人狼審問

[ウェンディがやって来たのに気づいて、笑いながら]

ありがと、一緒にやっちゃおう？
男の人って嫌よね？せっかくローズが綺麗に使ってるのに。

[奇しくもウェンディの心中と同じことを口にした]

[いつも通りの元気を取り戻したニーナが鼻歌混じりで片付ける
様子に感謝の目を向けながらも]

（今絶対ローズマリーさんに見せたいとか思ったな）
[とムカつきを込めた目でユージーンを見……
しかしニヤリと笑った相手に内心だけでニヤリと笑い返した。
顔を向けると、「初対面の男が自分の名前を呼んだ」ので
驚いた顔をつくって見せた]

あ、ああ。オレはギルバートだ。
よくわかったな。…まあ壁に絵も貼ったし？
だがオレはあんたがわからない。
14まではこの村にいたんだが。
10年も経てばさ。
はは。【全然】覚えてない。

こんなこと聞いて怒らないでくれ。
…アンタ誰？
[自己紹介しろ、と不審人物を見るように顔を顰めながら
偉そうに問う]

[ニーナと目を合わせて苦笑しながら、床に散らばった野菜屑を拾い、こぼれた牛乳を拭き取る。]

きっとローズさんが見たら倒れちゃうわ。
フライパン……焦げ付いちゃってる。どうしましょう？

＞ギル

［えらそうな態度にニヤニヤ笑いながら答える。］

うん。俺も、勘違いのような気がしてきたよ。俺の知っているギルはガキんちょに手を出すような男じゃなかったからな。

いやいや、うん。
たぶん勘違いだ。

まあ、あとで【ゆっくり】話そうじゃないか。

（お互いの）身の安全のためにも、片付けは迅速に終わらせる必要があると思うんでな。そっちに戻ってろ、おまえは。

［ギルバートを厨房から追い出して、掃除に専念し始めた。］

［ウェンディの持っているフライパンをひょいと取り上げる。］

あーあーあ、ひでーな。
焼き物ぐらいしか男の料理なんぞねーだろうに。

これは俺がやるから、ほかのとこやってくれ。

［とりあえず、フライパンを水につけている。］

[男2人の微妙な空気を感じ取りつつ、そっとして置いた方がいいと判断し、ウェンディに向き直った]

あー…。どうしよう…。
あんなに綺麗だったのにね…ほんとに一種の才能だわ…。

うーん、じゃあ一度お湯を入れて煮立たせて…その後洗い直してみよう？
いつもあたしはそうするの。

[...はユージーンにフライパンを渡しながら少し微笑んだ]

ええ、お願いします。
……ありがとう。

（ちょっと怖い人だと思ってたけど、親切なのね、ユージーンさん……
男の人って本当にわからないわ）

＞ウェンディ

ん？　どうした？

［じっと見つめられて、いつものように不機嫌な表情を貼り付けたまま見返した。返答を待つでもなく、フライパンのこげをガシガシと削り始めた。］

鳥の油だけか。マシなもんだな。これで野菜が焦げ付いてたら面倒だと思ったんだが。そのぐらいの分別はあるわけか。

［ひとりごちてさっさと磨き終えた。］

ま、使ってすぐだったから、楽だったわな。
（これで怒鳴られたり殴られたりは避けられるだろう）

［ざっと見回すと、あらかたの片付けは、２人の少女で足りるようだ。邪魔にならないように定位置（ソファ）に戻って行った。］

［集会室に戻り、壁の絵を見て、ボソリとつぶやいた。］

手配書、かな？
（下に少女誘拐未遂とでも書いておいてやろうか）

［不穏なことを思いながらニヤニヤ笑っている。］

[が、ユージーンも戻った上「手配書かな？」とか何とか言ってるのも聞こえたので]

おっ前な！！

[隠れてるつもりだったことも忘れて出てきて、何か相手を凹ませられそうな文句を考えている]

[...はニーナににっこり笑いかけた]

ニーナさん、色々知っててすごいわ。
わたしも、早く大人になりたいな。

……だいたいこれでキレイになったかしら？

[厨房を見渡してみる]

［じゃがいもをシンクに置きながら、溜息を吐き］

……まぁ、大体のところは察するけど。
ニーナとウェンディに免じて何も言わないことにするわ。
食事の用意、10人分にしようと思ったけどね。

［そう言うとじゃがいもを洗い始めた］

[ローズの溜息に応えて]

ううん、ユーもちゃんと手伝ってくれてたから…すごいのね、ユーって。
意外に家事が得意そう。やっぱりローズの近くにいるからなのね。

[ウェンディの方を向いて、話の続きに戻り]

昨日…ごめんね。
あたしつい寝ちゃって…看護婦なのに全然役に立たなくて…。
グレンさんの演奏聴きたかったな…。

［洗ったじゃがいもをニーナの方に寄せ。人参を切りながら］

ユージーンが？
珍しいわね。自己保身のためかしら。
……近くにいるって……別にいないと思うけど？

……あ、部屋の鍵ちゃんとつけてくれた？

[ローズの質問にばつの悪い表情をしながら]

昨日あたしが早くにぐうぐう寝ちゃったから…多分付けてくれる暇なんて無かったと思うの…。

ごめんなさい、自分で頼んでおいて。

[どうしてここに来てからこんなに眠くなるのかしら、と思いながらローズとユージーンに謝った]

[ニーナに謝られて、慌てて首を左右に振る]

そんな……ニーナさんは立派な看護婦さんだわ。いつもお仕事頑張ってて。
グレンさんは平気だって言ってたけど、後で様子を診て欲しいの。
ちょっと心配で……

[ウェンディの言葉に頷いて]

うん…心配。
グレンさんって…健康そうに日に焼けて、とても倒れるような人に見えないものね…。
グレンさんさえ良ければ少しお話を訊かせて貰うつもり…大したことはできないけど…。

［ニーナの謝罪を気にも留めず、ローズの質問に当然のように答えた。］

ああ、つけてある。
ニーナはｸｰｶｸｰｶ寝てたから、勝手に取り付けておいたぞ。
たいした手間でもなかった。

ただもちろん、中に入って閉めるやつだぞ。
外から閉めるようなのは、さすがに手元にゃねえ。
…レベッカに聞けばあったのかも知れねぇが…

まあ、事足りるだろ。

こんな異常な状況だし疲れちゃったのよ。
後でニーナが寝る前にやるように……ってつけてくれたの？

［さやいんげんとたまねぎを切りつつユージーンを振り返り］

ありがと。
……でもレディが寝てるのに部屋のドアを開けるのはどうなのかしら。
ギルバートといい貴方といい……男ってやぁね。

[今日の自分に対する態度といい、部屋の鍵といいニーナは随分
怖がっているなと思い、人狼なんぞいませんようにとこっそり祈りつつ]

[厨房では自分がいなかった時の集会場の様子の話が
されているようなのを感じ取り、話題のグレンのことを含めて
ユージーンに話を聞いてみている]

[ニーナはユージーンに感謝と当惑が半々の複雑な視線を向けた]

あの…寝顔、見られた…？

[お礼を言うのも忘れて思わず質問する]

［男ってやぁね、に反応してうそぶいた。］

俺が命じられたのは鍵の取り付けだけだからな。
「れでぃ」に気を遣えとまでは聞いてねえ。

（てかよ、レディなんて、ここにいるのか…？）

［内心で疑問を抱きながらも、つまみ食いできそうなものができるかどうか物色している。残念ながらギル作成のサンドイッチぐらいしかないようだ。］

ま、いいか。これで。夕食までのつなぎにもらっておこう。
…ん、なかなか、味は良いな。見た目と違って。
（材料が良いからだな。）

［ニーナのあたまをぽんぽん叩いた。］

寝顔なんざ、暗くて見えねえし、見ねえよ。
安心しな。
そこの流れ者と一緒にすな（ﾆﾔﾆﾔ

[...はニーナにぺこりと頭を下げた]

