人狼審問

［ステラの方に向き］
ステラさん……と言ったっけ。
半信半疑で悪いけれど、君がそう主張してる事は分かったよ。
だから聞いてみたいんだけど、君自身は誰を見分けたいと思ってるんだい？

[ナサニエルの言葉に]

二人に見てもらう人を提案するんですの？
それは…疑っている者を？
それとも、この事態をまとめる方を見ていただくか。

それをきちんと表明しての希望がいいと思いますの

[ゴードンの言葉に頷き…特濃コーヒーを飲み干す様子にぎょっとした]

…お腹壊さないでくださいね…おやすみなさい

[ゴードンを見送った後でラッセルのほうに向き直り]

…それは………
ケネス、さん…でしょうか…

[何とかコーヒーを飲み干して、増えた人たちに軽く会釈をする。
ナサニエル達の相談が耳に入って]

…あぁ、あの二人のことか。
出来るなら二人に同じ人を、だね。

[と、誰に聞かせるとも無く呟いて]

[ニーナを見送り、ゴードンを見送り。ようやくラッセルの促しを受けて向き直った]

そう、か。見えるものからの視点も考慮すべきだな。
ニーナからも見たい人物の名を挙げてもらう事。
…マミィに後で伝えておいてもらおう。


[ヘンリエッタのよどむ口調にしっかりと頷いて>>392]

それは、俺のような大人に任せておけばいいよ。
ヘンリが背負うものじゃない…。大丈夫だ。

[ぽんぽんと子どもをあやすように頭を撫でた]

ケネス……か。ありがとう、ステラさん。
差し支えなければ、どうしてかも聞きたいな。
勿論、無理にとは言わないよ。

……僕が誰を見て欲しいと思っているかも言わなければフェアじゃないね。

僕はギルバートさんを見て欲しいと思ってる。

他の人はまだしも昔から知っている顔だし話もした事がある。狼憑きになっていれば、話して違和感を感じ取れるかも知れない。
けれど、僕は彼とはほとんど面識がないんだ。以前どうだったのかも知る由がないんだからね。

［ふらふらと食堂へ、ご飯を勧めるマミィに、首を振って断る］
ごめんなさい、考え事をしていたらこんなに時間が経ってましたのね・・・

［眠そうなロッテを見つけ］
昨日のお部屋、お掃除をしていつでも使えるように成っているはずよ、良かったらどうぞ。

ハーヴェイさんも、このまま長期滞在なだって下さって構いませんわ、お荷物は後でお家の方に使いの者を出しましょう。

[シャーロットの言葉、ついでラッセルの返答にはたと顔を上げ]

何故か…は…その、なんとなく…でしかなくて…えっと…

[指先をもじもじとすり合わせながら]

この騒ぎを一番信じていないように見えたので…彼がそうなら「単なる偶然」と言い張っておいてその間に、とか…
でも逆に、彼が「宿す者」ならそんなことはしないのかしら…

ごめんなさい、全部言い訳ですわ…
…シャーロットお嬢様の仰るとおり、きちんと理由をつけて考えないといけませんわね…

［横で身振り手振りで説明をするマミィに頷きながら］
マミィはあたくしの言葉は皆さんに伝えてくれたのかしら？

キャロル！
今までサロンで居眠りでもしていたのかい？
まったく…父上が出かけてしまって唯一の女主人だというのに。いつまでも眠り姫でいられては困ってしまうよ。

…うん？考え事だって？
あまり気に病まない方が良い。

[とりあえずはホッとしたようだが、心配そうな視線でキャロルをみつめる]

［カップに残った珈琲の模様を眺めていたが、顔をあげ］
なあ、ハーヴェイ。
君はどう思ってるんだい？　二人に同じ人を、というのは僕も同感だ。
問題はその先、そうしてさらにその先なんだろうと思うよ。

［ふとエッタの方を振り向き何か言おうとして留まり、ただ微笑んだ］

[コーヒーを飲み干したハーヴェイと、砂糖を入れて飲む構えのナサニエルに驚きながら]

…あの、私も今日はこれで失礼させていただきますわね
ラッセル様の仰る…見てみたい相手も…きちんと考えて参ります
それでは…

[一同、とりわけ顔を出したばかりのキャロルにお辞儀を残し、*食堂を出て行った*]

[寄りかかるロッテを支えて、キャロルの言葉に頷く]

そうだね、そうさせてもらおう。
どちらにしても監視が付くのだし、ここにいたほうが話もまとめやすいからね。

［兄をちょっと悪戯っ子の様な笑顔で見て］
あら？あたくしお兄さまと違ってサロンで居眠りなんて致しませんわ。

。oO（木陰では、よく致しますけど）

ねえ、お兄さま
疑って行かなければいけませんの？
信じていく事に、道は見いだせませんの？

[ラッセルの問い掛けに暫し考え込み]
その先、ね。
それは、｢宿す者｣が見つかった場合かい？
それとも…二人の意見が食い違った場合の事かい？

[シャーロッテの言葉に考え込んでいる]
疑っている者をか、この事態をまとめる者をか‥‥

わたしは人に簡単に疑いなんてかけられませんの。
でも見てもらうというのは‥‥何回出来る事なのか‥‥

［少なくとも表面上は、いつも通りの様子で食堂に入って来る。］

…いや、コーヒーだけ貰うよ、マミィ。

［コーヒーをいれて貰いながら、それまでの話を聞く。］

[ステラを見送って、ようやくカップに口をつけゆっくりと…ゆっくりと口に含む]

………。

[キャロルの表情に心底安堵したようだ]
俺だとて、相当疲れて居ない限りサロンで居眠りなんてした事が無いよ。この間は、ここで眠ってしまったようだけど…アレは、資料集めと傷の事とで疲れていたんだ。

なんだい、キャロル？

………信じるために行動する、という道もある。
俺は…父上不在の今だけは、この家を守る義務があるから昼間のような強引な事をも言った。
誰かが言わなければいけない事だったんだよ。

お前はお前の道を選びなさい。きっと、信じられる道も開けるだろうから。俺を疑ってもいいから、信じられる揺るがないものを見つけなさい。
ね？

[ソファを立ってキャロルに近づくと、そっと髪に触れた]

［兄に身を預けながら］

あたくし、夕方マミィに言いましたの・・・
疑いたくないから、お兄さまがお兄さまで有る証拠が欲しいと

それは・・・間違った選択なのでしょうか？
怪しい者を・・・って、慣れ親しんだお友達と、家の財産とも言うべき使用人達ですわ、疑う事があたくしには出来ない・・・だから。

