人狼審問

[Nail Clipperに頷いた。]

そう。むしろ……。
自分が情報屋でないのなら、あえてそう言う必要もない、と思っているのかもしれないわね。

彼女？ああ、「上っ面しか調べられない」
のくだりですか？

すみません、あの辺りはあまりよく聞いていなかったもので。

いいえ。
貴方が渡してくれたものよ───。

ああ。


…彼女、Durk-Hunterの肉親は「人狼」関係者に殺害されたようですね。
日本…は彼女の本国ですが、日本での顧客リストには彼女の肉親の名がありました。丁度その頃、日本であった「ゴゼン」の部下を巻き込んだ殺しの被害者と言えば良いでしょうか。

ですがこれは彼女を告発する内容ではありません。


残念ながら僕は鑑定屋じゃあ無いんですよ、レディ。ご期待に添えなくて非常に恐縮なのですが。

まぁ、やっぱり予想通りね。その程度しか調べられないなんて……。
でもまぁだからと言って、どうなる訳でもなし、今は背教者を粛清するのを優先させていただくわ。

[貴方もそうでしょう？　とOne・Wayに視線を送った]

ええ、それは分かっているわ。
彼女が騎士内に潜り込んだ理由だけ分かればそれでいいの。

その頃、事態を始末に行った騎士は誰だったかしら？

violet、Dark Hunterが不審な人物であるのは重々承知しているし、彼女が騎士として適格者でないとは感じている。しかも、母様への忠誠心も疑わしいのも。

だが、自分はであるからと言って彼女が背教者であるともないとも現時点では明言しない。
･･･violetがこの際母に対し不敬である彼女を処分してしまいたい、と言うのであればまた一考する。

ええ、不敬であるし、太母に対する何物をも感じられない。

正直ね、貴方が背教者であるか如何かなんてどうだってもいいわ。けれども、騎士として相応しくないのは相違ない。


確か、日本のあの件は───…

副長は先程席を立った。
自分が確認した。何処へであるかは不明だが。

[唐突にがばっと立ち上がる。]

おいおい。立ち上がった程度でお前等そんなに注目すんな。
便所だ便所。

[アーヴァインの個室の前を通り過ぎる時に]

…あん？血の臭いがすんぞ？

[個室内で血溜まりの中に俯せに倒れているアーヴァインを見付ける。]

おい、死んでるわ。

お嬢さん、これ以上のことが言い振らされたいのならご期待にお応えしますが僕にもなけなしのデリカシーがありますので。

だからそんなにみっとも無く殺気を撒き散らすのは止めて下さい。

………そう、レディ。
確かあの件で日本へ赴いたのは青猫さんでしたね。

[violetの視線の先――。
そこに居る一人のドールが視界に映し出された瞬間、円の項がちりちりと殺気で逆立った。
だが立ち上がりかけた瞬間、トイレ方向から聞こえたグレンの言葉に、頭に上った血液が一瞬で足元まで下がった]

え？
アーヴァインが……？

violet……violet。

貴方はよく知っているはずではないの？
「テンプルナイツ」はつまり、テンプルナイツの執行権が及ばない者、を意味するということを。
任命された以上、彼女は騎士。
そう判断された方を、貴方が疑うはずはない、と私は思うのですけど？

適者生存よ、お人形さん。


”アーヴァイン”………Dazzle、貴方ともあろう人が我々の傍で誰にも気づかれず殺されるなんて。…───ぁあ、可哀相に。

[グレンの言葉に、ついと席を立った。
扉を開くと、確かにこの場にいる者たちには間違いようもないかすかな臭いが、広間にただよった。]

[血の臭い。忘れていた何かをつかめそうな。]

だから、言ったさ。用心することだと。

[血溜りの前で、軽く眼を閉じる。
それが哀悼の印だとでもいうように。]

少なくともアーヴァインは背教者でなかったことが証明されたようなもの。

この傷は、私たちの誰の流儀でもない……。
少なくともお互いに知っている程度の流儀では。
私たちの誰かが、彼が背教者であることを疑って殺したのなら、隠す必要はないのだもの。むしろアーヴァインをここまで簡単に処理できたことを、誇るでしょう。

背教者がお互いに殺しあうはずもないでしょう。
少しでも理性が残っているならば……。

背教者たちの方が、残念ながら総意をまとめるのも行動するのも、ずっと迅速だったようね。

[Barbeelooの言葉を受けて]

図らずも副長が無実であったことが証明されたような形だ。
少なくとも我らの中には、母様の命以外の理由で同胞を手にかける人物が一名以上居るのは間違いない事実となった。

残念な事ね。
我々はもっと騎士個人が適確に動けるものだと思っていた。

Soul-Taker、2名以上よ。

[Barbeelooの簡単な処理という判断に、さすがに円も頷くほかなかった]

仮にも彼は私達を統率するNo.2にはなっていた人物で、それをあっさりと……。いくら総意を纏めたからといって、簡単に実行できるなんて、相当の腕よね……。

勿論だ、violet。
副長は母様からの伝言の中でそう明言した。
背教者が2人に、協力者が最低2人。

が、その内容すらも疑っている人物も居た･･･
ので、「少なくとも存在しているのは確実」という意味で「一名以上」と言った。

座りっぱなしで尻が痛いな。部屋に引っ込んでもいいかい？

それとも、少し思い出した俺のヨタ話でも聞くかい？

そうね。嘆かわしいこと…────。
太母の言葉をも信じる事が出来ぬものがいるのは。

Dazzle、貴方に任せたというのに───。

［violetの眼帯があげられる。密やかに一同を見つめている瞳は赤み掛かった褐色の色ではなく、鴇色をしている。
　普通の瞳と違う所は、瞳孔の周囲をウロボロスの環…その尾と頭を食い合い、その瞳孔は瞳孔の形をしておらず、ない。
　遥か昔に太母を表したという二つの三日月から為る女陰の記号。その奥にQuintusの由来である文字が描かれるように浮かんでいた。］


最後に皮肉を残して死んでくれるなんてね。
私は男ではないわ。

あなたが、グランドマスターだというの？
Lady violet。

[自らは口を閉ざしてミネラルウォーターをグラスに注ぎ、腕を組む]

[violetを見て]

あん？何だ？どうなんだよ実際。ハッキリと言え！

仮にだ。此処に集まった連中を束ねる立場にある者というので在れば一つ言わせて貰おうか。
嘆くのは自由だがな。
太母の言葉を疑ったのではなく『本当に太母の言葉であるかどうか』疑っただけだ。

そう、私こそが総長(グランドマスター)。
私はただ見守る者としているつもりだったわ。

貴方達がどう動くのかを。
全ての騎士達がどう動くかを、ね。
…─────彼に光があたる部分は全て任せるつもりだった。



では、今から総長として指示を出しましょう。

今より即刻、「鑑定屋」は名乗り上げなさい。
Barbeelooの他にも我こそはという「情報屋」がいるのなら、
───その騎士もね？

[violetに頷いた。]

そう。
violetが総長ではない、と言う騎士がいるなら、その人も。

Dazzleの言葉に偽りはない。彼は忠実なる太母の騎士。

何も言わずに、敵とわかったヤツにゆっくり近づいて一発撃ち込む方が楽なんだけどな。

・・・ここじゃ仕方ないようだ。

[Barbeelooに苦笑いを向け、肩をすくめる]

レディ、あなたがグランドマスターだと。


ひとまず言っておくと…僕は鑑定屋でも情報屋でも無い。ただのチンケな情報通です

しかし…life、あなたは案外まともと言うか何と言いますか。

ヒュ〜…。

やれやれ、オレにも鑑定屋と同等の見付け出す技術が在れば誰にも邪魔されずに楽しむことが出来たんだがナァ…。
嗚呼、それか事後報告で情報屋と同等の技術でも良かったか。

やっぱ、オレが楽しむために必要な能力ってのはまだまだあるねぇ。


[OneWayを一瞥して]
あん？何が云いたいんだ？赤毛のニーちゃんよ。

いえ、僕の言いたいことを先に言われてしまったので。

噂ほど狂っちゃいないようですね、騎士としては。

私は騎士達を束ねるものではあるが、
厳密には太母の子宮であるテンプル・ナイツ内の背信に目を光らせる事が本来の役割の一つである。

太母より下達されたものは、「我ら」で死の鎌を背教者へ齎す事であり、私個人の命は相応しくはないと考える。

[そんな事かと、つまらなそうに]

嗚呼…これまで住んできた世界と。
好んで居る世界の差だろ。
これでもオレは、オレの楽しみを充実させるために色々と苦労してきてるんでね。

ああ。
そうではないかと思っていた。violet。

[うっすらと唇に笑みを浮かべた。]

けれど────…

一つだけ、命を下したい。

[Nail Clipperの言葉にシニカルな笑みを返し、violetの問いに答える]

俺はLady violetほどSoul Takerを知らないんでね。
少なくとも最初に控え室に入った時と今じゃまるで別人の様な印象を受ける。
そして俺は信用勝負でSoul TakerにDark Hunterが勝てるとは思えないんで、一番信用を置けそうな人間を――真意の知れない相手こそを疑う性分なんだよ。
別にDark Hunterを信用している訳じゃないが、人の目を晦ませる力のある奴こそ危険視する臆病者なのさ。

