吟遊詩人 コーネリアス ■エピローグ - 切り拓く剣 ――脅威は目前に居た。 其れは人狼などではなく、朱紅き力さえも利用せんとする人間。 …シャーロット=パーシヴァル。 あの時、私にはどうすることも出来なかった。 "人間"を殺す訳にはいかないし、そもそも私にそんな事が出来る筈無かった。 朱紅き力は禁忌の存在、人が禁忌を扱うのならば…大罪に他為らない。 然し、其れもまた"人間"。如何な方向なれど未来への導を絶つ事は愚行。 …ならば、根源を全て断絶すれば良い。二度と力に触れる事の無いように。 貴方の行為は人として間違っている…だが私に其れを直に正す事は出来ない。 ましてや"帝国"の意志などを動かせる物ではない。 | |
(1414)2005/07/15 20:26:16 |
吟遊詩人 コーネリアス /* カーテンコール */ コーネリアスを演じさせて頂きました、personaで御座います。 今回はただ一人の聖痕者という役割の為重要なポストに居たはずなのですが、顔を出す機会が少なく非常に申し訳ありませんでした。 其れに加え、立場的に人と絡みづらくもあり、少々自分の行動に不満は在りますが、物語自体は非常に楽しい物であり、満足しております。 特にハーヴェイの役者様には親友と云う設定を受けて頂き、真に感謝しております。 次回公演が在ればもっとゆっくり時間を取り、存分にRPをかましたいと想っております。 で、ワタクシ感想文の類は凄く凄く苦手ですので、さくっと切り上げさせて頂きます。 役者様方、お疲れ様でした。観客の皆様、読んで頂き有り難う御座いました。 また何処かで逢える事を楽しみにしております。其れまで、しばしのお別れです。 では、ごきげんよう。 ―皆に一礼して、ゆっくりと去っていった― /* カーテンコール */ | |
(1418)2005/07/15 20:32:39 |
吟遊詩人 コーネリアス ■設定資料 1.コーネリアスは、生後間もなく「ばあや」と呼ばれる人物に引き渡されました。その後村は人狼の襲撃に遭いますが、彼はその事を何一つ訊かされて居らず、今も知ることはありません。 そのばあやも又聖痕者であり、20年の間其処で暮らしていました。そこで人狼に関する様々な知識を与えられ、幾度と無く人狼の伝承を訊かされます。それが吟遊詩人としての切欠となります。 20歳を迎えた朝、ばあやに一本の剣を授かります。それは「未来を切り開く剣」と呼ばれ、聖痕者に代々継がれてきた物です。そして暫くの後、ばあやは病に倒れ死亡します。 ただ一人の家族を失ったコーネリアスは、一本の剣と竪琴を手に旅に出ます。辿り着いた先は、小さくも大きな事態が巻き起こるこの村でした。 | |
(1425)2005/07/15 21:11:11 |
冒険家 ナサニエル ■エピローグ:日だまりの唄、その後のナサニエル 村を出てから俺とマリーは色々な街、村を点々としていた。行く先々ではあの村であった惨劇は、誰も知らないようだった。軍でさえ動いていたのに。 つまり、国を押して隠蔽したってことだよな。 ま、俺らが忘れなきゃいいことだな。今はもう居ない、妹になれなかったアイツのこととか。別にネリーだけを忘れないわけじゃねーぞ?あの巻き髪の狼も、異国人の狼も、忘れられそうにないしな。 マリーは今でも青い髪の女を見るとビクっとする。少し笑うと真っ赤になって怒る。それがまた可愛くてからかってしまう。 二人で幸せなのは、まあいい。でもたまに俺らだけ幸せになっていいのかと、思うこともある。 黙って出て行ってしまったオードリーさんは、一人で泣いていないだろうか。あれでも結構弱い人なんだよな。ヴィンセントもいねーし。仕方ない、か。俺達は運が良かったんだな。 俺、いつも運悪かったような気がするけど、マリーと一緒になるためにとっておいたのかな。ならいいか。 | |
(1447)2005/07/15 21:40:31 |
冒険家 ナサニエル ――数日後。 「ナットー!ねーナットってばー!」 朝、耳元でマリーがわめいている。うるさい。 「ねーちょっとぉ、早く起きなさいよ!すっごいのよ!すっごい知らせなの!」 俺はまだ眠いんだけどな。 「早く起きなさいッ!」 腹にのしかかられてはさすがに起きないわけいかねー。死ぬ。 「なんだいマリー、随分な起こし方だなオイ」 ぐいぐい手を引かれて仕方なしに起きあがる。満面の笑みのローズマリーが座っている。 「ね、どうした?って聞いて?」 なんだか、いいような悪いような予感がするなあ… 「どうしたマリー?子供でも出来たのか」 少し目を見開いた後、さらに笑顔になったローズマリーがそこに居た。 | |
