自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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学生 ラッセル 「ようこそ。仮想空間『AWN』へ。あなたのログインを承認いたします。どうぞ素晴らしい一時を。」 ----------------------------------------------- 【プロローグ】 西暦2090年──人々は、現実の世界の隣にもう一つの世界を創り出した。コンピュータネットワーク上の世界、すなわち「仮想空間」である。 世界中の人々は、特殊な装置に身を置くことでこの仮想空間に仮の体で入り込み、そこで現実世界とは別の、しかし現実世界と何ら変わらぬ生活を楽しむことが出来る。そこで提供される機能は、他人とのコミュニケーションにとどまらず、仮想都市でのショッピングやレジャーなどの娯楽も含まれる。さらには、人間の五感さえもシミュレートされ、手に触れた氷は冷たく、炎は熱く、食べ物は美味しく(あるいは不味く)感じることすら可能となっている。もし相手が居るのであれば、異性のぬくもりも感じられるかもしれない。 創世主たちはこの電脳世界のもうひとつの世界を『AWN(Another World on Network:ネットワーク上のもうひとつの世界)』と名付けた。 しかし、『AWN』誕生から10年たった2100年12月24日。21世紀最後の聖夜の夜。事件は起こる……。 【概要】 この村はガチ推理抜きのRP村です。 勝敗よりも展開の楽しさを重視し、皆で一つの物語を織り上げることを目的としています。 48時間設定ですが、3日目以降は24時間コミット進行前提です。 【ランダム入村は禁止です。必ず何かの役職を希望するか、おまかせを選択してください。 また、人狼はストーリーメイク上重要な立ち位置となりますので、不慣れな方・自信のない方は避けるのをお勧めいたします】 【舞台】 仮想空間『AWN』の中の都市区画です。そこにはショッピングモールやカフェテリアなども存在し、現実の街となんら変わりありません。擬似的に食事を取ることも可能です。(現実ではログイン中はチューブで点滴打たれてます) また、高度に発展したコンピュータ技術によりAI(人工知能)も大きく発展し、いまやAWN内では人との区別がつかないほどです。 そして、事件発生直後。他の多くの人間やAIが強制ログアウトさせられる中、何故か我々10人(+アーヴァイン)だけがこの空間内に取り残されてしまいます。 【おおよその話の流れ】 1. プロ〜1日目前半:仮想空間の世界『AWN』は何ら問題無く、何時も通り世界が進んでいます。『AWN』のログアウト・ログインも自由に行なうことが出来ます。 2. 1日目後半(更新24時間前):原因不明の事故が発生し、突如『AWN』の都市区画の一部が現実世界との接続を絶ちます。殆どの人間・AIは強制ログアウトされますが、10(+1)人だけがログアウトを行なうことが出来ず、精神のみがこの世界に取り残された「バニシング・ゴースト」という現象に見舞われます。 3. 2日目更新直後:アーヴァインが皆さんの目の前で突如消失します。これにより皆さんは事の重大さに気がつきます。なお2日目後半からある程度吊り襲撃を意識したRPをすることをお勧めします。 4. 3日目以降:吊り襲撃が開始されます。うまく生き延びてください。なお消失描写熱烈歓迎。 5. 決着後:エピ直後はストーリーをまとめてエンドロールを投下するまでを本番とします。それまではPL会話はメモでお願いします。 【役職言い換え】 人狼:この事件の犯人。その目的は各人にお任せいたします。 狂信者:何らかの方法で、今回の犯人を知ってしまった人。どう動くかはお任せいたします。 占霊守:特別指定しませんので、役職者さんのお好みで言い換えてください。例)管理者関係、ハッカー等 襲撃:人狼のデータハックによって隔離空間に転送されてしまいます。 吊り:襲撃と同時に何らかの力によって、もう一人が一緒に転送されてしまいます。それは人狼も関係なく。 墓下:隔離空間は荒涼とした何も無い場所(ネットスラム)を考えてますが、そこらへんは最初に入った人にお任せします。 