人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1562)赫い屍の海で彼の人はわらう。 : プロローグ
 村は数十年来の大事件に騒然としていた。
 夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。

 そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
自警団長 アーヴァイン
 ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
墓守 ユージーンが参加しました。
墓守 ユージーン
―――――――――――――――――――――――――


   赫い屍の海で彼の人はわらう。


―――――――――――――――――――――――――
(0)2006/06/15 21:13:32
流れ者 ギルバートが参加しました。
流れ者 ギルバート
[風が、吹いていた。

男は手で風を遮りながら、銜えた煙草にオイルライターで火を点した。
元は学校の教室であったのだろう、朽ちかけた部屋の一室。
傷んだ黒板を背にして、赤錆の浮いたスティールの椅子に足を組んで座り、ゆったりと寛ぐ。
大きく破壊された天井からは、どこまでも青い空が覗いていた。

・・・・・・風が、強くなってきた。]
(1)2006/06/15 21:16:32
酒場の看板娘 ローズマリーが参加しました。
酒場の看板娘 ローズマリー
[煙るような灰色のオーガンジーを重ねたロングドレスを身に纏い、長く重たい髪をゆったりとなびかせながら女が岸壁に佇んでいる。

腰に当てられた腕を覆うのはドレスと揃いのロンググローブ、そして黒いレースに縁取られたリボン状のラバー。ラバーの先には刃物のような形状の素材の分からない鋭利な飾り。女の貌には異様な事に、腕と同じくリボン状になったラバーが厳重に巻き付けられており、口元を除いて内側を伺い知る事は出来ない。]

…………ぁあ。

[口唇を小さく動かし息を零す。
後髪に挿された濃灰色の薔薇とベールが腐臭を放つかのように、髪とは違う動きで以てゆっくりと*揺れた*。]
(2)2006/06/15 21:18:55
お嬢様 ヘンリエッタが参加しました。
お嬢様 ヘンリエッタ
[色彩に乏しい廃墟の砂利道を
 黒地に深紅の薔薇の浮く日傘を差して
 珍珠鱗を連想させるドレスを纏った少女が
 ひらひらとドレスの裾をはためかせ
 足取りも軽く歩を進める。]

くすくすくすっ…

[華奢な体躯と艶やかな其の様相は
 さながら獣の群れに放り込まれた小動物にも似て
 残忍なる者たちの衝動を刺激する。]

…嗚呼っ…

[びりびりと感じる殺意と咽返る潮と血の匂い。
 高まる期待に打ち震えて溜息を漏らし
 日傘の端から空を仰ぎ長い睫毛は*蠱惑的に揺れた*]
(3)2006/06/15 21:19:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[ドレスを引きずりながらゆるゆると。だが、迷いの無い足取りで島の海岸線を辿るように歩いている。

非現実的な衣装とは裏腹に、左手にはごくオーソドックスな黒革の四角鞄。角を留めた金属が日光に反射してしろく光る。]

──苦しめば良い。

[口唇が呪詛のように動き*そう呟いた*。]
(4)2006/06/15 21:19:40
墓守 ユージーン
[年に幾度も殺戮のイベントが行われている島は、船着場の近くまでこびり付いた血痕で汚れている。
島の色は滴るような血の色……に全部が染まるまでは、どれくらいの年月がかかるのだろうと、うろんに眸を島の中央に向けた。
高めの建物に寄り添うように映える木々の緑だけが、まるでこの島で何事もないかのように、葉を揺らしていた。

船着場に一歩足を踏み出すと、迎えたのは鋭い眼光を放つ無数の鴉達であった。
馳走にありつこうと、遥々海を渡ってきた鴉もいるのだろう。
…或いは、誰か参加者が操るものなのか。]


[ぐるぐると髪の毛を回しながら振り返ると、約10km〜15km程先に、陸地の姿が見えた。潮の匂いが強く鼻腔を刺激した。]

[無言でそれを見ていたが、やがて首をだるそうに回すと、
背の荷を揺さぶり、島の中へと歩いていった。]
(5)2006/06/15 21:26:16
流れ者 ギルバート
[遠くから微かに悲鳴が聞こえる。
そして、強烈な潮の香りに入り混じる血の匂い。]