お願いします。
何だか……わたしのせい、みたいな感じもしたし……

[最後の方は聞き取れないくらい小さな呟きになっていた。
夕食の用意をするローズに向かい]

ローズさん、ごめんなさい。
お手伝いしたいんだけど疲れてしまって。
わたし、少しお部屋に戻りたいの。いいかしら？

［ユージーンの心の声を聞いたような気がして。
無言でユージーンの頭を笊で叩いた。ごす。］

……そういうのはね、察するものなの、普通。
逐一口に出して言わなきゃわからないなんて子供みたいなこというならご飯抜きにするわよ。

[ニーナはユージーンの言葉と手に安心したように溜息をついた]
(良かった…だって変な顔見られたら…嫌)

あ、ううん…変なこと気にしちゃった…。
鍵付けてくれてありがとう、ユー。

昨日の夜か…。半分寝てたからな。
気持ち良い音楽が鳴ってた覚えしかねえぞ。

なんかあったのかね。

［基本的に自分に被害が来ないことに興味を抱いていない。］

ああ、グレンが泣いてたみたいだったな。いまひとつわかんねえが。人の心は複雑怪奇、ってことじゃねえか。俺は心にまで踏み込む気はねえな。

いろいろあんだろ。

[ニーナはウェンディの方を心配そうに見遣った]

大丈夫…？どこか具合が悪い？悪いなら言ってね。
薬を多少持って来ているから。

グレンさんのことは気に病まないでいいと思うよ…？
あの人も謝っていたって言ってたじゃない。

［ローズの脅しに、あっさり屈した。］

いてっ…えーとだな。…まあ、許せ。

今後は誰も侵入できないから安心してくれや。
レディの寝顔を見たいような不心得者も入れないからな。

薄気味悪い墓守と一緒にされたら、紳士で気の良い
流れ者は絶望するよ。寝たままで良かったよニーナは…。
暗闇でこの顔を見たらオレに対する悲鳴どころじゃない、
村を揺るがす大騒ぎになる悲鳴があがったことだろう。

ローズマリーさんのお言葉は全く以てその通りの、
否定するところが何一つない素晴らしさだ。オレは尊敬する。

[言いながら階上に下がるウェンディを少し心配そうに見送った]

[昨夜の説明を聞き]
…ふうん。
（あのここで一番しっかりしてそうな農夫がな……。
まあ確かに…人にはいろいろあるんだろう）

結構結構。
まぁこれでニーナも少しは安心して夜眠れるんじゃないかしら。
労働の対価に好きなもの作ってあげるわよ。
何がいい？

［ユージーンに向かって首を傾げ。
ギルの言葉に半眼になって彼を見つつ］

……あんまり調子いいことばっかり言ってると。
がつんといくわよ、がつんと。

［ギルバートの言い様に苦笑し、笑みを浮かべたままで首を振った］

紳士は暗闇で少女を押さえ込まないと思うぜ。

［聞こえるか聞こえないかの声でつぶやいた］

[ギルのどこか詩的でおどけた言い回しにくすくす笑いながら]

ギルの方がよっぽど凶悪よ。
どうしていきなり口塞いだりするの？ほんとにびっくりしたんだから。
心臓止まるかと思っちゃった。

[ふと真面目な顔になってローズに]
ね…そう言えば。
占い。もう誰か占った？
何か出た？

好きなもの、ねえ。
ローズの作るものはうまいから、なんでもいいんだがな。

［後半は口の中に消えいる程度の小声になっている。］

たいした仕事じゃなかったし、俺の希望はいいわ。
不安げなガキどもを喜ばせそうなものを作ってくれや。

あとはアレだ。
バーボンが尽きたらそっちのスコッチを分けてくれ。
まだ、大丈夫だけどな。

[ほぼ同時に似たような事を言い出すユージーンとニーナの顔を
代わる代わる動揺を抑えようとする顔で見ながら]

聞こえてるよ。何だその誤解を招く言い方は…。

いや、あの程度の散らかりで[ギルバートには日常茶飯事]
大げさに戦場でも見たような悲鳴をあげるからだろう。
証拠隠滅しようと決心したそばから騒がれちゃ、他の奴が
集まって来てバレると思……（結局バレたな……）

――…

[この村に足を向ける気になったのは、モーガンの手紙がきっかけだった。
もしもあれが無かったら、今頃どうなっていたのだろうかと想像しかけて、苦笑した]
なんて事はない…
多分そんな事はありえないのだし、ありえたとしても…きっと、誰かが…
つまりは…そういう事。

［占い、という言葉で、今の状況を再確認した。完璧に忘れていたらしい。］

そうだな、この中で誰か、占うんだったな。
人狼なんざ眉唾だろうが…
今日はローズの自由で良いんじゃねえか。

［現実主義者の彼としては、いそうにないものについて真剣に考える気分ではない。］

自警団どもも、明日になったら考えを改めてくれないもんかね。不安だけあおっている気がするぜ、やつらは。

[ギルのしどろもどろな調子が可愛そうになりつつも]

戦場って…そんなに大げさな声じゃなかったもの…。
それにすっごく散らかってたもの。
それこそ戦場か、犯罪現場みたいだっ…

[今の状況を改めて思い出して、口を噤んだ]

誤解したんだもの…。ごめんなさい。

［調理の手を止めるとニーナに向き直り］

いいえ、まだよ。
誰を占えばいいのか皆に聞いてみようと思って。
もしくは自分を占って欲しいって人がいればそれでもいいし。

［そう言うと再び手を動かし。ユージーンを振り返り］

そう？じゃあデザートに気合入れようかしらね。
今日は和食だけどデザートも和風のがいいかしら。

お酒、ね。仕方ないわねぇ。無くなったらいいなさいな。

[ヘンリエッタはベッドから飛び起きた]

はぁはぁ…。
なんだか沢山仕事をさせられた夢をみたわ…。
変ね、私仕事をした事なんて全然ないのに…。

うーん。
体調の方はもう万全みたいな感じね。
では、早速アーヴァインに話を聞きに行きましょう。

[部屋を出て1階に下りたヘンリエッタは予想以上の人の多さに驚いた]

何！何！こんなに集められてるの？
まったく訳がわからないわね…。

アーヴァイン！アーヴァイン！
ちょっと出てきて私に説明なさい！！

[ローズの声に応えて、剥いたジャガイモを手渡しながら]

まだなのね…。
あたしもユーの言うとおり、ローズの好きな人を占えばいいと思う。

[と言ってからユーの視線に気づいて]

あ、そういう意味じゃなくて…！
気になる人、という意味なの。

[結局同じ意味かしら？と自問自答しながらとりあえず言葉を継いだ]

デザート…中華風でもいい？
杏仁豆腐か豆腐花にしない？

[ヘンリエッタはアーヴァインに話を聞いた]

なんですって！！？
人狼？　冗談じゃないわよ！！
そんな噂話の為にこの私をこんな物置に閉じ込めたの！？
馬鹿にするのも大概になさい！！

帰らせて頂くわ！　道を開けなさい！！

[ローズマリーのがつんといく発言に]
……お許しを。
[結構本気でビビりながらも、恐ろしく小声で彼女を褒める
ユージーンに全てを悟ったとでも言いたげな嬉しそうな目つきで
散らかりはあのままで放置されそう発言も無視し]
……美しく、料理がうまく、肝っ玉が据わっている。特技まである
うん。墓守の嫁になって頂くにはあまりに惜しい完璧さだな。

[占い、の言葉に一瞬真剣な目を取り戻し]
そうだなローズマリーさんが誰か占うなら、オレも……
アンタの自由で良いと思ってる。

[しおらしくなるニーナに対しては]
…もう謝るなよ。オレが悪かったって。
[感情をすぐに行動に移すのは悪い癖だなとじっと手を見る]