[深々と頭を下げて]
…ギルバート殿。
昼間は、失礼な事を申し上げてすみませんでした。
あまりにも非情だったと、反省していますよ。

ただ、あれが俺の基本的な考えなのです。
あなたとは、考え方が違う…そう、感じました。
何故なのかは分かりませんが。

[言うだけ言って、キャロルの側へ戻っていった]

［入ってきたギルバートに目を留め］

ギルバート・・・さん、って小さい頃にこの近くに居た、あの意地悪ギル？
あたくしの大嫌いな毛虫を頭に乗せた？

どこかの、お金持ちの家に養子に入ったとは聞いていましたが・・・戻ってらしたんですのね。

・・・・・運の無い方、こんな時期に・・・

［自分が不用意に漏らした言葉から、伏せていた件が気づかれたことに苦笑する。］

やれやれ。
一応言っておくが、あくまで俺の予想だからな？
憲兵隊がはっきりそう言ったわけじゃない。

疑う事はできない、か。
今のキャロルを見たら、母上は喜ぶよ。慈悲深いレディに育ちつつある、さすが私の娘…ってね。

俺を「見る」希望にあげるのならそれならそれでいい。
俺は、口を挟む事はしないよ。

［ハーヴェイに軽く頷いて］
その事もそうなんだけど、僕が聞きたいのはその手前、誰を見るか、という話だよ。
見つかった後どうするかはその先の話じゃないかな。

[...は少しの間考えていたが、言い難そうに口を開いて]

僕が見て欲しい人については、もう少し待ってもらえるだろうか？
もう少し考えたいんだ。

ただ・・・皆の話を聞いていると・・・
見れる事にリスクが着くようなそんな話しぶりで・・・

それは、そんなに危険な事ですの？

［ヘンリエッタの方に向き直り、真顔になって］
エッタ。お前は僕よりずっと頭も良いし、父さんに似たのか行動力もある。
本当に、自慢の妹だよ。

無理に疑うところを探す必要なんてないんだ。
きっとエッタなら何か自分で答えを出せると思っているよ。

……それでも困った時には僕に話してごらん。
これでも、お前の兄なんだから、さ。

あぁ、一応言っておくね。

僕が今悩んでいるのは、候補が二人居て、そのどちらにするべきかなんだ。
その候補は…
ラッセルとナサニエルさんの二人なんだ。

ごめんね、二人とも色々考えてくれているのに…
だからこそ見て欲しい。
もし二人が…どちらかでもそうなら、僕達はとても危険な状態だといえるから。

[キャロルを支えるように自由な左腕を背に添えた]

それは、見る者どちらかが嘘をついた時。

例えば。
俺を二人が見たとする。片方は「人間だ」片方は「化け物だ」そう言ったら、キャロルはどうする？どちらを信じる？
俺が人間だと主張しても、信じられるかい？

おそらく、そういう不安じゃないかな。

［兄妹の言葉にそれぞれ頷き］

中尉殿、たぶん正しいのは貴方でしょう。
俺が甘いのはわかっています。軍人には向いてないことも。
…だが、だからと言って、自分を曲げる気もありません。

［不敵に笑って］

アードレー家の養子になっても、俺は俺。孤児院の悪ガキ、ギルだ。
そう扱ってくれたほうがいい。

［困った様に兄を見上げ］

お小言を言わないのなら、人と判断をした方を多分あたくしは信じます・・・

でも、それはあたくし個人の感情という事になりますわね・・・危険にお兄さまをさらす事に成ってしまいます？

[ラッセルに困ったように]
頭なんかよくありませんわ。良ければ悩みませんの。

まとめてもらえる方ならナサニエルお兄さまかギルバートさまかラッセルお兄さまで迷ってますの。

そうで無い場合はもっと頭が痛いのですわ。

[つぶやくように]
‥‥先のことを考えるとお兄さま方を希望するのはためらわれますの。

[ギルバートの言葉には緩く首を振った]

…わからない。俺自身正しいのかは…まだ。
正しいのはあなたかもしれない。
俺は、命に従いそれを確実に遂行するだけです。
あなたの柔軟さが、少しうらやましいですよ。

今日は…疲れた。先に休ませてもらいます。
皆も、おやすみ。

おやすみ、キャロル。
[最後にキャロルの頬にキスを落として食堂を*出て行った*]

[ギルバートの前に立つと小声で]

わたしもお詫びを。昼間は失礼いたしましたわ。
あの後頭を冷して考えましたの。
たぶん‥‥その憶測は当たっているのでしょう。
明日わたしは再度駐屯所へ向かうことはしませんわ‥‥

[それだけ言うとラッセルの隣の席へ戻った]

悪ガキのギル・・・

随分優しい大人になったようですのね
お昼のお話し拝聴しておりましたわ。

あの・・・ギルが、あたくしにはどうしても同一人物とは思えませんわ
［小さい頃のあれやこれやを思い出し苦笑している］

［空になったカップをもてあそびながら］

俺はトビーを調べて貰いたい。
疑いにくいのは皆同じようなもんだが、やっぱ子どもは、な…。
この件が起きてから、あまり話もできてないし。

［ふっと自嘲の笑みを浮かべ］

なんてな。
子どもを疑う理由が欲しいだけ、さ。俺は甘いからな。

［ヘンリエッタの話を聞いて思い出したように］
ずいぶん無茶をしたんだって？
全く、そのまま逮捕されたらどうするつもりなんだい？
名家であるジェファーソン家だって捜査の対象になっているくらいなんだ。

［深い溜息を一つついて］
まったく、父さん譲りだな。

トビー・・・そう言えばトビーはどうして居るのかしら？
あんな小さい子まで疑われてますのね。

マミィ、トビーが顔を出したら伝えて頂戴
あたくしの部屋に来るようにと
怯えて居るのなら、可哀想だわ
何も解らずに困って居るのなら、あたくしがお話しをしましょう。

［キャロルに優しいと言われて目を白黒させ、冗談で誤魔化すことにする。］

いや、俺昔から優しいから。
…毛虫？ ちょっかいかけたいお年頃だったんだ。きっと。

…考えていてもどうしようもないな。

[寄り添ったまますっかり眠ってしまったロッテを撫でて]

このままにしては置けないな…ロッテを部屋まで運んでこよう。
そして僕も今日は休む…また、明日。

[...はそう言ってロッテを抱き上げて*食堂を出て行った*]