[自己を揶揄してにやりと哂い]

それともLady violetは同じ視点で二人を見れるのかい？

[其れは今までのvioletのDark Hunterに対する言葉から発せられた言葉で、彼女が総長だと名乗られた事にも何一つ揺らがない彼の価値観に基づいていた]

violet、いやグランドマスター。
貴女の意志を確認した。

そして貴女に、偉大なる母様、太母より自らに与えられた使命を伝えよう。

私は、背教者が誰か知る力を与えられた。
ここへと来る前に母様への元へと帰還するよう命ぜられ、その機能を与えられた。

私が鑑定屋だ。

life。
君にはどうやら背信の意はないらしい。
走査させてもらった･･･。

lifeは背信者ではない。少なくとも。

それに賛同するか否かは全ての騎士の判断に任せよう。

［円にとってはおぞ気を齎し、
　他のものにとっては滴る蜜のような言葉で彼女はこう告げた。］

The-Dark-Hunterを今日は殺して貰えないだろうか。
そう、私が望むのはそれだけ。

円、貴方がもし背教者ではなく生きたいと願うのならば、
…───復讐の相手である青猫と戦い、生き延びるといい。

青猫がその戦いに応じればの話だが。

今までの彼女の言動で、彼女が背教者であると少しも思えぬものがあれば、賛同しなくていい。己が意志を信じ、他のものに敵意を向ければよいだろう。

もう既に、宴の幕は切り落とされたのだから。

［Dazzleが倒れている方向へ一度視線を向け、戻した。］

[Soul Takerの言葉を受けて]

…そーかい。

[特に思う所は何も無いらしい]

･････AMBER。
では君か。君がそうなのか。
確実に母様の敵である者は。

[組んでいた足を下ろすと共に、ひたと見据えた。]

[violetの言葉を聞いてlifeに狂気が走る]

ちょっとまてっ！公開処刑かっ！？
ならオレに殺らせろ！

[Violetの言葉に、ふと微笑んだ。]

……それは、いかにもあなたがグランドマスターであれば言いそうな言葉ね。
アーヴァインが死んだことに乗じようとする、「偽の総長」であれば、言うのをためらう言葉……。

[Barbeelooの言葉に一瞥をくれ]

誰がなんと名乗ろうが「自由」だ。
同じく周囲がどう判断するかも「自由」だ。
場を動かす働きをしようとしたならBarbeeloo、其れはあまり効果を発揮したとは言えないんじゃないかと思うが、結果論でものを言う気はないし、其の行動事態は賞賛に値するのかも知れん。

情報は必要だし既に副官を名乗るアーヴァインは死んだ。
それにNail Clipperは答えたようだが、俺は自身の考えに基づいてまだ何も答える気はない。

[Dark Hunterの殺気に視線も送らず片眉を上げ溜息を一つ]

baby、残念だが価値観の差は埋まりそうにないな。

[彼は既にDark Hunterを騎士と見做さない]

噛み付くだけなら野良犬にも出来るんだぜ？

私に賛同するものは、カードの上にカードを。

［violetは、太母より下賜されたカードを円卓の中央に滑らせた。］

私がこう判断したのは、太母へ敬意が少ない事からだが、どうも背教者に対する建設的な意見が聞きだせないからだ。

彼女の発言は、他者への視線を鈍らせる。

それに、彼女が背教者でなくとも、何時か背信をするだろうという懼れを抱いている。太母の懐に抱かれるのではなく、太母を裏切る刃を彼女は兼ね備えている。
私はそう思えるのだ。

だがこれは私の意見だ。
必ずしも従わなければならない事はない。



life、望むのなら自由に────。
青猫のみに、宴が許されている事はない。

[violetとhot shotの言葉に一度だけ溜息をつき――]

言っておくわ。
『見做さない』だけで粛清を希望。ね。それって太母の意志に背いているわ。
彼女の言葉を思い出しなさい。

『背教者を見つけ出して処刑せよ』

これが全てよ。二人とも、何か粛清を勘違いしていないかしら？

それと、これは私の信念による仕事よ。裏切るなどというレベルは超越しているわ。具体性を持たない意見など、ただの邪魔。死ぬなら貴方の方がよくなくて？

[violetに今までとは違う感情のない眼差しで見る。だが奥に気付かなければそれまでのモノが浮かんでいた]

鑑定屋が二人…参考までに何故その相手を調べたかの理由は伺いたいですね。

レディ、あなたの他に総長として名乗り上げるものが無ければまた考えましょう。

[カードを軽く指で弾き]

と、言いたいところですが僕も、彼女が騎士として信に足るとは既に思っていません

[一枚のカードが円卓の中央へ]

［violetは、barbeelooに微笑んだ。］

円、貴方が騎士として相応しいと思える者が貴方を生かすのだ。


そして、AMBER、Soul-Taker、鑑定屋は2名か………。
hot-shot、確かに私は太母たる刃へと信を置いてしまう。それは事実。

事実だわ。

[Soul Takerの言葉にAMBERを一瞥し、violetの様子に片眉を上げ]

Lady、確かにgirlのやり方はスマートじゃないが、其れだけだ。
子供に対して子供染みた対応をするなんて俺の知ってるLady violetは何処かへお出かけだ？
それに子供の言葉で惑わされる程にmamaの騎士が落ちぶれてるとは思いたくもないね。
尤も、始末するなら今であるとは思わなくもないがね。

俺は美女は大好きだが、踊らされる気はない。
少し考えさせて貰う。

[ゆったりと背もたれによりかかりvioletをじっと見つめて、Dark Hunterの言葉に肩を竦めシニカルな笑みを浮かべ]

mamaが絶対なのは変わらないし、俺は此処に席を置く限り私情で動く訳じゃない。
Ladyと俺の差異さえ理解も出来ず噛み付くからbabyの現状があるんじゃないか。

私は、……お前に背教者の可能性があると思っているよ。

[カードを弾こうとして指を止める。violetの「望むのなら自由に」の一言に嫌な臭いを感じた]

あん？おい。貴様。
『真にマスターを名乗れる者か？』
こいつ(AMBER)の言っている事は一切信用しないってのは別にオレにはどうでもイイ。
自ら云った「背教者でないなら青猫と戦い、生き延びるといい」と言うのは何だ？
確実にその青いのを殺す事しか考えて居ないのか？
「太母を裏切る刃を彼女は兼ね備えている。」だっけか？早期に目を潰すってのはかまわねぇがな。
青猫ってのが未だ誰かオレは解ってネェが、少なくともそいつから返答は未だ無いだろう？
多少はオレの事を知っているようだがオレに自由にと云ったら、青猫ってのと殺ってる最中にオレは介入するぞ？それは”生き延びる”可能性を消す内容だ。
上に立つ者が云う内容ではない。もう一度云う。

『貴様、真にマスターを名乗れる者か？』

そして背教者でなくとも、
後々に無用な疑惑を生むのもお前だとね。

［violetは、hot-shotに微笑んだ。］

[グラスを弄びながら、Soul-Takerに首を向ける]

あんたを見破ることができなさそうなのは残念だな。

[Violetに向き直るとグラスを卓に静かに置いた]

大将を皆が認めるまで、お嬢さんの件は保留させてもらってもいいかい？
いい加減に尻が痛くなってきたし、個室に下がりたい。

Lady violet、俺とは違う考えのもとに其の言葉は幾らか理解出来る。
個人として行動するなら俺はもうアートを描いてるさ。

[視線はvioletから動かないが其れは確かにDark Hunterの事を示し]

だから止めるつもりもない。
其れは自身が動く問題だろう？
俺は俺のスマートだと思うやり方を取らせて貰うだけだ。

ただmamaの刃に信頼を置き過ぎるやり方は反対させて貰うぜ？
俺は誰も信用しないし、一番疑われない者を疑う。
今だってLady violet以外に総長を名乗るかもしれないと考えて居るし、俺に噛み付かれたSoul Takerがコレ以上疑われる前にと鑑定屋を騙ったんじゃないかって思いがちらつくくらいだ。

青猫が宴を開いているうちに入るのではなく、
life、貴方が先に開く事を意味している───。

全く、疑い深い。
背教者と言いたいのか。
もう一度言おう。私は、見守り・呑み込み・咀嚼をするもの、太母の毒であり、総長(グランド・マスター)を名乗れるものだ。

騎士として信の置けないものをこの状況下で生かしておく利点は無いでしょう。

レディを認める訳ではありません。ああ、青猫さんと決闘というお膳立ての必要は感じません。青猫さんは少なくともAMBERが「背教者では無い」と言っている。

つまりこれはレディ云々ではなく僕からの意思表示と思って下さい、お嬢さん。

では僕もそろそろ腰が痛いので下がりたいのですが。

─回想・アーヴァイン殺害前─

[カツカツと机を叩いていた手を止めて、]

hot-shot。
寺院で教育を受けた素体が、反乱を起こした可能性を示唆する資料が、私の手元にある。と、言っておこう。データが必要なら部屋に有るので取って来よう。

violet。
最も信頼する貴女が望むのならば、自分はそれに従うまでだ。

[並べていた2枚のカードの一枚を取り、もう一枚に重ねる。]