A-Hah.
(6)2006/06/15 21:27:32
美術商 ヒューバートが参加しました。
美術商 ヒューバート
[朽ち果てた建物の屋根裏。卑猥な笑みを
 浮かべた紳士が、様子を伺っている。
 その視線の先には、先に辿り着いた者であろうか、
 美しい女性が佇んでいる。
 紳士は、恍惚の表情で彼女の一挙動を眺めている。
 見れば見るほどに吸い込まれていく感覚がし、
 紳士のある部分にみるみる力が漲ってくる。
 彼は、今にも*女性に飛び掛りそうである*]
(7)2006/06/15 21:28:22
美術商 ヒューバート
[紳士は、ポケットから何かを取り出し、
 その輪に両手の指を次々と通していく。
 彼の頭の中には、眼下の美しい女性のこと以外には
 何もなかった。どうやって彼女を”射止めるか”
 期待で”膨らんでいく”・・・嗚呼。
 思わず笑みの漏れる顔を整え、*女性の眼前に飛び降りた*]
(8)2006/06/15 21:38:44
墓守 ユージーン
あぁ、こんなにも殺人鬼達がいたっても、
俺を熱くさせてくれる奴は何人いるのかねぇ。

幾らもめぐり合えないくらいの熱さ。
熱狂出来るような奴。
居るかね、この中に。居るっかねぇ。

[何処かうろんな響き。]
[この年に数回行われるイベントに来る前に、挨拶に行った黒髪の女性の姿を思い浮かべて。まだ少女の時分にイベントの勝利をもぎ取った殺人鬼も、普段は保母の姿をしている。]

殺戮の宴っか・・・・・。
まあ、これしか熱くなれるもんがないからねぇ。

本当、生きて帰れるか分からねぇけど、せめて生きて帰れないならそれなりに、殺り合いたいものだよなぁ。

[歩むにつれ、酷く荒れている島の姿が見えてくる。至る所に木片と瓦礫が散らばり、建物の壁は赤茶けたり黒ずんだり。クイ、と首を上に向けてみると、高い場所に人型をした血の痕がついていたりする。それも、無数に。]
(9)2006/06/15 21:43:03
学生 メイが参加しました。
学生 メイ
[廃屋。漂うは拭い去れぬ血の匂いと屍の腐臭]
[それらをいやに場違いな蛍光灯の灯りが照らし出している]
[光の中心には、少女が一人]

──よし、手入れ終わり。っと。

[黒一色のブレザーを身に纏う少女の姿は、場違いなほどの清潔感を漂わせている]
[だが、その腰からはさまざまな短剣や針がさながら蛮族の装飾品のように提げられている]

んー、こっちは。……まだいいか。もう2・3コやっちゃった後でも。
……さて。そろそろ出ようかな。
今日は良い獲物に出会えれば良いんだけど。

[手にしていたダガーを鞘に仕舞うと、蛍光灯を消して、重い鉄の扉を開ける]

──血のにおい。
ふふ。いい夜だね。

[薄れるどころか更に強まる血臭に無邪気に微笑むと、*廃屋を後にした*]
(10)2006/06/15 21:43:14
墓守 ユージーン
MOMと呼ばれているあの人。
ドロドロとした、幾重もの円を描いたあの眸。
いかなる時も殺人鬼としての心得を忘れない。

あの人と同じ島に育ったのは、ちょっといい事だっねぇ。

子持ちだけど、体形も崩れていねぇしね。
2006/06/15 21:47:01
流れ者 ギルバート
[男は紫煙を燻らせつつ、唇の片側だけを吊り上げて嗤った。

煙草を人差し指と中指の間に手挟み、軽くリズムを取る。]
(11)2006/06/15 21:59:12
墓守 ユージーン
あぁあぁ、そこの。
殺気だってちゃ、分かるだろ。

それに若いな。若すぎる。
技術も未熟だ。面白くなし。

[背後から、刃物で単純な攻撃をしてきた相手を、荷で軽く殴って体勢をよろけさせると、鋼鉄を仕込んだ靴で腹を蹴りつけた。]

頼むからさ、これぐらい避けて欲しいんだわ。

[興味がないような視線を向けて。]
[けれど、腕に針が刺さっている。]