……わかったね。もう心配をかけるんじゃないよ。

［ようやく小言を終え］
トビーは部屋に篭もりっきりなのかな。
僕で良かったら後でみてくるけれど、きっと他の人の方が彼も話しやすい気がするね。

ちょっかいって…
酷いわ、あの後あたくし１０回も髪を洗いましたのよ
！

平和な時に、お屋敷に遊びに来てくだされば・・・
ステラやマミィももっと喜んだでしょうに。

［キャロルの抗議はどこ吹く風で。］

トビーは俺も、裏庭で見掛けるかな、と思ったんだけどな。
明日でも、会えたら話しておくさ。

…で、俺もそろそろ眠いんだが、泊めて貰えるんだろ？

［眠そうなエッタを見て］
レディは休み時間ですわ
一緒に部屋に参りましょう、あたくしもそろそろお部屋に下がりますわ

［マミィにギルバートの部屋を用意するように伝え］

すぐに支度をさせますわ。
使用人はお好きな様にお使い下さい、ギルバート様

［様　に　若干悪戯めいた響きを残し］

さ、エッタ休みましょう
みなさま、*又明日＊

はい、キャロルお姉さま。

お先に失礼しますわ。
[ラッセルにお休みのキスをして*立ち去った*]

ありがたき幸せ。
それではお嬢様。良い夢を。

［大仰に礼をして*出て行った*］

[納屋から害虫駆除の薬を抱えて出てきたところで、弁当を持ったマミィに呼び止められる]

あっ、あんがとさん。
へぇ…あのあと、そんな話になってたんか…
んで結局、ステラとニーナに同じ人を見てもらってねぇ…
どうもまだピンとこねぇんだけど、まぁ、仕事しながら考えてみるさ。

…え？トビー？
あぁ、そういやぁ昨日は姿見てないな…
たまたまだろうって思ってたんだけど、みんな見てねぇんだ…部屋に閉じ籠りっきりなのか？

うん、もし会ったら、伝えとくよ。
そんじゃ行ってきま〜す！

[マミィに手を振り、綿花畑に*向かった*]

[ゆっくりと食堂に現れると]

マミィ、ミルクいただけるかしら？それから、私が眠っている間の事も知りたいの。
多分、知ることが一番重要なのよ。きちんと把握していかないと、大変な事になるわよね。

[身振り手振りを交えて話す様子に微笑み]

そう、二人に同じ人をってお話なのね？結果が揃えばその事は信じられるって事なのかしら？

誰を見てもらうかの希望も募ってるの？
そう・・・悩むわ。
全員がすべて見てもらえる訳ではないの？
そう・・・信じられる人、指導者が私は欲しいけど、ちょっと考えないといけないのね・

[悲しげに漆黒の睫毛を震わせ]

人を疑うのは…いやですの。でも、疑う事をしないとこの問題は解決しないわね？

マミィ・・・どうしたらいいの？
誰かに相談して決めていい事ではないし…
もう少しだけ考えさせて。

[カップを両手で抱えて考えて*いる*]

［大股に食堂に入って来ると］

マミィ、昼飯貰えるかい？

［シャーロットに気付き、軽く会釈する。］

憲兵隊に行ってこようと思ったんだが、なんか監視の連中がピリピリしてるんで、大人しくしてた方がいいかもな。
……はっきりした話が聞けないってのは、参るが。

［苛立たしげに腕を組む。］

[シャーロット嬢とギルバートに気付き、一礼すると]

マミィ、簡単につまめる物で良いのだが、昼飯をお願いしたい…晴れ間があるうちに色々やりたいのでな。

昨夜の話は…そうか、成程。二人には同じ人物を…か。
どのような考えでどの方を見て頂くか…俺も考えておくとしよう。

[...は食堂に姿を現すと、その場にいたみんなに軽く挨拶をして]

マミィ、僕はちょっと出掛けてくる。
あまり遅くならないうちに戻るからと、他の人たちに伝えてくれるかい？

…ありがとう。じゃあ、行ってくる。

[そう言ってそのまま*出掛けていった*]

誰を見て貰うか、か…

［腕を組んだまま*考え込む。*］

[ふと食事の手を止め]

そういえば今日もトビーの姿を見ていない…
少々、心配だな。

[後で鶏小屋の方に回ってみるか…と呟き、食事を終え片付けると*仕事へと戻った*]

［食堂に入るとひとしきり見渡し、椅子に座る］
おはよう。マミィ、昼食を貰えないかな。

［マミィから話を聞きながら食事を摂る］
うん、なんだろうね。
話す事で何か気付くんじゃないか、って言うのは甘いかも知れないけれどさ。

―孤児院―

[...は孤児院の入り口でマザーと話をしている]

…うん、ステラさんから聞いたと思うんだけど…そう。
僕も疑われているみたいでさ…

[そう言いながら監視役をちらりと見遣って]

どうやら暫くは来られそうにないんだ。
…そうだね、次のバザーに間に合うと良いんだけど。


[暫く話をして監視役に向き直り]

さて、 用は済みました。
帰りましょうか。

[...は監視役にそれだけ告げて*帰路についた*]

［馬番に］
キャロットに鞍を付けて頂戴、少し遠乗りに出かけてくるわ

［側に居た監視役に］
敷地内だけですわ
勿論着いてきてくださって構いませんことよ？

着いて来れるので有れば　ですけど
［艶やかに笑い、馬に乗る］

落馬なさらないようにね、あたくし去年の障害レースのチャンピオンでしたの
［言うが早いか、馬に鞭を入れる］

［大きな樫木の側、キャロルの一番のお気に入りの場所
　キャロットの頭を撫でながら、キャロットに話しかけている］

あの人……大丈夫だったかしら？
小川越えられなくて落馬していたみたいだけど……

ねぇ、キャロット、一体何が起きてるのかしらね
折角お兄さまがお戻りになって、ニーナも家に泊まり込みで、楽しい事がいっぱいのはずだったのに…

お客様が多いから、パーティーを開いて
踊ってお話しをして、楽しい事ばかり考えて居たのに…

狼を崇拝するもの？人の形をした狼？
何故、あたくし達に徒なすのかしら？
何故・・・あたくし達なのかしら・・・

［ラッセルから貰った銀のブローチを握りしめ］

お父様にもお聞きしたい事が有ったのに・・・

[ギルバートに会釈をしてから食堂に足を踏み入れた]

マミィ、少し話を聞かせてくれ。それと、紅茶を。

[話に耳を傾け相づちをうちながらテーブルにつく。眠ったように目を閉じて考え込み]

トビーが？そうか。皆が探してくれるのならすぐに見つかるだろう。大丈夫、彼はしっかりしている…驚くほどにね。

見る対象については、昨夜から考え通しだ。

[ふと、紅茶を運んで来たマミィに問い掛けた]
そういえば、キャロルは？…遠乗り？
敷地内ならいいけれど…キャロルなりの考え事の仕方なんだろう。夜には戻るだろうさ。