だが、そこまで明確に指示しなくても他に背教者であると確信できる人物が居なければ彼女を殺すつもりではいた･･･。
彼女は感情を露にしすぎる。
それは今後思索を練る上でのノイズとなろう。

だが、貴女が彼女をそこまで敵視する、その感情も自分にはないものであり、理解の枠外にある。それは、述べておこう。

疑われたくないのであれば言葉を選べ。立場を忘れるな。
貴様がどう思っていようが名乗り出た以上はオレは束ねる者としてみる。
これ以上言う事はない。

とは言え･･･
今はviolet。
目の前にAMBERという明確な敵が居る。
これを自分が殲滅することは貴女は許可しないだろうか？
貴女が自分とAMBERの双方の正当性を検討するまで待てというのであれば、私はそれに従う。

[Violetの了解を見て、席を立つと部屋の隅の通信端末に向かう]

スコッチでも注文してみるか。

[端末を叩きながら、思い出したように]
One・Way、あんたは夢をみるかい？

夢だったのか現実だったのか、俺は猫に興味があったからさ。

ああ、SoulTaker、レディ以外のものが総長として名乗りをあげたらあなたはどう処理するんでしょうね…

[席を立ち]

猫がお好きですか？
僕はどちらかと言えば猫派です。実は家にも一匹居ますが
あなたのカンが猫の気紛れさでなく、ネズミを仕留める狩猟性を持っていると嬉しいですね。
では

[*自室へ*]

どうしてlifeを走査したか。
特に何も意図して選んだ訳ではない。

最も信の置けるvioletは、調べる必要さえないと思っていた。
Barbeelooは情報屋であると宣言していたし、Dark Hunterは既にvioletが鑑定しないで欲しいと要望していた。
OneWay、Lover、hot shotは指示のない状況で鑑定するには時期尚早と考えた。
発言の少ない青猫、Lumberjack、Nail Clipper、AMBER、は後回しに。

であれば。もうlifeしか残っていない。それで彼にしただけだ。

OneWay。
そうなった時に考える。それ以上のどんな方法がある？
私は母様の為に振るわれる、ただ一振りの剣。
たとえvioletであろうとも、母様に背くと言うならば殺す。
それ以外の選択肢はない。

[violetの眼帯の奥から現れた特異な瞳、聖痕とでも言うべきウロボロスの輪、母なる三日月の女陰、そして描かれた彼女自身を証明するかの様な文字。
──状況を静観していたナサニエルは、再びvioletを見つめ、静かに目を細めた。]

貴女が、グランドマスターを名乗る事に納得する。
出来れば副長を名乗るDazzleが殺される前に、ごく早い時期にその言葉を聞きたかったが…。

貴女が魅力的な女性であるだけではなく、元よりの太母への忠誠、人心を得る能力──、それと反比較して研究者としての意外な程の知名度の低さ。

現在話される内容と、総合して貴女ならば信じよう。

［violetは、ふぅと暫し溜息をついた。両目を閉じる。］

踊らされるような騎士は要らないわ。
hot-shot、貴方の判断は貴方自身のものよ。

私はただ見守るものなのだから。

それに……そう、分かっている。
私は確かにSoul-Takerをママの刃として見てしまうわ。
そして、Soul-TakerとAMBERが名乗り出た事態に戸惑っている。彼が出なければ此処まで戸惑いはしなかったでしょうね………。hot-shot、貴方がSoul-Takerを疑う要素は私も既に思いついている。勿論、違う事もありえる。

私は今、Soul-Takerを信用に足ると思えてしまうわ。

Soul-Taker、待ちなさい。
AMBERを殲滅するのは今は駄目。
ただ………カードの賛同とは別に、貴方が動く事は抑えないわ。

[傍らのグウェネヴィアの肩を抱き寄せ、]

「鑑定屋と情報屋は即刻名乗り出る様に」との問いには、残念ながら我々はそのどちらでも無いと宣言せざるを得ない。

普段身分を潜めなくてはならない鑑定屋の代りになる様なドールを開発するプロジェクトの薬物開発の初期部分に、関わった事があるが、…残念ながらアレは企画段階で頓挫した。強力な自白剤を内包したドールの開発だったが。そう言ったドールが作られるては都合の悪い者達が──人狼内には存在するのだろう。

今、まさに我々が対面している様に。

[眉を顰め、円卓を見回す。]

鑑定屋を名乗っているのが、AMBER、Soul-Taker。
AMBERは青猫を、Soul-Takerはlifeを鑑定したと言う。
そして、最初に情報屋を名乗ったのが、Barbeelooか…。

青猫は何か言う事はないのか？

口火を切ったBarbeelooは正体が何者であれ、なかなか優秀なのでは無いかと思う。早期に自ら動き、状況を固める事を私は有益であると考えるので。

全員が早急に質問に対する回答を終える事を期待するよ。

…鑑定に関しては、あのプロジェクトを継続出来なかった事が今さらの様に悔やまれるな。

[息を付いて、再び円卓全体へ視線を。]

[loversの資料を円卓に並べるのに片手を挙げ礼に変え、手に取り目を通して居たが顔を上げ]

OK,Lady violet、今更な話を一つしようか。
俺はSoul TakerとLadyとどちらの情報を鑑定屋に訊ねるか迷った。
Lady violetが信頼に足ると騎士の多くが心の何処かで思っていると考えたからだ。

Ladyの言葉は見守るだけの者としては重過ぎる。
其処は自覚しておいて欲しい。
そして本当に俺の思考を既に思いついているなら、現状で自分に従順なSoul Takerに必要以上に気を許すべきでないと付け加えておこう。

踊らされるような騎士は要らないと言い切る総長なら簡単だろう？Lady violet？

[静かな碧い瞳がvioletを見つめ片眉を上げある種の親しみをこめた笑みを浮かべ]

それと、俺は団長じゃないとは明言しておこう。

hot-shotの発言が気になって持って来た資料が…、たまたま仕事で持ち込んだ物が該当したのだが。寺院で教育を受けた素体が、反乱を起こした可能性を示唆する資料が、ここにある。私は、ジオホロニック社の残骸から発見された薬物の復元の仕事を監督していたからね。

Soul-Takerが太母に忠誠を誓っている点で、貴女が彼を信じるのが分かるが、反乱の例もあり得ると言う事も、心に留めて欲しい。


…と、私がまるでhot-shotの発言を補足している様だな。

［双眸を半眼に開くとlifeへ向けて。］

私は束ねるものではあるが、これだけは忘れないで欲しい。

全ては委ねられているのだ。
騎士各位の判断に。

事実、これ以後私は誰かを殺せと命を行う事はないだろう。



Lover、元々Dazzleに任せていたと言っただろう。
彼が表なら私は裏なのよ。

［violetは、眼帯を元へ戻した。］

[Loversに微笑みかけた。]

まあ。ありがとう。
本当なら、正直に情報屋だと名乗るよりも、鑑定屋と名乗ってみるべきだったのでしょうね。
そうすれば、鑑定屋を偽る者の混乱を誘えたかもしれない。

でも様子をうかがうには時間が惜しかったし……。
それに、アーヴァインを襲うのであれば、背教者たちは偽の総長を名乗ってくるのではとも、疑っていたわ。あまり、味方を混乱させるようなことをするべきではないと思いました。
単に策としては……、偽の情報屋を引き出した上で、偽の鑑定屋が名乗る機会を狭めておく方が上策だった。のでしょうけれどね。

……もっとも、これから私が協力者だと言う人で出てこないとも限らないわね。

[くすり、とかすかに声を立てて笑った。]

[両手を頭の後ろで組んで]

嗚呼、解っている。
オレ等は交わる事自体少ないからな。ま、オレが特殊なのかはしらんが。

それともう一つ云っておこう。
この状況になる前に裏切り者を見付けだし、始末出来ていない時点でオレ等は既に踊らされてるんだよ…

どうやら現状の認識に差があるようだがな…。

[少し改まった様子で、円卓の上に指を組み合わせ、カードをくるくると回した。]

Lady Violet。
あなたは、Dark Hunterが背教者であることを疑っている、とおっしゃっていますね。
私は、それは疑問だと思っているわ。

彼女は騎士とはいえ、確かに未熟です。
それこそ、背教者としてもっとも相応しくない面ではないかしら？
そう……。背教者に秘かに通じようとしている、という疑いならば、私も尤もだと頷けるのだけれど。

[loversの言葉に口元は苦笑めいたカタチに歪み]

Thank you、手間取らせたなbrother。
俺はそっち系は詳しくないんで助かったぜ。
尤も、lovers程の奴ならこの程度の資料なら捏造も簡単なのかも知れないが。

[ちらとloversを見遣りグウェネヴィアの鼻先で指を揺らし、Barbeelooの言葉に視線を投げ片眉をあげるも、続くlifeの言葉にシニカルな笑みを浮かべ]

なるほどね。
俺はmamaの掌でなら喜んで踊っちまうからな。
だが、裏切り者の掌で踊るのは御免だ。
相応の対応をさせて貰いたいのはlifeだけじゃないぜ？

[細められた碧い瞳の奥底に微かに殺人鬼の色を漂わせる]