ああ、毒針。毒針か。

[どす黒く変色して、組織が滅び始めた事を知る。]
(12)2006/06/15 22:00:14
流れ者 ギルバート
Once that you've decieded on a killing
First you make a stone of heart
And if you find that your hands are still willing
Then you can turn a murder into art
(13)2006/06/15 22:00:28
流れ者 ギルバートは、鼻歌を歌っている。
2006/06/15 22:01:11
墓守 ユージーンは、ケラケラと哂った。
2006/06/15 22:02:44
流れ者 ギルバート
[[煙草を銜え直し──立ち上がる。]
(14)2006/06/15 22:06:05
墓守 ユージーン
[毒針を腕から引き抜くと、奇妙に優しい笑みを浮かべて、倒れた相手の眼窩奥へ差し込んだ]

あぁ、俺を殺す時は、一気にな。

[波が引くように黒ずみが消えていく。]
[クツクツと、楽しそうに笑って。けれど、何処かうろんな声。]

[痙攣し始めた相手を道端に残して、島の中央に見える、一番高い建物を目的地と定めて歩いていく。]

この辺りは何号棟なのかねぇ。

[手ごろな瓦礫を何個か拾い上げて。
建物の影に隠れた*誰かに投げつけた。*]
(15)2006/06/15 22:14:52
学生 メイ
[街に出る]

とうちゃ〜く!

[声も高らかに、袖の内側に隠し持ったナイフを背後に投げ打つ。闇の中で何かが崩れ落ちる気配]

あぁぁ、もう。つまんないッ!

[顔一面に不満を浮かべて振り返りもせずに歩き出す]

……もう、道々どうやって襲ってくれるのかなって期待してたのに、街に着いちゃったじゃん!
やっぱなかなか居ないよねー、ホネのあるって言うか、サイコーな獲物って。
どっかに活きの良いの、居ないかな〜。

[がちゃり、と]
[腰から提げたナイフたちの立てる剣呑な音に目を細め、浮き浮きとした表情で街彷徨う様に歩く]
(16)2006/06/15 22:15:11
お嬢様 ヘンリエッタ
[日傘の柄をくるくると回しながら
 心地良い草原を散歩でもするように
 軽やかな足取りで朽ち果てた廃墟を歩く。
 あまりにも目立つ其の風貌は格好の餌食。]

『ゲギャッギャッ!』

[既に言語を解さないであろう其れは雄たけびを上げながら
 本来は手であったであろう肉体と同化した大鎚を
 勢い良く振り下ろしてくる。
 瞬間、象牙色の肌はメタリックな質感を伴い
 両生類のようにぬらりと月明かりを反射した。

――メキャッ…

 少女は微動だにせず己を覆い尽くして尚余りある巨体を前に
 其れを見上げたままニタァと口元を歪ませ
 己の頭を砕こうとした柄の歪んだ獲物に視線を投げる。]

くすくすくすっ。
(17)2006/06/15 22:17:07
流れ者 ギルバート
[その二人組の男達が銃を構えて室内になだれ込んで来た時、スティールの椅子は空っぽ。
ただ、その足元に、今だ揉み消された煙草の吸殻が一つ、落ちていただけ。
日差しと影とで二分された、朽ちた部屋には誰も居ない。
男達は、警戒しつつ戸口より室内をざっと見回し、・・・・・・


背後の影よりニ本の腕が閃き出で。
廊下側に居た方の男の額と顎へと伸び。
軽い音。
後ろへと力一杯引かれた男の首は異様な角度に曲がっていた。]
(18)2006/06/15 22:22:14
お嬢様 ヘンリエッタ
駄目よ、駄目、駄目。
もっと優しくしてくれなきゃ。

[拗ねた様子で褥でねだるように甘く囁き
 瞬きの合間に仕込み刀となった日傘を振るう。

――…パチン…

 何事もなかったかのようにくるくると柄を回す。
 ゴトリ、と大鎚ごと腕が地面に落ち僅かに粉塵が舞う。
 吹き零れる赤黒い液体を日傘が受け止め益々紅く染まる。

 本能のみで「狩り」をしていた獣が
 腕より吹き出る液体を不思議そうに見遣るのを見逃さず
 再度刀を抜き視線の前方の両足を斬りつけ
 ひらりひらりと舞うように返す刀で切り刻む。]