俺自身、誰を見て欲しいのかなんだが。
ケネスを、見て欲しいと…伝えておいてくれるね。
聞かれたら、彼が化け物であって欲しくはないから…そう答えるように。
俺もまだまだ甘いのかもしれない、信じたいからだなんて。
父上のようにこの家を守っていく事ができるだろうか。
ねぇ…？

［最後の球をポケットに沈めてキューを下ろし呟く］
やはり親しい人に聞いてみるのが一番なんだろうな。

ステラさんは孤児院の出だったか。ハーヴェイ辺りなら親しいかも知れないな。
ニーナさんは……ヴィンセント先生に聞くのが一番なんだろうけれど……

[瞼を閉じ考え込んでいたがナサニエルの声に漆黒の睫毛を重たげに持ち上げ]

そうですの…ナサニエルさんは、ケネスさんを希望なさいますのね？化け物であって欲しくないから…

そう言われると私はナサニエルさんを希望したくなりますの。
私は、混乱に便乗されて宿すものの良い様にされる事を懸念いたします。

ジェファーソン家のご子息であり今ここにいる使用人たちもナサニエルさんの指示なら従って下さると思いますの。

［キューを片付け食堂へ入り、ナサニエルとシャーロットに会釈すると］
こんばんは。良い匂いだね。今日はターキーかい？

［シャーロットの隣の席まで歩き］
ここ、良いかな？
少し話を聞かせてもらいたいんだ。
うん、ステラさんとニーナさんの事でさ。
君はその二人と親しそうに思ったんだよ。

[柔らかな笑みを浮かべると]

どうぞ、ニーナさんとステラさんの事ですの？

［シャーロットに頷きながら椅子に座り］
ありがとう。そう、僕は二人の事をほとんど知らないんだ。
どちらが嘘を……いや、どちらが本当の事を言ってるのか、僕には分からなくてさ。
うん、そうだ。まずは二人の為人を教えてくれないかな。

［周囲の会話を聞いているのかいないのか。
ふと誰にともなく。］

ステラとニーナは…どうしてるかな。
誰を調べたいんだろうか。

[...は、外出から戻ってそのまま真っ直ぐ食堂へ]

ただいま戻りました…と。

[そこにいる数人に気付き挨拶をして]

マミィ、すまないが何か飲み物…コーヒーでいい、用意してもらえるかい？

[そう言うとテーブルに着いた]

[コーヒーを飲みながら、昼間考えていた事を口にする]

昨日、僕は言ったよね…？ラッセルかナサニエルさんのどちらかを見て欲しいと。
理由、言ってなかったよね。
二人はここ暫くの間この地を離れていたよね？
戦地と士官学校で…ラッセルも言っていたけど、いろんな人が集まるんだ、ああいう場所には。
そんな中で…知り合った奴に何らかの影響を受けていたら…
現に二人はこの件について詳しい…過去の事例とか資料とか…この事件で疑われる前から調べていたようだよね。
ただの興味なら良いけど…もし、そういう思想に影響されていたら？

僕らは二人の調べた情報や、何より君達を信用している。
もし、その君達が｢宿す者｣だったら…？
…でね、考えた。どちらがより影響を受けやすそうか、って。

…僕は、ナサニエルさんを見てもらうことを希望するよ。

信用していない訳じゃない。むしろ信じたい…だからこそ見て欲しい。
二人の違いは、と言われると難しいけど…ラッセルはそういう話になってもある程度冷静な見方をするような気がする。どこかで信用しない、のめりこまない冷静さがあると思う。
でも、ナサニエルさんは興味を待ったらそれから離れなくなりそうな感じがするんだ…目上の人にかなり失礼な意見だけど…
この土地の人じゃないといえば、ギルバートも同様なんだけど、彼がここに来たのは偶然だと…思う。
だから今は考えない事にするよ。

[それだけを殆ど一息に言うと、コーヒーを飲み干し溜息を吐いた]

［少し困った顔でハーヴェイの方に振り返り］
なんだか首筋がむず痒いな。
誉めたって何も出やしないよ。

そうそう、忘れてたよ。僕が士官学校に入学が決まった年に仕込んだものだ。
父が、オーク樽にずいぶん拘って作ったせいで余り量はないけれど、味の方は保証するよ。
［グラスに少しバーボンを注ぎ、ハーヴェイに渡す］

[ラッセルからグラスを受け取り]
ありがとう。
誉めた訳じゃないよ。客観的に二人を比較しただけ。
僕に出来るのはそれくらいだもの。

[そういってグラスに口をつけて]
あぁ、やっぱりラッセルの所のバーボンはいい出来だね。
それだけ拘ったという事は、士官学校に入ったのが余程嬉しかったんだろうね。
僕は父の勧めを断ったから…いまだにその事で文句を言われるよ。　

[ゆっくりと口を開いた]

興味を持ったら、離れなくなる…ね。
確かにそういう傾向があることは認めるよ。ハーヴェイ君の観察は鋭いな。こんな時代でなければ、大学へ入って何か打ち込める研究でも見つけたかったさ。

ところで、ニーナはあれから顔を出していないようだね。少し話せればと思っていたんだが……。

先生…

[何だかんだ言って、厳しかったけど優しかった先生が今は恋しい。しかし、今会えば彼にも迷惑がかかるのは目に見えていて…
手紙を折りたたむとカバンにしまい込む。窓から見える夜空を見て…目を細め、睨みつけるように月を見る]

…うん…今日は見れそう…

[夜空から視線を外すとカバンを持って部屋から出た]

[納屋に害虫駆除の道具を片付け、井戸で大雑把に顔と手を洗いながら]

疑い、疑われ、ねぇ…
俺には、まぁ〜だ信じらんねぇんだけどなぁ〜…

[独りごち、溜息をついて裏口へ回った]

[扉を押し開けると、幾つか人影が目に入った。軽く礼をし、マミィから手渡された新しいタオルで顔を拭う]

こんばんは、皆さん今夜もお揃いで…

[ナサニエルの反応に恐縮して]

気を悪くしたならすまない。
でも、僕としては貴方が味方であって欲しいと思っている…

僕は怖いんだよ…ずっと信じていた人がもし…って。
男らしくない、ただの臆病者さ。僕は。

[とりあえず手近な椅子に腰掛け、マミィ達から今までの話を聞き]

そっかぁ…
やっぱな、それしか方法ねぇよなぁ…うん、分かった。

さて、そうなっと、一体誰にしたもんかね…？

[…食堂に入ると先客が居て…一礼すると、皆から距離が離れた席に座る。
ふと、やってきたマミィに視線を向け…食事と飲み物を頼むと、昨晩の話を聞き…]