な！な！
どうなってるのよ！これ！
なんでこっち側にも鍵穴がついてるの？

アーヴァイン！ドアを開けなさい！

［慌てて言い直すニーナにくすくす笑いながら］

言い直さなくてもわかってるわよ。
そういう意味で言うならみんな大好きだからみんな占いたくなっちゃうじゃない。
……あ、宇宙との交信男除く。

［剥いたじゃがいもを切って鍋の中にいれ。人参と一緒に炒めつつ］

杏仁豆腐ね。いいわよ。お嬢様の仰せのとおりに。

[鏡を見ながら、いい加減やめようと思いながらもため息をついて。
眼鏡を顔にかけると上着を一枚羽織って部屋を出る]

もしこの中にデボラの縁者が居るのだったら、これ以上面白いこともないわね。
[階段を下りるといくらか人が居るようで、思わずつぶやいてくすくすと笑った]

[アーヴァインは首を振り、ドアを開けようとはしなかった]

ふぅん…。
いい覚悟じゃない。
パパに言って貴方たち全員村から追い出してあげるから！

[ヘンリエッタは部屋にいる皆に声をかけた]

ねぇねぇ、貴方たち！
どうしてそんなに落ち着いてるの？
これは明らかに自警団の横暴じゃない！

もしかして貴方たちも人狼なんて噂を信じてるの？

[ローズの許しが出たので、嬉しそうに杏仁粉を探していたが手を止めた]

あ…今誰かの声がしなかった？
女の子の声…入り口の方から。

［ヘンリエッタの剣幕を、ソファーから見ている。］

ヒューんとこの嬢ちゃんよ、
まあ、落ち着けや。
たぶんここのメシは、おまえさんちより美味いぞ。

昨日のデザートの残りでももらったらどうだ。

［と、ローズに目配せする。が、微妙に気づかれていない。仕方なく立ち上がり厨房の冷蔵庫を開けた。］

[自室で重たい頭を緩く振ると、すっかり暗くなった窓の外に目を向け、小さな嘆息。ベッドの淵に引っ掛けたショールを羽織って、部屋を出た。]

……あ、れ？

[自分よりも少し先に、階段への曲がり角へ消えた後姿。菫色のその髪色に、見覚えが。セシリアの後を追うように、一階へ向かう]

［ほっけをグリルにいれながら振り返れば随分とお冠の様子の少女が目に入り］

……そんなに怒らなくても話はわかるわよ。
お腹空いてるのかしらね。
お腹空いてると人間攻撃的になるし。

…何を騒いでいるの？
[ちらりと、騒がしい少女を冷静に見ながら声をかけ。
しかし返答を別に期待している訳でもなかったから、返事を待たず後ろに気配を感じて振り向いた]

ああ…
こんばんは…

うわさはうわさだろ。
信じてるやつらが騒いでるんだから、仕方ねえべ。

信じてないならあわてる必要もないだろ。
ま、おちつけ。

［プチ・ポーを食卓に置いた。］

[集会場の面々に一礼したが、それよりもセシリアに目を引かれる。何処かで見た――と言えば、店しかないだろう。記憶の糸を手繰り寄せれば、老人と共に店へ来ていた姿が、浮かぶ]

ごきげんよう。
貴女は……確かモーガンさんの所のお嬢さんよね？
そっか、貴女も集められていたのね。

私はレベッカ。
お名前、聞いても？

[ゆるり、微笑んで]

[降りてきたセシリアがくすくす笑っているのを見、呟きの中身は
知らずに（結構元気なようで結構なこった）と微笑して軽く手を
挙げて挨拶する]

[ニーナにも頷き返す]
…わかった。そうだよな。
[軽い笑顔で]

[いきなり大きな声で話しかけるヘンリエッタには面くらいつつ]
あ…ああ。いや。
何も起こっちゃいないのに慌てているのも損だろ？
横暴ってとこには……同意するけどよ。

[少女菓子買収作戦には笑みを浮かべ]
（うまい手だ。なかなかどうして気が利くよ）

すみません…ちょっと取り乱したわ…。

でも、私は早く家に帰りたいの！
だってそうじゃない、人狼なんて噂話で私たちを監禁なんて絶対変だもの！
どうして皆がそこまで納得してるのか私には解らないわ…。

…
[記憶力のよさに関心しながら、それも仕方ないかと額に手を当てながら]

セシリア。
…セシリア・ブランディス。
[笑みを返す事はせず、そっけなく呟き。
ふとギルバートに気づいて、軽く会釈した]

納得してるわけじゃないけど……
騒いだところで帰してくれないし。
無理やり帰っても強制的にまた戻されそうだし。

外に出れない以外は特に不自由してないからしばらく様子見なのが正解かしらね。

［鍋に煮汁と牛肉を入れ。コトコトと音を立てる鍋を見つめる］

そうね…ローズさんの言うとおりね…。
あの人たち、私がいくら騒いでもドアを開けてくれなかったもの…。

ありがとう、ローズさん。
納得は出来ないけど、少し気が楽になった気がするわ。

［ヘンリエッタに肩をすくめた。］

納得は誰もしてねえだろうな。
ただよ。
ガタガタ騒いだところで、あれだ。

あの石頭どもが考えを変えそうにもねえし、考えを変えないままで、ずっと監視されるのも面倒だしな。

ここはおとなしく従って数日いれば、疑いも晴れるんじゃねえかとおもうわけさ。うわさだと分かれば無罪放免、ま、それも良いんじゃねえの？

セシリアね。
宜しく……

[告げながらも、彼女の仕草に瞬いて。その額に何か――あの時のモーガンとの会話を思い出そうとするも、不鮮明。余り深く詮索する必要も無いか、と、今一度軽く微笑んだ後、視線を逸らした]

ユージーンさんもありがとう。

どうすれば疑いが晴れるのかしら…。
さっき、アーヴァインが占いがどうのこうの言ってたけど…
どういう意味なのかしら…？

私、昨日はずっと頭痛で寝ていたので…誰か教えて貰えませんか？

どういたしまして。
まぁ、食事に困るようなこともないし、しばらく大人しくしてれば帰してくれるわよ。

［大根を摩り下ろしながらヘンリエッタに微笑み。
テーブルの上の紙を指し示しながら大体の事の顛末を彼女に話した］

[ヘンリエッタの自警団への文句に本当のところは
相当同調したい心を抑えながら]

（こんなことならアイツらとっとと振り切ってでも
墓参り行っとくんだったよな…）

[周りの話に耳を傾けながらも、*窓の外に目をやった*]

…
[レベッカが何を考えているか知らずに、適当な椅子に腰を下ろす。
例え分かったとしても人前では老人と孫娘を忠実に演じていた為、気にしなかっただろう]

ふむふむ…。

自警団が言うには、ここには占い師やら霊能者やら、そんな異能力を持った人達がいて、その人たちなら人狼をみつけられる…と。

そういう事なのね。
まったくファンタジーもいい所じゃない。
ますます呆れちゃうわね。

じゃあ、その占い師とかいう人にさっさと出てきて貰って、さくっと皆の疑いを晴らしましょうよ。

そうよ！
そうすれば、家に帰して貰えるわ！

[ヘンリエッタはローズマリーのポケットに入ってる銀のカードに気がついた]

あ、それ！
ローズさん！
ちょっと見せて！

占い…ね。
それとは少し違うかもしれないけれど…近い事なら出来るわ。
[感情を込めず、あるいは諦めたかのような醒めた声で、ともすれば聞き逃しそうな程にさらりと口にする]

占い師ならここにいるわよ。
……カード？構わないけど無くさないようにね。

［焼きあがったほっけと肉じゃがをテーブルに並べ。
大根おろしとなめたけの和え物と茶碗蒸しを置くとヘンリエッタにカードを渡した］

[飴の袋を手に戻ると、テーブルの籠にざかざかっとぶちまけて]

はい、疲れた時には糖分。
まぁそうカリカリしない。……ね。

[誰にともなくだが告げて、自らも飴を一個口に含みつつ、誰かにあげようかと――ギルバートの姿が目に映ったが]

……変態にはあーげない。

[ぼそり呟いて、手にしていた飴をニーナに投げた。直球ストライク]

[ヘンリエッタはローズマリーからカードを受け取った]

すっごーーい！！
これ、ヘルメスの大アルカナね！！
しかも保存状態もすっごく良いし凄く丁寧に扱われてる！
もしかしてもしかしてもしかして、小アルカナとかもあったりするのかな？
全78枚セットとか全部揃ってたりなんかしちゃって！
ローズさんこれ使えるの？占い師って事は使えるんだすっごーーい！尊敬しちゃうかも！！
ねぇねぇねぇ、エッタの恋愛運とか占って貰えたり出来るのかしら？ダメかな？ダメかな？
うわぁ…それにしてもすっごい感激！こんな所でこんな物が見れるなんて…。
私もパパに頼んでこういうの買って貰おうかな、もし買って貰ったらローズさん教えてくれます？ねぇ？ね…

[そこまで言った後で、ヘンリエッタは周りからの冷ややかな視線に気がついた]

[セシリアの意外な一言を聞き逃しそうになって慌てて]

…え？
今あなたも…占いができるって聞こえたのだけど…本当?