【開演に当たっての注意】 ・PL視点からのガチ推理・吊り襲撃は禁止です。能力者COしているから吊り襲撃、ではなく、PC視点でストーリーに沿った吊り襲撃を心がけてください。あと出来る限りPCの見聞きしていないものは知らないものとして行動してください。PC視点に則った推理・論戦ならOKです。 ・無理は絶対禁止です。体調は崩さないのがベストですが、もし調子悪くなったり予定外の事がPLさんに起きた場合は無理しないようにしてください。吊り対象はバファリン吊り優先で。 ・一方的に他者の行動を制限するのは避けましょう。展開的に自然な場合はこの限りではありませんが、一方的に相手の行動を制限してしまうのはなるべく避けましょう。 ・通常の人狼用語・記号は使用禁止です。アンカー(>>)と強調(【】)の使用は特に規制しませんが、●▼と言った記号やパンダなどのガチ用語ならびに詰み計算やGSなどは表ログでは使用禁止でお願いします。 【記号関係】 −(場所)−:居場所表記です。PCが今居る場所を表示する時に使ってください。 複数の場所で多人数が会話していると各人の居場所が掴み難くなるので、適宜入れるようにしましょう。 場所を移動する時は『−自室→広間−』のように、移動したとわかるように表記してください。 *(行動)*:退席表示です。*で行動を囲む事で、離席する事を示します(例文:...は*うたた寝を始めた*)。 「(会話文)」:他者の台詞の引用や、NPCとの会話を文中で行なう場合、その台詞は「」で区別してください。 『(台詞)』:表ログで、PCが独り言をもらす場合、『』で区別してください。もらした本人以外には聞こえないものとして扱いましょう。 /中の人/:/中/と略してもOK。PLとして発言する場合、これをつけてPCの台詞と区別しましょう。 ただし、表ログでこれを使用するのはプロ〜1日目前半、対人関係がまとまるまでの間のみとします。それ以降は、PL発言はメモで行なってください。 【アンケート】 各人の公開情報ということで。もちろん偽称でも可です。 ■1.名前 ■2.職業 ■3.自己紹介 ----------------------------------------------- | |
(0)2006/09/07 18:25:25 |
学生 メイ ―AWN・某アドレス― [ようやく、目的の地点が見えた。彼女はほっと一息をつき、偵察に送り出していた使い魔(ファミリア)を呼び戻した。残るは単純な作業だけ。ゴーグルのセレクターをスイッチ、防壁暗視モードに切り替える。隠れていた物陰から首を出すと、途端に視界を埋め尽くす線、線、線。 それら一つ一つが、厄介な毒を備えた保安地雷(セキュリティマイン)だった。愚か者が引っかかった途端、その場で凍て付か(フリーズ)させる警戒プログラム。同時に逆探知が開始され、現実界(マンデイン)でも侵入者を捕捉する。行き着く先は企業監獄か、臓器売買の闇の向こうか。どちらにせよ、メイには関係の無い話だったが。 纏っていたグレーのタイトスカートと同色のジャケットを脱ぎ捨て、ぴっちりしたアンダーウェアに身を包む。しなやかな曲線が無人のデータルームに浮かび上がった。情報屋に手配させたジェイドの社章も、もう必要無かった。データ消去(デリート)。 今現在、この場所(アドレス)に存在する者は誰も居なくなった。少なくともシステム上の記録では。 あとは地雷をかいくぐる彼女の身のこなし――すなわち透過斥候(ゴースト・オン・ワイヤー)としてのテクニック――だけが物を言う。身をかがめ、猫のような足取りで幾つもの防衛線をすり抜けていく。その行為は彼女にとって、ごく簡単な作業に過ぎなかった] | |
(13)2006/09/11 21:05:21 |
学生 ラッセル /中/ メイのランクっていうのがそれいいなと思ったので、各ランクを作ってみた。こんな感じでいいかな、っと。 Sランク:管理者 この世界に対する管理者権限を持つランク。正確にはSランク内で役職ごとにさらに細かいランク付けがされているが公表はされていない。 Aランク:要人 登録のためには幾度もの厳重な調査と多大な登録料が必要とされるが、管理者側の保障する最大限のセキュリティの恩恵を受けることができるランク。 Bランク:生産・研究者 AWN内で商業・研究を行なうのに必要とされるランク。管理者側とのリアルでの簡単な面接と身辺調査、そこそこの登録料で交付される。ただ、アンダーグラウンドではランク無しに秘密裏に違法なアイテム・ツールの販売・研究を行なう輩も存在する。 | |