…あたしが…調べたい、方？

[マミィが離れると、少し考えるように口元に手をやった]

[現れたニーナに軽く手を振り、ついでにマミィに]

あ、俺にもコーヒー。
マトモなの。

［グラスにバーボンを新たに注ぎながら］
せっかく開けたんだ。みんなも飲むかい？

［ふと柱時計を見上げ、懐から懐中時計を取り出して見比べる］
少し時計が狂っているみたいだね。
夜明けまであまり時間はないか……

[やってきた者に順に話をしていたらしいマミィに先ずは挨拶し、自分も話を聞く。話を聞きながら、やはりトビーが顔を見せていないことに気を止め]

…トビー、まだ顔を出していないのか…

[そのまま瞑目し、暫し考えながら食堂に足を運び、居並ぶ一同に気づくと姿勢を正して一礼した]

[バーボンの瓶に目を輝かせ]

ラッセルさん、俺もご相伴にあずかっていいっすかね？

[軽く身を乗り出し、そして視線をラッセルと同じく柱時計へ向け]

あ〜そっかぁ…
いつまでも悩んでるワケにはいかねぇもんな…

なぁ、今までの話、もうちょいと詳しく聞かせてくんねぇかな？

[部屋にいる者達に、今までの話をもう一度色々と聞き直している]

［夜露に濡れて、キャロットと共に帰宅］
藁できちんと拭いてやって、ちゃんと乾かして、牧草も少し多めに、頼んだわよ。

プリシー！タオルを頂戴、ぐずぐずしないで。

［タオルで、髪をぬぐいながらマミィに］
着替えたらすぐに行きますと　皆さんにお伝えして

［自室に戻っていった］

［バーボンを注いだグラスをケネスにも渡し］
量が少なくて済まないね。これは、あまり量を作ってるバーボンじゃなくてさ。

そうそう、話だったね。僕が知っている事は……
［グラスを傾けながら話している］

[軽く思案していたが、ふぅ、と息をつき…]

…疑いたくないのが普通です…
しかし…調べるとするならば…話をまとめてくれる方か…そう言う風に引率する力を持っている人が良いです…
つまり…頼りになる人…

[マミィから夕食と珈琲を受けとると頭を下げ…ケネスとゴードンに一礼した]

[食堂にゆっくりとやってきた]
皆様こんばんは。

マミィ、ホットチョコレートとマシュマロを頂戴。

[ラッセルの隣の席に座り、話の進展を確認する]

俺の希望…か。

[呟くと、少し考え]

今日はトビーに。あのようなまだまだ子供であるならば…早く嫌疑が晴れて自由になれるのであれば。
そうなれば、護衛もつけられるのでは無いですか？このように一日姿を見せずとも、心配せずとも良い。

うー、虫退治に夢中になって遅くなっちゃったっ！

[ばたばたと走りながら裏口から飛び込んで食堂へ顔を出した]

遅くなりましたっ・・・・・・・

[グラスを受け取り、ひょいと片手を挙げて礼をし]

あっ、すんませんね。

[ヒクリと鼻を動かし、その香りを楽しみ]

大切に飲ませていただきますぜ。

[ヘンリエッタとトビーに軽く頭を下げ…ナサニエルの方を向く]

…今"見たい"人は、頼りになる方…
あたしは…ゴードンさんを見たいです…
自警団の方々が来たときも、冷静に動いてらっしゃいました…
もし、宿す者で有れば…恐い方、ですが…違うのであれば心強い方だと思います…

[皆に聞こえる声で言うと、軽く頭を下げ…フォークを手に取り、食事を始めた]

［着替えを済ませ、サロンへ向かったが誰も居ないので、渋々食堂へ］

やっぱり、こちらですのね
ごきげんよう、皆様お集まりのようですのね。

［トビーの姿を認め］
トビー！何処へ行っていたの？
今はあまり一人でウロウロしたらダメよ？

［ヘンリエッタに微笑み］
エッタ、夕飯はちゃんと食べたのかい？

［ヘンリエッタの持つカップに目をやり］
……懐かしいな。マミィ、僕にもホットチョコレートとマシュマロを貰えないかな。

[ゴードンに話を聞いて頷き小声で確認をする]

えとえと、なんか超能力がある人がほんとに居たんだねっ！
生きてる人から爪生えてる人を探すのかー。

・・・でも、僕には疑えないよ。だって、犯人だと思って見てもらうってことだよね？そんなの・・・

[ホットチョコレートから立ちのぼる湯気を眺めながら]

今日はナサニエルお兄さまを。
強く疑っているというわけでは無いのですわ。
ただ、今は誰もが信用できる場をまとめてくださる方が必要ですの。

もし、ナサニエルお兄さまが調べられたくないとおっしゃるなら、ラッセルお兄さまを希望しますの。

[聞き直した話に、深く息を落とし]

まいったねぇ…
そもそも信じてねぇってのに、誰かを選べってぇのがね…

ん〜…まぁ、ギル、かな？

別に大した事じゃねぇんだけどさ、なんつーか、現場に居合わせたせいもあんのかもだけど、ステラとニーナが同じ力を持ってるとか言い出した時、あいつ、随分と動揺してたっぽいじゃん。
何か思うところがあったのかね、とかさ…

[ラッセルに微笑みかけた]
お部屋で遅いお茶をいただきましたの。イギリス式のケーキやクッキーのほかに、スコーンやサンドイッチもどっさりついてくるあれですわ。
ですので夕食は要りませんの。

シスターは、ケネスを
ニーナは、ゴードン…さんを見たいということだね。

トビーも無事に戻ったのか。ご苦労さま。
［笑顔でトビーを労った］

[キャロルの声に姿勢を正し、お辞儀をした]

ご心配かけました、ご主人様っ！
鶏小屋は順調です！・・・ひとりで・・・でも僕も働かないと・・・

［マミィから話をききつつ］

納得はしたつもりではおりますのよ
お父様も慌ててお出かけに成った事だし、アーヴァインが吐く嘘にしてはあまりにも酷い・・・

ヘンリエッタや、ギルバート…さんも駐屯所から聞いて来たと言う事ですし、そこまで大がかりな嘘を吐くようなお祭りの時期でも有りませんものね

［深い溜息を吐き、その場に立ったまま］

［黙って皆の話を聞いていたが、ついと席を立ち］

ステラの様子を見て来る。

トビー…
鶏の世話はプリシーにも手伝わせなさい。
お前は他にも今しなきゃいけない事が出来たのだから
ね？解った？

[ゴードンの説明をもごもごと噛み締めぼやく]