あれ？
セシリアさん…でいいのよね？

セシリアさんも占い師なんだ。
じゃあ、二人で手分けすれば早く皆の疑いが晴らせるわね。

[ヘンリエッタの様子にびっくりして]

お嬢様にも片恋いの相手っているのね…。

[小さな声で呟いた]

……あはは…
言葉使いはよくパパに怒られるの…。

でも、私はこの喋り方が好きだし、自分らしいと思ってるの。
レベッカさん、お願い！
パパには内緒にして！

……え？

[セシリア自身の言葉は聞き逃していたのだが、ヘンリエッタやニーナの言葉に、セシリアへ目を向けて]

セシリアも占いが出来るの？
――アーヴァインさんの書類には、占い師は一人、と。

……あ、まぁ、あの書類の信憑性がなくなったってことね。

[ヘンリエッタの様子に微笑んで]

エッタちゃん……て呼んでいいかしら。
貴女らしくていいんじゃない？
ほら、今はお父様がいらっしゃらないんだから
鬼の居ぬ間の何とやら、って言うでしょ。

[くす、と悪戯っぽく笑んで見せた]

…
[はしゃいでいるヘンリエッタを横目に、ローズマリーを冷たく見つめた]

面白いわね…
てっきりデボラが私の事を自警団に知らせたのかと思ったんだけど…間違ってダブルブッキングしたのか、それとも…

[ヘンリエッタの言葉に考えこんで]

そうかも。
でも…ローズとセシリアさんが違うことを言ったら、どっちを信じればいいのかしら？

よくあるじゃない？本とか…雑誌によって書いてあることが正反対だったり。

［杏仁豆腐を作る手を止めるとセシリアをまじまじと見つめ］

……アーヴァインは書類に嘘書いてたってことかしら。

［溜息交じりに呟くとヘンリエッタに微笑み］

小アルカナもあるわよ。
でも私そこまで詳細な占いの見方はできないから大アルカナしか使わないのよ。
恋愛運？好きな人でもいるのかしら。
なら占ってあげるわよ。……人狼かどうかを見るのが先だけどね。

あはは、ありがとうレベッカさん。
私のことはエッタって呼んでくれていいよ。

私がパパの娘だから、皆気を使って呼んでくれるけど…。
ホントは呼び捨てにされる方が好きなの。
だって、その方が仲良しって感じでしょ？

一般的な占いではなくて…そう
[不意に、手を伸ばして。
ニーナの額に人差し指をくっつけた]


中を、覗く。

わぁい！
ありがとう！ローズマリーさん！


[ローズマリーに近づき、小声で…]
あのね…あの……ラッセルさんの好みのタイプの女性とかって、ラッセルさんを占ったら解るのかなぁ？

[セシリアの存外な行動に面食らって]

…どういうこと？
普通の占いじゃないってことは…逆に言うと、普通の占いてまは狼探しには役立たないってこと？

そう。じゃあエッタ、ね。

[微笑を湛えた侭に頷いた後、ローズマリーへ向かうヘンリエッタを見て、一人呟く]

――家族が居るのも……辛い、の……？
そっかぁ……。

違うこと、ねぇ。
違うことがあるのかしら。
だって人狼かどうか見るのに違ってしまったら……
大変なことになるわよね……

［呟くと杏仁豆腐を冷蔵庫に入れ。エッタの言葉に少し屈んで唇を寄せると］

なにー？ラッセルが好きなの？このおしゃまさんは。
そうねぇ……好みの女性はわからないわ。
でも女なら好みの女性なんて言ってないで、相手を自分に惚れさせるのよ。

えへへへへ…
ラッセルさんには言っちゃダメだよ。
皆にも言わないでね？約束よ？

でも、好みの女の人は解らないのね…。
でも、ラッセルさんの事もっと知りたいから、私はラッセルさんを占って欲しいな！

まあ少なくとも、占星術なんかは役立ちそうには無いけど…
タロットやなんかなら、本人の資質にも寄るんじゃないの？
私はそういうものを使ったことはないけど。

ただね…
人でない者に対抗するには、人でない力、人を超えた力が必要なのだと
そう…私はそのために、きっと…
[言いかけて、自嘲気味に笑った。
口にしたところで仕方が無い事だから、それ以上はやめた]

［ヘンリエッタの頭を撫でると微笑み］

わかったわかった。
じゃあエッタの希望はラッセルね？
皆も自由に占っていいっていってるしラッセルでもいいのかな。

ごめんなさい、ちょっと部屋に戻るわ。
皆さん、また後でね♪

［セシリアの言葉に多少癇に障ったのか口を尖らせると］

いるかどうかも判らないのに人を超えた力とかいわれてもね。
大体、本当に貴方がそんな力持ってるのかどうか。
目に見える形ではわからないじゃない。
ナサニエル……だっけ？あの電波男が宇宙からの使命だ云々と言ってるのと大差ないわよ。

[二人の“占い師”を交互に眺め、小首を傾げて]

ねぇ、折角だから二人とも同じ人占ってみない？
巷の占い師って、一人で好き勝手言って勝手にお客さん納得させようとするじゃない。でもあれって一人の占い師に言われるから納得しちゃうんでしょ？
二人の占い師が別のこと言ったら楽しくない？

[別に疑ってるわけじゃないのよ？と釘を差すように言いつつ]

[セシリアの小さくなってゆく声を聞き取ろうとしながら]

…セシリアは狼を見つける為に…占いを覚えたの？

…何だか酷くつらそうに見えるんだけど…大丈夫?

そうだわ、お腹空いてない?

ここでのいいところは、毎日美味しいご飯が食べられるとこ。
しかもデザート付き!