[再び眼帯の奥へ隠されて行く瞳。violetに頷いて、]

…そう。今までの会話の流れで気になった事を少し。
私もそうしてしまっている気がするが。

貴女が、詰問し誰かが答える。貴女にだけ伺いを立てた、誰かが許可を得る。こう言った会話の流れは、死角が出来易くある意味で危険だと考える。

魅力的な女性に、さらに母の様な懐の広さが有れば、男は甘えたくなる。今後変わると言うなら、特には気にする必要は無いのかもしれないが。

ともあれ、我々はアーヴァインを殺された点で、背教者に遅れを取っている。はやく情報を増やしたものだ。

dark-hungerについては…。
貴女がグランドマスターであるならば、貴女にまとわりつき仕事を邪魔しつつある点、また騎士としての未熟さが我々の足を引っ張るノイズであると言う点に置いて。それと何より、One wayが示した彼女の経歴が、協力者＞背教者の可能性を示唆する可能性が低く無いと言う点に置いて。

処刑する事に同意しましょう。
協力者が二名居ると言う情報もありましたからね。
早期にノイズを除去するのは悪手では無いと考えます。

[賛同の意をあらわすべく、カードの上にカードを。]

ええ、それでも私は思ってしまうのよ。
笑ってくれるかしら、hot-shot。

［くすっと笑うと、円卓に広げられてゆく資料へ視線を落とす。
　勿論、心に留めているからこそ気がかりで…ある種の感情が呼び起こされるのだ。表裏一体とも言える感情と、そして…］

Lovers、ジオホロニック社で行われた事ね。
貴方の見立てでは？


life、元より私達は太母の掌の上よ。
［どこか優しげな視線でふと顔をあげた。］

[猫は瞳孔を細めて剣を抱いて皆の言動を聞いている。
口元に笑み。]

――宴の始まり。

[復唱する。
violetの言葉に頷き]

背教者を探し出し、
屠るのは猫の仕事だ。
猫は裏切り者を見つける。
鑑定屋と呼ばれるが。

匂いで分かる。
Loversは裏切っていないな。
するのは薬の匂いだけだ。

AMBER、Soul-Takerが何者かは知らないが。
猫は猫の仕事をしよう。

Barbeelooが、名乗りを上げた経緯については成る程と…。
ただ、今後貴女がどう見られて行くのかは、誰が何処に名乗りを上げ、誰がどういった情報をどの様な順番で提示し、それと、アーヴァインの様に殺される事で分かる…と言った所だろうか。

Barbeeloo、では貴方は賛同しないと？
いいえ、貴方の指摘は充分だと思っているわ。

（それでも私は刃を振るう。毒を撒く。
　よりよきために。捧げるために。）

そうね、Lovers。
…では、貴方達の手腕に期待するのはよいかしら？

私は既に、幾種か問い直さなければならないと感じている事があるのだけど、私が尋ねる事によって死角が生じるなら───…

その通りね。Lovers。

でも順番でいえば、もうとても面白いことになっているみたい。

捏造か…。
これを私が捏造出来るとしたら、随分と買いかぶりと言う物だ。

[hot-shotに、口元だけの浮かべた小さな笑みを返し、続けてvioletに「そう、ジオホロニック社の…」と言葉を続けようとして、青猫が自分の名を口にした事に対して振り返る。]

…匂いと来たか。

violetが団長であるであろう。
彼女以上に団長に相応しく
また母君への忠誠心に誰よりも厚い。

頷ける話。

[頚を傾げ]

DarkHunterへの敵意、
露骨過ぎないか。
彼女は目立ちすぎては居まいか。
背教者にしては、だ。

まあ。

[カードをくるくる回して]

ノイズとなると判断するならば、
其れも仕方が無いのか。

[Violetの言葉に肩を竦め見つめる瞳は何処か優しげ]

やれやれ、結局のところ俺は美人に弱いな。

[loversの言葉ににやりと笑むも振り返る視線を追い傍らの猫の言葉に頬杖をついて猫を眺め]

三人目か。

[長い溜息を吐いて自分のやるべき事を口にし始める]

どうやら今やるオレの仕事ってのが見えたな。
まずは鑑定屋と名乗る３人を殺す。

マスター。
アナタの意志には従えない。

[言って自らのカードを器用に銜えていた煙草で燃やし始める。]

[Lifeを正面から見つめて、軽く眉を上げた。]

つまり、鑑定屋を名乗る中に、背教者がいると、そう思っているのかしら？

[lifeを見]

殺すというか。
猫は猫の仕事をせねばならない。
邪魔をするなら葬る。

[瞳孔が細くなる]

[薄く開けたままの扉を開き、半身を乗り出す]

一体何の匂いかと思えば…
life、火事は勘弁して下さいよ。まあここならば大丈夫でしょうが。

それと。
「泉の聖母」、たしかあまり深い意図の図柄では無かったと思いますが無駄な挑発はお勧めしませんね。

[戸を閉めた。やはり細く開けた*まま*]

[Barbeelooへ一瞬だけ視線を向け]

さぁな。
だが協力者が混ざっていようと少なくとも二人は裏切り者であろう？
オレは協力者も生かしておくつもりはない。

[円は長い長い沈黙ののち、すっと顔を上げた]

……結局は自分を知らない愚かな女のただの駒か。太母よりも毒を取るなんて、ね。可哀想な太母。これじゃ確かに仲間内で粛清せよって言われる筈だわ……。
自分の意見のようで、ただ命令に動くだけのSoul Takerに表面しか見れない鶏なOne・Way。まぁhot shotやAMBERの見方がまだ好ましく思えたのはすごく必然に思えてくるわね。

ノイズというのは今はまともでも後に酷くなるもの。
先にひどいものをノイズとしか見れない時点で、愚かだわ――。

[それは自愛にも似た眼差しで周囲を見た。そして一度violetで瞳を止め――]
violet、死にたくないならそのくだらない決断を取り消しなさい。言葉の重さを理解できぬ存在にその場に留まる価値はないわ。
でも、今だけは助けましょう。守りましょう。
でもそれは一度きり。
私は青猫さえ殺せれば何も望まないのだから。

日用品を使い、殺し、そして『糸』という最大の日用品で守護すべき最大の盾・哀坂円が命をかけて令するわ。

[この宣言が何を意味するのか、彼女は理解している。そしてその結果背教者がどう動くのかも……。
だからこそ命をかけたのだ。背教者は自分達が生き残るために唯一防ぐ力を持つ彼女を放置できず、更に騎士達は自分勝手で扱いにくくとも放置しておけば粛清せずとも背教者が勝手に消してくれる。
全ては青猫を殺すために。円はそう言い終えると用意された個室へと姿を消したのだった]

（Dark-Hunterに露骨な敵意。
　もしそうなら、私が思い浮かぶ事は一つなのだけど。
　……私は太母の毒なのだから。）

私は、何故青猫がLoversを鑑定したかを聞いておきたいわ。
確か、AMBERも理由は言ってなかったかしら。

（それと、彼から見て鑑定をしておきたいだろうSoul-Taker。
　彼を見破れないと思ったのは、何故。

　AMBERが青猫を。
　Soul-Takerがlifeを。
　青猫がLoversを。───それぞれ騎士だと判断したのね。）

[OneWayの言葉を受け]

挑発？違うな。
オレの行動に関わった証拠を消しているだけだ。

そう……。
その三人が死ぬ頃、私たちのどれだけが生き残っているかしらね？
それを考えに入れてのことならば、それもいいでしょう。

三人全員を、というのには、私には賛成しかねる部分もあるのだけれど……。

[軽くため息をついた。]

ラボの人間だった。
薬の匂いが鼻をついた。

研究者は研究に没頭している。
いい思い出が無い。
其れもあるが。

桃の香りの少女とのやりとり、
何か秘密があるのではないかなと
思っただけだ。

――邪推だ。

[自ら持っていた一枚のカードを燃やし終え、すっと立ち上がる。]

ふぅ…*休む。*

Violet。
あなたに賛成するかどうかは、もう少し考えさせてね。
まだ賛成するとは決められない、というのが今のところ。
そう。私は質問はいくらでもすればいいと思うわ。
グランドマスターの言葉だからといって、畏れ入る人たちでもないでしょう。テンプルナイツは。

[指先でカードを回しながら、*眼を閉じた。*]

[青猫の言葉に目を細めながら静かに耳を傾けていたが]

──なるほど。
青猫も敵か。倒さねばならぬ敵。
母様を裏切る者。

AMBERと青猫。
恐らくは忌むべき背教者ではなく、彼らに協力する者であろうけれど、許すことは出来ない。
むしろ、ここで母様に背くものの存在を確認できたことを喜ぶべきなのだろうか。

violet、指示が欲しい。
次に誰を鑑定すればよいのか。

[腕時計の淵をなぞっていたNail Clipperは静かに目を開く。]