(35)2006/09/13 20:02:57 |
学生 ラッセル 続き Cランク:一般市民 大多数のユーザーが分類されるランク。登録には戸籍が必要ではあるが、そもそもさほど権限は持ち得ないランクなので、チェックが甘く偽造IDもちらほら存在する。 Xランク:カテゴリ外 人間として存在しないor存在しないはずの者に宛がわれるランク。基本的にはAIが該当するのだが、なんらかの事情で戸籍の存在しない人間も含まれる。ただ、大抵そういう輩は偽造IDを「買う」か「作る」かしてログインしているため、実際該当はすれども認知はされていない。実質AIのためのランク。権限はCランクと同程度だが、登録にはAランクレベルのチェックが入る。 と、まあこんな感じ。 | |
(36)2006/09/13 20:05:28 |
学生 ラッセル /中/ あと公開情報を追記。あのままじゃ情報不足で他の人が絡めない。 ■1.ラッセル・レイ Russel=Ray(←実は偽名。本名はまだ秘匿) ■2.れっきとした大学生……ですが、「下記+メンドクサイ」という理由で必要最小限の授業しか受けていません。また研究所勤めという事でBランク持ちですが、いつもは自前のCランクでログインしています。 ■3.幼少時から、【ネットワーク上のセキュリティの解除】という点に関して天才的能力を有する。昔はあちらこちらのセキュリティに忍び込んでは、落書きを残す愉快犯をやっていたが、ある日突然「飽きた」と言ってそっち方面からはすっぱり引退。 今は大学に通いつつ、腕を見込まれて勧誘されたセキュリティ研究所の客員研究員として気儘に過ごしている。 ちなみに当時の通り名は【Key Maker(鍵屋)】 | |
(37)2006/09/13 21:08:48 |
学生 メイ /中/ 設定ありがとうございます。 市民ランクですが、現実界においても同様のランク分けがされてるというのを個人的に考えていました。受けられる公的サービスに違いがある、というような。 基準は概ね同じで、こんな感じを想定。 S:天上人。多国籍企業や国家のトップに相当する程の重要人物 A:企業の重役や資産家 B:エリート、有名人 C:一般市民 X:暗黒街やスラムの住人、AI……“存在しない”事になっている人々 >>36 えと、XランクそのものはAWN内での存在を“認められない”でしょうから、登録自体が起きないと思うのです。単純に、偽造したID・ランクの人間としてinしてると思いますー。 | |
(38)2006/09/13 21:21:57 |
学生 ラッセル /中/ >>38前半 ああ、なるほど。ちなみにリアルの社会は、技術の発展はあっても(AWNやAIが最たる例ですが)、社会の状況は今とさほど変わらないって考えてます。まあ、ネット関係の法律は流石に厳しくなってますが。 後半 えっとですね。Xランクに登録されている【人間】は多分いません。あくまで人間に関しては【該当】するだけで【登録】はされていないはず。inに関しては偽造IDを「買う」か「作る」かしてるでしょうしね。 本来Xランクは【人間レベルまで発展したAIに市民権を持たせる】ために作られたランクなのですよ。それゆえ権限CランクでもチェックAレベルなのです。そりゃもう(プログラムソースの)中までみっちり調べられますw ……まあ、アンダーグラウンドには製作者不明の放浪AIがわんさかいるんですがね。 そんなこんなで、実は誰かAIとして入ってくれないかなーとか考えてるわけなのですよ(笑 | |
(39)2006/09/13 22:24:24 |