同じ人を？
私は別に構わないわよ。
……で、肝心の誰を占うかが問題なんだけど。

宇宙…？
[意味が分からない。と、冷たくローズマリーを見て]

そうね、例え何が起こっても私が本当に見てるかどうかはたからは分からないでしょう。
でも…あなたからそういう言葉が聞けるなんて、ね。
まともに取り組みもせずに、占いって出来るものなの？

［周りの会話をほぼ完璧に聞き流している。意味が分かっていない。］

（ヘルメスってな大昔の神様だしカードなんざ紙だろう。人ならざる力とか言われてもな。ナサニエル共々分からん。）

［まず茶碗蒸しに手を出し、肉じゃがをつまんだ。］

ふん、美味いな。
小難しい話は後に回して、さめる前に食べた方が良いと思うぞ。

（女子供は占いが好きだねえ…）

［絶妙の焼き加減のほっけを、一人うなずきつつ味わっている。美味美味。］

正式に師事したことはないけどね。
基礎はちゃんと人から習ったわ。
……戸籍上の姉さんに。

［カードを手で弄いながら。前の持ち主を思い出して目を眇め］

[レベッカの提案に少し考えた後、頷き]
別に…いいけど。
結果が同じであれば、他の人も信じる気になるでしょうし…

ただ、出来れば日付の変わる前後…そう、少し前くらいが一番ありがたいわ。
それ以外の時間だと、少し不都合があるから。


[ニーナの言葉に、俯き]
違う…と思う、あるいは思ってた。
でも、今考えるとすべてが一本の線で繋がる…それだけ。

[言いたくないのか、そっけなく。
おなかがすいてないかという言葉に、眉を寄せ]
…すいた。

[誰を占うか、という話は半分聞いていなかった。アーヴァインが残した書類を見つめる。――“占い師”は確かに居る。数は違っているけれど。守護者、狂人に関しては判らない。唯、“霊能者”という文字が、今になって、気に掛かる]

……霊能者、って、何だと思う？
霊能――ねぇ、霊と干渉出来る人ってこと？

[もしこの書類が“真実”ならば――……霊]

私、死んだ人……エルのことなんだけど……
エルの幻影が、時々、視えるの――

私、って、……霊能者、なの？

[自分がいない間に大変なことになっていたらしい。
周囲の様子に困惑してしばし佇んでいたが、ローズの言葉にようやく椅子に腰掛けた]

……占い師さんが、二人いるということなのかしら？

死んだ人……？
ほんとなの？それ……

霊が見えるんなら……霊能者……ってことになるのかしら……？

[レベッカの言葉に...は弾かれたように立ち上がった。音を立てて椅子が倒れる]

レベッカさん、それ……本当？
わたし……わたし、ピアノを弾いている時、頭の中に色んな人が語りかけてくるのが聞こえるの。
それじゃあ、わたしも霊能者、なの……？

[ローズマリーの言葉に弱く頷いて]

エルが、笑う。
エルが嬉しそうに私を見る。
死んだ、エルが――

[其の名を紡げば幼い少女の面影が過ぎる。忘れたくないけれど、思い出すのも少し辛い。ふっと明るい表情に変えて]

それより占いね、んー……
私、占われて婚期無しとか言われたら嫌だし。
――ギルバートかな。
アイツが、結婚の機会あるのか知りたいわ。

あ、占いってそういう結果は出るんだっけ？

霊…ね。
[少しだけ顔を伏せて]

なら、つまりは…そういう事なんじゃないの？
無作為にではなく、ある程度意思を持って集められたのでしょう。
…自警団の、では無いかもしれないけれどね。

[ウェンディの言葉に瞬いて]

……本当？
じゃあ、霊能者二人……ってまた数が違うじゃない。

[やっぱ偶然？と怪訝そうに書類をテーブルに置いたが、セシリアの言葉に表情を翳らせ]

――もし、この書類が本当なら
誰かが嘘を、吐いてる……そういうこと。

[個室内。窓辺に張り付いて夜空を睨み付けるように眺めながら、“観測”活動を行っていた。月の浮かぶ位置を頼りに大まかな時間を確認し]

……宵も更けてきたのか。やつらの活動時間も近いね。
僕は、見届けなくてはならない。いや、防がなくてはならないんだ。

[呟き、踵を返して扉の方へと向き直った。ノブに手を掛け、開く寸前で一度その動きを止める。思案げに眉を寄せながらに俯き、暫しの間そうしていたが、やがてゆるりとかぶりを振って部屋の外へと踏み出した]

［レベッカの表情に気づいて少し顔を伏せ。
ひょっとしたら、自分の両親のことも見えたりしないのかと――問うのはやめた］

……ギルバートを？
構わないけど……婚期、ねぇ。
人狼かどうかっていうのをメインに見るからあんまりはっきりといつが婚期とかは判らないかもしれないけど……
ギルに今好きな人がいるのかとか、出会いがあるのかとか、そんな程度は判ると思うわ。

ん、満腹。
ごっそさん。

［食べ終えた彼は、ローズマリー、セシリア、レベッカ、ウェンディを順に見比べて、つぶやいた。］

良いんじゃねえの。紙が本当のことを書いてるなら、おまえさんたち以外の８人には１人だけヘンなのが混じってるわけだ。

明日の結果を見てから考えればすむ話だろ。
今からガタガタ騒いでどーするよ。
自警団がうわさに踊らされて騒いでるわけだしよ。
誰かが嘘をついてると今から決めつける必要もあるまいよ。

［ソファに陣取って、ちびちびとバーボンを飲んでいる。］

……霊能者まで２人。
誰かアーヴァインを締め上げたら？嘘書いてるんじゃないかって。

ずいぶん騒がしいけどどうしたの？

ええ、レベッカさんって霊が視えるんだ。
ええええ、ウェンも！？

すっごーい、私、そういう霊感みたいなの全然無いから憧れちゃうな！

[レベッカに頷き]

小さな頃からそうだったの。みんな、それが当たり前なんだと思ってたわ。
でもリックは違う、って。
わたしがここに呼ばれたのはそういう訳だったのね……

……ねぇ、ちょっと良い、かな？
［ひょっこりと。
前触れなく、階段の陰から顔を覗かせた。
探偵の真似事のように頭に帽子を被り、意味もなく虫眼鏡を携帯した格好が、探偵気分で盗み聞きしていたことを匂わせる。
多少の罪悪感は覚えているようで、集まる人々を見回す目は気まずそうだ］

……霊が見える、って言うなら、メイもそう……だよ。
学校で言ったら変な目で見られちゃうから、ずっと隠しては来たけれど……。
それって、霊能者って事になるのかな？

[かすかな足音ともに1Fのホールへと降り立つ。誰に挨拶するでもなく無言のまま階段脇の壁へと背を持たれさせて腕を組み]

ふん。この村の女は胡散臭いものばかりか。

[それぞれの会話から状況をそれとなく探り、把握したとともにそう独りごちた]

…でも。
占い師だけならまだしも…霊能者を集めるって言うのは…
[それ以上を言うのは、やめた。
想像をすれば、それが現実になりそうだったから]

どちらにせよ、誰かが嘘をついているか、本当は占い師も霊能者も複数居たか…
どちらかだという事だわ。

……な、なんだかメイも吃驚。
ねぇ……占い師とか霊能者って、普通こんなにいるもの、なのかな？

…………こ、この中に嘘を付いている人とか、居たりしないのかな？

えええええ？？
メイさんも霊能者！？
何これ！すごい！ここって異能力者ばっかりじゃない！


……ってアレ？
じゃあ人狼の噂もあながち噂じゃないとか…？
あはははは……嘘でしょ？

占い師は2人で、霊能者は3人…？
…それはまた…本当なら、豪勢ね。

あぁ、うん、あれよきっと。
危機的状況になるとなんか凄い能力が突然芽生えるとか。
よく漫画であるじゃない。
あぁいうのなのかしら。

［投げ槍に呟くと冷蔵庫から杏仁豆腐を取り出した］

［奇異なものを見る目でメイを見て、苦笑した。］

なかなか冗談みたいな話だな。
自警団もここまで間違えるかは微妙だわな。

するとあながち人狼ってのも有り得る話か。
…今までそんな死体見たことねーけどなー、俺は。

［肩をすくめて、ナメコおろしをつまみにバーボンをなめる］

ちょっと違和感があるなこの組み合わせは。

嘘をつく…でも、それなら何の為に？
[メイの方を見て、首をかしげる]

[ぼんやりと考え事をしていたが、急に顔を上げた]

霊…？
霊って…死んだ人の霊のこと？

…そしたら…あの…会いたい人とお話ができる…？

[ギルの母を悼みと共に思い浮かべながら訪ねた]

3人もいるの…。
意外と視える人って、いるのね…。

あたしも、そんな力が欲しかった…そうしたら、訊きたいことがたくさんあったの。

[自分が看取った幾人もの人を思い出して目を伏せた]

