人狼審問

やれやれ、腰が痛いのぅ。

　はじめにこの集まりの趣旨だけ聞いてくれるかな。
　別に難しいことはない。

　皆には、「突発的な災難に見舞われた、しかしのんきな村人」の役割にそって発言することをお願いしたい。
　あまり熱くならんようにな。
　人狼は珍しいが既知の脅威で、役職者の情報も全員もっておる事とする。

　背景設定は19世紀のヨーロッパ。ただ、細かい考証にこだわる必要はなし。
　電気なし、ガスなし、明かりはランプ、調理は薪。
　隣町まで歩いて半日、馬車で数時間、辺鄙で迷信深い田舎町。
　漠然とこんなイメージで考えてくれい。

「のんびりおしゃべり」が意図なので、少なくともゲーム内二日目までは48H進行を推奨。
　ワシもゲームには他の皆と同じように参加する。希望はランダムで入ったが、皆はご自由に。（ただし秘密にしておいてくれよ？）

　なんだか胸が詰まって声がでなかったのう。これが恋じゃろか。

　ああ、なんだ。ゲフン。

　集まる皆には簡単な自己紹介をお願いしたいの。
　プロローグの間に参加者同士である程度人間関係を設定しておくと話をしやすいかもしれん。

　最後に。

　のんびりおしゃべりしながら村人は狼を血眼で捜し、のんびりおしゃべりしながら狼側は村人を血祭りに挙げる事。
　ゲームの理屈に忠実にお願いする。

　無茶言うな？　まぁ、試してみるところからはじめてみないかね。

こんばんは
どなたかおられるかしら

あら…ずいぶん寂しい村ですのね
教皇庁からわざわざ私を派遣する必要なんてあったのかしら？

とりあえず教会に向かいましょう。

　おや、尼さん。
　誰の使いかは知らんが、こんな辺鄙なところまでとは大変じゃの。
　茶でも振舞うよって、気が向いたらここでしばらく憩われよ。

　さて、聞いてくれる者が出来たところで自己紹介でもしようかの。
　この年になって、自分の事をどうこう言うのも面映いわい。

　おほん。

　名はモーガン。好きなように呼んでくれい。
　昔は方々旅して回ったが、今は村の外れに一人で暮らしている。
　病気の家畜の世話をしたり、農家の助言をしたり、薬草の処方をしたりで、「おばあちゃんの知恵袋」的な仕事で糊口をしのいでおるよ。見ての通りの爺いなんだがね。

　ステラさんだったか。星、とは澄明な良い響きの名前だの。
　良ければあんたの話を聞かせておくれ。

　他の皆もな。
　あぁ……うん。年のせいか、名前が思いだせんが。そこの君だよ、ホレ。

おかしいですのね
立派な協会で手入れも行き届いてるのに
管理してる方が見あたりませんの
近くの村にでも行ってるのかしら？

あらモーガンさんと仰るのですか
おはようございます(ﾍﾟｺﾘ

私はステラと申します
ええ「星」を意味しますわ　さすが博識ですのね

つい先日まではここから半月ほど行った
南西の村にいましたの
そこでも人狼騒ぎがあって…
昔の魔女裁判みたいに殺伐としていましたわ

困ったものですの
今さら人狼で騒いだところで同じ生き物です

神がつくるものに悪はありませんの
話せば分かってもらえるはずと主張したのですが
残念なことに神父に取り入れてもらえませんでしたわ

そんな折になぜか教皇庁が私をこの村に行かせるよう
神父に命じてきたそうですの
分からず屋の神父から離れられるし
私の言葉が正しいことを証明するために
喜び勇んできたのですけれど…

［神父にやっかい払いされたことに気づいていない］

そうそう！

私も少し医術をたしなみますけど勉強中なんですの
モーガンさん、村の皆さんが帰って来るまで
ちょっと教えてくださいません？

　死ぬの生きるのという話になれば、それは殺伐ともするだろうの。
　アーヴァインが言うのを信じるなら、ここもそうなるじゃろか。

　神がつくるものに悪はない、ですかな。　
　神様は、自らに悪を行うことを許す人間をお創りになったからのぅ。……尼さんの前でする話ではないな。

　ワシの手業は、街で医術と呼ばれるような大層なもんではないんじゃよ。
　馬の腹痛には大黄、子供が熱を出せばオオバコ、後はまじないとハッタリとを一緒に少々煮込んで、出来た苦い汁を飲ませてやれば覿面に効く。苦ければ苦いほど良い。

　ああ、なんだ。ゲフゴフ。

　今言ったことは秘密にしておいてくれんかの。何せまじないというものは、タネが割れるとどういう訳か効かなくなるんでな。
　おまけに、子供の頃に散々苦い思いをさせた元子供が、今ごろ苦情を言ってくるかもしれんからのう。

　苦い苦い薬草を取りに行かねばならんのでな。
　帰りは夜半の予定じゃよ。
　その頃までに、顔を出す人間が増えてればいいの。

今日も良い天気ですのね〜
誰か帰ってこないかしらね〜

あら？　モーガンさん、そのカップ空っぽのようですよ。

どうぞ。腰痛にも効くそうですよ。
って、あら？　モーガンさんは私よりお薬にお詳しいのでしたっけ……。ええと、普通の美味しいお茶です。他にお菓子か何か、お持ちしましょうか？

　おやネリー、お茶をありがとう。
　この年になると、ぼーっとしとることが多くての、入ってきたのにも気づかなんだよ。

　相変わらず生傷が絶えんのかな?

