人狼審問

初めましての人もそうでない人も、とりあえず初めまして。
俺の名はキョン。
いや、本名は違うのだが、不肖の妹のせいで心ならずもこんな犬猫のようなあだ名で呼ばれている。
はなはだ不本意ではあるのだが、一度定着してしまったものはなかなか取れないようだ。

脱線してしまったので話を戻そう。
改めて、俺の名はキョン。普通の高校に通う、ごく普通の男子高校生だ。否、だった、というべきか。
この世界は、昨日突如として劇的な変化を遂げた。

原因は例によってハルヒだ。
あいつがどこで吹き込まれたんだか知らんが、いきなり「人狼騒動に巻き込まれたい」
などと呟き、ＨＲが始まった途端に寝るや否や見慣れた世界が終わりを告げ、コンクリートで出来た清潔な学舎は、このボロい集会所に姿を変え、ご丁寧に俺たちの服装までそれに合ったようなものに変化してしまった。

俺たち一般生徒が戸惑う中、喧噪に目を覚まして、周りを一瞥したハルヒはまるで新しいおもちゃを与えられた子供のごとく、いや、それだけでは足りない。
まるで戦争の火種を見つけた中佐のごとく瞳を輝かせ、こう叫んだ。

「あした、ここ集会所で人狼狩りをやるわ！普通の村人には興味ありません、占い師、霊能、守護者、共有者、人狼、狂人、妖魔の類が居たら是非参加しなさい！」と。

そして呆然とする俺たちを尻目に教室を飛び出していった。
その後のことは人づてなので詳しくは知らないが、何故かそこだけ切り取られたように残っていたＳＯＳ団部室からいつものバニー衣装を取り出し、マイスウィートエンジェル朝比奈さんを無理に付き添わせ、ビラ配りをしていたらしい。

そこまでは良い。好き勝手にやってくれ。いや、朝比奈さんを巻き込んだことはよくないが。

それより問題はだ。
何故、自他共に認める普通人、いわば村人であるはずの俺がかり出され、ここで状況説明をしているのかと言うことだ。
納得は行かないが、しかしアイツの暴走を多少なりとも止められるのは俺だけ、ということになっているので仕方ないと言えば仕方ないか…

ああ、説明に戻ろう。
長門が言うには、この集会所に15人の人間が集まれば自動的にハルヒの望む事象が発生し、俺たちはそれに否応なく巻き込まれることになるらしい。
つまり、ＳＯＳ団員全部にあわせて、更に10人ものメンバーが必要なようだ。
もっと少なくしたらどうだ、と説得はしたのだが
「それじゃ妖魔が来ないでしょ」の一言の元にはねのけられた。

まぁ俺としてはこんなもの始まらないにこしたことはないし、人が集まらなければ本来は万々歳なのだが、そうは問屋が卸さない。
期限、つまりハルヒの機嫌でもあるのだが、ようするにアイツのイライラが限界に達するまでにこの馬鹿げたイベントが始まらなければ、この世界は生まれて早々お役御免、有り体に言えば崩壊してしまうらしい。そのあとにどうなるかは長門にすら分からないようだ。

俺はまだ死にたくないし、この世界を終わらせたくもない。
そのために出来ることがこんな事だけとは我ながら情けないが、それでも道は一つだ。
とっととこのイベントを始めて終わらせて、ハルヒを満足させてやろう。
そのために、みんなこぞって参加してくれ。この際、電気屋のおじさんでも、現地の人でも、猫だって構わない。
とにかく15人集まれば良いんだ。

以上、みんなの積極的な参加を祈る。

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☆ルール

基本的にはネタ＞ガチです。勝敗なんか度外視で。
言い換え、特殊ルールは無いですけど、みんなそれなりにキャラに沿ったＲＰをしてくれれば吉。
まぁ要するに深刻にならず、暗くならずにみんなで好き放題やって笑いながらハミングすればいいじゃない。
がルール。
別にハルヒに詳しくなくても良いです。僕だってアニメくらいしか見てないよ。

誰も来ないな…
やっぱり無理がありすぎたか。
廃村前提ではあったが。

鶴屋さん、来てくれましたか。
すみませんね、部員でもないのにこんな騒ぎに巻き込んでしまって。

…しかし、相変わらずというか台風みたいな人だな。
なんであんなにハイテンションなんだろう。

鶴屋さーーーん！！

暇だな…
もうこのさい朝比奈さんだの長門だのワガママ言わない。古泉でもいいから来てくれ。

こうなったら俺も客引きに行くべきだろうか。
客引きと言えばあの格好しかないよな…

突然死回避も切なくなってきた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
俺、キョンは今日も今日とて部室で読書と詰め碁とニンテンドーＤＳに明け暮れる毎日です。

