農夫 グレン [...は真紅に礼を言われ、恥ずかしさから咄嗟に立ち上がった] いやっ、そんな礼はいいって [と立ち上がった衝撃でカップを倒し、服に紅茶をひっかけた。テーブルクロスなどは無事。] あっ!! すまねぇ、せっかく淹れてもらったのに…… [慌ててカップを戻し、濡れた服をぼんやりとながめて] ちょっと着替えてくるだよ。 ついでにこいつを水で流してくるから、少し時間がかかっちまうかもしれない。 みんな、おいらのことは気にせず、ここでのんびり話でもしててくれ [そう言い置いて中庭を出て行こうとするが、ふと振り返って] でも、焼き栗はおいらの分、とっておいて欲しいぞ! [...は、ぱたぱたとその場を *後にした* ] | |
(211)2006/09/30 21:48:24 |
流れ者 ギルバート 時の観測者といえど、 貴女の姿がそうである事までは予測できなかった。 意地悪としてはなく有るべき姿、望む姿を投影しているだけなのでしょうけども。 ―――これもきっと、一つの余興です。 すみませんね。そうでなくてはつまらない。 想いを馳せ焦れるのもまた然りです。 [震える睫毛で思い起こすのは過去への燻りか。 背を真紅に向ければ縦に断たれた白き逆十字。 首を緩く振ると、咳払いを一つ。] ならば、互いに焦れるもの同士。 最後のときまで想いを馳せるのも、また一向でしょう。 [コーネリアスへと視線を向けて。] こんなに美味しそうな栗を目の前にして食べたくない人は居るのでしょうかね。 ましては終焉迫る時、味覚さえ惜しむような気持ちの方はきっと多い。 解らない事がないはずなど、ないのですから。 | |
(230)2006/09/30 22:53:13 |