　まぁ、ワシはもうちょっとぼーっとしておるよ。

　これはこれでなかなか楽しい。無為に過ごす喜びを得たんであって、惚けてるわけではないぞ?
　たぶんな。

モーガンさん、大丈夫です。私は今日も元気一杯ですよ。子供の時に風邪を一回ひいて以来、モーガンさんのあの苦いお薬を飲むのが嫌で、病気知らずなのですよ。

教会に新しく、誰かいらっしゃったようですね。女の方、とお聞きしましたが。

信仰心があればたいていの病気は治りますわ
でも信仰の足りない方だと死にかけますの

死にかけた人の目を覚ますには
やっぱり苦い薬が一番効くと思いますの

ところでカモミールティ、私にもいただけます？

どうぞ……ええと、シスター……何さんでしょう？

ところで、モーガンさん（>>23）ぼけてしまわれたのですか？
……そうですね。私の子供の頃から鬚のおじいちゃんでしたから、そろそろかとは思っていました。これからは、日に何度もご飯の時間を訊いたり、道に迷ったり、オットセイとアザラシの違いがわからなくなったりするのですね。ああ、哀しいです。顔が可愛いほうがオットセイですよ。でも私は、モーガンさんには沢山お世話になりましたから、きっと面倒を見て差し上げます。

モーガンさんと新しいシスターさんに、自己紹介をした方が良いようですね。

私は、見ての通りメイドです。ネリーといいます。人狼騒ぎで皆さんが集まっている間、身の回りのお世話をするようご主人様から言いつかっております。ご主人様は……あら？　ご主人様の名前を忘れてしまいました。どうしましょう。

まあ、そのうちに思い出すでしょう。趣味は読書です。でも、あまり字が読めないので、絵の多いものが好きですね。今読んでいる本には、異国の動物達のことが描いてあります。オットセイは手がひらひらしていて可愛いです。寒い海に住んでいるらしいですね。

ごめんなさいね突然

ステラと申します(深々お辞儀
ネリーさんですか。以後よろしくお願いします。

あらもしかして教会が綺麗だったのは
ネリーさんが片付けていたからなのかしら
誰もいないと教会も寒々しいんですよ

何か罪を犯したら遠慮なく懺悔にいらしてくださいね
神は人も狼も等しく愛してくださいます

神の愛に限りはないのです

よろしくお願いしますね、ステラさん。
ええ、お掃除は得意なんです。まかせてください。でも、お料理は少し苦手なんです……。

懺悔をするようなことは、今のところないです。どうしましょう。
……今からいっぱい悪いことをしてくるので待っていてください！

こんばんわ…

皆様…ご機嫌いかがでしょうか？

シャーロットさん、こんばんは。お茶をどうぞ。
つかぬことをお聞きしますが、シャーロットさんは私のご主人様でしょうか？　いえ、忘れてしまったわけではないのですよ。本当です。

それと、何か悪いことありませんか？
私、悪いことをして懺悔をしたいんです。

私の名前は…シャーロット・ラ・スタンシアと申します。以後お見知りおきいただければと思います。

とは申しましても、あまり私のことを知らない方の方が多いのではないかと思っております。普段は病がちであまり出歩くことはありませんし、学校にも通えず、家庭教師に教わる毎日です。

［シャーロットはネリーから微笑んでお茶を受け取る］

お茶ありがとうございます。
残念ながら…私はネリーさんのご主人様ではありませんわ…

悪いこと…悪いこと…悪いこと……何かあるでしょうか？放火は重罪らしいですけど…

趣味は…日本舞踊とお茶とお花ですわ…お料理やお裁縫も好きですけど…

外界に閉ざされた世界で生活しておりましたので、世間ずれしていたらどうしようかと不安だったりするのですけど……あまり世間知らずだからと言って笑わないで下さいね…

［シャーロットは恥ずかしそうに微笑む］

ご主人様ではありませんでしたか……。

では、改めて、これからよろしくお願いしますね。シャーロットさん。ニホンブヨウですか、聞いた音の感じではおいしそうです。

放火ですか？　放火……。

日本舞踊は……食べ物では……あ……いえ…その…

あ、とりあえず、お近づきの印にと思いまして…葛饅頭を作ってまいりましたの……

冷蔵庫に冷やしておきますので、良ければ召し上がって下さいね。

あ…私そろそろ家に戻らなければ……
あまり夜遅く出歩いておりますと、心配をかけてしまいますので……
それでは、皆様、失礼いたします。

［シャーロットは優雅に一礼し去って行った。］

シャーロットさんはお金持ちなんですね。私、知ってますよ。冷蔵庫は高級品です。一日に何回も、中の氷を交換しなくてはならないんですよね。それで、ずっと冷たいんでしょう。

クズマンジューは丸いですね。食べ物ですか？　大丈夫なのでしょうか。中に黒いものが入り込んでいますよ！

空き家を燃やすぶんには止めませんわ♪
でもこのへんのおうちは石造りだから
燃えても部屋の中で済むと思いますの

ニホンブヨーとはなんですか？
なんか柔らかいものみたいですが
ぶよぶよしてるのかしら（首をかしげる

あら、もうおうちに戻られましたのね
明日聞いてみましょう

クズマンジュ？　クズとはゴミでしょうか。
うーん　むつかしいですね
大きなカエルの卵に見えますけど
食べられるんでしょうか

ステラさん、マッチで火をつけるのって難しいですね。お料理するときなんかの釜戸の火はずっと絶やさないでいるものなので知りませんでした。

クズマンジューは結構おいしかったですよ。中の怪しい黒いものは、意外と簡単に取り除けました。

あら、おいしい
黒いもの、甘くて美味しいですよ

でもこれはお茶が欲しくなりますの

　ニホンブヨウとはあれじゃな。
　東洋式レスリングの事だと聞いたぞ。またの名をバリツという。
　その道の達人は、敵と一緒に滝壷に落ちても何食わぬ顔で上がってくるそうじゃよ。
　妖精かぶれの作家がそんなことを言っておった。

　ちょいと日向に山積みにしておくだけで勝手に火を噴く黄燐マッチで、火をつけるのが難しいというのは……。
　ネリー、お前さんのご主人というのは寛容の徳に溢れた人なんじゃろな。

バリツ！　その作家さん、最近（19世紀）の方ですよね。私も本を持っています。ご主人様は×××をミルクで育てるなんて生物学的におかしいと怒ってらっしゃいましたが、私は好きです。

ご主人様は優しい方ですよ。孤児の私をひきとってくれましたし、働かせていただいているだけでもありがたいのに、本を買ってくれたり。……名前を忘れてしまいましたが、良い方です！