暇だよー。
構ってー。

まぁこんな事言っても誰も見てない気がビンビンするわけですが。

ＷＡＷＡＷＡ忘れ物・・
・・のぁ！？
何だこれは！？

一体全体何がどうなってんだ？
ここは教室・・のはずなんだよな・・
あれ・・カントリー調の部屋にキョンと・・俺・・谷口がいる・・

[谷口は部屋中をウロウロしている]

谷口ー！！

今まで寂しかったぞ谷口！
良く来てくれた。

おわ？！
なんだよ・・
一体教室はどうなっちまってんだ？
出ればいいじゃねぇか？
あれ・・俺どこから入ってきたんだ？

出て行っても無駄だぞ。
この町、いや、たぶん世界中こんな感じだからな。

俺はさっきまで学校に・・あれ？
俺は・・？
[谷口は混乱している]

oO（そうか、コイツはハルヒの起こす超常現象になれてないからな。事実よりもむしろ適当な説明のが良いかもしれん…）

あー、そうだな…
これはなんというか、夢みたいなもんだ。
人狼とかいう化け物が出てきて、そいつらを退治したら目が覚めると思う。たぶんな。

夢・・夢・・？
そうか！俺は化け物を退治する！
村の平和のために！はっはっはっ！
うーん・・？
oO(これは夢・・違うだろ・・これは・・何だ？)

そうそう、お前はそれで良いんだ。
これからもしかしたら朝比奈さんや朝倉も来るかもしれないから、良いとこ見せられるかもな。

oO（誤魔化せてるかは知らんが、まぁいいだろ。）

oO(一体いつから俺は夢を見ているんだ？)
お前は夢の中の・・・俺は・・・？
[谷口は*考えを巡らせている*]

考えても脱出できるわけでも無し、あんまり気にしない方が良いぞ。
まぁ気持ちは分からんでもないが。

［...は谷口にお茶を出して、隣に腰掛け本を*読み始めた*。］

[長門有希は何時の間にか部屋の隅で本を読んでいる]

[有希はふと部屋の様子を見回した]


・・・・。


・・・・うん。


[有希は頁を捲ると再び本を読み始めた]

ん・・・。


[有希は最後の頁を読み終え本を閉じた]



・・・・・・。


[...は顔を上げ周りを見回し首を傾げた]



・・・・・・・・。


[...は同じ本の表紙を捲り*読み始めた*]

よ、長門。
来てくれたのか。
やっぱりそこにお前が居ないとどうもこの部屋っぽくないよな。
まぁ、またなんかよく分からんことになってるが…
いざって時には頼りにしてるぞ。

なんだか、谷口が死にそうな予感…

予感というか。

あ…あれ？ 何なんですか？ ここ、どこなんですかぁ？！ 何でわたしこんな格好してるんですかぁー！？

あ、朝比奈さん！？

あ、キョンくん！？ えっと、これって、やっぱり・・・？

ええ、アイツの仕業らしいです。
とりあえず、落ち着いてください。

まぁ詳しくは>>1〜>>7なワケですが、そろそろリミットも近づいてきてるっぽいですね。

朝比奈さん？
…寝ちゃったかな？
まぁ無理もないか、いきなりこんな事になったら混乱するし、疲れるよな。

ちょっとキョン！
何よこれ、全っ然集まってないじゃない！
もっとしっかりしてよね！

げ、ハルヒ…
しっかりしろと言われても、集まらないもんは仕方ないだろ。
世の中、お前みたいな何にでも首を突っ込む人間ばっかりじゃないんだよ。

まぁまぁ。
ここでそんなことを言ってもはじまりません。
ゲームは既に始まってしまったのですから。

と言っても、これではどうやら久しぶりに私の力が必要になってしまいそうですね。
その点については、あなたに失望の念を禁じ得ません。

ああ、こんな格好をしていては誰が誰だか分かりませんね。
古泉ですよ。
あなたの心の友ですよ。

SOS団員はこれで勢ぞろいとなりましたね。
遅れてしまって申し訳ありません。

一応荒川さんたちにも声をかけておきましたが、時間までに来られるかどうかは、まだわかりませんね。

古泉も来たか。
これでＳＯＳ団は揃ったな。

しかし、失望とか言わないでくれ。
俺はお前達と違って、宇宙人でも未来人でも、ましてや超能力者でも何でもないんだ。
出来ることと出来ないことがあるさ。

それにしても残り9名ですか。

荒川さんたちが全員来たとして4名。
鶴屋さんが戻り、谷口さんが来られ、さらにあなたの妹が来られたとしてもまだ足りません。

まあ、どうやらハルヒさんは商店街のおじさんにも声を掛けられていたようですし、この空間なら"既に居なくなってしまった人"も呼び寄せることができるかもしれませんからね。
ゲームが開始されないとも限りません。

