流れ者 ギルバート ………助けて、くれたんだよなぁ。 | |
2006/06/28 00:39:57 |
流れ者 ギルバート ほんとに変な奴だったよ。 でも、初めてだった。 人間なのに、嫌いじゃないって思ったのって。 | |
2006/06/28 00:45:42 |
流れ者 ギルバート 俺は自由になった。 うれしかった。 何処へでもいけて、 山も走り回れて、 木登りもたくさんできて、 飯もたくさんとれて、 楽しかった。 幸せだった。 誰にも怒られなかった。俺だけだったから。 うれしかった。 | |
2006/06/28 00:49:12 |
流れ者 ギルバート 調子に乗ってた。 何でも出来るって思った。 人間なんか要らないって思った。 …あいつ以外は。 思い上がってて。 そんな時に、人間からの、【頼みごと】。 頼まれた。 頼られた。 人間に。 あんなに俺を蔑んでた人間に。 何故か、嬉しかった。 | |
2006/06/28 00:50:59 |
流れ者 ギルバート 偉そうに引き受けた。 俺の力を見せてやるって言った。 あんなに嫌だった獣化だってした。 前は魔法をかけられた檻で、 無理やりじゃないとしなかった獣化。 それを自分から、した。 | |
2006/06/28 00:52:20 |
流れ者 ギルバート すっきりした。 思い切り暴れた。 楽しかった。 そこがどこかの城だって気付いたのは、 全てが終わってからの事だった。 | |
2006/06/28 00:52:59 |
流れ者 ギルバート そしてそこが―――― | |
2006/06/28 00:53:46 |
流れ者 ギルバート あいつの故郷だって事に―――― | |
2006/06/28 00:54:02 |
流れ者 ギルバート 気付いたのも―――― | |
2006/06/28 00:54:19 |
流れ者 ギルバート ――――全てが。 終わった後だった。 | |
2006/06/28 00:54:45 |
流れ者 ギルバート 後悔した。 後悔した。 自分が嫌でどうしようもなかった。 あいつが、俺のせいで。 故郷が。俺のせいで。 あいつは俺に自由をくれたのに。 | |
2006/06/28 00:55:50 |
流れ者 ギルバート 恨まれてると思った。 嫌われてると思った。 だけどあいつをほっとけなかった。 俺があいつから離れたくなかった。 本当は恨まれたくなかった。 本当は嫌われたくなかった。 一緒に居れるのは、嬉しかった。 だから、付き纏った。 その内に一緒に傭兵として働き出した。 蒼の陽光。紅の月光。 そう対で呼ばれる事が嬉しかった。 | |
2006/06/28 00:58:00 |
村長の娘 シャーロット >>199 [ナサニエルの様子を見て取って天使の微笑みを浮べて] たのもしいですよ。 そのいきです [倒れ付すドラゴンの上に着地をしてから] さぁ、皆の所に行きましょう。 大分逃げれたようですね。 [ナサニエルを連れてワイバーンの撃退をしているハーヴェイ達のもとへと向かった。] | |
(200)2006/06/28 00:58:04 |
流れ者 ギルバート あいつが「檻」の事を言うたびに、 俺は責められてると思った。 だけどそれでも良いと思った。 あいつの気が済むのなら、 それでも良いと思った。 だけど、本当は。 檻は嫌だった。 自由なままで居たかった。 | |
2006/06/28 00:58:52 |
流れ者 ギルバート 自由なままで、 あいつと――――――…。 | |
2006/06/28 00:59:19 |
流れ者 ギルバート もう、俺から解放されるな。 ごめんな、今まで。 | |
2006/06/28 00:59:44 |
流れ者 ギルバート 今まで、ありがとう。 | |
2006/06/28 00:59:56 |