ステラさんとニーナさん、どっちか偽者だってことも疑わないとならない・・・それってあれなのかな？
僕でためしてみて？っていうのもありなのかな。

でも、こう言っちゃっていいのかな？かな？
よくない気がする・・・

[トビーの様子に微笑し]

キャロルお嬢様の仰るとおりだ。
あまり頑張りすぎて皆に心配を掛けては本末転倒だぞ？

[納得させるようにぽん、と頭に手を置いた]

おかえり、キャロル。
一体何をして来たんだい？憲兵が慌てていたよ。

[小さく笑いながらキャロルをからかうように迎えた。
　その後、ちいさく咳払いをして皆に聞こえるように]

父上が出かけている今、年長の頼れる人物を見てもらいたいと俺は考えている。……単なるドラ息子の弱音かもしれないけれど、それ故に個人的にも信頼のおけるケネスを見て欲しいと言った。これを取り消すつもりは無いよ。

[トビーに歩み寄り、ワシャワシャと頭を撫で]

鶏の世話もいいけどなぁ、今、このへんにゃ恐ぁ〜いバケモノが出てるって話だぜぇ？

あんまし皆に心配かけんな？

―あてがわれた部屋―

閉じこもっていても、ダメ…よね…
けど…ニーナにどんな顔をしたらいいのかしら…
昨日は結局目をあわせられなかった…

ご主人さまぁ・・・
僕、家畜の世話とみんなのお手伝いしかできることがありません。

ここで、すごい能力で憑かれた人を探せるわけでもないです。
詳しい知識があるわけでもないですし、誰かに聞きにいける足も人脈も信頼もありません。

せめてここでご主人様たちが快適に暮らせるようにお手伝いだけでもさせてください。

［兄の横に歩み寄り］
何を？
いいえ、いつもの障害コースを走っただけですわ
着いてくると言うから、ご自由にと
［くすくす笑い、その後少し真面目な顔で］

お兄さまのその気持ち、解りますの
きっと、他の方も同じ気持ちで上げたのだと思うのですが
マミィからの話を聞く限りでは、お兄さまかギルバート　さん・・・どちらかをと言う声が多いように感じますわ。

へっ？
[やや素っ頓狂な声をあげ、ナサニエルを見て]

頼りに？
いや、そう思ってくれんのは嬉しいけどさ…

頼りなぁ〜…はは…

[頭を掻いて苦笑した]

―ステラの部屋―

［静まりかえった部屋の、扉を軽く叩く。］

…いるのか？

ニーナは皆のところにいるぞ。
お前も…行った方がいい。
［そのまま、黙然と立ち尽くす。］

バケモノ・・・でもさ、そのバケモノ・・・
ほんとに居るのっていう言い方はおかしいんだけど、アーヴァインさまが疑うように、本当にこの中にいるの？

僕まだ信じられないや・・・

[ステラの様子を見に行ったギルバートを目で追って]

やはり気になるんだろうな…同じ孤児院で育ったんだもの。
昼間、孤児院に｢暫く顔を出せなくなる｣って挨拶に行ったけど…マザーも心配していたよ。

[ノックの音に顔を上げ、ドアを開けた]

あ、あら、ギル…ごめんなさい、ずっと考え事をしていて…
みなさん集まっているの？　ではそちらへ行ったほうがいいわね？

[椅子を引きずり、ナサニエルの隣まで移動し]

なぁ、そういえば…

[耳元で、コソッと]

ロッテちゃ…じゃない、シャーロットさん、見なかったか？

[もう一度、トビーの頭にぽん、と手を置き]

俺も噂でしか聞いたことは無いが…まさかこんな身近でこんな話が出るとは思わなかったぞ。
だが…シスターもニーナ女史も冗談でこんなことを言う人とは思えんしな…

[そう言ってハーヴェイの方を振り向き]

孤児院に行かれたのですか…
何か、金属製品が壊れたなどと困っておられる様子はありませんでしたか？
…このような状況で、手伝いには参れませんでしたが…やはり気がかりです。

［ホットチョコのカップを置いてキャロルの方を向き］
僕の記憶では、どちらかと言えばナサニエルさんを、と言う声が多かったように思うよ。
うろ覚えだから、正確じゃないかも知れないけれどね。

[ギルバートに促されるように廊下を歩きながら]

ねえ、ギル
…昨晩ラッセル様に尋ねられて…とっさにケネスさんを挙げてしまったけれど…それでよかったのかしら…？
人であってほしいと思う人はたくさん…トビーも、あなたも。
というより、誰一人「宿す者」であってほしくない…

騒動を収めるためには…「宿す者」を見つけないとダメなのよね…

[自分に確認するように呟きながら食堂へ]

[側へ来たキャロルに悪戯っぽく口元を持ち上げて]

そうかい。「いつものコース」をねぇ。
憲兵達にそれは酷だよ。ラッセルのような騎兵科卒ならまだしも……慌てていた訳だ。

そう。ギルバート殿もしくは俺を見て欲しいという意見が多いようだ。…俺は見られる事は構わないよ。それでキャロルの心が少しでも休まるのならね？

[ハーヴェイの言葉に驚いたように]
孤児院育ちですの、ギルバートさま？
アードレー大将のご子息って‥‥

養子でいらっしゃいますのね‥‥

［口調は普段通りだが、やはりどこか沈んだ様子のステラを見るのが辛く、つい目を合わせないようにしてしまう。
だがせめて、と励ますように肩を軽く叩き。］

…行くか。

[食事を終えると、時計を見て…珈琲で喉を潤すと、皆を見て]

…お決まりになりましたか…？
すいませんが…あたしは"見れる"時間が限られてます…
月が綺麗に見える時間…もうそろそろ、です…
一度"見る"のに、かなり消耗するので…

[そう言うと、カップから出る湯気を見つめた]

ラッセルお兄さまいやですの。
うろ覚えの事をわたしに教えないで下さいな。
お兄さまから教わったので、わたしもナサニエルお兄さまが一番希望されていると思ってましたわ。

でも、トビーは誰を希望しているのかしら。
自分自身？

[ケネスからの耳打ちに首を捻って見渡した]

シャーロット嬢？…さっきまで食堂にいて話をしていたんだが…誰かに会いにでも行ったんだろうか。

それよりケネス。頼りにしているのは本当だ。
俺にはこの家を守り、維持する自信が今は無い。そのうえこの騒動だ。…後で時間はあるかな。二人で久しぶりに飲もうじゃないか。

[兄を慕う弟のようにこっそり提案した]