［セシリアの問いに、微かな震えを帯びた声で、答えた］

……わ、わからないけれど……。
でも、お母さん……言ってたの。
偽者には、気をつけなさいって。

家の家系は代々長女がこういう……「霊能力」っていうのかな？
そういう力、持ってて……。
そ、それでお母さん、そういう事件に巻き込まれたことがあったんだって。
その時に……「自分も霊が見えるんだ」って、名乗りを上げた人が、いて。
でも、その人、本当は狼だったって……。

ところで…
今日、占いの希望出してるのって…

ラッセルさんがナサニエルさん
私がラッセルさん
レベッカさんがギルバートさん

他、見落としてる人はないかしら…？

違和感…？

[ふと、今まで大して気も払ってなかった陰鬱そうな男に目を向ける]

[ユージーンの言葉に振り向いた]

どうして「あり得る」と思えるの？
ごめんなさい…あたしの察しが悪いのかも知れない…。

[同じような言葉を発したヘンリエッタの方もちらりと伺った]

［ヘンリエッタの言葉にはっと我に返り］

あぁ、そうよ。占いする人。
誰を占えばいいのかしら。

……って言っちゃっていいの？エッタ。
ラッセル希望って。

[ギィ、と集会場の扉が開く。其処にはアーヴァインの姿が。「集まっているようだな」――彼は冷たい口調で、集会場にいる人々を見回した。何か言いたいことがあるならば言っておけ、とでも言った様子で彼は腕を組んでいる]

詳しい話はきいた事ないの！
だから、狼がいたとして、何でそんな事するのかはわからない！
で、でも――思い出したら、なんだか急に怖くなって。

［我知らず、母に譲られた十字架を握りこんでいた。
掌の痛みでそれに気が付くも、震えた手は思うように動かず、十字架を手放す事ができない］

ん

ナメコおろしとバーボンは違和感がある。
ローズ、日本酒はないのか、料理用でも良いんだが。

［緊張感のない声で、緊迫感の張りつめた中、悠然と聞いた。まったく真剣味がない。］

あれ、ラッセルさんは保留だったかしら？

やっぱり、また聞きだとイマイチ情報が掴めないわ…。

狼が…
でも、おかしいわ。

報告書によれば、狼は2人組な訳でしょう？
それが正しければ嘘をついている数が合わない。
狂人というのが良く分からないけど…もしその人も嘘をついてたとしたら…3人で、数は合うかもしれないけれど…
[考えながら、俯いて]

―集会所二階―

……丸一日か、意識が無かったのは。

―――行かねば、な。

[ぐっと手を握り締めると、グレンは階段を一歩一歩踏みしめた]

［ソファに座ったままで、彼はふと気づいて指折り数えて考えた。そしてローズ、セシリア、レベッカ、ウェンディ、メイを見渡した。］

なあ、おまえら、勘違いとかしてるヤツぁいねえのか。
アーヴァインのメモが事実だったら
他の７人は無実、ってことじゃねえのかな。

ちっと、気になるんだけどな、その辺は。

ああああ、嘘！嘘！
今のなし！なし！

わっ私は、別に誰でもいいわっ！
ローズさんにおまかせっ！

でも、他の人が誰に興味があるか聞いてみたいわ…。
言ってない人は言った方がいいと思うわ！

どいつもこいつも信じ難いね。
僕にも与えられなかった力の持ち主がこんな村に複数存在しているはずがない。
そんなはずはないんだ――。

[自称能力者の面々を私怨交じりの視線でそれぞれ見比べ、ぶつぶつと呟く]

馬鹿ね…
酒はチョコレートと食べるものと相場が決まってるのよ。
[ほら、とポケットからビターチョコを取り出して]

ほんとに緊迫感のない……もう。

［荷物の中から久保田を出すとユージーンに渡し］

……全部飲まないでよ。私も飲むんだから。

[...は頬に指を当てて考え込みながら、言葉を選ぶように言った]

確かに、おかしいわ。数が合わないもの。
狼二人も狼に味方する人も嘘をついているということ？

誰も勘違いしてる人が居ないんだったら、霊能者候補の中から占うってのもアリじゃないかしら？

でも、本当に誰も勘違いしてないの？？

［ユージーンの言葉に顎に手を当て］

もし書類が本当なのだとしたら、３人は嘘をついてるのよね。
でも人狼じゃない人が嘘をついてないとは限らない。
だから残りの人がまったくの無実、とは言い切れないんじゃないかしら？

[メイの目を見ながら]

でも…嘘を吐いているなら、ちゃんと言ってね…？
ううん、メイさんだけじゃない…他の人も。

だって…こんな状況、普通なら耐えられないもの…嘘を吐く気持ちもわかるから。

[痛みのあまり、心にもないことを口にした人々のことを心に思い浮かべながら言った]

―集会所一階―
[階段を下りると、すでに大半の人間が集まっている。
昨日までに顔を合わせた面々の他に、今日始めて会う者も]

少々遅くなってしまった。
あと、昨日は心配をかけてすまない。
もうこの通り大丈夫だ。

さて、どういう話になっているんだ？
[特にバツの悪そうな顔をすることもなく、皆の輪に混じりユージーンの隣に座り込んだ。
ここまでの話の経過を聞いている。]

…念の為、それ以外の人間も見るべきだと思う。
何かの間違いかもしれないし…
他には居ないと信じ込んでしまって、逃しては…
それに、3人が嘘をついてるのだったら…わざわざ霊能者を見ずとも、何とか出来るでしょう。
いくら人狼だって複数の人間に挑まれれば、かなわないでしょうし…

君たちは僕の言うことになど耳を貸さないのかもしれないが、ひとつだけ言っておくよ。選ばれし民――いや、能力者は、1人ずつしか存在しない。
それが宇宙の理だ。このセカイの定めなんだよ。

誰だ。誰が、その名を騙っている。

[5人の女たちを観察するように視線を向けたまま、僅かに口角を吊り上げて、低く抑えた声で言い放つ]

[ユージーンの話に頷きながら]
ああ、そういうことか。
占い師が２人に、霊能者が３人か。
念のため言っておこうか。私はそういう類の力など無い。
私はただ土を掘り返すしか能の無い者だからな。

……さて、アーヴァインの手紙が真実ならば、だ。
今こうやって能力がどうこう言っている者の中に人狼とやらがいることになるだろうな。

……追い詰められた者は、なんでもするものだ。

［グレンに状況を聞かせた］

なんかよくわかんねえがな
気づいたら占えるとか霊が見えるとかいうのが５人いるわけさ。アーヴァインのメモが本当なら人狼は２人で狂人は１人しかいねえ。

まあ、錯乱して勘違いしてるヤツがいるんじゃねえかと思うんだけどな。意味分からんな。まったく。

［彼は肩をすくめた。そしてグレンに勧めた。］

うまい晩飯があるから、食っとけや。
良い仕事してあるぜ。おまえさんの野菜も喜んでるぜ。

［不意に手を握られた感触に、ビクリと顔を跳ね上げた。
前に立つニーナの姿に気付いて、しゃくり上げるよう息を吸い込む］

ニーナちゃん……。
あ、ありがと。
うん、大丈夫、ニーナちゃんがそばにいてくれるから、怖くなんてないよ……。

［頭を振りながら言えば、目を擦って集まりだした面々を見回した。
ユージーンの勘違い、という単語に顔を上げ、次いで左右に首を振る］

メイは、勘違いはしてないよ。
嘘も、ついてない。

[グレンの方にそっと近付いて腕に触れた]

あの…昨日倒れたって訊いたのですけど…。
お加減はいかが？
目の前が瞑くなったり、おかしな匂いがしたりしない？

[アーヴァインは、人々の会話を暫し眺めた後、告げた。

「被害を“最小限”に留める為に、我々自警団が漸く容疑者を12人に絞り込んだんだ。明日からそれぞれ尋問も行う。……私は奥で休むぞ」

――アーヴァインの告げた“最小限”。それは、“犠牲”というニュアンスを含めているように、聞こえたかもしれない。
アーヴァインは厳しい眼差しを人々に向けた後で、集会場の二階の一番奥にある、管理者用の宿直室へと入っていった]