マッチ湿気てるんじゃありませんか

東洋式レスリング？　………！
ああ！
とっても太った人がぶつかりあうのですね！
太ってるからぶよぶよなのですね。
また一つ賢くなりましたの

［あむあむとクズマンジューを食べながら、本のページをめくる］
……せめて、少しでもお役に立てるよう、私も人狼について調べてみます。きっと、この本のお話の狼というのが人狼なのです。

――――――***――――――
　その夜は満月だった。
　触れるだけで割れそうなほど、張り詰めたように満ち満ちた月。その青白い光が、上向けた鼻の先から尾の先まで十二分に潤びらせるのを、彼は待つ。やがてうっとりと見開かれた目は、深い金色に輝いていた。
　彼は狼、夜の獣だ。
　彼は喉をいっぱいに開き、狩の始まりを告げる。澄み切った遠吠えは、湿った空気のよどみの上を、まるで投石が湖面に波紋を広げるように伝播していった。闇が戦き、木々が波立つ。
　そして潅木の海原から、またひとつ黒い影が踊り出でて、二匹はお互いを飛び越し合いながら円弧を描くように跳ねて回った。ふと、戯れに相手の首に噛み付いて転がる。艶やかな悪意を身に纏ったような二匹の黒色の獣。彼らの宴が始まった。
――――――***――――――

宴って何でしょうね。おいしいものを食べるお祭りでしょうか。

ステラさんの仰っているのはスモモですよ。
変なパンツではいて、ミステリーサークルの中で行うスポーツなのです。

スモモもおいしいですよね。

　まぁ、誰かしら食べはするじゃろうし、お祭りみたいなもんかもしれんが。
　どうも、テーブルの皿の上から参加する破目になりそうな饗宴じゃの。

　ワシはすじばっかりで肉も固いじゃから、食っても美味くないぞえ。
　やわらかくて切り分けやすい皿からお勧めするがの。

　食うかね、ネリー？
　悪いことをしたいのじゃろ？　大食は罪ゆえ、尼さんも叱ってくれるじゃろ。たんとお食べ。

　ステラ、あんたも食べるかね？
　リンゴの仲間だからと言って嫌う筋合いでもあるまい。

大丈夫ですわ　私を食べない限り
私の信ずる神は救ってくださいますわ
（なにげに自己中）

スモモ、というのですか
スモモはニホンブヨーとは違うのですか
東洋式レスリングとはたくさんあるのですね

こちらのスモモの方が私は好きですわ♪
［モーガンのスモモを分けてもらった］

もらったら駄目なのですよ、モーガンさん。精一杯抵抗をしてください。スモモを我が子か我が命と思って死守してください。そしてようやく、スモモ強奪事件が成り立つのです。

　別に強盗せんでも、たっぷり食うだけでいいじゃろ。
　頭の固い牧師なら、それだけで罪と言うてくれるよ、
　そもそも、何で悪いことをしたいんじゃ？

　ニホンブヨ、か。もしかして蚋（ブヨ）の事かもしれんのう。深窓の令嬢の趣味というには、昆虫採集にしても妙な話だが。

懺悔をするためです。
悪いことをしないと、懺悔ができないんですよ。
懺悔をする人がいないと、ステラさんにお仕事がなくなってしまいます。それは可哀相です。
なので、モーガンさんもたくさん悪いことをして懺悔をすると良いと思います。

　お若いの。よくいらっしゃったの。
　名前は確か、ハーバート、いやデューベイ、いやいや……

　そうそう。そんな名前じゃった。

モーガンさん、違いますよ。ヒューイさんじゃなくて、デューイさんじゃなくて、ルーイさんでもなくて、ハーヴェイさんです。ウエハースに似ています。おいしそうです。

ハーヴェイさんも、カモミールティをどうぞ。蜂蜜を少し入れて飲むと、落ち着きますよ。迷ったのなら大変に疲れていることでしょう。

　グレンのうちのアヒルの名前と間違えとらんかね、ネリー？

　ハーヴェイさんとやら、どの道アーヴァインがあの調子では外に出してはもらえなさそうじゃよ。
　否応なくゆっくりしていくとよかろ。

　素敵な女性、のう……。

宿ですか……この村はそれほど外交がないので、いつも旅人さんが来ると教会の方に泊まっていただいていた、と思います。

この集会場にも、隅にソファならありますが。
毛布をお持ちしましょうか？

　ふぉふぉ。
　心されよ、お若いの。
　これなるは悪徳に耽溺するを求めてやまぬ山猫なれば。
　ご用心、ご用心。

［ネリーはすでに寝入ってしまっているハーヴェイに毛布をかけると、自分も、もうひとつのソファに丸くなった］

では、私もそろそろ、おやすみなさいです。騒動中は、常にこちらの集会所に待機しているのです。
明日は、ご主人様の名前を思い出せると良いのですが……。

あら、私の知らない間に人が増えてますの
うちの教会は新教徒でも区別はしませんわ
いつでもいらっしゃいまし

［アヒルの羽根まみれになったネリーが、集会所の扉を開いて入ってきた］

パンケーキを作るために、卵をとってきました。これって、アヒルさんに悪いことですよね。パンケーキは摩り下ろしたニンジンとマーマレードジャム入りですよ。皆さんの分は、テーブルの上に置いていきます。良かったらどうぞ。