見習いメイド ネリー [この少女の名はネリー。人間としてAWNの中に存在しているが、彼女はれっきとしたAI―――人工知能である。 無名だが、腕は確かな研究者によってネリーは作られた。研究者は医学にも通じており、肉体はほぼ人間と同じである。それだけじゃなく、会話だって普通に出来るし、彼女には感情に近いものも存在する為に、人間と同じように笑ったり怒ったり泣いたりする。 しかし、それは感情ではなく感情に"近いもの"にしか過ぎない。例えば彼女が泣くときなど、悲しいと思って泣いたりなどはしない。「ここは泣くべきところだ」と人工知能が判断し、涙を流すのだ。] ご主人様………どこに行っちゃったの? ねりぃのことがいらなくなっちゃったから、いなくなったの? [ネリーは、人間のものと同じ成分の涙をぽろぽろ流した。] | |
(42)2006/09/14 00:47:53 |
見習いメイド ネリー [ネリーが人間としてAWNの中に存在している―――すなわち、XランクではなくCランクに登録されているのは、彼女を作った研究者が仲間の協力を得て偽造IDを手に入れた為である。 それには様々な理由があり、一つはネリーにAIとしてではなく、人間として生きて欲しいという願いがあったから。もう一つは、Xランクに登録する際の厳しいチェックが研究者にとって不都合だったからだ。それはつまり―――] ご主人様、ねりぃを一人にして、どこに行ったの……? ねりぃ、泣いてるのに。ご主人様に慰めてほしいのに。 ずっと、ご主人様を探してるのに…… [ネリーが愛玩用として作られ、研究者だけを愛するようにプログラミングされているということだ。現に今も、ネリーは研究者を探している。ある日突然研究者の姿が見えなくなってから、ずっとネリーはこうしている。 だが、研究者が見つかるはずはない。彼は偽造IDを手に入れるときに手を組んだ仲間とのごたごたのせいで、既にこの世界から消え去っていた。そんなこと、ネリーは知る由もなかったが。] | |
(43)2006/09/14 00:49:02 |
学生 ラッセル ─AWN内・ホームスペース─ [小奇麗に片付けられたワンルームマンション風の部屋に光が収束し、そこから...が姿を現わす] さて……と。では、ご開帳といきますか。 [その右手には先程メイから強引に手渡された分厚い日記。目を瞑りすっと日記に手を翳すと] 創造理念鑑定。基本骨子想定。構成材質複製。製作技術模倣。 さあ、この手に現れよ。世界のすべてを開く鍵…… [そう言い、左手を返すとそこに光の粒が集まる。そして現れたのは、シンプルなデザインをした鍵。これこそが...が創り出した、あらゆるセキュリティの構造を解析し、そこから暗証番号(セキュリティキー)を複製する解錠プログラム] 【Key of The Twilight (黄昏の鍵)】 | |
(49)2006/09/14 22:52:17 |
学生 メイ ―現実世界・コンパートメント― [その部屋は薄暗く、リクライニングチェアに腰掛けた少女は眠っているかに見えた。首筋には一本のケーブル。 やがて彼女は無意識に近いような緩慢な動作でそのジャックに手を伸ばし、接続端子から引き抜いた。人差し指で差込口を撫でると、特殊皮膚が伸張。かすかな窪みだけを残し、彼女の肌は元通りの外観を取り戻した] あーあ……やっちゃったよ……こりゃ、またお小言だなぁ。 [身を起こし、憂鬱そうな口ぶりで呟く。その動作に合わせ室内の照明が点灯した。はぁ、というため息とは裏腹に、何か悪戯を思いついた子供のような笑みがメイの表情には浮かんでいた] | |
(60)2006/09/15 17:25:09 |
学生 メイ “マクスウェル”、さっきの記録からあのヒトの足跡(ログ)を辿って。どこの誰なのかと、今も接続(イン)してるかどうか。 で、“サンダルフォン”からのお小言は繋がないよーにしてね。 あたしはシャワー浴びてくるから、んじゃ、よろしくっ! [他に誰もいない空間に向かって呼びかける。傍から見ていれば明らかに奇矯な行動とも思われるそれに反応するものは、しかし居た。壁際に置かれたホロ投影機から小さな悪魔(デーモン)の姿が浮かび上がる。 デーモン――旧世紀のユーザーを支援した各種ツールの呼び名。その呼称は今でも受け継がれ、より進化・発展したクライアントとして機能していたのだった。音声認識精度の向上は口頭による命令入力を可能にし、電気のオンオフから家の保安まで一切を管理するそれは、現在の家事妖精(ブラウニー)と言える存在だった] | |
(64)2006/09/15 17:42:48 |