くすくすっ…逃げちゃ厭よ、厭、厭。
大丈夫、愉しい事をするだけ。
(19)2006/06/15 22:28:25
学生 メイ
[手近な屋台で買った肉の串焼きを頬張りながら、道行く人々を眺める]

しっかし、まさか屋台なんてモノが出てるなんて思わなかったよ。どうやって仕入れてるんだか。
お祭じゃないんだから、バカじゃないのかねー。
……ところでこれ、なんの肉だろ。ちょっと筋が、筋が……。
うー。

[黒ずんだ肉を苦心して食いちぎりながら通りを眺める]
[一瞬の切れ間もなくどこかで怒号が上がり、高笑いが響き、奇声が飛び交い、断末魔があがる]
(20)2006/06/15 22:38:38
学生 メイ
……うーん。びみょー。
通り魔するほど暇じゃないしなぁ。

[串焼きを口に運ぶ。その間にも小柄な彼女を格好の獲物と見たか、十数人もの人間が彼女に襲い掛かってくるが、次々と血飛沫を上げて崩れ落ちていく]

……全く。折角キレイにしてるのにもう血まみれじゃんか。
あーあ、シャツまで真っ赤……。

[言いながらもまた一人暗がりから襲い掛かってきた襲撃者の喉元を切り裂いた]

うー、うー……。
これほんと筋硬いな。

[びしゃりと頭から降りかかる血飛沫を気にも留めず、今はひたすら食事]
(21)2006/06/15 22:39:20
お嬢様 ヘンリエッタ
[いくら血を浴びてもいくら油を纏っても
 まるで其れ等を養分に成長しているかのように
 刀の切れ味は衰えるどころか益々鋭利に
 易々と骨を絶ち其れの逃走手段を奪う。]

ねぇ、痛い?苦しい?怖い?

[ドレスの裾をひらりと持ち上げ
 地面に倒れこんだ其れの頭をギリギリと踏みつけ
 熱っぽく潤みぎらぎらと欲望を滾らせた瞳が見下ろす。
 刀を戻せば優雅な動作で日傘をたたむ。
 獣が敵わぬ獲物より逃走しようと
 這うように伸ばされた手にザクリと日傘の切っ先を刺し
 地面に縫い付ける。]

私はね、とても愉しいわ。

[ぐり、と日傘の切っ先を捻り痛めつけ
 其れの呻き声を聴き…嗚呼…と溜息を漏らした。]
(22)2006/06/15 22:45:03
学生 メイは、*食事を続けている*
2006/06/15 22:47:11
流れ者 ギルバート
[相棒の異変に気づいた侵入者が振り向いて、発砲した先にあったのは、捻じ曲がった頭の最早死体と化した相棒の体。着弾の衝撃でニ、三度痙攣性のダンスを踊り。

それを視認した次の瞬間。
何者かの指が凄まじい力で頚部にめり込むのを感じた。
次いで銃を持った手首が握り潰され、ぎざぎざの骨が皮膚を破って突き出し・・・・・・
甲高い悲鳴が喉から迸った。]
(23)2006/06/15 22:54:45
お嬢様 ヘンリエッタ
くすくすくすっ…

[あどけない中に色を含む愉しげな嗤い声と
 肉を裂き骨を断つ音と獣の呻き声が
 血の匂いに混じって辺りに響く。]

まだよ、まだ、まだ。
死んでは厭、厭、厭。
もっと聞かせて、もっと啼いて。
もっと、もっと、もっと!

[既に其れは両足どころか肉体の6割が原型を留めず
 痛みによって反射的に身体を仰け反らせ声をあげるのみ。
 日傘の切っ先で余すところなく貫いては
 引き抜いた時に溢れる新たな鮮血に
 うっとりと目を細める。]
(24)2006/06/15 23:02:14
流れ者 ギルバート
ヒャハ。
(25)2006/06/15 23:02:21
流れ者 ギルバートは、目を細め唇を歪めた。
2006/06/15 23:02:37
書生 ハーヴェイが参加しました。
書生 ハーヴェイ
うふふふふふ。