今からでも頑張って呼んでみるか？
あと3時間半だが、奇跡が起こるかも。

いえいえ、一応これでも感謝はしていますよ。
自ら進んで涼宮さんの精神状態安定に働きかけてくださっているようですから、その点について言えば感謝してもし足りないくらいです。

今回のこれが失敗したとしても、是非この調子でどんどん頑張ってください。

結果的には滅んじまって逆効果な気がしないでもないが。

まぁそう言わず、とりあえずは最善の手というものでも探してみましょう。
ああ、最悪の場合は新しく少人数で初めてしまうというのも一つの手かもしれませんね。

さて、さしあたってはこの世界にもう来ているはずの、鶴屋さんを探してみましょうか。
わたしはあちらの方を探してきますよ。

［...は古泉に手を振って］
おう、頑張って人を集めてきてくれ。
俺もちょっとはあがいてみるかな。

軽くあがいてきた。
まぁ人が増えるかは分からんが。

来ないっぽい。
ＳＯＳ団知らないってさー。
もっとＨＰを充実させてＰＲしておくべきだったな。

ふぁあ・・
ちょっと寝てただけで死にそうとか言われちゃたまんねぇなオイ。
oO(にしてもこんなおかしな夢は初めてだな・・面子もおかしな部活のメンバー揃い踏みだしな・・ついに俺にも涼宮の毒が？)

「ヤマツチモデルショップ」

（私は何処にでもある何の変哲もない村の村長だ。
ある日、執務室の椅子に座って自慢の鋭角の髭を撫でながら優雅にパイプをふかして午後の安息に浸っていた筈なのだが…目が覚めるとこの奇怪な看板を持ってこの何処かの村の集会所に立たされていた。

さて、果たしてこれは夢なのだろうか。
夢だ、夢に違いない。

で夢だと分かった所でどうすればいいのだろう…）

おお、谷口お帰り。

そして…
おじさん誰？

（さて私を誰だと問うこの少年はそれこそ誰なのだろう。
夢は過去の自分の記憶や経験の照り返しと何処かで聞いた気がするが私はこのような少年を見た憶えはまるでない。
あれか、此処は夢の中であるからにして私にも何かそれらしい配役は与えられているのだろうか？
…何かヒントはないものか。

と…この看板の裏に書いてあるのは…）

ヤマツチケイジ　２８歳…だそうだ、少年。

あ、もしかして現地…じゃなくて、この村の方ですか。
初めまして、俺はまぁなんというか、ええと…
…名も無き村人です。

oO（他になんと言えばいいのだろうか…）

ヤマツチモデルショップ…
ああ、映画の時はお世話になりました。

なんだかまた変なことに巻き込んじゃったみたいですけど、そのうちこの騒ぎも収まると思うのでしばらくはよろしくお願いします。

（現地と言われても…そもそも此処は何処だ？
現地というからにはこの少年も何処か他所から来たのだろうか？
…しかし彼は自らを名も無き村人と名乗ったという事は演劇におけるエキストラ的役割なのだろうか？

何と難解な夢だ…。

ん、看板の裏にまだ何か続きが…）

（いや、やはり知り合いなのか？
そも映画とは…まあいい、何か全て織り込み済みの顔をしてここにいればいいのだな？

しかし…やはり起こるのか人狼騒ぎは）

いや、気にしないでくれ。

これもきっと前の映画のようなものですので（だといいなぁ）、気楽に行ってください。プロットは無いですけど。

まぁこのままだと開始前に終わりますけどね。
そしたら元の場所に戻れますよ。（運が良ければ）

んー、あと30分強か…
そろそろ神人が出てくるかもな。

あと30分切ったなぁ。
今から8人…

［...は遠くから聞こえてくる破壊音に身をすくめた。］

この世界も崩壊かな。

夢は夢のままに、という事だな、少年。

もうアレなのでご挨拶ー。
ぶっちゃけ始まるわけ無い、ハルヒRP15人村という無謀な場所に遊びに来てくれた皆さんどうもありがとーございます。
途中まで一人で、このまま一人終了したらどうしようと戦々恐々だったので、６人も来てくれてびっくりです。

そゆことですね。

あんまり絡めなかったけど、SOS団が揃ったので取りあえず満足です。
中身分からないけど、またいつかどっかで会えたら良いなぁということで。

いや、またこんな夢がみたいと思うよ。
私は。

またいつかどこかで会いたいものだ。

神人がー。

さよーならー。
またねー。

［...は崩壊する集会所から逃げながら叫んだ。］