……でも、アヒルさんは本当にかなしそうでした……ステラさんの教会に、懺悔をしてきます。

>>57 >>73
わざわざ私を気遣って悪いことをしようと
しておられたのですね〜

大丈夫ですのよ

何日かたてばどなたかが懺悔に来ますの
懺悔室からは顔が見えないようにして
プライバシーにも配慮してありますの

>>69
あら、そういえば異教徒であるかもしれませんのね
前の上司はそういうのに目くじら立ててたものですわ

でも私は聖書の教えにあるように
「汝の敵を愛せ」と信じておりますの
ですからどんな教派でもかまいませんのよ

イスラムの異教でも旅人にはつねに
無償で教会を開放していると聞きますわ
寛大さに勝る主イエスが許さないはずありませんの

あら、ルー君、なに？　おなかすいたの
でもごはんさっきあげたじゃない？

『そんなものとっくに食べたですモ』

［猫ははっきりと言葉を喋った］

やあねえ、私そんなに寝てたかしら
てかルー君、いちいち発言しちゃダメよ

なるべくおとなしく部屋にいなさい
普通の人は猫が喋ったら驚くものよ

『ボクの相手をしっかりしてれば黙ってますモ』

そんなこと言ってもねえ、…魔女扱いされたら
私が吊られちゃうじゃない
吊られたらあなたもごはん食べられなくなるのよ

『それはおねえさんの事情ですモ
　ボクはおなかすいただけですモ』

しかたないわねえ…
ヘンな実験ばかりしてたからって
ヘンに智恵つけちゃって…

修道院でも不審がられて辺境の教会に押し込まれたし
神父ににらまれたのだってルー君が原因でしょ
少しは反省なさい　大変なんだから

　尼さんはカーソリックの人じゃったか。
　この無駄に長い人生、悪いことなど身に覚えがありすぎるほどじゃが、告解室になんぞ入ったこともないのう。
　ステラさんが聞いてくれるというなら愚痴でもこぼしに行こうかの。

　そう言えば随分久しぶりに珍しいものを見た。古い古い魔法をな。
　教会の裏の丘での。そいつは仕立てのいいタキシードを着ておった。わしが近づくと帽子を取って、いっぱしの紳士のような面で挨拶をしよったよ。
　長いヒゲの立派な妖精猫じゃった。
　一くさり天気の話をして別れると、そいつは普通の猫のようなふりをして陽だまりに丸まりおった。そうしておるとただの黒白の猫のように見えるから不思議じゃよ。

　ご用心、ご用心。
　妖精がたち現れるようなら、人に成り代わる狼も本当にその辺をうろついとるかもしれんの。

　ハーヴェイさんや、あんたはこれを信じるかい？
　はぐれたお仲間に会えると良いの。そんなに広い村でもないよって、心配することもなかろうが。

［モーガンの話を聞いたネリーは、屋敷の本棚から重たげな装丁の本を探し出して来た］

モーガンさん、それはケットシーですね。小さな森の妖精さんです。黒の正装に白いブーツを履いて、月明かりの下で踊る、と本にあります。昼間は、お腹と足の先っちょだけ白い普通の黒猫なのだそうですよ。

良いものに会いましたね。
ケットシーはいたずらずきの妖精さんではありますが、根は善良で、見た人に少しだけ幸運をもたらすのですよ。

ハーヴェイさんは地理学者さんというより、郷土研究家さんのようですね。ここは田舎町というより、ほとんど村ですので、あまりご紹介するところもありませんが、私にお話できることでしたらご協力しますよ。

私は、生まれたときからかどうかは定かではありませんが、物心ついたときにはこの村で暮らしていましたので……。

　見る人によって見られる物も変わるじゃろ。
　ただの猫かもしれんし、妖精かもしれんし、案外猫のふりをした人間かも知れんし、今言った以外の他の何か、かもな。
　妖精の妖たる所以、魔法の魔たる理由じゃの。

　ただ単にボケて猫を相手に独り言をしていた、というのが正解かもしれんが、それでは語るにつまらんじゃろう。
　ふぉふぉ。

見る人によって、そして『人と成りては童のことを棄てたり』という言葉通り、例え同じ人でも、見たときによっては違うものに見えるのかもしれませんね。

ハーヴェイさん、地理学者さんにお会いするのは初めてなので、私、変なこと言ってしまうかもしれませんけれど……。
ハーヴェイさんは色々な国に行ったことがあるのですか？　そのお話も聴きたいです。私、この村から出たことないのです。

　そうさな、ワシも昔はあちらこちらを経巡ったものだが、最近の話はとんと聞かんの。
　それにハーヴェイ、君とわしでは同じ物を見ても、多分違う見え方をするじゃろう。ワシ、最近老眼が進んだしの。

　自分と違うものの見え方のする人の話は面白い。ここも、もうちぃと賑やかになるとよいのじゃが。

えーっと、えーとですね
どなたか猫見ませんでした？
白黒のなんですけど、なんかどっか行っちゃって…
おかしいなあ

どこ行ったのかしら

［厨房の方に探しに向かった］

あ〜〜〜〜〜っ、ルー君っ、なにしてんのっ！

『おなかすいただモ、仕方ないだモ(小声』

あんたねえ！
そーいうことするとホントに食事抜くわよっ(小声

『そんなコトしたら大声で騒ぐだモ(小声』

う〜〜〜……あーあーあ
どっから捕まえてきたのよこのアヒル
わざわざ厨房でバラさないでよね…

『裏にたくさんいたモ』

たくさんいればいいってもんじゃあないっ
仕方ない、ついでに料理でもしますか…まったく…

［しばらくして、ネコかぶりまくって登場］

アヒルのシチューつくりましたの
皆様で食べてくださいな〜

［足下にルー君（ネコ）が付き従っている］

わあ、ステラさん、ありがとうございます！　神様は饒舌でいらっしゃいますけれど、それでもお腹は空きますからね。私はお料理が苦手なので、助かります。
いただきますね。

ん？　そこにいるのは、可愛い猫さんですね。モーガンさんが昼間見た猫さんに、特徴がよく似ているのです。

　美味そうじゃの。いただくとしよう。

　いや、その猫の事ではないぞ？

え、ああ、ええまあ、私の連れてきた子で
名前はルーと言うんです。

『よろし…(ｹﾞｼｯ』
あらルー君、ちょろちょろ動いたら足に当たるわよ

［満面の笑みだが目が笑っていない］

ルー君ですか。よろしくお願いしますね、ルー君。

モーガンさんの仰る通り、私も賑やかなほうが好きです。それにしても、私のご主人様は何をしてらっしゃるのでしょうね。そう広くもない村なのに、迷っているのでしょうか。

［ルー君は力のこもり始めたステラの手をすり抜け
　ネリーの足にすりよってｺﾞﾛｺﾞﾛ喉を鳴らしている］

[満足そうに腹を撫でると、ロッキングチェアを揺らし始める]