[どこにでもいそうな少年が、細長い建物の窓から
外を見下ろして笑っていた。
ただ目だけが異様な輝きを帯びている]

一度…たった一度でいいから…
ぼくはやってみたかった。

でも…
(26)2006/06/15 23:09:42
書生 ハーヴェイ
その味を知ったらもう、一度じゃ我慢できない。

ああ…許される。
ここでなら許される。
誰も、何も、うるさいことは言わないんだ。

何度でも、何人でも、好きなように、好きなだけ。

うふふふふふ。

[窓のへりにつかまって口元を歪めたまま、
少年は甘美な妄想を続けている。
と、建物の下、やりあう誰かと誰かを目にする。
口元の歪みは顔の歪みへと広がった]
(27)2006/06/15 23:11:03
流れ者 ギルバート
there really isn't any for Bloodshed
You just do it with a little more finesse


[歌いながら、男の頭を壁に叩き付けた。
──壁に赤い染みが広がる。]
(28)2006/06/15 23:11:27
お嬢様 ヘンリエッタ
でも…お前は不味そうね…

[生きながらに散々嬲られ続けた其れにとっては幸か不幸か
 先程まで上気していた頬も潤んだ瞳も
 呟き興味を失えば氷よりも冷たい気配を纏う。
 手を止め愛らしい仕草で細い指を顎に添え小首を傾げる。]

やっと解放されると思えば嬉しいでしょう?幸せすら感じるでしょう?

さあ…遠慮なく逝きなさい…

[釣り上がった薔薇色の唇は謳うように告げ
 か細い足が踏みつけながらも一度も傷つけなかった頭を
 クリームパンか何かのように容易くぐしゃり、と踏み潰す。
 飛び散る脳漿を眺め恍惚の表情を浮かべ
 靴より伝わる柔らかく温かな感触に身震いした。]
(29)2006/06/15 23:15:26
書生 ハーヴェイ
[何の変哲もない小さなナイフを、腰の革ベルトから引き抜く。
殺傷力はそれほどでもない代わり、余るほどにあり、扱いやすい。
それをたくさんのポケットの一つから取り出した
透明な青い液体に満たされた丈夫な瓶に浸し、恍惚と微笑む]

さあ…味わってよ。
素敵な素敵なぼくの青い恐怖…

[やりあう二人の頭上、窓から手を出し二つのナイフを
同時に落とす。
それは彼らからはずれた場所で、固く乾いた音をたてたが
互いの命を奪い合うことに必死な二人はまだ気付かない]

うん…わかってる。当てる技術は大したことない。
(30)2006/06/15 23:18:22
墓守 ユージーン
−島の中央部−

[島の全体像を見渡せる、小高い丘に建てられた四角い建物。その屋上。ぼんやりと…遠く近く、繰り広げられている争いの音が聞こえる。]

あぁ、弱い奴は死んで、強い奴が残りゃぁいい。
あの水を飲んだ、何人が生き残るのか。死ぬのかね。

[途中の道で貯水タンクを見つけ、
毒を撒き散らしたというのに何の感慨も浮かべず。
空瓶を、ポイと建物の下に落として、海を眺めている。]
(31)2006/06/15 23:20:01
書生 ハーヴェイ
でもね…毒は最高。

ああ…ああ…いつ当たるかな。
いつ自分達は動けなくなったんだって、わかるかな…

[動けはしないけどそれだけで、意識を失うことも
声が出せなくなることもない二人を一方的に嬲るその瞬間を
幸せそうに夢想しながら、少年は次のナイフに*手をかけた*]
(32)2006/06/15 23:20:18
流れ者 ギルバート
[手についた血を舌で丁寧に舐め取るその眸に、僅か悦楽のいろが混じる。]

んん・・・
んでも、ヤる気のしねぇオニイサン方だよ。
折角訊ねてくんなら、もちっと美味そうなのが来ても良さそうじゃん?
(33)2006/06/15 23:24:04
学生 メイ
[ぴきぴし、と、鞘の内の刃が渇きを訴える]
[その様子に微笑み、宥めるように鞘を優しく撫でた]

うんうん、足りないよね。
ここに集まってるゴミたちなんかじゃ我慢できないよね。
美味しいものが食べたければ、もうちょっと我慢。
ふふふ。
おなかが空けば空くほど、御馳走は美味しくなるんだから。

