰う人　については

人狼だったら恐いのは、オードリーさんと、おにい…クインジーさん
発言力の有る……クインジーさん　と
逆に、みんなのお母様のような立場に居るオードリーさん

ので、見極めて貰って……あぁ、でも又狼に襲われたら……

確率論を出した理由は、争点が「目」候補から狼をあぶりだすか、見極めを済ましてない連中から狼をあぶりだすかにあると思ったからだ。
だからこそ、今はリスクも大きいがリターンも大きい「目」候補からだと訴えかける材料として確率論をあげた。

俺はベンが狼だと確信しているが、確認できなければただの妄想だ。当然ネリーの判定が頼りだな。
ネリーの判定無しに俺の作戦は次の段階に進めない。

確かに、セシリアの真贋はともあれ、部屋から出てこないのは困ったものですね、ベン。

ネリーの判定は前提だ、そこに突っ込むクインジーがいまいちよくわからん。

ケネス…考え方はいろいろありましょうが「作戦」という言い方はいかがなものかと思いますよ。

ヒューの旦那、これは戦争だ。
どこに潜んでいるのかも分からない敵が確かに俺達の命を狙ってるんだ・・・

――ケネスは、再び激しく咳き込んだ――
どうも寒い、、濡れた服を変えてまた風呂に入ってくる。

――気を取り直して

クインジーさんを見てください。
あの方は信頼出来る方です、だから確証が欲しい。

きっと……狼にも勝てるはず……

―――パンのバスケットを交換しながら

　ソフィ―様。
　クインジーさんは確かに信頼できる人だと思います。
　でも、狼は確証を得られないように判定を割ったり、最悪襲うことも出来ます。あなたやあたしが期待するような、お墨付きは得られないのではないでしょうか

　彼を大事にするなら、「今日は」放っておくのをお勧めします。
　無理にとは申しませんが。

……もう夜明けまであまり時間はありませんな。
皆さんの意見を拝聴して考えたのですが、見極めるのはケネスが良い様に思えます。また、処刑の方は……本当に難しいのですが、リックでよろしいでしょうか。
これについての皆さんの考えをお伺いしたいと思っております。

――パンを受け取りほおばりながら

判定割れ……そうね、狼が化けてる「見える者」なら、リスキーだろうけど、信者が化けてる方は簡単にしてくるでしょうね……

ん〜ん、そうしたら……
オードリーさん？

或いは、強い考えをお持ちのケネスさんでも良いのかも……
誰にしても、やっぱりリスクは伴うのね…

判定が割れたときの事を考えると、やっぱりちゃんと抗弁出来る人が良いわ

でも、おにいｔ…クインジーさんが襲撃されるのは、やっぱり辛いから……

ごめんなさい、さっきと意見を違えてしまう事になるし、優柔不断だと言われると思いますが
ケネスさんを見て頂きたいと……

ごちそうさま
少し、お部屋で考え事がしたいので、部屋に戻ります

――部屋の雰囲気を見てそれとなく事情を察する――

なんだか随分と殺伐としてるね

――少しおどけて言った――

……リック…………
…………自分は毒杯を飲まないところに居て人に杯を回す私を憎んで構わない。自分が飲みたくないばかりに年端もいかぬ子供に杯を押し付ける大人達をなじって構わない。
リックが思うところを聞かせてくれませんか。

――静に微笑みながら――
どなたに決まっても、皆が納得する事はないでしょうね・・・。わたくしは、決定に従いますわ。
それから、ネリーがわたくしが口を噤んでいると感じていることは、合ってますわ。わたくしがニーナを信じているのは心情であって、客観的で無い事、承知してますの・・・。でも、皆がだれを信じるか悩んでいる時、心情で訴える事がどれだけ迷惑かわかっているつもりですの。それがわたくしが、一歩引いてるように見える理由ですわね。