　ふう、食った食った。
　この世の喜びここにあり、というところじゃの。ご馳走様、ステラ。

　ネリーの主人とは、夕刻すれ違ったがね、なにやら忙しそうにしておったよ。それにしても、奴は何時の間にあんなに痩せたのやら。
　ちゃんと食わしてやらんとの？

　こうやって、ボーっとタバコを吹かしてるのも悪くはないの。
　どうでもいい事を考え付いては一人でニヤついてみたりとかな。
　まぁ、まだ日も少しはあるよって、のんびりいこうか。

そうですね。というか、皆さんがいらっしゃるまで私もボーっとしていることにします。

［どこかの村から、ごっそり村人を誘拐できないかなあ。そんなことを、ネリーはぼんやりと考えている］

はー…ただいまぁ！
月イチの仕入れの旅から帰ってきたわよ。
なんだかアーヴァインが騒いでたみたいだけど、なんか有ったの？

たかが雑貨、されど雑貨。
こまごました物まで買い付けると、丸2日はかかるわね…往復2日で、実質4日。
雑貨屋家業も楽じゃないわ。

あら？見慣れない人が来てたみたいね。シスターに地質学者さん？
しかもロッテが表を出歩いてる!?本当に何が起こってるのかしら…
あ、モーガンさんに頼まれてた物、仕入れてきたわよ。家の方に届けておくわね。
ネリー、珍しい色の刺繍糸を見つけたの。綺麗な空色でしょう？これは貴女にプレゼントよ。

ああ…地質学者さん…ハーヴェイさんというのね。
人に化ける狼？昔話で聞いたことはあるけど、そんなの本当にいるのかしら？
私はそんなに賢くないからね…正直、良く分からないわ。

ロッテお嬢さん、出歩いて大丈夫なの？
最近は体調が良いって聞いてたけど…
ああ、そうだわ。お茶を仕入れたの。東洋の珍しいお茶で、体に良いそうよ。
御代はお父様に付けておくから気にしないで。

　おや久しぶりだの、レベッカ。
　お前さんの仕入れてくる葉はいつも良い香りでありがたい。

レベッカさん、こんばんは。刺繍糸ありがとうございます。早速、メイド服の背中に『練李異』と縫いつけてみました。異国の文字と文化なのです。

ハーヴェイさん、シャーロットさんもこんばんは。
賑やかになってきましたので、お茶をお淹れしますね。お茶請けはオーツ麦のビスケットです。

［シャーロットはレベッカに嬉しそうに微笑む］

お茶ですか？嬉しいです。ありがとうございます。出歩いていてはだめと父や母には言われてはいるんですけどね……少しだけ…外に出たくなったんです。

ふぅん…地理学者さんなのね、ハーヴェイさんは。
私はあんまり難しいことは分からないけど、この村にも面白い歴史的なものがあるのかしら？
ちなみにスコップやロープなんかも置いてあるから、必要なら買いに来てね。お安くしておくわ。

シャーロットさん、歩くことは健康に良いんですよ。
モーガンさんが長生きでいらっしゃるのも、昼間に徘か……散歩をなさっているからです。ときどき捜索隊が必要になりますが……ともかく、歩くことは良いことなのです。

［シャーロットはネリーに困ったように微笑む］

そう…ですね…歩くことは健康に…良いですよね。お昼間に出歩けたらきっといろんなものが見れて素敵なのでしょうね……ただ、私は日差しが強いと倒れてしまいますし、少し長く歩いたり、少し早く歩くだけで息切れや発作が……でも、夜のお散歩は好きなんですよ。星が綺麗です。

モーガンさんは質に拘るからね…私が鍛えられたのも、ある意味モーガンさんのおかげだわ。
ネリー、すごい刺繍ね…腕前もすごいけど…その迫力ある模様は…字なのかしら？難しくて私には読めないけど。
ロッテお嬢さん、あまり無理はしないでね？外に出たい、っていう気持ちになったのは良いことだと思うけどね。

さて、仕入れてきた物の整理もあるし、私はそろそろ帰るわね。
みんな、また明日♪

シャーロットさん、そうですね。星は夜しか見れませんもんね。私も綺麗なものは大好きです。

でも、夜ひとりで歩くのは危険ですよ。
人狼が出る、なんて私も本気で考えているわけではありませんが。どなたか頼りになる男の方に付き添っていただいた方が……えーと、ハーヴェイさんしかおりませんね……。

［ジャマなルー君を抱き上げて拘束している］

はじめましてですの♪
レベッカさんですか
今後ともよろしくお願いします（深々お辞儀
ロッテさん、クズマンジュ美味しくいただきました
ありがとうございますですの
今度作り方教えてくださいね♪

『ネコかぶっても似合わないモ（小声』
(…うるさいと部屋に閉じこめるよ)