[周囲に散乱する屍の一つに食べ終えた串を突き刺して、吐息]

うん。血まみれだし、ここにはゴミしか居ないし、色々歩いてみようか。
誰か居るかもしれないよ。

──ぴきき。かたかた。ぐるる。

[彼女の言葉に嬉しそうな刃たちの呟きを聞きながら、軽い足取りで歩く]
(34)2006/06/15 23:27:57
お嬢様 ヘンリエッタ
[余韻から醒めれば唇を尖らせ親指の爪を噛み
 血溜りに立ったまま咽返るような血の匂いに
 疼きにも似た新たな衝動にゆらりと瞳が揺れる。]

…嗚呼…足りない。
もっとよ、もっと、もっと…

[冷たくなった其れに一瞥もくれず
 湧き上がる熱を持て余してくるくると日傘の柄を回し
 乾ききらぬ血の雨を降らせながら
 ふわりふわりと誘われるように歩き出した。]
(35)2006/06/15 23:29:29
学生 メイ
いくら血を浴びても、満たされない。

こんなものは水。紅い水。ただの水。

わたしを酔わせてくれる人はどこ?

ねぇ。酔わせて。紅い海で泣きたいの。

ねぇ。早く狂わせて。紅い海に融けたいの。
2006/06/15 23:30:46
美術商 ヒューバート
[女性の視界は、一瞬前とは異なった。
 眼前に、笑みを浮かべた男が立っていたのだ。
 怯み防御に入ろうとしたその腕に、容赦なく拳が
 叩き込まれる。女性の両腕が一挙に変な曲がり方をする]

お嬢さん、ご心配なさらずに。
私は貴女と”したい”だけですから。
間際の快楽を・・・お楽しみあれ。

[何も出来ずにいる女性の足を払うように蹴る。
 両足とも一気に使い物にならない折れ方をする。
 どうやら、紳士の靴にも何か細工があるようだ。
 さすがの殺人者も、この状況では打つ手なしか。
 紳士は、ニヤリと笑いながら彼女の上に乗る]
(36)2006/06/15 23:38:44
美術商 ヒューバート
[ポケットからハンカチを取り出すと、
 女性の口の中に突っ込む。
 吐き出そうとするも、女性にはそれができない]

口だって立派な武器になりますからね。
用心に用心を重ねて、損することはないですよ。

[もう一枚のハンカチで女性に目隠しをし、
 着衣をすべて破り捨てた]

さぁ・・・It's a show time...

[恍惚の表情で、女性の折れた腕に拳を叩き込む]
(37)2006/06/15 23:45:48
学生 メイ
蝉の声。
壊れた屋根から照り付ける陽の光。
項から背筋を滑り落ちる汗の雫。
毛先から頬、唇へと流れ落ちる錆びた鉄の味。
ぽたり、ぽたり。

目の前に倒れる、それ。
ヒト。ヒトの形をした、生き物。

さっきまで一緒に居たヒト。
──今は冷たい。
ずっと一緒に居ようと幼い誓いを交わしたヒト。
──今は冷たい。
さっきまで、火照った体を慰めあったヒト。
──今は冷たい。
2006/06/15 23:52:04
学生 メイ


屍。

死んだ。
殺した。
だれが?

──わたしが。

自覚した瞬間、絶頂。



それが、はじまり。
「彼女」の、原初。
2006/06/15 23:52:39
美術商 ヒューバート
[目に涙を溜めて、女性が呻き声をあげる。
 紳士は・・・いや、悪鬼は嬉々とした表情を浮かべる]

フフフフフ・・・殿方なら一瞬で殺して差し上げるのですがね。
婦人に生まれたことを心から後悔させ・・・
そして、最期には、心からそれを嬉しく思うのですよ。

[女性の肢体に、豪雨のように拳を浴びせる。
 そのたびに、塞がった口から甘美な呻きが漏れる]
(38)2006/06/15 23:53:50
美術商 ヒューバート
[一通り拳を浴びせると、今度は肢体に舌を這わせる。
 顎の下から舌の方へ、彼の舌は旅をする。
 特に、女性としての特徴の濃い部位は念入りに。
 そして、噛む。噛み千切る。食い千切る。
 女性は体に走る苦痛に悶えつつも、
 少なからぬ恍惚を抱いているような様子だ]