―――ふらふらとした足取りで階段を降りてくる―――
すいません…。遅くなっちゃって…。ちょっと熱っぽくて…。

僕はね…今日｢目｣の3人の誰かに毒を飲ませるのは正直賛成できないよ…
僕だって毒は飲みたくない…でもね…ここで｢目｣の選別をしないで毒を飲ませたら、ラッセルお兄ちゃんとカミーラさんの死は何処に行っちゃうの？
だから…選別の為に1回分のチャンスのために時間が必要だって言うなら……言葉は悪いけど、その時間は僕の命で買うよ……時間も命も取り返す事が出来ないから交換くらいは出来るからね…
ただし、一つだけお願い……今から、夜明けまでに3人の中で「誰が本物の目」なのか少しでも分かるような方法を考えて欲しい……僕のことは放っておいていいからさ……

――ヒューバートの目を見たまま優しく笑った――

　リック、ですか……。
　思い返してみても、強烈な印象の残る発言というのはなかったように思います。
　以前はもっとやんちゃな子だった気がしますが、この状況でそのまま振舞えるというほうがおかしいですし。

　狼が、その場にいないかのように振舞うことで処刑を避ける、というのは理に適っているような……そうでもないような。

　判断に困るのは確かですけれど。それを理由に毒を盛るかというと、更に困ってしまいますね……。

はは……怖いせいか言ってる事が滅茶苦茶だね……

リック君……。ごめんなさい…。
…本当なら…足を引っ張ってばかりの私が死ぬべきなのに…。

ネリー、私もまだ考えているところですよ。クインジーやケネスは見極める方が良い、と言うところまでは同意できますな。
正直、その存在感の薄さを危ぶんだ方々にとって、あとの憂いとなることを不安には思いますが、さりとて……

―――涙をながしたままセシリアの方に向き直り―――

セシィ。悲しいのは皆同じだよ？
でもあなたは眼を持つと主張してる。
その眼を伏せていたらみんなが迷うだけ。
セシィの考えを話して？お願いだから…。

―――言い終わるとセシリアの為に風邪薬を用意して渡した―――

ニーナおねえちゃん…。…うん…。
今更参考になるのかはわかりませんが…私の意見を言わせて頂きます…。
私の視点からのお話になりますが…。
私が今、見極めるべきだと考えているのはソフィさんです…。
私達は彼女について何も知らない。その割に彼女は人狼が潜むには最適のポジションを確保しているように思います。
もし彼女が人狼だとしたら…そう考えると怖くてたまりません…。

―――リックから目をそむけた―――

　ヒューバート様。
　ここまであっさり抗弁しない人狼というのはいるものでしょうか。
　困惑しております。
　撤回を狙った大博打、という見方も出来ますが。

　……わかりません。

――少し足元をふらつかせながらケネスは帰ってきた――
どうも・・調子が悪い。話しはどうなってる？

――ニーナはケネスにことのあらましを説明した――

夜明けも近いわね・・・だれが、本物の「目」であるか、判断するには、どうしたらいいのでしょうね？人狼教の信者はほかの判断を見て判定を調節するのでしょうね。それを出来なくする方法、考えないといけませんわね
とりあえず、翌日すぐ判定結果を言うのではなく、少し待っていただくのがいいかもしませんわね。

ネリー、抗弁しない事が抗弁になるとも思いますが、今撤回したなら、その事が後々に憂いになる気はいたしますよ。リックが人であればなおのこと、それは狼にとって付け入る隙になりそうですよ。

今日はこのまま方針を変えずに行きましょうか

……何事かと思ったが、どうやら風の悪戯だったようだな。
どうも神経が過敏になっていけねぇ。

　はい、ヒューバート様。
　仰る事はよく分かります。

マダムの言う待つケースだと判定が割れるケースは限定される。
狼も「目」も正しく答える事ができるからな。
信者が占い結果の第一発言を求められる状況か、相方の狼を占うことを求められない限りは、全員の見極め結果が一致する状況を俺は予想する。

夜明けとともに言うのが、一番なのかしら？
わたくしの待つという意味は、ばらばらに様子見をされたくないって事ですの。そうですわね・・・一番鳥が鳴くときに同時に言っていただくとか、そんな事を考えてますのよ