［ルー君はじたばたと手から逃れようとした
　しかし逃れられなかった］

　わしが長生きなのは、憎まれっ子だからだと思っていたんじゃがの。
　知らん間にそんな健康法を実践していたとは。

　今度、ジャスミンでも用意しようかの。シャーロット。
　夜に咲く可愛らしい花よ、お前さんのようにな。その香りは活力を授けてくれるとかくれないとか。

『>>118ボケて頼りにならないじいさ(ｷﾞｭｯ』
(黙れって言ってるでしょ、あんたは）

［ステラは外面的には非常ににこやかに笑っている］

そうでした。クズマンジューのお礼を言うのを忘れていました。シャーロットさん、ありがとうございました。甘くておいしかったです。

レベッカさん、おやすみなさい。
お暇なときにメモもチェックして頂けるとうれしいです。

　夜歩きは確かに気晴らしにはよいし、みなの言うほど危ないこともないじゃろ。
　なんとなればアーヴァインもおるし。

　ワシも少し出歩いてくるとするかのう。

［シャーロットは皆に微笑み、今日用意してきたあんみつを冷蔵庫に冷やす］

葛饅頭ほめていただいてありがとうございます。本日はあんみつを作ってみました。よろしければどうぞ。

ステラさん、葛饅頭の作り方ももしよければ、屋敷に来ていただければ、お教えできると思いますわ。

ネリーさん、人狼…本当にいるのでしょうか？怖いですけど………お会いしてみると案外…かわいかったりとかしないのでしょうか？

モーガンさん、ジャスミンですか？お花は好きなので、嬉しいです。楽しみにしています。少しでも元気になれるといいのですけど…

そろそろ私も家に戻ることにします。

お相手いただいたり…お優しいお言葉本当にありがとうございます。感謝しておりますわ。

それではおやすみなさい。

　もう昼か。
　さて、夜歩きもすんだことだし、また出かけてくるかの。
　ちょいと遠出の予定でな、戻りは遅くなろうが心配無用。

　……そもそも誰か心配するんじゃろか。

えーと、ごはんはどうしましょうか
ちゃちゃっとつくって来ちゃいますね〜

［しばらくしてサンドウィッチを
　山ほど持って戻ってきた］

はーい今日はベーグルサンドにしましたの〜
すこし歯ごたえがあるけど健康に良いんですのよ
新鮮な野菜がたくさんあるから嬉しいですのね〜

皆さんたくさん食べてくださいね〜

［ネリーはルー君がフィドルを演奏すれば、ハーメルの笛吹きのように、人がどんどん集まるような気がする。先ずはルー君を捕獲することにした］

ルー君、お魚ですよ。村外れの沼の主っぽくて、すごく大きくて面白い顔をしていておいしそうですよ。

[モーガンは古いバイオリンを抱えて現れた]

　フィドルか、猫の手にあうかのう。
　ワシが弾いてもこいつはすすり泣くばかりでな、だれぞ上手く使える様なら持って行ってくれ。

　そういえばネリー、お前さんの主にさっき会ったぞ。
　何やら大きな花束を抱えて、ニコニコしておった。
　あれくらいの年頃には、よう似合う。

　この後、アーヴァインの夜回りに付き合う予定でな。
　酒でも差し入れてやろうと言うわけよ。
　まぁ、何事もあるまいが。夜は用心に越したことはなかろうて。

　よその人狼騒ぎがそろそろ収まると聞いておったが、逃げ延びた人らがくるかもしれん。宜しく伝えてくれな。
　……ここまで来てくれればよいがの。　

　おや、ローズマリーは神隠しかな。
　夜歩きはやはり危ないのかもしれんの。
　ご用心、ご用心。

　そういえばハーヴェイ、君のご友人二人がネリーの主と狐を撃ちにいく相談をしておったよ。随分意気投合したようじゃった。
　わしももう少し若ければの。若い衆の楽しみについていくところなんだがの。

この街の酒場は栄えてませんからねえ…
マスターも見えないですから

ハーヴェイさん多芸ですねー
私が引いたら騒音しか出てきませんのに…

『騒音？　破滅の音しか聞いたことないモ(ﾎﾞｿ』

こんばんはー！仕入れた商品の整理に手間取っちゃったわ。
お腹すいたー!!
ちょっと乾燥してきてるけど、サンドイッチいただくわね。

ふー…お腹いっぱい。幸せ♪
誰もいないみたいだから、帰るわね。帳簿付けも残ってるし。
そうそう【ギョクロ】っていうお茶を買い付けてきたんだけど、淹れ方が良く分からないの。誰か知ってる人がいたら飲んで良いわよ。

【ギョクロ】のおまけに【キナコ】と【シラタマコ】っていう粉をもらったんだけど…
これも使い方が良く分からないから、ここにおいていくわね。

　茶葉と、粉か……。一緒に煎じてみるかの。

[なにやらどろどろした液体が出来上がる]

　ふーむ。
　風味はあるが、美味い、のかこれは?
　微妙に何か違う気がするのう……。

申し訳ありません、寝過ごしました……って、まだご主人様はいらっしゃってないのですね。モーガンさんの目撃談を総合すると、かなり活発に村をうろつき回ってらっしゃるようですが……。

［ネリーはモーガンの作った怪しい液体を食べた。ネリーは突然笑い出した］

ひょーはははふふふふふうっ、わひひひいっひひひははははっはっははは！

［ネリーは何だかとても楽しそうだ］

キナコですか。味がないものですね。
シラタマコは小麦粉に似てますね。
練って焼いてみましょう。

［厨房で悪戦苦闘している］

ピッツァ焼く感じで焼きましたが
中はもっちり、外はパリパリ。味がないのが微妙です。
ジャム…ハムも合いそうですの。

モチモチしてるから揚げても面白いかも知れませんの

［丸めて揚げてみた］

砂糖を振ったら結構面白いお菓子になりましたの♪

あらルー君、お魚いただいたんですのね。
お礼言わなきゃダメですよ。

『言っておきますモ』

偉いわね、よしよし
（寝ぼけてるので他人に話すなということを忘れている）
ふあああぁ、寝ることにしましょう

　おや、猫妖精君、また会ったの。
　ステラ、足元がふらついておるが大丈夫かね?

　さっきネリーの主の見舞いに行ってきたよ。
　苦しい息の下で今度の騒ぎを心配しておった。奴もワシに負けないいい年だが、ネリー、あんたを遺して行くのが未練のようじゃったよ。

『猫妖精なんてダサい名前じゃないですモ。ルーと呼ぶといいですモ』

　ふむ。尼さんの連れてた猫と同じ名前じゃの。猫の世界ではよくある名前なんじゃろか。

『爺さん、分かってて言ってるんじゃないかモ？』

　……何をじゃ?

　……行ってしまったか。ま、猫も妖精も気まぐれなもんじゃからの。

　さっきの粉は揚げて菓子にするのか。
　ワシの作ったほろ甘い重湯みたいなのよりは、こっちの方がしっくり来るのう。

　ラッセル君は受験疲れか。ゆっくり休むとよかろ。

　アーヴァインの言う期限まであと一日半なんじゃが、人が出入りするたび一喜一憂、ワシの干からびたハートはバックバクじゃよ。
　これが恋じゃろか。それとも不整脈?

