自警団長 アーヴァイン
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。 当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。 とにかく十分に注意してくれ。 |
見習いメイド ネリー [ …は、窓の外の新年を祝う声を聞きながら、雪明りと 蝋燭の火を頼りに、手紙を書いている ] ------------------------------------------------ 親愛なるギルバート兄さんへ お返事が遅くなってごめんなさい。 記憶喪失なんて…自分のことが何一つわからないなんて どんなに心細いのかと想像するだけで、震えてしまいます。 まずは、わたしのことからお話しますね。 私の名前は、ネリー。 ネリー・オルソンと申します。 オルソン家の四女として生まれました。 背が低くて、そばかすがあるのが、ちょっと悩みの種です。 ------------------------------------------------- [ 便箋は2枚目に続く ] | |
(0)2006/09/25 19:46:52 |
見習いメイド ネリー ------------------------------------------------ ギル兄さんは、大きくなってからは、村の外に出ていることが 多かったようです。 どこかへ勉強に行っていたのか、旅行だったのか、お仕事 だったのかは、わたしにはわかりません。 (その頃は、わたしは見習いメイドとしてお屋敷に勤めて いたため、詳しい話は誰からも聞いていませんでした) 村のお姉さんたちの噂では、ギル兄さんには、村の外に 言い交わした女性がいるということでしたが…本当かどうか わたしには解りません。 ------------------------------------------------- [ 便箋は4枚目に続く ] | |
(2)2006/09/25 20:01:03 |
見習いメイド ネリー [ …は、お茶を飲み終わると、再び机に向かい、便箋に ペンを走らせた ] ------------------------------------------------- 親愛なるオードリー奥さま ご無沙汰しております。 先日はお手紙どうもありがとうございました。 奥様は寒い季節には喉を痛めることが多かったように 記憶しております。 ストールやマフラーを巻いて、お体ご自愛下さいね。 故郷を遠く離れた街で働いておりますと、あのお屋敷で 奥様や旦那様に温かく見守られながらお勤めしていたことを懐かしく思い出します。 咲き終わりそうな薔薇の花をいただいて作ったポプリを同封いたします。 お屋敷の温室に咲いていた薔薇には到底及びませんが…奥様に安らかな夜が訪れますように。 愛をこめて ネリー ------------------------------------------------- | |
(5)2006/09/25 20:27:55 |
見習いメイド ネリー [ …は、かつての女主人への手紙を書き終わると、 友達宛の手紙を書き始めた] ------------------------------------------------- 大好きなカミーラへ お手紙どうもありがとう。 わたしも、貴女に会いたいわ。 会って、たくさんお話して、美味しいお茶とお菓子を食べて 笑いながら同じ時間を過ごせたら、どんなに幸せかしら…。 今は遠く離れていて、叶わない夢のような話だけれど、 いつかきっと…ね。 その日が早く訪れますように。 貴女の忠実なる友 ネリー 追伸 > お料理は食べてくれる人の笑顔を想いながら作ると美味しく なるって母さんが言っていたわ。 試してみてね ------------------------------------------------- | |
(6)2006/09/25 20:40:47 |
冒険家 ナサニエル 『お、ナサニエルじゃないか。これからかい?』 [カウンターに腰を降ろすと、隣に座っていた男に声をかけられる。振り向くと、知り合いのポストマンだった。 以前名前を聞いたはずだが、頻繁に会うわけではないので頭の隅に引っかかって中々でてこない] やあ、今日はここで泊りかな? まあ、雪も降ってきたからね。今晩はゆっくり体を休めて、明日のお昼くらいにでも出発するといいさ。 ああ、マスター、きついのを一杯頼む。 『泊りだね。あんたに直接渡そうと待ってたらこんな時間だ。代わりに一杯奢ってくれ』 [そう言って提げたカバンから手紙を取り出すと、ナサニエルへと差し出す] | |
(12)2006/09/25 21:18:17 |
流れ者 ギルバート ------------------------------------------------ トビーへ 返事が遅くなってすまない。 みんな宛の文面は先に主人が送ってくれたみたいなんだが、トビー宛の手紙を書く前に、俺はまた倒れてしまって返事が出せなかった。 村にいた頃、器用だった俺は、躰は丈夫だったんだろうか。起き上がる事もままならない自分が情けなくてしょうがないよ。 君には嫌われていなかったみたいで嬉しいよ。 君のおかげで、俺はナイフで木工製品を作る楽しみを見つける事ができたよ。ありがとう。 主人の孫の玩具を作って喜んでもらえた時に、ふと懐かしい感覚になったんだ。前に感じたのは、君に仔犬をあげた時なのかもしれないな。 母君も俺と同じで床に伏せているという事だが、その後経過は如何だろうか。 君の手紙から読み取れる君は、まだ小さな子どもだと思うが、しっかりと母を想う気持ちが伝わってきたよ。だが、あまり無理はするなよ。きっと母さんは君が子どもでいてくれる事が何よりの薬の筈だからな。 母君にも、よろしく。 ギルバート ------------------------------------------------- | |
(19)2006/09/25 23:47:37 |
牧師 ルーサー ------------------------------------------------ 拝啓 親愛なるネリー殿、オードリー殿 クリスマスはいかがでしたか?ささやかであれ、聖夜に主の祝福があったであろうと考えております。 さて、実はお二人にお願いがあります。 残念ながら教会には、孤児が増えました。悲しいことです。 しかしながら、男やもめな身では、面倒を見ることが出来ません。 嗚呼、なんと悲しいことか。 2年前に他界した妻さえいてくれれば… [ルーサーはちょっとセンチメンタル] もし良ければ、私の代わりに面倒を見て頂けないでしょうか。 勿論お礼はさせて頂きますし、きっと女性が面倒を見てくれることで子供達も心安らぐ事でしょう。 いいお返事をお待ちしています。 愛される牧師 ルーサーより ------------------------------------------------ | |
(27)2006/09/26 01:57:15 |