(1449)2005/07/15 21:42:08 |
医師 ヴィンセント 空気読まずに投下。 ■epilogue:時の狭間 『そこにいたのか?』 ここは現世と彼岸の狭間。転生を待つ魂がその身を横たえる世界。 自らの時は既に止まっていたが、静かに村の様子を見守り続け 人狼をついに退けたその様子に安堵していたヴィンセントは、 ふと自分へ向けられた懐かしい声に気付いた。 『ありがとうな…オードリーを今まで守ってくれて。 それにしても、あいつを任せられると思ってたのに お前までこっちに来てどうするんだよ』 振り返ると、そこには苦笑した友人の姿。 「クリス…久しぶりですね。あなたとの約束、守れましたよ……」 ヴィンセントは、そこにいる男―クリストファー―に笑って答えた。 | |
(1463)2005/07/15 21:49:25 |
医師 ヴィンセント 「私は幸せでした。愛する人の側にいて、愛する人を守れた。 それだけで充分……」 静かにそう告げると、ヴィンセントはまた村に目を向けた。 今回の騒ぎが村に残した傷跡は深い。 皆の心が癒えるまでには時間がかかるだろう。 ふと、そんな事を考えこんでいたヴィンセントに、クリストファーは 真剣な面持ちで語りかけた。 『もういいんだぞ……?「次」に向かえよヴィンス。 お前がもうここに縛られる必要は無いんだから』 一瞬、二人の間に沈黙が走る。 しかし、ヴィンセントはふっと微笑みながら首を振った。 「……何言ってるんですかクリス。まだ「約束」は果たされていませんでしょ? 彼女を…この村を見守り続けるってね。 次なんて何時だっていけます…だったら、今はここで二人で見守り続けましょう。 それに…オードリーを一人占めしようなんてずるいですよ」 そう言うと、ヴィンセントは今度はおどけた表情で、クリスの肩をぽんと叩いた。 | |
(1468)2005/07/15 21:50:40 |
冒険家 ナサニエル >>1464 つばだけじゃねーよ。 | |
(1470)2005/07/15 21:51:18 |
吟遊詩人 コーネリアス >>1470 もうわかったって。 | |
(1475)2005/07/15 21:53:07 |
冒険家 ナサニエル >>1474 俺じゃ不満なのかよ! | |
(1476)2005/07/15 21:53:36 |
酒場の看板娘 ローズマリー >>1476 そんなわけないでしょ!ばか! | |
(1479)2005/07/15 21:56:56 |
双子 リック >>1480 やっぱりぃ・・・・・ | |
(1483)2005/07/15 21:58:56 |
冒険家 ナサニエル >>1479 まただよ、かわいいなあオイ。 | |
(1484)2005/07/15 22:00:43 |
医師 ヴィンセント >>1485 いや、ここはクインジーで。 | |
(1486)2005/07/15 22:03:09 |
牧童 トビー 牧童トビーは、あの樹の下で静かに眠るように死んでいた。弔いの花端が供えられている、看取ったものが居たのだろうか。 トビーが初めてやってきた夜を思いだす。 あの日も、この樹の下で死んだように眠っていた。古き友の報せが無ければ気付かなかったであろう。風の唸りのような獣の唸りのような不思議な言葉を唱えながらトビーの冷たい額に手を置く。 「頑張ったな、トビーや」 かすかに嘶きが聞こえたかと思うと、いつの間にか老人の側で輝くような裸の白馬が足踏みをしていた。 嵐の夜の風の轟きのような、不思議な声音で語りかける。白馬の目がかすかにきらめいたように見えた。白馬の背にトビーを背負わせ、「ハイヤッ!」と尻をはたいた。 白馬はトビーを背に乗せ、す、と走り出したかと思うと一条の光芒となり地平の向こうへと消えていた。 「世界が環のように繰り返すならば、お前の霊が善き道へ導かれますよう。羊飼いの星がお前の行く道を照らしますよう。精霊の加護と恩寵がありますよう。」 老人はそう呟き、歩み去った。 東の空は白み、ヒースには朝がやってこようとしていた。 ―― fin ―― | |
(1489)2005/07/15 22:04:25 |