アーヴァインの死、総長の宣言、３人の鑑定屋ですか……少なくとも鑑定屋を名乗る２人が背教者側の勢力である事が濃厚…事態が回りだしてきましたな。
私は鑑定屋ではありません。美術品のみならば、鑑定は出来ますがね。

violet
まだ発言してないものがいるが、ここまでであなたの宣言に異を唱えるものがない以上、ほぼ総長であると認識しています。
ただ、自身の決意を早めに表明しない方が良い気はします。その者を粛清するしないで話を進めると、誰が誰を殺したがっているか解り難くなりますからな。
従うか否かで無く、誰を背教者だと思うか…が有意義な問いかと。
私としては現状Dark-Hunterよりは、Lumberjackの正体の方が気になりますかね。
コミュニストは理解に苦しむ……と言うのは冗談ですが、昨日の能力者に対するアバウトさが、私と考えが違うと言う点で目に付きました。

鑑定屋に関してはなかなか考えどころですな。
「真の鑑定屋、協力者、背教者」あるいは「真、協力者、協力者」の組み合わせですかな。前者だともう１人の協力者が何をしているのかが不明。
後者だと協２名がなぜ同じ役職に出て来たのかと言う話ですな。協協真の順ならありえますが……
フフ、実に興味深い。この辺りはもう少し考えてみる事にします。

Soul-Taker
総長が早期に指示を出し、それに従うと言う形はやはり情報不足を招く要因になる気はします。
もう少し他の人の考えを聞いてみてはいかがでしょうか。

[配送箱を抱えながら]
Violet、俺はOne・Wayから問われて答えているつもりだが、俺が気になっていたから青猫にした。それだけだ。
命令が無くたって俺は一向にかまわないぜ。次のターゲットは決めている。Nail Clipperだ。問題があるなら言ってくれ。

あとは、そうだな。
手の内を晒した鑑定屋が騎士として生き残ることの難度は俺が説明するまでも無いだろう。
俺と青猫が背教者に消されたら、Soul Takerを迷わずに始末することだ。あんたがSoul Takerを見破れと言うなら違うが、今の俺にはそのつもりはない。

[Nail Clipperの白い背中を一瞥すると、＊個室の中へ消えた＊]

Soul-Taker、残念だけど私は今、指示をする気はないわ。
そして、忠実なる騎士と言うのなら、太母に抱かれた上での自己判断を保有しなければならない。
ミスター、ヒューバートの意見の通り。

”The-Dark-Hunter”、私の意志は告げたわ。

「貴方が騎士として相応しいと思える者が貴方を生かす」

私は撤回をするつもりはない。
私は命を発した。が、騎士各位の判断は騎士に委ねられている。

”私は”、お前を処する事は変えない───。


少し、下がらせてもらうわ。

［violetはそう言うと、円卓から立ち去り与えられた*個室へと。*］

……騎士と言われた者の中に背教者が居るなら背教者には協力者の位置が把握できた訳か。

lifeと同じく俺もmamaを穢す者と言う意味で協力者も生かしておく気はないし、鑑定屋のウチの二人は裏切り者な訳だが、まだ真贋の判断はつきかねる。
現状で提示された情報だけでは、背教者を始末するには足りないし、今すぐに情報屋を名乗る三人を手にかけるのは反対だ。
Nail Clipperの推測する鑑定屋の内訳も興味深いが、逆に考えるなら裏切り者共もそう言った思考をある程度は予想して動いているだろ。
可能性は低いが極端な話なら鑑定屋のウチ二人が背教者って内訳もありえるし、遅れて出てくる偽者だって居ないとは言い切れない。

素直な思考で鑑定屋の内訳が本物と背教者と協力者と仮定すると、もう一人の協力者は出遅れた可能性もあるが……鑑定屋を名乗らずとも協力者として充分な働きをしているように見える者も居るな。

[Dark Hunterを一瞥して肩を竦め]

だんまりのLumberjackの話も聴いてみたいが、一旦部屋に下がらせて貰う。

[残る者たちをぐるりと見回しグウェネヴィアの頬の傍を撫ぜ、席を立てば個室に入り*扉を閉めた*]

[一旦自室戻ろうとしているvioletに、]

ジオホロニック社の件に関して。
実験はこれからなのだが、素体がオリジナルの薬物を使用していた事は確かだ。素体が何らかの方法で意志を持ち、自己生成していた可能性が高いと睨んでいる。薬物のサンプルが必要ならば、貴女の部屋に届けておこう。

それと、violetが設問を設ける事は問題無い。
ただ、violetの疑いだけに、背教者が潔白を装う流れにならない様に。

自発的な相互監視と、自由意志、騎士としての誇りを──。

[桃の香りを指摘されてGuinevereが青猫に視線を向ける。そこに意志はあるのか読み取れない、深い海の様な瞳。ナサニエルの耳元に口唇を寄せGuinevereが囁く。]

「──猫は、AMBERに鑑定されてから名乗りをあげた。
それには理由があるの？　
それとも、偶然？」

violet、自分がいつまで鑑定を続けられるか確信がない。不測の事態に対応できるよう、早めに対象を知っておきたかっただけだ。

自分は鑑定屋である以上、その意思表示は慎重であらねばならないと考えていた。
だが、時間もない。ここで自分が鑑定したいと思う人物の名を明らかにしておこう。

Loverを。
自分は青猫が鑑定したという、彼を自分で鑑定させて欲しい。そうすれば結果はより安定する。できれば、AMBERにもそう命じて欲しい。
彼が鑑定したと称する青猫は既に鑑定屋を名乗っている為、鑑定は不要だ。
であれば後は、Loverしかない。

[Guinevereに、]

青猫が背教者か、協力者だと言うのか？
背教者が始末されない為の手段、或いは協力者が信用を得る為の手段としては、あり得るだろう。

それにしても、lifeは鑑定屋を全員を殺す気か。
まあ、最終的にはそうなるかもしれんが、鑑定屋のうち誰か１人が欠けてからでも遅くはあるまい？

しかし、lifeの様に意志がはっきりして行動的な者を鑑定するよりは、別の者が望ましい気もするな…。


…3つの選択肢が浮かんだ。

1番目の選択肢として、私やlifeについて鑑定の補完を行う。順番に、あるいはどちらかのみ。（片方のみの場合は、もう片方の処遇はどうするのかも含めて）

2番目。まったく、別の者を統一で鑑定させる。

3番目、全て鑑定屋の自由意志に任せ敢えて統一しない。

1~3まで、どれもそれなりのメリットデメリットがあると思われる。案外、協力者が2人居る事を考えると3番目が面白い気もするが、情報屋の内訳次第で我々に不利になりかねない可能性もあるか。

ともあれ、自分ならどれを望むか、或いはもっと別の提案をするか。violet以外の騎士全員に聞いてみたい所だな。

[一旦言葉を区切ってから、Soul-Takerに、]

貴方がsoullessでないのなら、貴方自身の意志や誰を鑑定したいかを聞いてみたいな。AMBERが言った様に。

[AMBERの背を見遣り。]

――猫は笑った塀の上。
――引き金引いたのは誰だった？

何処へ行っていたのだ。
琥珀色。
今のお前は協力者か、裏切り者かわからないが。
何故。

[猫の瞳孔がくるりと形をかえ]

鑑定屋は裏切り者には邪魔だろう。
遅かれ早かれ消しにかかられる。
葬られるその前に
猫は仕事を果たしたい。

［violetの発言に頷きを見せる。］

ふむ………あなたが、総長というツールが、
依頼を遂行するのに必要であるならば、
私はあなたに従おう。残念ながら鑑定などできないが。

［座したまま言い放つ。］

我々の仕事は、「裏切り者を殺す」であって、
「不適格者を脱落させる」ではないはずだが。
趣味と仕事を混同させる人間は、うまく仕事ができないだろう。
それとも…わざと摩り替えているのだか。

［誰かに「騎士と認めない」旨の発言をする者に、
　冷ややかな視線を送る。］

［少々思案した後、言葉を紡ぐ。］

少々黙想していただけで、状況は把握している。
何が起こったか……もな。
鑑定屋が総長の指示に従う者であれば、
闇雲にさせるよりは合理的な動きが好ましい。
例えば、他の自称鑑定屋の仕業を補い合って、
1つの結果を形作るように…な。

［そう*言った*］

violt、
調べる者の指示あらば
猫はそれに従おう。
指示が無ければ好きにする。

だが猫は後者を勧めない。

偽の言動に惑わされ、
ただの同士討ちになるのは嫌だ。

それは望むところで無い。

loversのいう方法ならば、
統一させるのを選びたい。

Soul Taker。
Nail Chipperが、能力者が名乗り出ることを求めた時、あなたは過半数の賛同か、総長の指示を待つと言ったわね。
独断を望まない、というならそれもいいでしょう。
でも、後からその態度を様子を窺う背教者の行動と取られてしまう危険を、考えなかった？

そして。その時にはもう、アーヴァインは死んでいたでしょうね。
背教者や協力者がそれを知っていたとすれば……。
あなたはあの時、それからVioletがグランドマスターだと明かした時も、偽の総長が現れて、事態が更に紛糾する可能性を、考えなかったのかしら？

LifeとLoversの提案は、どちらも面白いわね。

Lifeの、鑑定屋をまず全員殺そうという提案。
無駄が多いように見えるけれど、安全な方法でもあります。
その時、重要になるのはその順番でしょうね。
それに、鑑定屋に背教者がいなかったとしても、完全に無意味ではないわ。協力者かもしれなくて、けれども背教者の疑いが少ない人をどうするか、その指標になるもの。