おはようございます。
モーガンさんが目撃した私のご主人様、日によって年齢が変わっていませんか？　まあ、良いですけれど。

卵がまだあったので、きのこのキッシュを焼きました。なぜか赤い煙が出ていますけれど、皆さん、気にしないで食べてくださいね。

村の皆さん戻ってきませんね
…あまりに落ち着いた村で人狼すら避けて通るのかしら

『おねえさんが虫除けになっているモ』
なにそれ。私のどこが悪いってのよ。

『ご想像にお任せするモ』
…いいわいいわ。私はご飯用意するわ
ルー君はご飯抜き

『虐待だモ、イヂメだモ、猫権侵害だモ！』

はーい、皆さん、朝ご飯は軽めにしましたよー

ツナとレタスのサラダ
焼きたてクロワッサン
ポタージュスープ

食後のハーブティはモーガンさんから奪い取りましたわ

どうぞ召し上がれ〜

あ、ルー君っ！　それは君のじゃないっ

［ツナを食べようと机に飛び乗ったルー君をとっつかまえる］

やぁ、皆さんこんにちは。

やれやれ…なんだかなぁ…。こう暑い日が続いたと思うと、急に雨降りで寒くなったりするんじゃ、体が持たないよ…。

あぁ、美味しそうな食事が用意されてますね。ちょうどお腹が空いてまして…ステラさん、ネリーさん、朝食の残り、貰いますねー。

…うん、美味しい！　ステラさんは料理が上手だなぁ…。　ネリーさんの作ってくれたこのきのこのキッシュ…何故か赤い煙が出てる様な気もするけど、とっても個性的な味で良いね（笑）

あ、シャーロットさん。どうも、こんにちはー。
…って…僕、ご飯食べてるだけですよ〜…そんなに怯えないで下さいよぅ…（苦笑）

［シャーロットは突然ラッセルにお辞儀をされ、驚いて刺繍針で自分の指を刺す］

痛っ……あ……えっと……こんにちわ？？

o0（同年代の男の人って初めて見ます……何を話したら良いのでしょう…？？すごい勢いでたくさん食べるのですねぇ…………）

［シャーロットは指から流れる血よりも目の前のラッセルにどう反応していいか分からない］

あぁ…、指から血が…。大丈夫ですか？

…うん、そんなに傷は深くないようですし、これで止血しておけば血はとまりましょう。

［シャーロットは真っ赤になって少しだけ微笑んでお礼を言う］

え？？あ………あの…ありがとうございます……
ハンカチは洗って……いえ、私の血がついてしまいましたし、新しいものを買ってお返し致しますね……

取り乱して申し訳ありませんでした。あの…その……あ、お茶でもどうぞ。

いえいえ…。僕の方こそ、ビックリさせてしまったみたいで…どうもすみません。

あぁ、そんな…。ハンカチのコトは気にしないで良いですよー。

わ、お茶ですか、ありがとうー。
ん…とても良い香りのお茶ですねぇ…では、遠慮なく頂きますね。

あの……

私は病弱で……外の世界をあまり知らなくて……ですので、同年代の男の方って見たことがなくて……あの……お名前はラッセルさんって言うんですよね？

ラッセルさんはどのような方なのでしょう？見たところ学生さんですか？

あ、私は…シャーロットと申します。体が弱くて学校にも通えていなくて…初めまして…お会いできて光栄です。

あぁ…ごめんなさい、そういえば、自己紹介が、まだでしたね。

そう、その通り。僕はラッセル、職業は学生。
今は、史学や、教会の教えを勉強中。
…本当は騎士になりたかったんだけど…僕みたいな貧弱はダメだって…門前払いされちゃってね…はは…。


お体が…弱いのですか…。そうですか…。お大事に為さって下さい…あの…僕なんかで良かったら、いつでもお力になりますので、何でも遠慮なく言ってくださいね！

[シャーロットはラッセルの話を興味深く聞いている]

まぁ……やはり学生さんなのですね……私も学校に通うこと……憧れておりまして…うらやましいです。
騎士は……その……大丈夫です。これから頑張れば…まだまだお若いですし……

優しい言葉ありがとうございます。本当…嬉しいです…ラッセルさんはお優しい方なのですね…あの……もしよければ…色々と外のお話を暇なときにでも聞かせていただいても構いませんか？？

っとと…反応遅くなってしまい、本当申し訳ないです…orz

えぇ、僕なんかの話で良かったら喜んで。僕も、シャーロットさんのお話を聞きたいですしね。

あぁ…、もうこんな時間か…。
そろそろ帰って、勉強しないとね…。

どうもお茶ご馳走様でした、とても美味しかったですよ、シャーロットさん。

それじゃぁ、また夜にでも、来れたら顔を出しますね〜。

戻ってきたんですが…んー…どうやら、人は増えては居ないみたいですね…（苦笑）

むを…（何）ハーヴェイさんに、相づちを打って貰ったみたい…（笑）

っていうか、こんばんはです、ハーヴェイさん。

［集会場の扉を勢いよく開けて、ネリーが飛び込んできた。ネリーは新しく来た人（ラッセル）に駆け寄った］

あなたは花束が似合う年齢だったり狩をしたりすごく老人だったりする私のご主人様、いえお坊ちゃまですか！？

　お久しぶりじゃの、ラッセル。
　しばらく見ないうちに随分男前があがっとるな。

　ふーむ、ハンカチに、お茶のう
　隅に置けんな。ふぉふぉ。

　ん、ネリー。
　お前さんのご主人にはさっき挨拶をしてきたが、若い頼もしそうな殿御と腕を組んで楽しそうに歩いておったよ。
　ワシに気づくとはにかんで、翌春、結婚するのだと教えてくれた。……いいのう。
　

…？？

…ね、ネリーさん…？　そ、そんなに慌てて…一体どうしたんですか…？


あ、モーガンさんもいらしていたんですね。
…な、なんですか…隅に置けないって…（笑）

うえーん、モーガンさん、それは本当ですか？
私のご主人様、モーガンさんが見る度に年齢も性別も変わっているような気がします。

[モーガンは、ラッセルの椅子を隅の方に移動させてみた]