やれやれ・・・異形ではないようですね。
これはまた幸いなことです。

[もう自力で動く力のない彼女を抱きかかえると、
 悪鬼の足れる部分と女性の足りぬ部分を繋げた]
(39)2006/06/16 00:01:42
流れ者 ギルバート
[風に乗り流れて聞こえ来る喧騒は次第に大きくなり。
怒号、銃声、爆音、悲鳴、も一つクレッシェンドの悲鳴。]

でもま。
喰えるもんのある内に喰っとくか・・・。毒入りだの蟲入りだの掴まされっとイロイロ厄介だからな・・・。

[着衣を手早く脱いで椅子の上に置くと、全裸のままダガー一本のみ手にして死体に近付く。
しばらく二体を見比べていたが、幾分か若く膚につやのある方を選んで、その前に跪いた。]
(40)2006/06/16 00:03:18
墓守 ユージーン
[島の中央部から見ると、島には坂道や階段が多い事が分かる。]

[島の南側には、山を切り崩し作られた拓けた場所と、岸壁に船を着ける為の桟橋があるようだ。]

[そこから東へ視線を移動すると、まるで遺跡のように崩れかけた石の柱のようなものが見えた。
一列に並んだ様は侘しさを感じさせ、そしてドス黒い色は凄惨な出来事があった事を容易に想像させた。
階段で作られたかのような複雑な建築物も見える。]

[島に無数にある高層建築は、間を隙間なく連立させて建てられている。道を挟んだ建物の屋上からは、隣の建物へ飛び移れそうに見えた。特に、島の北部は過密の度合いが大きい。
建物の回廊は、複雑な構造をしているようだ。]

[地上から遥か上、5階程の高さには、建物同士を結ぶ、鉄筋で出来た渡り廊下もあるが、多くは木製で作られており、脆そうである。]


ああ、病院もあるのか。
無駄だけど、便利なもんだ。


[海を見ていたユージーンは、感心したように言葉を呟いた。]
(41)2006/06/16 00:10:00
墓守 ユージーンは、小高い丘の建物の屋上に腰かけ、足をぶらぶらさせている。
2006/06/16 00:10:49
流れ者 ギルバート
[ダガーを使い、大雑把に衣服を切り剥がす。
死体の体のあちこちに、確かめるように指を這わせる。]

んん・・・。
やばげなもんは入ってなさげ。
(42)2006/06/16 00:11:42
美術商 ヒューバート
[自力で動けぬ女性に拳を叩き込む。
 その身を食む。彼女は衝撃で上下運動を始める。
 紳士の姿をした悪鬼は、笑いながらその運動を楽しんでいる]

はははははは・・・貴女なかなか美味しいですよ!
それに、”そっち”の方も上手ですね。

[嬉々として、拳を浴びせ続ける。もはや女性に精気はない。
 そして、悪鬼の快楽は頂点に達した]

っ・・・・・・ふぅ・・・こういうのは、やはり死に際と直後に
一番締まりが良くなるものですね。

[肉も削げ落ちた塊を、邪険に投げ捨てる。
 一息ついた後、着装を正す]

さて・・・ここには、どれだけ私を悦ばせてくれる
婦人がいるのでしょうかねぇ。

[不敵な笑みを浮かべると、再び屋根裏へと飛び上がった]
(43)2006/06/16 00:11:53
修道女 ステラが参加しました。
修道女 ステラ
[海に向かって突き出した見晴らしのよい高台。
1人の女が座っている。

黝の髪を靡かせて、
その肩には赤い目をした鴉。
女は目を細める。]

……良い匂いがするわ。
錆びた鉄の匂い。
潰れたひとの匂い。


ふふ。


[ざわざわ、風が翠の木々を嬲った。
小首を傾げて、眼下の光景を見つめる]

もう直ぐね。
お祭りね。
お祭りだわ。


楽しいわ。
楽しいわね。

[くすくす笑うと肩にとまった鴉が僅かに喉を鳴らす。
また風が吹く。

漆黒のローブと黝の髪が揺れて、
翼のように見えた]
(44)2006/06/16 00:14:48
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