そしてLoversは、鑑定屋は殺されるだろうと思っているのね。
背教者は、身の危険がない状況で鑑定屋を殺すかしら？
鑑定屋が殺されず、鑑定屋が背教者を告発できなければ、さぞかし困ることになるとは思わない？

[箱を抱えながら、席に着く]
俺を含めた３人の中に背教者が入り込んでいる考えはどれくらいあると思う？
騎士が仕事をこなすなら、協力者も仕事はするだろう。俺は背教者はこの３人の中にいないと思うね。

Barbeeloo、あんたの仕事は死体ができてからだが、組織内での評価対象となるのは敵の死体を見つけた時だけのはずだ。

[AMBERに微笑みかける。]

そうね。私の任務は見届けること。
でも敵の死体を見つけるためには、まず生きた敵を見つけるのが早道ね。

背教者は鑑定屋を名乗っていない、というのは、Soul Takerは鑑定するまでもなく協力者だと判断した、ということかしら？

ねえ。AMBER。
あなたの鑑定が確かなら、青猫は協力者。どうして彼女はあそこで「情報屋」ではなく、鑑定屋だと宣言したのだと思う？

[自室を出て、襟を正しながら席に]

それは、「鑑定屋の中に背教者が居る」と言えばlifeの案が実行されかね無いですからね、AMBER。
しかし三人か。厄介ですね

[円卓の中央、violetのものに重ねた自分のカードを*見遣り*]

[ベッドに身を委ねタダひたすら苛立ちを押さえ込もうと呻く]

嗚呼…そうだな。これか。

[何かに思い当たり中折帽を傍らに、頭を掻きながら個室から出てくる]

どうもな、イライラしていけネェ。
原因はあからさまな盲信を自ら口にしている奴等だ。

盲信している奴等が言うように『太母は全て解っている』のであれば…

いいか？現に裏切り者はいる。
そして、オレ等は太母の掌の上。
裏切り者が出ている時点で『太母は忠誠心を基準に13人選んだわけではない』と言う事だ。
つまりだ『忠誠心以上に太母が望む何かを持っている者も中には居る』
ま、アレだ。こういう事態を作り出すと言う事も目的の一つかもしれんがな。
どのような目的にせよこれらの事を考える事が出来ていない、表向きだけでも盲信しているように見える者が危険だ。
忠誠心を基準に裏切り者を見付け出す事はまず無理だろうな。

オレ達が今、太母に望まれているのは”太母のシナリオ通りの結末を覆せる者”ではないか？

[箱の中から弾薬を取り出すと卓に６本立てる]
Barbeeloo、あんたはソロだ。幸か不幸かわからないがね。
Loverの言うとおり、少なくとも俺か青猫が勝手に消えるまで待つことだ。

今日背教者に確信を与えたなら。
俺が鑑定屋だとわかるのは、lifeとLoverが共に背教者の場合だ。
Soul Takerなら、青猫とLover。
青猫の場合のみ確定打が無いな。
今日のところは安泰か？

補完したいというならば、Loverならば認めよう。
だが、俺の希望としては、Nail Clipperであることは変わりない。

[中折帽をかぶり多少イライラは解消され]

イイか！このオレがこれだけ頭使って出した答えだ！

『オレに此奴(Soul Taker)を殺らせろ。』
『尻が痛てぇと騒いでるお前(AMBER)とオレの正面にいる青いの(青猫)はオレを調べろ』

これ以上イライラが続くと押さえているモノを押さえ続ける…違うな。
既に殆ど押さえるつもりがないってのが多分正解だ。

[くすりと笑う。]

どちらかといえば、不幸じゃないかしら。
ソロは寂しいものよ。誰も一緒に踊ってくれないのは。
目の前に敵が見えないのはね。

[Barbeelooに苦笑い]

さあ？
猫の考えなんて読めないものだからな。
俺にとって、青猫は情報屋に出てくれた方が不利だと思うんだけどな。あんたにとってもだな。無実で粛正されることはこれで無くなった。

[上着の下から拳銃を取り出すと、シリンダを開いて卓の上の弾丸を一発ずつ収めていく]

[突然広間に入ってきたlifeの言葉に、眼を見開いた。]

それは、鑑定屋三人を殺していくための布石、というわけね？
あなたなりの。

[Barbeelooに狂気の混じった視線を送り]

あん？布石だ？違うな。
オレからの最大限の譲歩だ。
３人共殺っても情報を残せる形だ、そしてオレが３人中現時点で尤も危険と判断したのが、此奴(Soul Taker)だ。

ん？つまり布石になるのか？ま、何でもイイは。

[いきり立つlifeを一瞥し]
ヤツと組んだ仕事が無くて良かった。どうにもスマートに終わらせなさそうだ。
・・・いや？組んだことがあるのか？

[hot shotの席を見る・・・が彼はいない]

-----hot shotは仕事は一月前だと言った。
あの壁ぎわの失態劇は一ヶ月も前の話だったのか？
壁の上の猫は青猫だったのだろう。敵だったのか味方だったのか。

組織は一回の作戦に鑑定屋を２人も出すことはない。あの時も今回
も。
俺のカンは外れない。青猫は確かに背教者ではない。

[dark hunterに視線を]

お嬢さんの希望は叶えられないかもしれないがね。

[俺は自分のカードを重ねられないでいる]

しかし、鑑定屋を名乗るものが三人。厄介です。

鑑定屋が二人名乗り出れば、お互い違う相手を鑑定していたとしても、次にお互いの鑑定していた相手を鑑定することですぐに結果を補完できます。
三人になると、三人全員が異なる相手を鑑定していた場合、結果を補完するのに時間が掛かる。その間に何人死んでしまうことか。

[足を組み、その上に手を重ねて指で手の甲を叩いている]

何よりも厄介なのは、鑑定屋に名乗りを上げたのが二人ならば、どちらかが偽物だからと言って両方葬ることはたやすいのですが。
三人となると手間が違う。二人のときよりも安易には葬りがたいです。その中に偽物が居たとしても。

三人が名乗りを上げたというのは、その中に「アタリ」が居て、それを殺させない為では無いのでしょうか。

…ともあれ、三人がお互いをどう思っているかは伺いたいところです。
AMBERは自分以外は協力者で、背教者は居ないとお考えでしたっけ？

Lifeの言うことは尤もかも知れない。
ただ、鑑定屋と彼女と。どちらを先に殺すか。もう少し考えた方が良いかも知れませんね

[席を立ち、ヒューバートの後ろを通る。通る一瞬、席通りに全員の名前の書かれた紙を渡して端末に向かう。*幾つかいじってまた席へ*]

One・Way。
鑑定屋を三人に「した」のは青猫。
それまでに名乗り出た鑑定屋の選んだ対象でもあったのもね。
つまりあなたは、彼女が背教者である可能性を疑っている、ということかしら？

[部屋を出て広間に戻ればグウェネヴィアと目が合い、深い海の底を想わせる色の瞳に吸い寄せられるように歩み寄って、暫くは碧い瞳を細め覗き込んで居たが、どかりと円卓の席に着き、背もたれに片腕をかけ]

各人が好き勝手に調べて悪戯に信用の置けない情報が増えるのは好まないが、御猫様は兎も角、lifeかloversを調べるのは悪くない。
ただlifeほどじゃないにしろ、俺も裏切り者が二人も紛れてる鑑定屋をいつまでも生かしておくのは気が進まない。
既に出された情報を一旦は放置して、今日は新しい者を選出し鑑定屋を名乗る三者が調べ、明日の状態を見てlifeかloversを調べればどうだ？
この場合は口数の少ないLumberjackか、別にAMBERの肩を持つんじゃないがNail Clipperの情報が欲しい。

[One・WayとBarbeelooの会話に片眉を上げ猫へと視線を移す]

御猫様が背教者なら鑑定屋の内訳はもう背教者の手に渡っている訳で、コレ以上調べられて身元が割れる前に鑑定屋と名乗り出たとも考えられるか？

鑑定屋に混ざる偽者。
大方協力者だと思うのだ。

裏切り者は２人居て
力はどうあれ多勢に無勢。
協力者が居るならば
表はそちらにお任せと。
掻き混ぜ潜み迎合し
虎視眈々と破壊を狙う。
そうであると考える。

［毛繕いをするように剣を撫ぜて］

それはそれ。

調べる者は誰とする。
名乗り出たなら死は隣人。
猫は猫の仕事を。

自分は発言の少ない、つまり発言から偽装を見破ることの出来ないものを鑑定対象にしたい。その方が皆の判断材料が増えるだろう。
すなわち、青猫、Lumberjack、Nail Clipper、AMBER。
このうち、青猫とAMBERは鑑定屋を名乗っており、鑑定する要を感じない。･･･AMBERは青猫を鑑定したと言っているのは一考に値するが。

となれば残りはLumberjack、Nail Clipperのどちらかという事になる。
AMBERがNail Clipperを希望しているのは非常に興味深い。
統一して鑑定するならNail Clipperを。