［少し心配そうでは有るが・・・］
お兄さまを、信じて居ますわ
何が有っても負けない、南部に育ったあたくし達の心構えですものね。

あたくしは、お兄さまで良いと思いますわ
他の方の反対が無いので有れば　ですが。

［ステラの言葉に首を振り］

俺にだって、どうするのがいいのか、なんてわからねぇよ。
ただ…お前が、どうしたいのか。それが大事なんじゃないかと思う。

皆の意見に従うか、自分の意思を通すか…。

[ギルに肩を叩かれ、ほんの少し表情を和らげ、頷いた]

ええ、ちゃんとしないと…

[食堂に足を踏み入れ、一同にお辞儀した]

みなさま、こんばんは
席を外していて申し訳ありませんでしたわ

[ゴードンの言葉にそちらに向き直り]

いや、今の所は大丈夫なようだったよ。
もうすぐバザーがあるけど、人手が足りないかもって、そっちの心配はしていたけどね。

[ヘンリエッタの言葉に眉をしかめて]

うー・・・二人のどっちかが偽者でも、うーん・・・
ほんとうは本当なのかもわかんないけど、誰かが犯人だって言えないし信じたくないから僕は誰の名前も挙げられないです。
僕の希望は僕で・・・お願いします。

…どうしたいか、なら…やっぱり変わらないわ…
けど我を通すつもりはないの。そんなのは全然意味がないもの…

あら、トビーが居るわね
あちこち動き回ってたのかしら、久しぶりに見たような気がするわ

[ギルバートの隣に腰かけ、回りの話を聞いている]

［少しイライラしているが、それを押さえて］

ねえ、トビー
じゃぁ、もし今日トビーが見られて判定が出て無罪だったとしましょう
明日はどうするの？
明日も自分って言うの？

[ハーヴェイの言葉に表情を和らげ]

そうでしたか、ほっと致しました。

…バザーは手伝えませんな…
この騒ぎのこともありますが……物を売るにも何故か人が寄り付かないものでしてな。

[ナサニエルの話に、やや渋い顔で]

誰かにね…
この物騒な時期に、何事もなきゃいいんだが…

…って、待て待て！
次期当主様が何弱気なこと言ってんだよ！
シャキッとしろ！シャキッと！

[励ますように背を叩き、ついでに耳元で]

あぁ、分かった。
付き合うよ。

トビーの希望が出そろったね。
現時点では、ギルバート殿か俺。俺の方が希望している人数は大まかだが多いようだ。
だったね？マミィ？

[忙しそうなところをつかまえてマミィに確認をとった]

どうするか、だが……。
一応確認させて頂きますよ。
ギルバート殿、あなたは見られても構わないですか？

[まっすぐにギルバートを見据え真剣な表情で聞いた]

[…皆の様子を不安げに見つめながら、せわしなく時計の針を見ている]

…

[カップの中が空になると、マミィにお願いして珈琲をおかわりし…時計の針を見た]

［柱時計を気にしながら］
僕は、ナサニエルさんで良いと思うね。

僕自身はまた違う考えだけれど、皆がバラバラの事を主張するばかりじゃしょうがないからさ。

[キャロルの硬い声に気づき　>>532]

…お嬢様、なぜそんなことを仰るのですか…？
トビーが現実を見ていないからですか？
誰も疑えないから自分を、ということは悪いことなのでしょうか…

[キャロルの言葉を聞いて泣きそうな顔になり]

僕は無実です。ですが、ご主人様は、本当に犯人がこの中にいるって思ってるんですか？僕はまだここに集められた理由がわかりません。ご主人様たちがあんなことするとは思いませんし、みんなそうです。


・・・明日って本当にくるのですか？

ステラ？
疑えないので有れば、信じられる人を得れば良いのではありませんの？

自分をと言うのは逃げでしか有りませんわ
明日も明後日もそうやって逃げていて、貴方はこの問題が片づくとお考えですの？

能力の有る貴方が？

ナッシュかギル…

正直、大した理由じゃないにしろ、俺はこん中じゃギルが若干気になっちゃいる。
けれど、もし明日以降のまとめ役的な意味で決めるんであれば、まぁナッシュなら特に反対はねぇな。

わたしもナサニエルお兄さまでいいと思いますの。
トビーがトビー自身を希望するのなら、ギルバートさまではなくてトビーがお兄さまと票を争うことになる気がしますわ。

［じっとナサニエルを見つめ返して数瞬。
漸く口を開く。］

俺は、嫌だ。

［はっきりと言い切る。］

［トビーに］
男の子が泣かない、そんな弱虫は南部には要らないって言われるわ。

疑えないなら、本当に信用していい人を一人ずつ増やして行けば良いのでは無いかしら？
あたくしをもっと信用したければあたくしを
お兄さまをもっともっと信用したければお兄さまを
違うかしら？

[言い切るギルバートに眉を顰め]

理由は、聞けんのか？

……自分も、若旦那様ならば…
嫌疑が晴れたときにきっとここの皆をお纏めになることができましょう、異存はありません。

[と言い…ギルバートの声に振り返った]

[時間を確認して]
そろそろかい？
僕の希望はナサニエルさんだけど…

それを逃げと仰るのであれば、信用したいから確かめるのも大して変わりませんわ…
私は今日一日、本当にそれでいいのかを考えていましたの

むやみに疑いたくないというのは立派なことですわ
ですけど私には、トビーと大して差を感じませんわ

それに…万が一…私にでも思いつく程度ですけれど、危惧がありますの
それを思うなら、私にはトビーのほうがよほど度胸があるように思えてしまうのですわ

[きっぱりと叩き付けられた言葉に戸惑い]

…何故と聞いてもよろしいですか。

見られて都合の悪い事でも？……というと、化け物はあなたではないか、という結論に行き着いてしまうのですが。
理由を聞けないことには納得できませんね。

[ぐっと堪えて奥歯を噛み締める]


・・・でも・・・その間にご主人様や旦那様になにかあったら・・・
矛盾してるのはわかってます。でも本当にバケモノがくるのなら、最初の犠牲者は僕でいい。

二人ともが俺を「宿す者」じゃない、と言ったら…何も変わらない。明日も、俺は二人を見比べて迷うだけだ。
どっちかが俺を「宿す者」だと言ったら、……

俺はそいつを憲兵隊に引き渡さなきゃならない。

自分をと言う事は、本当に強い事なのかしら？
貴方がもし、本物で有るのなら、こうやって出てくる事は勇気ある行動
貴方がもし偽者であるので有れば、それは逃げ・・・或いは逃がすためにですわね。