嘘は、ついてない。
…少なくとも、その事に関しては…ね。

[ニーナの言葉に、ゆっくり、首を振る]

ふん、アーヴァインったら。
なんでいつもあんなに高圧的なのかしら！


ところで、エッタ何故か解らないけど胸騒ぎがするの。
これからどうするかって、早く決めなきゃいけない気がするの。

［ニーナの言葉に肩を竦め］

……いくらなんでもそこまで錯乱してないわ。
私が占いできるのは事実。

……で、誰を占えばいいんだか。
他の人は立候補とか推薦とかないの？

［セシリアのビターチョコレートをありがたく受け取った。そして続くローズの久保田に目を輝かせた。］

これで朝までは楽しめそうだ。

［ナメコおろしに合わせて久保田をちびちびなめている。］

[ナサニエルの呪文のような、絡め取るような言葉に怯えて]

どうしてあなたは…そんな風に、預言者みたいな口を訊くの？

怖いの。
貴方が怖い。

[ユージーンの言葉に頷き]
私も同感だ。
この状況に変更がなければ、人狼と狂人以外の誰かが自分の能力を名乗り出る根拠が無い。
まあ、食事を摂ってからゆっくり考えようか。

[と、ここまで話している間にニーナの声に気付き]
ああ、一晩寝たからな。もう大丈夫だ。
特に匂いなども感じない。
持病も無いからな。安心してくれ。

[そう突き放すように言うと、食卓に着いた。]

騙っている、だなんて……
わたしは本当のことを言っただけよ。

それに、その紙に書いてあることだって本当かどうかわからないのに。
わたしは誰も疑いたくないわ。

[...はナサニエルに怯えながらも毅然と言った]

残念ながら…
私はここに居る人たちの事を知らないから、誰が怪しいかどうか…分からないのよね。
勘でいいなら…そうね、男に狼が居るのかもしれないけれど。
[たまたま近くに居るユージーンを見て、笑った]

[現れたアーヴァインに視線の矛先を変え、告げられた内容に眉をひそめて]

あの男……。アーヴァインと言ったか。
なぜ選ばれし民の存在を知っていたんだ。僕の話には耳すら貸さなかったというのに。あいつが――いや、違う。人数が合わない。異常だ。異常なんだ。
もしくは恐慌に苛まれた愚か者がいるということなのか。
いずれにせよ尋問とやらは僕が行う側だということを証明してやるさ。

[立ち去るアーヴァインの背を睨みながら、届くはずもない挑発的な言葉をその残影へと投げ掛けて]

[食卓に着き、神に祈る]
In Nomine Patris, et Filii, et Spiritus Sancti.
Amen.

Pater noster, qui es in caeli:
sanctificetur nomen tuum;
adveniat regnum tuum;
fiat voluntas tua, sicut in caelo, et in terra.
Panem nostrum cotidianum da nobis hodie;
Amen.

[学の無い男が唯一口に出来る外来語を呟くと、食物を機械的に口に運んでいく]

[アーヴァインがやってきたのも上の空だった。人々が言うのは、要するに――占い師と霊能者、合わせて五人も居るなんて、おかしい、と。そもそも霊能者って、何？]

……エルは――

[確かに見える。見える。――見えるけれど。嗚呼、それは或いは、レベッカ自身の“心的な病に似た幻想”なのでは、ないか]

第一、私……
お母さんが死んだ時も、村の人の葬儀の時も、
何も感じなかった……

……あ、……私、霊能者じゃないのかも。

そうだな。状況がハッキリしてないのがなんだな。
５人もいてもなあ…。

レベッカだけがまだ意思表示してねえかな。
勘違いしてるのがいねえなら、無実が７名確定するぜ。
他を見るのは無意味だろ。その辺ハッキリしてほしいもんだな。

ねぇねぇ、皆ホントに誰も占って欲しい人居ないの？

ヘルメスのタロットカードだよ？
こんな機会めったに無いのよ！！

セシリアさんのはちょっと怖いけど…

[ニーナの言葉に身体を向き直らせ]

君は僕の話を聞きたいというのかい。なかなか殊勝なことだ。
僕は知っているんだ。人を食らうバケモノが存在しているということを。
なぜなら、――僕の母は僕の目の前でやつらに殺されたのだからね。

[怯える様子の彼女を前に、臆した様子もなく淡々とやや無感動的にそう告げる]

ふん
まあ、ありそうなこったな。

［レベッカの言葉に肩をすくめた。］

しかしな、それなら俺はレベッカを占ってみたいと思っちまうぜ。
まあ、わからねえでもねえが、今一番ほしい情報になる。

[ニーナはグレンのラテン語の流暢さに驚きながら]

そう…おせっかいをして御免なさい。
でも…もし、助けが要るなら言って。

偽善かも知れないけど…心配なんです。

…？
[レベッカの言葉に、視線をやり。
怒ろうかとも思ったが面倒になって、ため息をついた]

そう…つまり、そういうことね。
じゃあ、彼らの言葉を信じるとするならば？
力のない者に人狼が混じっている…という事ね。

レベッカさん、霊能者じゃないの？

……レベッカは霊能者じゃない……？

もう。ややこしいこと言わないでよ。
吃驚しちゃったじゃない。

[レベッカの不安げな言葉を耳にして、食事の手を止めて振り向く]
……なるほど、君は霊能者などではない、と。

ならば、占いとやらが本当ならば君を占ってもらうのが適当だろう。
君が無実ならば、かなりの確率で能力者の中に絞り込める。

そういうことだ、よろしく頼む。
[そう自称占い師の二人に告げると、食事に戻った]

でも私、あなたを信用できないわ。
そうやって――わざと混乱させてるのではないか。
あるいは、人狼ならわざわざ目立ったりはしないと…隠れ蓑にする気なのか。
[レベッカに手を伸ばしかけて、途中で動きを止めて手を握った]

……成る程。
そういうことならば、僕としては君を占ってほしいけどね。

[霊能者ではないというレベッカの言葉に、腕を組み直し、溜息とともにそう言い放った]

[ナサニエルの言葉に向き直って]

あなた…悲しいの？
そして怯えているの？
だから…そんなに怖いのね…。
そんな風に見えなかった。

お願い…そんなに怖がらせないで。
あなたのお母様…を殺したモノが本当にいるなら。
あたしたち、力をあわせなきゃならないの。

[自分の患者に言うように、辛抱強く優しく話しかけた]

[...はできあがった夕食を口にしつつ、
レベッカの自分に対する「変態」呼ばわりに傷付いたり、
ヘンリエッタのカード趣味からくる人が変わったような
言葉遣いや、隠そうともしないラッセル好き発言に
子供らしさを感じて吹き出していた。

が、ローズマリーと似たようなことができると言い出した
セシリアや、死んだ人の幻影が見えるというレベッカや
頭の中に色んな人が語りかけてくるというウェンディの顔を
やや真剣な目になって見、話を聞いている
ハル…いやメイに関しては思わず肩を震わせるほど、
一瞬その姿に滑稽さに笑ってしまいそうになったものの、
彼女もまたすぐに不安そうな顔をしたので
（真面目に聞け、オレ…）とばかりに、真剣な顔を続けた。

新たに降りてきたウェンディには挨拶、グレンには会釈し、
いつの間にか佇んでいたナサニエルには挨拶を
すべきかどうか悩んでいる。
そのうちレベッカの取り下げを耳にし、笑ってはいけないと
思いながらも、思い詰めて考えがちな彼女の早とちりしたらしい様子に、ふっと口元だけで笑った]

[...はレベッカの言葉に目を見開いて呟いた]

そう……レベッカさんは違うのね。
わたし、わけがわからなくなりそうだったわ。

[レベッカの様子がおかしいので傍に寄った]