だが、自分はLumberjackの方がNail Clipperよりも何か確信的な強さを言葉の端々に感じる。今は寡黙であるが、議論の中心となればよりしっかりした見解を述べてくれるだろう事が期待できる。それ故、背教者であってもなくても得られる情報は大きいと考える。
以上のことから、自由に選ばせてもらえるならばLumberjackを自分は選ぶ。

[猫の言葉を聴き碧い瞳がじっと見つめる]

……素直に考えるなら偽の鑑定屋二人は協力者か。
御猫様は誰を調べてみたいんだ？

[モニタで眺めていたAMBERの様子を思い出し、片手で机に頬杖をついて]

AMBER個人は知らないが、少なくとも俺がAMBERと一緒の時にlifeと仕事をした事はないぜ。

[Soul Takerの言葉に視線を投げ]

其の二人の情報が得られるなら個人的には歓迎するさ。

[シニカルな*笑みを浮かべた*]

もう一度言うが自分には時間がない。
自分も何時副長のように死ぬか分からない。それ程の猶予は残されていないだろう。
対象の走査には時間が掛かるため、できるだけ早く対象を選んで欲しいのだ。

思考を放棄するのではなく、時間を合理的に使いたかった、それだけのこと。

まあ、確かにな。

Violet、指示が出るのか、俺たちに任せるのかそれくらいはあんたの裁量で早めに決めていいんじゃないか？


いずれにしろ、今日は日が変わる前にターゲットを宣言しておくようにしよう。

[箱から出したスコッチの栓を抜く手を止め、hotshotの言葉に]
lifeはいなかったのか。そうか・・・
塀のわきで暴れていたのはlifeではない。

[自分に言い聞かせるように。スコッチを卓に置くとまた腕を組んで＊押し黙った＊]

それから、Barbeeloo。
たとえその場は様子見と取られても、後に独断の勇み足と取られることの方を自分は危惧する。
協力者が、先制してその存在を明らかにしようとしているかのような。
Barbeelooが総意も取らず情報屋であると宣言した時に危惧したのも正しくそのようなことであるし、自分はその種の危険を冒すつもりは全くない。
自分としては後に総長の意志確認もしくは過半数の希望確認を取ってから、宣言するつもりであのような発言をした。
それ以上の意味はなく、それをどうとるのも皆の勝手だ。

［violetは、自室でモニターを見ながら机を指で叩いた。］

指示、ね。
私はね、AMBER。別に貴方がSoul-Takerを鑑定する事になっても否定はしなかったでしょうね。貴方とSoul-Taker、2人だけ名乗り上げている時でも、仮にSoul-Takerが協力者であると分かれば、騎士達の間に背教者が2人紛れている事が事実となったでしょう。


lifeかloverを背教者であるか否かを鑑定するか、
或いは別の騎士を鑑定するか。

尤も、騎士達の中に紛れている方が安全ではあるでしょうけど。

背教者が鑑定屋として名乗り上げるメリットは、騎士達に紛れている背教者を我々が見つけられない限り、鑑定屋という隠れ蓑を利用し続けれる事かしら。
何にせよ、今名乗りあげている3名には、
等しく背教者の可能性があると考えているわ。

「それ以上の意味はなくそれをどう取るも皆の勝手」…？
人前に出た者の台詞とは思えませんね。
更に、あなたが真に母の鑑定屋ならば、他人に情報を与え、それを信用して貰わなくてはならないというあなたの立場を理解していないのでしょうか？
あなたが鑑定屋でもつい信用したく無くなる言葉です。

僕たちはあなたたちの内の誰かを徹底的に信用するか、全部殺してしまうかしか無いと思いますが。

[ある程度、お互いの会話から名前は把握できているものの、One・wayの情報に小声で礼を言う。]

Lovers
私はその３案なら、補完占いを希望します。
１人の鑑定屋によって背信無しと言われた人物は、完全に疑いが晴れたものと言うわけではありません。
統一で結果が出るものは１人。補完だと上手くいけば明日２人の結果がわかります。
半端に鑑定されたものに、思考を使いたくないと言う思いもありますけどね。

[組んだ腕を解いて左手で髭をなでる]

ずいぶんと伸びたもんだ。

Soul Takerをターゲットにしない理由。
騎士としての理性ってのが背教者の可能性が高い方を選ぶのかもな。

[理性か・・・苦笑]

協力者が2名紛れておらず、背教者がいる場合、最初に騎士であると言ったものは鑑定の手が及ぶ筈と考えられるわ。

この3名の中で、青猫は信を然程とろうとしていないのが気にかかるかしら。
hot-shot、確か貴方はSoul-Takerが気にかかるから彼が名乗り上げたと言ったけれども、私も、青猫が最初の3名(Lumber-Jack、青猫、AMBER)…あら、AMBERも入っているわね…にあげられたからという可能性を持ってもいるわ。

OneWay、言葉尻を捉えるのは止したがいい。

どのように自分が弁明しようと、それを解釈するのは各々自由に任されている限り、最大限悪意に満ちた解釈をすることも可能だ。
そう、OneWay、貴方のように。
それをいちいち訂正する要を感じない。
従って、自分は各人にどう思われようと与えられた任務に忠実であろうとするだけだ。
それが信を得る最も近道であると自分は信じている。

自分は母様にこの任務を戴いた時既に死を覚悟している。
どのような命をも受け入れるし、背教者に殺されることも想定している。

AMBER、Soul Takerが誰を鑑定したいか述べてくれてるようですが、blue catが誰を疑ってるか解りづらいですね。
blue cat、あなたは誰を鑑定してみたいですか？

[深いため息をついて、Soul Takerを見つめた。]

ああ。あなたが本当の鑑定屋ならば、最悪の事態を予想し忘れているわ。
背教者に殺されるよりも、あなたが鑑定屋であることを信じられないまま「騎士たちの総意」によって殺されることを。

与えられた任務に忠実に、ですか。まあ素晴らしいことですが。

こう言い換えましょうか
「減点1」

悪意に満ちた解釈、ですか。偽の情報を掴まされる訳にはいかないんですよね。

[*欠伸*]

だが、Barbeeloo、結果はそうならなかった。
それに、時間が経てば少なくとも過半数の意見は聞くことが出来るだろう。
総長がそこに出なくても、皆の意見がある程度揃えば、承認されたと同じと見做し、宣言するつもりであった。

[軽く眉を上げた。]

あら。One・Way。
もし青猫が背教者だと疑っているのなら、Soul Takerが本物のはずではないかしら？
もちろん、それぞれに疑わしい所は追求したい、というのは当然でしょうけれどね。

猫は言葉が少ないか。
すまないな。

［首傾げ］

猫はhotshotを見てみたい。
的確な発言随所に見えて
そつ無く無駄無く此所に居る。
裏切り者は慎重だろう。
信を取りに来るだろう。

ゆえに。
猫はhotshotを見てみたい。

騎士達の中で私が今気にかかるのはWon･Way。

これは鑑定屋の中で、
私が信をSoul-Takerにやや重くかけているから、でしょうね。

既に鑑定を行ったものからは、loversを。青猫はlife。
別の騎士を鑑定するなら、Nail-Clipperを。

指示を行えというなら、そう言うわ。

青猫の意見はもっともだけど、
AMBERの意見を加味するなら、
ミスター・ヒューバートを鑑定先へ。

うーむ、誰が誰を鑑定するかバラバラのまま進行するのは、まずいように思われるのですがね。
曖昧な情報ばかり集まると、個人個人の推理がブレ気味になり、迷走の元になる気はします。

補完なら３人とも補完を。
私を鑑定するとするなら３人とも私をと言う事の方が良い気はしますね。

[Violetにゆっくりうなずき、Nail Clipperに左手を揚げる]

Barbeeloo、Soul Takerを始末するのはまだ先でいい。
それよりも、今日は本当にお嬢さんでいいのか？

［目をつぶり黙想しながら話を噛み砕いている。］

ふむ………とりあえずは、lifeの案は
まだその機ではないと言っておこう。
我々に今必要なのは情報である。それもできるだけ正確な。
間違った情報であれ、積み上げていけば正確になろう。

［目を見開いて］

故に私は、それぞれの結果を補うようにする案を推す。
だが、総長が鑑定屋全員に同じ者を…
というのであれば、私は反対はしない。

[イライラに耐えきれずに]

あ゛？
お前等。３人殺せば裏切り者２匹始末できんだぞ？
何考えてんだ？
余りオレの血圧上げるんじゃネーよ。

はっ…
いい加減にしろよ？

『その機ではない』だぁ？

何時になれば『その機』とやらは訪れんだ？

[正面を見据えたまま、lifeに]
明後日ってとこだろう。

ほぉ…
お前にゃ聞いてネーがな。

[Lumberjackを見据えて]

［イライラした様子のlifeに。］

あなたは特にピィピィ囀る者だから、
もう名も覚えてしまったよ。ふん…。

［あくまで冷静に。］

若造……冷静になれ。仕事は感情的になれば負けだ。
あなたは惜しくないのか？裏切り者を狩るための刃の1つが。
確かに鑑定屋だと名乗り出た者の中には、
我々が探し出すべき裏切り者が含まれているだろう。
だが、それ以上の情報は？残った裏切り者をどうやって見つける？
闇雲に殺していくかね？