そうだ…。
占いの発表順はどうしましょうか…。
これも真贋を見極める上で大きな要素ですよね…？

一度判定させる機会を持たせれば、対象を確実に見極める事ができるだろうな。しかし、それは「目」の真偽を問う材料にはなりにくいというのが俺の考えだ。

…それから、見極めた結果ですが、ベンが最初に、次いでセシリア、最後にニーナ、という順番で良いでしょうか？

　相方を占う場合ですら、狼扮する占い師は本当の事を言うかもしれませんね。

　狂信者であろう人に、最初に結果を言っていただく、というのは理屈ですが。
　それは誰か、となると……。

ケネス、ネリーの判定が前提なのはわかっているつもりだぜ。
ただ、三分の一でネリーが人狼だと暴くだろうから眼の候補を吊りたいのではなく、単にベンを狼と確信しているから吊りたいんだろう？
そこがうまく繋がらなねぇから違和感を感じているのさ。

また、その場合にもネリーが殺害された時や、ベンが人間だった時に取り返しがつきづらいと思うんだわ。

ヒューバートさん、了解だよ。
あたしは何番目でもかまわないよ。
みんなの意志に従う。
ギリギリに変更しても構わない。

ネリー、理屈としてはそうですが……難しいですな。先の言は決まらないまま夜明けになるよりはマシ、という程度に捉えておいて、少し考えてみましょうか。

そんでもって、今のところはリックが毒杯を受け取る事になるのか……。
候補に挙げておいてなんだが、見当違いであればすまねぇ。

いいんだよ……みんなの信用を得ることが出来なかった自分の責任なんだから……

理屈であれば、ネリーの言うとおり何も見えてない筈の信者に先に言わせるのが利があるだろうが……。
皆が言ってる通り、難しいわな。

リック…………。

ワシが最初な、あいわかった。意義はない。
リックについては、ワシはなんともなぁ。子供だから人狼では無い、という保障はまったく無いしの。

リック・・・・

ネリーが殺害されるケースは護り手の判断が影響する。そこは考えてもしかたがない。
ベンが人間だったとしても狂人である可能性もある。
「目」を失ったマイナスを取り返すことは「不可能」じゃないはずだ。実際に検証はしてないがな。

ベンを人狼だと確信したのは直感だ。
「目」の名乗りでに反応した第一声で人狼が名乗りでるとは考えにくい、最後に飛び出していくのも俺にはどうもありそうにないと思った。だから、ベンだ。

・・・例えリック、お前が人狼だったとしても死に臨んでのお前の態度は立派なもんだ。
俺でもそう堂々としていられるかわからん…
リック、最後に力になれずすまなかった。

――ケネスはリックの頭をわしわしっと撫でた――

リック……。
罪がない者を葬る事になるのなら、本当にすまねぇ。

さて……と……薬……もらえる……飲むのに少し覚悟を決める時間がいるし……目の前で飲まれるのも……後味悪いでしょ……

――精一杯の虚勢――

最後だから言っておこうかな…

自分の部屋で、飲むか…？

あぁ、リック・・・

みんな、ありがとう…
子供だから守ってくれようとして…
子供だからこの事態から手段はどうであれ、逃がしてくれようとして…
子供でもみんなと同じように見てくれて…

本当に…ありがとう…

人狼に負けないでね…

――みんなに向かって優しく笑った――

―――部屋へと戻るリックの背中を見送る―――
リック君…。すごく優しい子ですね…。
自分がこれからどうなるか…ちゃんと現実を受け止めて…それなのに、彼を死なせることになった私達にまで気を使ってて…。
駄目だなぁ、私って…。
―――そう言い、ソファに力なく座ると顔を俯かせた―――

………リック・・・ごめんは言わない……でも……

改めて申し上げておきましょう。

見分ける力を持った方は、ケネスを見分ける様お願いします。

しっかりしないといけませんわね
「目｣の見極めの結果を、順番で話していただく以外に何か方法は無いかしら・・・・
少しでも、判断材料を増やしたいですわ
リックや、カミーラたちのためにも、無駄には出来ませんもの

　そして、もう一人。

　……誰かしらね。

……雨が騒がしいな。
こう悪天候が続くんじゃ気も滅入るってもんだ。

ケネスさんですね。わかりました。

ふふ、あたしが死んだら…、ネリー。
ロザリオはあんたが持っててね。