落ち着いて？
エルはあなたのせいで死んだんじゃないわ…。

大丈夫、大丈夫よ…？

だ、だって……霊とか言われると……ごめん……

[呆れるような皆の反応に小さく謝罪して]

あんまり話は聞いてなかったんだけど――ウェンちゃんかメイちゃんが、その、霊能者なのね。
……違う、どちらか、が？

占い師はローズとセシリア、霊能者はウェンちゃんとメイちゃんで――この四人の内の二人が、嘘を吐いてる、と。
何で嘘を吐くの？
……lunatic《狂人》――だから？

[其処まで考えて、いつしかあのアーヴァインの書類の内容を軸にしていることに、気づく。そもそも人狼なんて――居る、わけが、な……]

……人狼も、嘘を吐いてる、ってこと？

[ナサニエルの声で「母を目の前で殺された」と聞き
何も言いはしないが、意識しないままその顔を見た]

[ヘンリエッタの言葉に苦笑して]
余計なものまで感じないようにはするわ。
私個人としては…そう、そこのバンダナの男の過去なんかなら、楽しそうだとは思うのだけれど。

[ニーナの驚きに、事務的な態度を崩さずに]
私は余所者だからな。
カトリックの信仰が染み付いている。
他のラテン語は知らんが、これはただの習慣だ。
皆がやる食事前の祈りだ。驚くこともあるまい。

それに、そういう心配は偽善ではない。
君は看護婦だ。それが仕事だろう。
そう卑屈になることもない。

……偽善というのはな、ただ自分が助かるためだけにやることを言うんだ。
[そう呟いて一瞬だけスープに視線を落とすと、また食事を再開した]

……レベッカさん、勘違いだったんだ……。

となると、残る霊能者は私とウエンディちゃんだけだよね。
もしアーヴァインさんが人数を間違えたんじゃなかったら……。
う、ううん！
そういう怖い事を考えるのはやめよう！

……御免ね、メイは誰を占ったら良いのかまだ思いつかないの。
でも――、レベッカさんは、占わないほうが良いような気もする。
だって……、狼なら今更勘違いでした、なんて言うのかな。
メイは、言わない気がするの。

…
[不意に、眼鏡を外してテーブルに置く。
髪をかきあげると、額に薄く残る傷跡と、金色の瞳が姿を現した]

特に希望が無いなら、適当にやってしまうわよ？
さしあたってバンダナの彼とか。
[全員に確認するように言いながら、手を伸ばし]

[労わるようなニーナの言葉に弱く笑んで]

ごめんね、大丈夫よ……。

私のこと、占う？
別に構わないわ。……誤解させた私が悪い。

ローズ、セシリア。今日は私を視て。

[人々の意見を汲み、或いは謝罪も込めて、真摯な表情で二人を見た]

[「バンダナ男」…ああ、自分かと気がついて
少々人が変わったようにも見えてしまったセシリアを
だが微笑みかけながらじっと見た]

はは…。過去だとか余計なもんは勘弁願いたいが、
オレを人狼かどうか調べたいだけなら構わんぜ。

あとな、オレは「ギルバート」
「バンダナ男」じゃないぞ。

外が…暗い？
星すら見えないってどういうことだ？

[窓の鉄格子の隙間から空を見上げる]

…雲？これは……嵐でも来そうだな…。

[そう呟いて*寝返りをうつ*]

…………。
悲しい？ 怯える？ ――血迷い事を言うのは止してくれ。
これは僕の復讐だ。宿命なんだ。やつらの息の根を止めなければいけない。これ以上の破壊活動を防ぐために！

[ニーナの言葉に予想外だといった様子で一瞬だけ困惑した表情を浮かべ、言葉を失う。しかしそれからいつもの表情に戻すと、矢継ぎ早に早口でそう呟いた]

協力が必要なのならば、惜しまないつもりだ。
ただ僕は君を、――いや、人を信用する気はない。

[荒く息を吐き、それから付け足すようにそう言葉を紡ぐ]

[セシリアの方を向いて]
私は、希望を出したはずだが？
まあ、誰かにこだわることもないが。
二人ともが本当のことを言っているというのならば、二人で同じ者を見たほうが早いだろう。
それがてっとりばやい。

[そして、ナサニエルの話を聞いて]
そうか、母を殺されてお前は壊れたか。
―――幸福な奴だな。

[そう淡々と告げると、食事を終えて食器を下げに厨房へ]

それじゃ、今日はレベッカさん占いで決まりなのかしら？

この目で占いの様子が見れるなんて…
すごく楽しみ！

……私もメイと同意見ね。
狼なら今更勘違いって言うわけないし……

何より小さい頃からレベッカのこと見てたのよ？
レベッカが人狼だなんてありえないわよ。
絶対……有り得ないんだから……

［ポケットの中のカードに手を這わせると瞼を伏せ］

[バイオリンのような（フィドルと呼ぶらしいが）楽器で
あの美しい曲を奏でたらしいのもグレンなら、
今何やらわからない外国の言葉を呟いたのもグレン]

（……意外だ。
と言ったら失礼か……。人は見かけによらないな）

[自身を占いたいと言ったのは、]

ナサニエルさん、セシリア、グレン、ユージーン……
よね？私を占いたいって言ったの。

……メイちゃん、そう言ってくれるのは嬉しい。
確かに占いは、人狼を見つける為に使うべき。――実在するなら。
でも今の私、此の侭じゃ皆に混乱を与え続けるでしょ？

……だから。

[ごめんね。と誰にとも無く呟いて、緩く瞑目した]

［レベッカを見つめると］

……私は占いたくない。
でも貴方が占って欲しいというならそうするわ。
貴方が人間であることを証明するために。

そう…
なら、それでもいいわ。
出来ればこの時間が…一番いいの。
それを逃したくないから…
[レベッカに頷いて、失礼、と手を伸ばし]
…いい？

[ギルバートの言葉は半分聞き流しながら]
ごめんなさいね。
余りかかわりたくなかったから、覚える気が無かったの。

[セシリアから伸ばされる手に何となく目を瞑りながら]

いいぜ。
オレも、レベッカが調べられるくらいだったらオレを視てほしい。
あんな勘違い、彼女らしいじゃないか。
わざわざ調べなくたって、レベッカには既に
「自分を霊能者だと勘違いしていた」なんて面白い話のタネ…
おっと。
判断材料になりそうな出来事があったんだ。
せいぜいこれを元に人狼かどうか考えりゃいいんだ。
オレはあまりそうは思ってない。
だったらせいぜいオレを視てもらって、人間だと
皆の認識でもはっきりさせて貰いたいね。

［メイとローズを見て考えている。］

有り得ない、なら良いだろう。
もともと人狼なんざいるわけがないと俺は思ってる。
レベッカに限らず誰であれ違うと思ってるわけさ。

アーヴァインを信じるかどうかは、まだ決めてねえ。
俺は俺の目にうつる事実しか興味ないんでな。

[ナサニエルの言葉の端に伺える調子を聞き取って]

信じなくてもいいの…。
ただ…あなたが、お母様を失って悲しんでいることは自分に許してあげて…。

でないと…あなたが復讐だけに生きていると知ったら。
お母様はきっと悲しむから。

[ローズマリーとセシリアに頷いて]

セシリアの占いはよくわからないけど、
ローズ、私の恋愛運も一緒に占ってくれる？

[冗談とも本気ともつかぬ表情で告げた]

[厨房から戻ってきて、ぼんやりと占いの様子を見ている。すると、]

……？

[何か、声が聞こえた気がした。
それも、喉を引き裂くような声が。]

[カチリ。時計の音が鳴る――間もなく23時の鐘が、鳴る]

ふん。理解し得ない人間を一様に壊れたとしか称することのできない君も十分に幸福だと思うけどね。
僕は同情して欲しかった訳ではない。
この世界に巣食う現実を知らせる必要があるんだ。
誰しも傷を持っていることなど、君でもわかるだろう。

[グレンの呟きを聞き付け、憮然とした表情を浮かべて相手へと視線を遣り、そう言った]