猫は鑑定を補完すれば良いか？

［violetに尋ね。
Nail Clipperに頷く］

猫も同感だ。
確定した情報が無ければ疑心暗鬼に陥るのみ。
それは裏切り者の思う壺。

バンッ
[盛大にテーブルを叩き付けて立ち上がる]

おいおい、冷静になれだ？貴様誰に物言ってるか解ってんのか？
おいっ！

[懐から刃渡り30cmほどの大振りのナイフを取り出しLumberjackに投げ渡す]

背教者たちにとっても鑑定屋は邪魔なはずですから、彼らから見て、一番本物に見えるものを襲ってくる可能性はあります。
欠けてから残りの始末を考えても良い。そして欠けない時はまた考えると言う方向でも良い気はします。
私も今日は、鑑定屋に手をかけるべきではないと思いますよ。

［眼を細め］

何をしている。
life。
殺すのか。
白を赤に塗りかえる様に。

！！……お二人は確か若きdark hunterに苦言を述べていたはずでは無かったですかな。
あなた方がもし背教者でないなら、無用な争いは彼らを喜ばせるだけですぞ！

［大きくため息をついて。］

やれやれ………こうも簡単に挑発に乗るとは。
私が裏切り者であったら、あなたを手玉に取るのは容易いだろう。

［穏やかだが、確かな殺気を醸す。］

私はあなたのことを知らないが、あなたも私を知らないようだ。
知っていたら、こんなもの私に渡さずともよいことを知っているはずだ。

［殺気を落とす。］

だが、これは遊びではない。仕事だ。
あなたが裏切り者という確証があるか、
総長があなたを始末するよう言わない限り……
あなたに刃を向ける意味もないだろう。

[周りの声は一切無視し怒りで震える右腕をLumberjackに向け差しだし]

オレが冷静さを保つためだ、斬れ。

オレが未だ冷静でいられている間に『オレの右腕を切り落とせ。』

できんだろ？オレがここから出た時にキッチリ再生できるようにだ。
気が変わらねーうちにさっさとやれ。

[感情を押さえつけているのが端から見ても限界と解るように声は震えている。]

[左手でテーブルを叩き]

うだうだ言ってネーでサッサとやらねーか！

………ふむ。

［少しばかり首を捻り。］

それは、仕事を行うにおいて必要なことならばやろう。
だが、あなたが腕を失うことで保つ冷静さと
あなたが腕を失うことで失う腕前……。
どちらが、この仕事を行うに当たって大きな損失か、
私に教えてくれないか？

［にっこりと微笑む。珍しい。］

ここまで言っても冷静さは戻らないかな？

[AMBERの言葉に片眉を上げ]

スマートじゃない奴も行儀の悪い奴もいくらでも居る。

[Barbeelooの言葉にシニカルな笑みを浮かべ]

Lady violetの言う通り、他者の目は御猫様が鑑定屋であると名乗る理由にもなると思ってるし、御猫様にそう思われるならば光栄だね。
Girlにも散々言ったが俺は騎士は騎士らしくあるべきだと考えて居るんでね。

[violetの言葉に視線を送り]

Lady violet、俺は明日以降に情報屋を放置する気がないからさっきの提案をした。
従う従わないは各人の自由と言うならば全員にNail Clipperの占いをさせた方が有益だと思う。
コレ以上不確定要素を孕む情報は必要ない。

life、裏切り者を見つけるのに背教者の情報は必要だ。
其の為には鑑定屋に紛れた裏切り者の言葉も必要になってくるだろ？

ダメだな。

冷静さを失ったオレが此処に残る事と
右腕を失っても冷静でいるオレが此処にいる

どちらが有意義だ？

イイからさっさとやれ。

[そろそろ限界のようだ]

[眉を上げ、卓からスコッチのボトルを取り上げる]

Violetはお嬢さんを粛正したいようだが、俺はLoverをあげよう。
恨みも・・・記憶も無いが、俺が青猫の後を補完するせずとも、情報屋が代わりに手間をかけてくれそうだからな。

［大きくため息をつく。］

…………ならば仕方あるまいな。

［ナイフを取り、lifeの右腕に突きつける。］

最終確認だ。本当にいいのだな？

あらAMBER、貴方は素直に従うつもりなの？
「必ずしも従わなければならない事はない。」わ。

【益がないと判断するなら、貴方の意志に従いなさい。】

カードで賛同した騎士も、今からでも変えてもいいのよ？
殺意の方向を。

何度も言わせないで。
【騎士各位に、判断は委ねられている】という事を。

やれ。

つまり、lifeは背教者ではないと、今の会話で見極めたと？

[AMBERに微笑んだ。
傍らで右腕を掲げるlifeには一瞥もせず。]

[切り落とされた右腕を押さえ]

ぬぅぅぅぁぁぁーー！！！
ふぅー。ふぅ−。ふぅ−…ふぅ−……。

これ……で、
この場でオ……オレが、
楽しむためには………
貴様等の……協力が必要に…………。

[左手一本でベルトを引き抜き口と左手を使って二の腕に巻き付け止血をする]

粛正。

［スコッチの匂いにちらとAMBERを見］

猫はdarkhunterが裏切り者だとは思わないが。
それにしては激し過ぎる。
目立って得か？
否。

だが

降り懸かる火の粉は
払わねば。

仇と猫を呼ぶ。
どうしたのだ。
斬り過ぎて覚えて居ない。

［不思議そうに、とても不思議そうにあどけない顔で］

[自分のグラスにスコッチを注ぐと、ボトルをhot shotに滑らせ]

忘れたのかい？青猫はloverを鑑定したと言っている。
青猫は背教者ではないからその鑑定には思惑は無いね。
loverが背教者だとしても、俺が明日補完するよりBarbeelooに任せた方が合理的だ。

［モニターへ向けて言葉を続ける。］

青猫、ミスター・ヒューバートよ。
鑑定屋達が鑑定をする対象はね。

［lifeが右腕を切り落とされる様には瞳を細めた。］

［ナイフを円卓に置き、ポケットから
　ウォッカの入った小瓶を取り出す。］

これで仕事が円滑に進むのならば、
この選択が正しかったのであろうな。
消毒に使うといい。

［violetに向かって。］

総長、勝手な真似をしたことをお許しあれ。
私は仕事を遂行するために、あなたに従おう。
改めて、よろしく願う。

[スコッチの香りに血の臭いが混じる。当事者の２人を左右に見て]

悪いが俺の趣味のカクテルとはほど遠いようだ。

Violet、あんたがそう言うなら、俺の益に従わせてもらうよ。

[グラスを掲げる]

わかった。
Nail Clipperを見る。

［violetに頷く］

Lady,lady,lady...Lady violet、確かに個々の意思や思考は判断材料になるだろうが、俺が今一番に求めているのは装う事の出来ない「確実な情報」だ。

[Lumberjackがlifeの腕を切るのに口笛を吹き]

あれもmamaの為のアートか。

[長い足を組みAMBERから滑らされたスコッチを受け取り]

なるほどね……

[軽くAMBERに掲げて蓋を開け香りを確かめ瓶ごと一口を煽って、loverとそしてグウェネヴィアを眺めて片眉を上げにやりと笑み]

AMBERの気分的にはそうなるかも知れんが、俺はこの子が気に入ったんで主観的にはもう少し眺めて居たいところだし、不確定とは言え情報を得たloverは他二人の結論を聞いてみたいところだ。
現状でAMBERの情報だけでは不確かだし、AMBERの情報相手が同じく情報屋を名乗る猫となりゃ、もう其の情報は他の情報より更に使い物にならない。

俺が情報屋を名乗る連中に求めるのは確実かつ有益となる情報だ。

[息荒くLumberjackを見据え]

おい…アンタ名は？

……

覚えた。
Jackと呼ぶ…良いな？

［少しばかり口の端を上げて］

好きなように呼ぶといい、life。

[息は荒いまま、椅子に盛大にもたれかかり]

取り敢えず３人を殺るのは待ってやる…

はぁ…はぁ…

オレの今日のターゲットは黒いの(hot shot)だ…

[それだけ云って天井を仰ぎ目を閉じる]

[情報屋・・・Barbeelooを見る]

まあ、お嬢さんでbarbeelooが報償とならないとは俺も断言できないな。

やれやれ……若いと言う事ですかな。
……片腕の生活と言うのは意外と不便なものですぞ。

[Nail Clipperは無意識に右腕を握る。]

［いいえ。貴方が騎士なら頼りにしているわ。　
　───と、Lumber-Jackに呟いてモニターのスイッチを切る。
　髪の毛を掻きあげて自室を出ると円卓へと向かった。
　パーティー用の装いとは違い、黒のエナメルに似た質感のぴったりとした服と、腕まで覆うのは厚めのロンググローブに似たもの。

　円卓の資料を手にとり、さらりと流し読む。］

あとで、サンプルを。Lovers。

life、驚いた事を望んだわね。
殺意が漲るのなら、私が逸らしてもよかったのだけど。

［hot-shotの名をあげる男を一瞥した。］

[片眉を上げ碧い瞳がlifeを見据え]

Hey,brother、一応理由を聞いておこうか？

[体は一切動かさずにhot shotに答える]

マスター、例の３人に続いて…
太母に対する盲信の可能性を見たのがお前だ…