　隅においてみようかのう。

　よしよし、何を泣く、ネリー？　ワシが今まで嘘をついたことがあったかの？

…ってゆうか…、モーガンさん…まさか、ついに惚けが始ま…（強制終了（ぇ

……ネリーさん、少なくとも僕は貴方の探し人では無いようですね…。お役に立てず、すみません〜…。

…ってゆうか、何時の間にか隅に移動してるぞ、僕…（汗

隅に置くって…本当に隅に置くコトだったのかぁ…。

o0（さっき、会ったシャーロットさんていうコ…キレイだったなぁ……。　…でも、僕みたいなしがない学生には…所詮高嶺の花…なのかなぁ…）

[モーガンはラッセルに蕾のついたジャスミンの枝を手渡した]

　ふぉふぉ。
　爺はも少し散歩でもしてみるかの。

　のんびりおしゃべりの集い、くらいのつもりで気楽に来いとアーヴァインは言っておったが、人狼騒ぎは結局起こらずじまいかの。
　まぁ、それもまたよし。

　……とかまとめに入っている気の早い爺に、ささっと表われて恥をかかせてくれる村人の集合をお待ちしておるよ。
[モーガンは虚空に向かって力説]

…わっ…！？

は、ハーヴェイさん…？　もう…い、居るならって、一言仰ってください…ビックリするじゃないですかぁ…（苦笑）

o0（…って…嫉妬…？？　…うん…？困ったな…僕、ハーヴェイさんに何かしたっけ…）

[モーガンはシャーロットの椅子を隅に置こうとしたが、動かせなかった]

ネリーさんのご主人様はどうしたのでしょうね？ネリーさんの前に姿を現せない理由でもあるのでしょうか？？モーガンさんのお話を察するにどこかにはいるようなんですけれども……早くネリーさん、お会いできるといいですけど……今の状態ではお気の毒ですわ。

そうそう……夜ご飯私作ってみました。お口に合わないかもしれませんけれども…よければどうぞ。

［きのこの炊き込みご飯、鮭の塩焼き、ほうれん草のおひたし、豆腐のお味噌汁］

ごめんなさい……派手な料理とか作れなくて……地味ですよね……

o0（……というか…、モーガンさんに蕾のついたジャスミンの枝を渡されたんだけど…どうしろと…？？　…それに、何だか今日はハーヴェイさんの様子が…？　…ハーヴェイさん、大丈夫かなぁ…？あ、もしかして、お腹が空いてたりするのかな…）

ぐすん、ぐすん……シャーロットさんのお夕飯をいただきます……。シャーロットさんの作るものはWAHOO!というものですね。初めて食べるものばかりですが、おいしいと思います。

あぁ、シャーロットさん、晩御飯作ってくれたんですねｗ
僕、晩御飯まだなんで、ありがたく頂きますねー。うん、とても美味しそうです…ｗ

ではでは、早速頂きます〜。

［シャーロットは皆が料理を食べてくれる様子に感激して涙ぐんでいる］

本当たいしたものではありませんのに…皆様食べて下さってありがとうございます。料理してみてよかったです。本当にありがとうございます。

o0（はは…良かった、ハーヴェイさん微笑んでいるし、晩御飯に喰らい付いてるしやっぱり、ただお腹が空いてただけだったみたいだね…良かった良かった…これで、ハーヴェイさんの機嫌もよくなるよね、きっと。　うーん…やっぱりシャーロットさんは本当に気が利くというか、思いやりのある人だなぁ…）

いえいえ…礼を言うのはこちらの方ですよ、シャーロットさん。
こんなに美味しい料理をすっかりご馳走になってしまって…何か…僕もお礼ができると良いんだけど…。

あ、このスープみたいなの凄く不思議な食感の具がたくさん入ってて、すごく美味しいですね…あの、図々しいようですが、おかわり…もらえますか？？

［泣いて夕食を食べるネリーにおろおろしながらお茶を入れてあげる］

あの……きっとご主人様は見つかります。ええ…きっと用事があってお忙しいだけですよ？あ、あの…甘いもの好きですか？？ゆずシャーベット作ってきたんです。よければ、食後にでも…
あ、ほかの皆様も食べて下さいね。

［シャーロットはラッセルに微笑んでお味噌汁をついであげる］

お褒め下さって本当にありがとうございます。図々しいだなんてそんな…たくさん作りましたので、食べていただける方が嬉しいですわ。
お礼だなんてそんな……たいしたものではありませんし…食べて下さるだけで私は嬉しいので…本当お気になさらずに……
ラッセルさんは本当にお優しい方ですね。

［ラッセルは、どうもありがとうと言い、シャーロットからお味噌汁を受け取った］

そうですかー、そう言って貰えると僕のほうも助かります。
…でも、先刻のお茶といい、晩御飯といい、何だかシャーロットさんには、すっかりお世話になってしまって…。

o0（とは言っても、僕は料理とかはロクに作れないしなぁ……。うーん…何かお礼がしたいけど…どうしたモノかなぁ…）

もう！いきなり雨が降るなんて…虫干ししてたクッションがだいなしよ！
もう売り物にならないじゃないの…
店に置けないから、ここで干させてね。
乾いて使い物になりそうなら、持って行ってもいいわよ。先着2名様ね。

ラッセル君も来たのね。
あらら？ロッテお嬢さんと初対面だったの？

［ネリーはレベッカからクッションを貰った。集会場に寝ているときに枕がなかったのでとても助かる］

レベッカさん、こんばんは。なんでレベッカさんはいつも驚いているんですか？

どうもです、レベッカさん（ペコ

あらら…突然の雨でクッションが……。それは、とんだ災難でしたねぇ…まぁ、この時期、急に天気が変わりますからね…（苦笑）


えぇ、シャーロットさんとは、先刻初めて会ったんですよー。

これ、ピラフかしら…？すごく茶色いけど、なんだか美味しそうな匂いがするわ。
こっちのスープも変わってるけど、香ばしい匂いが良いわね。
いただいて良いのかしら？

ふふふ…なんで私がいつも驚いてるのかって？
小心者だからよ!!



嘘よ。いつもボーっとしてるから、不意打ちに弱いの。