いずれ、トビーを見たいと言う意見も出てくるかも知れませんわ、現に今もそうです
けど、自分をと皆が言ってしまったら？
収集が着かなく成るでは無いですか。

あたくしは、今ここに居る者全ての身分を考えずに行動しようと考えておりますわ
ですので、容疑がかかったトビーにも、ちゃんと考えて行動して欲しいと思うのは、逃げに成るのでしょうか？

[ギルバートの理由に眉をしかめる]

では、幼いトビーやヘンリもろとも滅びの道をゆくおつもりですか。この村を巻き込んで、シスターが本当のことを言っているのなら彼女をも犠牲にするかもしれない。

……甘過ぎますよ。

[ぼそっと吐き捨てるように呟いた]

［溜息を一つついて］
ギルバートさん……
ステラさんとニーナさん、どちらかが嘘をついてる事は変わらないんだ。
どうも僕には納得できないな……

［柱時計を見て少し苛立ちながら］
どうだろう？　今の話を聞いて、僕はギルバートさんを見て欲しいと強く思っている。
もう時間もない。僕はこの考えを強く推したいよ。

[ギルの言葉に項垂れ、涙を堪えるトビーの肩に手を置き]

キャロルお嬢様。
…私についてのお言葉は真摯に受け止めます…。

トビーに対して考えろと仰るのは現実に挑む姿勢ですわね。
ですけど信じるものを、というのは…本当に先を見たときに、どれだけ挑む態度といえるのでしょう…

お嬢様のお考えを否定する気はありませんの…
ですけどでしたら、トビーのことも否定できませんわ…

それで、どういたしますの？
ナサニエルお兄さまで決定でいいですの？

このままだとニーナさんとステラさんが困り果ててしまいますわ。

見られていいことなんか、思いつかん。
それだけだ。

決めるのは、ステラとニーナだ。
見たいんなら勝手に見ればいい。
聞かれたから答えただけさ。

ギルバートさま、無実判定になったとしても見られた自分からは二人がどうかはわからないけれど、皆からは多分信じていい人だって、思えるんじゃないでしょうか？

[顔を伏せて小声で]

僕は願わくば偽者にウソをついてもらいたいですけど・・・だからこんなこと言い出してるんだし・・・

…もうそろそろ、時間になります…
あたしは…ナサニエル様を調べることに致します。

申し訳ありませんが…邪魔は、しないで下さいね…

[そう言うと、窓辺へと移動し…月を見つめている]

[頭を掻き]

つーかさぁ…
お前を「宿す者」だって言った方が、本物だって可能性もあんだし？
それが真実かどうか見分けるための手段は…まぁ…また別の、力を持ってるっていうさ…

[はぁっ…と溜息をひとつ]

[左手の指はテーブルを神経質に叩く。ラッセルの言葉に頷いて]
俺も、そう思う。
ケネス…にばかり頼るより、少しでも不可解な部分を取り除きたい。だから、ギルバート殿を見て欲しい。

ほかに俺を見たいと言う者が多ければそれには反対しない。

[エッタに頷き]

まぁ、俺は反対しないっすよ。

ギルバート…気持ちはわかるけど、それは誰を見てもらっても同じじゃないか？
見てもらった人が同じ思いをするだけ。
君はそれを逃れるつもりなの？他の人が同じ思いをしてもいいの？

［ステラを優しい瞳で見返し］
今のこの、どうしようもなく混乱した状態を
誰かが納められれば、良いとは思いませんか？
今日、例えばトビーがそう言う立場を得て
トビーにそれを押しつけられますか？

お兄さまや、ギルバートさんで有れば
何とか出来ると考えるのは間違った事では無い
少なくとも、逃げでは無いと思いますわ

そして、ギルバートさん
［ギルに向き直り］
逃げるので有れば逃げ続けてください
あたくし達に次に待って居るものを貴方は良くご存じのはず
その時に、あたくし達が躊躇わなくても済むように
単純に逃げるので有れば、逃げてくださって結構ですわ。

ニーナ、シスター…しこりは残るかもしれないが、俺を見たいという意見が多いのも事実。ギルバートの不可解な行動は追々説明してもらうとしよう。

二人とも、俺を見るように。

[ギルバートの返答に一度目を閉じ、また開くと]

ギルバート殿…それは皆も同じです。
二人との関わりが深いもの、浅いもの…様々ですが、それでも置かれた立場は同じでしょう。

そうか……ニーナさんは、もうナサニエルさんを見ると決めているんだね。
それならやむを得ないな。

［ステラの方へ振り向き］
ステラさんは？

［ナサニエルの言葉に、ふと口許を歪め］

というか中尉殿。
ならどうして、最初から「自分を」と言わなかったんで？
一番人気だったんでしょう？

敢えて次点の俺に振ったのは何故だ？

…ニーナ…さんと同じ人を確かめるべき、でしたわよね…
…ナサニエル様を…確かめさせていただきますわ

…私は…眠ることで神よりお言葉をいただきますの。
結果は、翌朝になりますわ

。o0(なんで、そんなにギルバートさまが嫌がるのかが、わからないや・・・誰が選ばれたって、情報が増える事には変わりないと思うけどな？)

[表情を引き締めてギルバートを見据え]

ギルバート殿もほぼ同列で人気でしたよ。
ただ、それだけです。どちらか決めかねるのなら本人の意思を確認してからでも遅くはないと思いまして。

マミィ、冷たいお水を一杯頂戴。

頭の中が混乱していますの。
もう一度今日の出来事を思い出して確認しませんと。

トビー！
［少し怖い顔を作り、徐々に笑顔になる］

あたくし達には物は言いにくい？
考えてる事をはっきりとは言えない？
それは、仕方ないわね、お前の身分を考えれば、それは本当に当然の事ね。

では、こうしましょう
直に言えないので有れば、マミィに話をなさい
マミィに今までも愚痴は言っていたでしょう？
あたくし知ってましてよ？
マミィが上手くあたくし達に伝えてくれるはずですわ。
良い事？もう隠し事や遠慮はしたらダメなの
お父様がお帰りになって、お前が生意気になったって鞭で打とうとしたら、あたくしが止めてあげる
だから、解ったわね？

[深くため息をついて頭を緩く振った]

…チャンスと言えばチャンスだったな。
…父上秘蔵の一本でももらって来るか。

[ぽつりと呟いてワインセラーへ降りていった]

…結局ナサニエルさんで決まりなんだね？

[準備に入った二人を目で追い]

さて、どうなるか…ね。

あーもぅ！
頭ン中がゴチャゴチャしてきた！

なんだって、居るか居ないかさえ分からねぇバケモノに、ここまで翻弄されなくっちゃなんねぇんだよ！